JP3105084B2 - プリント基板を加工した穴明機および主軸の表示方法 - Google Patents

プリント基板を加工した穴明機および主軸の表示方法

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JP3105084B2
JP3105084B2 JP04216108A JP21610892A JP3105084B2 JP 3105084 B2 JP3105084 B2 JP 3105084B2 JP 04216108 A JP04216108 A JP 04216108A JP 21610892 A JP21610892 A JP 21610892A JP 3105084 B2 JP3105084 B2 JP 3105084B2
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spindle
hole
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典男 道上
民雄 大谷
浩二 山浦
宏二 富沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板を加工し
た穴明機および主軸の表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント基板の高密度実装化にともなっ
て、プリント基板に形成される配線パターンの細線化が
進んでいる。このため、スルーホール、ブラインドホー
ル、あるいは部品実装用の穴などを形成する配線パター
ンのランド部も小径化され、加工される穴の位置精度も
高精度化が要求されてきている。
【0003】プリント基板の製造工程は、切断、穴明
け、めっき、エッチング、外形加工、部品実装の順に行
なわれる。そして、これらの工程は、合理化のために自
動化が進められている。
【0004】前記穴明け工程で使用されるプリント基板
の穴明機においては、穴明け加工中のトラブル、たとえ
ば、使用中のドリルの折損、寿命による加工の中断など
の場合には、アラームを発生させて穴明機を停止させる
ようになっている。しかし、穴明機の熱変位などによる
加工位置の変化については対策されていない。
【0005】前記めっき工程、エッチング工程等の後で
は、目視による外観チェックが行なわれているが、この
チェックで、プリント基板に形成された穴の一部が配線
パターンのランド部から外れているようなものがある
と、そのプリント基板は、不良品として排除される。同
時に、不良品の発生は、それらの前工程である穴明け工
程にも連絡されその原因の調査が行なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】複数の穴明機を配置し
た自動化ラインにおいては、どの穴明機のどのスピンド
ルが加工不良を発生させたのかを調べるために、自動化
ラインを止め、全ての穴明機についてその精度を測定し
て確認するため、一度不良が発生すると長時間自動化ラ
インが停止し、稼動率を大幅に低下させることになる。
【0007】本発明の目的は、上記の事情に鑑み、不良
品が発生した場合、どの穴明機のどのスピンドルが加工
不良を発生させているかを容易に確認できるようにした
プリント基板を加工した穴明機および主軸の表示方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、複数の主軸を備えたプリント基
板の穴明機のテーブルに、各主軸に対応して載置された
各工具マガジンの所定の位置に、各穴明機のそれぞれス
ピンドルごとに直径の異なるドリルを配置し、各穴明機
の制御装置に、その穴明機と主軸を表示するための穴加
工プログラムを設定し、プリント基板の加工プログラム
内に、表示用の穴の加工指令を設け、この加工指令によ
り、それぞれの制御装置に設定された穴加工プログラム
に基づいて、プリント基板の所定の位置に穴を形成し、
この穴の位置および直径により、プリント基板を加工し
た穴明機および主軸を表示する。
【0009】また、複数の主軸を備えたプリント基板の
穴明機のテーブルに、各主軸に対応して載置された各工
具マガジンの所定の位置に、各穴明機ごとに直径の異な
るドリルと、各穴明機のそれぞれスピンドルごとに直径
の異なるドリルを配置し、各穴明機の制御装置に、その
穴明機と主軸を表示するための穴加工プログラムを設定
し、プリント基板の加工プログラム内に、表示用の穴の
加工指令を設け、この加工指令に基づいて、プリント基
板の所定の位置に穴を形成し、この穴の位置および直径
により、プリント基板を加工した穴明機および主軸を表
示する。
【0010】
【作用】そして、不良品が発生した場合、そのプリント
基板に形成された表示用の穴の位置や直径を測定するこ
とにより、不良品を発生させた穴明機とその主軸を特定
することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて説
明する。図1は本発明の第1の実施例を示すもので、同
図において、1はプリント基板。2は基準ピンを圧入す
るための基準穴。3は穴明機表示用の穴。4は主軸表示
用の穴である。
【0012】前記穴3は、基準穴2から所定の距離L1
に形成される。この距離L1を1台目の穴明機は10m
m、2台目の穴明機は15mm、3台目の穴明機は20
mmのように設定しておくと、基準穴2と穴3の距離L
1を測定することにより、そのプリント基板1を加工し
た穴明機を特定することができる。
【0013】前記穴4も同様に、基準穴2から所定の距
離L2に形成される。各穴明機ごとに前記距離L2を1
番目の主軸は10mm、2番目の主軸は15mm、3番
目の主軸は20mmのように設定しておくと、基準穴2
と穴4の距離L2を測定することにより、そのプリント
基板1を加工した主軸を特定することができる。
【0014】図2は本発明の第2の実施例を示すもの
で、同図において、1はプリント基板。2は基準ピンを
圧入するための基準穴。5は穴明機表示用の穴。6は主
軸表示用の穴である。
【0015】前記穴5の直径D1を、1台目の穴明機は
1mm、2台目の穴明機は1.1mm、3台目の穴明機
は1.2mmのように、穴明機ごとに穴5の直径D1の
大きさを変えるておくと、穴5の直径D1を測定するこ
とにより、そのプリント基板1を加工した穴明機を特定
することができる。
【0016】前記穴6の直径D2は、各穴明機ごとに、
1番目の主軸は1.0mm、2番目の主軸は1.1m
m、3番目の主軸は1.2mmのように、主軸ごとに穴
6の直径D2の大きさを変えておくと、穴6の直径D2
を測定することにより、そのプリント基板1を加工した
主軸を特定することができる。なお、穴5の直径Dは、
同一の加工条件で加工できる範囲で選択することが望ま
しい。
【0017】なお、穴明機の台数が多い場合には、穴
3、穴5の数を2個以上にして表示するようにしても良
い。また、穴3、4、5、6を形成する位置は、最終的
に製品となる領域で配線パターン形成の邪魔にならない
位置、あるいは最終的に製品とならない位置のどちらで
もよい。
【0018】前記穴3、4、5、6は、プリント基板の
穴明機のテーブルに、各主軸に対応して載置された各工
具マガジンの所定の位置に、穴3、5を加工するための
ドリルと、穴4、6を加工するためのドリルを配置し、
各穴明機の制御装置に、その穴明機と主軸を表示するた
めの穴加工プログラムを設定し、プリント基板の加工プ
ログラム内に、表示用の穴の加工指令を設け、この加工
指令により、それぞれの制御装置に設定された穴加工プ
ログラムに基づいて、プリント基板の所定の位置に穴を
形成する。
【0019】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、複数
の主軸を備えたプリント基板の穴明機のテーブルに、各
主軸に対応して載置された各工具マガジンの所定の位置
に、各穴明機のそれぞれスピンドルごとに直径の異なる
ドリルを配置し、各穴明機の制御装置に、その穴明機と
主軸を表示するための穴加工プログラムを設定し、プリ
ント基板の加工プログラム内に、表示用の穴の加工指令
を設け、この加工指令により、それぞれの制御装置に設
定された穴加工プログラムに基づいて、プリント基板の
所定の位置に穴を形成し、この穴の位置および直径によ
り、プリント基板を加工した穴明機および主軸を表示
し、あるいは、複数の主軸を備えたプリント基板の穴明
機のテーブルに、各主軸に対応して載置された各工具マ
ガジンの所定の位置に、各穴明機ごとに直径の異なるド
リルと、各穴明機のそれぞれスピンドルごとに直径の異
なるドリルを配置し、各穴明機の制御装置に、その穴明
機と主軸を表示するための穴加工プログラムを設定し、
プリント基板の加工プログラム内に、表示用の穴の加工
指令を設け、この加工指令に基づいて、プリント基板の
所定の位置に穴を形成し、この穴の位置および直径によ
り、プリント基板を加工した穴明機および主軸を表示す
るようにしたので、後工程で不良品が発見されたとき、
その不良品を発生させた穴明機と主軸の確認を容易に行
なうことができ、その穴明機だけを止めて調整すること
ができ、自動化ラインの稼動率の低下を最小限に留める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すプリント基板の平
面図。
【図2】本発明の第2の実施例を示すプリント基板の平
面図。
【符号の説明】
1 プリント基板 3、4、5、6 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26F 1/16 B23B 41/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の主軸を備えたプリント基板の穴明機
    のテーブルに、各主軸に対応して載置された各工具マガ
    ジンの所定の位置に、各穴明機のそれぞれスピンドルご
    とに直径の異なるドリルを配置し、各穴明機の制御装置
    に、その穴明機と主軸を表示するための穴加工プログラ
    ムを設定し、プリント基板の加工プログラム内に、表示
    用の穴の加工指令を設け、この加工指令により、それぞ
    れの制御装置に設定された穴加工プログラムに基づい
    て、プリント基板の所定の位置に穴を形成し、この穴の
    位置および直径により、プリント基板を加工した穴明機
    および主軸を表示することを特徴とするプリント基板を
    加工した穴明機および主軸の表示方法。
  2. 【請求項2】複数の主軸を備えたプリント基板の穴明機
    のテーブルに、各主軸に対応して載置された各工具マガ
    ジンの所定の位置に、各穴明機ごとに直径の異なるドリ
    ルと、各穴明機のそれぞれスピンドルごとに直径の異な
    るドリルを配置し、各穴明機の制御装置に、その穴明機
    と主軸を表示するための穴加工プログラムを設定し、プ
    リント基板の加工プログラム内に、表示用の穴の加工指
    令を設け、この加工指令に基づいて、プリント基板の所
    定の位置に穴を形成し、この穴の位置および直径によ
    り、プリント基板を加工した穴明機および主軸を表示す
    ることを特徴とするプリント基板を加工した穴明機およ
    び主軸の表示方法。
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