JP3103521B2 - 高温物体の搬送装置 - Google Patents
高温物体の搬送装置Info
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- JP3103521B2 JP3103521B2 JP09134184A JP13418497A JP3103521B2 JP 3103521 B2 JP3103521 B2 JP 3103521B2 JP 09134184 A JP09134184 A JP 09134184A JP 13418497 A JP13418497 A JP 13418497A JP 3103521 B2 JP3103521 B2 JP 3103521B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温物体の搬送装
置に関する。
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、赤熱コークスなどの700〜
1100℃程度の高温物体を搬送する装置として、次の
ようなものが用いられている。
1100℃程度の高温物体を搬送する装置として、次の
ようなものが用いられている。
【0003】図8は、第1の従来技術の搬送装置の構成
を簡略化して示す斜視図である。台車1は、その上部
に、鉄皮などの耐火物が内張りされるバケット2が載置
された状態で、図示しない走行駆動手段によって予め定
める走行経路3に沿って走行する。バケット2に前記高
温物体が供給されると、台車1は、その高温物体が供給
された載荷位置から前記高温物体を排出すべき脱荷位置
まで走行して停止する。脱荷位置では、バケット2が台
車1の台枠1aから取外されて、図示しない傾転装置に
よって開口部4が下方に臨むように傾転され、これによ
ってバケット2に乗載されていた高温物体が排出され
る。高温物体を排出した後、バケット2は再び台車1に
乗載され、この状態で台車1は走行経路3を、高温物体
を搬送した方向とは逆方向に走行して前記載荷位置に戻
り、再び高温物体が供給され、上述した高温物体の搬送
および排出作業を繰返す。この第1の従来技術の搬送装
置は、たとえば製鋼所において高炉から排出される溶銑
を搬送する装置として用いられている。このような搬送
装置において、高温物体を乗載する溶銑車と呼ばれる台
車は、前記脱荷位置で、その台車に設けられるバケット
2用の傾転装置によって前記溶銑を排出するように構成
されている。
を簡略化して示す斜視図である。台車1は、その上部
に、鉄皮などの耐火物が内張りされるバケット2が載置
された状態で、図示しない走行駆動手段によって予め定
める走行経路3に沿って走行する。バケット2に前記高
温物体が供給されると、台車1は、その高温物体が供給
された載荷位置から前記高温物体を排出すべき脱荷位置
まで走行して停止する。脱荷位置では、バケット2が台
車1の台枠1aから取外されて、図示しない傾転装置に
よって開口部4が下方に臨むように傾転され、これによ
ってバケット2に乗載されていた高温物体が排出され
る。高温物体を排出した後、バケット2は再び台車1に
乗載され、この状態で台車1は走行経路3を、高温物体
を搬送した方向とは逆方向に走行して前記載荷位置に戻
り、再び高温物体が供給され、上述した高温物体の搬送
および排出作業を繰返す。この第1の従来技術の搬送装
置は、たとえば製鋼所において高炉から排出される溶銑
を搬送する装置として用いられている。このような搬送
装置において、高温物体を乗載する溶銑車と呼ばれる台
車は、前記脱荷位置で、その台車に設けられるバケット
2用の傾転装置によって前記溶銑を排出するように構成
されている。
【0004】図9は、第2の従来技術の構成を簡略化し
て示す斜視図である。高温物体の受台であるパン11に
は、鉄皮などによって実現される耐火物が内張りされ、
その4隅には連結金具12a〜12dが着脱自在に取付
けられる。連結金具12a〜12dは挿通孔を有し、そ
の挿通孔にはチェーン13a,13bの各長手方向一端
部がそれぞれ挿通して緊結される。前記パン11は、チ
ェーン13a,13bおよび連結金具12a,12b;
12c,12dを介してフック14に連結される。この
フック14は、たとえばクラブトロリ式天井クレーンに
よって実現される天井クレーンに連結される。このよう
な搬送装置では、予め定める載荷位置で前記パン11に
高温物体が供給された後、前記天井クレーンによってパ
ン11を予め定める脱荷位置まで移動させる。脱荷位置
では、前記連結金具12a,12bをパン11から離脱
させ、パン11をチェーン13bによって片持ち支持し
た状態にして高温物体を排出させ、または天井クレーン
を操作してパン11を地上に降ろし、その後、作業員が
パン11を傾転させて高温物体を排出する。このような
搬送装置は、たとえば地上に搬送経路を構築することが
できないような場所において好適に用いることができ
る。
て示す斜視図である。高温物体の受台であるパン11に
は、鉄皮などによって実現される耐火物が内張りされ、
その4隅には連結金具12a〜12dが着脱自在に取付
けられる。連結金具12a〜12dは挿通孔を有し、そ
の挿通孔にはチェーン13a,13bの各長手方向一端
部がそれぞれ挿通して緊結される。前記パン11は、チ
ェーン13a,13bおよび連結金具12a,12b;
12c,12dを介してフック14に連結される。この
フック14は、たとえばクラブトロリ式天井クレーンに
よって実現される天井クレーンに連結される。このよう
な搬送装置では、予め定める載荷位置で前記パン11に
高温物体が供給された後、前記天井クレーンによってパ
ン11を予め定める脱荷位置まで移動させる。脱荷位置
では、前記連結金具12a,12bをパン11から離脱
させ、パン11をチェーン13bによって片持ち支持し
た状態にして高温物体を排出させ、または天井クレーン
を操作してパン11を地上に降ろし、その後、作業員が
パン11を傾転させて高温物体を排出する。このような
搬送装置は、たとえば地上に搬送経路を構築することが
できないような場所において好適に用いることができ
る。
【0005】図10は、第3の従来技術の構成を簡略化
して示す正面図である。鍋15は前記高温物体を収容す
るための容器であり、略円筒状に形成され、耐火レンガ
などによって実現される耐火物から成る内壁を有する。
この鍋15の外周部には、鍋15の半径方向外方に、相
互に逆方向に突出する一対のアーム16が設けられてお
り、鍋15は各アーム16を介して上述した天井クレー
ンに連結される門型吊り具17によって角変位自在に係
止されている。鍋15は、搬送すべき高温物体が載荷位
置で供給された後、前記天井クレーンによって脱荷位置
まで移動される。この脱荷位置で、鍋15はアーム16
の軸線まわりに傾転され、これによって乗載していた高
温物体を排出する。
して示す正面図である。鍋15は前記高温物体を収容す
るための容器であり、略円筒状に形成され、耐火レンガ
などによって実現される耐火物から成る内壁を有する。
この鍋15の外周部には、鍋15の半径方向外方に、相
互に逆方向に突出する一対のアーム16が設けられてお
り、鍋15は各アーム16を介して上述した天井クレー
ンに連結される門型吊り具17によって角変位自在に係
止されている。鍋15は、搬送すべき高温物体が載荷位
置で供給された後、前記天井クレーンによって脱荷位置
まで移動される。この脱荷位置で、鍋15はアーム16
の軸線まわりに傾転され、これによって乗載していた高
温物体を排出する。
【0006】図11は、第4の従来技術の構成を簡略化
して示す正面図である。この第4の従来技術の構成は、
上述した第3の従来技術の構成に類似しており、鍋15
aは、略円錐形状に形成される。この鍋15aの底部1
8aは開閉自在であり、前記脱荷位置で底部18aを開
放して、鍋15a内に乗載されていた高温物体を下方へ
排出できるように構成されている。
して示す正面図である。この第4の従来技術の構成は、
上述した第3の従来技術の構成に類似しており、鍋15
aは、略円錐形状に形成される。この鍋15aの底部1
8aは開閉自在であり、前記脱荷位置で底部18aを開
放して、鍋15a内に乗載されていた高温物体を下方へ
排出できるように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1〜第4の
各従来技術では、搬送すべき高温物体を乗載するバケッ
ト2、パン11および各鍋15,15aを前記載荷位置
から脱荷位置にわたる走行経路に沿って往復移動させて
いるので、復路を移動させる時間が無駄となり、高温物
体の搬送効率が悪いという問題を有する。また、乗載し
た高温物体を排出するために、脱荷位置でバケット2、
パン11および各鍋15,15aを停止させる工程が必
要なので、高温物体の搬送効率が悪くなるという問題を
有する。
各従来技術では、搬送すべき高温物体を乗載するバケッ
ト2、パン11および各鍋15,15aを前記載荷位置
から脱荷位置にわたる走行経路に沿って往復移動させて
いるので、復路を移動させる時間が無駄となり、高温物
体の搬送効率が悪いという問題を有する。また、乗載し
た高温物体を排出するために、脱荷位置でバケット2、
パン11および各鍋15,15aを停止させる工程が必
要なので、高温物体の搬送効率が悪くなるという問題を
有する。
【0008】本発明の目的は、高温物体を連続搬送し
て、かつ自動的に排出し得るようにした高温物体の搬送
装置を提供することである。
て、かつ自動的に排出し得るようにした高温物体の搬送
装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、耐火物から成る内壁を有し、高温物体が供給される
載荷位置と前記高温物体を排出する脱荷位置とにわたる
搬送領域で、搬送方向および搬送方向に垂直な方向に相
互に隣接して略水平な連続搬送面を形成し、前記搬送領
域を含む閉ループ状の第1および第2走行経路に沿って
それぞれ等間隔をあけて設けられ、第1および第2走行
経路に沿って相互に逆方向にそれぞれ走行駆動される各
複数の受台と、第1および第2走行経路に設けられる各
複数の受台を、同期して相互に逆方向に走行駆動する走
行駆動手段とを含み、第1および第2走行経路に設けら
れる各複数の受台には、底面と側面とによって略L字状
の内面が形成され、かつ前記搬送領域で相互に当接し、
鉛直な一仮想平面に対して上方になるにつれて一方の受
台から他方の受台に向かって同一方向に傾斜するテーパ
面がそれぞれ形成され、前記搬送領域の開始位置よりも
各走行方向上流側で一方の受台を他方の受台よりも先に
底面が上昇する方向に角変位させ、搬送領域の終端位置
から各走行方向下流側で他方の受台を一方の受台よりも
先に底面が下降する方向に角変位させる案内手段を含む
ことを特徴とする高温物体の搬送装置である。
は、耐火物から成る内壁を有し、高温物体が供給される
載荷位置と前記高温物体を排出する脱荷位置とにわたる
搬送領域で、搬送方向および搬送方向に垂直な方向に相
互に隣接して略水平な連続搬送面を形成し、前記搬送領
域を含む閉ループ状の第1および第2走行経路に沿って
それぞれ等間隔をあけて設けられ、第1および第2走行
経路に沿って相互に逆方向にそれぞれ走行駆動される各
複数の受台と、第1および第2走行経路に設けられる各
複数の受台を、同期して相互に逆方向に走行駆動する走
行駆動手段とを含み、第1および第2走行経路に設けら
れる各複数の受台には、底面と側面とによって略L字状
の内面が形成され、かつ前記搬送領域で相互に当接し、
鉛直な一仮想平面に対して上方になるにつれて一方の受
台から他方の受台に向かって同一方向に傾斜するテーパ
面がそれぞれ形成され、前記搬送領域の開始位置よりも
各走行方向上流側で一方の受台を他方の受台よりも先に
底面が上昇する方向に角変位させ、搬送領域の終端位置
から各走行方向下流側で他方の受台を一方の受台よりも
先に底面が下降する方向に角変位させる案内手段を含む
ことを特徴とする高温物体の搬送装置である。
【0010】本発明に従えば、搬送装置によって搬送す
べき高温物体を乗載する受台は、耐火物から成る内壁を
有する。前記耐火物は、たとえば耐火レンガあるいは鉄
皮によって実現され、乗載すべき高温物体からの熱負荷
に対して、充分な耐久性を有する。このような内壁を有
する受台は、第1および第2走行経路に沿ってそれぞれ
等間隔に複数設けられる。高温物体が供給される載荷位
置と前記高温物体を排出する脱荷位置とにわたる搬送領
域では、第1および第2走行経路にそれぞれ複数設けら
れる各受台は、高温物体の搬送方向に相互に隣接して、
前記搬送方向に連続した搬送面を形成し、また前記各複
数の受台が、前記搬送方向に垂直な方向に対向して隣接
し、前記搬送方向に垂直な方向に連続した搬送面を形成
する。このようにして前記搬送領域では、各受台が高温
物体の搬送方向および前記搬送方向に垂直な方向に隣接
し、連続した搬送面を形成した状態で搬送方向に走行駆
動される。この連続搬送面は前記脱荷位置まで延び、脱
荷位置では、各受台が前記搬送方向および搬送方向に垂
直な方向に隣接した状態から、下方に臨んで開放された
状態に移行する。したがって搬送領域内に配置される受
台に高温物体が供給されると、その高温物体は前記供給
された載荷位置から前記搬送方向に搬送されて、脱荷位
置で下方に自動的に排出される。
べき高温物体を乗載する受台は、耐火物から成る内壁を
有する。前記耐火物は、たとえば耐火レンガあるいは鉄
皮によって実現され、乗載すべき高温物体からの熱負荷
に対して、充分な耐久性を有する。このような内壁を有
する受台は、第1および第2走行経路に沿ってそれぞれ
等間隔に複数設けられる。高温物体が供給される載荷位
置と前記高温物体を排出する脱荷位置とにわたる搬送領
域では、第1および第2走行経路にそれぞれ複数設けら
れる各受台は、高温物体の搬送方向に相互に隣接して、
前記搬送方向に連続した搬送面を形成し、また前記各複
数の受台が、前記搬送方向に垂直な方向に対向して隣接
し、前記搬送方向に垂直な方向に連続した搬送面を形成
する。このようにして前記搬送領域では、各受台が高温
物体の搬送方向および前記搬送方向に垂直な方向に隣接
し、連続した搬送面を形成した状態で搬送方向に走行駆
動される。この連続搬送面は前記脱荷位置まで延び、脱
荷位置では、各受台が前記搬送方向および搬送方向に垂
直な方向に隣接した状態から、下方に臨んで開放された
状態に移行する。したがって搬送領域内に配置される受
台に高温物体が供給されると、その高温物体は前記供給
された載荷位置から前記搬送方向に搬送されて、脱荷位
置で下方に自動的に排出される。
【0011】このように本発明の構成では、第1に、高
温物体が供給されるべき搬送領域上の載荷位置において
連続搬送面が形成されるので、高温物体を連続して供給
することが可能となる。したがって上述した各従来技術
のような高温物体の受台となるバケット2、パン11お
よび鍋15,15aを載荷位置に配置させて高温物体を
供給する構成と比較して、載荷位置で受台を停止させる
必要がない。また第2に、乗載した高温物体を脱荷位置
で下方に自動的に排出することができるので、上述した
各従来技術に関連して述べたような、高温物体を排出さ
せるための工程をなくすことができる。第3に、各受台
は、閉ループ状に形成される第1および第2の走行経路
に沿った方向に導かれて脱荷位置から前記載荷位置へ復
帰するので、高温物体の連続搬送が可能となる。これに
よって高温物体の搬送効率が向上し、高温物体の単位時
間あたりの搬送量の拡大が可能となる。しかも、各複数
の受台にはテーパ面がそれぞれ形成され、これらの受台
は案内手段によって搬送領域の始端位置よりも走行方向
上流側では、一方の受台は他方の受台よりも先に底面が
上昇する方向に角変位させ、搬送領域の終端位置から各
走行方向下流側では他方の受台を一方の受台よりも先に
底面が下降する方向に角変位させるようにしたので、耐
火物がたとえば耐火レンガなどのように衝撃に対して割
れやすい材料から成る場合であっても、高速で各複数の
受台を走行方向に走行駆動して、搬送作業の効率を格段
に向上することができる。
温物体が供給されるべき搬送領域上の載荷位置において
連続搬送面が形成されるので、高温物体を連続して供給
することが可能となる。したがって上述した各従来技術
のような高温物体の受台となるバケット2、パン11お
よび鍋15,15aを載荷位置に配置させて高温物体を
供給する構成と比較して、載荷位置で受台を停止させる
必要がない。また第2に、乗載した高温物体を脱荷位置
で下方に自動的に排出することができるので、上述した
各従来技術に関連して述べたような、高温物体を排出さ
せるための工程をなくすことができる。第3に、各受台
は、閉ループ状に形成される第1および第2の走行経路
に沿った方向に導かれて脱荷位置から前記載荷位置へ復
帰するので、高温物体の連続搬送が可能となる。これに
よって高温物体の搬送効率が向上し、高温物体の単位時
間あたりの搬送量の拡大が可能となる。しかも、各複数
の受台にはテーパ面がそれぞれ形成され、これらの受台
は案内手段によって搬送領域の始端位置よりも走行方向
上流側では、一方の受台は他方の受台よりも先に底面が
上昇する方向に角変位させ、搬送領域の終端位置から各
走行方向下流側では他方の受台を一方の受台よりも先に
底面が下降する方向に角変位させるようにしたので、耐
火物がたとえば耐火レンガなどのように衝撃に対して割
れやすい材料から成る場合であっても、高速で各複数の
受台を走行方向に走行駆動して、搬送作業の効率を格段
に向上することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある搬送装置21を簡略化して示す斜視図である。この
搬送装置21は、略長円状の第1走行経路に沿って間隔
L1をあけて複数設けられる一方の受台22aと、前記
第1走行経路に隣接する略長円状の第2走行経路に沿っ
て間隔L1をあけて複数設けられる他方の受台22b
と、一方および他方の各受台22a,22bを、前記第
1および第2走行経路に沿って相互に逆方向、すなわち
矢符A1,B1方向にそれぞれ走行駆動する走行駆動手
段23と、第1および第2走行経路に沿って設けられ、
一方および他方の各受台22a,22bを案内する案内
手段24とを含んで構成される。
ある搬送装置21を簡略化して示す斜視図である。この
搬送装置21は、略長円状の第1走行経路に沿って間隔
L1をあけて複数設けられる一方の受台22aと、前記
第1走行経路に隣接する略長円状の第2走行経路に沿っ
て間隔L1をあけて複数設けられる他方の受台22b
と、一方および他方の各受台22a,22bを、前記第
1および第2走行経路に沿って相互に逆方向、すなわち
矢符A1,B1方向にそれぞれ走行駆動する走行駆動手
段23と、第1および第2走行経路に沿って設けられ、
一方および他方の各受台22a,22bを案内する案内
手段24とを含んで構成される。
【0013】図2は搬送装置21を簡略化して示す平面
図であり、図3は図2の切断面線III−IIIから見
た断面図である。搬送装置21は、主フレーム28を有
する。主フレーム28は、基板31と第1および第2フ
レーム32a,32bとから成る。第1および第2フレ
ーム32a,32bは、前記各受台22a,22bの第
1および第2走行経路に沿って延びる上端面43a,4
3bおよび外周面33a,33bをそれぞれ有する。
図であり、図3は図2の切断面線III−IIIから見
た断面図である。搬送装置21は、主フレーム28を有
する。主フレーム28は、基板31と第1および第2フ
レーム32a,32bとから成る。第1および第2フレ
ーム32a,32bは、前記各受台22a,22bの第
1および第2走行経路に沿って延びる上端面43a,4
3bおよび外周面33a,33bをそれぞれ有する。
【0014】前記走行駆動手段23は、電動機および減
速機などから成る図示しない駆動源と、一対の駆動鎖車
35a,35bと、一対の従動鎖車36a,36bと、
各チェーン37a,37bと、各チェーンガイド38
a,38bと、アタッチメント46とを含んで構成され
る。各駆動鎖車35a,35bは、前記駆動源から動力
が伝達されて、鉛直方向に延びる各回転軸線41a,4
1bまわりに、相互に同期して逆方向に回転駆動され
る。チェーン37aは、駆動鎖車35aおよび従動鎖車
36aに巻掛けられて張架された状態で配置され、また
チェーン37bは、駆動鎖車35bおよび従動鎖車36
bに巻掛けられて張架された状態で配置される。前記第
1および第2フレーム32a,32bの上端面43a,
43bには、各チェーン37a,37bの鉛直下部を支
持するチェーンガイド38a,38bが設けられてい
る。
速機などから成る図示しない駆動源と、一対の駆動鎖車
35a,35bと、一対の従動鎖車36a,36bと、
各チェーン37a,37bと、各チェーンガイド38
a,38bと、アタッチメント46とを含んで構成され
る。各駆動鎖車35a,35bは、前記駆動源から動力
が伝達されて、鉛直方向に延びる各回転軸線41a,4
1bまわりに、相互に同期して逆方向に回転駆動され
る。チェーン37aは、駆動鎖車35aおよび従動鎖車
36aに巻掛けられて張架された状態で配置され、また
チェーン37bは、駆動鎖車35bおよび従動鎖車36
bに巻掛けられて張架された状態で配置される。前記第
1および第2フレーム32a,32bの上端面43a,
43bには、各チェーン37a,37bの鉛直下部を支
持するチェーンガイド38a,38bが設けられてい
る。
【0015】図4は、図2のセクションAを拡大して示
す平面図である。チェーン37aには、アタッチメント
46がチェーン37aの長手方向に沿って間隔L1をあ
けて複数設けられる。アタッチメント46は、略U字形
の形状を有し、チェーン37aのリンクプレート45に
固定される底部47と、底部47の前記走行方向A1両
端部から立設する一端部48および他端部49とから成
る。このアタッチメント46の各端部48,49間に
は、ピン50が固定される。この状態でピン50は、チ
ェーン37aのリンクプレート45の長手方向に沿って
延びる軸線51を有する。なお、他方のチェーン37b
にも同様に、アタッチメント46が設けられている。
す平面図である。チェーン37aには、アタッチメント
46がチェーン37aの長手方向に沿って間隔L1をあ
けて複数設けられる。アタッチメント46は、略U字形
の形状を有し、チェーン37aのリンクプレート45に
固定される底部47と、底部47の前記走行方向A1両
端部から立設する一端部48および他端部49とから成
る。このアタッチメント46の各端部48,49間に
は、ピン50が固定される。この状態でピン50は、チ
ェーン37aのリンクプレート45の長手方向に沿って
延びる軸線51を有する。なお、他方のチェーン37b
にも同様に、アタッチメント46が設けられている。
【0016】図5は、受台22a,22bを示す縦断面
図である。なお、一方の受台22aの構成は他方の受台
22bと類似し、図5では他方の受台22bを簡略化し
て示す。受台22a,22bは、連結部材55と、外枠
56と、断熱壁57と、内壁枠58と、内壁59と、固
定部材60とから成る。連結部材55は、前記ピン50
が挿通する挿通孔を有し、アタッチメント46に、ピン
50の軸線51まわりに角変位自在に取付けられる。ま
た連結部材55の前記走行方向A1,B1下流側の端面
とアタッチメント46の他端部49との間には、連結部
材55を前記走行方向A1,B1上流側へ付勢する皿ば
ね61が介在されている。
図である。なお、一方の受台22aの構成は他方の受台
22bと類似し、図5では他方の受台22bを簡略化し
て示す。受台22a,22bは、連結部材55と、外枠
56と、断熱壁57と、内壁枠58と、内壁59と、固
定部材60とから成る。連結部材55は、前記ピン50
が挿通する挿通孔を有し、アタッチメント46に、ピン
50の軸線51まわりに角変位自在に取付けられる。ま
た連結部材55の前記走行方向A1,B1下流側の端面
とアタッチメント46の他端部49との間には、連結部
材55を前記走行方向A1,B1上流側へ付勢する皿ば
ね61が介在されている。
【0017】内壁59は、底部レンガ62および側部レ
ンガ63から成る。各レンガ62,63は、たとえば耐
火レンガによって実現され、略長方形状に形成される。
前記耐火レンガは、けい藻土質、粘度質、けい酸質、ア
ノーサイト質、高アルミナ質、塩基性質、ジルコニア質
など多種の材質があり、その材質に応じて、再加熱収縮
率2%を超えない安全使用温度が700〜1400℃ま
で変化する。たとえば耐火レンガが粘度質から成る場
合、前記安全使用温度は1400℃程度である。固定部
材60は、複数のボルト65およびナット66から成
る。底部レンガ62および側部レンガ63には、ボルト
65の頭部を収容するための凹所66aが複数設けられ
ている。凹所66aは、前記底部レンガ62および側部
レンガ63が、複数のボルト65およびナット66によ
って内壁枠58に固定された後、たとえばキャスタブル
耐火物によって実現される不定形耐火物から成る充填材
67によって塞がれる。一方および他方の受台22a,
22bは、底面68および側面69から成る略L字形の
内面を有するように形成される。
ンガ63から成る。各レンガ62,63は、たとえば耐
火レンガによって実現され、略長方形状に形成される。
前記耐火レンガは、けい藻土質、粘度質、けい酸質、ア
ノーサイト質、高アルミナ質、塩基性質、ジルコニア質
など多種の材質があり、その材質に応じて、再加熱収縮
率2%を超えない安全使用温度が700〜1400℃ま
で変化する。たとえば耐火レンガが粘度質から成る場
合、前記安全使用温度は1400℃程度である。固定部
材60は、複数のボルト65およびナット66から成
る。底部レンガ62および側部レンガ63には、ボルト
65の頭部を収容するための凹所66aが複数設けられ
ている。凹所66aは、前記底部レンガ62および側部
レンガ63が、複数のボルト65およびナット66によ
って内壁枠58に固定された後、たとえばキャスタブル
耐火物によって実現される不定形耐火物から成る充填材
67によって塞がれる。一方および他方の受台22a,
22bは、底面68および側面69から成る略L字形の
内面を有するように形成される。
【0018】また一方および他方の受台22a,22b
が前記走行方向A1,B1に垂直な幅方向に相互に接触
した状態において、相互に当接する面70a,70b
は、鉛直な一仮想平面に対して所定の角度θ1をなして
形成される。前記角度θ1は、たとえばθ1=45°に
選ばれる。一方の受台22aのテーパ面70aは、前記
底面68の角部92aに連なり、この角部92aから下
方になるにつれて前記他方の受台22bから離反する方
向に退避して形成され、また他方の受台22bのテーパ
面70bは、前記底面68と角部92bで連なり、下方
になるにつれて一方の受台22aに近接する方向に延出
して形成される。また各受台22a,22bの内壁枠5
8の相互に対向する各対向面71a,71b間は、間隔
L2を有する。
が前記走行方向A1,B1に垂直な幅方向に相互に接触
した状態において、相互に当接する面70a,70b
は、鉛直な一仮想平面に対して所定の角度θ1をなして
形成される。前記角度θ1は、たとえばθ1=45°に
選ばれる。一方の受台22aのテーパ面70aは、前記
底面68の角部92aに連なり、この角部92aから下
方になるにつれて前記他方の受台22bから離反する方
向に退避して形成され、また他方の受台22bのテーパ
面70bは、前記底面68と角部92bで連なり、下方
になるにつれて一方の受台22aに近接する方向に延出
して形成される。また各受台22a,22bの内壁枠5
8の相互に対向する各対向面71a,71b間は、間隔
L2を有する。
【0019】前記断熱壁57は、炭素鋼などによって実
現される金属プレートから成り、前記内壁枠58と外枠
56との間に空気層が介在され、この空気層によって断
熱効果を得ることができる。前記各受台22a,22b
が前記幅方向に相互に隣接した状態において、断熱壁5
7の相互に対向する端部には、前記各テーパ面70a,
70bが傾斜する方向に同一方向に傾斜する各テーパ面
72a,72bが形成されている。外枠56の側面74
には、レール79が設けられる。このレール79上を、
前記主フレーム28に設けられる押圧手段76のローラ
78が走行する。この押圧手段76は、搬送装置21の
図2に示す第1領域87内で、各受台22a,22bを
前記幅方向に相互に近接する方向に押圧する。この押圧
手段76は、ばね77とローラ78とを有する。
現される金属プレートから成り、前記内壁枠58と外枠
56との間に空気層が介在され、この空気層によって断
熱効果を得ることができる。前記各受台22a,22b
が前記幅方向に相互に隣接した状態において、断熱壁5
7の相互に対向する端部には、前記各テーパ面70a,
70bが傾斜する方向に同一方向に傾斜する各テーパ面
72a,72bが形成されている。外枠56の側面74
には、レール79が設けられる。このレール79上を、
前記主フレーム28に設けられる押圧手段76のローラ
78が走行する。この押圧手段76は、搬送装置21の
図2に示す第1領域87内で、各受台22a,22bを
前記幅方向に相互に近接する方向に押圧する。この押圧
手段76は、ばね77とローラ78とを有する。
【0020】また一方および他方の受台22a,22b
の外枠56の底面75には、前記幅方向に沿う軸線まわ
りに回動可能なローラ80が設けられる。
の外枠56の底面75には、前記幅方向に沿う軸線まわ
りに回動可能なローラ80が設けられる。
【0021】図6は一方の受台22aが第1〜第3位置
81〜83に配置されたときの状態を示す断面図であ
り、図6(1)は第1位置81に配置された状態を示
し、図6(2)は第2位置82に配置された状態を示
し、図6(3)は第3位置83に配置された状態を示
す。また図7は、基板31からの角部92a,92bの
高さH1,H2と各受台22a,22bの配置位置との
相関を示すグラフである。前記案内手段24は、第1お
よび第2走行経路に沿って設けられる第1および第2案
内部材29a,29bから成る。この第1および第2案
内部材29a,29bは、前記各受台22a,22bの
ローラ80を案内する案内面85a,85bを有し、前
記第1および第2フレーム32a,32bの外周面33
a,33bの全周にわたってそれぞれ形成される。
81〜83に配置されたときの状態を示す断面図であ
り、図6(1)は第1位置81に配置された状態を示
し、図6(2)は第2位置82に配置された状態を示
し、図6(3)は第3位置83に配置された状態を示
す。また図7は、基板31からの角部92a,92bの
高さH1,H2と各受台22a,22bの配置位置との
相関を示すグラフである。前記案内手段24は、第1お
よび第2走行経路に沿って設けられる第1および第2案
内部材29a,29bから成る。この第1および第2案
内部材29a,29bは、前記各受台22a,22bの
ローラ80を案内する案内面85a,85bを有し、前
記第1および第2フレーム32a,32bの外周面33
a,33bの全周にわたってそれぞれ形成される。
【0022】図2をも参照して、閉ループ状の第1走行
経路は、4つの領域87〜90が前記走行方向A1に連
なって構成される。第1案内部材29aの案内面85a
は、開始位置である第1位置81から終端位置である第
2位置82にわたる第1領域87では、略水平な一仮想
平面91上に形成される。第2領域88では、第2位置
82で前記第1領域87に連なり、その第2位置82か
ら走行方向A1に離反するにつれて、前記第1領域87
を含む一仮想平面91との傾斜角度θ2が増加してい
き、第3位置83で第3領域89に連なる。第3領域8
9では、前記水平な一仮想平面91から角度θ2max
だけ傾斜した平面上に延びて形成され、第4位置84で
第4領域90に連なる。第4位置84から離反するにつ
れて前記一仮想平面91との傾斜角θ2が減少して、前
記第1領域87に第1位置81で連なるように形成され
る。
経路は、4つの領域87〜90が前記走行方向A1に連
なって構成される。第1案内部材29aの案内面85a
は、開始位置である第1位置81から終端位置である第
2位置82にわたる第1領域87では、略水平な一仮想
平面91上に形成される。第2領域88では、第2位置
82で前記第1領域87に連なり、その第2位置82か
ら走行方向A1に離反するにつれて、前記第1領域87
を含む一仮想平面91との傾斜角度θ2が増加してい
き、第3位置83で第3領域89に連なる。第3領域8
9では、前記水平な一仮想平面91から角度θ2max
だけ傾斜した平面上に延びて形成され、第4位置84で
第4領域90に連なる。第4位置84から離反するにつ
れて前記一仮想平面91との傾斜角θ2が減少して、前
記第1領域87に第1位置81で連なるように形成され
る。
【0023】一方の受台22aは、上述したように形成
される一方の案内面85a上を走行駆動する。その際、
一方の受台22aの角部92aと基板31との高さH1
は、図7のライン94に示されるように、第1領域87
では上限値Hmaxである。第2領域88では、一方の
受台22aが走行方向A1に走行するにつれて前記軸線
51まわりに角変位し、これによって前記高さH1は減
少して、第3位置83で下限値Hminとなる。第3領
域89では、前記高さH1は下限値Hminが維持さ
れ、第4領域90では、前記下限値Hminから、一方
の受台22aが前記走行方向A1に走行するにつれて軸
線51まわりに角変位し、これによって前記高さH1は
増加し、第1位置81で上限値Hmaxに復帰する。
される一方の案内面85a上を走行駆動する。その際、
一方の受台22aの角部92aと基板31との高さH1
は、図7のライン94に示されるように、第1領域87
では上限値Hmaxである。第2領域88では、一方の
受台22aが走行方向A1に走行するにつれて前記軸線
51まわりに角変位し、これによって前記高さH1は減
少して、第3位置83で下限値Hminとなる。第3領
域89では、前記高さH1は下限値Hminが維持さ
れ、第4領域90では、前記下限値Hminから、一方
の受台22aが前記走行方向A1に走行するにつれて軸
線51まわりに角変位し、これによって前記高さH1は
増加し、第1位置81で上限値Hmaxに復帰する。
【0024】他方の受台22bを案内する他方の案内面
85bは、上述した一方の受台22aを案内する一方の
案内面85aに類似して形成される。すなわち、図7の
ライン95に示されるように他方の案内面75bの第1
領域87では、角部92bと基板31との高さH2が上
限値Hmaxであり、他方の案内面75bの第2領域8
8では、他方の受台22bの角部92bが前記一方の受
台22aの角部92aよりも早く下降を開始し、第3領
域89では、下限値Hminであり、また第4領域90
では、前記角部92bが前記一方の受台22aの角部9
2aよりも遅く上限値Hmaxに到達するように形成さ
れる。
85bは、上述した一方の受台22aを案内する一方の
案内面85aに類似して形成される。すなわち、図7の
ライン95に示されるように他方の案内面75bの第1
領域87では、角部92bと基板31との高さH2が上
限値Hmaxであり、他方の案内面75bの第2領域8
8では、他方の受台22bの角部92bが前記一方の受
台22aの角部92aよりも早く下降を開始し、第3領
域89では、下限値Hminであり、また第4領域90
では、前記角部92bが前記一方の受台22aの角部9
2aよりも遅く上限値Hmaxに到達するように形成さ
れる。
【0025】このように形成される各案内面85a,8
5b上を、一方および他方の受台22a,22bは走行
駆動手段23によって走行するので、各受台22a,2
2bは、第4領域90から第1領域87に導かれる際に
は、一方の受台22aのテーパ面70aに、他方の受台
22bのテーパ面70bが下方から近接して接触し、前
記第1領域87では同一仮想平面91上を走行する。さ
らに第1領域87から第2領域88に導かれる際には、
他方の受台22bが一方の受台22aよりも先に角変位
を開始して、前記テーパ面70bが前記テーパ面70a
から下方へ離脱した後に、他方の受台22bが角変位を
開始する。したがって前記第1領域87の第1位置81
において、各受台22a,22bのテーパ面70a,7
0bを前記幅方向に円滑に接触させることができ、また
第2領域88の第2位置82において、各受台22a,
22bの接触状態を円滑に解除することができる。
5b上を、一方および他方の受台22a,22bは走行
駆動手段23によって走行するので、各受台22a,2
2bは、第4領域90から第1領域87に導かれる際に
は、一方の受台22aのテーパ面70aに、他方の受台
22bのテーパ面70bが下方から近接して接触し、前
記第1領域87では同一仮想平面91上を走行する。さ
らに第1領域87から第2領域88に導かれる際には、
他方の受台22bが一方の受台22aよりも先に角変位
を開始して、前記テーパ面70bが前記テーパ面70a
から下方へ離脱した後に、他方の受台22bが角変位を
開始する。したがって前記第1領域87の第1位置81
において、各受台22a,22bのテーパ面70a,7
0bを前記幅方向に円滑に接触させることができ、また
第2領域88の第2位置82において、各受台22a,
22bの接触状態を円滑に解除することができる。
【0026】このように構成される搬送装置21は、赤
熱コークスなど700〜1100℃程度の高温物体を連
続搬送するために用いられる。一方および他方の受台2
2a,22bは、前記第1領域87において、一方およ
び他方の受台22a,22bは、皿ばね61のばね力に
よって各走行方向A1,B1に、隣接する各受台と密着
し、かつ前記走行方向A1,B1に垂直な方向に、ばね
77のばね力によって前記各テーパ面70a,70bが
密着する。これによって前記第1領域87には、凹字形
の断面形状を有する連続した搬送面が形成される。上述
した高温物体を搬送する際は、高温物体を吐出するシュ
ート93によって第1領域87上の予め定める載荷位置
に配置される各受台22a,22bに前記高温物体を供
給する。各受台22a,22bは、上述したように相互
に隣接して連続した搬送面を形成している状態で、走行
駆動手段23によって第1領域87を前記走行方向A
1,B1に走行駆動され、第1領域87と第2領域88
とが連なる第2位置87、すなわち予め定める脱荷位置
で各受台22a,22bが下方に臨んで傾斜し、かつ相
互に離反する方向へ搬送され、これによって高温物体を
下方へ排出する。
熱コークスなど700〜1100℃程度の高温物体を連
続搬送するために用いられる。一方および他方の受台2
2a,22bは、前記第1領域87において、一方およ
び他方の受台22a,22bは、皿ばね61のばね力に
よって各走行方向A1,B1に、隣接する各受台と密着
し、かつ前記走行方向A1,B1に垂直な方向に、ばね
77のばね力によって前記各テーパ面70a,70bが
密着する。これによって前記第1領域87には、凹字形
の断面形状を有する連続した搬送面が形成される。上述
した高温物体を搬送する際は、高温物体を吐出するシュ
ート93によって第1領域87上の予め定める載荷位置
に配置される各受台22a,22bに前記高温物体を供
給する。各受台22a,22bは、上述したように相互
に隣接して連続した搬送面を形成している状態で、走行
駆動手段23によって第1領域87を前記走行方向A
1,B1に走行駆動され、第1領域87と第2領域88
とが連なる第2位置87、すなわち予め定める脱荷位置
で各受台22a,22bが下方に臨んで傾斜し、かつ相
互に離反する方向へ搬送され、これによって高温物体を
下方へ排出する。
【0027】再び図5を参照して、第1領域87におい
て前記接触した状態にある各受台22a,22bは、各
テーパ面70a,70bが相互に密着し、これによって
前記載荷位置で供給された高温物体97の漏れを防止す
ることができる。また搬送装置21は、連続した搬送面
に高温物体を供給することが可能なので、上述した従来
技術と比較して、搬送装置を同期させて高温物体を供給
しなければならないという手間をなくすことができる。
て前記接触した状態にある各受台22a,22bは、各
テーパ面70a,70bが相互に密着し、これによって
前記載荷位置で供給された高温物体97の漏れを防止す
ることができる。また搬送装置21は、連続した搬送面
に高温物体を供給することが可能なので、上述した従来
技術と比較して、搬送装置を同期させて高温物体を供給
しなければならないという手間をなくすことができる。
【0028】再び図3を参照して、搬送装置21は、前
記第1領域87上の載荷位置から脱荷位置にわたる搬送
領域において、ローラ80および連結部材55を冷却す
るための冷却器96が設けられる。この冷却器96は、
たとえば送風機であり、前記搬送領域の第1および第2
案内部材29a,29bの案内面85a,85b上に載
置されて、前記各ローラ80および連結部材55へ常温
の空気を吹付けて、各ローラ80および連結部材55の
前記搬送する高温物体からの熱による熱変形を阻止する
ことができる。
記第1領域87上の載荷位置から脱荷位置にわたる搬送
領域において、ローラ80および連結部材55を冷却す
るための冷却器96が設けられる。この冷却器96は、
たとえば送風機であり、前記搬送領域の第1および第2
案内部材29a,29bの案内面85a,85b上に載
置されて、前記各ローラ80および連結部材55へ常温
の空気を吹付けて、各ローラ80および連結部材55の
前記搬送する高温物体からの熱による熱変形を阻止する
ことができる。
【0029】また搬送装置21では、図1および図3の
仮想線で示すように、第1領域87の各受台22a,2
2bの上部に蓋用コンベア98を設けることによって、
高温物体の酸化防止および高温物体の保温を図ることが
できる。この蓋用コンベア98は、等間隔に複数設けら
れる蓋99と、この各蓋99を各受台22a,22bの
上面100に当接させて、高温物体の搬送方向に沿って
走行駆動するための走行駆動手段とを有する。前記蓋9
9は、各受台22a,22bと同様に耐火物から成る内
壁を有し、シュート93によって高温物体が供給される
載荷位置よりも高温物体の搬送方向上流側で各受台22
a,22bの上面100に当接して、この状態で脱荷位
置まで走行する。脱荷位置では、上方に反転して前記搬
送方向とは逆方向に走行して、下方へ反転し、再び各受
台22a,22bの上面100に当接するように構成さ
れる。このように蓋用コンベア98を設けることによっ
て、前記高温物体の酸化防止および保温を図ることがで
きる。また、前記シュート93が配置される領域で、各
受台22a,22b上に供給された高温物体に不活性ガ
スを吹付ける不活性ガス噴射器を設け、かつ前記蓋用コ
ンベア98を設けることによって、前記高温物体の酸化
をより確実に防止することができる。
仮想線で示すように、第1領域87の各受台22a,2
2bの上部に蓋用コンベア98を設けることによって、
高温物体の酸化防止および高温物体の保温を図ることが
できる。この蓋用コンベア98は、等間隔に複数設けら
れる蓋99と、この各蓋99を各受台22a,22bの
上面100に当接させて、高温物体の搬送方向に沿って
走行駆動するための走行駆動手段とを有する。前記蓋9
9は、各受台22a,22bと同様に耐火物から成る内
壁を有し、シュート93によって高温物体が供給される
載荷位置よりも高温物体の搬送方向上流側で各受台22
a,22bの上面100に当接して、この状態で脱荷位
置まで走行する。脱荷位置では、上方に反転して前記搬
送方向とは逆方向に走行して、下方へ反転し、再び各受
台22a,22bの上面100に当接するように構成さ
れる。このように蓋用コンベア98を設けることによっ
て、前記高温物体の酸化防止および保温を図ることがで
きる。また、前記シュート93が配置される領域で、各
受台22a,22b上に供給された高温物体に不活性ガ
スを吹付ける不活性ガス噴射器を設け、かつ前記蓋用コ
ンベア98を設けることによって、前記高温物体の酸化
をより確実に防止することができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の本発明によ
れば、高温物体が供給されるべき搬送領域上の載荷位置
において連続搬送面が形成されるので、高温物体を連続
して供給することが可能となる。したがって上述した各
従来技術のような高温物体の受台となるバケット2、パ
ン11および鍋15,15aを載荷位置に配置させて高
温物体を供給する構成と比較して、載荷位置で受台を停
止させる必要がない。また乗載した高温物体を脱荷位置
で下方に自動的に排出することができるので、上述した
各従来技術に関連して述べたような、高温物体を排出さ
せるための工程をなくすことができる。さらに各受台
は、閉ループ状に形成される第1および第2の走行経路
に沿った方向に導かれて脱荷位置から前記載荷位置へ復
帰するので、高温物体の連続搬送が可能となる。これに
よって高温物体の搬送効率が向上し、高温物体の単位時
間あたりの搬送量の拡大が可能となる。
れば、高温物体が供給されるべき搬送領域上の載荷位置
において連続搬送面が形成されるので、高温物体を連続
して供給することが可能となる。したがって上述した各
従来技術のような高温物体の受台となるバケット2、パ
ン11および鍋15,15aを載荷位置に配置させて高
温物体を供給する構成と比較して、載荷位置で受台を停
止させる必要がない。また乗載した高温物体を脱荷位置
で下方に自動的に排出することができるので、上述した
各従来技術に関連して述べたような、高温物体を排出さ
せるための工程をなくすことができる。さらに各受台
は、閉ループ状に形成される第1および第2の走行経路
に沿った方向に導かれて脱荷位置から前記載荷位置へ復
帰するので、高温物体の連続搬送が可能となる。これに
よって高温物体の搬送効率が向上し、高温物体の単位時
間あたりの搬送量の拡大が可能となる。
【図1】本発明の実施の一形態である搬送装置21を簡
略化して示す斜視図である。
略化して示す斜視図である。
【図2】搬送装置21の平面図である。
【図3】図2の切断面線III−IIIから見た断面図
である。
である。
【図4】図2のセクションAを拡大して示す平面図であ
る。
る。
【図5】各受台22a,22bの縦断面図である。
【図6】走行経路における受台22aの動作を説明する
ための断面図である。
ための断面図である。
【図7】第1〜第4領域87〜90における各角部92
a,92bと基板31との高さH1,H2の変化を示す
グラフである。
a,92bと基板31との高さH1,H2の変化を示す
グラフである。
【図8】台車2を用いた典型的な従来技術である搬送装
置の構成を簡略化して示す斜視図である。
置の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図9】パン11を用いた典型的な従来技術である搬送
装置の構成を簡略化して示す斜視図である。
装置の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図10】鍋15を用いた典型的な従来技術である搬送
装置の構成を簡略化して示す正面図である。
装置の構成を簡略化して示す正面図である。
【図11】鍋15aを用いた典型的な従来技術である搬
送装置の構成を簡略化して示す正面図である。
送装置の構成を簡略化して示す正面図である。
21 搬送装置 22a,22b 受台 23 走行駆動手段 24 案内手段 28 主フレーム 31 基板 32a,32b 第1および第2フレーム 37a,37b チェーン 38a,38b チェーンガイド 43a,43b 上端面 46 アタッチメント 55 連結部材 57 断熱壁 59 内壁 62 底部レンガ 63 側部レンガ 68 底面 69 側面 70a,70b テーパ面 71a,71b 対向面 76 押圧手段 79 レール 81 第1位置 82 第2位置 83 第3位置 85a,85b 案内面 87〜90 領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 17/26 B65G 17/10 B65G 17/22
Claims (1)
- 【請求項1】 耐火物から成る内壁を有し、高温物体が
供給される載荷位置と前記高温物体を排出する脱荷位置
とにわたる搬送領域で、搬送方向および搬送方向に垂直
な方向に相互に隣接して略水平な連続搬送面を形成し、
前記搬送領域を含む閉ループ状の第1および第2走行経
路に沿ってそれぞれ等間隔をあけて設けられ、第1およ
び第2走行経路に沿って相互に逆方向にそれぞれ走行駆
動される各複数の受台と、 第1および第2走行経路に設けられる各複数の受台を、
同期して相互に逆方向に走行駆動する走行駆動手段とを
含み、 第1および第2走行経路に設けられる各複数の受台に
は、底面と側面とによって略L字状の内面が形成され、
かつ前記搬送領域で相互に当接し、鉛直な一仮想平面に
対して上方になるにつれて一方の受台から他方の受台に
向かって同一方向に傾斜するテーパ面がそれぞれ形成さ
れ、 前記搬送領域の開始位置よりも各走行方向上流側で一方
の受台を他方の受台よりも先に底面が上昇する方向に角
変位させ、搬送領域の終端位置から各走行方向下流側で
他方の受台を一方の受台よりも先に底面が下降する方向
に角変位させる案内手段を含むことを特徴とする高温物
体の搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09134184A JP3103521B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 高温物体の搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09134184A JP3103521B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 高温物体の搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10324410A JPH10324410A (ja) | 1998-12-08 |
JP3103521B2 true JP3103521B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=15122412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09134184A Expired - Fee Related JP3103521B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 高温物体の搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3103521B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104775397A (zh) * | 2015-04-01 | 2015-07-15 | 刘波 | 一种堤坝修建用土砖滑板 |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP09134184A patent/JP3103521B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10324410A (ja) | 1998-12-08 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |