JP3105346B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3105346B2
JP3105346B2 JP04148303A JP14830392A JP3105346B2 JP 3105346 B2 JP3105346 B2 JP 3105346B2 JP 04148303 A JP04148303 A JP 04148303A JP 14830392 A JP14830392 A JP 14830392A JP 3105346 B2 JP3105346 B2 JP 3105346B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,複写機,プリンター,
ファクシミリ装置等の画像形成装置に関し,より詳細に
は,省スペース化を図ったキャビネットタイプの画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に広く普及している複写機,プリン
ター等の画像形成装置は,給紙,作像,両面,排紙等の
各工程を形成するそれぞれのユニットを画像形成装置本
体の所定の位置に配置し,固定する構成である。また,
各ユニット間におけるレイアウト上の互換性がなく,従
って,各ユニットのレイアウト上の自由度も無いに等し
い。例えば,作像ユニットは画像形成装置本体に対して
固定して取り付けられており,これを他の位置に移動さ
せることはできない。
【0003】また,作像ユニットに用紙を給送する給紙
ユニットも同様に画像形成装置本体に対するレイアウト
や装着できる段数が予め設定されている。従って,必要
な給紙ユニット数が上記設定可能な給紙ユニット数より
すくない場合には,装着されない部分が空きスペースと
なって存在している。
【0004】また,従来の画像形成装置は,両面コピー
や,2色合成等のモードを使用する場合,画像形成装置
本体の所定位置に両面用反転トレイ或いは2色合成モー
ド用のサブ現像ユニット等を装着して使用する構成であ
る。このため,予め装置内部に装着用のスペースを設け
る必要がある。尚,予め装置内部に装着用のスペースを
確保していない場合には,上記モードを使用して画像形
成を行うことはできない。
【0005】また,ソーター等のオプションは,画像形
成装置本体内部にその取り付けスペースが確保されてお
らず,オプションを増設する場合,画像形成装置本体に
外付けする構成が一般的である。換言すれば,オプショ
ンを取り付ける場合には,そのためのスペースが新たに
必要となる。
【0006】また,一般に,複写機等の画像形成装置
は,給紙カセットや,排紙トレイが画像形成装置本体か
ら左右に突出する構成となっているものが多く,画像形
成装置の占有面積が大きくなり,省スペース化の妨げと
なるという不具合がある。このため,近年これを解決す
るものとして,給紙ユニット,或いは,給紙及び排紙ユ
ニットの両方を画像形成部の下部に配置し,左右の突出
部を無くした構成を有する複写機が開発されている。
【0007】また,画像形成装置の一つの形態として,
事務用デスクの引出部に複写機を内蔵したものが開発さ
れている。具体的には,例えば,特開昭60−4937
号公報に示されるように,事務用デスクの引出部に画像
形成装置の工程を内蔵し,上段に光学系ユニット,中段
に作像ユニット,下段に給紙ユニットを配置し,それぞ
れ前面に引き出し可能な構成とした複写装置や,実開昭
55−6986号公報に示されるように,事務用デスク
の引出部に複写機を内蔵し,作像部及び原稿露光部,或
いは,原稿露光部のみを前面に引き出し可能とし,用紙
補給や,手差しシートの挿入,排紙された用紙の取り出
し,ADFを使用したシート原稿の給紙等の動作を全て
装置本体前面より行うことが可能な複写機内蔵デスクが
ある。
【0008】同様に画像形成装置の一つの形態として,
実開平1−177757号公報に示されるように,キャ
ビネット型の筐体内に複写機本体を収納し,最下段の引
出しを引出式の給紙トレイとして使用し,中段,上段の
引出しをそれぞれ前面に倒して排紙トレイ,ADFの原
稿トレイ(サポート台)として使用する如く構成し,用
紙補給,排紙された用紙の取り出し,ADFを使用した
シート原稿の給送等の動作を装置本体前面より行うこと
が可能な複写機が開発されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
画像形成装置によれば,以下の(1)〜(7)の問題点
があった。
【0010】(1)各工程を形成するそれぞれのユニッ
トを画像形成装置本体の所定の位置に配置して固定する
構成であり,且つ,各ユニット間におけるレイアウト上
の互換性がないため,或るユニットを他の位置に移動さ
せて使用することができず,画像形成装置内部に空きス
ペースがある場合でも,これを有効に利用することがで
きないという問題点があった。例えば,多段数ある給紙
ユニットの内使用しない給紙ユニットがある場合でも,
そのスペースに他のユニットを取り付けて利用すること
ができないため,限られた画像形成装置内部のスペース
において無駄なスペースが発生する。
【0011】(2)両面コピー,2色合成等のモードに
対応できるようにするためには,予め画像形成装置内部
に,追加する装置のスペースを確保しておく必要がある
ため,これらのモードを使用しない場合には無駄なスペ
ースとなるという問題点や,装置の省スペース化の妨げ
になるという問題点があった。
【0012】(3)ソーター等のオプションは画像形成
装置本体に外付けする構成であるので予め装置内部にス
ペースを確保する必要がないものの,オプションの増設
によって,画像形成装置の占有面積が大きくなるため,
省スペース化の妨げになるという問題点があった。
【0013】(4)オプションの追加等によってユーザ
ーが所望とする機能を有した装置を提供することが可能
であるものの,上記(1)〜(3)の問題点によって,
画像形成装置全体として無駄なスペースが発生する恐れ
があり,必ずしも機能に対応した適切な大きさの装置,
或いは,適切なレイアウトの装置を提供することができ
ないという問題点があった。
【0014】(5)給紙ユニット,或いは,給紙及び排
紙ユニットの両方を画像形成部の下部に配置し,左右の
突出部を無くした構成の画像形成装置によれば,ジャム
処理時には装置本体左右の用紙搬送路を開放する必要が
あるため,作業用のスペースを確保する必要があり,結
果として,装置を利用するために必要な設置スペースを
小さくすることはできないという問題点があった。ま
た,トナー,用紙等のサプライ補給の作業が行われる方
向と,ジャム処理等の作業が行われる方向が異なるた
め,作業性の低下を招いているという問題点もあった。
【0015】(6)特開昭60−4937号公報,及
び,実開昭55−6986号公報の装置によれば,デス
クの引出部に複写機を内蔵することにより,デスクワー
ク中心の事務の能率向上を図ることができるものの,各
ユニットが本体に対して固定された位置に配置されてお
り,他の位置に移動して使用することができないため,
例えば,両面モード,2色合成モード等に対応する装置
を取り付けるためのスペースがなく,拡張性に欠けると
いう問題点があった。
【0016】(7)オプションの追加等によってユーザ
ーが所望とする機能を拡張することができるものの,オ
プションを画像形成装置本体に固定して取り付ける構成
であるため,ユーザーが必要に応じて容易にオプション
の取り付け,或いは,取り外しを行うことができないと
いう問題点があった。
【0017】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,無駄なスペースの発生をなくし,省スペース化を図
れることを第1の目的とする。
【0018】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,ユーザーの所望する機能に対応した適切な大
きさの装置,或いは,適切なレイアウトの装置を提供で
きることを第2の目的とする。
【0019】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,装置を利用するために必要な設置スペースを
小さくでき,且つ,ジャム処理等の作業性を向上できる
ことを第3の目的とする。
【0020】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,ユーザーの要求に応じて機能の拡張が可能で
あることを第4の目的とする。
【0021】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,ユーザーが必要に応じて容易にオプションの
取り付け,或いは,取り外しを行うことができることを
第5の目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために,画像形成工程に関わる各手段を工程毎に
分割してユニット化した複数の工程別ユニットと,複数
の工程別ユニットを収納するユニット収納部を有した画
像形成装置本体と,工程別ユニットの種類及び収納位置
を検出する収納状態検出手段と,工程別ユニットの収納
状態を表示するための表示手段と,収納状態検出手段で
検出した種類及び収納位置に基づいて,表示手段の表示
制御を行う制御手段とを備え,複数の工程別ユニットの
中から幾つかの工程別ユニットを選択し,画像形成装置
本体のユニット収納部に連結収納して所望の画像形成モ
ードが実行可能な装置を構成する画像形成装置を提供す
るものである。
【0023】尚,前述した構成に加えて,画像形成装置
本体に収納される工程別ユニットの組合せに基づいて予
め設定された複数の基本配列パターンを記憶した記憶手
段を備え,制御手段は,収納状態検出手段で検出した種
類及び収納位置と,記憶手段の基本配列パターンとを比
較し,基本配列パターンと一致しない収納位置の工程別
ユニットに関して表示手段を介して警告メッセージを表
示することが望ましい。また,画像形成モードの実行に
必要な工程別ユニットの組合せと配列順序に基づいて画
像形成モード毎に予め設定された複数の基本配列パター
ンを記憶した記憶手段を備え,制御手段は,画像形成モ
ードが指定されると,収納状態検出手段で検出した種類
及び収納位置と,記憶手段に記憶されている該当する画
像形成モードの複数の基本配列パターンとを比較し,一
致する基本配列パターンがない場合,表示手段を介して
指定された画像形成モードの実行不可能を表示すること
が望ましい。
【0024】
【作用】本発明の画像形成装置は,画像形成工程に関わ
る各手段を工程毎に分割してユニット化した複数の工程
別ユニットの中から,所望の画像形成モードを実行する
のに必要な幾つかの工程別ユニットを選択し,画像形成
装置本体のユニット収納部に連結収納して画像形成装置
を構成する。換言すれば,不要な工程別ユニットのスペ
ースを確保することなく,画像形成装置を構成する。
【0025】また,制御手段は,ユニット収納部へ工程
別ユニットを連結収納する際に,収納状態検知手段で工
程別ユニットの種類及び収納位置を検出し,表示手段に
工程別ユニットの収納状態を表示する。
【0026】
【実施例】以下,本発明の画像形成装置を複写機に適用
した場合を一例として,〔装置本体の概略構成〕,〔駆
動系の概略構成〕,〔制御系の構成〕,〔操作パネル部
の構成〕,〔実施例の効果〕の順に図面を参照して詳細
に説明する。
【0027】〔装置本体の概略構成〕図1は,本実施例
のキャビネット複写機10の概略構成を示す。本実施例
のキャビネット複写機10は,画像形成工程に関わる各
手段を工程毎に分割してユニット化した複数のユニット
を複写機本体のユニット収納部に収納する構成である。
ユニットとしては,図示の如く,原稿画像の読み取りを
行うスキャナーユニット101と,転写紙のソート及び
排紙を行うソーター・排紙ユニット102と,転写紙に
画像形成を行う作像ユニット103と,転写紙の反転を
行う反転ユニット104と,転写紙の給紙を行う給紙ユ
ニット105,106とを備えている。また,キャビネ
ット複写機10の本体奥側には,メイン制御ボックス1
07が配設されている。
【0028】各ユニットの高さは,反転ユニット104
が50mm,作像ユニット103及び給紙ユニット10
5,106が100mm,スキャナーユニット101及
びソーター・排紙ユニット102が150mmになるよ
うに構成されてる。また,これらのユニットを収納する
キャビネット複写機10の筐体は,装置上面から底板ま
での寸法を各ユニットの高さの公倍数である650mm
になるように構成されている。尚,図示を省略するが,
ソーター・排紙ユニット102に代えて排紙ユニットの
みを50mmの高さで構成することもできる。
【0029】また,キャビネット複写機10は,キャス
ターを取り付けた状態で全高が700mm前後と,一般
的なオフィス用デスクの高さと等しい高さに設定可能で
あり,デスクサイドへのレイアウトが可能な構成として
いる。
【0030】また,各ユニットの幅は一定寸法以下であ
り,キャビネット複写機10の前面から挿入してセット
する。スキャナーユニット101を除いた他のユニット
は,奥行きも一定寸法以下とし,キャビネット複写機1
0の後部にメイン制御ボックス107を収納するのに充
分な空間を確保してある。
【0031】図2は,キャビネット複写機10の本体構
造体20の構成を示す。本体構造体20は,左側板20
1,後側板202,右側板203,中側板204の4枚
の側板を有した箱型のフレーム構造から成り,左・右側
板201,203には,50mm間隔で12〜13のユ
ニットガイド201a,203aが設けられている。こ
こで,中側板204とユニットガイド201a,203
aによって形成される空間がユニット収納部となる。
【0032】また,中側板204には,メイン制御ボッ
クス107と各ユニットとの電気的な接続,及び,各ユ
ニットに電源を供給するための共通コネクターを設置す
るためのコネクター設置穴204aが所定位置に所定間
隔で複数設けられている。尚,中側板204の上部にあ
る切り欠き部は,ここに配設するスキャナーユニット1
01の奥行き寸法が他のユニットより大きいためであ
る。
【0033】次に,図2及び図3を参照して,各ユニッ
トの外枠であるユニット筐体30の構成と,ユニット筐
体30の本体構造体20への取り付け方法について説明
する。尚,ユニット筐体30は,前述したようにユニッ
トによってその高さが異なるがここでは共通化して説明
する。
【0034】図3に示すように,ユニット筐体30は,
ユニットの動作に必要な構成部品を内側に収納した矩形
のユニットトレイ302と,前述したユニットガイド2
01a,203aに固定して取り付けられ,且つ,ユニ
ットトレイ302を引き出し可能に保持する外側筐体3
01とから成る。
【0035】外側筐体301には,図2に示すように,
用紙の搬送路を確保するための搬送路穴301aが設け
られている。本体構造体20への取り付けは,所望の位
置のユニットガイド201a,203aに沿って挿入
し,ネジ穴301b,205にネジを貫通させて機械的
に固定する。また,ユニットトレイ302は外側筐体3
01のレール部材301cにレール嵌合部材302bを
嵌め込みことにより,引き出し可能に取り付けられる。
尚,302aは,ユニットトレイ302を引き出す際の
トレイ取手部を示す。また,ユニットトレイ302側に
も搬送路穴(図示せず)が設けられている。
【0036】前述したコネクター設置穴204aに対す
る共通コネクターの設置は,常時全てのコネクター設置
穴204aに設置しても良く,或いは,適宜必要なコネ
クター設置穴204aに設置しても良い。一方,この共
通コネクターと対峙するユニットトレイ302の後部に
は,ユニット側共通コネクターが配置されており,ユニ
ットトレイ302を本体構造体20へ収納するスライド
動作によって共通コネクターと接続される。
【0037】〔駆動系の概略構成〕本実施例では,各ユ
ニット毎にそれぞれ独立した駆動源を内蔵している。ま
た,駆動源の制御もそれぞれ各ユニット毎に制御してい
る。従って,用紙の搬送を安定に行うために下流側のユ
ニットの線速を若干速くすることが望ましい。但し,給
紙ユニット105,106については,複数の給紙ユニ
ットから同時に給紙が行われることがないので,1つの
給紙ユニット105に駆動源を内蔵し,他の給紙ユニッ
ト106には駆動源を内蔵しない構成として,給紙ユニ
ット105から給紙ユニット106へ駆動を供給する。
この場合給紙段の切り換えは電磁クラッチによる駆動源
のON・OFFで行っても良く,或いは,用紙とピック
アップコロの圧力を解除することで行っても良い。
【0038】図4は,駆動付給紙ユニット105から駆
動なし給紙ユニット106への駆動の伝達方法を示す。
駆動付給紙ユニット105の駆動源ギア410aから中
側板204に取り付けられたアイドラ411を介して駆
動なし給紙ユニット106のギア410bへ駆動を伝達
する。図1では,給紙ユニット105,106の2段の
構成としたが,例えば,駆動付給紙ユニット105を1
段,駆動なし給紙ユニット106を2段で構成すること
も可能である。この場合には,同図(b)に示すように
給紙ユニット105の駆動源ギア410aから2個のア
イドラ411と一方のギア410bを介して他方のギア
410bへ駆動を伝達する。
【0039】また,本体アイドラ411は,給紙ユニッ
ト105のみの場合には必要がなく,給紙ユニット10
6が1段,2段と増えるにつれて,1個,2個と給紙ユ
ニット間の駆動伝達手段として用いられるため,同図
(c)に示すように中側板204に着脱可能となってお
り,給紙ユニットが多段の時に必要に応じて取り付けら
れるようになっている。尚,本実施例では,給紙ユニッ
ト105,106の高さが100mmであるため,本体
アイドラ411の取り付け位置も100mm間隔であ
る。
【0040】また,給紙ユニット105,106側のギ
ア410と本体アイドラ411のギアの噛み合いは,給
紙ユニット105,106が装置本体の手前側に引き出
せるように給紙ユニット側のギアが手前側で噛み合うよ
うになっている。
【0041】〔制御系の構成〕本実施例のキャビネット
複写機10は,メイン制御ボックス107内に配設され
たメイン制御部107a(マスターユニット)とスキャ
ナーユニット101,スキャナーユニット101等の各
ユニット(以下,マスターユニットに対してスレーブユ
ニットと記載する)との組合せで,種々の機能(コピ
ー,FAX,プリンター,etc.)を実現することが
できる。
【0042】以下,キャビネット複写機10の制御系に
ついて, 全体制御系ブロック図 メイン制御部の構成及び制御動作 ID応答及びユニットの装着位置検出方法(収納状態
検出手段) レイアウトエラー表示制御 の順に説明する。
【0043】全体制御系ブロック図 図5は,全体制御ブロック図を示す。前述したようにス
レーブユニットは,本体構造体20のユニット収納部の
どの段にも装着可能であるため,コネクターを介する信
号線は極力すくなくする方が好ましい。従って,本体側
のメイン制御ボックス107内にメイン制御部107a
を持ち,それぞれのスレーブユニットは個々のユニット
の制御を行うサブ制御部を持つことになる。
【0044】サブ制御部としては,図示の如く,ADF
制御部108a,スキャナー制御部108b,ソーター
制御部108c,反転ユニット制御部108d,作像制
御部108e,給紙制御部108fがある。
【0045】メイン制御ボックス107に実装されたコ
ネクター部とスレーブユニットに実装されたコネクター
部との嵌合により,メイン制御部107aと各サブ制御
部との通信を行うための通信用信号や,紙搬送同期信号
等に使用する共通信号バス109と,スレーブユニット
間でリアルタイムに動作するために必要なビデオ信号,
ビデオ同期信号に使用する専用信号バス110と,メイ
ン電源ユニット107cからスレーブユニットへ電源を
供給するための配線とが同時に行われる。尚,詳細な説
明は省略するが,メイン制御部107aと各サブ制御部
の制御信号は光ファイバーによるシリアル通信で行うこ
とで電気的な接続を容易にする。
【0046】また,メイン制御ボックス107内には,
操作パネル制御部107bが配置されており,更に,プ
リンタコントローラ制御部107dや,FAXコントロ
ーラ制御部107e等のオプションコントローラを増設
することが可能である。
【0047】メイン制御部107aは,シーケンス制
御,通信制御,コピーモード時の各種モード制御,サー
ビスマンモード制御を実行する。
【0048】シーケンス制御は,各画像形成モードに応
じたシーケンスとなるように各サブ制御部にコマンドを
与える制御である。この時,コマンドを受け取ったサブ
制御部は,予め定められたタイミングで,ビデオ同期信
号,紙搬送同期信号に基づき動作する。通信制御は,サ
ブ制御部との間でコマンド及びステータスのやり取りを
行うための制御である。また,各動作モードにおいて,
各制御部間の調停を行う。コピーモード時の各種モード
制御は,各コピーモードに応じた動作となるように制御
を行うものである。この時,スレーブユニットに必要な
動作が実行されるように,各サブ制御部へ必要なコマン
ド送信を行う。サービスマンモード制御では,検査,修
理等に必要な動作となるように制御を行う。
【0049】メイン制御部の構成及び制御動作 図6は,メイン制御部107aのブロック図を示す。メ
イン制御部107aは,全体の制御を行うCPU,各種
プログラムが記憶されたROM,RAM(プログラムメ
モリ),モードの設定を記憶するNVRAM(メモリス
イッチ),画像情報を記憶するRAM(画像メモリ),
タイマー,割り込みコントローラ,通信コントローラ,
ビデオ信号コントローラ,紙搬送コントローラ等を備え
ている。尚,詳細は後述するが,上記のNVRAMに
は,キャビネット複写機10のユニット収納部に収納さ
れる各ユニットの組合せに基づいて予め設定された複数
の基本レイアウト(基本配列パターン)が記憶されてい
る。
【0050】以上の構成において,図7のメイン制御概
略フローチャートを参照して,メイン制御部107aの
制御動作について説明する。キャビネット複写機10の
電源が投入されると,メイン制御部107a内に搭載さ
れたCPUは,CPU内部レジスタ及びIO制御レジス
タを初期化する(S101,S102)。
【0051】次に,メモリチェックとしてメモリのリー
ドライトテストを行う(S103)。この時,エラーが
あればS108へ進み,異常発生の制御として自己診断
エラー発生時制御ルーチンを実行する。
【0052】次に,IO(タイマー等)の動作テストを
行う(S104)。この時,エラーがあればS108へ
進む。
【0053】次に,スイッチ(メモリスイッチ,メカス
イッチ等)により設定されているモードをチェックし,
モードに対応するようにメモリ及びIOレジスタを設定
する(S105,S106)。
【0054】続いて,上記モードに必要なスレーブユニ
ットの装着状態をチェックするため,各サブ制御部に対
し,ID要求をおくり,サブ制御部からのID応答によ
り,必要なユニットの有無や,装着位置をチェックする
(S107)。この時,エラーがあればS108へ進
む。尚,ここで同様に上記モードに必要なコントローラ
の装着状態をチェックする。
【0055】ここまでの処理が正常に終了すると,メイ
ン制御部107aは設定されたモードに従って,コピー
モード制御ルーチン(S109),FAXモード制御ル
ーチン(S110),プリンターモード制御ルーチン
(S111),サービスマンモード制御ルーチン(S1
12)へ進み,モードに応じた動作を実行する。
【0056】次に,図8のコピーモード制御ルーチンの
フローチャートを参照して,具体的動作例を示す。ここ
では,片面原稿を用紙の片面に対して1枚複写する場合
を例として説明する。必要なユニットは,スキャナーユ
ニット101,ソーター・排紙ユニット102,作像ユ
ニット103,給紙ユニット105(1段)である。
【0057】メイン制御部107aは,コピーモードで
上記の画像形成モードが設定されている時(S20
1),各サブ制御部に対し,ステータス要求コマンド
(現在のスレーブユニットの状態を受け取るための命
令)を送信する(S202)。次に,サブ制御部からの
ステータスを受信し(S203),モード比較を行って
(S204),スレーブユニットの状態が上記動作モー
ドと一致しない場合には,変更可能なサブ制御部に対し
て,変更要求を示すステータス要求コマンドを送信する
(S205,S206)。
【0058】モード変更が不可能な場合には,操作パネ
ル制御部107bに対してエラー表示要求コマンドを送
信し,エラー解除を待つ(S205,S207,S20
8)。
【0059】上記のS202〜208の処理は,各サブ
制御部に対して実行される。以下,具体的に示す。先
ず,給紙制御部108fに対して,現在の紙サイズ,給
紙段数等の情報を要求する。但し,すでに給紙制御部1
08fから得ている情報で変更を必要としない場合は,
この限りでない。給紙制御部108fから得た情報が操
作パネル制御部107bから要求された紙サイズに合う
給紙トレイ(給紙ユニット)があれば,給紙トレイを選
択する。この時,要求された紙サイズがない(紙無しを
含む)場合は,操作パネル制御部107bに対してエラ
ー内容を含むエラー表示要求コマンドを送信し,エラー
解除を待つ。
【0060】次に,作像制御部108eに対しても,同
様に現在のトナー残量や,感光体等の状態を示す情報を
要求する。作像制御部108eから得た情報が要求され
た画像形成モード(片面原稿,片面複写)に対して問題
がなければ,次のサブ制御部の処理へ進む。この時,問
題があれば,操作パネル制御部107bに対してエラー
内容を含むエラー表示要求コマンドを送信し,エラー解
除を待つ。
【0061】同様にして,スキャナー制御部108b,
ソーター制御部108cとの通信を行い各サブ制御部を
所定の動作モードに設定する。
【0062】全てのサブ制御部に対してS202〜S2
08の処理が終了したら,処理を終了する(S20
9)。その後,メイン制御部107aは外部からの受信
データを割り込み待ちとして待機する。
【0063】メイン制御部107aは,待機状態におい
て,操作パネル制御部107bからモード変更データを
受信した場合には,再び各サブ制御部に対し,動作モー
ドコマンドを送信する。
【0064】一方,待機状態において,操作パネル制御
部107bからコピースタートキー入力を受信したら,
各サブ制御部がレディ状態であることを確認した後,図
9に示すスタートキー受信割り込みルーチンを実行し,
各サブ制御部へ動作開始コマンドを送信する(S30
1)。
【0065】一方,動作開始コマンドを受信した各サブ
制御部は,紙搬送同期信号に同期して紙搬送を行い,同
時にビデオ同期信号に同期して,画像の読み取り,書き
込みを行う。最初に,給紙制御部107fが給紙タイミ
ング同期して,給紙用のモードを駆動し,転写紙を作像
ユニット103のレジストローラまで搬送し,一旦停止
する。
【0066】スキャナー制御部108bは,ビデオ同期
信号に同期して,原稿の読み取りを開始する。スキャナ
ー制御部108bからの画像読み取りデータを受けた作
像制御部108eは,ビデオ同期信号に同期して感光体
への画像の書き込みを行う。給紙タイミング用同期信号
は,この書き込みに同期して紙搬送を再開する信号を給
紙制御部108fに与える。
【0067】作像制御部108eは,画像書き込みと並
行して,給紙制御部108fから受け取った転写紙をレ
ジストローラ及び転写ローラ用のモータの駆動により搬
送を引き継ぐ。
【0068】感光体に書き込まれた画像は,転写ローラ
部で転写紙に転写される。最後に,ソーター制御部10
8cが,紙搬送同期信号に同期して,搬送用のモータを
駆動し,ソーター内の所定のビンまで搬送する。
【0069】各サブ制御部は,予め定められた時間内に
紙搬送を終了すると,終了ステータスを,終了しない場
合にはエラーステータスをそれぞれ送信する。
【0070】メイン制御部107aは,S302〜S3
05において,各サブ制御部からのステータスを受信
し,正常終了か否か判定する。ここで,エラーステータ
スの場合には,操作パネル制御部107bに対してエラ
ー表示要求コマンドを送信する。この間のモード変更要
求等に関しては,メイン制御部107a内の処理のみ行
い,サブ制御部に対しての要求はバッファ内に保存して
おく。各サブ制御部からの動作終了ステータスを全て受
信したら,動作終了の表示を操作パネル制御部107b
に送信する。その後は,次の動作モードに応じた動作へ
と続く。
【0071】ID応答及びユニットの装着位置検出方
法(収納状態検出手段) 次に,本実施例の制御の特徴であるID応答について詳
細に説明する。図10はIDNo.&ID情報一覧表を
示し,図11はメイン制御部〜給紙制御部間のコマンド
・ステータス一覧表を示す。本実施例では,必要なユニ
ットの有無や装着位置のチェック,及び,必要なオプシ
ョンコントローラの有無や自己診断結果のチェックを行
う手段の一つとして,ID応答を使用している。
【0072】ここで使用するIDは,スレーブユニット
のユニークなアドレスとそのユニットの装着位置等を情
報として扱うものである。1回に送受信可能なデータ幅
を8ビット(1word)として説明する。データは以
下のような構成をとる。
【0073】 1.コマンド 1wordデータのみ: IDNo.(上位4ビット)+コマンド(下位4ビット) 2.ステータス 1wordのみの時: IDNo.(上位4ビット)+ステータス(下位4ビット) 1word+ID情報が続く時: IDNo.(上位4ビット)+ステータス(下位4ビット:0000) ↓ 続きマーク(上位1ビット)+ID情報(下位7ビット) ↓ 続きマークが1の時は次のデータが続く 1word+その他の情報が続く時: IDNo.(上位4ビット)+ステータス(下位4ビット:1110) ↓ 続きマークが1の時は次のデータが続く また,メイン制御部107aがID要求を出すには次のデータを送信する。 IDNo.(上位4ビット:0000)+コマンド(下位4ビット:0000) これに対応するID応答として次のデータを受信した時, IDNo.(上位4ビット:1000)+ステータス(下位4ビット:0000) ↓ 続きマーク(上位1ビット:0)+ID情報(下位7ビット:0000001 ) これらのデータは次のような意味を持つ。IDNo.
(1000)から送信したのはソーター制御部であることが
わかる。ステータス(0000)からこの情報はID応答で
あり,次のデータにID情報が続く。この時,共通の通
信ラインを使用している他のサブ制御部は,例外処理を
除き次のデータ送信をしてはいけない。続きマーク
(0)の場合はソーター制御部からのデータはこの1w
ordで終了である。ID情報(0000001 )からソータ
ー・排紙ユニット102の装着位置は上から2段目であ
る。
【0074】尚,給紙制御部(ユニット1〜3)は,給
紙ユニットが3個まで装着可能な時,給紙制御部が1個
の場合でもメイン制御部107aが選択した給紙ユニッ
トからのステータスで判別できるように別のアドレスと
した。
【0075】次に,スレーブユニット自身の装着位置検
出方法について説明する。ここでは,スレーブユニット
装着用コネクターの個数を16個(CN1〜CN1
6),オプションコントローラ接続用拡張スロットの個
数を8個(CN21〜CN28)として説明する。
【0076】図12のスレーブユニット装着用コネクタ
ーアドレス一覧表に示すように,各コネクター(CN1
〜CN16)には,ユニークな4ビットのアドレスが信
号として供給され,各スロット(CN21〜CN28)
には,ユニークな3ビットのアドレスが信号として供給
される。各サブ制御部及びオプションコントローラ制御
部はこの信号を読み取り,自身の装着位置を検出する。
図13(a)にマスターユニット側コネクター回路図,
図13(b)にスレーブユニット及びオプションコント
ローラ側コネクター回路図を示す。
【0077】レイアウトエラー表示制御 本実施例のキャビネット複写機10は,各ユニット間に
おけるレイアウト上の互換性を高めて,各ユニットのレ
イアウトを自由に行えるようにすることにより,無駄な
スペースの発生をなくし,省スペース化を図り,また,
ユーザーの所望する機能に対応した適切な大きさの装
置,或いは,適切なレイアウトの装置を提供することを
目的としている。但し,複写機として最低限必要な構成
であるスキャナーユニット101,作像ユニット10
3,給紙ユニット105,ソーター・排紙ユニット10
2の一つでも欠けると動作不可能であるため,これらの
ユニットの有無をチェックするようにしている。
【0078】スキャナーユニット101は,操作性及び
作業性の面から最上部に位置することが望ましいため,
上1段目に設置するものとする。上1段目に固定するこ
とにより,図1に示したようにスキャナーユニット10
1のみを大型にすることができ,スキャナーの読み取り
範囲を大きくすることができるというメリットもある。
【0079】また,他のユニットは,レイアウト上の互
換性があるので,基本的にはどの位置に配置することも
可能であるが,転写紙の搬送方向を考慮せずに配置可能
とした場合には,転写紙の搬送制御が複雑となり,CP
Uにかかる負荷が大きくなるため,及び,生産性が低下
するため,本実施例では,転写紙の搬送方向を考慮した
メイン制御部107aのNVRAMに記憶されている基
本レイアウトに基づいて,基本レイアウト以外を画像形
成が不可能としてレイアウトエラー表示を行うようにし
ている。
【0080】図14は,レイアウトエラー表示制御を説
明するための図である。基本レイアウト1は,コピーモ
ードで反転ユニットを装着する場合の基本レイアウトを
示す。また,基本レイアウト2は,コピーモードで給紙
ユニットを2段装着する場合の基本レイアウトを示す。
ここで,給紙ユニット1は駆動源内蔵タイプ(給紙ユニ
ット105),給紙ユニット2は駆動源無しタイプ(給
紙ユニット106)を示す。給紙ユニット2は,給紙ユ
ニット1の駆動を利用することにより,部品点数の削減
を図っている。但し,制約条件として駆動源内蔵タイプ
のユニットが上にある事とする。ここでは,コピーモー
ドにおける基本レイアウト1及び2の2つの基本レイア
ウトについて示すが,これ以外にも,画像形成モードの
実行に必要なユニットの組合せと配列順序に基づいて画
像形成モード毎に予め設定された複数の基本レイアウト
が,用意されている。
【0081】レイアウトエラー1は,画像形成が不可能
な順序でユニットが装着されている場合の例である。こ
こでは,画像が転写される転写紙の搬送を下から上とし
ているにも関わらず,給紙ユニットが最上段に装着され
ている。
【0082】レイアウトエラー2は,制約条件に反して
駆動無しタイプのユニットが上に配置された場合の例で
ある。
【0083】レイアウトエラー3は,最低限必要なユニ
ットの何れかが装着されていない場合の例である。
【0084】上記のようなレイアウトエラーを前述のI
Dチェック等により,メイン制御部107aが検出する
と,操作パネル制御部107bにエラー表示コマンドを
送信し,図14に示すようなエラー表示画面を表示す
る。
【0085】また,本実施例では,レイアウトエラーの
場合,及び,レイアウトエラーでない場合でも,画像形
成モードが設定された場合に再度レイアウトエラー表示
制御を実行する。例えば,図15のレイアウトエラー4
に示すように,反転ユニットの装着位置が給紙ユニット
の下段にあるためにエラーとなっている場合でも,画像
形成モードとして,片面モードが設定された場合には,
片面モードでのコピー動作が実行可能であるので,メイ
ン制御部107aは,画像形成モード(片面モード)の
指定に基づいてレイアウトエラーを一時解除して,実行
可能とする。具体的には,図15に示すように,記憶部
に記憶されている片面モードが実行可能な基本レイアウ
ト群とレイアウトエラー4とを比較して一致する基本レ
イアウトがあれば,動作可能と判断する。一方,一致す
る基本レイアウトがない場合には動作不可能として後述
する操作パネル部500を介して『レイアウトエラーで
す。実行できません』等のメッセージを表示する。この
時,再度同一の画像形成モードでスタート開始が入力さ
れると,後述するレイアウト表示部に当該画像形成モー
ドを実行可能な基本レイアウトを表示し,『レイアウト
に従って,ユニットの組み換えを行って下さい。』等の
メッセージを表示する。
【0086】一方,基本レイアウトと一致した場合で
も,例えば,図14に示した基本レイアウト2の場合
に,両面コピーが指定された場合には,反転ユニットが
装着されていないため,片面コピーしか行えないので,
この場合には,画像形成モード(両面コピー)が指定さ
れた時点でレイアウトエラーとして,『レイアウトエラ
ーです。両面モードは実行できません』等のメッセージ
を表示する。この時,再度同一の画像形成モードでスタ
ート開始が入力されると,後述するレイアウト表示部に
当該画像形成モードを実行可能な基本レイアウトを表示
し,『レイアウトに従って,ユニットの組み換えを行っ
て下さい。』等のメッセージを表示する。ユーザーはメ
ッセージによって,現在のレイアウトでは両面コピーが
実行できないことを認識し,片面コピーを行うか,或い
は,ユニットの組み換えを行って両面コピーを実行す
る。
【0087】〔操作パネル部の構成〕次に,操作パネル
部500の構成について説明する。本実施例の操作パネ
ル部500は,図16に示すようにキャビネット複写機
10の上面に配置されている。操作パネル部500は,
図17に示すように透明電極による入力装置500a
と,ドットマトリクスタイプのLCD(液晶)表示器5
00bと,操作パネル制御部107bとから構成されて
いる。また,キャビネットタイプの形態を活かすために
操作パネル部500を含んだ装置本体上面がフラットに
なるように構成されている。従って,装置本体上面のス
ペースを有効に利用することができる。
【0088】操作パネル制御部107bはメイン制御部
107aとの通信を行い,オペレータが入力装置500
aを介して入力した操作内容をメイン制御部107aに
送信し,メイン制御部107aの指示に従った表示内容
をLCD表示器500bに表示させる。操作パネル制御
部107bの不揮発性メモリ(図示せず)には,予め必
要な表示内容に従ったフォントデータが記憶されてお
り,メイン制御部107aから指示された表示モードに
従って,表示用メモリ(VRAM:図示せず)にファン
トデータを描画するので,様々な状態に応じて表示内容
を更新し対応することができる。
【0089】透明電極を用いた入力装置500aは,ア
ナログ的位置検出方式を採用しているので,画面上の如
何なる場所(座標),如何なる範囲に対しても特定の入
力範囲を設定できる。従って,本装置の様々な状態に応
じてあらゆるキー配列の機能を実現できる。
【0090】図18は操作パネル部500の表示例を示
す。ここでは,一例としてコピーモードの場合の表示例
を示す。オペレータは表示された各入力エリア(キー表
示)上の透明電極を押下することにより,表示されたキ
ーを選択的に操作することができる。
【0091】尚,501はレイアウト表示部を示し,メ
イン制御部107aのレイアウトエラー表示制御の結果
に基づいて本装置における各ユニットのレイアウト状態
を表示する。オペレータは表示されたレイアウトとメッ
セージによって装置の状態を把握し,必要な処置を施す
ことができる。レイアウト表示部501は,図19に示
すように,60*65の表示領域を有している。また,
この表示は文字でも,絵でも可能である。但し,絵にす
る場合にはわかり易い表現が可能であるが,それ相当の
解像度とメモリを必要とするため,機種によって選択す
る。図20はレイアウト表示例を示し,同図(a)は文
字による表示例,同図(b)は絵による表示例を示す。
また,同図(c)はエラーの場合の表示例を示し,反転
表示によりエラー箇所を文字により装着すべきユニット
名称を表示している。同図(d)はエラー表示例を示
し,装着すべきユニットの位置に短い文書で作業内容を
表示することにより更にわかり易い表示としている。
【0092】前述したように本実施例では,画像形成動
作にかかる各工程を工程毎に分割し,且つ,レイアウト
上の互換性がある複数のユニットとして構成したので,
所望の画像形成モードに必要なユニットを適宜選択し
て,装置本体のユニット収納部へ所定順序にて連結収納
することにより,所望の画像形成モードに応じたレイア
ウトが可能である。また,限定されたスペースを有効に
利用することができる。
【0093】また,工程別ユニットを引き出すことがで
きるので,ジャム処理等の作業性を向上させることがで
きる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置は,画像形成工程に関わる各手段を工程毎に分割して
ユニット化した複数の工程別ユニットと,複数の工程別
ユニットを収納するユニット収納部を有した画像形成装
置本体と,工程別ユニットの種類及び収納位置を検出す
る収納状態検出手段と,工程別ユニットの収納状態を表
示するための表示手段と,収納状態検出手段で検出した
種類及び収納位置に基づいて,表示手段の表示制御を行
う制御手段とを備え,複数の工程別ユニットの中から幾
つかの工程別ユニットを選択し,画像形成装置本体のユ
ニット収納部に連結収納して所望の画像形成モードが実
行可能な装置を構成するため,無駄なスペースの発生を
なくし,省スペース化を図ることができる。また,ユー
ザーの所望する機能に対応した適切な大きさの装置,或
いは,適切なレイアウトの装置を提供することができ
る。また,装置を利用するために必要な設置スペースを
小さくでき,且つ,ジャム処理等の作業性を向上させる
ことができる。また,ユーザーの要求に応じて機能の拡
張を容易に行える。
【0095】また,前述した構成に加えて,画像形成装
置本体に収納される工程別ユニットの組合せに基づいて
予め設定された複数の基本配列パターンを記憶した記憶
手段を備え,制御手段は,収納状態検出手段で検出した
種類及び収納位置と,記憶手段の基本配列パターンとを
比較し,基本配列パターンと一致しない収納位置の工程
別ユニットに関して表示手段を介して警告メッセージを
表示するため,効率の良い工程別ユニットの装着を行う
ことができ,また,ユーザーが必要に応じて容易に工程
別ユニット(オプション)の取り付け,或いは,取り外
しを行うことができる。
【0096】また,前述した構成に加えて,画像形成モ
ードの実行に必要な工程別ユニットの組合せと配列順序
に基づいて画像形成モード毎に予め設定された複数の基
本配列パターンを記憶した記憶手段を備え,制御手段
は,画像形成モードが指定されると,収納状態検出手段
で検出した種類及び収納位置と,記憶手段に記憶されて
いる該当する画像形成モードの複数の基本配列パターン
とを比較し,一致する基本配列パターンがない場合,表
示手段を介して指定された画像形成モードの実行不可能
を表示するため,画像形成装置を効率良く利用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のキャビネット複写機の概略構成を示
す説明図である。
【図2】キャビネット複写機の本体構成体の構成を示す
説明図である。
【図3】各ユニットの外枠であるユニット筐体の構成,
及び,ユニット筐体の本体構造体への取り付け方法を示
す説明図である。
【図4】駆動付給紙ユニットから駆動なし給紙ユニット
への駆動の伝達方法を示す説明図である。
【図5】全体制御ブロック図を示す説明図である。
【図6】メイン制御部のブロック図である。
【図7】メイン制御概略フローチャートである。
【図8】コピーモード制御ルーチンのフローチャートで
ある。
【図9】スタートキー受信割り込みルーチンのフローチ
ャートである。
【図10】IDNo.&ID情報一覧表である。
【図11】メイン制御部〜給紙制御部間のコマンド・ス
テータス一覧表である。
【図12】スレーブユニット装着用コネクターアドレス
一覧表である。
【図13】図13(a)はマスターユニット側コネクタ
ー回路図,図13(b)はスレーブユニット及びオプシ
ョンコントローラ側コネクター回路図である。
【図14】レイアウトエラー表示制御を説明するための
図である。
【図15】レイアウトエラー表示制御を説明するための
図である。
【図16】操作パネル部の配置を示す説明図である。
【図17】操作パネル部の構成を示す説明図である。
【図18】操作パネル部の表示例を示す説明図である。
【図19】レイアウト表示部の表示領域を示す説明図で
ある。
【図20】レイアウト表示部の表示例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 キャビネット複写機 20
本体構造体 30 ユニット筐体 101 スキャナーユニット 102 ソーター・排紙ユニット 103 作像ユニット 104 反転ユニット 105 給紙ユニット(駆動源内蔵) 106 給紙ユニット(駆動源なし) 107 メイン制御ボックス 107a
メイン制御部 301 外側筐体 302
ユニットトレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 15/00 550 G03G 21/00 376 21/00 376 380 380 386 386 B41J 29/00 B (72)発明者 安井 元一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 荻山 宏美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 椎名 将 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平4−36764(JP,A) 特開 平4−55861(JP,A) 特開 平4−55862(JP,A) 特開 昭61−80268(JP,A) 特開 昭61−99168(JP,A) 特開 昭61−118771(JP,A) 実開 昭55−6986(JP,U) 実開 平1−177757(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 G03G 15/00 550 G03G 21/00 370 - 540

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成工程に関わる各手段を工程毎に
    分割してユニット化した複数の工程別ユニットと,前記
    複数の工程別ユニットを収納するユニット収納部を有し
    た画像形成装置本体と,前記工程別ユニットの種類及び
    収納位置を検出する収納状態検出手段と,前記工程別ユ
    ニットの収納状態を表示するための表示手段と,前記収
    納状態検出手段で検出した種類及び収納位置に基づい
    て,前記表示手段の表示制御を行う制御手段とを備え,
    前記複数の工程別ユニットの中から幾つかの工程別ユニ
    ットを選択し,前記画像形成装置本体のユニット収納部
    に連結収納して所望の画像形成モードが実行可能な装置
    を構成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前述した構成に加えて,前記画像形成装
    置本体に収納される工程別ユニットの組合せに基づいて
    予め設定された複数の基本配列パターンを記憶した記憶
    手段を備え,前記制御手段は,収納状態検出手段で検出
    した種類及び収納位置と,前記記憶手段の基本配列パタ
    ーンとを比較し,基本配列パターンと一致しない収納位
    置の工程別ユニットに関して前記表示手段を介して警告
    メッセージを表示することを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前述した構成に加えて,画像形成モード
    の実行に必要な工程別ユニットの組合せと配列順序に基
    づいて画像形成モード毎に予め設定された複数の基本配
    列パターンを記憶した記憶手段を備え,前記制御手段
    は,画像形成モードが指定されると,収納状態検出手段
    で検出した種類及び収納位置と,前記記憶手段に記憶さ
    れている該当する画像形成モードの複数の基本配列パタ
    ーンとを比較し,一致する基本配列パターンがない場
    合,前記表示手段を介して指定された画像形成モードの
    実行不可能を表示することを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
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