JP3034538U

JP3034538U - 装飾物取り付け用金具

Info

Publication number: JP3034538U
Application number: JP1996007962U
Authority: JP
Inventors: 宗孝内藤
Original assignee: 有限会社内藤貴金属製作所
Priority date: 1996-08-09
Filing date: 1996-08-09
Publication date: 1997-02-25
Anticipated expiration: 2002-08-09

Abstract

(57)【要約】【課題】雌ネジが壊れて連結が簡単に外れたり、装飾物
自体に亀裂が生じたりして貴重な装飾物が不良品になる
ことのない装飾物取り付け用金具を提供しようとするも
のである。【解決手段】宝石や貴石、真珠、貴金属等の装身具に使
用する装飾物に貫通孔を設け、この貫通孔の一方からつ
ば付きの長ナットをはめ込むとともに、貫通孔の他方か
らつば付きの雄ネジをはめ込んで長ネットに取り付け、
かつ装飾物と雄ネジのつばとの間に弾力性パッドを介装
したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は宝石や貴石、真珠、貴金属等の装身具に使用する種々のサイズの装飾物を、様々の用途に利用することができるようにした装飾物取り付け用金具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、宝石や貴石、真珠、貴金属等の装身具に使用する丸玉、楕円形の玉、その他の形状の装飾物を、ペンダントやブローチ、イヤリング等として使用する場合には、次のような方法が採られていた。装飾物に所定の深さの孔を開け、これにピンを挿入して接着剤で固定する。装飾物に所定の深さの雌ネジを設け、これにネジ付きのピンをねじ付けて固定する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の装飾物に所定の深さの孔を開け、これにピンを挿入して接着剤で固定する方法においては、取り付け作業に手間がかかる上、金具に別の装飾物を付け替えることができなかった。

【０００４】また上記の装飾物に所定の深さの雌ネジを設け、これにネジ付きのピンをねじ付けて固定する方法においては、宝石や貴石、真珠、貴金属等の装身具に使用する装飾物に直接雌ネジを形成するので、装飾物の材質によっては雌ネジの強度が不十分なことが大かった。

【０００５】そのため雌ネジが壊れてピンが簡単に外れたり、雌ネジの形成によって装飾物自体に亀裂が生じたりして貴重な装飾物が不良品になりやすいという欠点があった。

【０００６】この考案は従来例の上記欠点を解消しようとするもので、雌ネジが壊れて連結が簡単に外れたり、装飾物自体に亀裂が生じたりして貴重な装飾物が不良品になることのない装飾物取り付け用金具を提供しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

すなわちこの考案の装飾物取り付け用金具は、宝石や貴石、真珠、貴金属等の装身具に使用する装飾物に貫通孔を設け、この貫通孔の一方からつば付きの長ナットをはめ込むとともに、貫通孔の他方からつば付きの雄ネジをはめ込んで長ネットに取り付け、かつ装飾物と雄ネジのつばとの間に弾力性パッドを介装したことを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】

この考案の装飾物取り付け用金具は以上のように構成したので、雌ネジが壊れて連結が簡単に外れたり、装飾物自体に亀裂が生じたりして貴重な装飾物が不良品になることのない装飾物取り付け用金具を得ることができるようになった。

【０００９】またこの考案に係る装飾物取り付け用金具によれば、簡単に金具の取り付け取り外しができるので製造が容易であるばかりでなく、装飾物の脱着がワンタッチで行なえるので手持ちの装飾物を自由に交換することができる。

【００１０】なおこの考案に係る装飾物取り付け用金具によれば、金具の取り付け時に装飾物を傷付けるおそれがなく、貴重な装飾物の商品価値を損なうことなく金具を脱着することができるようになった。

【００１１】

【実施例】

次に、この考案に係る装飾物取り付け用金具の一実施例を図面に基いて述べる。

【００１２】図１ないし図３において、１は、この考案の装飾物取り付け用金具を装着する装飾物を示すものである。この装飾物１としては、図のような宝石や貴石、真珠、貴金属等の装身具に使用する丸玉が挙げられるが、楕円形の玉、その他の形状であってもよいことはもちろんである。

【００１３】上記装飾物１は、ペンダントやブローチ、イヤリング等として使用することができる。

【００１４】上記装飾物１にはほぼ中央に貫通孔２が設けられており、この貫通孔２の一方からつば４が設けられた長ナット３がはめ込めこまれる。５は鎖等を通して装身具として利用するために長ナット３に一体的に取り付けたバチカンである。

【００１５】次に上記貫通孔２の他方からは、やはりつば７が設けられた雄ネジ６をはめ込み、この雄ネジ６を上記長ネット３にねじ込むようになっている。８はねじ込む際に使用する球状のつまみで、飾りとしての機能をも有している。

【００１６】なお、上記他方の貫通孔２の周囲の装飾物１の面と雄ネジ６のつば７との間には、弾力性パッド９が介装されている。この弾力性パッド９としてはゴムやプラスチック等が使用できる。また、弾力性パッド９に雄ネジ６のつば７の内面に設けた凹凸１０にかみ合う凹凸を形成しておけば、ねじ込む操作が簡単に行なえるようになる。

【００１７】図では装飾物１の直径が大きいため、長ナット３と雄ネジ６とが部分的にのみ連結しているが、このような連結状態でも確実な結合状態を得ることが充分可能である。

【００１８】図４はこの考案の装飾物取り付け用金具の他の実施例を示すもので、装飾物１ ’の直径がより小さい場合を示すものである。

【００１９】すなわち、装飾物１’の直径が長ナット３の長さと近いものであり、長ナット３のほぼ全長にわたって雄ネジ６がねじ込まれている。無論この考案の金具によれば、上記図１ないし図３の実施例とこの実施例との中間のサイズの装飾物であればどのようなサイズであっても使用することができる。

【００２０】この考案の装飾物取り付け用金具の使用に際しては、装飾物１に設けた貫通孔２にそれぞれ長ナット３および雄ネジ６を両側からはめ込み、長ナット３に雄ネジ６をねじ込むだけでよい。その際、装飾物１と雄ネジ６との間には弾力性パッド９が介装されており、その操作中に装飾物１が傷付くことはない。

【００２１】

【考案の効果】

【００２２】またこの考案に係る装飾物取り付け用金具によれば、簡単に金具の取り付け取り外しができるので製造が容易であるばかりでなく、装飾物の脱着がワンタッチで行なえるので手持ちの装飾物を自由に交換することができる。

【００２３】なおこの考案に係る装飾物取り付け用金具によれば、金具の取り付け時に装飾物を傷付けるおそれがなく、貴重な装飾物の商品価値を損なうことなく金具を脱着することができるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の装飾物取り付け用金具の一実施例を
示し、装飾物に装着した状態の正面図である。

【図２】その断面図である。

【図３】分解した状態の拡大断面図である。

【図４】サイズの異なる装飾物に取り付けた状態の断面
図である。

【符号の説明】

１，１’ 装飾物２貫通孔３長ナット４つば５バチカン６雄ネジ７つば８つまみ９弾力性パッド１０凹凸

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】宝石や貴石、真珠、貴金属等の装身具に
使用する装飾物に貫通孔を設け、この貫通孔の一方から
つば付きの長ナットをはめ込むとともに、貫通孔の他方
からつば付きの雄ネジをはめ込んで長ネットに取り付
け、かつ装飾物と雄ネジのつばとの間に弾力性パッドを
介装したことを特徴とする装飾物取り付け用金具。