JP3103870U - セーフティマット - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリート基礎工事が必要でなく、土木工事の専門技術がなくても簡単に設置することができる衝撃吸収用セーフティマットを提供する。
【解決手段】マットのすべりを防止し、透水性を有する基礎シートおよび該基礎シート上に接着剤で固定した衝撃吸収マットからなるセーフティマットである。また、マットのすべりを防止し、透水性を有する基礎シート、衝撃吸収マットおよび接着剤からなるセーフティマットセットである。
【選択図】図1
【解決手段】マットのすべりを防止し、透水性を有する基礎シートおよび該基礎シート上に接着剤で固定した衝撃吸収マットからなるセーフティマットである。また、マットのすべりを防止し、透水性を有する基礎シート、衝撃吸収マットおよび接着剤からなるセーフティマットセットである。
【選択図】図1
Description
本考案は、遊具などの下に敷き、遊具で遊んでいるときに落下または転倒した際の衝撃を吸収し、けがを防止する衝撃吸収用セーフティマットに関する。
小中学校や公園において、鉄棒やブランコなどの遊具からの落下や転倒による事故を未然に防ぐため、近年、それらの遊具の下にゴムマットなどの衝撃吸収マットが敷かれることが多くなってきた。しかし、衝撃吸収マットを単に地面に直置きした場合は、使用中にズレが起きたり、マット接合部に段差が生じたりするなどの問題が起こっていた。
そこで、マット自体を基礎工事で地面に固定することにより、前記問題を解決していた。衝撃吸収マットの設置は、あらかじめ地面に穴を掘り、砕石を敷いたうえでコンクリートを流すというような基礎工事を行ない、コンクリート上に衝撃吸収マットを接着剤で接着する工法により行なわれていた。しかし、このようなコンクリート基礎工事では土木工事の専門技術が要求され、作業時間が長く工事費用も高額であるため、個人のスポーツ店などでの設置は困難であった。また、コンクリートは水はけが悪いため、雨水がマット表面に溜まるといった問題もあった。
そこで本考案は、コンクリート基礎工事が必要でなく、土木工事の専門技術がなくても簡単に設置することができる衝撃吸収用セーフティマットを提供することを目的とする。
本考案は、マットのすべりを防止し、透水性を有する基礎シートおよび該基礎シート上に接着剤で固定した衝撃吸収マットからなるセーフティマットに関する。
基礎シートが樹脂ネットであることが好ましい。
樹脂ネットが立体網目構造を有することが好ましい。
樹脂ネットにおける横糸および縦糸が線径1〜3mmであることが好ましい。
樹脂ネットが長径1〜10mmの網目を有することが好ましい。
衝撃吸収マットの厚さが30〜110mmであることが好ましい。
衝撃吸収マットがクッションゴム層および表面ゴム層からなることが好ましい。
衝撃吸収マットが繊維状ゴムからなるゴムチップマットであることが好ましい。
また、本考案は、マットのすべりを防止し、透水性を有する基礎シート、衝撃吸収マットおよび接着剤からなるセーフティマットセットに関する。
本考案の衝撃吸収用セーフティマットは、設置が簡単で工事コストを低減できるため、小中学校、幼稚園、保育園、公園、老人施設、養護施設などに広く普及しやすくなる。
本考案のセーフティマットは、遊具の下などに設置する全天候型安全舗装材であり、遊具から転落したときの衝撃を吸収し、特に脳挫傷などの危険を低減することを目的としたものである。
以下、本考案の実施の形態を添付の図面を参照して説明するが、本考案が以下の実施の形態に限られるわけではない。
図1に本考案のセーフティマットの一実施の形態を示す。
図1の断面図に示すように、本実施の形態のセーフティマット1は、マットのすべりを防止し、透水性を有する基礎シート5および該基礎シート5上に接着剤6で固定した衝撃吸収マット2から構成される。
基礎シート5は、地面に対するすべり止め効果を有し、使用中における衝撃吸収マット2のズレを防止する役割をする。また、基礎シート5は透水性であることを特徴とし、衝撃吸収マット2上に雨水が溜まるのを防止する役割もする。
基礎シート5としては、このような機能を有するものであれば特に限定されないが、例えば、樹脂ネット、金網などがあげられ、なかでも、樹脂ネットであることが好ましい。樹脂ネットとは、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂を連続押出成形することにより製造される、軽量かつ高強度の工業・雑貨用ネットをいう。
また、樹脂ネットは立体網目構造を有するものであることがより好ましい。ここで立体網目構造とは、縦糸と横糸が同一平面上ではなく、互いに立体的に重なり合うことにより形成された網目構造をいう。このような構造を有することにより、樹脂ネットはより優れたすべり止め効果を有するものとなる。立体網目構造を有する樹脂ネットは、例えば、縦糸を連続押出ししながら横糸を溶融着するという製法により製造される。
樹脂ネットにおける横糸および縦糸の線径は、1〜3mmであることが好ましい。線径が1mm未満では、長期間の設置により破損する恐れがあり、3mmを超えると樹脂ネットが硬くなりすぎて平坦に設置できなくなる傾向がある。また、網目の長径は1〜10mmであることが好ましい。網目の長径が1mm未満であると、樹脂ネットの透水性が不充分となり、10mmを超えると衝撃吸収マット2との間で充分な接着強度が得られない傾向がある。
基礎シート5の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、鉄などがあげられる。
衝撃吸収マット2としては、優れた衝撃吸収性を有するものであれば特に限定されないが、廃タイヤからリサイクルされた、人体に無害の繊維状ゴムを耐候性ポリウレタンバインダーなどの接着剤で固めてなるゴムチップマットであることが好ましい。ゴムチップマットは、繊維状ゴムが互いに完全に密着せず、ある程度のすき間を有して接着されているため、衝撃吸収性だけでなく透水性にも優れ、雨水がマット表面に溜まりにくい。また他にも、マット表面が粗くスリップしにくいなどの利点もある。
衝撃吸収マット2は複数の種類のゴム層からなることが好ましい。例えば、図1に示すように、比較的粗い繊維状ゴムからなる高弾性を有するクッションゴム層3の上に、比較的細かい繊維状ゴムからなる粘り強く、耐摩耗性に優れた表面ゴム層4を接着剤で張り合わせて二層構造としたものが好ましく用いられる。この場合、表面ゴム層4は公園の美観の点から茶色、緑色などに着色されていても良い。
衝撃吸収マット2の厚さは、必要とされる対応転落高さに応じて、国土交通省発行の「都市公園における遊具と安全確保に関する指針」に掲載されている「頭部障害基準HIC1000」に適合するようにして定められる。すなわち、ある高さから転落したときの頭部にかかる衝撃値であるHIC(Head Injury Criteria)が、脳に障害を起こす可能性が高いとされる値である1000を超えないような厚さにすることが必要である。例えば、1.3mの高さからの転落に対応するために必要な衝撃吸収マット2の厚さは、材質などにもよるが約50mm以上であり、1.9mの高さからの転落に対応するために必要な厚さは約75mm以上である。小中学校や公園の遊具の下に設置することを想定した場合、衝撃吸収マット2の厚さは30〜110mmであることが好ましい。
衝撃吸収マット2の大きさはとくに限定されないが、例えば幅500mm、長さ500mmの大きさのものが、持ち運びが容易である点で好ましい。
なお、衝撃吸収マット2を透過した水が地面と基礎シート5の間に溜まらないようにするため、衝撃吸収マット2の底面には図1および2に示すような溝7を設けてもよい。溝7の断面の寸法は特に限定されないが、例えば、横10mm、縦5mmであることが好ましい。また、溝7の本数は必要に応じて適宜変更しても構わない。
接着剤6としては、良好な接着力、耐候性を有するものであれば特に限定されないが、例えばポリウレタンなどがあげられる。これらは単独または2種以上組み合わせて用いることができる。
本考案のセーフティマット1は、整地を行なった地面に所定の大きさにカットした基礎シート5を敷く工程、基礎シート5上に接着剤6を塗布して衝撃吸収マット2を接着する工程により設置される。
衝撃吸収マット2は、セーフティマット1を設置する範囲に応じて、上記の大きさのものを必要な枚数だけ使用すればよい。例えば、鉄棒やウンテイなどの遊具の下に比較的広範囲にわたって設置する場合は、図2に示すように、タイル形状の衝撃吸収マット2を基礎シート5上に敷きつめるようにして設置すれば良い。
なお、接着剤6は、基礎シート5上の必要な箇所に適量塗布すればよい。例えば、図2に示すように、各衝撃吸収マット2の四隅および中央の計5箇所を接着するように塗布するのが好ましい。接着剤6の塗布範囲がに広すぎると、雨水が基礎シート5を透過しにくくなるなどの問題が起こり好ましくない。
本実施の形態によれば、衝撃吸収マットを地面に直接ではなく基礎シートを介して設置するため、平坦に設置することができ、マット接合部に段差が生じることもない。また、各衝撃吸収マットが基礎シートに接着して一体化するため、セーフティマット全体の重量が重くなり使用中のズレが起きにくくなる。
本考案のセーフティマットの設置には土木工事の専門技術は全く要求されない。よって、本考案のセーフティマットは、すべりを防止し、透水性を有する基礎シート、衝撃吸収マットおよび接着剤からなる本考案のセーフティマットセットから、前記実施の形態にしたがい、容易に設置を行なうことができる。
1 セーフティマット
2 衝撃吸収マット
3 クッションゴム層
4 表面ゴム層
5 基礎シート
6 接着剤
7 溝
2 衝撃吸収マット
3 クッションゴム層
4 表面ゴム層
5 基礎シート
6 接着剤
7 溝
Claims (9)
- マットのすべりを防止し、透水性を有する基礎シートおよび該基礎シート上に接着剤で固定した衝撃吸収マットからなるセーフティマット。
- 基礎シートが樹脂ネットである請求項1記載のセーフティマット。
- 樹脂ネットが立体網目構造を有する請求項2記載のセーフティマット。
- 樹脂ネットにおける横糸および縦糸が線径1〜3mmである請求項2または3記載のセーフティマット。
- 樹脂ネットが長径1〜10mmの網目を有する請求項2、3または4記載のセーフティマット。
- 衝撃吸収マットの厚さが30〜110mmである請求項1、2、3、4または5記載のセーフティマット。
- 衝撃吸収マットがクッションゴム層および表面ゴム層からなる請求項1、2、3、4、5または6記載のセーフティマット。
- 衝撃吸収マットが繊維状ゴムからなるゴムチップマットである請求項1、2、3、4、5、6または7記載のセーフティマット。
- マットのすべりを防止し、透水性を有する基礎シート、衝撃吸収マットおよび接着剤からなるセーフティマットセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004001127U JP3103870U (ja) | 2004-03-09 | 2004-03-09 | セーフティマット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004001127U JP3103870U (ja) | 2004-03-09 | 2004-03-09 | セーフティマット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3103870U true JP3103870U (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=43257315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004001127U Expired - Lifetime JP3103870U (ja) | 2004-03-09 | 2004-03-09 | セーフティマット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3103870U (ja) |
-
2004
- 2004-03-09 JP JP2004001127U patent/JP3103870U/ja not_active Expired - Lifetime
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