JP3103250B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

ドラム式洗濯機

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JP3103250B2 JP05186654A JP18665493A JP3103250B2 JP 3103250 B2 JP3103250 B2 JP 3103250B2 JP 05186654 A JP05186654 A JP 05186654A JP 18665493 A JP18665493 A JP 18665493A JP 3103250 B2 JP3103250 B2 JP 3103250B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、脱水時の低振動化を
図ったドラム式洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なドラム式洗濯機の概要は、図1
0に示すように、サスペンション101によって支持さ
れた洗い槽103の内側に、水平軸心Wを中心として回
転自在に制御される洗い兼脱水ドラム105が配置さ
れ、前面の開閉扉107から洗濯物の出し入れを行なう
構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した如く洗い兼脱
水ドラム105は、水平軸心Wを中心として回転する所
から、開閉扉107から入れた洗濯物109は、ドラム
105の回転停止と同時に、重力によって洗い兼脱水ド
ラム105の下側に集まるようになる。
【0004】したがって、洗濯完了後、脱水工程に入る
と、下側に洗濯物109が集まり重心が大きく偏った状
態での高速回転となるため、大きなアンバランスが発生
して洗い槽103全体が大きく振動するようになる。こ
の結果、サスペンション101を介して外箱111に振
動が伝わる不具合いが起きる。
【0005】このために、次のようにして振動を小さく
抑えるようにしている。
【0006】(1) 洗い槽103に重り113を設け、全
体の重量を増やすことで低振動化を図る。
【0007】(2) 図11に示すように、脱水開始時に、
洗い兼脱水ドラム105内の洗濯物101ができるだけ
均一に分布されるよう洗い兼脱水ドラム105の回転数
を制御し、低振動化を図る。
【0008】(3) 洗い兼脱水ドラム105の外周に鎖線
で示すように液体が封入されたリング状の液体バランサ
115を設けることで、洗い兼脱水ドラム105の回転
数が共振点を越えてから洗濯物109の偏りによるアン
バランスをなくし、低振動化を図るものである。
【0009】しかしながら、(1) の手段にあっては、洗
濯機全体の重量増加につながり軽量化を図る上で望まし
くない。(2) の手段にあっては、モータの回転数を制御
するだけで、アンバランスが発生しないよう洗濯物を均
一に分布させることは難しく、低振動化を図る上で限度
がある。また、(3) の手段にあっては、洗い兼脱水ドラ
ム105の回転数が共振点以上では有効に作用する反
面、共振点以下の回転数となる運転開始時において、液
体バランサ115の下方に液体が集まるため、アンバラ
ンスを逆に増加させるデメリットを有する等の問題を招
来する。
【0010】洗い運転時等の低速回転では液体バランサ
内を液体が流動するため騒音が増大する。
【0011】そこで、この発明は、前記問題を解消した
新たなドラム式洗濯機を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、水平軸心を中心として回転自在に制御
される洗い兼脱水ドラムのドラム周面に沿って液体バラ
ンサを設け、液体バランサを、洗い兼脱水ドラムの円周
方向に沿って設けられ液体が入る複数の独立したバラン
ス室と、独立したバランス室と並設し、連絡通路を介し
て各バランス室と連通し合うリング状に形成された連続
するバランス室とで構成する。
【0013】そして、複数の独立したバランス室を、す
べて体積が等しくなるようにすると共に連絡通路は、各
バランス室の外周寄りで、円周方向の中央部位に設け
る。
【0014】また、洗い兼脱水ドラムの外周面と、液体
バランサの内周面との間に、排水スペースを確保する。
【0015】
【作用】かかるドラム式洗濯機によれば、洗濯工程時に
洗い兼脱水ドラムが回転すると、液体バランサ内に封入
された液体は、遠心力及び重力の作用を受け、連絡通路
を介して流出入し、バランスが均一に確保された状態と
なる。
【0016】したがって、共振点以下の回転数となる脱
水工程の初期時にあっても大きくアンバランスになるこ
とはない。また、共振点以上の回転数に入ると、洗濯物
の偏よりに対して反対側に液体が集まり、バランスする
作用が働く結果、振動の大巾な低減が図れると共に、液
体バランサに影響されることなく排水スペースから効率
よく排水が行なわれる。
【0017】
【実施例】以下、図1乃至図9の図面を参照しながらこ
の発明の一実施例を詳細に説明する。
【0018】図中1は洗濯機本体となる外箱を示してお
り、外箱1内には、外槽となる洗い槽3と内槽となる洗
い兼脱水ドラム5が配置されている。
【0019】洗い槽3は底部側に設けられた複数のサス
ペンション7によって支持されている。洗い槽3の上方
には給水弁9が、底部には排水弁11がそれぞれ設けら
れ、給水弁9を開けることで洗濯水の給水が可能とな
り、排水弁11を開けることで洗濯水の排水が可能とな
っている。
【0020】洗い兼脱水ドラム5は、外周面に多数の貫
通孔13が設けられると共に水平軸心Wとなるドラム軸
15に回転自在に軸架され、外箱1の正面パネルに設け
られた開閉扉17を開くことで、洗濯物19の出し入れ
が行なえるようになっている。
【0021】ドラム軸15は、駆動モータ21からの回
転動力が与えられるもので、ドラム軸15の駆動プーリ
23と駆動モータ21のモータプーリ25とに伝達ベル
ト27が掛回されている。
【0022】駆動モータ21は、洗い槽3の底部側に固
定セットされ、各制御スイッチ29のオン・オフにより
制御部31からの指令に基づいて回転制御されるように
なっている。
【0023】一方、洗い兼脱水ドラム5には、ドラム周
面に沿って液体バランサ33が設けられている。
【0024】液体バランサ33は、図2に示すように断
面矩形状のダクトによってリング状に形成され、60度
ずつ放射線上に沿って配置された仕切板35により、6
つのバランス室I,II,III ,IV,V,VIを有してい
る。
【0025】バランス室I,II,III ,IV,V,VIは、
図4に示すように内周面37、外周面39、左右側面4
1,43、仕切板35とにより独立した部屋に形成され
塩水等の液体が封入されている。そして、一方となる図
面右側の側面43には連続するリング状のバランス室4
5が並設している。
【0026】連続したバランス室45は、側方が開放さ
れた断面コ字状の部材47を、独立したバランス室I,
II,III ,IV,V,VIの側面43に接合することで形成
され、連絡通路49を介して各独立したバランス室45
と連通している。
【0027】連絡通路49は、図4に示すように側面4
3の外周面39寄りで、円周方向の中央部位の中心線X
上に設けられた長孔状の形状となっている。
【0028】次に、図6から図9に基づいて動作を説明
する。まず、洗い、すすぎ工程による矢印方向の低速回
転時において、図6ではバランス室I内の液体は回転に
伴ない、図7の点線網掛けで示した余分な量だけ連絡通
路49から最下部にあるバランス室VおよびVIへ移動す
る。これにより、バランス室V内の液量は、図6では少
なかったが、図7の状態で、他のバランス室からあふれ
出た液体により、補給される。また、バランス室VI内の
液量は図6では規定量より多かったが、図7ではバラン
ス室Vと同量になる。同様に、図8では、バランス室II
I の余分な液体があふれ出てバランス室IV及びVに供給
される。この一連のプロセスは、洗い兼脱水ドラム5が
洗い運転時などに低速回転した場合に付随して行われる
ため、特別な行程を設ける必要がない。従って、洗い・
すすぎ運転中この一連のプロセスは継続して行われるた
め、図8に示すように、6つのバランス室I,II,III
,IV,V,VIにほぼ均等に液体が入った状態がつくら
れる。この状態になると、連続したバランス室45内の
液体量はゼロにはならないが、量としては少ないため、
洗い兼脱水ドラム5の回転に伴ってバランス室45内を
相対的に移動する液体によって発生する液体移動騒音
は、従来構造の液体バランサと比較して大幅に小さくな
る。
【0029】一方、脱水運転時には、洗い兼脱水ドラム
5の回転数の増加に伴い、液体バランサ33内の液体に
遠心力が作用し、800rpm程度の高速回転時には、
液体バランサ33内の液体は、図9に示すごとく外周に
押し付けられた状態になる。即ち、脱水運転中は、洗い
兼脱水ドラム5内の洗濯物19は均一とはならないた
め、図9に示すように洗濯物19により外力Fが働らい
て振れ回りの中心がSからOに移動し、その位置Oを中
心とするの回転運動となる。液体はOを中心とし、半径
1 の距離でその液面が形成されるため、液体は洗濯物
19の偏りの反対方向に偏り、洗濯物19の偏りによる
アンバランスを補正し、振動は小さく抑えられる。ま
た、脱水行程開始時に図8のごとく全てのバランス室
I,II,III ,IV,V,VIに均一に液体が分布した状態
から、図9の状態に移行するには、各バランス室内の液
体は、遠心力により液体バランサ33外周に押し付けら
れるため重力の影響は無視でき、各バランス室がどの位
置にあっても各バランス室に設けられた連絡通路49か
ら、連続したバランス室45を通して必要な量だけ液体
の移動が可能となる。
【0030】図10は第2実施例を示したものである。
この実施例は、液体バランサ33の内周面37と洗い兼
脱水ドラム5の外周面との間に所定の間隙を確保し、そ
の間隙を排水スペース51としたものである。
【0031】なお、その他の構成要件は図1と同様のた
め同一符号を符して詳細な説明は省略する。
【0032】したがって、この実施例によれば、洗い兼
脱水ドラム5内の洗濯水は、液体バランサ33に影響さ
れることなく排水スペース51から効率よく排水される
ようになる。
【0033】
【発明の効果】以上、説明したようにこの発明によれ
ば、連絡通路を介して独立した各バランス室内の液体量
を回転数に対応して均一にできるため脱水開始時に液体
の偏りをなくすることができ、定常回転時には洗濯物の
偏りによるアンバランスを軽減するため振動を大巾に低
減することができる。また、液体バランサに影響される
ことなく排水が効率よく行われる。しかも、洗い、すす
ぎ工程による低速回転時において、液体バランサ内の液
体が大量に移動することがなくなり液体移動による移動
音を小さく抑えることが可能となるため、品質面の上か
ら大変好ましいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるドラム式洗濯機の概要説明
図。
【図2】液体バランサの斜視図。
【図3】液体バランサの分解斜視図。
【図4】図2のA−A線切断斜視図。
【図5】連絡通路の取付位置を示した説明図。
【図6】洗い、すすぎ工程時の液体の動作図。
【図7】洗い、すすぎ工程時の液体の動作図。
【図8】洗い、すすぎ工程時の液体の動作図。
【図9】脱水工程時の液体の動作図。
【図10】別の実施例を示した図1と同様の概要説明
図。
【図11】従来例を示した図1と同様の説明図。
【図12】バランス脱水を示した従来の説明図。
【符号の説明】
1 外箱 3 洗い槽 5 洗い兼脱水ドラム 7 サスペンション 33 液体バランサ 45 連続するバランス室 49 連絡通路 51 排出スペース I,II,… 独立したバランス室

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外箱内に、サスペンションによって支持
    された洗い槽と、洗い槽の内側で、駆動モータにより水
    平軸心を中心として回転自在に制御される洗い兼脱水ド
    ラムと、洗い兼脱水ドラムのドラム周面に沿って設けら
    れた液体バランサとを備え、前記液体バランサを、洗い
    兼脱水ドラムの円周方向に沿って設けられ液体が入る複
    数の独立したバランス室と、独立したバランス室と並設
    し、連絡通路を介して各バランス室と連通し合うリング
    状に形成された連続するバランス室とで構成したことを
    特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 【請求項2】 複数の独立したバランス室は、すべて体
    積が等しいことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗
    濯機。
  3. 【請求項3】 連絡通路は、各バランス室の外周寄り
    で、円周方向の中央部位に設けられていることを特徴と
    する請求項1記載のドラム式洗濯機。
  4. 【請求項4】 洗い兼脱水ドラムの外周面と、液体バラ
    ンサの内周面との間に、排水スペースを確保したことを
    特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
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