JP3104189U - 無線機器収容局舎 - Google Patents

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慶荘 向
信一 北川
順一 掛橋
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Abstract

【課題】 収容局舎に設置した通信機器に接続する配線コード類の接続作業を簡略化できるようにする。
【解決手段】 収容局舎1の床パネル6にフレーム体16を設け、このフレーム体16の上面に形成する複数の開口部18にそれぞれ着脱自在な蓋体19を設ける。通信機器15の設置位置に対応する蓋体19を取り外し、その開口部18を塞ぐようにして通信機器15を固定する。通信機器15に接続する配線コード15aをフレーム体16の内側に形成される空間部20に収容する。
【選択図】図1

Description

本考案は、携帯電話などの電波を中継する無線機器収容局舎に関する。
近年、携帯電話が普及し、これに伴い携帯電話の電波を中継するための無線機器収容局舎が多数点在させて建設されている。ところで、このような収容局舎は無人化が進み、単に中継用の通信機器を設置するだけで中継局として機能を果たすようになっており、内部に各種の通信機器や、この電源となるバッテリなどが集約的に配置されている。そして、これらの通信機器やバッテリを電気的に接続する配線コードは収容局舎の天井から吊下げたレール状のラックに沿って引き回され、ラックから垂れ下がった状態で各機器に接続されている(例えば、特許文献1)。
特開平8−222866公報
点検などで無線機器収容局舎の内部を移動する際、配線コード類が極めて邪魔で作業性に劣るとともに、機器の増設などの際、配線作業も面倒で手間がかかる。
また、内部に各種の通信機器を収容する無線機器収容局舎においては、通信機器の熱対策も重要である。すなわち、通信機器からの排熱で無線局舎の温度が上昇し、特に夏場などの温度上昇などの影響で室内が高温化する。このような温度変化は通信機器に悪影響を与えることから、無線局舎の室温や湿度などは四季を通じて一定に保つことが望ましい。このため、従来は、無線中継局舎にエアコンディショナなどの空調装置を設置して無線中継局舎の室温をコントロールしていたが、このように、エアコンディショナなどの空調装置により室温をコントロールする場合、室内を全体的に冷房を必要があるから、熱損失も大きくなるため極めて効率が悪い。
本考案は、このような問題点を解決しようとするもので、内部に収容する通信機器の接続作業を簡略化できる無線機器収容局舎を提供することを第1の目的とする。
また、本考案は、通信機器を効率的に冷却することができる無線機器収容局舎を提供することを第2の目的とする。
本考案の請求項1の無線機器収容局舎は、パネルを箱型に連結した箱型ユニットを形成し、この箱型ユニットの内部に複数の通信機器を収容する収納室を有する無線機器収容局舎において、前記収納室の床面上に空間部を有する枠状のフレーム体を設け、このフレーム体によって前記収納室の床面のほぼ全域を2重床面構造とし、前記空間部に前記通信機器に接続される配線コードを収容したものである。
これにより、通信機器に接続される配線コードはフレーム体の空間部に収容されるから、これら配線コードを束ねるといった結束作業が不要となる。
本考案の請求項2の無線機器収容局舎は、前記箱型ユニットの外壁に室外機能ファンと室内機能ファンを一体化した空調装置を設け、この空調装置により前記収納室の室温を調整するように構成したものである。
これにより、空調装置は室外機能ファンと室内機能ファンを一体化したコンパクトな構成であるから、その取り付け位置を比較的自由に設定することができ、通信機器の取り付け位置などに応じて、最も効率的に通信機器を冷却できる位置に空調装置を取り付けることが可能となる。
本考案の請求項3の無線機器収容局舎は、前記空調装置は、吸・排気機能を備え、この空調装置により、前記箱型ユニット内外の通気を行うものである。
これにより、空調装置によって箱型ユニット内の室温の調整のみならず、室内外の通気も可能となる。
本考案の請求項1の無線機器収容局舎によれば、パネルを箱型に連結した箱型ユニットを形成し、この箱型ユニットの内部に複数の通信機器を収容する収納室を有する無線機器収容局舎において、前記収納室の床面上に空間部を有する枠状のフレーム体を設け、このフレーム体によって前記収納室の床面のほぼ全域を2重床面構造とし、前記空間部に前記通信機器に接続される配線コードを収容したものであるから、配線コードの接続作業に伴う労力を低減することができる。
本考案の請求項2の無線機器収容局舎によれば、前記箱型ユニットの外壁に室外機能ファンと室内機能ファンを一体化した空調装置を設け、この空調装置により前記収納室の室温を調整するように構成したものであるから、空調装置のコンパクト化が可能となり、これにより、最も効率的に通信機器を冷却できる位置に空調装置を取り付けることが可能となり、通信機器を集中的に冷却することができる。
本考案の請求項3の無線機器収容局舎によれば、前記空調装置は、吸・排気機能を備え、この空調装置により、前記箱型ユニット内外の通気を行うものであるから、空調装置により、箱型ユニット内の室温の調整のみならず、室内外の通気可能も可能となる。
本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。
以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。図1〜図6は、本考案の一実施例を示し、同図において、1は携帯電話などの電波を中継する無線収容局舎(以下、単に収容局舎という)である。この収容局舎1は、前面パネル2及び後面パネル3と、左右の側面パネル4と天井パネル5及び床パネル6を箱型に組んだ箱型ユニット7から成る。なお、各パネル2,3,4,5は、断熱材をアルミパネルとで挟んだ断熱パネルで構成されている。また、前記床パネル6の裏面側には図示しない枠状のベースフレームが固定され、このベースフレームを基礎コンクリートにアンカーボルトによって据付固定する。
また、前面パネル2と後面パネル3に設けた出入り口8にはそれぞれ開閉扉9が設けられている。
前記収容局舎1の内部には、無線電波を中継する交換機などの複数の通信機器15が収容されている。この通信機器15は前記床パネル6上に固定されたフレーム体16の上面に固定してある。このフレーム体16は収容局舎1のほぼ全域に渡って設置され、このフレーム体16によって収容局舎1のほぼ全域が2重床面構造となっている。また、フレーム体16の上面は格子状の枠部17となっており、その枠部17によって形成される複数の開口部18に着脱自在な蓋体19が嵌め込まれている。このように収容局舎1の床パネル6にフレーム体16を設け、このフレーム体16によって形成される空間部20に通信機器15に接続される配線コード15aを収容している。この空間部20の内部に位置して通信機器15やその他の電気機器のアース線15bと接続するアースバー22が図示しない絶縁部材を介して収容局舎1の側面パネル4に固定されている。また、その側面パネル4の下部には空間部20と連通するように複数の開口孔26が形成され、この開口孔26から外部配線25が引き込まれるようになっている。なお、図5に示すように、開口孔26の回りには使用しない開口孔26を塞ぐ覆蓋27を固定するためのねじ孔28が設けられている。このねじ孔28は、耐雷コネクタ29を固定するためねじ孔28としても使用される。また、図4に示すように、フレーム体16の側面開口部30には、空間部20と外部とを連通する複数の通気孔31を有する複数の通気案内板32が着脱自在に装着されている。
45は収容局舎1を冷却する空調装置であり、室内機能ファン40と室外機能ファン46を一体化して側面パネル4の外側に固定される。この空調装置45は、外気温に応じて自然循環と圧縮機運転を切り替えるように制御されている。また、非常時には内蔵する直流式ファン40,46を動作し、ダンパー51で切り換えて外気の取り込み並びに内気の排気する行う吸・排気機能を備えている。
以上のように構成される本考案は、収容局舎1に収容する通信機器15はフレーム体16の上面に固定されるが、通信機器15の取付時においては、フレーム体16の開口部18に装着する蓋体19は全て取り外され、フレーム体16の開口部18を全開放する。そして、フレーム体16の開口部18を塞ぐようにして通信機器15をフレーム体16の枠部17に固定し、その通信機器15に接続する配線コード15aをフレーム体16の内部に形成される空間部20に収容する。一方、側面パネル4の下部に形成する開口孔26から空間部20の内部に外部配線25を引き込み、空間部20内において配線コード15aや外部配線25の結線作業並びに通信機器15あるいはその他の電気機器のアース線15bを空間部20の内部に固定したアースバー22に接続した後、フレーム体16の開口部18に蓋体19を装着する。このように、通信機器15に接続される配線コード15aを通信機器15の床下となるフレーム体16の空間部20に収容することにより、作業時などにおいて配線コード15aに引っ掛かることもない。さらに、配線コード15aを体裁良く束ねるといった引き廻し作業も不要であるとともに、アース線15bの接続作業も空間部20内において集約的に行うことができるから、これら配線コード15aやアース線15bの接続作業を簡略化することができる。さらに、側面パネル4の下部に形成する開口孔26から空間部20の内部に外部配線25を引き込むことから、着雪などによる外部配線25の断線といった電気的なトラブルも抑制することが可能となる。さらに、将来的に通信機器15の増設あるいは交換が必要になったとしても、開口部18に装着する蓋体19を取り外すことによって、配線コード15aの接続作業を極めて容易に行うことができる。また、外部配線25を引き込む開口孔26は、出荷時において覆蓋27で塞がれており、結線作業において必要個所の開口孔26を塞ぐ覆蓋27を取り外し、開口孔26から外部配線25を引き込むことになるが、この時、覆蓋27を固定するねじ孔28を利用して耐雷コネクタ29の固定板27aを固定することができる。したがって、収容局舎1内に収容する通信機器15の数あるいは仕様などによって外部配線25の引き込み位置や耐雷コネクタ29の要否などに応じて簡単に変更できる。
また、フレーム体16の開口部18を塞ぐようにして底面が開口した通信機器15がフレーム体16の枠部17に固定されるとともに、空間部20の側面開口部30には通気案内板32が装着されているから、通信機器15から発散した熱が空間部20側に伝わり、通気案内板32の通気孔31を通して収容局舎1の室内へと排熱でき、空間部20内を通る空気の循環によって通信機器15の発熱を抑えることができる。しかも、空間部20の側面開口部30に装着する通気案内板32は着脱自在であるから、一部の通気案内板32を取り外せば、空間部20内を通る空気量も簡単に調整することができる。さらに、収容局舎1に収容した通信機器15は空調装置45から送風される冷気によって冷却される。この空調装置45は室内機能ファン40と室内機46を一体化したコンパクトな構成であるから、その取り付け位置を比較的自由に設定することができる。これにより、通信機器15の取り付け位置などに応じて、最も効率的に通信機器15を冷却できる位置に空調装置45の吹き出し口48が位置するように空調装置45を取り付けることが可能である。このため、従来、室内全体を冷却して室温をコントロールする場合に比べて、通信機器15を集中的に冷却することができ、通信機器15の冷却効率も優れる。しかも、センサーなどで外気温を検知し、自然循環運転で内部発熱をまかなえるとマイクロコンピュータが判断した場合、圧縮機50を運転しないで冷却し、まかなえきれないと判断した場合、圧縮機50を運転して室内を冷却する。このような省エネを図ることによって冷房コストを削減できる。さらに、非常時には直流式のファン40,46を駆動し、強制的に通気を行うことができる。このため、停電などの非常時であっても収容局舎1の室温をある程度コントロールすることができ、熱による通信機器15の悪影響を抑制し、無線中継局舎として最も重要な機能を果たす通信機器15の作動を安定化させることができる。また、空調装置自体に吸・排気機能を備えるから、換気扇などの他の換気装置も不要であるから、設備費を削減することができる。
以上、本実施例を詳述したが、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例では、収容局舎1を無線中継局舎として用いた例を示したが、これ以外にも利用することができる。また、収容局舎1の材質としてアルミパネルを例にして説明したが、ステンレスやFRPあるいは軽量コンクリートなどでもよく、収容局舎1の基本的構造は適宜選定すればよいものである。
本考案の一実施例を示す無線機器収容局舎の断面図である。 同上、空間部を示す拡大断面図である。 同上、無線機器収容局舎の平断面図である。 同上、側面開口部に装着した通気案内板を示す断面図である。 同上、外部配線を引き込むための開口孔を示す斜視図である。 同上、空調装置を示す断面図である。
符号の説明
1 収容局舎
7 箱型ユニット
15 通信機器
15a 配線コード
16 フレーム体
20 空間部
40 室内機能ファン
46 室外機能ファン
45 空調装置

Claims (3)

  1. パネルを箱型に連結した箱型ユニットを形成し、この箱型ユニットの内部に複数の通信機器を収容する収納室を有する無線機器収容局舎において、前記収納室の床面上に空間部を有する枠状のフレーム体を設け、このフレーム体によって前記収納室の床面のほぼ全域を2重床面構造とし、前記空間部に前記通信機器に接続される配線コードを収容したことを特徴とする無線機器収容局舎。
  2. 前記箱型ユニットの外壁に室外機能ファンと室内機能ファンを一体化した空調装置を設け、この空調装置により前記収納室の室温を調整するように構成したことを特徴とする請求項1記載の無線機器収容局舎。
  3. 前記空調装置は、吸・排気機能を備え、この空調装置により、前記箱型ユニット内外の通気を行うことを特徴とする請求項2記載の無線機器収容局舎。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101485136B1 (ko) * 2014-08-11 2015-01-23 송명선 원격제어장치용 무인국사
JP2019009128A (ja) * 2016-02-24 2019-01-17 台達電子工業股▲ふん▼有限公司Deltaelectronics,Inc. コンテナ型蓄電システム

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