JP3103579B2 - 自動合焦装置 - Google Patents
自動合焦装置Info
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- JP3103579B2 JP3103579B2 JP02150218A JP15021890A JP3103579B2 JP 3103579 B2 JP3103579 B2 JP 3103579B2 JP 02150218 A JP02150218 A JP 02150218A JP 15021890 A JP15021890 A JP 15021890A JP 3103579 B2 JP3103579 B2 JP 3103579B2
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- focusing
- focus
- signal
- peak
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動合焦装置、詳しくは、撮像素子を用い
た撮像装置において、上記撮像素子(イメージャ)から
出力される映像信号より被写体結像状態に関する合焦度
情報を得て、それによって該結像状態を調節する、所
謂、イメージャAF方式の自動合焦装置に関する。
た撮像装置において、上記撮像素子(イメージャ)から
出力される映像信号より被写体結像状態に関する合焦度
情報を得て、それによって該結像状態を調節する、所
謂、イメージャAF方式の自動合焦装置に関する。
[従来の技術] 上述のイメージャAF方式の代表的なものに山登り方式
がある。この方式は映像信号から抽出された合焦度情報
である合焦度信号の値を監視しながらフォーカシングレ
ンズを駆動し、合焦度信号の極大または最大値であるi
maxを与える該レンズの位置を合焦位置としてフォーカ
シングを行うものであって、ビデオカメラあるいはスチ
ルビデオカメラ用のオートフォーカス方式として広く普
及している。そして、上記imax検出をいかに素早く、正
確に、また安定的に行うかが、この方式の重要なポイン
トであり、従来いくつかの提案がなされている。
がある。この方式は映像信号から抽出された合焦度情報
である合焦度信号の値を監視しながらフォーカシングレ
ンズを駆動し、合焦度信号の極大または最大値であるi
maxを与える該レンズの位置を合焦位置としてフォーカ
シングを行うものであって、ビデオカメラあるいはスチ
ルビデオカメラ用のオートフォーカス方式として広く普
及している。そして、上記imax検出をいかに素早く、正
確に、また安定的に行うかが、この方式の重要なポイン
トであり、従来いくつかの提案がなされている。
その代表的なものとして、特公平1−15188号公報に
開示のオートフォーカス装置があるが、これは、フォー
カシングレンズを動かしながら合焦信号の減少を判定
し、それによって合焦度信号のimax値を与えるレンズ位
置を見出すものである。そして、2つの合焦度信号の減
少判定の手段を設けて、判定の確度を向上せしめたもの
である。また、上記オートフォーカス装置の他にも上記
imax位置判定の方法に関して、各種の提案がなされてい
る。
開示のオートフォーカス装置があるが、これは、フォー
カシングレンズを動かしながら合焦信号の減少を判定
し、それによって合焦度信号のimax値を与えるレンズ位
置を見出すものである。そして、2つの合焦度信号の減
少判定の手段を設けて、判定の確度を向上せしめたもの
である。また、上記オートフォーカス装置の他にも上記
imax位置判定の方法に関して、各種の提案がなされてい
る。
上記従来のオートフォーカス制御の技術においては、
イメージャから出力される信号の遅れについては無視さ
れており、恰かもリアルタイムで制御がなされているか
のように説明が行われているが、現実にはある時点で得
られた合焦度信号はそれより以前のある時刻におけるレ
ンズ位置に対応するものである。従って、合焦信号に基
づいてレンズ位置を制御したつもりでも、実際には情報
と制御の間に喰違いを生じており、比較的低速の動作で
は問題が少ないが、ある程度以上の高速動作を必要とす
る場合には不具合を生じていた。一方、駆動機構の伝達
系中に存在するバックラッシュもフォーカス制御の合焦
度情報を損ねる原因となっていた。
イメージャから出力される信号の遅れについては無視さ
れており、恰かもリアルタイムで制御がなされているか
のように説明が行われているが、現実にはある時点で得
られた合焦度信号はそれより以前のある時刻におけるレ
ンズ位置に対応するものである。従って、合焦信号に基
づいてレンズ位置を制御したつもりでも、実際には情報
と制御の間に喰違いを生じており、比較的低速の動作で
は問題が少ないが、ある程度以上の高速動作を必要とす
る場合には不具合を生じていた。一方、駆動機構の伝達
系中に存在するバックラッシュもフォーカス制御の合焦
度情報を損ねる原因となっていた。
この問題に対し、特開昭63−262968号公報に開示のオ
ートフォーカス方式は、電気的誤差、即ち、前述の信号
の遅れ、および、機械的誤差、即ち、前述のバックラッ
シュに基づく差異に応じて制御信号を補正する技術に関
するものであって、該当するシステムの電気回路および
レンズ駆動機構に対する固有の上記電気的誤差,機械的
誤差を実験あるいは設計によって予め設定しておき、レ
ンズ駆動用モータの制御目標位置をその設定値分補正せ
しめるものである。
ートフォーカス方式は、電気的誤差、即ち、前述の信号
の遅れ、および、機械的誤差、即ち、前述のバックラッ
シュに基づく差異に応じて制御信号を補正する技術に関
するものであって、該当するシステムの電気回路および
レンズ駆動機構に対する固有の上記電気的誤差,機械的
誤差を実験あるいは設計によって予め設定しておき、レ
ンズ駆動用モータの制御目標位置をその設定値分補正せ
しめるものである。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上述の特開昭63−262968号公報に開示の方
式には、次のような問題点がある。即ち、この方式は上
述のように該当するシステムの機械的誤差と電気的誤差
を予め設定するものであった。しかし、それらの機械的
誤差や電気的誤差は必ずしも常に同じ値を取るとは限ら
ない。特に、機械的誤差、即ち、バックラッシュは装置
1台毎にばらつく可能性があり、また、量産品の場合、
所謂、ロット間の「バラツキ」や長期ロット変動が生じ
るため、制御目標位置の補正を正しく行うことができな
い。そこで、この不具合に対しては例えばE2−PROM等の
メモリ手段を用いて装置1台ごとの補正値を個別に設定
記憶し、そのデータに基づいて補正値を設定するという
方法が考られるが、この場合でも環境温度の変化によっ
てバックラッシュ量が変化し補正値に誤差が生じてしま
う。更に、この誤差を修正するために、例えば、温度セ
ンサを用いることも不可能ではないが、このようにメモ
リ手段や温度センサを用いると回路の構成規模が大きく
なり、また、調整に要する工数も増えるため装置の大型
化やコスト増をきたし好ましくない。更に、このような
対策を施したとしても本質的にはバックラッシュ量の変
化には対応できないため、例えば、摩耗等による経時的
な変化に対応せしめることができない。
式には、次のような問題点がある。即ち、この方式は上
述のように該当するシステムの機械的誤差と電気的誤差
を予め設定するものであった。しかし、それらの機械的
誤差や電気的誤差は必ずしも常に同じ値を取るとは限ら
ない。特に、機械的誤差、即ち、バックラッシュは装置
1台毎にばらつく可能性があり、また、量産品の場合、
所謂、ロット間の「バラツキ」や長期ロット変動が生じ
るため、制御目標位置の補正を正しく行うことができな
い。そこで、この不具合に対しては例えばE2−PROM等の
メモリ手段を用いて装置1台ごとの補正値を個別に設定
記憶し、そのデータに基づいて補正値を設定するという
方法が考られるが、この場合でも環境温度の変化によっ
てバックラッシュ量が変化し補正値に誤差が生じてしま
う。更に、この誤差を修正するために、例えば、温度セ
ンサを用いることも不可能ではないが、このようにメモ
リ手段や温度センサを用いると回路の構成規模が大きく
なり、また、調整に要する工数も増えるため装置の大型
化やコスト増をきたし好ましくない。更に、このような
対策を施したとしても本質的にはバックラッシュ量の変
化には対応できないため、例えば、摩耗等による経時的
な変化に対応せしめることができない。
なお、前述の特開昭63−262968号公報に開示のものに
はバックラッシュ量のバラツキに対する対策として、見
込まれるバラツキの最大値に対応する量だけフォーカシ
ングレンズを一旦大きく逆方向に移動させ、その後、再
び、正方向の繰出しを行うようにする方法が提示されて
いる。しかし、この方法では、モータの正、逆転の繰返
し動作を行うことになり、合焦に長い時間を要し、合焦
感を悪くする。また、大きな駆動音が発生するという不
具合もある。更に、比較的短い時間にモータの正逆転を
切換えるため、駆動系の振動が発生して正しいバックラ
ッシュの補正が行われない虞れがある。更にまた、前述
のように見込まれるバックラッシュのバラツキの最大値
を考慮しなければならないため、バックラッシュが小さ
い装置に対しても上記最大値を適用しなければならな
ず、無駄な駆動を行うことになり効率的な制御方式とは
いえない。また、製造上の原因あるいは経時的原因で該
当する装置が上記最大値を越えたバックラッシュを有す
るようになった場合は、この方式では対応が不可能とな
ってしまう。従って、そのことを考慮して、更に精度を
上げる必要があり、製品の歩留りあるいは耐用期間に不
利とならざるを得ない。ひいてはコスト増を招くことに
なる。
はバックラッシュ量のバラツキに対する対策として、見
込まれるバラツキの最大値に対応する量だけフォーカシ
ングレンズを一旦大きく逆方向に移動させ、その後、再
び、正方向の繰出しを行うようにする方法が提示されて
いる。しかし、この方法では、モータの正、逆転の繰返
し動作を行うことになり、合焦に長い時間を要し、合焦
感を悪くする。また、大きな駆動音が発生するという不
具合もある。更に、比較的短い時間にモータの正逆転を
切換えるため、駆動系の振動が発生して正しいバックラ
ッシュの補正が行われない虞れがある。更にまた、前述
のように見込まれるバックラッシュのバラツキの最大値
を考慮しなければならないため、バックラッシュが小さ
い装置に対しても上記最大値を適用しなければならな
ず、無駄な駆動を行うことになり効率的な制御方式とは
いえない。また、製造上の原因あるいは経時的原因で該
当する装置が上記最大値を越えたバックラッシュを有す
るようになった場合は、この方式では対応が不可能とな
ってしまう。従って、そのことを考慮して、更に精度を
上げる必要があり、製品の歩留りあるいは耐用期間に不
利とならざるを得ない。ひいてはコスト増を招くことに
なる。
以上述べたように、上記従来の技術においては多くの
問題点を有しているものであった。
問題点を有しているものであった。
本発明の目的は、上記の不具合を解決するため、合焦
度情報のピーク越え検出に基づいて合焦位置に対応する
目標値を演算し、その目標値を基準にして合焦駆動する
ようにして、系が有する機械的誤差および電気的誤差の
影響による合焦の精度、速度、安定性の低下が軽減さ
れ、且つ、機械的誤差の値の変動に対しても効率的な対
応が可能であり、高性能であって、しかも、構成が簡単
で、コスト上も有利な自動合焦装置を提供するにある。
度情報のピーク越え検出に基づいて合焦位置に対応する
目標値を演算し、その目標値を基準にして合焦駆動する
ようにして、系が有する機械的誤差および電気的誤差の
影響による合焦の精度、速度、安定性の低下が軽減さ
れ、且つ、機械的誤差の値の変動に対しても効率的な対
応が可能であり、高性能であって、しかも、構成が簡単
で、コスト上も有利な自動合焦装置を提供するにある。
[課題を解決するための手段および作用] 本発明による自動合焦装置は、電荷蓄積型の撮像素子
を用いた撮像装置の該撮像素子から出力される映像信号
により、当該撮像素子への被写体結像状態に関する合焦
度情報を得て、それによって該被写体結像状態を調節す
る方式の自動合焦装置であって、任意の一方向へのフォ
ーカシング動作中に該合焦度情報に関する合焦度信号を
監視し、それがピークを通過したことを検知し、ピーク
越え信号を発生するピーク越え検出手段と、該ピーク越
え信号発生時点以後の所定時間内に出力された合焦度信
号に基づいて、フォーカシング動作の逆転期間における
合焦位置を判定するための合焦度の目標値を演算する目
標値演算手段とを備え、かつ、前記任意の一方向へのフ
ォーカシング動作中に前記ピーク越え信号が発生された
ことによりフォーカシング動作の逆転を開始させ、か
つ、その逆転動作中に得られる合焦度信号の値が前記目
標値に達した時点でフォーカシング動作を終了するフォ
ーカシング動作制御手段とを有したことを特徴とし、 また、上記逆転動作中に上記目標値に達するまでの時
間が所定時間を越えた場合に、異常処理を行うことを特
徴とし、更に、上記目標値演算手段による上記目標値の
演算は、上記ピーク越え検出手段がピークを通過したこ
とを検知した時点における合焦度信号の値と、その次に
得られた合焦度信号の値の平均値を算出するものである
ことを特徴とする。
を用いた撮像装置の該撮像素子から出力される映像信号
により、当該撮像素子への被写体結像状態に関する合焦
度情報を得て、それによって該被写体結像状態を調節す
る方式の自動合焦装置であって、任意の一方向へのフォ
ーカシング動作中に該合焦度情報に関する合焦度信号を
監視し、それがピークを通過したことを検知し、ピーク
越え信号を発生するピーク越え検出手段と、該ピーク越
え信号発生時点以後の所定時間内に出力された合焦度信
号に基づいて、フォーカシング動作の逆転期間における
合焦位置を判定するための合焦度の目標値を演算する目
標値演算手段とを備え、かつ、前記任意の一方向へのフ
ォーカシング動作中に前記ピーク越え信号が発生された
ことによりフォーカシング動作の逆転を開始させ、か
つ、その逆転動作中に得られる合焦度信号の値が前記目
標値に達した時点でフォーカシング動作を終了するフォ
ーカシング動作制御手段とを有したことを特徴とし、 また、上記逆転動作中に上記目標値に達するまでの時
間が所定時間を越えた場合に、異常処理を行うことを特
徴とし、更に、上記目標値演算手段による上記目標値の
演算は、上記ピーク越え検出手段がピークを通過したこ
とを検知した時点における合焦度信号の値と、その次に
得られた合焦度信号の値の平均値を算出するものである
ことを特徴とする。
[実 施 例] 以下、図示の実施例に基づいて本発明を説明する。
第1図は、本発明の一実施例を示す自動合焦装置のブ
ロック構成図である。なお、本装置は、ビデオカメラあ
るいはスチルビデオカメラ等に用いられる前記イメージ
ャAF方式の自動合焦装置である。そして、本装置は、フ
ォーカシングレンズ1と、撮像素子であるCCD2と、サン
プルホールド回路であるS/H回路3と、バンドパスフィ
ルタであるBPF4と、アナログ/ディジタル変換回路のA/
D回路5と、ディジタル積分回路である積分回路6と、
マイクコンピュータであるマイコン7、および、ステッ
ピングモータ8とによって構成される。なお、ステッピ
ングモータのドライブ回路は図では省略されている。
ロック構成図である。なお、本装置は、ビデオカメラあ
るいはスチルビデオカメラ等に用いられる前記イメージ
ャAF方式の自動合焦装置である。そして、本装置は、フ
ォーカシングレンズ1と、撮像素子であるCCD2と、サン
プルホールド回路であるS/H回路3と、バンドパスフィ
ルタであるBPF4と、アナログ/ディジタル変換回路のA/
D回路5と、ディジタル積分回路である積分回路6と、
マイクコンピュータであるマイコン7、および、ステッ
ピングモータ8とによって構成される。なお、ステッピ
ングモータのドライブ回路は図では省略されている。
そして、被写体光はフォーカシングレンズ1を介して
CCD2上にて結像し、その撮像信号が1フィールド期間毎
にCCD2よりS/H回路3に入力される。S/H回路3の出力は
撮像系の回路とBPF4に出力される。このBPF4は該被写体
光の結像状態を判別するための合焦度合を示すコントラ
スト信号として、上記S/H回路3の映像出力信号から所
定の周波数帯域の信号成分を抽出するものである。そし
て、そのコントラスト信号をA/D回路5でディジタル変
換し、更に、1フィールド分の合焦度情報であるコント
ラスト情報として積分回路6で積分し、マイコン7に入
力する。そして、マイコン7の指示によってステッピン
グモータ8が正または逆回転し、フォーカシングレンズ
1を繰出し駆動せしめる。なお、マイコン7は、上記コ
ントラスト情報に基づいて同情報のピーク越えを検出
し、上記レンズ1のフォーカシング駆動を合焦位置で停
止せしめるための目標値を演算し、更に、ステッピング
モータ8を正,逆転あるいは合焦位置で停止せしめる等
の各手段を有している。なお、本装置においては、ステ
ッピングモータ8からフォーカシングレンズ1間の駆動
系において固有の機械的誤差分、即ち、バックラッシュ
として、1ステップ駆動量の1.7倍程度のものを有して
いるものとして説明する。
CCD2上にて結像し、その撮像信号が1フィールド期間毎
にCCD2よりS/H回路3に入力される。S/H回路3の出力は
撮像系の回路とBPF4に出力される。このBPF4は該被写体
光の結像状態を判別するための合焦度合を示すコントラ
スト信号として、上記S/H回路3の映像出力信号から所
定の周波数帯域の信号成分を抽出するものである。そし
て、そのコントラスト信号をA/D回路5でディジタル変
換し、更に、1フィールド分の合焦度情報であるコント
ラスト情報として積分回路6で積分し、マイコン7に入
力する。そして、マイコン7の指示によってステッピン
グモータ8が正または逆回転し、フォーカシングレンズ
1を繰出し駆動せしめる。なお、マイコン7は、上記コ
ントラスト情報に基づいて同情報のピーク越えを検出
し、上記レンズ1のフォーカシング駆動を合焦位置で停
止せしめるための目標値を演算し、更に、ステッピング
モータ8を正,逆転あるいは合焦位置で停止せしめる等
の各手段を有している。なお、本装置においては、ステ
ッピングモータ8からフォーカシングレンズ1間の駆動
系において固有の機械的誤差分、即ち、バックラッシュ
として、1ステップ駆動量の1.7倍程度のものを有して
いるものとして説明する。
第2図は、本装置における電荷蓄積フィールド数n
と、そのフィールド数nにおけるレンズ繰出位置Pnとマ
イコン7に取り込まれるコントラスト情報inの時間的変
化を示し、その時間軸tは、1フィールド処理時間T
(例えば1/60sec)単位で示す。上記情報inはCCD2の蓄
積電荷の転送期間が1フィールド分遅れるので、その転
送データに基づく上記コントラスト情報inも1フィール
ド分遅れてマイコン7に取り込まれる。例えば、フィー
ルド数n=0での繰出位置P0におけるコントラスト情報
i0は、第2図に示されるように、フィールド数n=1の
露光終了(電荷蓄積終了)時の時間t=2Tにてマイコン
7に取り込まれ、以下、各ステップP1,P2……について
もそれぞれ同様の時間だけ遅れてマイコン7に取り込ま
れる。
と、そのフィールド数nにおけるレンズ繰出位置Pnとマ
イコン7に取り込まれるコントラスト情報inの時間的変
化を示し、その時間軸tは、1フィールド処理時間T
(例えば1/60sec)単位で示す。上記情報inはCCD2の蓄
積電荷の転送期間が1フィールド分遅れるので、その転
送データに基づく上記コントラスト情報inも1フィール
ド分遅れてマイコン7に取り込まれる。例えば、フィー
ルド数n=0での繰出位置P0におけるコントラスト情報
i0は、第2図に示されるように、フィールド数n=1の
露光終了(電荷蓄積終了)時の時間t=2Tにてマイコン
7に取り込まれ、以下、各ステップP1,P2……について
もそれぞれ同様の時間だけ遅れてマイコン7に取り込ま
れる。
第2図の繰出位置Pnに示されるように、まず、合焦動
作のためにレンズ1の無限遠(∞)位置からステッピン
グモータ8を1ステップづつの正転方向駆動し、繰出位
置P0,P1,P2……にフォーカシングレンズ1を移動させ
る。その場合、通常の被写体、即ち、適当な値の輝度及
びコントラストを有し、且つ、無限遠位置より近くの適
当な距離にある被写体であれば、そのコントラスト情報
inも漸次増加する。
作のためにレンズ1の無限遠(∞)位置からステッピン
グモータ8を1ステップづつの正転方向駆動し、繰出位
置P0,P1,P2……にフォーカシングレンズ1を移動させ
る。その場合、通常の被写体、即ち、適当な値の輝度及
びコントラストを有し、且つ、無限遠位置より近くの適
当な距離にある被写体であれば、そのコントラスト情報
inも漸次増加する。
そして、合焦点が、例えば、フィールド数n=5の繰
出位置P5であった場合、コントラスト情報i5のピーク値
を過ぎた後、その値より小さいコントラスト情報i6が、
フィールド数n=7の露出終了の時間t=8Tで検出され
る。そこで、マイコン7の指示により、ステッピングモ
ータ8の逆転を開始し、フォーカシングレンズ1を逆方
向、即ち、∞位置に向かって駆動させようとする(第2
図の時間t1)。しかし、前述のバックラッシュがあるた
めレンズ1は直ちに移動しない。続いて、時間t=9Tに
おいて以前のフィールド数n=7でのコントラスト情
報、即ち、ピーク値を越えた2つ後のコントラスト情報
i7がマイコン7に取り込まれる。そして、上記コントラ
スト情報i6とi7、即ち、ピーク値を越えた直後のステッ
プ位置での値とその次のステップ位置でのコントラスト
情報値との平均値Cを目標値として設定する。この目標
値は、ステッピングモータ8の逆転期間において合焦位
置で上記モータ8を停止させるための目標とするコント
ラスト情報の値となる。
出位置P5であった場合、コントラスト情報i5のピーク値
を過ぎた後、その値より小さいコントラスト情報i6が、
フィールド数n=7の露出終了の時間t=8Tで検出され
る。そこで、マイコン7の指示により、ステッピングモ
ータ8の逆転を開始し、フォーカシングレンズ1を逆方
向、即ち、∞位置に向かって駆動させようとする(第2
図の時間t1)。しかし、前述のバックラッシュがあるた
めレンズ1は直ちに移動しない。続いて、時間t=9Tに
おいて以前のフィールド数n=7でのコントラスト情
報、即ち、ピーク値を越えた2つ後のコントラスト情報
i7がマイコン7に取り込まれる。そして、上記コントラ
スト情報i6とi7、即ち、ピーク値を越えた直後のステッ
プ位置での値とその次のステップ位置でのコントラスト
情報値との平均値Cを目標値として設定する。この目標
値は、ステッピングモータ8の逆転期間において合焦位
置で上記モータ8を停止させるための目標とするコント
ラスト情報の値となる。
その後、ステッピングモータ8は逆転を繰返し、繰出
位置P9,P10,P11のように逆方向に戻される。一方、時間
t=10Tにおいて得られるコントラスト情報i8は、それ
より以前での繰出位置P7,P8で変化がないので、この情
報値も変化しない。続いて、時間t=11Tにおいて、繰
出位置P9は、その駆動系のバックラッシュが逆転方向に
詰められた状態になるので、0.3ステップ分だけレンズ
1が逆方向に移動し、そのコントラスト情報i9も僅かに
上昇する。その後、時間t=12Tにおいて、目標値Cよ
り大きいコントラスト情報i10が検出される。この時点
でのレンズ1は、繰出位置P10の次のステップの逆転方
向繰出位置P11にある。そして、上記位置P10は、正転時
のピーク越えの後の撮像フィールド数n=6に対応した
繰出位置P6に極く近いと判断できる。従って、上記繰出
位置P11をピーク位置、即ち、合焦点と判断することが
でき、そこでステッピングモータ8の駆動を停止する
(第2図の時間t2)。なお、本実施例では、バックラッ
シュを1.7ステップ分として説明したが、勿論、その値
に限定されず、いかなるバックラッシュ量に対しても高
精度の対応がとれるものである。例えば、バックラッシ
ュが大きい場合、検出されるコントラスト情報の変化し
ない時間、第2図の例では、時間tとして9T〜10Tの間
が増加するだけで合焦の精度には影響しない。
位置P9,P10,P11のように逆方向に戻される。一方、時間
t=10Tにおいて得られるコントラスト情報i8は、それ
より以前での繰出位置P7,P8で変化がないので、この情
報値も変化しない。続いて、時間t=11Tにおいて、繰
出位置P9は、その駆動系のバックラッシュが逆転方向に
詰められた状態になるので、0.3ステップ分だけレンズ
1が逆方向に移動し、そのコントラスト情報i9も僅かに
上昇する。その後、時間t=12Tにおいて、目標値Cよ
り大きいコントラスト情報i10が検出される。この時点
でのレンズ1は、繰出位置P10の次のステップの逆転方
向繰出位置P11にある。そして、上記位置P10は、正転時
のピーク越えの後の撮像フィールド数n=6に対応した
繰出位置P6に極く近いと判断できる。従って、上記繰出
位置P11をピーク位置、即ち、合焦点と判断することが
でき、そこでステッピングモータ8の駆動を停止する
(第2図の時間t2)。なお、本実施例では、バックラッ
シュを1.7ステップ分として説明したが、勿論、その値
に限定されず、いかなるバックラッシュ量に対しても高
精度の対応がとれるものである。例えば、バックラッシ
ュが大きい場合、検出されるコントラスト情報の変化し
ない時間、第2図の例では、時間tとして9T〜10Tの間
が増加するだけで合焦の精度には影響しない。
このようにして、本装置においては、駆動系のバック
ラッシュ、更にはフィールド毎の信号の転送時間の遅れ
にも対応した合焦を実施することができる。
ラッシュ、更にはフィールド毎の信号の転送時間の遅れ
にも対応した合焦を実施することができる。
次に、本実施例の動作を第3図のフローチャートによ
って説明する。まず、撮影動作に先立って、合焦処理が
実行されるが、まず、ステップS01において、フィール
ド数nに3を代入する。そして、ステップS02でのNOP
(NO OPERATION)処理で所定の1フィールド期間だけ
待ち状態とし、その期、CCD2において初期レンズ位置P0
(∞位置)上の、フィールド数n=0に対する撮像部で
の露光(電荷蓄積)が実施される。そして、ステップS0
3においてステッピングモータ8を1ステップ正転駆動
させ、レンズ1を繰出位置P1に位置させ、フィールド数
n=1の露光と、フィールド数n=0での電荷の転送が
実行される。ステップS04において、上記転送データに
基づいたコントラスト情報i0がマイコン7に取り込ま
れ、前ステップ位置でのコントラスト情報であるデータ
Aに代入する。続いて、ステッピングモータ8を1ステ
ップ正転駆動させ、レンズ1を位置P2に繰出し、同様に
露光とフィールド数1のデータ転送を行う(ステップS0
5)。そして、上記フィールド数1の転送データに基づ
くコントラスト情報i1を後ステップ位置でのコントラス
ト情報であるデータBに代入する。(ステップS06)。
ステップS07においてデータA,Bの比較を行い、条件A≦
Bを満足する場合、ステップS10に進み、A≠Bであれ
ば後述する特殊処理フラグFをリセットして0とする
(ステップS11)。A=Bの場合、上記フラグFを1に
セットする。そして、ステップS13に進む。なお、上記
ステップS07において条件A≦Bを満足しないと判断さ
れた場合、ステップS08の超遠方処理にジャンプする。
この場合、レンズ1が合焦できない状態、例えば、広角
レンズを装着した場合等、無限遠より更に遠いと判断さ
れた状態であるので、このまま、∞位置を合焦状態とす
るか、特別な合焦位置にレンズ1を位置せしめる。
って説明する。まず、撮影動作に先立って、合焦処理が
実行されるが、まず、ステップS01において、フィール
ド数nに3を代入する。そして、ステップS02でのNOP
(NO OPERATION)処理で所定の1フィールド期間だけ
待ち状態とし、その期、CCD2において初期レンズ位置P0
(∞位置)上の、フィールド数n=0に対する撮像部で
の露光(電荷蓄積)が実施される。そして、ステップS0
3においてステッピングモータ8を1ステップ正転駆動
させ、レンズ1を繰出位置P1に位置させ、フィールド数
n=1の露光と、フィールド数n=0での電荷の転送が
実行される。ステップS04において、上記転送データに
基づいたコントラスト情報i0がマイコン7に取り込ま
れ、前ステップ位置でのコントラスト情報であるデータ
Aに代入する。続いて、ステッピングモータ8を1ステ
ップ正転駆動させ、レンズ1を位置P2に繰出し、同様に
露光とフィールド数1のデータ転送を行う(ステップS0
5)。そして、上記フィールド数1の転送データに基づ
くコントラスト情報i1を後ステップ位置でのコントラス
ト情報であるデータBに代入する。(ステップS06)。
ステップS07においてデータA,Bの比較を行い、条件A≦
Bを満足する場合、ステップS10に進み、A≠Bであれ
ば後述する特殊処理フラグFをリセットして0とする
(ステップS11)。A=Bの場合、上記フラグFを1に
セットする。そして、ステップS13に進む。なお、上記
ステップS07において条件A≦Bを満足しないと判断さ
れた場合、ステップS08の超遠方処理にジャンプする。
この場合、レンズ1が合焦できない状態、例えば、広角
レンズを装着した場合等、無限遠より更に遠いと判断さ
れた状態であるので、このまま、∞位置を合焦状態とす
るか、特別な合焦位置にレンズ1を位置せしめる。
次に、ステップS13において、逐次のコントラスト情
報判別ルーチンに入り、データAに直前のデータBを代
入し、ステップS14にて、ステッピングモータ8を1ス
テップ正転させる。そして、フィールド数n(初期には
n=3)の露光を行い、同時にフィールド数(n−1)
のデータ転送を行う。ステップS15において、上記転送
データに基づくコントラスト情報in-1をデータBに代入
し、ステップS16にて、条件A>Bを満足するかどうか
判別する。この条件を満足しない場合、即ち、コントラ
スト情報の変化が前記の山登り状態にある場合であっ
て、ステップS17に進み後述するサブルーチンのループ
処理(第4図参照)がコールされ、その後、ステップS1
3の処理に戻る。一方、条件A>Bを満足する場合、即
ち、コントラスト情報のピーク越えを検出した場合、ス
テップS18に進み後述するサブルーチンのモータ逆転駆
動(I)処理(第5図参照)をコールし、そこで合焦位
置への駆動が実行され、本合焦処理を終了する。
報判別ルーチンに入り、データAに直前のデータBを代
入し、ステップS14にて、ステッピングモータ8を1ス
テップ正転させる。そして、フィールド数n(初期には
n=3)の露光を行い、同時にフィールド数(n−1)
のデータ転送を行う。ステップS15において、上記転送
データに基づくコントラスト情報in-1をデータBに代入
し、ステップS16にて、条件A>Bを満足するかどうか
判別する。この条件を満足しない場合、即ち、コントラ
スト情報の変化が前記の山登り状態にある場合であっ
て、ステップS17に進み後述するサブルーチンのループ
処理(第4図参照)がコールされ、その後、ステップS1
3の処理に戻る。一方、条件A>Bを満足する場合、即
ち、コントラスト情報のピーク越えを検出した場合、ス
テップS18に進み後述するサブルーチンのモータ逆転駆
動(I)処理(第5図参照)をコールし、そこで合焦位
置への駆動が実行され、本合焦処理を終了する。
上記サブルーチンのループ処理は第4図のフローャー
トに示されているように、まず、ステップS21におい
て、条件A≠Bを満足するかどうかの判別がなされ、満
足する場合、フラグFを0に、満足しない場合、現フラ
グFと1の論理積をフラグFに代入する。即ち、ループ
処理間において、データA,Bが常に等しかった場合のみ
フラグFは1に設定される。そして、ステップS24にお
いて、フィールド数nが、レンズ1のフォーカシング領
域の全段数yに等しくなったかどうかの判別を行い、等
しかった場合、合焦点が求められないまま全域駆動した
ことになりステップS25にジャンプする。また、一方、
フィールド数nと全段数yが等しくなかった場合、ステ
ップS28に進みフィールド数nをインクリメントして本
サブルーチンから戻る。
トに示されているように、まず、ステップS21におい
て、条件A≠Bを満足するかどうかの判別がなされ、満
足する場合、フラグFを0に、満足しない場合、現フラ
グFと1の論理積をフラグFに代入する。即ち、ループ
処理間において、データA,Bが常に等しかった場合のみ
フラグFは1に設定される。そして、ステップS24にお
いて、フィールド数nが、レンズ1のフォーカシング領
域の全段数yに等しくなったかどうかの判別を行い、等
しかった場合、合焦点が求められないまま全域駆動した
ことになりステップS25にジャンプする。また、一方、
フィールド数nと全段数yが等しくなかった場合、ステ
ップS28に進みフィールド数nをインクリメントして本
サブルーチンから戻る。
そして、ステップS25にジャンプした場合、特殊処理
フラグFの判別を行い、フラグFが1である場合、即
ち、全段駆動領域でコントラスト情報の変化が認められ
ないような、低コントラスト状態の被写体であった場合
であり、ステップS26の低コントラスト処理が実行され
る。この処理では、最終の駆動位置、あるいは、予め設
定された駆動位置等にレンズを位置させて撮影に移行す
る処理をとる。
フラグFの判別を行い、フラグFが1である場合、即
ち、全段駆動領域でコントラスト情報の変化が認められ
ないような、低コントラスト状態の被写体であった場合
であり、ステップS26の低コントラスト処理が実行され
る。この処理では、最終の駆動位置、あるいは、予め設
定された駆動位置等にレンズを位置させて撮影に移行す
る処理をとる。
また、特殊処理フラグFが0であった場合、まだ、前
述の山登り状態が続行しており、該当カメラのレンズ系
では撮影不可能な近距離に被写体が存在する可能性があ
ると判断され、ステップS27に進み、超近傍処理が実行
される。即ち、この処理ではそのままの最終の駆動位置
で撮影に移るか、あるいは、再度、∞位置までレンズ位
置を戻して合焦動作を行う等の処理をする。
述の山登り状態が続行しており、該当カメラのレンズ系
では撮影不可能な近距離に被写体が存在する可能性があ
ると判断され、ステップS27に進み、超近傍処理が実行
される。即ち、この処理ではそのままの最終の駆動位置
で撮影に移るか、あるいは、再度、∞位置までレンズ位
置を戻して合焦動作を行う等の処理をする。
上記モータ逆転駆動(I)処理のサブルーチンを第5
図のフローチャートによって説明する。まず、ステップ
S31において、ステッピングモータ8を1ステップ逆転
させ、フィールド数(n+1)の露光を行い、フィール
ド数nのデータ転送を行う。そして、ステップS32にお
いて上記転送データに基づいたコントラスト情報inをデ
ータAに代入する。ステップS33において、上記データ
A、および、前記ステップS15のデータBから合焦目標
値Cを演算式(A+B)/2によって求める。なお、第2
図の例の場合であれば、フィールド数nが7のとき、本
サブルーチンがコールされるのでデータBはi6、そし
て、データAはi7が該当することになる。
図のフローチャートによって説明する。まず、ステップ
S31において、ステッピングモータ8を1ステップ逆転
させ、フィールド数(n+1)の露光を行い、フィール
ド数nのデータ転送を行う。そして、ステップS32にお
いて上記転送データに基づいたコントラスト情報inをデ
ータAに代入する。ステップS33において、上記データ
A、および、前記ステップS15のデータBから合焦目標
値Cを演算式(A+B)/2によって求める。なお、第2
図の例の場合であれば、フィールド数nが7のとき、本
サブルーチンがコールされるのでデータBはi6、そし
て、データAはi7が該当することになる。
続いて、ステップS34に進み、更に、ステッピングモ
ータ8を逆転駆動し、同様に、CCD1の露光、データ転送
を行う。その後、フィールド数nをインクリメントする
(ステップS35)。そして、上記転送データに基づいた
コントラスト情報inをデータAに代入する(ステップS3
6)。次に、ステップS37において条件A≧Cを満足する
かどうかの判断を行う。即ち、この条件を満足する場合
は、目標値を満足するデータAが得られ、レンズ1がコ
ントラスト情報ピーク位置の直前まで戻されたと判断さ
れた場合であって、その後直ちに、モータを停止せしめ
(ステップS38)、本サブルーチンから前述の本ルーチ
ンに戻る。また、上記の条件を満足しない場合、再びス
テップS34に戻り、逆転駆動を繰返すことになる。
ータ8を逆転駆動し、同様に、CCD1の露光、データ転送
を行う。その後、フィールド数nをインクリメントする
(ステップS35)。そして、上記転送データに基づいた
コントラスト情報inをデータAに代入する(ステップS3
6)。次に、ステップS37において条件A≧Cを満足する
かどうかの判断を行う。即ち、この条件を満足する場合
は、目標値を満足するデータAが得られ、レンズ1がコ
ントラスト情報ピーク位置の直前まで戻されたと判断さ
れた場合であって、その後直ちに、モータを停止せしめ
(ステップS38)、本サブルーチンから前述の本ルーチ
ンに戻る。また、上記の条件を満足しない場合、再びス
テップS34に戻り、逆転駆動を繰返すことになる。
なお、本サブルーチンのモータ逆転駆動(I)処理の
変形例として、第6図に示されるモータ逆転駆動(II)
処理を提案できる。この変形例は、前記ピーク越え検出
後に被写体の状態が変化してしまい、所定のステップ数
逆転しても前記目標値に到達できなかった場合、無限ル
ープに入ってしまうので、それを禁止せしめることので
きる異常処理のサブルーチンである。ここで、上記所定
のモータ逆転ステップ数をlとし、考えられるバックラ
ッシュの最大値を該当させる。
変形例として、第6図に示されるモータ逆転駆動(II)
処理を提案できる。この変形例は、前記ピーク越え検出
後に被写体の状態が変化してしまい、所定のステップ数
逆転しても前記目標値に到達できなかった場合、無限ル
ープに入ってしまうので、それを禁止せしめることので
きる異常処理のサブルーチンである。ここで、上記所定
のモータ逆転ステップ数をlとし、考えられるバックラ
ッシュの最大値を該当させる。
第6図のフローチャートにおいて、ステップS41から
ステップS43は前記サブルーチン(I)の処理のステッ
プS31からステップS33と同一の処理である。そして、ス
テップS44において、逆転段数kを1にセットする。次
にステップS45からステップS48、および、ステップS49
は上記サブルーチン(I)の処理のステップS34からス
テップS37、およびステップS38と同一の処理とする。そ
して、ステップS48において目標値Cにデータが到達し
ていなかった場合はステップS50にジャンプし、逆転段
数kが設定段数lと等しくなったかどうかの判別をす
る。等しくなければ、ステップS45に戻り、再度ステッ
ピングモータ8の逆転を繰返す。しかし、上記段数kと
lとが等しくなってしまった場合、被写体に変化が生じ
たと判断し、ステップS52に進み、異常状態による終了
処理を行う。
ステップS43は前記サブルーチン(I)の処理のステッ
プS31からステップS33と同一の処理である。そして、ス
テップS44において、逆転段数kを1にセットする。次
にステップS45からステップS48、および、ステップS49
は上記サブルーチン(I)の処理のステップS34からス
テップS37、およびステップS38と同一の処理とする。そ
して、ステップS48において目標値Cにデータが到達し
ていなかった場合はステップS50にジャンプし、逆転段
数kが設定段数lと等しくなったかどうかの判別をす
る。等しくなければ、ステップS45に戻り、再度ステッ
ピングモータ8の逆転を繰返す。しかし、上記段数kと
lとが等しくなってしまった場合、被写体に変化が生じ
たと判断し、ステップS52に進み、異常状態による終了
処理を行う。
以上述べたように、本実施例の合焦装置によると、機
械的誤差となって表われるバックラッシュの影響を、電
気的誤差分と同時に補正して、精度良く合焦動作を行う
ことが可能となり、更に、上記バックラッシュの大小に
拘らず、従って、予めその値を設定する必要もなく補正
して合焦せしめることができるものである。
械的誤差となって表われるバックラッシュの影響を、電
気的誤差分と同時に補正して、精度良く合焦動作を行う
ことが可能となり、更に、上記バックラッシュの大小に
拘らず、従って、予めその値を設定する必要もなく補正
して合焦せしめることができるものである。
なお、上述の実施例において、レンズを駆動するモー
タはステッピングモータとしたが、他のタイプのモータ
によっても、勿論同様の駆動制御を行うことは可能であ
る。例えば、DCモータは勿論、圧電素子、形状記憶合
金、あるいはバイメタル等を利用した駆動力によって合
焦駆動させるような装置にも適用可能である。また、本
実施例ではフォーカシングのためにレンズ1を移動した
が、CCD2の方を移動させてフォーカシングしてもよい。
タはステッピングモータとしたが、他のタイプのモータ
によっても、勿論同様の駆動制御を行うことは可能であ
る。例えば、DCモータは勿論、圧電素子、形状記憶合
金、あるいはバイメタル等を利用した駆動力によって合
焦駆動させるような装置にも適用可能である。また、本
実施例ではフォーカシングのためにレンズ1を移動した
が、CCD2の方を移動させてフォーカシングしてもよい。
更に、上記のようにレンズ1とCCD2の相対位置を変化
させて合焦させるばかりでなく、レンズ1に液晶レンズ
や、または、電気光学結晶を応用したレンズとして、例
えば、ポッケルス効果、カー効果、あるいは、ファラデ
ー効果を利用したレンズ等を用い電気信号等により合焦
コントロールを行うか、あるいは、透明ゴムを利用し
て、その焦点距離を加圧によって変化させる合焦装置に
対しても、本発明の要旨を適用することは容易である。
但し、これらの場合、補正を必要とする誤差を与えるも
ののうち、機械的バックラッシュに相当するものとし
て、一般的には、系のヒステリシス特性を考えることに
なる。
させて合焦させるばかりでなく、レンズ1に液晶レンズ
や、または、電気光学結晶を応用したレンズとして、例
えば、ポッケルス効果、カー効果、あるいは、ファラデ
ー効果を利用したレンズ等を用い電気信号等により合焦
コントロールを行うか、あるいは、透明ゴムを利用し
て、その焦点距離を加圧によって変化させる合焦装置に
対しても、本発明の要旨を適用することは容易である。
但し、これらの場合、補正を必要とする誤差を与えるも
ののうち、機械的バックラッシュに相当するものとし
て、一般的には、系のヒステリシス特性を考えることに
なる。
また、上述の実施例においては、合焦動作初期の駆動
方向を正転、即ち、∞位置から至近位置方向としたが、
勿論、初期位置は任意に設定し得るし、初期駆動方向
は、上記の逆の方向であってもよい。
方向を正転、即ち、∞位置から至近位置方向としたが、
勿論、初期位置は任意に設定し得るし、初期駆動方向
は、上記の逆の方向であってもよい。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明の自動合焦装置は、撮像素
子の映像出力信号から抽出した合焦度情報のピーク越え
検出に基づいて、合焦位置に対応する目標値を演算し、
その目標値を基準にして合焦駆動するようにしたので、
本発明によれば、系が有する機械的誤差や電気的誤差の
影響による合焦の精度、速度、安定性の低下が軽減さ
れ、且つ、上記機械的誤差の変動に対しても効率的な対
応が可能となり、従って、製品コスト上も有利となるな
ど顕著な効果を有する自動合焦装置を提供することがで
きる。
子の映像出力信号から抽出した合焦度情報のピーク越え
検出に基づいて、合焦位置に対応する目標値を演算し、
その目標値を基準にして合焦駆動するようにしたので、
本発明によれば、系が有する機械的誤差や電気的誤差の
影響による合焦の精度、速度、安定性の低下が軽減さ
れ、且つ、上記機械的誤差の変動に対しても効率的な対
応が可能となり、従って、製品コスト上も有利となるな
ど顕著な効果を有する自動合焦装置を提供することがで
きる。
第1図は、本発明の一実施例の自動合焦装置のブロック
構成図、 第2図は、上記第1図の自動合焦装置における経過時間
に対する露光フィールド数n、ステッピングモータ1ス
テップ毎のフォーカシングレンズの繰出位置Pn、およ
び、コントラスト情報inの変化を示す図、 第3図は、上記第1図の自動合焦装置における自動合焦
処理のフローチャート、 第4図は、上記第3図の自動合焦処理にてコールされる
サブルーチンのループ処理のフローチャート、 第5図は、上記第3図の自動合焦処理にてコールされる
サブルーチンのモータ逆転駆動(I)処理のフローチャ
ート、 第6図は、上記第5図のモータ逆転駆動(I)処理のサ
ブルーチンの変形例のモータ逆転駆動(II)処理のフロ
ーチャートである。 2……イメージャ(撮像素子) 7……マイコン(ピーク越え検出手段、目標値演算手
段、フォーカシング動作制御手段)
構成図、 第2図は、上記第1図の自動合焦装置における経過時間
に対する露光フィールド数n、ステッピングモータ1ス
テップ毎のフォーカシングレンズの繰出位置Pn、およ
び、コントラスト情報inの変化を示す図、 第3図は、上記第1図の自動合焦装置における自動合焦
処理のフローチャート、 第4図は、上記第3図の自動合焦処理にてコールされる
サブルーチンのループ処理のフローチャート、 第5図は、上記第3図の自動合焦処理にてコールされる
サブルーチンのモータ逆転駆動(I)処理のフローチャ
ート、 第6図は、上記第5図のモータ逆転駆動(I)処理のサ
ブルーチンの変形例のモータ逆転駆動(II)処理のフロ
ーチャートである。 2……イメージャ(撮像素子) 7……マイコン(ピーク越え検出手段、目標値演算手
段、フォーカシング動作制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−262968(JP,A) 特開 昭63−213811(JP,A) 特開 昭63−157577(JP,A) 実開 平1−162075(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/232 G02B 7/36 G03B 13/36
Claims (3)
- 【請求項1】電荷蓄積型の撮像素子を用いた撮像装置の
該撮像素子から出力される映像信号により、当該撮像素
子への被写体結像状態に関する合焦度情報を得て、それ
によって該被写体結像状態を調節する方式の自動合焦装
置であって、 任意の一方向へのフォーカシング動作中に該合焦度情報
に関する合焦度信号を監視し、それがピークを通過した
ことを検知し、ピーク越え信号を発生するピーク越え検
出手段と、 該ピーク越え信号発生時点以後の所定時間内に出力され
た合焦度信号に基づいて、フォーカシング動作の逆転期
間における合焦位置を判定するための合焦度の目標値を
演算する目標値演算手段と、 を備え、 かつ、前記任意の一方向へのフォーカシング動作中に前
記ピーク越え信号が発生されたことによりフォーカシン
グ動作の逆転を開始させ、かつ、その逆転動作中に得ら
れる合焦度信号の値が前記目標値に達した時点でフォー
カシング動作を終了するフォーカシング動作制御手段
と、 を有したことを特徴とする自動合焦装置。 - 【請求項2】上記逆転動作中に上記目標値に達するまで
の時間が所定時間を越えた場合に、異常処理を行うこと
を特徴とする請求項1記載の自動合焦装置。 - 【請求項3】上記目標値演算手段による上記目標値の演
算は、上記ピーク越え検出手段がピークを通過したこと
を検知した時点における合焦度信号の値と、その次に得
られた合焦度信号の値の平均値を算出するものであるこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の自動合焦装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02150218A JP3103579B2 (ja) | 1990-06-07 | 1990-06-07 | 自動合焦装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02150218A JP3103579B2 (ja) | 1990-06-07 | 1990-06-07 | 自動合焦装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0442674A JPH0442674A (ja) | 1992-02-13 |
JP3103579B2 true JP3103579B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=15492121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02150218A Expired - Fee Related JP3103579B2 (ja) | 1990-06-07 | 1990-06-07 | 自動合焦装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3103579B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010096994A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Sanyo Electric Co Ltd | 電子カメラ |
US8611739B2 (en) | 2009-09-17 | 2013-12-17 | Panasonic Corporation | Focus adjusting apparatus and imaging apparatus |
JP2014066855A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-17 | Seiko Epson Corp | プロジェクターおよびフォーカス調整方法 |
-
1990
- 1990-06-07 JP JP02150218A patent/JP3103579B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0442674A (ja) | 1992-02-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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