JP3105742B2 - 子供用シート - Google Patents

子供用シート

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JP3105742B2
JP3105742B2 JP06202306A JP20230694A JP3105742B2 JP 3105742 B2 JP3105742 B2 JP 3105742B2 JP 06202306 A JP06202306 A JP 06202306A JP 20230694 A JP20230694 A JP 20230694A JP 3105742 B2 JP3105742 B2 JP 3105742B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用シートのシート
クッションに取り付けられる子供用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、子供を車両の助手席や後部座席に
着座させるために子供用シートが用いられている。この
子供用シートとして、主にベースと子供用シート本体と
で構成されるものがある(実公平6−42379号)。
【0003】この子供用シートを車両の座席に取り付け
て用いる場合には、まず、ベースを座席の上に置き、こ
のベースにシートベルトを巻き掛けて締め付けることに
より固定する。このベースに対し、子供用シート本体を
リクライニング可能で、かつ着脱可能なように取り付け
る。
【0004】この子供用シート本体におけるリクライニ
ング機構は、その要部が図12及び図13に示すように
なっている。これは、上に凹となるよう湾曲したベース
の両横部に案内溝を設け、この案内溝内に子供用シート
本体のガイドローラとロック機構のロッドとを摺動自在
に装着する。そしてベースに対し子供用シート本体を所
要角傾動し、ロック機構でロックして所要のリクライニ
ング姿勢を保持する。
【0005】このロック機構は、図示するように、子供
用シート本体14の膨出部60に設けられた2つのガイ
ド61にそれぞれロッド66が、子供用シート本体14
の横方向に一直線上を摺動可能なように装着され、この
一対のロッド66の中間部に圧縮コイルばね50が架設
され、この一対のロッド66が、それぞれその先端部を
ベース12の案内溝内に設けたロッド嵌入孔56に挿入
されるよう付勢する。
【0006】これら各ロッド66には、それぞれ牽引ピ
ン78が立設され、各牽引ピン78には、それぞれ摺動
操作用のレバー72の一端部に設けた長孔76が摺動自
在に嵌められる。各レバー72は、L字形の屈曲角部を
軸支ピン74で軸着され、各レバー72の他端部に重な
るように穿設された長孔80に連結ピン82が摺動自在
に嵌められる。この連結ピン82には、図示しない操作
ノブに連動するケーブル84に挿通したワイヤ86の先
端が取り付けられる。
【0007】そして、操作ノブを操作することにより、
ワイヤ86を矢印A方向に引き動作し、これに連動して
一対のレバー72が図12の矢印B方向に回動する。こ
れに連動して一対のロッド66は、相互に接近し、各ロ
ッド嵌入孔56から離脱し、子供用シート本体14のベ
ース12に対するロックが解除される。
【0008】このロック解除状態において、子供用シー
ト本体14を所望のリクライニング位置に傾動調整す
る。
【0009】次に、操作ノブを離すと、圧縮コイルばね
50の付勢力によって、ロッド66及びレバー72が上
述とは逆の方向に動作する。すなわち、各ロッド66が
外方に延出し、各々ロッド嵌入孔56に嵌入し、ロック
状態となって子供用シート本体14を所望のリクライニ
ング位置に保持するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のリ
クライニング機構では、操作ノブに連動するワイヤ86
で、一対のレバー72を操作し、この一対のレバー72
の回動動作に連動して一対のロッド66を操作するとい
った複雑な機構を利用していたので、部品点数が多くな
り、構造も複雑となる。さらに、一対のレバー72及び
一対のロッド66を左右対称な状態で同時に動作させね
ばならないので、それだけ組立精度を高くせねばなら
ず、いきおい製造コストが高くなるという問題があっ
た。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、構造が簡素
で、しかも確実に動作する廉価なリクライニング機構を
有する子供用シートを得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の子供用シート
は、車両用シート上に固定されるベースと、ベースに対
して相対移動し、傾動角度を変更可能に装着された子供
用シート本体と、ベースの両側部に設けられた複数のロ
ッド嵌入孔と、子供用シート本体の両側部に、それぞれ
対応する複数のロッド嵌入孔に選択的に嵌入するよう移
動可能に装着された各ロッドと、各ロッドにそれぞれ一
端部を固着された各可撓性操作用ワイヤと、各可撓性操
作用ワイヤを、各々の可撓性操作用ワイヤが固着された
ロッドの移動方向に沿って延出させると共に、各可撓性
操作用ワイヤの各中間部をそれぞれ対応する外周部に摺
接させることにより各可撓性操作用ワイヤの各他端部を
それぞれ傾動角度の調節操作力で移動させる所定方向に
変更するガイド体と、を有することを特徴とする。
【0013】
【作用】上述のように構成することにより、傾動角度の
調整操作力を受けた各可撓性操作用ワイヤが、ガイド体
によって方向を変更して引き回されて、各ロッドの移動
方向に沿って延出された一端部にそれぞれ固着された各
ロッドをロッドの移動方向に沿って引き操作する。
【0014】よって、各ロッド操作用ワイヤの後端部を
引く力が各ロッドの移動方向にだけ働き、各ロッドの先
端部を各ロッド嵌入孔から引き抜く動作を確実に行なえ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の子供用シートの一実施例を図
1〜図11によって説明する。なお、この図1〜図11
において、前述した従来例を示す図12及び図13に対
応する部分には同一符号を付すこととし、説明の便に供
する。
【0016】この子供用シート10は、生後6カ月〜1
才未満の乳児を乗せるためのインファント用シート(略
して、IRS)、及び生後1才から4才未満までの幼児
を乗せるためのチャイルドシート(略して、CRS)の
いずれにも使用可能なものである。
【0017】図8に示されるように、子供用シート10
は、ベース12とこのベース12に装着される子供用シ
ート本体14とによって構成されている。図8は子供用
シート10が車両用シート16のシートクッション16
Aに固定された通常の使用状態を示したものである。以
下、子供用シート本体14、ベース12、リクライニン
グ機構の順に説明する。 〔子供用シート本体14の説明〕図8〜図11に示すよ
うに、子供用シート本体14は、着座状態の子供の平均
的姿勢に合致する湾曲形状のシェル18を備えている。
シェル18は比較的高剛性かつ樹脂製とされ、このシェ
ル18が子供用シート本体14の骨格部分となる。
【0018】シェル18の下部表面には、ウレタン等で
形成され表皮材で覆われた比較的厚肉のクッションパッ
ドが配置されている。また、シェル18の上部表面に
は、ウレタン等で形成され表皮材で覆われた比較的薄肉
のバックパッドが配置されている。これにより、シート
バック及びシートクッションが一体的に形成されてい
る。さらに、この子供用シート本体14では、シェル1
8の下部両側にサイドサポート支持部18Aが一体形成
されている。このサイドサポート支持部18Aにはウエ
ビング挿通孔24が形成されていると共に、子供の腰部
両側を支持するためのサイドサポート20が嵌着されて
いる。
【0019】また、シェル18の上端部には、ヘッドレ
スト22が配設されている。このヘッドレスト22はシ
ェル18の高さ方向へ所定量スライド可能に設けられて
いる。
【0020】ヘッドレスト22の中央部には、一対の子
供拘束用ベルト26が挿通されている。この子供拘束用
ベルト26は、長手方向中間部で二股に分かれている。
子供拘束用ベルト26の基端部はシェル18の下部に配
設された図11に示す如きELR式のウエビング巻取装
置34に巻き取られており、また図8にも示すように二
股に分かれた部分の先端部にはタングプレート28がそ
れぞれ取り付けられている。これらのタングプレート2
8は、シェル18のシートクッションの前端部付近に立
設されたクロッチバックル30に係合されている。〔ベ
ース12の説明〕図10に示されるように、ベース12
は車両用シート16のシートクッション16Aの座面に
載置される部分である基部12Aと、この基部12Aの
後端部から起立してシートバック16Bの表面に押し付
けられる起立部12Bと、から成る。そして、ベース1
2は、基部12Aと起立部12Bとが出会う部位にて、
車両用シート16の三点式のウエビング32を用いて固
定されるようになっている。
【0021】このため、ベース12の両側近くの上面部
には、それぞれ凹部31を設け、この各凹部31の上部
に矩形舌片状に張り出す片持ちアーム状の係止片33を
突設する。
【0022】そして、ラップ側のウエビング32Bを凹
部31と係止片33との間を通してベース12上に掛け
渡し、そのタングプレートをバックル装置へ係合させる
ことにより、ベース12を車両用シート16の座面に固
定する。また、ショルダー側ウエビング32Aは、ラッ
プ側ウエビング32B上に重ねるようにして凹部31と
係止片33との間を通すようにして収める。
【0023】これにより、ショルダー側ウエビング32
Aは巻取装置での巻取り力にも拘らず係止片33の間で
ラップ側ウエビング32Bと重ね合わせて配置できる。
また、これらの係止片33を用いることにより三点式の
ウエビング32によってベース12を取り付けるため、
ラップ側のウエビング32Bにショルダ側のウエビング
32Aの端部をE型等のクリップで係止し、ベース12
取付時に、このEクリップの位置をベース12上から外
れるようにずらせるという手間のかかる作業も不用とで
きる。なお、ショルダー側ウエビング32Aは図10の
図示しない上端が巻取装置へと導かれている。 〔リクライニング機構の説明〕子供用シート本体14
は、ベース12に対して所定角度傾倒可能に構成されて
おり、以下にそのためのリクライニング機構について詳
細に説明する。
【0024】図8〜図10に示す如く上述したベース1
2の両側部には、一対のレール部40が形成されてい
る。レール部40は、所定の角度で湾曲されている。こ
れら一対のレール部40は、ローラ案内部42とロッド
案内部44とによって概ね構成されている。
【0025】ローラ案内部42は、ベース12の基部1
2A側に設けられている。各ローラ案内部42は、ベー
ス12の底面と内側の側面とこの内側の側面上端から互
いに近接する方向へ延出されたガイド壁とによって断面
コ字形に形成されている。これにより、ローラ案内部4
2にはローラ案内溝42Aが形成されている。そして、
これらのローラ案内溝42Aには、後述する子供用シー
ト本体14の一対のローラ64が転動可能に嵌め込まれ
ている。なお、ローラ案内部42の前端部は、制止壁4
6によって閉止されている。また、ロッド案内部44の
図で上端部には、それぞれロッド案内溝48を上方に開
放する切欠部54が形成されている。
【0026】一方、ロッド案内部44は、ベース12の
起立部12B側に設けられている。図9及び図10に示
すように、各ロッド案内部44には、断面コ字形状で、
相対向する側面部が開放するように形成したロッド案内
溝48が設けられる。
【0027】各ロッド案内溝48の横側底面には、複数
のロッド嵌入孔56が所定間隔を置き並べて穿設され
る。さらに、ロッド案内部44の図で上側に当る上端部
は拡径されて開放部52が形成される。
【0028】次に、子供用シート本体14側には、図
9、及び図11に示すように、一対のローラ64とロッ
ド66とが装着される。
【0029】一対のローラ64は、子供用シート本体1
4の下側に設けた突起部58から突設した軸に軸着して
設けられる。各ローラ64は、前述した各々対応するロ
ーラ案内溝42A内へ転動可能に嵌め込まれる。
【0030】また、一対のロッド66は、子供用シート
本体14の背面上側部における略矩形の膨出部60に配
設される。各ロッド66は、その先端部を各々対応する
ロッド案内溝48内に臨ませ、複数のロッド嵌入孔56
へ選択的に嵌入可能に装着され、リクライニング用のロ
ック機構を構成する。
【0031】このため、図1〜図7に示すように、子供
用シート本体14の膨出部60内には、支持体62が図
示しないシェルにボルトを支持体のナット68に締結し
て配置される。
【0032】なお、図1は、子供用シート本体14から
図11に示す膨出部60を、その下側辺を中心に矢印C
方向に回しならが水平位置まで引き降ろしたものを、子
供用シート本体14の後ろ側に回って見たものである。
従って図1の上側が実際の取り付け状態(図8〜11)
では下方に向くことになる。
【0033】支持体62は、図3、図6及び図7に示す
ように形成するもので、その両端部にそれぞれ逆U字状
の案内部71を配し、これらの間を長板状の固定板73
で接続し、一体的に形成される。
【0034】各案内部71には、その逆U字状空間内部
にガイドブロック88が設置される。各案内部71とガ
イドブロック88とを直線状に貫く透孔90を穿孔し、
案内部71の透孔周部に滑性を有する合成樹脂製のブッ
シュ92が設置される。各透孔90には、それぞれロッ
ド66が摺動自在に挿入される。なお、このロッド66
はブッシュ92によって滑らかに摺動するよう案内され
るもので、ロッド66の先端部は膨出部60の側部に穿
設した開口94から外方に延出されるようにする。
【0035】図6、及び図7に示すように固定板73に
は、その幅方向中央位置に、固定板73の長手方向に沿
って所定長さの長方形開口状の案内開口96が穿設され
る。さらに、固定板73には、その所定4箇所に固定用
穴98、100が穿孔される。
【0036】支持体62の固定板73には、カバー部材
102が取り付けられる。このカバー部材102は、図
5の展開図に示す如く、ばね収容部104とワイヤ収容
部106とが、ヒンジ部108によって折り曲げ可能に
連なるよう合成樹脂等で一体的に構成される。
【0037】ばね収容部104は、その縦断面を図4に
示すように、断面U字状で、その長手方向両端部が開放
したケースとして形成され、その底部には、ばね収容部
104の長手方向に沿って所定長さの長形開口である案
内長口110が形成される。また、ばね収容部104は
ヒンジ108の反対側である自由側端部には2つの舌片
112が一体的に突設され、これらの舌片112部分に
は各々締結部材114が設けられる。これとともに、ば
ね収容部104におけるヒンジ部108側の延出側部1
16の中央部には、締結部材114が設けられる。
【0038】ワイヤ収容部106は、長方形平板状の底
部周囲から立壁106Aが立設されたケース状に形成さ
れ、その底部には、ワイヤ収容部106の長手方向に沿
って所定長さの長形開口である案内開口118が形成さ
れる。
【0039】ワイヤ収容部106はヒンジ108の反対
側である自由端側の中央部には、ワイヤガイド部120
を設ける。ワイヤガイド部120は、ワイヤ収容部10
6の長手方向に沿った立壁106Aの中央部を外方(図
5の上側)に向けて開放させるように形成した導入口部
122と、この導入口部122の中央部に案内開口11
8に臨むようワイヤ収容部106の底部から立壁106
Aと同様に立設されたブロック状ガイド体124とで構
成される。
【0040】ガイド体124は、図5に示す如く案内開
口118に臨む円形頭部126から、導入口部122の
開放口(図5の上方)に臨む台形状のガイド先部128
が一体的に形成される。これにより、導入口部122の
開放口はガイド体124によって2つの挿入口130、
132に分かれる。また、ガイド体124の円形頭部1
26における案内開口118に臨接して対応する3分の
1円弧部分には、図4及び図5に示す如く、円形頭部1
26の自由側端部を案内開口118側に向けて断面三角
形状に図の水平方向に突出させたガイドフランジ部13
4が形成される。
【0041】ワイヤ収容部106のヒンジ部108側端
部には、延出側部136が形成され、その中央部には矩
形開口138が形成される。
【0042】上述のように形成されたカバー部材102
は、図2及び図3に示すようにそのばね収容部104
を、固定板73の図で下側の面に当て、固定板73の3
つの固定用穴98にそれぞれ対応する締結部材114の
二つ割り先端部を縮径して挿入し弾性的拡径力で固定用
孔98の内周へ摩擦力係合により取り付ける。次に、ヒ
ンジ部108部分を折り曲げ、ワイヤ収容部106を固
定板73の図で上側の面に当て、ワイヤ収容部106に
設けられた透孔140、固定穴100にねじ142を通
し、図示しないナット等を用いて、ワイヤ収容部106
が固定板73に締結される。
【0043】上述のように固定板73に取り付けられた
カバー部材102のばね収容部104には、各ロッド6
6の根端部が収容される。そして、ロッド66の相対向
する根端部に、各ロッド66の軸線に対し直交する方向
に穿孔した透孔にそれぞれガイドピン144が貫通して
固着される。そしてこのガイドピン144の図2で上側
の端部が案内開口96と案内開口118とに挿通され、
これとともに、ガイドピン144の図2で下側の端部が
案内長口110に挿通され、これにより、各ロッド66
は、その軸線回りに回転することなく摺動されるよう案
内される。この場合に、ガイドピン144は案内開口9
6でなく、主として案内開口118で案内される。さら
に、ばね収容部104内における各ロッド66の相対向
する根端部間には、図2に示す如く、圧縮コイルばね5
0が架設され、その付勢力によって2つのロッド66が
相離反する方向に摺動するよう付勢される。この場合に
ストローク端でガイドピン144は金属製固定板73の
案内開口96の端部へ当接して確実に停止される。
【0044】上記カバー102は説明したように圧縮コ
イルばね50のケース、ガイドピン144の移動用ガイ
ド、及びワイヤ156、158の巻きかけ案内ガイドの
役目を共に有することになる。
【0045】図1に示すように、膨出部60を構成する
パネルの内側には、前述したカバー部材102の導入口
部122から図の下側に延びる位置にワイヤホルダ14
6が配置される。このワイヤホルダ146には、ワイヤ
カバー148の一端部のケーシングキャップ150が取
り付けられる。ケーシングキャップ150から引き出さ
れたワイヤ152にインナリング154を固着し、この
インナリング154から二股に分岐した2本のワイヤ1
56、158が引き出される。一方のワイヤ156は、
ワイヤ収容部106の一方の挿入口130(図1に向っ
て右側)から入り、ガイド体124の外周の役1/4周
を回って、図1に向かって左側に位置するロッド66の
ガイドピン144に一方のワイヤ156先端にあるアイ
エンド160が係着される。さらに他方のワイヤ158
は、ワイヤ収容部106の他方の挿入口132(図1に
向って左側)から入り、ガイド体124の外周の役1/
4周を回って、図1に向って右側に位置するロッド66
のガイドピン144に他方のワイヤ158先端のアイエ
ンド162が係着される。
【0046】ワイヤカバー148は、内部にワイヤ15
2を収容した状態で図11に示すように、子供用シート
本体14の背部から座席下部位置まで引き回され、他端
部のケーシングキャップ164が固定具166でシェル
18へ取り付けられる。このケーシングキャップ164
から引き出されたワイヤ152のTエンド168が操作
ノブ70に係着され、この操作ノブ70の揺動操作(矢
印R方向)に連動してワイヤ152へ張力が付与されて
長手方向へ移動しロック機構の一対のロッド66をロッ
ク解除動作するよう構成される。 (実施例の作用)次に、上述のように構成した本実施例
の子供用シートにおけるリクライニング機構の使用法及
び作用について説明する。
【0047】子供用シート本体14をそれまでのリクラ
イニング位置から新たなリクライニング位置へ変更させ
るには、まず操作ノブ70を引いてロック機構を解除す
る。すなわち、図11の操作ノブ70を矢印R方向へ引
くと、ワイヤカバー148のワイヤ152が引かれる。
すると、ワイヤ152にインナリング154を介して固
定した2本のワイヤ156、158が同時に引き動作さ
れ、ガイド体124に案内されながらそれぞれ図1に向
って左右方向のガイドピン144と一体の各ロッド66
が相互に接近する方向に引かれる。このため各ロッド6
6はそれまで嵌入していた各ロッド嵌入孔56から引き
抜かれ、ロック状態を解除される。ガイド体124は合
成樹脂で製作したり、外周へ低摩擦部材を付与して摺動
抵抗を低くする。
【0048】次に、このロック解除状態において、子供
用シート本体14をレール部40に沿って所望の位置ま
で傾動調整する。このとき、一対のローラ64がローラ
案内部42のローラ案内溝42A内を転動し、また一対
のロッド66がロッド案内部44のロッド案内溝48内
を摺動する状態で、子供用シート本体14がスライドさ
れる。
【0049】そして、子供用シート本体14を所望位置
に移動した時点で、操作ノブ70を離す。すると、圧縮
コイルばね50の付勢力で一対のロッド66が互いに離
反する方向へ移動し、ロッド嵌入孔56へ嵌入し、ロッ
ク状態とされる。
【0050】このようにして、子供用シート本体14の
リクライニング位置が子供の体格に応じた最適位置に変
更される。
【0051】
【発明の効果】本発明は上記の構成としたので、子供用
シートのリクライニング機構部分の構造を簡素にでき、
その動作を確実に実行させるようにでき、しかも廉価な
製品を提供できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る子供用シート本体の図9
の膨出部60を取り外し、その内部に配置したリクライ
ニング機構要部を、図9の膨出部下端が本図の上部に当
る状態で示した正面図である。
【図2】リクライニング機構要部を示す図1のII−I
I線断面図である。
【図3】リクライニング機構要部を示す概略分解斜視図
である。
【図4】カバー部材を示す図1のIV−IV線に対応す
る要部拡大断面図である。
【図5】カバー部材を取り出して示す展開図である。
【図6】支持体を取り出して示す平面図である。
【図7】支持体を取り出して示す図6のVII−VII
線断面図である。
【図8】子供用シートをチャイルドシートとして用いる
場合の使用状態を示す斜視図である。
【図9】子供用シート本体とベースとの関係を示す図8
のIX−IX線によりベースの一部を断面とした部分断
面斜視図である。
【図10】ベースのシートクッションへの固定状態を示
す斜視図である。
【図11】子供用シート本体部分を示す縦断面図であ
る。
【図12】従来のリクライニング機構要部を示す正面図
である。
【図13】上記従来の子供用シート本体のリクライニン
グ機構を示す横断面図である。
【符号の説明】
10 子供用シート 12 ベース 14 子供用シート本体 16 車両用シート 40 レール部 44 ロッド案内部 48 ロッド案内溝 56 ロッド嵌入孔 66 ロッド 70 操作ノブ 02 カバー部材 104 ばね収容部 106 ワイヤ収容部 120 ワイヤガイド部 124 ガイド体 148 ワイヤカバー 156 ワイヤ 158 ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−42379(JP,U) 実開 昭56−40028(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00 - 2/72

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用シート上に固定されるベースと、 前記ベースに対して相対移動し、傾動角度を変更可能に
    装着された子供用シート本体と、 前記ベースの両側部に設けられた複数のロッド嵌入孔
    と、前記子供用シート本体の両側部に、それぞれ対応する前
    記複数のロッド嵌入孔に選択的に嵌入するよう移動可能
    に装着された各 ロッドと、前記各ロッドにそれぞれ一端部を固着された各可撓性操
    作用ワイヤと、 前記各可撓性操作用ワイヤを、前記各々の可撓性操作用
    ワイヤが固着された前記ロッドの移動方向に沿って延出
    させると共に、前記各可撓性操作用ワイヤの各中間部を
    それぞれ対応する外周部に摺接させることにより前記各
    可撓性操作用ワイヤの各他端部をそれぞれ傾動角度の調
    節操作力で移動させる所定方向に変更するガイド体と、 を有することを特徴とする子供用シート。
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