JP3104019B2 - ディジタル放送装置 - Google Patents

ディジタル放送装置

Info

Publication number
JP3104019B2
JP3104019B2 JP10171883A JP17188398A JP3104019B2 JP 3104019 B2 JP3104019 B2 JP 3104019B2 JP 10171883 A JP10171883 A JP 10171883A JP 17188398 A JP17188398 A JP 17188398A JP 3104019 B2 JP3104019 B2 JP 3104019B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
broadcast
main
detection
main control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10171883A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000013411A (ja
Inventor
敏博 山本
亮介 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toa Corp filed Critical Toa Corp
Priority to JP10171883A priority Critical patent/JP3104019B2/ja
Publication of JP2000013411A publication Critical patent/JP2000013411A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3104019B2 publication Critical patent/JP3104019B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bidirectional Digital Transmission (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビルの構内
放送(PA:Public Address)設備等に用いる放送装置
に関し、特に、放送装置本体からスピーカ等の放送端末
装置に対して音響信号等の信号を供給する際に、これを
ディジタル化して伝送させる所謂ディジタル伝送技術を
応用した放送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビルの構内放送設備等に用いる放
送装置として、例えば図19に示すようなものがある。
同図に示すように、この装置は、系統1乃至Nなる複数
(N本)のスピーカライン101、101、・・・を有
している。そして、これら各スピーカライン101、1
01、・・・には、それぞれ複数のスピーカ102、1
02、・・・が接続されている。なお、このように各ス
ピーカライン101、101、・・・に対して複数のス
ピーカ102、102、・・・を接続する構成の放送装
置においては、各スピーカライン101、101、・・
・を、一般に知られているハイ・インピーダンス・ライ
ンとするのが、主流である。
【0003】そして、同図において、一点鎖線で囲んだ
部分103が、この放送装置の装置本体である。この装
置本体103は、内部に、マトリックス装置104を有
している。マトリックス装置104は、複数の入力端子
と複数の出力端子とを有し(いずれも図示せず)、これ
ら各入出力端子間を、予め設定されたプログラムに従っ
て任意に接続するもので、各入力端子(同図の左方側)
には、それぞれ複数のマイクロホン105、105、・
・・や演奏機器106、106、・・・等、この放送装
置の音源となる入力機器が、複数接続されている。一
方、マトリックス装置104の各出力端子(同図の右方
側)は、それぞれ増幅器107、107、・・・及びス
ピーカセレクタ108を介して、上記各スピーカライン
101、101、・・・に接続されている。
【0004】このように構成された放送装置によれば、
マトリックス装置104に設定するプログラムにより、
上記各マイクロホン105、105、・・・及び各演奏
機器106、106、・・・のいずれの入力機器を音源
とするのかを、各系統1乃至N毎に、任意に制御でき
る。
【0005】なお、装置本体103は、各マイクロホン
105、105、・・・を除く上記各構成要素を、例え
ば据置型の収納ラック等に収納した状態で、放送室等の
所謂機械室内に設置される。また、各マイクロホン10
5、105、・・・のうちのいくつかは、機械室以外の
部屋に設けられている。そして、上記各演奏機器10
6、106、・・・としては、例えばカセット・デッキ
やCD(コンパクト・ディスク)プレーヤ、或いは音声
メモリ装置等がある。また、ここで言うスピーカセレク
タ108とは、例えば緊急時にこれを作動させることに
よって、全ての系統1乃至Nの放送を緊急放送に切り換
えるもので、このスピーカセレクタ108は、緊急時以
外は、各増幅器107、107、・・・の各出力側(マ
トリックス装置104の各出力端子)と各スピーカライ
ン101、101、・・・との間を、それぞれ直結して
いる状態にある。
【0006】また、上記装置本体103から各系統1乃
至N毎の各放送エリアに配線される各スピーカライン1
01、101、・・・は、例えばビルの天井裏や壁裏等
を介して敷設される。そして、各系統1乃至N毎の各ス
ピーカ102、102、・・・は、それぞれの放送エリ
ア内の所定箇所、例えば天井や壁面等に、適宜配置され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の放
送装置においては、装置本体103に対して、複数のス
ピーカライン101、101、・・・を集中的に接続す
るという所謂スター配線を形成しているので、装置本体
103と各スピーカライン101、101、・・・との
間の配線が煩雑になるという問題がある。そして、この
問題は、スピーカライン101、101、・・・の本
数、即ち系統Nの数が多くなるほど、顕著になる。
【0008】また、上述したように、各スピーカライン
101、101、・・・は、アナログのハイ・インピー
ダンス・ラインとされているので、同一のスピーカライ
ン101(同一の系統)に接続されているスピーカ10
2、102、・・・の出力(音源)は、全て同じにな
る。従って、各系統1乃至N単位での音源選択は可能で
あるものの、各系統1乃至N毎に設けられた各スピーカ
102、102、・・・の音源については、それぞれ個
別に制御(選択)することはできない。
【0009】もし、例えば、各系統1乃至N内を更に細
分化したり、或いは各系統1乃至N間で各スピーカ10
2、102、・・・の一部を入れ換えたりする等、各系
統1乃至N毎のスピーカ102、102、・・・の組み
合わせを変更する場合には、必ず各スピーカライン10
1、101、・・・の配線工事が必要となる。しかし、
上述したように、各スピーカライン101、101、・
・・が天井裏や壁裏等を介して配線されていることを鑑
みると、上記配線工事の実施、即ち各出力系統1乃至N
の変更は、実質的に不可能である。
【0010】そこで、本発明では、上記ハイ・インピー
ダンス・ライン構成のスピーカライン101、101、
・・・に代えてディジタル伝送ラインを用いる。そし
て、全てのスピーカを、それぞれに共通の例えば1本
(組)のディジタル伝送ラインに接続することによっ
て、装置全体の配線を簡素化すると共に、各スピーカの
出力をそれぞれ個別に制御できるようにすることによ
り、各出力系統を構成するスピーカの組み合わせを随時
自由に変更できる放送装置を提供することを目的とす
る。また、スピーカに限らず、例えば液晶(LCD)パ
ネル装置やCRTディスプレイ装置等の各種表示装置、
或いは監視カメラや収音マイクロホン等、スピーカ以外
の装置を上記伝送ラインに接続し、これらの装置で扱う
情報をも上記伝送ラインを介して伝送させることのでき
る放送装置を提供することも、本発明の目的とするとこ
ろである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、主装置
と、この主装置に接続されたディジタル伝送ライン構成
の放送用伝送路と、この放送用伝送路にバス接続された
複数の第1の放送端末装置と、を具備し、上記主装置
が、上記各第1の放送端末装置をそれぞれ個別に制御す
るための主制御データを生成しこれを上記放送用伝送路
に入力する主制御手段と、1以上のディジタル化された
第1の放送データが入力されこれら各第1の放送データ
を例えば時分割多重化して上記放送用伝送路に入力する
主送出手段と、を備え、上記各第1の放送端末装置が、
それぞれ、上記放送用伝送路から上記主制御データを取
り込んでこの主制御データに基づいて放送データ選択指
令を生成する第1の出力制御手段と、上記放送用伝送路
から上記各第1の放送データを取り込んでこれら各第1
の放送データのうち上記放送データ選択指令に対応する
ものを選択する放送データ選択手段と、この放送データ
選択手段により選択して得た第1の放送データが入力さ
れこの入力された第1の放送データに基づく情報を出力
する第1の情報出力手段と、を備えたものである。
【0012】なお、ここで言う第1の放送データとは、
例えば音声や音楽等の音の情報をディジタル化して得た
音データ、或いは文字データや図形データ、更には静止
画像や動画像等をディジタル化して得た所謂映像データ
等のことを言う。そして、第1の情報出力手段は、例え
ばスピーカ装置や、液晶パネル装置、或いはCRTディ
スプレイ装置等の各種表示装置により構成できる。
【0013】本請求項1に記載の発明によれば、各第1
の放送端末装置は、1本(組)の放送用伝送路に接続さ
れている。そして、この放送用伝送路に対して、主装置
から、各第1の放送端末装置をそれぞれ個別に制御する
ための主制御データと、時分割多重化された複数の第1
の放送データとが、入力される。これら主制御データ及
び各第1の放送データは、各第1の放送端末装置内に取
り込まれ、それぞれの第1の放送端末装置内において、
各第1の放送データのうち主制御データ(放送データ選
択指令)により指定されたものが放送データ選択手段に
よって選択され、この選択された第1の放送データに基
づく情報、例えば音、または文字や図形、或いは映像等
の視覚情報が、第1の情報出力手段から出力される。従
って、主装置(主制御手段)の制御により、各第1の放
送端末装置(第1の情報出力手段)から出力させる情
報、即ち各第1の放送端末装置に対する情報の発信源
を、それぞれ個別に選択できる。なお、或る第1の放送
端末装置に対して、いずれの放送データをも選択しない
旨の上記主制御データが与えられた場合には、この第1
の放送端末装置の第1の情報出力手段からは何の情報も
出力されず、即ちこの第1の放送端末装置は出力オフの
状態となる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明のディジタル放送装置において、上記各第1の放
送データの一部または全部が、例えば音声や音楽等の音
の情報をディジタル化して得た音データであって、上記
各第1の放送端末装置の一部または全部が、上記第1の
情報出力手段として、これに入力される上記第1の放送
データを音に変換して出力するスピーカ手段を備えたも
のである。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明のディジタル放送装置において、上記各第1の放
送データの一部または全部が、視覚的な情報をディジタ
ル化して得た表示データであって、上記各第1の放送端
末装置の一部または全部が、上記第1の情報出力手段と
して、これに入力される上記第1の放送データを視覚情
報に変換して出力する表示手段を備えたものである。
【0016】なお、ここで言う表示データとは、例えば
文字データや図形データ、或いは静止画像や動画像等を
ディジタル化して得た映像データ等のことを言う。ま
た、表示手段としては、例えば複数の発光ダイオード
(LED)をマトリクス状に並べたLEDマトリクス表
示装置や液晶パネル装置、CRTディスプレイ装置、或
いはプラズマ・ディスプレイ(PLD)装置、光学投影
(プロジェクタ)装置等がある。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明のディジタル放送装置において、上記各第1の放
送データの一部が、音の情報をディジタル化して得た音
データであり、この音データ以外の第1の放送データの
一部または全部が、視覚的な情報をディジタル化して得
た表示データであって、上記各第1の放送端末装置の一
部または全部が、上記第1の情報出力手段として、これ
に入力される上記第1の放送データを音に変換して出力
するスピーカ手段と、上記第1の放送データを視覚情報
に変換して出力する表示手段と、の少なくとも一方を備
えたものである。
【0018】即ち、本請求項4に記載の発明は、上記請
求項2に記載の発明と請求項3に記載の発明との両方の
構成要素を備えている。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1、2、
3または4に記載の発明のディジタル放送装置におい
て、上記各第1の放送端末装置の一部または全部におい
て、それぞれ、上記第1の出力制御手段が、上記放送用
伝送路から取り込んだ上記主制御データに基づいて放送
データ処理指令を生成する状態に構成され、上記放送デ
ータ選択手段により選択して得た第1の放送データを上
記放送データ処理指令に従って処理する放送データ処理
手段を設け、この放送データ処理手段により処理した後
の第1の放送データを上記第1の情報出力手段に入力す
る状態に構成したものである。
【0020】なお、ここで言う上記放送データ処理手段
による処理内容とは、例えば、第1の放送データが音デ
ータであって、この音データに基づく情報を出力する第
1の情報出力手段がスピーカ装置である場合、このスピ
ーカから出力させる音の音量(Volume)や音質(Tone)
等を調節する処理等のことを言う。また、第1の放送デ
ータが、例えば表示データであって、第1の情報出力手
段が表示装置である場合には、この表示装置に表示させ
る文字や図形を拡大したり或いは強調したりする等の所
謂修飾処理をすることや、映像の明るさやコントラスト
を調整したり或いはフィルタリング(濾波)処理を施し
たりする等の所謂画像処理を実行すること等が、上記放
送データ処理手段による処理内容に対応する。
【0021】即ち、本請求項5に記載の発明によれば、
主装置(主制御手段)からの制御によって、各第1の放
送端末装置毎に、それぞれのスピーカから出力させる音
の音量や音質等を個別に調整したり、或いは、各表示装
置に表示させる文字や図形を修飾したり、映像に画像処
理を施したりすることができる。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項1、2、
3、4または5に記載の発明のディジタル放送装置にお
いて、上記放送用伝送路が、第1の放送データを伝送さ
せるための第1の伝送ラインと、上記第1の放送データ
以外のデータを伝送させるための第2の伝送ラインと、
から成るものである。
【0023】即ち、本請求項6に記載の発明によれば、
各第1の放送データは、第1の伝送ラインを介して主装
置から各第1の放送端末装置に伝送される。そして、第
1の放送データ以外のデータ、即ち主制御データは、第
2の伝送ラインを介して伝送される。
【0024】請求項7に記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5または6に記載の発明のディジタル放送装置
において、上記放送用伝送路に、第2の放送端末装置を
1以上バス接続し、上記主装置の主制御手段が、上記主
制御データとして、上記各第2の放送端末装置をもそれ
ぞれ個別に制御すると共に上記各第2の放送端末装置に
それぞれ対応する第2の放送データを含むデータを生成
し、これを上記放送用伝送路に入力する状態に構成さ
れ、上記各第2の放送端末装置が、それぞれ、上記放送
用伝送路から上記主制御データを取り込んでこの主制御
データに基づいて出力制御指令を生成する第2の出力制
御手段と、上記出力制御指令に従ってそれぞれに対応す
る上記第2の放送データに基づく情報を出力する第2の
情報出力手段と、を備えたものである。
【0025】なお、ここで言う上記第2の放送データと
は、例えば上述した音データや映像データ等に比べてデ
ータ容量の小さい文字データや図形データ等のことを言
う。そして、第2の情報出力手段としては、例えばLE
Dマトリクス表示装置や液晶パネル装置等がある。ま
た、第2の情報出力手段として、例えばベルやブザー、
或いはLEDや赤ランプ等から成る警報器を用い、これ
ら各警報器を動作させる旨の命令を、上記第2の放送デ
ータとして生成してもよい。
【0026】本請求項7に記載の発明によれば、放送用
伝送路には、第1の放送端末装置以外に、第2の放送端
末装置もバス接続されている。そして、上記主制御デー
タとして、第1の放送端末装置以外に各第2の放送端末
装置をもそれぞれ個別に制御するためのデータと、比較
的にデータ容量の小さい第2の放送データとが、主装置
から放送用伝送路に入力される。そして、この第2の放
送データを含む主制御データは、放送用伝送路を介し
て、各第2の放送端末装置内に取り込まれ、それぞれの
第2の情報出力手段から、上記第2の放送データに基づ
く情報、例えば文字や図形、或いは警報等が出力され
る。即ち、第1の放送データよりも容量の小さい第2の
放送データについては、第1の放送データとは別に、主
制御データとして、各第2の放送端末装置に伝送され
る。
【0027】請求項8に記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6または7に記載の発明のディジタル放送
装置において、上記放送用伝送路に、1以上の環境検出
端末装置をバス接続し、上記主装置の主制御手段が、上
記主制御データとして上記各環境検出端末装置をもそれ
ぞれ個別に制御するためのデータを生成しこれを上記放
送用伝送路に入力する状態に構成され、上記各環境検出
端末装置が、それぞれ、周囲の環境を検出する環境検出
手段と、この環境検出手段によって検出して得た検出デ
ータを検出制御指令に従って上記放送用伝送路に入力す
る検出データ送出手段と、上記放送用伝送路から上記主
制御データを取り込んでこの主制御データに基づいて上
記検出制御指令を生成する検出制御手段と、を備え、上
記主装置に、上記放送用伝送路から上記検出データを取
り込む検出データ受信手段を設けたものである。
【0028】なお、ここで言う環境検出端末装置とは、
例えば監視カメラや収音マイクロホン等を、上記環境検
出手段として有するものである。
【0029】本請求項8に記載の発明によれば、放送用
伝送路には、音や映像等の情報を出力するという第1の
放送端末装置(及び第2の放送端末装置)以外に、環境
検出端末装置もバス接続されている。そして、主装置か
ら、上記主制御データとして、各環境検出端末装置をも
それぞれ個別に制御するためのデータが、放送用伝送路
に入力され、この主制御データは、各環境検出端末装置
内に取り込まれる。各環境検出端末装置は、それぞれ、
上記主制御データ(検出制御指令)に従って、環境検出
手段により検出して得た検出データ、例えば監視カメラ
で捉えた映像データや、収音マイクロホンにより収音し
て得た収音データを、放送用伝送路に入力する。そし
て、この放送用伝送路に入力された検出データは、主装
置側の検出データ受信手段によって受信される。従っ
て、主装置(主制御手段)によって、各環境検出端末装
置をそれぞれ個別に制御できると共に、各環境検出端末
装置によって検出して得た映像や音声等の検出データ
を、主装置側に取り込むことができる。
【0030】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の発明のディジタル放送装置において、上記各環境検出
端末装置の一部または全部において、それぞれ、上記検
出制御手段が、上記放送用伝送路から取り込んだ上記主
制御データに基づいて検出データ処理指令をも生成する
状態に構成され、上記環境検出手段によって検出して得
た検出データを上記検出データ処理指令に従って処理す
る検出データ処理手段を設け、この検出データ処理手段
で処理した後の検出データを上記検出データ送出手段に
より上記放送用伝送路に入力する状態に構成したもので
ある。
【0031】なお、ここで言う上記検出データ処理手段
による処理内容としては、例えば環境検出手段によって
検出して得た検出データを圧縮したり、或いはフィルタ
リング処理等の各種画像処理を施したりする処理等があ
る。また、環境検出手段が、例えば監視カメラである場
合には、このカメラで捉えた映像データから、不法侵入
者や火災等を検出したりする処理等もある。
【0032】本請求項9に記載の発明によれば、各環境
検出端末装置から主装置(検出データ受信手段)へは、
上記検出データ処理手段によって処理された後の検出デ
ータが送られる。
【0033】請求項10に記載の発明は、請求項8また
は9に記載の発明のディジタル放送装置において、上記
主装置の主制御手段が、上記検出データ受信手段により
受信して得た検出データに基づいて上記主制御データの
一部または全部を更新する状態に構成されたものであ
る。
【0034】本請求項10に記載の発明によれば、主装
置側において、主制御手段が、上記環境検出端末装置か
ら送られてくる検出データに基づいて、各端末装置の一
部または全部を制御するための主制御データを更新す
る。これによって、各端末装置、詳しくはこの更新によ
る制御の対象となる端末装置の被制御状態が変化する。
従って、環境検出端末装置によって検出して得た検出デ
ータ、即ち周囲環境に応じて、各端末装置を制御でき
る。
【0035】例えば、或る空間に、上記環境検出端末装
置と第1の放送端末装置とが、設置されているとする。
このうち、環境検出端末装置は、上記環境検出手段とし
て収音マイクロホンを備えたものであって、この収音マ
イクロホンにより上記或る空間内の騒音を検出するもの
であるとする。一方、第1の放送端末装置は、第1の情
報出力手段としてスピーカを備えたものであって、この
スピーカにより上記或る空間内に音(放送音)を放出す
るものであるとする。このような場合、上記収音マイク
ロホンにより収音して得た騒音の大きさに応じて、上記
スピーカの音量を調整するよう、上記主制御手段により
主制御データを更新すれば、上記或る空間内の騒音環境
に応じたスピーカ音量の自動調整を実現できる。
【0036】また、上記環境検出端末装置が、環境検出
手段として例えば監視カメラを備えたものであるとす
る。この場合、上記監視カメラにより、不法侵入者や火
災等を検出したときに、その検出データに応じて、例え
ば上記第1の放送端末装置のスピーカから警報を出力す
るよう、上記主制御データを更新すれば、一種の保安
(セキュリティ)システムを実現できる。また、上記第
1の放送端末装置が、上記第1の情報出力手段として、
例えばCRTディスプレイ等の表示装置を備えているも
のである場合には、この表示装置に上記監視カメラで捉
えた映像を表示したり、或いは、上記不法侵入者や火災
等を検出した旨を表す情報を表示したりすることもでき
る。更に、このような情報を表示したり、或いは上記警
報を出力する手段としては、第1の放送端末装置に限ら
ず、例えばLEDマトリクス表示装置や警報器等を第2
の情報出力手段として備えた第2の放送端末装置を用い
ることもできる。
【0037】請求項11に記載の発明は、請求項8、9
または10に記載の発明のディジタル放送装置におい
て、上記放送用伝送路として、少なくとも、上記検出デ
ータを伝送させるための第3の伝送ラインを、上記検出
データ以外のデータを伝送させるための伝送ラインとは
別に設けたものである。
【0038】本請求項11に記載の発明によれば、少な
くとも各環境検出端末装置から主装置に送られる所謂上
りの検出データは、他のデータを伝送するライン、即ち
主装置側から各端末装置側へ送られる所謂下りのデータ
の伝送ラインとは別の第3の伝送ラインを介して伝送さ
れる。なお、上記下りデータのうち、各環境検出端末装
置を制御するためのデータ、例えば上記検出制御指令や
検出データ処理指令に対応するデータについては、この
第3の伝送ラインを介して伝送させることもできる。
【0039】請求項12に記載の発明は、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10または11に記
載の発明のディジタル放送装置において、上記放送用伝
送路に、1以上の制御用端末装置をバス接続し、上記主
装置の主制御手段が、上記主制御データとして上記各制
御用端末装置をもそれぞれ個別に制御するためのデータ
を生成しこれを上記放送用伝送路に入力する状態に構成
され、上記各制御用端末装置が、それぞれ、外部から与
えられる端末制御指令に従って上記主装置を制御するた
めの副制御データを生成する副制御手段と、上記副制御
データを呼び出し指令に従って上記放送用伝送路に入力
する副制御データ送出手段と、上記放送用伝送路から上
記主制御データを取り込んでこの主制御データに基づい
て上記呼び出し指令を生成する送出制御手段と、を備
え、上記主装置に、上記放送用伝送路から上記副制御デ
ータを取り込む制御データ受信手段を設け、上記主制御
手段が、上記制御データ受信手段により受信して得た副
制御データに基づいて上記主制御データの一部または全
部を更新する状態に構成されたものである。
【0040】なお、ここで言う制御用端末装置とは、例
えば、或る第1の放送端末装置が第1の情報出力手段と
してスピーカを備えている場合、このスピーカの音量を
調整する音量調整器や、このスピーカの音源(即ち音デ
ータ)を変更する音源選択器等のことを言う。また、或
る第1の放送端末装置が第1の情報出力手段として表示
装置を備えている場合には、この表示装置の明るさやコ
ントラストを調整する調整器や、この表示装置の表示画
面(チャンネル)を切り換える切換器等を、上記制御用
端末装置として設けることができる。更に、第1の放送
端末装置以外に、第2の放送端末装置や環境検出端末装
置を備えている場合には、これら第1の放送端末装置以
外の端末装置を制御するための装置も、上記制御用端末
装置として設けることができる。
【0041】本請求項12に記載の発明によれば、放送
用伝送路には、制御用端末装置もバス接続されている。
そして、この制御用端末装置(副制御手段)に対して、
外部から端末制御指令を与えると、この指令に対応する
副制御データが、放送用伝送路を介して主装置側に送出
される。なお、この副制御データを送出するタイミング
は、主装置側から送られる主制御データ(呼び出し指
令)により制御される。そして、主装置側では、主制御
手段が、上記制御用端末装置から送られてくる副制御デ
ータに基づいて上記主制御データを更新し、これによっ
て各端末装置(詳しくは、この更新による制御の対象と
なる端末装置)の被制御状態が変化する。従って、制御
用端末装置によって、各端末装置を間接的に制御でき
る。
【0042】請求項13に記載の発明は、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または1
2に記載の発明のディジタル放送装置において、上記各
端末装置の一部または全部が、それぞれ、自己の状態を
検査する検査手段と、この検査手段によって検査して得
た検査データを検査制御指令に従って上記放送用伝送路
に入力する検査データ送出手段と、上記放送用伝送路か
ら上記主制御データを取り込んでこの主制御データに基
づいて上記検査制御指令を生成する検査制御手段と、を
備え、上記主装置に、上記放送用伝送路から上記検査デ
ータを取り込む検査データ受信手段を設けたものであ
る。
【0043】なお、ここで言う上記検査手段とは、例え
ば、それぞれの端末装置自体に異常箇所がないかを検査
したり、或いは、各端末装置自体の動作状況(主装置に
よる被制御状態)を確認したりする手段等のことを言
う。
【0044】本請求項13に記載の発明によれば、各端
末装置内に設けられている各検査手段は、それぞれの端
末装置自体の状態を検査する。そして、その検査データ
は、主装置側から送られる主制御データ(検査制御指
令)に従って、放送用伝送路に入力される。そして、こ
の放送用伝送路に入力された検査データは、主装置側の
検査データ受信手段によって受信される。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明に係るディジタル放送装置
の一実施の形態を図1から図18を参照して説明する。
なお、本実施の形態は、放送装置本体から各スピーカに
音響信号を送る際に、この音響信号をディジタル化して
伝送するという所謂ディジタル伝送技術を放送装置に応
用する点に、最大の特徴を有する。また、このディジタ
ル伝送技術を応用することによって、音という情報を放
送するだけでなく、例えば文字や図形、或いは映像等の
視覚的な情報をも放送できる放送装置を実現するという
ことも、本実施の形態の大きな特徴であり、これらの点
において、本実施の形態は、上述した従来の放送装置と
大きく異なる。また、本実施の形態では、上記各情報を
放送するだけでなく、例えば監視カメラや収音マイクロ
ホン等を設け、これらで捉えた監視映像や収音データ等
を、装置本体側に取り込むこともできる放送装置を実現
する。
【0046】図1に、本実施の形態の全体構成を表すブ
ロック図を示す。同図において、1は、ディジタル伝送
ライン構成の放送用伝送路で、この放送用伝送路1の一
端は、本実施の形態の放送装置本体2に接続されてい
る。そして、この装置本体2から伸びる1本(組)の放
送用伝送路1に対して、複数のスピーカ3、3、・・・
が、それぞれスピーカ用インターフェース部30を介し
て接続されている。なお、各スピーカ3、3、・・・
は、それぞれに共通の放送用伝送路1に接続されている
にも係わらず、同図に点線で示すように、例えば各放送
エリア毎に、複数の出力系統1乃至Nに振り分けられて
いる。
【0047】更に、放送用伝送路1には、上記各スピー
カ3、3、・・・以外にも、例えば、後述する音量調整
器4(系統1)や、音源選択器5(系統2)、表示器6
(系統n)、モニタテレビ7(系統n+p)、監視カメ
ラ8(系統N)等が、それぞれのインターフェース部4
0、50、60、70、80を介して接続されている。
なお、同図には、これら音量調整器4、音源選択器5、
表示器6、モニタテレビ7及び監視カメラ8を、それぞ
れの系統1乃至Nを代表してそれぞれ1つずつのみ記載
しているが、これらは、実際には、それぞれが代表する
系統1乃至Nに限らず、他の系統1乃至Nにも、適宜複
数設けられているものとする。
【0048】一方、装置本体2は、複数のマイクロホン
21や複数の演奏機器22が接続された主装置23を有
している(同図においては、マイクロホン21及び演奏
機器22共に、それぞれ1台のみ記載しているが、実際
の構成では、いずれも複数台設けられているものとす
る)。また、この装置本体2には、上記マイクロホン2
1及び演奏機器22以外にも、映像機器24や、録音録
画再生機器25、スピーカ26及びモニタテレビ27
が、それぞれ1以上、例えば複数接続されている。な
お、上記映像機器24としては、例えばVTR(ビデオ
・テープ・レコーダ)装置やDVD(ディジタル・バー
サタイル・ディスク)装置等がある。また、録音録画再
生機器25としては、例えばVTR装置や書き込み可能
なDVD装置等がある。そして、モニタテレビ27とし
ては、例えばCRTディスプレイ装置や液晶ディスプレ
イ装置、或いはプラズマ・ディスプレイ装置等がある。
【0049】ところで、主装置23は、各マイクロホン
21及び各演奏機器22から出力される各音響信号を、
それぞれに共通の上記放送用伝送路1を介して各スピー
カ3、3、・・・に供給するもので、その際、上記各音
響信号を、ディジタル化して伝送させる。ただし、この
ように複数のディジタル化された音響信号、所謂音響デ
ータを、それぞれに共通の放送用伝送路1を介して同時
に伝送させるには、各音響データを多重化する必要があ
る。そこで、本実施の形態では、主装置23内におい
て、上記各音響データを時分割多重化してから、放送用
伝送路1に入力している。
【0050】なお、このように時分割多重化された各音
響データを、そのままの状態で各スピーカ3、3、・・
・に供給しても、各スピーカ3、3、・・・側において
は、いずれの音響データに基づいて音を出力すればよい
のか判らず、また音響データはディジタル信号であるた
め、正常な音は出力されない。そこで、本実施の形態で
は、主装置23側において、各スピーカ3、3、・・・
毎に、それぞれ各マイクロホン21及び各演奏機器22
のいずれを音源とするのかを制御するための所謂音源選
択指令を含む制御データを生成し、これを放送用伝送路
1を介して各スピーカ3、3、・・・側に供給してい
る。そして、各スピーカ3、3、・・・側において、上
記制御データに含まれる音源選択指令に基づいて、上記
多重化された各音響データのうちのいずれか1つを選択
すると共に、この選択して得た音響データをアナログ信
号に変換し直すために、それぞれ上述したインターフェ
ース部30、30、・・・を設けている。なお、上記制
御データが、特許請求の範囲に記載の主制御データに対
応し、各音響データが、特許請求の範囲に記載の第1の
放送データに対応する。
【0051】また、上記制御データには、上記音源選択
指令以外にも、例えば各スピーカ3、3、・・・毎にそ
れぞれの音量及び音質を調整するための所謂音量調整指
令及び音質調整指令も含まれている。そして、各スピー
カ3、3、・・・側においては、それぞれのインターフ
ェース部30、30、・・・が、上記制御データに含ま
れる音量調整指令及び音質調整指令に基づいて、各スピ
ーカ3、3、・・・から出力させる音の音量及び音質を
調整するよう構成されている。なお、このスピーカ3と
インターフェース部30との組み合わせが、特許請求の
範囲に記載の第1の放送端末装置に対応する端末装置3
1を形成しており、詳しくは、特許請求の範囲に記載の
第1の情報出力手段に対応するものとしてスピーカ3を
備えた第1の放送端末装置に対応する。
【0052】更に、主装置23は、放送用伝送路1に接
続されている上述した音量調整器4の被操作状態をも反
映するよう構成されており、即ち、音量調整器4が操作
されたとき、その被操作内容に応じて所定のスピーカ
3、3、・・・、例えば図1に限れば系統1内にあるス
ピーカ3、3、・・・の、音量を調整する機能をも有し
ている。これを実現するために、主装置23は、各音量
調整器4の被操作状況を呼び出すための呼び出し指令を
生成し、これを上記制御データとして放送用伝送路1に
入力する。一方、音量調整器4側においては、上述した
インターフェース部40が、放送用伝送路1から上記制
御データを取り込んで、この制御データに含まれる上記
呼び出し指令に従って、現在の音量調整器4の被操作状
況を確認する。そして、この被操作状況に対応する音量
調整データを生成して、これを、放送用伝送路1を介し
て主装置23側に送信する。主装置23は、放送用伝送
路1を介して受信した上記音量調整データに基づいて、
上記系統1内にあるスピーカ3、3、・・・の音量を調
整するよう上記制御データ(音量調整指令)の内容を更
新し、これを放送用伝送路1に入力し直す。これによっ
て、上記系統1内にあるスピーカ3、3、・・・の音量
が調整される。なお、この音量調整器4とインターフェ
ース部40との組み合わせが、特許請求の範囲に記載の
制御用端末装置に対応する端末装置41を形成してい
る。
【0053】また、主装置23は、上述した音源選択器
5の被制御状態をも反映するよう構成されており、即
ち、音源選択器5が操作されたとき、その被操作内容に
応じて、所定のスピーカ3、3、・・・、例えば図1に
限れば系統2内のスピーカ3、3、・・・の、音源を変
更する機能をも有している。これを実現するために、主
装置23は、上記音量選択器4の場合と同様に、各音源
選択器5の被操作状況を呼び出すための呼び出し指令を
生成し、これを上記制御データとして放送用伝送路1に
入力する。一方、音源選択器5側においては、上述した
インターフェース部50が、放送用伝送路1から上記制
御データを取り込んで、この制御データに含まれる上記
呼び出し指令に従って、現在の音源選択器5の被操作状
況を確認する。そして、この被操作状況に対応する音源
選択データを生成して、これを、放送用伝送路1を介し
て主装置23側に送信する。主装置23は、放送用伝送
路1を介して受信した上記音源選択データに基づいて、
上記系統2内にあるスピーカ3、3、・・・の音源を変
更するよう上記制御データ(音源選択指令)の内容を更
新し、これを放送用伝送路1に入力し直す。これによっ
て、上記系統2内にあるスピーカ3、3、・・・の音源
が変更される。なお、この音量調整器5とインターフェ
ース部50との組み合わせも、上記音量調整端末装置4
1と同様、特許請求の範囲に記載の制御用端末装置に対
応し、即ち音源選択端末装置51を形成している。
【0054】更に、主装置23は、上記各音響データ以
外にも、例えば文字や図形データをも、放送用伝送路1
を介して伝送させ、これを上述した表示器6に表示させ
る機能をも有している。これを実現するために、主装置
23は、各表示器6毎に、それぞれに表示させる文字デ
ータまたは図形データを生成すると共に、これら各デー
タをいずれの表示器6に表示させるのかを指定する所謂
表示指定指令を生成し、これらを上記制御データとして
放送用伝送路1に入力する。そして、各表示器6側にお
いては、上述したインターフェース部60が、放送用伝
送路1から上記制御データを取り込み、この取り込んだ
制御データ(表示指定指令)に従って、上記文字データ
または図形データを、表示器6に表示する。なお、ここ
で言う表示器6としては、例えばLEDマトリクス表示
器や液晶パネル装置等がある。そして、この表示器6と
インターフェース部60との組み合わせが、特許請求の
範囲に記載の第2の放送端末装置に対応する端末装置6
1を形成しており、詳しくは、特許請求の範囲に記載の
第2の情報出力手段に対応するものとして表示器6を備
えた第2の放送端末装置に対応する。また、上記文字デ
ータや図形データが、特許請求の範囲に記載の第2の放
送データに対応する。
【0055】そして、主装置23は、映像機器24や録
音録画再生機器25の各再生映像信号をディジタル化し
た所謂再生映像データをも、上記放送用伝送路1を介し
て伝送させ、このデータに基づく映像を、上述した各モ
ニタテレビ7に表示させる機能をも有している。これを
実現するために、主装置23は、上記各再生映像データ
を、例えば時分割多重化して、放送用伝送路1に入力す
ると共に、各モニタテレビ7に対して各再生映像データ
(信号)のいずれを供給するのかを表す所謂映像選択指
令をも生成し、これを上記制御データとして放送用伝送
路1に入力する。なお、後述するが、上記各再生映像デ
ータは、音響データに比べてデータ容量が大きいので、
主装置23は、上記各再生映像データを圧縮した後に、
上記のように時分割多重化して、これを放送用伝送路1
に入力する。
【0056】そして、各モニタテレビ7側においては、
上記制御データに含まれる映像選択指令に基づいて上記
多重化された各再生映像データのうちのいずれか1つを
選択すると共に、この選択して得た再生映像データを伸
張し、更にアナログ信号に変換し直すために、それぞれ
上述したインターフェース部70を設けている。なお、
ここで言うモニタテレビ7としては、例えばCRTディ
スプレイ装置や液晶パネル装置、プラズマ・ディスプレ
イ装置、或いは光学投影装置等がある。そして、このモ
ニタテレビ7とインターフェース部70との組み合わせ
は、上述したスピーカ端末装置31と同様、特許請求の
範囲に記載の第1の放送端末装置に対応する端末装置7
1を形成しており、詳しくは、特許請求の範囲に記載の
第1の情報出力手段に対応するものとしてモニタテレビ
7を備えた第1の放送端末装置に対応する。また、上記
再生映像データも、上述した音響データと同様、特許請
求の範囲に記載の第1の放送データに対応する。
【0057】また、上記制御データには、上記モニタ端
末装置71を制御する指令として、映像選択指令以外に
も、例えば各モニタテレビ7毎に、それぞれの画面の明
るさやコントラスト等を調整したり、或いは上記再生映
像データに所定のフィルタリング処理を施したりするた
めの所謂画面調整指令も含まれている。そして、各モニ
タ端末装置71側においては、それぞれのインターフェ
ース部70が、上記制御データに含まれる画面調整指令
に基づいて、各モニタテレビ7に表示させる画面(映
像)を調整するよう構成されている。
【0058】また、本実施の形態は、上述した監視カメ
ラ8で捉えた映像や音声等の監視データを、例えば装置
本体2側に設けた録音録画再生機器25で記録したり、
或いはスピーカ26やモニタテレビ27に出力できるよ
うにも構成されている。これを実現するために、主装置
23は、いずれの監視カメラ8で捉えた監視データを、
この主装置23側に取り込むかのを表すカメラ選択指令
を生成し、これを上記制御データとして放送用伝送路1
に入力する。各監視カメラ8側においては、それぞれに
設けられた上述の各インターフェース部80が、上記制
御データを取り込み、この制御データに含まれる上記カ
メラ選択指令に基づいて、自己の監視カメラ8で捉えた
監視データを主装置23側に送信するよう指定されてい
るか否かを判断する。そして、指定されたインターフェ
ース部80が、それに接続された監視カメラ8で捉えた
監視データを圧縮し、これを放送用伝送路1を介して主
装置23側に送信する。主装置23側においては、放送
用伝送路1を介して入力される上記圧縮された監視デー
タを伸張し、これを録音録画再生機器25やスピーカ2
6、或いはモニタテレビ27に入力する。
【0059】なお、ここで言う監視カメラ8が、特許請
求の範囲に記載の環境検出手段に対応し、この監視カメ
ラ8で捉えた映像や音声等の監視データが、特許請求の
範囲に記載の検出データに対応する。そして、この監視
カメラ8とインターフェース部80との組み合わせによ
って、特許請求の範囲に記載の環境検出端末装置に対応
する端末装置81が形成される。
【0060】また、上記制御データには、上記カメラ端
末装置81を制御する指令として、カメラ選択指令以外
にも、例えば監視カメラ8で捉えた監視データに所定の
フィルタリング処理を施したりする旨の所謂監視データ
処理指令も含まれている。そして、各カメラ端末装置8
1側においては、それぞれのインターフェース部80
が、上記制御データに含まれる監視データ処理指令に基
づいて、上記監視データを処理し、この処理後のデータ
を、放送用伝送路1に入力するよう構成されている。
【0061】更に、本実施の形態においては、装置本体
2内に、電力重畳部28を設けており、この電力重畳部
28を介して主装置23と放送用伝送路1とを接続して
いる。電力重畳部28は、直流電圧を生成して、これを
上記放送用伝送路1に重畳するもので、この放送用伝送
路1に重畳された直流電圧は、各端末装置31乃至81
側において、それぞれの駆動用電源として使用される。
【0062】本実施の形態の全体的な構成及び動作につ
いては、以上の通りであるが、次に、各構成要素の部分
的な構成及び動作について、詳しく説明する。
【0063】図2は、装置本体2、特に主装置23と、
この装置本体2と放送用伝送路1との接続部分と、の各
構成を詳細に表したブロック図である。同図に示すよう
に、放送用伝送路1は、制御データライン11、下りデ
ータライン12及び上りデータライン13という、3つ
のラインを有している。これらのライン11、12、1
3は、いずれも例えば一般に知られている非シールド対
撚り線(UTP:アンシールデッド・ツイスト・ペア
線)により構成されている。
【0064】このうち、制御データライン11は、各イ
ンターフェース部30乃至80をそれぞれ個別に制御す
るための上述した制御データを伝送させるための伝送ラ
インである。また、この制御データライン11は、上記
制御データ以外に、音量調整器4及び音源選択器5から
装置本体2(主装置23)側に送られる音量調整データ
及び音源選択データをも伝送させる。なお、この制御デ
ータライン11が、特許請求の範囲に記載の第2の伝送
ラインに対応する。
【0065】一方、下りデータライン12は、上記制御
データ等の所謂制御用のデータ以外のデータのうち、装
置本体2から放送用伝送路1に入力するデータ、即ち上
述した各音響データ及び各再生映像データを伝送させる
ための伝送ラインである。なお、後述するが、上記各音
響データ及び各再生映像データは、この下りデータライ
ン12に入力される際に、時分割多重化される。この下
りデータライン12が、特許請求の範囲に記載の第1の
伝送ラインに対応する。
【0066】また、上りデータライン13は、放送用伝
送路1を介して装置本体2に入力されるデータ、即ち上
述した監視データを伝送させるための伝送ラインであ
る。なお、この上りデータライン13が、特許請求の範
囲に記載の第3の伝送ラインに対応する。
【0067】そして、主装置23は、内部に、CPU
(中央演算処理装置)231を有している。このCPU
231は、変復調部232及び電力重畳部28を介し
て、上記制御データライン11に接続されており、上述
した各端末装置31乃至81との間で、上記制御用のデ
ータの送受信を行う。また、このCPU231には、こ
れに外部から命令を与えるための例えば複数の押しボタ
ンキー構成の操作部233が接続されている。なお、こ
の操作部233から、上述した各表示器6に表示させる
文字データや図形データ等を入力することができる。更
に、CPU231には、このCPU231の動作状況を
表示する例えばCRTや液晶パネル構成の表示部23
4、及びCPU231の動作を制御するためのプログラ
ムが記憶された例えば半導体メモリ構成の記憶部235
が、接続されている。
【0068】また、主装置23は、上記CPU231に
よって制御される情報交換部236を有している。この
情報交換部236は、上記下りデータライン12及び上
りデータライン13を介して送受信するデータ、即ち、
上記音響データ、再生映像データ及び監視データを整理
するもので、例えばDSP(ディジタル信号処理装置)
等により構成されている。なお、この情報交換部236
は、変調部237及び電力重畳部28を介して、下りデ
ータライン12と接続されており、電力重畳部28及び
復調部238を介して、上りデータライン13と接続さ
れている。
【0069】そして、この情報交換部236に、それぞ
れ、上述したマイクロホン21、演奏機器22、映像機
器24、録音録画再生機器25、スピーカ26及びモニ
タテレビ27が、接続されている。なお、情報交換部2
36は、上記のように音響データ、再生映像データ及び
監視データというディジタル信号を取り扱うものである
ため、この情報交換部236と、上記マイクロホン2
1、演奏機器22及び映像機器24との間には、それぞ
れA/D変換器239、240及び241を設けてい
る。そして、録音録画再生機器25との間には、A/D
・D/A変換器243を設け、スピーカ26及びモニタ
テレビ27との間には、それぞれD/A変換器245及
び246を設けている。更に、情報交換部236は、上
記再生映像データ及び監視データという容量の大きいデ
ータについては、これを圧縮した状態で取り扱うため、
これらのデータをやり取りする映像機器24、録音録画
再生機器25及びモニタテレビ27との間(厳密には、
A/D変換器241、A/D・D/A変換器243及び
D/A変換器246との間)には、それぞれデータ圧縮
部242、データ圧伸部244及びデータ伸張部247
を設けている。
【0070】なお、電力重畳部28は、上述したように
各端末装置31乃至81の駆動電源となる直流電圧を生
成し、これを放送用伝送路1に重畳させるものである
が、ここでは、上記直流電圧を、制御データライン11
と下りデータライン12との間に重畳させている。
【0071】図3に、各スピーカ端末装置31、31、
・・・の詳細ブロックを示す。同図に示すように、この
スピーカ端末装置31のインターフェース部30も、内
部に、CPU32を有している。このCPU32は、変
復調部33を介して、制御データライン11に接続され
ており、即ち主装置23側のCPU231との間で通信
可能とされている。そして、スピーカ3は、インターフ
ェース部30内にある増幅器34、D/A変換器35、
選択部36及び復調部37を介して、下りデータライン
12に接続されており、このうち、選択部36は、CP
U32によって制御されるよう構成されている。
【0072】即ち、CPU32は、制御データライン1
1から変復調部33を介して入力される制御データ(上
述した音源選択指令)に従って、下りデータライン12
から復調部37を介して選択部36に入力される各音響
データ及び各再生映像データのうち、音響データを1つ
だけ選択するよう、選択部36を制御する。そして、こ
の選択部36によって選択された音響データが、D/A
変換器35及び増幅器44を介して、スピーカ3に供給
される。また、選択部36は、CPU32の制御に応じ
て、スピーカ3から出力させる音の音量や音質を調整す
る機能をも有しており、CPU32は、上記制御データ
(音量調整指令及び音質調整指令)に従って、上記選択
部36による音量及び音質調整を制御する。なお、ここ
で言う選択部36が、特許請求の範囲に記載の放送デー
タ選択手段及び放送データ処理手段に対応し、CPU3
2が、第1の出力制御手段に対応する。そして、上記音
源選択指令が、特許請求の範囲に記載の放送データ選択
指令に対応し、上記音量調整指令及び音質調整指令が、
放送データ処理指令に対応する。
【0073】なお、CPU32の各動作は、これに接続
されている例えば半導体メモリ構成の記憶部38内に記
憶されたプログラムによって制御される。また、同図に
示すように、インターフェース部30内には、制御デー
タライン11と下りデータライン12との間に重畳され
た直流電圧を取り出して、この直流電圧からこのインタ
ーフェース部30内の各構成要素の駆動電源を生成する
ための電源部39が設けられている。
【0074】図4に、各音量調整端末装置41の詳細ブ
ロックを示す。同図に示すように、この音量調整端末装
置41のインターフェース部40も、内部に、CPU4
2を有している。このCPU42は、変復調部43を介
して、制御データライン11に接続されており、即ち主
装置23側のCPU231との間で通信可能とされてい
る。そして、CPU42に、音量調整器4が接続されて
いる。
【0075】CPU42は、制御データライン11から
変復調部43を介して入力される制御データ(上述した
呼び出し指令)に従って、音量調整器4の現在の被操作
状況を表す音量調整データを生成し、これを変復調部4
3を介して制御データライン11に入力する。なお、こ
のCPU42が、特許請求の範囲に記載の副制御手段、
副制御データ送出手段及び送出制御手段に対応し、上記
音量調整データが、副制御データに対応する。そして、
このCPU42の動作は、これに接続されている例えば
半導体メモリ構成の記憶部44内に記憶されたプログラ
ムによって制御される。また、このインターフェース部
40内にも、上記スピーカ端末装置31の電源部39と
同様の電源部45が設けられている。
【0076】図5に、各音源選択端末装置51の詳細ブ
ロックを示す。同図に示すように、この音源選択端末装
置51のインターフェース部50は、上記音量調整端末
装置41のインターフェース部40と同様の構成であ
り、即ち上記インターフェース部40内のCPU42、
変復調部43、記憶部44及び電源部45とそれぞれ同
様のCPU52、変復調部53、記憶部54及び電源部
55を有している。そして、CPU52に、音源選択器
5が接続されている。
【0077】即ち、この音源選択端末装置51において
は、CPU52が、制御データライン11から変復調部
53を介して入力される制御データ(上述した呼び出し
指令)に従って、音源選択器5の現在の被操作状況を表
す音源選択データを生成し、これを変復調部53を介し
て制御データライン11に入力する。なお、このCPU
52も、上記音量調整端末装置41のCPU42と同
様、特許請求の範囲に記載の副制御手段、副制御データ
送出手段及び送出制御手段に対応する。そして、ここで
言う音源選択データが、上記音量調整データと同様、特
許請求の範囲に記載の副制御データに対応する。
【0078】図6に、各表示端末装置61の詳細ブロッ
クを示す。同図に示すように、この表示端末装置61の
インターフェース部60も、上記音量調整端末装置41
及び音源選択端末装置51の各インターフェース部40
及び50と同様の構成であり、即ち、内部に、CPU6
2、変復調部63、記憶部64及び電源部65を有して
いる。そして、CPU62に、表示器6が接続されてい
る。
【0079】この表示端末装置61においては、CPU
62が、制御データライン11から変復調部53を介し
て入力される制御データ(上述した表示指定指令)に従
って、この制御データに含まれる各文字データ及び各図
形データのうちのいずれか1つを、表示器6に表示させ
る。なお、この表示端末装置61のCPU62が、特許
請求の範囲に記載の第2の出力制御手段に対応し、上記
表示指定指令が、出力制御指令に対応する。
【0080】図7に、各モニタ端末装置71の詳細ブロ
ックを示す。同図に示すように、このモニタ端末装置7
1のインターフェース部70は、上述したスピーカ端末
装置31のインターフェース部30から増幅器34を取
り外したのと同様の構成である。即ち、上記スピーカ端
末装置31のインターフェース部30内のCPU32、
変復調部33、D/A変換器35、選択部36、復調部
37、記憶部38及び電源部39とそれぞれ同様のCP
U72、変復調部73、D/A変換器74、選択部7
5、復調部76、記憶部77及び電源部78を有してい
る。そして、D/A変換器74に、モニタテレビ7が接
続されている。
【0081】即ち、CPU72は、制御データライン1
1から変復調部73を介して入力される制御データ(上
述した映像選択指令)に従って、下りデータライン12
から復調部76を介して選択部75に入力される各音響
データ及び各再生映像データのうち、再生映像データを
1つだけ選択するよう、選択部75を制御する。そし
て、この選択部75によって選択された再生映像データ
が、D/A変換器74を経て、モニタテレビ7に供給さ
れる。ただし、上記下りデータライン12から復調部7
6を介して選択部75に入力される各再生映像データ
は、圧縮されているので、選択部75は、この圧縮され
た再生映像データを伸張する機能をも有している。
【0082】更に、選択部75は、CPU72の制御に
応じて、モニタテレビ7の画面の明るさやコントラスト
等を調整したり、或いは上記再生映像データに所定のフ
ィルタリング処理を施したりする機能をも有している。
これを実現するために、CPU72は、上記制御データ
(画面調整指令)に従って、選択部75を制御する。な
お、ここで言う選択部75も、上述したスピーカ端末装
置31における選択部36と同様、特許請求の範囲に記
載の放送データ選択手段及び放送データ処理手段に対応
し、CPU72が、第1の出力制御手段に対応する。そ
して、上記映像選択指令が、特許請求の範囲に記載の放
送データ選択指令に対応し、上記画面調整指令が、放送
データ処理指令に対応する。
【0083】図8に、各監視カメラ端末装置81の詳細
ブロックを示す。同図に示すように、この監視カメラ端
末装置81のインターフェース部80も、他のインター
フェース部30乃至70と同様、内部に、CPU82を
有しており、このCPU82は、変復調部83を介し
て、制御データライン11に接続されている。そして、
監視カメラ8は、インターフェース80内にあるA/D
変換器84、処理部85及び変調部86を介して、上り
データライン13に接続されており、このうち、処理部
85は、CPU82によって制御されるよう構成されて
いる。
【0084】即ち、CPU82は、制御データライン1
1から変復調部83を介して入力される制御データ(上
述したカメラ選択指令)に従って、監視カメラ8で捉え
た監視データ(厳密には、監視カメラ8で監視及び収音
して得た映像信号及び収音信号をA/D変換器84でデ
ィジタル化した映像及び収音データ)を、変調部86を
介して上りデータライン13に入力するよう、処理部8
5を制御する。なお、処理部85は、上記監視データを
圧縮した後、これを変調部86を介して上りデータライ
ン13に入力するよう構成されている。また、処理部8
5は、CPU82による制御に応じて、監視データに所
定のフィルタリング処理を施すことによって、監視カメ
ラ8の感度や絞りを調整するのと略等価な作用を得たり
する機能をも有している。これを実現するために、CP
U82は、上記制御データに含まれる監視データ処理指
令に従って、上記処理部85を制御する。
【0085】なお、CPU82の動作は、これに接続さ
れている例えば半導体メモリ構成の記憶部87内に記憶
されたプログラムによって制御される。そして、このC
PU82が、特許請求の範囲に記載の検出制御手段に対
応し、上記処理部85が、特許請求の範囲に記載の検出
データ送出手段及び検出データ処理手段に対応する。ま
た、上記カメラ選択指令が、特許請求の範囲に記載の検
出制御指令に対応し、監視データ処理指令が、検出デー
タ処理指令に対応する。
【0086】また、上記各端末装置31乃至81の各C
PU32乃至82は、それぞれの端末装置31乃至81
の各構成要素に異常箇所がないかを検査したり、或いは
それぞのれの端末装置31乃至81の動作状況(被制御
状態)を確認したりする機能をも有している。そして、
その検査データを、上述した制御データに応じて、制御
データライン11に入力する。なお、この各CPU32
乃至82の動作が、特許請求の範囲に記載の検査手段、
検査データ送出手段及び検査制御手段に対応する。
【0087】上記のように構成された放送装置によれ
ば、まず、装置本体2側において、各マイクロホン21
及び演奏機器22から出力される各音響信号を、それぞ
れA/D変換器239及び240によってディジタル化
して得た音響データが、情報交換部236に入力され
る。また、この情報交換部236には、映像機器24及
び映像音声録再生機器25から出力される各再生映像信
号を、それぞれA/D変換器241及びA/D・D/A
変換器243によってディジタル化し、更にデータ圧縮
部242及びデータ圧伸部244によって圧縮して得た
再生映像データも、入力される。
【0088】情報交換部236は、これに入力される上
記各音響データ及び各再生映像データを、例えば図9に
示すように時分割多重化する。即ち、情報交換部236
は、同期用のデータ(同期部)の後に、サブフレーム1
乃至Sとして、それぞれ上記各音響データ及び各再生映
像データを時系列的に付加し、最後に伝送誤り検出用の
チェックビットを付加する。そして、これらの組み合わ
せから成るデータを、1フレームとして、変調部237
に入力する。なお、上記各サブフレーム1乃至Sのいず
れに、各音響データ及び各再生映像データを振り分ける
のかについては、CPU231によって制御される。ま
た、各サブフレーム1乃至Sのデータ量は、それぞれ例
えば16ビット程度とされており、サブフレーム数、即
ちSの値は、例えばS=16乃至24とされている。
【0089】そして、変調部237は、これに入力され
たデータを、例えば一般に知られている差動バイフェー
ス符号に符号化(変調)し、これを電力重畳部28を介
して下りデータライン12に入力する。なお、この下り
データライン12を介して伝送されるデータの信号レベ
ルは、例えば一般に知られているRS−485規格に準
拠するものとする。
【0090】このように、下りデータライン12を使用
して、上記図9に示すようなデータをシリアル伝送させ
ている状態において、装置本体2(主装置23)側のC
PU231と、各端末装置31乃至81側の各CPU3
2乃至82との間では、制御データライン11を介し
て、図10(a)に示すようなデータの送受信が行われ
る。なお、この制御データライン11を介して伝送され
るデータは、例えば一般に知られているFSK(Freque
ncy Shift Keying)変調されたもので、その信号レベル
は、上記とRS−485規格に準拠するものとする。ま
た、ここでは、放送用伝送路1に接続されている各端末
装置31乃至81の台数は、全部でM台であるとし、各
端末装置31乃至81には、それぞれ、例えば装置本体
2に近いものから順に、「1」乃至「M」の端末番号が
付されているものとする。
【0091】図10(a)に示すように、主装置23
(詳しくは主装置23内のCPU231)は、まず、端
末番号「1」番の端末装置(詳しくはこの端末装置内の
CPU)に対して、状態要求命令を送信する。これを受
けて、端末番号「1」番の端末装置は、自己の状態を検
査して、その検査データを、主装置23側に送信する。
また、このとき、端末装置側に送信すべきデータがある
場合には、そのデータも一緒に主装置23側に送信す
る。なお、このデータとは、例えば、端末装置が、音量
調整端末装置41または音源選択端末装置51である場
合に、これら各端末装置41、51から主装置23側に
送る上述した音量調整データまたは音源選択データのこ
とを言う。よって、このときに主装置23側から端末装
置側に送られる上記状態要求指令が、上述した呼び出し
指令に対応する。そして、この状態要求指令を受けた端
末装置内においては、この状態要求指令が、特許請求の
範囲に記載の検査制御指令に対応する。
【0092】そして、主装置23は、上記端末番号
「1」番の端末装置からの応答データを受信し終える
と、次に、端末番号「2」番の端末装置に対して、状態
要求命令を送信する。これを受けて、端末番号「2」番
の端末装置は、上記と同様に、自己の状態を検査して得
た検査データを、主装置23側に送信する。これ以降、
主装置23は、端末番号順に、全ての端末装置について
上記と同様の状態要求を行い、この状態要求に応じて、
各端末装置は、それぞれ上記と同様の応答を行い、即
ち、一般に知られているポーリング・セレクション方式
に基づいてデータ伝送を行う。
【0093】なお、図10(a)における端末番号
「3」番の端末装置のように、主装置23側から状態要
求を行った後、所定の時間T(例えばT=1秒程度)を
経過しても、端末装置側から何ら応答が無い場合には、
主装置23は、この端末番号「3」番の端末装置が故障
しているものと見なして、その旨を、例えば主装置23
内の記憶部235内に記憶する。そして、そのまま、次
の端末装置、即ち端末番号「4」番の端末装置に対し
て、状態要求を行う。
【0094】そして、主装置23は、端末番号「M」番
の端末装置からの応答データを受信して、全ての端末装
置の状態を確認し終えた後、今度は、各端末装置に対し
て、それぞれを個別に制御するための命令、即ち上述し
た制御データを送信する。
【0095】即ち、主装置23は、各スピーカ端末装置
31、31、・・・については、上記図9に示すデータ
の各サブフレーム1乃至Sのうち、いずれを選択するの
かを指定する音源選択指令や、各スピーカ3、3、・・
・から出力させる音の音量及び音質をそれぞれ調整する
音量調整指令及び音質調整指令を、上記制御データとし
て送信する。これによって、各スピーカ3、3、・・・
からは、上記音源選択指令によって選択された音源の音
が、上記音量調整指令及び音質調整指令に基づく音量及
び音質で出力される。なお、或るスピーカ端末装置31
に対して、上記各サブフレーム1乃至Sのうちのいずれ
も選択しない旨の音源選択指令が与えられた場合には、
このスピーカ端末装置31のスピーカ3からは何も出力
されず、即ち出力オフの状態となる。
【0096】そして、各表示端末装置61については、
各表示器6に表示させる文字データ及び図形データと、
これら文字及び図形データのいずれをそれぞれの表示器
6に表示させるのかを指定する表示指定指令とを、上記
制御データとして送信する。これによって、各表示器6
には、上記表示指定指令により指定された文字または図
形が、表示される。なお、或る表示61に対して、いず
れの文字データ及び図形データをも表示させない旨の表
示指定指令が与えられた場合には、この表示端末装置6
1の表示器6には何も表示されず、即ち出力オフの状態
となる。
【0097】また、各モニタ端末装置71については、
図9に示すデータの各サブフレーム1乃至Sのうち、い
ずれを選択するのかを指定する映像選択指令や、各モニ
タテレビ7の表示画面を調整するための画面調整指令
を、上記制御データとして送信する。これによって、各
モニタテレビ7には、上記映像選択指令によって選択さ
れた再生映像が、上記画面調整指令に基づく調整具合
(例えば明るさやコントラスト)で表示される。なお、
或るモニタ端末装置71に対して、上記各サブフレーム
1乃至Sのうちのいずれも選択しない旨の映像選択指令
が与えられた場合には、このモニタ端末装置71のモニ
タテレビ7には、何も表示されず、即ち出力オフの状態
となる。
【0098】更に、各監視カメラ端末装置81について
は、いずれの監視カメラ8で捉えた監視データを、主装
置23側に取り込むかのを指定するカメラ選択指令を、
上記制御データとして送信する。なお、このカメラ選択
指令により指定された監視カメラ端末装置81は、その
監視カメラ8で捉えた監視データを、上りデータライン
13を介して主装置23側に送信する。そして、主装置
23内においては、情報交換部236が、上記監視デー
タを、電力重畳部28及び復調部238を介して受信
し、この受信した監視データを、CPU231の制御に
より、録音録画再生機器25、スピーカ26及びモニタ
テレビ27に、任意に供給する。従って、上記監視カメ
ラ8で捉えた映像及び音声を、録音録画再生機器25で
記録したり、或いはスピーカ26やモニタテレビ27に
出力させたりすることができる。
【0099】ここで、監視カメラ端末装置81から主装
置23側に送る監視データのフォーマットを、図11に
示す。同図に示すように、監視データは、同期部と、ア
ドレス部、制御部、情報部及びチェックビットから成
る。このうち、同期部は、監視カメラ端末装置81側と
主装置23側との同期を取るためのデータで、アドレス
部は、少なくとも送信元のアドレスを表すデータ、例え
ば上述した端末番号である。また、制御部は、送信する
データが監視データであることを表したり、或いはこの
監視データが映像のみのデータであるのか、または収音
データを含むのか等を表すものである。そして、情報部
が、監視データの本体部分であり、チェックビットは、
伝送誤り検出のために付加するものである。
【0100】なお、主装置23側から、上記カメラ選択
指令として、いずれの監視カメラ8をも選択しない旨の
命令を送信した場合には、主装置23側には、いずれの
監視カメラ8の監視データも取り込まれない。また、上
記制御データとして、監視カメラ8で捉えた監視データ
に対して所定のフィルタリング処理を施す旨の命令、即
ち監視データ処理指令を与えれば、例えば監視カメラ8
自体の感度や絞りを調整するのと略等価な作用を得るこ
とができる。
【0101】また、主装置23は、上記制御データを送
信する際、この制御データに、上記状態応答時に各音量
調整端末装置41及び各音源選択端末装置51から受信
した音量調整データ及び音源選択データを反映させる。
即ち、主装置23内のCPU231は、受信した上記音
量調整データ及び音源選択データの内容を解析する。そ
して、その解析結果に応じて、所定のスピーカ3、3、
・・・、例えば図1における系統1内の各スピーカ3、
3、・・・の音量を調整する旨の音量調整指令と、系統
2内の各スピーカ3、3、・・・の音源を変更する旨の
音源選択指令とを生成し、これを上記制御データとして
送信する。これによって、系統1内の各スピーカ3、
3、・・・の音量が調整され、系統2内の各スピーカ
3、3、・・・の音源が変更される。
【0102】主装置23は、全ての端末装置に対して上
記制御データを送信し終えると、再度、上述した状態要
求を行う。そして、これ以降、主装置23は、各端末装
置の状態確認と、各端末装置への制御データ送信とを、
継続して交互に繰り返す。
【0103】なお、この制御データライン11を介して
伝送する各データのフォーマットを、図10(b)に示
す。同図に示すように、各データは、スタート・テキス
ト(STX)部、アドレス部、命令部、修飾部、チェッ
クビット及びエンド・テキスト(ETX)部から成る。
このうち、スタート・テキスト部は、データの開始部分
を表すものである。そして、アドレス部は、データの送
信元及び送信先のアドレスを表すもので、各端末装置に
ついては、上述した端末番号「1」乃至「M」が、これ
に当たる。また、命令部は、そのデータが、状態要求命
令であるのか、状態応答であるのか、或いは制御データ
であるのか等、データの種類を表すものである。そし
て、修飾部は、上記命令部の詳細を表すもので、例えば
上述した状態応答時の付加データ(即ち音量調整データ
及び音源選択データ)や、制御データの詳細内容等が、
これに当たる。なお、この修飾部は、データの種類や内
容によって、その情報量(ビット数)が変わる。そし
て、チェックビット及びエンド・テキスト部は、それぞ
れエラー検出用及びデータの終了部分を表すものであ
る。
【0104】なお、主装置23側のCPU231は、各
端末装置との間で、上記図10(a)に示すようなデー
タの送受信を実現するために、例えば図12に示すフロ
ーチャートに従って動作する。
【0105】同図に示すように、CPU231は、ま
ず、端末番号「1」番の端末装置に対して状態要求を行
うために、端末番号を表すインデックスmをm=1とす
る(ステップS2)。そして、時間tをカウントするタ
イマをリセット(t=0)した後、時間tのカウントを
開始する(ステップS4)。そして、直ぐに、端末装置
m、即ち端末番号「1」番の端末装置に対して、状態要
求命令を送信する(ステップS6)。
【0106】CPU231は、上記タイマのカウント時
間tが、上述した所定の時間Tに達するまでの間に、上
記状態要求に対する状態応答が端末番号「1」番の端末
装置から返ってくるか否かを確認し(ステップS8及び
ステップS10)、状態応答が返ってきた場合(ステッ
プS8においてYESの場合)には、その応答内容を記
憶部235内に記憶する(ステップS12)。更に、上
記状態応答に何らかのデータ、例えば上述した音量調整
データや音源選択データが付加されているか否かを確認
し(ステップS14)、付加されている場合(ステップ
S14においてYESの場合)には、そのデータを、記
憶部235内に記憶して(ステップS16)、次のステ
ップS20に進む。一方、上記ステップS14におい
て、付加データが無い場合(NOの場合)には、ステッ
プS16を飛び越えて、ステップS20に進む。
【0107】なお、上記タイマのカウント時間tが、所
定の時間Tに達しても、端末番号「1」番の端末装置か
らの状態応答が無い場合(ステップS10においてYE
Sの場合)には、CPU231は、端末番号「1」番の
端末装置が故障しているものと判断し、その旨を記憶し
て(ステップS18)、ステップS20に進む。そし
て、CPU231は、上記ステップS4乃至ステップS
18の各動作を、端末番号m順に、順次繰り返す(ステ
ップS20及びステップS22)。
【0108】CPU231は、上記ステップS4乃至ス
テップS18の各動作を、全ての端末装置について実行
した後(ステップS20においてYESの場合)、各端
末装置に対して制御データ(命令)を送信する。なお、
その際、CPU231は、上記ステップS16において
記憶したデータ(即ち音量調整データ及び音源選択デー
タ)の内容を、上記制御データに反映させる。
【0109】一方、各端末装置31乃至81側の各CP
U32乃至82は、例えば図13に示すフローチャート
に従って動作する。
【0110】同図に示すように、各CPU32乃至82
は、まず、主装置23側から状態要求命令が送られてき
たか否かを確認する(ステップS102)。そして、状
態要求命令が送られてきた場合(ステップS102にお
いてYESの場合)、それが自己への要求であるか否か
を判断し(ステップS104)、自己への要求である場
合(ステップS104においてYESの場合)には、状
態応答を行う(ステップS106)。そして、この状態
応答に続いて、主装置23側に送信すべきデータ(即ち
音量調整データまたは音源選択データ)があるか否かを
確認し(ステップS108)、送信すべきデータがある
場合(ステップS108においてYESの場合)には、
そのデータを送信して(ステップS110)、次のステ
ップS112に進む。なお、上記ステップS102、ス
テップS104及びステップS108のいずれかにおい
て、NOの場合には、そのままステップS112に進
む。
【0111】ステップS112は、各CPU32乃至8
2が、主装置23から制御データ(命令)を受信したか
否かを確認するステップである。各CPU32乃至82
は、制御データを受信すると(ステップS112におい
てYESの場合)、その制御データが自己への命令であ
るか否かを確認する(ステップS114)。そして、上
記制御データが自己への命令である場合(ステップS1
14においてYESの場合)には、その命令に応じて、
それぞれの設定を更新する。なお、上記ステップS11
2及びステップS114のいずれかにおいて、NOの場
合には、この図13のフローチャート(ルーチン)を抜
ける。
【0112】以上のように、本実施の形態によれば、ス
ピーカ端末装置31、31、・・・を含む全ての端末装
置31乃至81を、1本(組)の放送用伝送路1に対し
て、バス接続している。従って、装置本体103に対し
て複数のスピーカライン101、101、・・・を集中
的にスター配線するという上述した従来技術に比べて、
放送装置全体の配線を飛躍的に簡素化できる。
【0113】そして、主装置23により各端末装置31
乃至81をそれぞれ個別に制御できるので、極めて柔軟
性の高い放送装置を実現できる。例えば、各系統1乃至
N内における各端末装置31乃至81の組み合わせを変
更する場合には、主装置23内にあるCPU231のプ
ログラム(即ち記憶部235内に記憶したプログラム)
を変更するだけでよいので、上記従来技術とは異なり、
放送用伝送路1の配線工事を行う必要はない。勿論、本
実施の形態によれば、上記従来技術(図19)における
スピーカセレクタ108と同様の機能も容易に実現でき
る。
【0114】更に、各出力系統1乃至N側に設けた音量
調整器4や音源選択器5等による制御も反映されるの
で、例えば、各出力系統1乃至N側で、それぞれ個別に
音量を調整したり、或いは音源を選択したりするという
ような要求にも、十分に対応できる。
【0115】また、本実施の形態においては、スピーカ
3、3、・・・のみならず、表示器6やモニタテレビ
7、更には監視カメラ8を設け、これらで取り扱う文
字、図形及び映像等の各データをも、全て放送用伝送路
1を介して伝送させている。従って、従来の音だけを拡
声するという放送装置とは異なり、様々な情報を1つの
システムで総合的に取り扱うという所謂総合情報放送シ
ステムを実現できる。よって、従来の放送装置では対応
できなかった様々な放送分野への応用が期待できる。
【0116】そして、制御データ等の制御用のデータを
伝送させるための制御データライン11と、主装置23
側から各端末装置31乃至81側に送るデータ(情報)
を伝送させるための下りデータライン12と、各端末装
置31乃至81(厳密には監視カメラ端末装置81)側
から主装置23側に送るデータ(情報)を伝送させるた
めの上りデータライン13とを、それぞれ別個に設けて
いる。従って、各スピーカ3、3、・・・から音を出力
させるという動作と、各表示器6や各モニタテレビ7に
文字や図形、或いは映像等の情報を表示させるという動
作と、監視カメラ8で捉えた映像や音声を主装置23側
に送るという動作と、各端末装置31乃至81を制御す
るという動作とを、それぞれ同時に実行できる。よっ
て、例えば、放送中に、或るスピーカ3の音源を変更し
たとしても、それ以外のスピーカ3、3、・・・の出力
音や、各表示器6及び各モニタテレビ7の表示、及び監
視カメラで捉えた映像や音声が、途中で切れるようなこ
とはなく、即ち、放送装置としての実時間(リアルタイ
ム)性を確保できる。
【0117】更に、表示端末装置61で扱う文字データ
や図形データについては、他の装置で扱う音響データや
再生映像データ等に比べてデータ容量が小さいので、こ
れらの容量の大きいデータとは別個に、制御データとし
て制御データライン11を介して伝送させている。従っ
て、例えば文字データや図形データを上記音響データや
再生映像データと共に下りデータライン12を介して伝
送させる場合に比べて、下りデータライン12の負担を
軽減することができる。
【0118】また、主装置23側において、各端末装置
31乃至81に異常がないかを確認したり、或いは各端
末装置31乃至81の被制御状態を確認したりすること
ができる。このように、主装置23側で、各端末装置3
1乃至81の動作状況を確認できるので、信頼性の高い
システムを実現できる。
【0119】なお、本実施の形態においては、音量調整
器4及び音源選択器5を、それぞれ別個の端末装置41
及び51に設けたが、例えば図14に示すように、1つ
にまとめてもよい。また、図15に示すように、上記音
量調整器4及び音源選択器5を、スピーカ端末装置31
に設けてもよい(詳しくは、スピーカ端末装置31内の
CPU32に、上記音量調整器4及び音源選択器5を接
続してもよい)。
【0120】そして、本実施の形態では、特許請求の範
囲に記載の制御用端末装置に対応するものとして、上記
音量調整器4及び音源選択器5をそれぞれ有する音量調
整端末装置41及び音源選択端末装置51を例に挙げた
が、これに限らない。例えば、表示器6やモニタテレビ
7に表示させる画面(チャンネル)を選択したり、或い
は監視カメラ端末装置81内の処理部85で行う処理内
容を変更したりするための端末装置を、上記制御用端末
装置として設けてもよい。
【0121】更に、図16に示すように、スピーカ端末
装置31と監視カメラ端末装置81とを、1つにまとめ
てもよい。そして、この図16と同様に、例えば、図示
しないが、表示端末装置61と監視カメラ端末装置81
とを1つにまとめたり、或いは、モニタ端末装置71と
監視カメラ端末装置81とを1つにまとめた端末装置を
設けてもよい。また、構成的には複雑になるが、スピー
カ端末装置31と表示端末装置61とを1つにまとめた
り、或いはスピーカ端末装置31とモニタ端末装置71
とを1つにまとめた端末装置を実現してもよい。
【0122】そして、表示器6に表示させる文字データ
や図形データについては、制御データライン11を介し
て伝送させたが、これらの文字データや図形データも、
図9に示すサブフレーム1乃至Sとして、上述した音響
データや再生映像データと共に時分割多重化してから、
下りデータライン12内を伝送させてもよい。この場
合、表示端末装置61側においては、下りデータライン
12から上記文字データ及び図形データを取り込むこと
になるので、構成的には、図7のモニタ端末装置71と
同様な構成になる。即ち、図17に示すように、上記図
7におけるCPU72、変復調部73、D/A変換器7
4、選択部75、復調部76、記憶部77及び電源部7
8と、それぞれ同様の、CPU62a、変復調部63
a、D/A変換器64a、選択部65a、復調部66
a、記憶部67a及び電源部68aを設け、このうちの
CPU62aに表示器6を接続する構成となる。
【0123】ただし、この図17の構成によれば、上記
文字データや図形データについても、下りデータライン
12を介して伝送させることによって、その分、下りデ
ータライン12に負担が掛かることは言うまでもない。
【0124】そして、本実施の形態では、各監視カメラ
8のうち、いずれか1つのカメラ8で捉えた監視データ
を、主装置23側に取り込むよう構成したが、これに限
らない。例えば、複数の監視カメラ8で捉えた各監視デ
ータを、順番に、主装置23側に取り込むようにし、そ
の際、各監視データの切り換えを高速で行えば、見掛け
上、複数の監視カメラ8で捉えた映像や音声を、同時に
主装置23側に取り込むのと略等価な作用を実現でき
る。
【0125】また、各監視カメラ8のうち、いずれのカ
メラ8の監視データを、主装置23側に取り込むのかを
指定するカメラ選択指令については、他の制御用の指令
と共に、制御データとして制御データライン11を介し
て伝送させたが、これに限らない。例えば、カメラ選択
指令については、他の指令とは別に、上りデータライン
13を介して伝送させてもよい。なお、この場合、上り
データライン13は、双方向伝送ラインとなることは言
うまでもない。
【0126】更に、監視カメラ端末装置81内にある処
理部85によって、監視カメラ8で捉えた監視データを
圧縮したり、或いはフィルタリング処理したりするよう
構成したが、これに限らない。例えば、この処理部85
によって、上記監視データを基に不法侵入者検知(動体
検知)や火災検知を行ってもよい。そして、これらの検
知を実施する場合、監視データそのものを主装置23側
に送るのではなく、例えば不法侵入者や火災等を検知し
たときにその検知結果(即ち警報信号)のみを、上記上
りデータライン13を介して主装置23側に送信しても
よい。また、この場合、上記不法侵入者や火災等を検知
した旨の情報を、例えば各スピーカ端末装置31、3
1、・・・(各スピーカ3、3、・・・)から警報とし
て出力したり、或いは各表示端末装置61(表示器6)
や各モニタ端末装置71(モニタテレビ7)に表示して
もよい。
【0127】そして、本実施の形態では、特許請求の範
囲に記載の環境検出端末装置に対応するものとして、上
記監視カメラ端末装置81を設けたが、これに限らな
い。例えば、図18に示すような収音マイクロホン9を
備えた端末装置91を設け、これによって、この端末装
置91が設置されている空間内の音、例えば騒音を検出
してもよい。即ち、上記収音マイクロホン9の出力信号
を、A/D変換器92でディジタル化し、これをCPU
93で解析することによって、上記騒音のレベルを検出
する。そして、この検出データを、変復調部94及び制
御データライン11を介して、装置本体2(主装置2
3)側に送信する。これにより、装置本体1側におい
て、この装置本体1から離れた場所である上記空間内の
騒音レベルを知ることができる。
【0128】なお、上記CPU93の動作は、記憶部9
5内に記憶されたプログラムにより制御される。また、
上記A/D変換器92、CPU93、変復調部94及び
記憶部95を含むインターフェース部90内の各回路の
駆動電源は、電源部96によって生成(抽出)される。
【0129】更に、装置本体2側(主装置23内)のC
PU231により、上記検出データ(騒音レベル)に応
じて、例えば上記端末装置91の近傍にあるスピーカ端
末装置31、31、・・・(スピーカ3、3、・・・)
の音量を制御するよう、これら各端末装置31、31、
・・・を制御するための制御データを更新してもよい。
これによって、上記空間内の騒音環境に応じたスピーカ
の自動音量調整を実現できる。
【0130】また、本実施の形態においては、各端末装
置31乃至81として、それぞれスピーカ3、音量調整
器4、音源選択器5、表示器6、モニタテレビ7及び監
視カメラ8を備えたものを例に挙げたが、各端末装置3
1乃至81の構成は、これらに限定されるものではな
い。例えば、上述した従来技術のように音という情報だ
けを放送するシステムを構築する場合には、スピーカ端
末装置31、31、・・・のみを設ければよい。勿論、
これとは反対に、スピーカ端末装置31、31、・・・
を設けないシステム、例えば文字や図形、或いは映像等
の視覚的な情報のみを放送するシステムにも、本技術を
適用できる。
【0131】更に、ベルやブザーやサイレン、或いはL
EDや赤ランプ等から成る警報器を備えた端末装置を設
けてもよい。この場合、例えば表示端末装置61の表示
器6に代えて、上記警報器を設ければ、この警報器を備
えた端末装置を実現できる。
【0132】また、装置本体2側に電力重畳部28を設
け、この電力重畳部28から放送用伝送路1を介して各
端末装置31乃至81に、それぞれの駆動電源を供給す
るよう構成したが、これに限らない。例えば、各端末装
置31乃至81側において、それぞれ個別に外部から駆
動電源を取り込むよう構成してもよい。なお、この場
合、電力重畳部28が不要となることは言うまでもな
い。
【0133】そして、伝送データライン11を介しての
データ伝送の手順(プロトコル)を、図10(a)に示
し、各データライン11、12及び13を伝送するデー
タのフォーマットを、それぞれ図10(b)、図9及び
図11に示したが、これに限らない。即ち、本実施の形
態と同様の作用を奏するのであれば、上記図10(a)
以外のプロトコルに基づいてデータ伝送を行ってもよい
し、図10(b)、図9及び図11以外のフォーマット
に基づいて各データを形成してもよい。また、主装置2
3側のCPU231、及び各端末装置31乃至81側の
各CPU32乃至82を制御するプログラム(フローチ
ャート)についても、本実施の形態と同様の作用を奏す
るのであれば、上述した図12及び図13に限らない。
【0134】更に、放送用伝送路1として、制御データ
ライン11、下りデータライン12及び上りデータライ
ン13という3つのラインを設けたが、これに限らな
い。例えば、監視カメラ8の使用頻度が低いという場合
には、上りデータライン13を設けずに、この上りデー
タライン13の機能(監視データを伝送させる機能)を
制御データライン11で兼用することにより、制御デー
タライン11と下りデータライン13との2つのライン
で放送用伝送路1を構成してもよい。また、各ライン1
1、12、13を別々に設けずに、1本(組)のライン
のみで、全てのデータを伝送させてもよい。ただし、こ
のように放送用伝送路1を構成するライン数を減らした
場合には、放送装置のリアルタイム性を確保できなくな
ることは言うまでもない。
【0135】なお、本実施の形態における主装置23内
のCPU231が、特許請求の範囲に記載の主制御手
段、制御データ受信手段及び検査データ受信手段に対応
する。そして、情報交換部236が、特許請求の範囲に
記載の主送出手段及び検出データ受信手段に対応する。
【0136】
【発明の効果】以上のように、本発明のうち、請求項1
に記載の発明のディジタル放送装置によれば、スピーカ
や表示装置等を備えた各第1の放送端末装置は、1本
(組)の放送用伝送路に接続される。従って、各出力系
統1乃至N毎にスピーカライン101、101、・・・
を設けこれら各スピーカライン101、101、・・・
をスター配線するという上述した従来の放送装置に比べ
て、装置全体の配線を飛躍的に簡素化できるという非常
に大きな効果がある。
【0137】そして、主装置からの制御により、各第1
の放送端末装置毎に、それぞれに対する情報の発信源、
例えばスピーカの音源や表示装置のチャンネル等を、個
別に選択できるので、放送装置を構成する際の設計の自
由度が向上するという効果がある。従って、例えば、各
第1の放送端末装置を複数の出力系統に振り分ける場合
には、その振り分けを、いつでも任意に行うことができ
る。また、一度振り分けた各第1の放送端末装置の組み
合わせを変更する場合にも、上記従来技術とは異なり、
放送用伝送路の配線工事を行うことなく、この変更を容
易に実現できる。
【0138】更に、本請求項1に記載の発明の放送装置
は、音という情報を放送するという放送装置本来の機能
に限らず、例えば文字や図形、更には映像等の視覚情報
等、音情報以外の情報をも放送するという機能を奏す
る。従って、音情報を放送するだけの従来の放送装置で
は対応できなかった放送分野にも、本請求項1に記載の
発明を応用できるという効果がある。
【0139】請求項2に記載の発明のディジタル放送装
置によれば、各第1の放送端末装置が、第1の情報出力
手段としてスピーカを備えており、このスピーカから出
力させる音のデータが、主装置側から放送用伝送路を介
して各第1の放送端末装置に伝送される。従って、少な
くとも音を拡声するという放送分野において、上記請求
項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
【0140】請求項3に記載の発明のディジタル放送装
置によれば、各第1の放送端末装置が、第1の情報出力
手段として例えばCRTディスプレイ装置等の表示装置
を備えており、この表示装置に表示させるデータが、主
装置側から放送用伝送路を介して各第1の放送端末装置
に伝送される。従って、少なくとも文字や図形、或いは
映像等の視覚情報を放送するという分野において、上記
請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
【0141】請求項4に記載の発明のディジタル放送装
置は、請求項2に記載の発明と請求項3に記載の発明と
の両方の構成要素を備えたものである。従って、音とい
う情報と、文字や図形、或いは映像等の視覚情報とを放
送するという放送分野において、上記請求項1に記載の
発明と同様の効果を奏する。
【0142】請求項5に記載の発明のディジタル放送装
置によれば、第1の放送端末装置が、第1の情報出力手
段として、例えばスピーカを備えている場合、これら各
スピーカから出力させる音の音量や音質等を、主装置側
において、それぞれ個別に調整できる。また、第1の放
送端末装置が、第1の情報出力手段として、例えば表示
装置を備えている場合、主装置側からの制御により、こ
れら各表示装置に表示させる文字や図形に修飾処理を施
したり、或いは映像に画像処理を施したりすることもで
きる。即ち、主装置側からの遠隔制御により、各第1の
放送端末装置から出力させる情報を、それぞれ個別に加
工できるという効果がある。
【0143】請求項6に記載の発明のディジタル放送装
置によれば、第1の放送データを伝送させるための第1
の伝送ラインと、制御用の主制御データを伝送させるた
めの第2の伝送ラインとを、それぞれ別々に設けてい
る。従って、各第1の放送端末装置から第1の放送デー
タに基づく情報を出力させるという動作と、各第1の放
送端末装置を制御するという動作とを、同時に実行で
き、即ち放送装置のリアルタイム性を確保できるという
効果がある。
【0144】請求項7に記載の発明のディジタル放送装
置によれば、第1の放送データよりもデータ容量の小さ
い第2のデータについては、第1の放送データとは別
に、主制御データとして、第2の放送端末装置に伝送さ
れる。従って、例えば、上記請求項6に記載の発明のよ
うに、第1の放送データを伝送させるための第1の伝送
ラインと、主制御データを伝送させるための第2の伝送
ラインとを、それぞれ別個に設けた場合、第1の伝送ラ
インの負担を軽減でき、その分、この第1の伝送ライン
を介してより多くの情報を伝送させることができる。ま
た、第2の放送端末装置として、例えば警報器等を用い
れば、この放送装置の応用分野が更に広がる。
【0145】請求項8に記載の発明のディジタル放送装
置によれば、環境検出端末装置によってその周囲の環境
を検出して得た検出データが、放送用伝送路を介して主
装置側に送られる。従って、環境検出端末装置として、
例えば監視カメラを有するものを用いれば、この監視カ
メラで捉えた映像を主装置側に取り込むことができ、即
ち、監視機能を付加することができる。よって、この放
送装置の応用分野が更に拡大するという効果がある。
【0146】請求項9に記載の発明のディジタル放送装
置によれば、上記環境検出端末装置内に、上記検出デー
タを処理する検出データ処理手段を設けている。即ち、
上記検出データを主装置側に送る前に、各環境検出端末
装置内で所謂前処理が行われるので、主装置側で上記検
出データを処理する際に、その負担を軽減できるという
効果がある。また、上記前処理として、例えばデータの
圧縮処理を行えば、放送用伝送路を介してのデータ伝送
を、効率良く行うことができる。
【0147】請求項10に記載の発明のディジタル放送
装置によれば、上記環境検出端末装置によって検出して
得た検出データに応じて各端末装置を制御できる。従っ
て、例えば、環境検出端末装置の設置場所の周囲環境に
応じて所定の端末装置を制御したい場合や、或いは上記
検出データに対応する情報を所定の端末装置から出力さ
せたい場合等に、特に有効である。
【0148】請求項11に記載の発明のディジタル放送
装置によれば、少なくとも各環境検出端末装置から主装
置に送られる所謂上りの検出データは、他のデータを伝
送するライン、即ち主装置側から各端末装置側へ送られ
る所謂下りのデータの伝送ラインとは別の第3の伝送ラ
インを介して伝送される。従って、少なくとも上記検出
データについては、それ以外のデータのやり取りに関係
なく、随時継続して主装置側へ伝送することができ、即
ちリアルタイム性を確保できる。
【0149】請求項12に記載の発明のディジタル放送
装置によれば、放送用伝送路にバス接続された制御用端
末装置によって、所定の端末装置を制御できる。従っ
て、例えば主装置から離れた場所や、所定の端末装置の
近傍において、この所定の端末装置を制御したいという
場合等に、特に有効である。
【0150】請求項13に記載の発明のディジタル放送
装置によれば、各端末装置の動作状況や、各端末装置に
異常箇所がないか等を検査して得た検査データが、放送
用伝送路を介して主装置側に送られる。従って、主装置
側で、各端末装置の状態を把握でき、信頼性の高いシス
テムを構築できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタル放送装置の一実施の形
態を表す概略構成ブロック図である。
【図2】同実施の形態における装置本体の詳細な構成を
表すブロック図である。
【図3】同実施の形態におけるスピーカ端末装置の詳細
な構成を表すブロック図である。
【図4】同実施の形態における音量調整端末装置の詳細
な構成を表すブロック図である。
【図5】同実施の形態における音源選択端末装置の詳細
な構成を表すブロック図である。
【図6】同実施の形態における表示端末装置の詳細な構
成を表すブロック図である。
【図7】同実施の形態におけるモニタ端末装置の詳細な
構成を表すブロック図である。
【図8】同実施の形態における監視カメラ端末装置の詳
細な構成を表すブロック図である。
【図9】同実施の形態において下りデータラインを介し
て伝送させるデータのフォーマット図である。
【図10】同実施の形態において制御データラインを介
して伝送させるデータの詳細を表す図で、(a)は、主
装置側と各端末装置との間で行われるデータ通信のプロ
トコル図、(b)は、各データのフォーマット図であ
る。
【図11】同実施の形態において上りデータラインを介
して伝送させるデータのフォーマット図である。
【図12】同実施の形態における主装置側のCPUの動
作を表すフローチャートである。
【図13】同実施の形態における各端末装置側のCPU
の動作を表すフローチャートである。
【図14】図4に示す音量調整端末装置と図5に示す音
源選択端末装置とを1つにまとめた端末装置の一例を示
すブロック図である。
【図15】図3に示すスピーカ端末装置に、音量調整器
と音源選択器とを付加した例を示すブロック図である。
【図16】図3に示すスピーカ端末装置と図8に示す監
視カメラ端末装置とを1つにまとめた端末装置の一例を
示すブロック図である。
【図17】本実施の形態における表示端末装置の別の例
を表すブロック図である。
【図18】同実施の形態において収音マイクロホンを備
えた端末装置の詳細な構成を表すブロック図である。
【図19】従来の放送装置の一例を表す概略構成ブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 放送用伝送路 2 装置本体 3 スピーカ 23 主装置 30 インターフェース部 31 スピーカ端末装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/40 H04N 7/16 H04N 7/18

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主装置と、この主装置に接続されたディ
    ジタル伝送ライン構成の放送用伝送路と、この放送用伝
    送路にバス接続された複数の第1の放送端末装置と、を
    具備し、 上記主装置が、上記各第1の放送端末装置をそれぞれ個
    別に制御するための主制御データを生成しこれを上記放
    送用伝送路に繰り返し入力する主制御手段と、1以上の
    ディジタル化された第1の放送データが入力されこれら
    各第1の放送データを多重化して上記放送用伝送路に入
    力する主送出手段と、を備え、 上記各第1の放送端末装置が、それぞれ、上記放送用伝
    送路から上記主制御データを取り込んでこの主制御デー
    タに基づいて放送データ選択指令を生成する第1の出力
    制御手段と、上記放送用伝送路から上記各第1の放送デ
    ータを取り込んでこれら各第1の放送データのうち上記
    放送データ選択指令に対応するものを選択する放送デー
    タ選択手段と、この放送データ選択手段により選択して
    得た第1の放送データが入力されこの入力された第1の
    放送データに基づく情報を出力する第1の情報出力手段
    と、を備えた構内放送設備用ディジタル放送装置。
  2. 【請求項2】 上記各第1の放送データの一部または全
    部が、音の情報をディジタル化して得た音データであっ
    て、 上記各第1の放送端末装置の一部または全部が、上記第
    1の情報出力手段として、これに入力される上記第1の
    放送データを音に変換して出力するスピーカ手段を備え
    た請求項1に記載の構内放送設備用ディジタル放送装
    置。
  3. 【請求項3】 上記各第1の放送データの一部または全
    部が、視覚的な情報をディジタル化して得た表示データ
    であって、 上記各第1の放送端末装置の一部または全部が、上記第
    1の情報出力手段として、これに入力される上記第1の
    放送データを視覚情報に変換して出力する表示手段を備
    えた請求項1に記載の構内放送設備用ディジタル放送装
    置。
  4. 【請求項4】 上記各第1の放送データの一部が、音の
    情報をディジタル化して得た音データであり、この音デ
    ータ以外の第1の放送データの一部または全部が、視覚
    的な情報をディジタル化して得た表示データであって、 上記各第1の放送端末装置の一部または全部が、上記第
    1の情報出力手段として、これに入力される上記第1の
    放送データを音に変換して出力するスピーカ手段と、上
    記第1の放送データを視覚情報に変換して出力する表示
    手段と、の少なくとも一方を備えた請求項1に記載の
    内放送設備用ディジタル放送装置。
  5. 【請求項5】 上記各第1の放送端末装置の一部または
    全部において、それぞれ、上記第1の出力制御手段が、
    上記放送用伝送路から取り込んだ上記主制御データに基
    づいて放送データ処理指令を生成する状態に構成され、
    上記放送データ選択手段により選択して得た第1の放送
    データを上記放送データ処理指令に従って処理する放送
    データ処理手段を設け、この放送データ処理手段により
    処理した後の第1の放送データを上記第1の情報出力手
    段に入力する状態に構成した請求項1、2、3または4
    に記載の構内放送設備用ディジタル放送装置。
  6. 【請求項6】 上記放送用伝送路が、この放送用伝送路
    を介して伝送させる上記各データのうち上記第1の放送
    データを伝送させるための第1の伝送ラインと、上記第
    1の放送データ以外のデータを伝送させるための第2の
    伝送ラインと、から成る請求項1、2、3、4または5
    に記載の構内放送設備用ディジタル放送装置。
  7. 【請求項7】 上記放送用伝送路に、第2の放送端末装
    置を1以上バス接続し、 上記主装置の主制御手段が、上記主制御データとして、
    上記各第2の放送端末装置をもそれぞれ個別に制御する
    と共に上記各第2の放送端末装置にそれぞれ対応する第
    2の放送データを含むデータを生成し、これを上記放送
    用伝送路に入力する状態に構成され、 上記各第2の放送端末装置が、それぞれ、上記放送用伝
    送路から上記主制御データを取り込んでこの主制御デー
    タに基づいて出力制御指令を生成する第2の出力制御手
    段と、上記出力制御指令に従ってそれぞれに対応する上
    記第2の放送データに基づく情報を出力する第2の情報
    出力手段と、を備えた請求項1、2、3、4、5または
    6に記載の構内放送設備用ディジタル放送装置。
  8. 【請求項8】 上記放送用伝送路に、1以上の制御用端
    末装置をバス接続し、 上記主装置の主制御手段が、上記主制御データとして上
    記各制御用端末装置をもそれぞれ個別に制御するための
    データを生成しこれを上記放送用伝送路に入力する状態
    に構成され、 上記各制御用端末装置が、それぞれ、外部から与えられ
    る端末制御指令に従って上記主装置を制御するための副
    制御データを生成する副制御手段と、上記副制御データ
    を呼び出し指令に従って上記放送用伝送路に入力する副
    制御データ送出手段と、上記放送用伝送路から上記主制
    御データを取り込んでこの主制御データに基づいて上記
    呼び出し指令を生成する送出制御手段と、を備え、 上記主装置に、上記放送用伝送路から上記副制御データ
    を取り込む制御データ受信手段を設け、上記主制御手段
    が、上記制御データ受信手段により受信して得た副制御
    データに基づいて上記主制御データを更新する状態に構
    成された請求項1、2、3、4、5、6または7に記載
    構内放送設備用ディジタル放送装置。
  9. 【請求項9】 上記各端末装置の一部または全部が、そ
    れぞれ、自己の状態を検査する検査手段と、この検査手
    段によって検査して得た検査データを検査制御指令に従
    って上記放送用伝送路に入力する検査データ送出手段
    と、上記放送用伝送路から上記主制御データを取り込ん
    でこの主制御データに基づいて上記検査制御指令を生成
    する検査制御手段と、を備え、 上記主装置に、上記放送用伝送路から上記検査データを
    取り込む検査データ受信手段を設けた請求項1、2、
    3、4、5、6、7または8記載の構内放送設備用ディ
    ジタル放送装置。
  10. 【請求項10】 主装置と、この主装置に接続されたデ
    ィジタル伝送ライン構成の放送用伝送路と、この放送用
    伝送路にバス接続された複数の第1の放送端末装置と、
    を具備し、 上記主装置が、上記各第1の放送端末装置をそれぞれ個
    別に制御するための主制御データを生成しこれを上記放
    送用伝送路に入力する主制御手段と、1以上のディジタ
    ル化された第1の放送データが入力されこれら各第1の
    放送データを多重化して上記放送用伝送路に入力する主
    送出手段と、を備え、 上記各第1の放送端末装置が、それぞれ、上記放送用伝
    送路から上記主制御データを取り込んでこの主制御デー
    タに基づいて放送データ選択指令を生成する第1の出力
    制御手段と、上記放送用伝送路から上記各第1の放送デ
    ータを取り込ん でこれら各第1の放送データのうち上記
    放送データ選択指令に対応するものを選択する放送デー
    タ選択手段と、この放送データ選択手段により選択して
    得た第1の放送データが入力されこの入力された第1の
    放送データに基づく情報を出力する第1の情報出力手段
    と、を備え、 上記放送用伝送路に、1以上の環境検出端末装置をバス
    接続し、 上記主装置の主制御手段が、上記主制御データとして上
    記各環境検出端末装置をもそれぞれ個別に制御するため
    のデータを生成しこれを上記放送用伝送路に入力する状
    態に構成され、 上記各環境検出端末装置が、それぞれ、周囲の環境を検
    出する環境検出手段と、この環境検出手段によって検出
    して得た検出データを検出制御指令に従って上記放送用
    伝送路に入力する検出データ送出手段と、上記放送用伝
    送路から上記主制御データを取り込んでこの主制御デー
    タに基づいて上記検出制御指令を生成する検出制御手段
    と、を備え、 上記主装置に、上記放送用伝送路から上記検出データを
    取り込む検出データ受信手段を設けたディジタル放送装
    置。
  11. 【請求項11】 上記各環境検出端末装置の一部または
    全部において、それぞれ、上記検出制御手段が、上記放
    送用伝送路から取り込んだ上記主制御データに基づいて
    検出データ処理指令をも生成する状態に構成され、上記
    環境検出手段によって検出して得た検出データを上記検
    出データ処理指令に従って処理する検出データ処理手段
    を設け、この検出データ処理手段で処理した後の検出デ
    ータを上記検出データ送出手段により上記放送用伝送路
    に入力する状態に構成した請求項10に記載のディジタ
    ル放送装置。
  12. 【請求項12】 上記主装置の主制御手段が、上記検出
    データ受信手段により受信して得た検出データに基づい
    て上記主制御データを更新する状態に構成された請求項
    10または11に記載のディジタル放送装置。
  13. 【請求項13】 上記放送用伝送路として、少なくと
    も、上記検出データのみ、若しくは上記主制御データの
    うち上記各環境検出端末装置を制御するためのデータと
    上記検出データとを伝送させるための第3の伝送ライン
    を、上記検出データ以外のデータ、若しくは上記各環境
    検出端末装置を制御するための主制御データと上記検出
    データとの各データ以外のデータを伝送させるための伝
    送ラインとは別に設けた請求項10、11または12に
    記載のディジタル放送装置。
JP10171883A 1998-06-18 1998-06-18 ディジタル放送装置 Expired - Lifetime JP3104019B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10171883A JP3104019B2 (ja) 1998-06-18 1998-06-18 ディジタル放送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10171883A JP3104019B2 (ja) 1998-06-18 1998-06-18 ディジタル放送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000013411A JP2000013411A (ja) 2000-01-14
JP3104019B2 true JP3104019B2 (ja) 2000-10-30

Family

ID=15931573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10171883A Expired - Lifetime JP3104019B2 (ja) 1998-06-18 1998-06-18 ディジタル放送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3104019B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002252600A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Hitachi Kokusai Electric Inc 通信方法
KR20030012952A (ko) * 2001-08-06 2003-02-14 (주)애니컨트롤 네트워크 기반의 디지털 원격 제어 전관 방송 시스템
KR100359926B1 (ko) * 2001-08-10 2002-11-11 주식회사 인터엠 지능형 방송 제어 시스템
JP2006020213A (ja) * 2004-07-05 2006-01-19 Taisei Corp 信号伝送システム
KR20060034142A (ko) * 2004-10-18 2006-04-21 삼성전자주식회사 음향출력장치
JP2009055282A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Toa Corp 構内放送システム
JP4676470B2 (ja) * 2007-09-18 2011-04-27 ティーオーエー株式会社 構内放送システム
KR100911462B1 (ko) * 2009-03-06 2009-08-11 주식회사 엠디아이 앰프 장치 및 오디오 출력장치와 이에 의한 오디오 신호 출력 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000013411A (ja) 2000-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6529230B1 (en) Security and fire control system
JP3360548B2 (ja) 情報再生装置
JP3104019B2 (ja) ディジタル放送装置
JP4474488B1 (ja) 音声受信装置、音声処理方法、プログラムおよび音声受信システム
JP2004126827A (ja) 集合住宅情報警報システム
EP2037680A2 (en) Video communication apparatus and method of using the same
JPH10191307A (ja) 画像監視システム
WO2018173139A1 (ja) 撮影収音装置、収音制御システム、撮影収音装置の制御方法、及び収音制御システムの制御方法
JP2004180086A (ja) 集合住宅インターホン装置
JP2011055103A (ja) 集合住宅インターホンシステム
KR100379866B1 (ko) 영상편집 기능을 가진 원격감시장치
JPH0758859A (ja) 遠隔会議用情報送信装置及び情報受信装置
US8330813B2 (en) Monitoring camera device
JP2874239B2 (ja) 集合住宅のセキュリティ情報報知装置
JP2006211504A (ja) 会議用端末装置、会議システム及びコンピュータプログラム
JPH0896280A (ja) 監視システム
KR100661076B1 (ko) 비상 통제 시스템
JPH09205643A (ja) 遠隔監視装置
KR101403682B1 (ko) 오디오 데이터를 전송하는 영상기기 및 그의 오디오 데이터전송방법
WO2006016316A1 (en) Conference system with quality information
KR20030072691A (ko) 구내 유선방송장치
KR20020043832A (ko) 다중채널/다중레벨 동작감지기를 이용한 감시 시스템 및그 방법
JP2001148848A (ja) ページングシステム
JP2000050234A (ja) 遠隔監視システム
JP2000083238A (ja) 画像監視システム、監視センタ装置、及び画像伝送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000725

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080901

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130901

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130901

Year of fee payment: 13

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130901

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140901

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term