JP3104458B2 - シール構造 - Google Patents
シール構造Info
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- JP3104458B2 JP3104458B2 JP05052459A JP5245993A JP3104458B2 JP 3104458 B2 JP3104458 B2 JP 3104458B2 JP 05052459 A JP05052459 A JP 05052459A JP 5245993 A JP5245993 A JP 5245993A JP 3104458 B2 JP3104458 B2 JP 3104458B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シール構造の改良に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のロッカカバーに設けられるシ
ール構造として、従来例えば図13に示すようなものが
ある(実開平2−80707号公報、参照)これについて
説明すると、シリンダヘッド9とロッカカバー8の間に
はゴム等の弾性材料からなるガスケット1が介装され、
シリンダヘッド9とロッカカバー8はガスケット1に形
成されたボルト穴2を挿通するボルト7により締結され
る。
ール構造として、従来例えば図13に示すようなものが
ある(実開平2−80707号公報、参照)これについて
説明すると、シリンダヘッド9とロッカカバー8の間に
はゴム等の弾性材料からなるガスケット1が介装され、
シリンダヘッド9とロッカカバー8はガスケット1に形
成されたボルト穴2を挿通するボルト7により締結され
る。
【0003】ロッカカバー8にはガスケット1を収装す
る溝6が形成され、溝6の深さはガスケット1の高さよ
り浅く形成され、ロッカカバー8がガスケット1を介し
てシリンダヘッド9に支持される、いわゆるセミフロー
ト構造となっている。
る溝6が形成され、溝6の深さはガスケット1の高さよ
り浅く形成され、ロッカカバー8がガスケット1を介し
てシリンダヘッド9に支持される、いわゆるセミフロー
ト構造となっている。
【0004】ガスケット1はボルト穴2のまわりに、ロ
ッカカバー8の内側に面する内周ボス部11と、ロッカ
カバー8の外側に面する外周ボス部12とを有する。内
周ボス部11は外周ボス部12より大きな肉厚で形成さ
れ、シリンダヘッド9に対して所定の面圧を持って接合
し、ロッカカバー8内を密封する機能は主とし内周ボス
部11によって果たされる。
ッカカバー8の内側に面する内周ボス部11と、ロッカ
カバー8の外側に面する外周ボス部12とを有する。内
周ボス部11は外周ボス部12より大きな肉厚で形成さ
れ、シリンダヘッド9に対して所定の面圧を持って接合
し、ロッカカバー8内を密封する機能は主とし内周ボス
部11によって果たされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシール構造にあっては、ガスケット1におい
て肉厚の比較的小さい外周ボス部12は、その剛性が低
いため、機関運転中にシリンダヘッド9からの伝熱によ
り熱膨張すると、図13に2点鎖線で示すように、ロッ
カカバー8とシリンダヘッド9の間からせり出す変形を
し、この変形により外周ボス部12の付け根部分に引張
力が働き、ひいては亀裂等を生じる可能性がある。
うな従来のシール構造にあっては、ガスケット1におい
て肉厚の比較的小さい外周ボス部12は、その剛性が低
いため、機関運転中にシリンダヘッド9からの伝熱によ
り熱膨張すると、図13に2点鎖線で示すように、ロッ
カカバー8とシリンダヘッド9の間からせり出す変形を
し、この変形により外周ボス部12の付け根部分に引張
力が働き、ひいては亀裂等を生じる可能性がある。
【0006】本発明は上記の問題点に着目し、2つの部
材をガスケットを介して締結するボルトを備えるシール
構造において、ガスケットに生じる熱応力を低減するこ
とを目的とする。
材をガスケットを介して締結するボルトを備えるシール
構造において、ガスケットに生じる熱応力を低減するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、第一、第二部
材の間に弾性材料からなるガスケットを介装し、第二部
材にガスケットを収装する溝を形成するとともに、第
一、第二部材をガスケットを介して締結するボルトを備
えるシール構造において、ガスケットのボルトを挿通さ
せる部位に第一部材に接合して第一、第二部材の間を密
封する内周ボス部を形成するとともに、内周ボス部との
間にボルトを挿通させる外周ボス部を形成し、外周ボス
部の肉厚を内周ボス部より小さく形成し、外周ボス部の
表面に凹状に窪む切欠き部を形成し、ガスケットに設け
た前記ボルトの穴中心を第二部材と接触するガスケット
面の中心線に対して第二部材の内側に所定距離オフセッ
トさせた。
材の間に弾性材料からなるガスケットを介装し、第二部
材にガスケットを収装する溝を形成するとともに、第
一、第二部材をガスケットを介して締結するボルトを備
えるシール構造において、ガスケットのボルトを挿通さ
せる部位に第一部材に接合して第一、第二部材の間を密
封する内周ボス部を形成するとともに、内周ボス部との
間にボルトを挿通させる外周ボス部を形成し、外周ボス
部の肉厚を内周ボス部より小さく形成し、外周ボス部の
表面に凹状に窪む切欠き部を形成し、ガスケットに設け
た前記ボルトの穴中心を第二部材と接触するガスケット
面の中心線に対して第二部材の内側に所定距離オフセッ
トさせた。
【0008】請求項2記載の発明は、第一、第二部材の
間に弾性材料からなるガスケットを介装し、第二部材に
ガスケットを収装する溝を形成するとともに、第一、第
二部材をガスケットを介して締結するボルトを備えるシ
ール構造において、ガスケットのボルトを挿通させる部
位に第一部材に接合して第一、第二部材の間を密封する
内周ボス部を形成するとともに、内周ボス部との間にボ
ルトを挿通させる外周ボス部を形成し、外周ボス部の肉
厚を内周ボス部より小さく形成し、外周ボス部の途中を
切り離す間隙を形成し、ガスケットに設けた前記ボルト
の穴中心を第二部材と接触するガスケット面の中心線に
対して第二部材の内側に所定距離オフセットさせた。
間に弾性材料からなるガスケットを介装し、第二部材に
ガスケットを収装する溝を形成するとともに、第一、第
二部材をガスケットを介して締結するボルトを備えるシ
ール構造において、ガスケットのボルトを挿通させる部
位に第一部材に接合して第一、第二部材の間を密封する
内周ボス部を形成するとともに、内周ボス部との間にボ
ルトを挿通させる外周ボス部を形成し、外周ボス部の肉
厚を内周ボス部より小さく形成し、外周ボス部の途中を
切り離す間隙を形成し、ガスケットに設けた前記ボルト
の穴中心を第二部材と接触するガスケット面の中心線に
対して第二部材の内側に所定距離オフセットさせた。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明においては、第二部材はガ
スケットを介して第一部材に弾性支持され、ガスケット
のボルトを挿通させる部位において、剛性の比較的高い
内周ボス部を第一部材に接合させることにより、両部材
間の密封がはかられる。
スケットを介して第一部材に弾性支持され、ガスケット
のボルトを挿通させる部位において、剛性の比較的高い
内周ボス部を第一部材に接合させることにより、両部材
間の密封がはかられる。
【0010】ガスケットのボルトを挿通させる部位にお
いて、剛性の比較的小さい外周ボス部は、熱膨張により
第一、第二部材の間からせり出そうとする変形をする
が、外周ボス部の表面に切欠き部が形成されることによ
り、外周ボス部の熱膨張が切欠き部によって画成される
空間に吸収されてこの変形を抑えられ、この変形により
外周ボス部の付け根部分に働く引張力を低減し、この部
分に亀裂等が生じることを防止する。また、ガスケット
に設けた前記ボルトの穴中心を第二部材と接触するガス
ケット面の中心線に対して第二部材の内側に所定距離オ
フセットして設けたので、第二部材が外側に膨らむこと
が抑えられ、コンパクト化がはかれるとともに、外周ボ
ス部の周方向の長さを短縮し、外周ボス部の熱膨張量を
小さくすることができる。
いて、剛性の比較的小さい外周ボス部は、熱膨張により
第一、第二部材の間からせり出そうとする変形をする
が、外周ボス部の表面に切欠き部が形成されることによ
り、外周ボス部の熱膨張が切欠き部によって画成される
空間に吸収されてこの変形を抑えられ、この変形により
外周ボス部の付け根部分に働く引張力を低減し、この部
分に亀裂等が生じることを防止する。また、ガスケット
に設けた前記ボルトの穴中心を第二部材と接触するガス
ケット面の中心線に対して第二部材の内側に所定距離オ
フセットして設けたので、第二部材が外側に膨らむこと
が抑えられ、コンパクト化がはかれるとともに、外周ボ
ス部の周方向の長さを短縮し、外周ボス部の熱膨張量を
小さくすることができる。
【0011】請求項2記載の発明においては、熱膨張に
より第一、第二部材の間からせり出そうとする変形に対
して、外周ボス部の途中を切り離す間隙が形成されるこ
とにより、外周ボス部の熱膨張が間隙によって画成され
る空間に吸収されてこの変形が抑えられ、この変形によ
り外周ボス部の付け根部分に働く引張力を低減し、この
部分に亀裂等が生じることを防止する。また、請求項1
記載の発明と同様に、ガスケットに設けた前記ボルトの
穴中心を第二部材と接触するガスケット面の中心線に対
して第二部材の内側に所定距離オフセットして設けたの
で、第二部材が外側に膨らむことが抑えられ、コンパク
ト化がはかれるとともに、外周ボス部の周方向の長さを
短縮し、外周ボス部の熱膨張量を小さくすることができ
る。
より第一、第二部材の間からせり出そうとする変形に対
して、外周ボス部の途中を切り離す間隙が形成されるこ
とにより、外周ボス部の熱膨張が間隙によって画成され
る空間に吸収されてこの変形が抑えられ、この変形によ
り外周ボス部の付け根部分に働く引張力を低減し、この
部分に亀裂等が生じることを防止する。また、請求項1
記載の発明と同様に、ガスケットに設けた前記ボルトの
穴中心を第二部材と接触するガスケット面の中心線に対
して第二部材の内側に所定距離オフセットして設けたの
で、第二部材が外側に膨らむことが抑えられ、コンパク
ト化がはかれるとともに、外周ボス部の周方向の長さを
短縮し、外周ボス部の熱膨張量を小さくすることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0013】図1に示すように、内燃機関に備えられる
シリンダヘッド9とロッカカバー8の間にはゴム等の弾
性材料からなるガスケット1が介装され、シリンダヘッ
ド9とロッカカバー8はガスケット1に形成されたボル
ト穴2を挿通するボルト7により締結される。
シリンダヘッド9とロッカカバー8の間にはゴム等の弾
性材料からなるガスケット1が介装され、シリンダヘッ
ド9とロッカカバー8はガスケット1に形成されたボル
ト穴2を挿通するボルト7により締結される。
【0014】図5に示すように、ガスケット1はロッカ
カバー8のシリンダヘッド9の接合フランジ面に沿った
形状に形成され、複数のボルト穴2が所定位置に形成さ
れている。
カバー8のシリンダヘッド9の接合フランジ面に沿った
形状に形成され、複数のボルト穴2が所定位置に形成さ
れている。
【0015】ロッカカバー8にはガスケット1を収装す
る溝6が形成され、溝6の深さはガスケット1の高さよ
り浅く形成され、ロッカカバー8がガスケット1を介し
てシリンダヘッド9に弾性支持される、いわゆるセミフ
ロート構造となっている。
る溝6が形成され、溝6の深さはガスケット1の高さよ
り浅く形成され、ロッカカバー8がガスケット1を介し
てシリンダヘッド9に弾性支持される、いわゆるセミフ
ロート構造となっている。
【0016】なお、ボルト7の頭部とロッカカバー8の
間にも弾性材を介装して、フルフロート構造とすること
も考えられる。
間にも弾性材を介装して、フルフロート構造とすること
も考えられる。
【0017】ガスケット1はボルト7から離れた部位で
は図6に示すような断面形状を有し、ボルト7が挿通す
る部位では図7に示すような形状を有する。
は図6に示すような断面形状を有し、ボルト7が挿通す
る部位では図7に示すような形状を有する。
【0018】ガスケット1はボルト穴2のまわりに、ロ
ッカカバー8の内側に面する内周ボス部11と、ロッカ
カバー8の外側に面する外周ボス部12とを有する。内
周ボス部11は外周ボス部12より大きな肉厚で形成さ
れ、シリンダヘッド9に対して所定の面圧を持って接合
し、ロッカカバー8内を密封する機能は主として内周ボ
ス部11によって果たされる。
ッカカバー8の内側に面する内周ボス部11と、ロッカ
カバー8の外側に面する外周ボス部12とを有する。内
周ボス部11は外周ボス部12より大きな肉厚で形成さ
れ、シリンダヘッド9に対して所定の面圧を持って接合
し、ロッカカバー8内を密封する機能は主として内周ボ
ス部11によって果たされる。
【0019】図2に示すように、ガスケット1のロッカ
カバー8と接触する面の中心線O1に対してボルト穴2
の中心線O2をロッカカバー8の内側に所定の距離Lだ
けオフセットされる。
カバー8と接触する面の中心線O1に対してボルト穴2
の中心線O2をロッカカバー8の内側に所定の距離Lだ
けオフセットされる。
【0020】図3にも示すように、ガスケット1の外周
ボス部12の熱膨張を吸収するために、外周ボス部12
の下部に凹状に窪む切欠き部3が形成される。機関の冷
間時、切欠き部3とシリンダヘッド9の間に所定の間隙
4が空けられる。
ボス部12の熱膨張を吸収するために、外周ボス部12
の下部に凹状に窪む切欠き部3が形成される。機関の冷
間時、切欠き部3とシリンダヘッド9の間に所定の間隙
4が空けられる。
【0021】次に、作用について説明する。
【0022】ロッカカバー8はガスケット1を介してシ
リンダヘッド9に弾性支持され、シリンダヘッド9から
ロッカカバー8に伝えられる振動を低減するとともに、
ロッカカバー8によって画成される動弁室の密封がはか
られる。
リンダヘッド9に弾性支持され、シリンダヘッド9から
ロッカカバー8に伝えられる振動を低減するとともに、
ロッカカバー8によって画成される動弁室の密封がはか
られる。
【0023】ガスケット1のボルト7を挿通させる部位
において、剛性の比較的高い内周ボス部11はシリンダ
ヘッド9に対して所定の面圧を持って接合し、ロッカカ
バー8内を密封する機能は主として内周ボス部11によ
って果たされる。
において、剛性の比較的高い内周ボス部11はシリンダ
ヘッド9に対して所定の面圧を持って接合し、ロッカカ
バー8内を密封する機能は主として内周ボス部11によ
って果たされる。
【0024】ガスケット1のボルト7を挿通させる部位
において、剛性の比較的小さい外周ボス部12は、機関
運転中にシリンダヘッド9からの伝熱により熱膨張する
と、図4に示すように、切欠き部3が下方に向けて膨ら
みロッカカバー8とシリンダヘッド9の間からせり出そ
うとする変形をするが、外周ボス部12の下部に切欠き
部3が形成されることにより、外周ボス部12の熱膨張
が切欠き部3によって画成される空間に吸収され、この
変形を抑えられ、この変形により外周ボス部12の付け
根部分に働く引張力を低減し、この部分に亀裂等が生じ
ることを防止する。
において、剛性の比較的小さい外周ボス部12は、機関
運転中にシリンダヘッド9からの伝熱により熱膨張する
と、図4に示すように、切欠き部3が下方に向けて膨ら
みロッカカバー8とシリンダヘッド9の間からせり出そ
うとする変形をするが、外周ボス部12の下部に切欠き
部3が形成されることにより、外周ボス部12の熱膨張
が切欠き部3によって画成される空間に吸収され、この
変形を抑えられ、この変形により外周ボス部12の付け
根部分に働く引張力を低減し、この部分に亀裂等が生じ
ることを防止する。
【0025】ボルト穴2の中心線O2がガスケット1の
ロッカカバー8と接触する面の中心線O1に対してロッ
カカバー8の内側に所定の距離Lだけオフセットされる
ことにより、ロッカカバー8が外側に膨らむことを抑え
られ、コンパクト化がはかれるとともに、外周ボス部1
2の周方向の長さを短縮し、外周ボス部12の熱膨張量
を小さくする。
ロッカカバー8と接触する面の中心線O1に対してロッ
カカバー8の内側に所定の距離Lだけオフセットされる
ことにより、ロッカカバー8が外側に膨らむことを抑え
られ、コンパクト化がはかれるとともに、外周ボス部1
2の周方向の長さを短縮し、外周ボス部12の熱膨張量
を小さくする。
【0026】次に、図8に示した他の実施例は、ガスケ
ット1の外周ボス部12の熱膨張を吸収するために、外
周ボス部12の下部に凹状に窪む切欠き部3が形成され
るとともに、外周ボス部12の上部に凹状に窪む切欠き
部13が形成されるものである。
ット1の外周ボス部12の熱膨張を吸収するために、外
周ボス部12の下部に凹状に窪む切欠き部3が形成され
るとともに、外周ボス部12の上部に凹状に窪む切欠き
部13が形成されるものである。
【0027】この場合、ガスケット1において剛性の比
較的小さい外周ボス部12は、機関運転中にシリンダヘ
ッド9からの伝熱により熱膨張すると、切欠き部3が下
方に向けて膨らむ一方、切欠き部13が上方に向けて膨
らみ、外周ボス部12の熱膨張が上下の各切欠き部3と
13によって画成される空間に吸収され、ロッカカバー
8とシリンダヘッド9の間からせり出す量がさらに小さ
く抑えられる。
較的小さい外周ボス部12は、機関運転中にシリンダヘ
ッド9からの伝熱により熱膨張すると、切欠き部3が下
方に向けて膨らむ一方、切欠き部13が上方に向けて膨
らみ、外周ボス部12の熱膨張が上下の各切欠き部3と
13によって画成される空間に吸収され、ロッカカバー
8とシリンダヘッド9の間からせり出す量がさらに小さ
く抑えられる。
【0028】次に、図9、図10、図11に示した他の
実施例は、ガスケット1の外周ボス部12の熱膨張を吸
収するために、外周ボス部12の中央部を切り離す間隙
15が形成されるものである。なお、前記実施例との対
応部分には同一符号を付して示すことにする。
実施例は、ガスケット1の外周ボス部12の熱膨張を吸
収するために、外周ボス部12の中央部を切り離す間隙
15が形成されるものである。なお、前記実施例との対
応部分には同一符号を付して示すことにする。
【0029】この場合、図12に示すように、ガスケッ
ト1において剛性の比較的小さい外周ボス部12は、機
関運転中にシリンダヘッド9からの伝熱により熱膨張す
ると、間隙15の幅を狭めるようにして膨らみ、外周ボ
ス部12の熱膨張が間隙によって画成される空間に吸収
され、ロッカカバー8とシリンダヘッド9の間からせり
出す量が小さく抑えられる。
ト1において剛性の比較的小さい外周ボス部12は、機
関運転中にシリンダヘッド9からの伝熱により熱膨張す
ると、間隙15の幅を狭めるようにして膨らみ、外周ボ
ス部12の熱膨張が間隙によって画成される空間に吸収
され、ロッカカバー8とシリンダヘッド9の間からせり
出す量が小さく抑えられる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、第一、第二部材の間に弾性材料からなるガスケット
を介装し、第二部材にガスケットを収装する溝を形成す
るとともに、第一、第二部材をガスケットを介して締結
するボルトを備えるシール構造において、ガスケットの
ボルトを挿通させる部位に第一部材に接合して第一、第
二部材の間を密封する内周ボス部を形成するとともに、
内周ボス部との間にボルトを挿通させる外周ボス部を形
成し、外周ボス部の肉厚を内周ボス部より小さく形成
し、外周ボス部の表面に凹状に窪む切欠き部を形成し、
ガスケットに設けた前記ボルトの穴中心を第二部材と接
触するガスケット面の中心線に対して第二部材の内側に
所定距離オフセットさせたため、剛性の比較的小さい外
周ボス部が熱膨張により第一、第二部材の間からせり出
す変形を抑えられ、この変形により外周ボス部の付け根
部分に働く引張力を低減し、この部分に亀裂等が生じる
ことを防止できる。また第二部材が外側に膨らむことが
抑えられ、コンパクト化がはかれるとともに、外周ボス
部の周方向の長さを短縮し、外周ボス部の熱膨張量を小
さくすることができる。
は、第一、第二部材の間に弾性材料からなるガスケット
を介装し、第二部材にガスケットを収装する溝を形成す
るとともに、第一、第二部材をガスケットを介して締結
するボルトを備えるシール構造において、ガスケットの
ボルトを挿通させる部位に第一部材に接合して第一、第
二部材の間を密封する内周ボス部を形成するとともに、
内周ボス部との間にボルトを挿通させる外周ボス部を形
成し、外周ボス部の肉厚を内周ボス部より小さく形成
し、外周ボス部の表面に凹状に窪む切欠き部を形成し、
ガスケットに設けた前記ボルトの穴中心を第二部材と接
触するガスケット面の中心線に対して第二部材の内側に
所定距離オフセットさせたため、剛性の比較的小さい外
周ボス部が熱膨張により第一、第二部材の間からせり出
す変形を抑えられ、この変形により外周ボス部の付け根
部分に働く引張力を低減し、この部分に亀裂等が生じる
ことを防止できる。また第二部材が外側に膨らむことが
抑えられ、コンパクト化がはかれるとともに、外周ボス
部の周方向の長さを短縮し、外周ボス部の熱膨張量を小
さくすることができる。
【0031】請求項2記載の発明は、熱膨張により第二
部材の溝からせり出そうとする変形に対して、外周ボス
部の途中を切り離す間隙を形成し、ガスケットに設けた
前記ボルトの穴中心を第二部材と接触するガスケット面
の中心線に対して第二部材の内側に所定距離オフセット
させた構造としたことにより、外周ボス部の熱膨張が間
隙によって画成される空間に吸収され、第二部材が第
一、第二部材の間からせり出す変形を抑えられ、この変
形により外周ボス部の付け根部分に働く引張力を低減
し、この部分に亀裂等が生じることを防止できる。また
第二部材が外側に膨らむことが抑えられ、コンパクト化
がはかれるとともに、外周ボス部の周方向の長さを短縮
し、外周ボス部の熱膨張量を小さくすることができる。
部材の溝からせり出そうとする変形に対して、外周ボス
部の途中を切り離す間隙を形成し、ガスケットに設けた
前記ボルトの穴中心を第二部材と接触するガスケット面
の中心線に対して第二部材の内側に所定距離オフセット
させた構造としたことにより、外周ボス部の熱膨張が間
隙によって画成される空間に吸収され、第二部材が第
一、第二部材の間からせり出す変形を抑えられ、この変
形により外周ボス部の付け根部分に働く引張力を低減
し、この部分に亀裂等が生じることを防止できる。また
第二部材が外側に膨らむことが抑えられ、コンパクト化
がはかれるとともに、外周ボス部の周方向の長さを短縮
し、外周ボス部の熱膨張量を小さくすることができる。
【図1】本発明の実施例を示すシール装置の断面図。
【図2】同じくガスケットの平面図。
【図3】同じくガスケットの側面図。
【図4】同じくガスケットの高温時における変形状態を
示す側面図。
示す側面図。
【図5】同じくガスケットの平面図。
【図6】同じく図5のA−A線に沿うガスケットの断面
図。
図。
【図7】同じく図5のB−B線に沿うガスケットの断面
図。
図。
【図8】他の実施例を示すガスケットの側面図。
【図9】さらに他の実施例を示すシール装置の断面図。
【図10】同じくガスケットの平面図。
【図11】同じくガスケットの側面図。
【図12】同じくガスケットの高温時における変形状態
を示す側面図。
を示す側面図。
【図13】従来例を示すシール装置の断面図。
1 ガスケット 2 ボルト穴 3 切欠き部 6 溝 7 ボルト 8 ロッカカバー 9 シリンダヘッド 11 内周ボス部 12 外周ボス部 15 間隙
Claims (2)
- 【請求項1】 第一、第二部材の間に弾性材料からなる
ガスケットを介装し、第二部材にガスケットを収装する
溝を形成するとともに、第一、第二部材をガスケットを
介して締結するボルトを備えるシール構造において、ガ
スケットのボルトを挿通させる部位に第一部材に接合し
て第一、第二部材の間を密封する内周ボス部を形成する
とともに、内周ボス部との間にボルトを挿通させる外周
ボス部を形成し、外周ボス部の肉厚を内周ボス部より小
さく形成し、外周ボス部の表面に凹状に窪む切欠き部を
形成し、ガスケットに設けた前記ボルトの穴中心を第二
部材と接触するガスケット面の中心線に対して第二部材
の内側に所定距離オフセットさせたことを特徴とするシ
ール構造。 - 【請求項2】 第一、第二部材の間に弾性材料からなる
ガスケットを介装し、第二部材にガスケットを収装する
溝を形成するとともに、第一、第二部材をガスケットを
介して締結するボルトを備えるシール構造において、ガ
スケットのボルトを挿通させる部位に第一部材に接合し
て第一、第二部材の間を密封する内周ボス部を形成する
とともに、内周ボス部との間にボルトを挿通させる外周
ボス部を形成し、外周ボス部の肉厚を内周ボス部より小
さく形成し、外周ボス部の途中を切り離す間隙を形成
し、ガスケットに設けた前記ボルトの穴中心を第二部材
と接触するガスケット面の中心線に対して第二部材の内
側に所定距離オフセットさせたことを特徴とするシール
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05052459A JP3104458B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | シール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05052459A JP3104458B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | シール構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06265024A JPH06265024A (ja) | 1994-09-20 |
JP3104458B2 true JP3104458B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=12915309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05052459A Expired - Fee Related JP3104458B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | シール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3104458B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP05052459A patent/JP3104458B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06265024A (ja) | 1994-09-20 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |