JP3103192B2 - かしめ装置の糸ガイド及び糸ガイドの取付構造 - Google Patents

かしめ装置の糸ガイド及び糸ガイドの取付構造

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JP3103192B2
JP3103192B2 JP04075585A JP7558592A JP3103192B2 JP 3103192 B2 JP3103192 B2 JP 3103192B2 JP 04075585 A JP04075585 A JP 04075585A JP 7558592 A JP7558592 A JP 7558592A JP 3103192 B2 JP3103192 B2 JP 3103192B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療用のアイレス針に縫
合糸を結合する際に使用されるかしめ装置の糸ガイド及
び糸ガイドの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生体組織を縫合するために用いられる医
療用の縫合針として、一端に鋭利な針先を有し他端の端
面(元端面)に盲穴を形成したアイレス針がある。この
アイレス針は、元端面に形成された盲穴に縫合糸の端部
を挿入すると共に、該盲穴に対応する元端部をかしめ装
置によってかしめることでアイレス針と縫合糸とを結合
させている。アイレス針は太さが0.14mm〜1.40mmの範囲
に設定されたものが多く、盲穴は太さの約1/2程度の
径を持って形成されている。そして前記盲穴に縫合糸を
挿入して元端部をかしめることで縫合糸と縫合針を結合
させた糸付縫合針を構成して一般に提供される。施術者
は、これ等の縫合針の中から縫合部位に応じて適度な太
さのものを選択して用いている。
【0003】アイレス針と縫合糸を結合させるかしめ装
置は、先端にアイレス針の太さに対応した寸法を持った
溝を形成した下型と上型とを用い、これ等の型の間にア
イレス針を挿入すると共に該型によってアイレス針を保
持し、この状態で基端面に形成された盲穴に縫合糸の端
部を挿入し、その後、上型を下型に対し接近させてかし
めるようにしている。また下型と上型を交換することで
太さの異なる種々のアイレス針をかしめることが可能で
ある。アイレス針の元端部をかしめるかしめ装置として
種々の技術が提案されている。その中で代表的なかしめ
装置として本件出願人が既に特許権を取得している特許
第1172099 号(特公昭57-56412号公報)に開示されたも
のがある。この技術はアイレス針を定荷重でかしめるこ
とが出来るかしめ装置に関するものであり、フレームに
固定した下型と、フレームに設けた回動ピンに回動可能
に設けた揺動アームと、カムとを設け、前記揺動アーム
に回動ピンから所定の比率で設定した位置にラム及びブ
ロックを設け、またカムの回転に応じて上下動する受台
に荷重調整バネを介してバネ受を取り付けると共に該バ
ネ受に調整ネジを取り付け、更に前記受台に揺動アーム
に設けたブロックを装着して構成したものである。
【0004】上記かしめ装置に於いて、下型と上型によ
って保持されたアイレス針の盲穴に縫合糸の端部を挿入
する作業は作業員の手作業によって行われる。この作業
は微細な作業であり、作業能率を低下させ且つ作業員の
疲労を増加させる虞がある。このため、下型或いは上型
の側面にこれ等の型によって保持されたアイレス針の盲
穴と対向させて縫合糸の移送を案内する糸ガイドを設け
るのが一般である。糸ガイドとしては、例えば特開平2
-57243号公報に開示されたものがある。この糸ガイドの
内部はアイレス針の盲穴の径と略等しい径を持った細管
状に形成され、該細管状部分の一端側はテーパ状に拡開
されている。そして細管状部分をアイレス針の盲穴と対
向させて配置することで、テーパ状部分及び細管状部分
によって縫合糸の移送を案内し得るように構成してい
る。従って、縫合糸を糸ガイドのテーパ状部分から細管
状部分を通すことによって、該縫合糸の端部をアイレス
針の盲穴に挿入することが可能である。
【0005】最近の高度な医療技術の発達に伴い、脳外
科手術,眼科手術,手指手術等に於いて微細な血管や神
経を縫合する必要性が高まり、これ等の微細組織の縫合
を行うことを目的として極めて微小な太さのアイレス針
が要求されている。そしてこの要求を満足させるため
に、太さ23μm〜27μmのアイレス針が開発され、この
ような太さを持ったアイレス針に適用するために太さ5
μmの縫合糸が開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の糸ガイドに於い
て、管状部分の径がアイレス針に形成した盲穴の径より
大きくなると挿通された縫合糸を確実に盲穴に案内する
ことが困難となり、糸ガイドとしての機能を果たし得な
くなる。太さ23μm〜27μmのアイレス針では盲穴の径
は約10μm〜15μm程度であり、このような数値の細管
状部分を有し且つ該細管状部分の面を平滑に仕上げた糸
ガイドを形成することは困難である。
【0007】また従来の糸ガイドは管状に形成されてお
り、該ガイドの内部を外部から視認することは不可能で
ある。ある程度の太さを有する縫合糸を盲穴に挿入する
場合、作業員は縫合糸の端部が盲穴の底部に衝突したと
きの反力によって該縫合糸が盲穴に挿入されたことを確
認することが出来る。然し、太さ5μmの縫合糸では反
力を感じることは困難であり、従って、縫合糸の端部が
確実に盲穴に挿入されたか否かは目視によって確認する
以外に方法がないという問題がある。
【0008】本発明の目的は、微小太さの縫合糸を確実
に案内してアイレス針の盲穴に移送することが出来、且
つ移送される縫合糸を外部から視認することが出来るか
しめ装置に於ける糸ガイドと糸ガイドの取付構造を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明に係るかしめ装置の糸ガイドは、フレームに固
定された下型と該下型に離接する上型とによって保持さ
れたアイレス針の盲穴に縫合糸を挿入するための糸ガイ
ドであって、所定の平面を有する第1ガイド部材と、前
記第1ガイド部材の平面よりも短い第1平面と該第1平
面に対して交叉する第2平面を有する第2ガイド部材
と、前記第1ガイド部材及び第2ガイド部材を互いに圧
接して固定する固定手段とを有し、前記第1ガイド部材
の平面に対し前記第2ガイド部材の第1平面を当接させ
て前記固定手段によって固定することで第1ガイド部材
の平面と第2ガイド部材の第2平面とのコーナー部によ
って縫合糸のガイド部を構成し、且つ前記ガイド部を前
記盲穴に対向させて配置して構成されるものである。
【0010】前記かしめ装置の糸ガイドに於いて、第2
ガイド部材の第1平面及び第2平面に対して交叉する面
を下型と対向させて配置することが好ましく、更に、第
2ガイド部材の下型と対向する面と第2平面との交部に
縫合糸の逃げ部を形成し、下型に上型を接近させて縫合
糸を挿入したアイレス針をかしめたとき、前記逃げ部を
介して縫合糸が下型方向に変位し得るように構成するこ
とが好ましい。
【0011】また本発明に係る糸ガイドの取付構造は、
上記糸ガイドを移動手段を介してアームに取り付けると
共に、フレームに固定された下型から離隔し且つ上型の
離接方向に対し直交する方向に回動ピンを配置し、前記
アームを前記回動ピンに回動可能に装着して糸ガイドを
下型の側面に沿って移動させて所望の位置に配置し得る
ように構成されるものである。
【0012】
【作用】上記かしめ装置の糸ガイドによれば、太さが23
μm〜27μmのアイレス針(以下『マイクロ針』とい
う)であって、縫合糸の太さが極めて細いものであって
も、該縫合糸をマイクロ針に形成した微小な径の盲穴に
確実に案内することが出来る。また縫合糸の移送状態を
外部から視認することが出来、且つ縫合糸の端部がマイ
クロの盲穴に挿入されたか否かを外部から視認すること
が出来る。即ち、第1ガイド部材の平面に第2ガイド部
材の第1平面を当接させ、これ等のガイド部材を押圧さ
せて固定手段によって固定したとき、前記二面の交叉部
分はシャープなコーナーとして形成される。従って、第
1ガイド部材の平面と第2ガイド部材の第2平面との交
叉部分をガイド部として構成し、このガイド部をマイク
ロ針の盲穴に対向させて配置することで、該ガイド部に
沿って縫合糸を移送したとき、この縫合糸はガイド部を
構成する二面と接触して盲穴の方向に案内され端部が盲
穴に挿入される。また作業員は縫合糸の移送状態を外部
から視認することが出来る。
【0013】上記糸ガイドに於いて、第2ガイド部材の
第1平面及び第2平面と交叉する面を下型と対向させて
配置し、且つ第2ガイド部材の下型と対向する面と第2
平面との交部に縫合糸の逃げ部を形成した場合には、マ
イクロ針のかしめに際し縫合糸に傷が付くことがない。
即ち、かしめ装置のフレームに固定された下型に対し上
型を接近させてマイクロ針をかしめた場合、かしめの進
行に伴ってマイクロ針の太さが減少し、同時に盲穴の軸
心が下型の方向に変位する。そして盲穴の軸心の変位に
伴って縫合糸は逃げ部に沿って下型方向に屈曲すること
が出来る。このため、縫合糸がガイド部の端縁によって
損傷することがない。
【0014】上記糸ガイドの取付構造によれば、糸ガイ
ドを下型の側面に沿って所望の位置に配置することが出
来る。即ち、第1ガイド部材と第2ガイド部材とを固定
手段によって固定した糸ガイドを、該糸ガイドを取り付
ける移動手段を有し且つ下型から離隔した位置に上型の
離接方向に対し直交する方向に配設された回動ピンに装
着されたアームに取り付けたので、アームを回動ピンを
中心として回動させることで糸ガイドを回動ピンを中心
として回動させることが出来る。また移動手段を操作す
ることで糸ガイドを所望の方向に移動させることが出来
る。従って、かしめるべきマイクロ針の太さが変化した
場合、この変化に伴って変化する下型に対する盲穴の位
置に応じて糸ガイドを適宜所望の位置に配置することが
出来る。
【0015】
【実施例】以下上記糸ガイド及び糸ガイドの取付構造を
適用したかしめ装置の一実施例について図を用いて説明
する。図1はかしめ装置の機構を説明する側断面図、図
2は軸の取付構造を説明する図であり、(A)は部分断
面図、(B)は(A)の側面図、図3は上型をレバーに
固定する固定構造の断面図であり図1のX−X断面図、
図4は駆動機構を説明する図であり図1のY−Y断面
図、図5は下型を固定する固定構造の断面図であり図1
のZ−Z矢視図、図6は下型,上型とガイドとの関係を
示す側面図、図7は下型,上型とガイドとの関係を示す
正面図である。本発明に係る糸ガイドは、フレームに固
定された下型と該下型に対し離接する上型とによって保
持したマイクロ針の盲穴に縫合糸の端部を挿入する際
に、極めて細い縫合糸を確実に案内することが可能であ
り、且つ縫合糸の移送状態及び縫合糸が盲穴に挿入され
たか否かを外部から視認することが可能なように構成し
たものである。また糸ガイドの取付構造は、縫合糸を案
内する糸ガイドを下型に沿って移動可能に構成したもの
であり、下型上に配置されるマイクロ針の太さを変化さ
せた場合、該マイクロ針の太さに応じて変化する盲穴の
位置の変化に対応して糸ガイドを所望の位置に配置する
ことが可能なように構成したものである。
【0016】先ず、図によりかしめ装置の概略構成につ
いて説明する。このかしめ装置は、上型1を下型2に対
して離接させる回動機構A,回動機構Aを回動させる駆
動機構B,上型1に対して下型2の位置を調整するx−
yテーブルC,下型2上に配置されたマイクロ針に縫合
糸を挿入するためのガイド機構Dによって構成されてい
る。上型1は回動機構Aを構成するレバー3に固定さ
れ、下型2はx−yテーブルCを介してベースフレーム
4に固定されている。また下型2と隣接してガイド機構
Dが配置されている。上記回動機構Aはかしめ装置を操
作する作業員によって駆動することが可能であり、また
モーター等の駆動手段により駆動することも可能であ
る。本実施例では、回動機構Aを駆動機構Bによって駆
動し得るように構成している。
【0017】上型1及び下型2はかしめ装置の前方側
(図1に於ける左側、以下同じ)から後方側(図1に於
ける右側、以下同じ)にかけて所定の傾斜角度を持って
配設されており、上型1は該上型1が下型2に当接した
とき、下型2と同一軸線上に位置するように配設されて
いる。上型1,下型2の傾斜角度については特に限定す
るものではない。然し、この傾斜角度は、かしめ装置の
前方側に位置する作業員がマイクロ針の元端面に形成さ
れた盲穴に対する縫合糸の挿入作業、マイクロ針を下型
2上に保持する作業等の作業を行う際に、安楽な姿勢を
維持し得る角度であることが好ましい。本実施例では、
上型1,下型2の傾斜角度を略45度に設定している。
【0018】上型1及び下型2の先端にはマイクロ針の
かしめ太さに対応した図示しない微小な溝が形成されて
いる。またかしめ作業を行うに際しマイクロ針は下型2
上に上型1と下型2の軸線方向に対し直交する方向に配
置される。
【0019】上記構成に於いて、上型1を下型2から離
隔させたときかしめ装置を操作する作業員が下型2上に
マイクロ針を配置し、次いで上型1を下型2に接近させ
てこれ等の型1,2によってマイクロ針を把持すると共
に、ガイド機構Dを介してマイクロ針の元端面に形成さ
れた盲穴に縫合糸を挿入する。そして回動機構Aを回動
させて上型1を下型2側に押圧させることで、下型2上
に配置され且つ縫合糸を挿入したマイクロ針の元端部を
かしめ、マイクロ針と縫合糸とを結合させることが可能
である。マイクロ針に対するかしめが終了した後、回動
機構Aを回動させて上型1を下型2から離隔させること
で、かしめられたマイクロ針を下型2から取り外すと共
に次にかしめるべき新たなマイクロ針を下型2上に配置
することが可能である。
【0020】以下上記各機構を具体的に説明する。 〔回動機構A〕回動機構Aは、上型1を下型2に対して
離接させる機能を有するものであり、上型1と下型2と
が当接する位置から充分に離隔した位置であって且つ下
型2上に配置されたマイクロ針の盲穴の軸心(マイクロ
針の軸心)と同一方向に配設された軸5と、軸5に固定
されたレバー3と、ベースフレーム4に固定されて軸5
をマイクロ針の元端部に於けるかしめ長さに対し充分に
大きい長さで支持する軸受6とによって構成されてい
る。上型1と下型2の当接位置と軸5までの距離は充分
に大きく設定される。前記上型1と下型2の当接位置と
軸5との離隔距離は具体的な数値を限定するものではな
く、軸5の半径に対し充分に大きい値を有し且つ後述す
る設定手段を有する駆動機構Bを配置するのに充分な距
離があれば良い。
【0021】軸5はマイクロ針のかしめ長さに対し充分
に大きい長さを持って支持されている。即ち、軸5の長
さは図4に示す上型1,下型2の先端部分に於ける厚さ
の数百倍の長さを有しており、両端で軸受6によって支
持されている。本実施例では、マイクロ針に対するかし
め長さである上型1,下型2の先端部分の厚さは 0.2mm
に設定されている。これに対し軸5は長さ 100mm,太さ
8mmに設定されている。また軸5の両端には夫々円錐部
5aが形成されている。
【0022】軸5の配設位置と対応して該軸5を回転可
能に支持するピボット状の軸受6が配置されている。こ
の軸受6はベースフレーム4に立設された一対のコラム
部材7に軸5の軸方向と一致した方向に移動可能に且つ
固定可能に取り付けられている。コラム部材7はボルト
7aによってベースフレーム4に固着されており、該コ
ラム部材7であって軸5の配設位置と対応する位置に軸
受6を嵌合するための孔7bが形成されている。孔7b
の近傍には切欠部7cが形成され、該切欠部7cと孔7
bを接続してスリット7dが形成されている。前記切欠
部7cとスリット7dとによって孔7bの一方側に固定
片8を形成している。コラム部材7のベースフレーム4
と反対側の面に、中心にネジ部9aを有するプレート部
材9がボルト9bによって固着されている。前記ネジ部
9aにはホローセットボルト等のボルト10が螺合し該ボ
ルト10に固定ナット10bが螺合している。従って、コラ
ム部材7に形成した孔7bに軸受6を嵌合すると共に該
軸受6によって軸5を支持し、ボルト10を回転させて軸
受6を矢印a方向に移動させることで、軸5の円錐部5
aと軸受6の軸受面とにスラスト荷重を作用させ、これ
等の間の間隙を軸5の回動に必要な最小の値に設定して
軸5を支持することが可能である。そして固定片8をボ
ルト8aによってスリット7dの幅を縮小するように締
め付けることで、孔7bに嵌合され且つ軸5を支持した
軸受6をコラム部材7に固定することが可能である。
【0023】上記の如く支持された軸5では軸5と軸受
6との摺動面に生ずる間隙を軸5の回動に必要な最小値
に設定される。然し、前記摺動面に間隙が生じないわけ
ではなく、この間隙によって軸5の心ブレ及び心ズレが
生じる。本実施例では軸5の支持長さ 100mm、軸5と軸
受6との間隙寸法が0.001mm に設定している。このた
め、軸5の心ブレによる上型1の下型2に対する最大傾
斜角度は1/100000ラジアンとなり、また軸5の心ズレ
による上型1の下型2に対するマイクロ針の元端部の軸
心と直交する方向への最大ズレ量は0.001mm となる。然
し、マイクロ針の太さが23μm〜27μmであるため実用
上前記心ブレ及び心ズレの値は問題とはならない。従っ
て、軸5と軸受6の摺動面に間隙が生じても、この間隙
によるかしめに対する影響を無視することが可能であ
る。
【0024】軸5の略中央にレバー3が固定されてい
る。レバー3は一方の端部3aが軸5に固定された片持
ち梁状に構成されており、他方の端部3bに上型1が固
定され、且つ端部3a,3bの間に形成された取付片3
cに駆動機構Bを構成する設定部材26が取り付けられて
いる。レバー3の軸5に対する取付構造は、レバー3の
端部3aに軸5を嵌合する孔3dが形成され、この孔3
dとレバー3の端部3a側の端面を接続してスリット3
eが形成されており、これ等の孔3d及びスリット3e
によって固定片11が形成されている。そして孔3dに軸
5を嵌合し、レバー3を軸5の所望の位置(略中央)に
移動させてボルト11aによって固定片11を締め付けるこ
とで、該レバー3を軸5に固定している。
【0025】レバー3の端部3bには図3に示すように
上型1が固定されている。レバー3の端部3bには上型
ホルダー12がボルト12aによって取り付けられており、
且つ上型1を嵌入するための溝3f及びクランプレバー
13を取り付けるための溝3gが形成されている。上型ホ
ルダー12には回動ピン14が設けられており、また溝3g
であって回動ピン14から所定距離離隔した位置にバネ15
が設けられている。そして回動ピン14にクランプレバー
13の一方の端部が嵌合され、且つ該クランプレバー13の
他方の端部がバネ15と当接している。従って、クランプ
レバー13は回動ピン14に回動可能に装着され、且つバネ
15によって常に矢印b方向に付勢されている。クランプ
レバー13の回動ピン14と隣接する位置には上型1と係合
して該上型1を固定する突起13aが形成されている。ま
た溝3fに上型1を嵌入したとき、該上型1の頭部と対
応する位置にストッパーピン38が設けられている。この
ストッパーピン38は、マイクロ心をかしめる際に上型1
に作用するかしめ力によってクランプレバー13の固定力
が不足して上型1が軸方向に移動したとき、この移動を
阻止する機能を有するものである。上記構成に於いて、
バネ15の付勢力に抗してクランプレバー13を回動させる
ことで溝3fに嵌入している上型1を取り外すことが可
能である。また溝3fに嵌入したクランプレバー13の突
起13aを介して伝達されるバネ15の付勢力によって上型
1をレバー3に固定することが可能である。
【0026】上記の如く構成された回動機構Aにあって
は、上型1を下型2に離接させる際の摺動部分は軸5と
軸受6との摺動面のみとなる。また軸5と軸受6をピボ
ット状に形成すると共に軸受6によって軸5にスラスト
荷重を付与することで、摺動面に於ける間隙を軸5の回
動に必要な最小の値に設定することが可能となる。従っ
て、軸5を中心としてレバー3を回動させた場合、上型
1の下型2に対する当接位置の復元精度が向上し、下型
2上に載置されたマイクロ針のかしめ精度を向上させる
ことが可能である。また軸5と軸受6の摺動面に於ける
摺動抵抗は、軸5を構成する材料と軸受6を構成する材
料との摩擦係数と軸5,軸受6に作用するスラスト荷重
とによって定まる。前記摺動抵抗はレバー3を回動させ
る際の抵抗となり、マイクロ針に付与されるかしめ力に
影響を与える。然し、軸5と軸受6に於ける回転半径と
上型1,下型2の当接位置と軸5との距離の比を充分に
大きい値に設定することによって、摺動抵抗の影響を無
視することが可能である。このため、手動操作或いはエ
アシリンダー等の駆動手段によってレバー3を回動させ
ることで、上型1に所望のかしめ力を作用させて下型2
上に載置されたマイクロ針をかしめることが可能であ
る。
【0027】尚、上記実施例では軸5,軸受6をピボッ
ト状に形成した場合について説明したがこの構成に限定
するものではなく、例えば軸にテーパカラーを嵌合しナ
ットを用いてこのテーパカラーを締め付けることで軸受
との間隙を小さくし得るように構成しても良い。また高
精度の転がり軸受を用い、軸を内輪に圧入することで軸
と軸受との間隙を小さくしても良い。また軸5を両端で
支持することなく、片持ち梁状に支持しても良い。
【0028】本実施例では、レバー3を上型1が下型2
から離隔する方向に付勢する付勢手段16と、レバー3の
回動限を設定するストッパー手段17,18とが設けられて
いる。前記各手段16〜18を設けることによって、上型1
は常に下型1から離隔した位置にあり、且つ上型1を下
型2の方向にある定位置まで接近させてマイクロ針を一
定の寸法でかしめることが可能となる。
【0029】付勢手段16は、非作動時に上型1を介して
下型2に作用するレバー3の重量を調整して下型2上に
配置されたマイクロ針を上型1によって保持させるため
の手段である。この付勢手段16はレバー3の端部3aに
ピン16aを設けると共に該ピン16aにバネ16bの一端を
取り付け、ベースフレーム4の後方側であってレバー3
と対応する位置に固着したステー19にネジ部材16cを螺
合し、該ネジ部材16cの先端に形成した孔にバネ16bの
他端を取り付けることで構成されている。従って、ネジ
部材16dのステー19に対する出入りを調整することで、
レバー3に作用する付勢力を調整することが可能であ
り、この調整によって下型2上に配置されたマイクロ針
を上型1によって適度な保持力を作用させて保持し、こ
の状態でマイクロ針を回転させることが可能となる。
【0030】レバー3の開放限を規定するストッパー手
段17は、レバー3の端部3aであってピン16aの近傍に
設けたストッパーネジ17aと、ステー19のストッパーネ
ジ17aと対向する位置に設けた調整ネジ17bとによって
構成されている。従って、調整ネジ17bのステー19に対
する出入りを調整することで、レバー3の開放限を規定
することが可能である。
【0031】ストッパー手段18は、かしめ時に於けるレ
バー3の回動限を規定することで上型1の下型2に対す
る間隔を調整するものである。このストッパー手段18
は、ベースフレーム4に固着した一対のコラム部材7の
上方にこれ等のコラム部材7を連結するステー部材20を
固着し、このステー部材20のレバー3と対応する位置に
取り付けられた調整部材21と、レバー3の取付片3cに
取り付けられたストッパー部材22とによって構成されて
いる。調整部材21はマイクロメーターと同様の機構を有
しており、ダイヤル21aを所望の方向に回転させること
で、先端にチップボール21cを取り付けたネジ21bの出
入り寸法をμm単位で調整することが可能である。スト
ッパー部材22には調整部材21のチップボール21cと対向
する位置に超硬チップ22aが埋設され、且つボルト22b
によってレバー3に固着されている。上記の如く構成さ
れたストッパー手段18では、予め上型1が下型2に当接
したときの調整部材21に於けるダイヤル21aの値を読み
取っておき、かしめるべきマイクロ針に応じて設定され
た下型2に対する上型1の離隔寸法に対応してダイヤル
21aの指示値を読みながらネジ21bを出入りさせ、その
後、レバー3をかしめ方向である矢印c方向に回動させ
ると、レバー3の回動に伴って上型1がマイクロ針と当
接して該マイクロ針をかしめると共に、ストッパー部材
22が調整部材21のチップボール21cと当接してレバー3
の回動を停止させる。これにより、上型1の下型2に対
する間隔は一定となり、マイクロ針を一定寸法でかしめ
ることが可能となる。
【0032】〔駆動機構B〕駆動機構Bはレバー3をか
しめ方向である矢印c方向に回動させるための機構であ
り、特に、レバー3に所望の値に調整された荷重を作用
させて回動させるように構成されている。駆動機構B
は、モーター23と、モーター23の回転を往復直進運動に
変換する変換部材24と、変換部材24によって変換された
往復直進運動を伝達する伝達部材25と、レバー3の取付
片3cに取り付けられ該レバー3に付与する荷重を設定
する設定部材26とによって構成されている。
【0033】図4に示すように、モーター23はベースフ
レーム4に設けたモーターベース27に取り付けられてい
る。このモーター23としては、内部に減速装置を組み込
んだ減速モーターを用いることが好ましい。モーター23
の軸23aの端部はベアリング23bを組み込んだ軸受部材
23cによって支持されている。軸23aには変換部材24と
なる偏心カラー24が固着されており、この偏心カラー24
の外周にベアリング24aを介して伝達部材25を構成する
伝達プレート25aが回転可能に装着され、且つ偏心カラ
ー24の先端にモーター23の1回転毎に図示しないマイク
ロスイッチと離接して信号を発生させるドグ28が固着さ
れている。
【0034】伝達部材25は、偏心カラー24に回転可能に
装着された伝達プレート25aと、伝達プレート25aに螺
合された伝達ボルト25bとによって構成されている。伝
達ボルト25bは設定部材26に設けたフックプレート29の
孔29aに遊嵌しており、伝達ボルト25bの軸部25cと孔
29aとの係合によって伝達ボルト25bが偏心カラー24を
中心として回転することを防止すると共に、伝達ボルト
25bの頭部25dがフックプレート29と係合することでモ
ーター23の駆動力を設定部材26に伝達し得るように構成
している。
【0035】従って、モーター23を回転させると、この
回転に伴って偏心カラー24が回転し、該偏心カラー24の
偏心量に応じて伝達ボルト25bを矢印d,e方向に往復
直進移動させ、頭部25d,フックプレート29を介して設
定部材26に矢印d方向の駆動力を伝達することが可能で
ある。また伝達ボルト25bの伝達プレート25aに対する
螺合長さを調整することで、設定部材26に付与するスト
ロークを調整することが可能である。
【0036】設定部材26はレバー3を回動させる際の荷
重(上型1に作用させるかしめ力)を所望の値に設定す
るものである。この設定部材26は、予め設定された自由
長とバネ定数を有するバネ30と、バネ30の初期撓み量を
設定してレバー3に付与する荷重を調整する荷重設定ネ
ジ31とによって構成されている。
【0037】バネ30は、マイクロ針をかしめるに際し該
マイクロ針に作用させるべきかしめ力,軸5と軸受6と
の摺動面に於ける摺動抵抗,付勢手段16に於けるバネ16
bのバネ定数等を総合して計算し、この計算結果に応じ
て材料,線径,巻き数,自由長等が設計されている。バ
ネ30はレバー3の取付片3cの幅方向に貫通して形成さ
れた孔の内部に挿通され、取付片3cの幅方向両側に配
設された一対のバネ掛け部材32,33に両端を引っ掛けて
保持されている。本実施例ではバネ30として2本の引張
バネを用いている。
【0038】一方のバネ掛け部材32はフックプレート29
と一体的に構成されており、所定位置にピン32aが設け
られている。またバネ掛け部材32に於けるレバー3の取
付片3cの厚さ方向と対応する両側面には、設定部材26
のストローク(偏心カラー24の偏心量)よりも大きい長
さを持ったサイドプレート32bがボルト32cによって固
着されている。他方のバネ掛け部材33にもピン33aが設
けられており、該部材33の中央に荷重設定ネジ31を螺合
するネジ部33bが形成されている。またバネ掛け部材33
に於けるレバー3の取付片3cの厚さ方向と対応する両
側面には荷重設定ネジ31の長さと略等しい長さを持った
サイドプレート33cがボルト33dによって固着されてい
る。そしてバネ掛け部材32,33に設けたピン32a,33a
にバネ30の端部が夫々引っ掛けられている。上記サイド
プレート32b,33cは、レバー3の取付片3cの厚さ方
向の側面と接触してバネ掛け部材32,33の移動方向を案
内する機能を有するものである。
【0039】荷重設定ネジ31は、かしめ作業を開始する
に際し、軸5,軸受6に於ける摺動抵抗、及び付勢手段
16とレバー3の自重の差を考慮してマイクロ針に所定の
かしめ力を付与し得るバネ30の初期撓み量を設定するも
のである。荷重設定ネジ31は予め設定された長さと、バ
ネ30の撓み量を微小に設定し得るネジピッチとを有して
構成されている。荷重設定ネジ31の回転操作を容易にす
るために、該荷重設定ネジ31の端部には摘み31aが取り
付けられており、またバネ30の初期撓み量を設定したと
きこの初期撓み量を保持するために、蝶ナット等のロッ
クナット31bが螺合されている。この荷重設定ネジ31
は、バネ掛け部材33に形成したネジ部33bに螺合して該
部材33を貫通し、先端がレバー3の取付片3cの幅方向
の側面と当接している。
【0040】上記の如く構成された駆動機構Bに於い
て、マイクロ針に対するかしめ作業を開始する際に、荷
重設定ネジ31を回転させてバネ掛け部材33を矢印f,g
方向に移動させることでバネ30の初期撓み量を設定する
ことが可能である。そしてロックナット31bを回転させ
て荷重設定ネジ31のネジ面とバネ掛け部材33のネジ部33
bとに押圧力を作用させることで、設定されたバネ30の
初期撓み量を保持することが可能である。上記の如くし
てバネ30に所望の初期撓み量を設定した後、モーター23
を駆動すると、モーター23の回転に伴って偏心カラー24
が回転する。この回転は伝達プレート25aを介してフッ
クプレート29と係合する伝達ボルト25bに伝達され、該
伝達ボルト25bが矢印d,e方向に往復直進移動する。
伝達ボルト25bの矢印d方向への移動に伴って、頭部25
dがフックプレート29と当接すると、フックプレート29
及びバネ掛け部材32に矢印d方向の駆動力が作用する。
この駆動力はバネ30を介してバネ掛け部材33に伝達さ
れ、更に、荷重設定ネジ31からレバー3に伝達される。
このとき、レバー3に作用する力は、設定部材26で設定
された荷重となる。レバー3が矢印c方向に回動する
と、この回動に伴って軸5と軸受6の摺動面に摺動抵抗
が発生し、同時に付勢手段16によって軽減されていたレ
バー3の重量が作用する。従って、上型1には設定手段
26で設定された荷重から損失荷重を差し引いた荷重がか
しめ力として作用する。このため、下型2上に配置され
たマイクロ針を一定の荷重でかしめることが可能であ
る。
【0041】尚、上記構成に於いて、設定部材26はレバ
ー3の取付片3cに固着したストッパー部材22と隣接し
て配置することが好ましい。またストッパー部材22に目
盛を形成すると共に、設定部材26を構成するバネ掛け部
材33に前記目盛を指示する指標を成形することが好まし
い。設定部材26及びストッパー部材22をこのように構成
することによって、設定部材26のバネ30に初期撓みを与
える際に、バネ掛け部材33の移動方向をストッパー部材
22によってガイドすることが可能となり、且つ指標及び
目盛によってバネ30の撓み量を視認することが可能とな
る。
【0042】〔x−yテーブルC〕上記の如く上型1は
レバー3に固定され、且つレバー3は軸5,軸受6を介
してベースフレーム4に対し回動可能に構成されてお
り、組立終了後のかしめ装置に於けるレバー3には該レ
バー3を変位させる要素は何等存在しない。従って、上
型1をレバー3に固定したとき、該上型1の先端部分の
位置は一義的に設定される。本発明に係るかしめ装置で
は、上型1,レバー3を上記の如く構成することによっ
てマイクロ針に対するかしめ精度を向上させるものであ
る。従って、取付位置が一義的に設定される上型1に対
し下型2を正確に対向させるために、該下型2の取付位
置を調整すると共に調整位置に於いて固定し得るように
構成することが必要となる。x−yテーブルCは上記要
求を満足させるための機構である。
【0043】下型2はx−yテーブルCに固着された下
型ホルダー34に固定され、かしめ作業中は該テーブルC
を介してベースフレーム4に固定されている。下型ホル
ダー34は、図1及び図5に示すようにx−yテーブルC
の頂面に固着され、内部にクランプレバー35を配設する
ための溝34aと、下型2を挿入して固定するための溝34
bが形成されている。クランプレバー35は溝34bに嵌入
された下型2を固定するための部材である。このため、
クランプレバー35の先端に下型2を固定するための突起
35aが形成されている。このクランプレバー35は、溝34
aの先端側に設けた回動ピン36に回動可能に装着されて
おり、また溝34aの後端側(x−yテーブルC側)に設
けたバネ37によって常に図5に示す矢印h方向に付勢さ
れている。下型ホルダー34の溝34bの後端にストッパー
ピン38が設けられている。このストッパーピン38は溝34
bに嵌入された下型2の端部と当接して該下型2の溝34
aに対する嵌入深さを規制するものである。
【0044】上記の如く構成された下型ホルダー34にあ
っては、バネ37の付勢力に抗してクランプレバー35を回
動ピン36を中心として回動させることによって下型2を
溝34bから離脱させることが可能であり、且つ突起35a
を介して付与されるバネ37の付勢力によって溝34bに嵌
入された下型2を固定することが可能である。従って、
下型ホルダー34に下型2をかしめるべきマイクロ針に応
じて選択的に装着すると共に装着された下型2を固定す
ることが可能である。
【0045】x−yテーブルCは、かしめ方向に対して
直交する平面を想定し、該平面に於いて下型2上に配置
されたマイクロ針の軸心方向と平行な方向をx方向(図
5に於けるx方向)とし、且つマイクロ針の軸心方向と
直交する方向をy方向(図1に於けるy方向)として下
型ホルダー34の位置をx−y方向に微調整することが可
能なように構成されている。x−yテーブルCは、ベー
スフレーム4に固定されるベーステーブル39と、x方向
沿って移動可能に構成されたxテーブル40と、y方向に
沿って移動可能に構成されたyテーブル41とによって構
成されている。
【0046】xテーブル40,yテーブル41は夫々同一の
移動機構を持って構成されている。以下代表してベース
テーブル39とxテーブル40の間に構成される移動機構に
ついて説明する。ベーステーブル39の上面にはx方向に
沿ったあり39aが形成され、またxテーブル40の下面に
はあり39aと係合するあり溝40aが形成されている。ベ
ーステーブル39のx方向の一方の側面にステー部材39b
が固着されており、このステー部材39bに調整ネジ42が
回転可能に装着されている。調整ネジ42はxテーブル40
にx方向に沿って形成したネジ部40bに螺合されてい
る。
【0047】ベーステーブル39のy方向の一方の側面に
x方向に沿った長穴43aを形成したプレート部材43が配
設されている。このプレート部材43はディスタンスカラ
ー44を介してボルト44aによってベーステーブル39に固
着されている。プレート部材43の長穴43aにはxテーブ
ル40のy方向に沿って形成されたネジ部40cに螺合され
た固定ネジ45が遊嵌されている。また固定ネジ45にはデ
ィスタンスカラー44よりも僅かに短いカラー45aが嵌合
されている。従って、固定ネジ45を締め付けることによ
ってプレート部材43を介してxテーブル40とベーステー
ブル39を一体化することが可能であり、このとき、xテ
ーブル40はベーステーブル39に固定される。また固定ネ
ジ45を緩めることでベーステーブル39に対するxテーブ
ル40の固定を解除し、且つ調整ネジ42を所望の方向に回
転させることでxテーブル40をx方向に移動させること
が可能である。
【0048】ベーステーブル39は、頂部にかしめ方向
(レバー3の回動方向)に対し直交する方向の平面を有
し且つベースフレーム4に固着されたブロック46にボル
ト46aによって固着されている。従って、xテーブル4
0,yテーブル41を夫々所定位置で固定したとき、下型
2はx−yテーブルCを介して実質的にベースフレーム
4に対して固定される。
【0049】上記の如く構成されたx−yテーブルCに
於いて、下型ホルダー34に固定された下型2に対し上型
1を接近させたとき、これ等の型1,2がx方向及び/
又はy方向にズレが生じている場合には、このズレを無
くすように下型2の位置を調整することが可能である。
下型2の位置を調整する場合、下型1に対する下型2の
ズレ方向に対応するテーブル40,41の固定ネジ45を緩め
ると共に、調整ネジ42をズレを修正する方向に回転させ
る。この操作により下型2を上型1に対し正確に対向さ
せるように位置を調整し、この調整終了後、固定ネジ45
を締め付け、yテーブル41をxテーブル40に一体化させ
ると共にxテーブル40をベーステーブル39に一体化させ
ることで、下型ホルダー34に固定された下型2を実質的
にベースフレーム4に固定することが可能である。上記
の如くして下型2をベースフレーム4に固定すること
で、下型2上に配置されたマイクロ針を正確にかしめる
ことが可能となる。
【0050】〔ガイド機構D〕ガイド機構Dは下型2上
に配置されたマイクロ針の盲穴に縫合糸を挿入する際
に、該縫合糸を案内するための機構である。ガイド機構
Dは、下型2と隣接して配置されるガイド47と、ガイド
47の固定手段となるクランプ部材48と、下型2に対する
ガイド47の位置を調整する移動手段となる調整部材49と
によって構成されている。マイクロ針に結合される縫合
糸の太さは5μmである。このような縫合糸をピンセッ
ト等によって把持して直接マイクロ針の盲穴に挿入する
ことは実際上不可能である。このため、ガイド機構D
は、ガイド47を下型2と隣接して配置すると共に、ガイ
ド47に構成されたガイド部47aを下型2上に配置された
マイクロ針の盲穴に対向させて配置することで、ガイド
部47aに沿って縫合糸を移動させることによって該縫合
糸を盲穴に挿入し得るように構成されている。また調整
部材49を操作することによってガイド47を下型2に対し
所望の位置に配置し得るように構成されている。
【0051】ガイド47は、図1及び図6,図7に示すよ
うに、第1ガイド部材50と第2ガイド部材51によって構
成されている。第1ガイド部材50は、第2ガイド部材51
と組み合わされて下型2に隣接して配置されたとき、上
型1の側面と対向し得る長さ(図6に於ける上下方向の
寸法)を持って形成されており、少なくとも一つの面50
aは研磨等によって正確な平面に仕上げられている。
【0052】第2ガイド部材51は、第1ガイド部材50の
長さよりも短い長さを持って形成され、第1平面51a及
び第2平面51bは正確な平面に仕上げられ、且つ第1平
面51aと第2平面51bとが交叉する角は正確なコーナー
に仕上げられている。本実施例では、第2ガイド部材51
に於ける第1平面51aと第2平面51bとの交叉角度は90
度に設定されている。第2ガイド部材51に於ける第1平
面51a,第2平面51bと交叉する一方の側面51cは下型
2の側面と当接する当接面として構成される。このた
め、側面51cも正確な平面に仕上げられている。また側
面51cと第2平面51bとは逃げ部となる面51dによって
接続されている。
【0053】クランプ部材48はガイド47を構成する第1
ガイド部材50と第2ガイド部材51を組み合わせて固定す
る部材であり、クランプ本体48aと固定部材48bとによ
って構成されている。クランプ本体48a及び固定部材48
bには各ガイド部材50,51を嵌入するための溝48cが形
成されている。そして前記溝48cに第1ガイド部材50を
かしめ装置の後方側に配置し、且つ第2ガイド部材51を
前方側に配置すると共に第1ガイド部材50の平面50aに
第2ガイド部材51の第1平面51aを当接させて嵌入さ
せ、ボルト48dによって固定部材48bを締め付けること
で、各ガイド部材50,51によってガイド47を構成し、同
時にガイド部47aを形成している。
【0054】調整部材49は、下型2に対するガイド47の
位置を調整するものであり、上型1及び/又は下型2を
取り替えたとき,縫合糸の太さを変更するとき,かしめ
るべきマイクロ針の太さを変化させたとき、等の場合に
夫々変化するマイクロ針の盲穴にガイド47のガイド部47
aを対向させるように微調整する機能を有するものであ
る。調整部材49は、下型2を固定する下型ホルダー34に
設けた回動ピン49aに回動可能に装着した回動アーム52
と、下型ホルダー34に固着されたブラケット53と、ブラ
ケット53に取り付けられて回動アーム52を弾性的に押圧
する押圧プレート54とによって構成されている。
【0055】回動アーム52の後方側(かしめ装置の後方
側)の端部には、スリット52bを形成したコ字状のブラ
ケット52aが設けられており、また回動アーム52の下方
であって前方側(かしめ装置の前方側)の端部にはバネ
受け部52cが設けられている。ブラケット52aに通常の
マイクロメーターと同様に構成された調整ネジ55がかし
め装置の前後方向に沿って取り付けられている。そして
ボルト52dによってスリット52bを締め付けることで、
ブラケット52aに調整ネジ55を固定している。また前記
調整ネジ55の先端にクランプ部材48が固着されている。
【0056】ブラケット53には回動アーム52に設けたバ
ネ受け部52cと対向する位置にバネ受け部53aが設けら
れており、このバネ受け部53aの上方には水平方向の取
付片53bが設けられている。前記取付片53bに通常のマ
イクロメーターと同様に構成した調整ネジ56が上下方向
に取り付けられている。回動アーム52に設けたバネ受け
部52cとブラケット53に設けたバネ受け部53aとの間
に、回動アーム52を矢印i方向に付勢するバネ57が配置
されている。ブラケット53には弾性を持った押圧プレー
ト54がボルト54aによって取り付けられている。この押
圧プレート54は回動アーム52の側面と当接して該アーム
52に押圧力を作用させることで、回動アーム52を所定の
位置に保持し且つ固定するための部材である。
【0057】上記の如く構成されたガイド機構Dに於い
て、図6,図7に示すように、第1ガイド部材50と第2
ガイド部材51をクランプ部材48によってクランプしたと
き、第1ガイド部材50の面50aと第2ガイド部材51の第
2平面51bが交叉するコーナー部によって縫合糸のガイ
ド部47aが構成される。ガイド部47aが夫々正確な平面
である面50aと第2平面51bとで形成されることから、
該ガイド部47aはシャープなコーナーとして構成され且
つガイド部47aに間隙が形成されることもない。
【0058】例えば、ブロック状の材料をエンドミル,
フライスカッター,サイドカッター等の工具を用いて凹
面状に直交する二面を切削し、且つ夫々の切削面を研磨
した場合、これ等二面の交叉部分を完全なコーナーに形
成することは不可能である。即ち、機械部品では応力の
集中を防止するために、二面の交叉部には少なくとも0.
1 mm程度のC面取り、或いはR面取りを行うのが一般で
あり、二面の交叉部分を完全なエッジに形成することを
目的として工具の角部を所望の角度に一致させて研磨し
ても、切削加工を行う際の切削荷重によって角部に欠け
が生じ、或いは工具によって材料がむしられるために、
該交叉部を完全なコーナーに形成することは不可能であ
る。然し、太さ5μmの縫合糸を挿入する盲穴の径は10
μm程度であり、ガイド部47aに0.1 mmのC面,R面が
形成されている場合、このガイド部47aによって縫合糸
をガイドして盲穴に円滑に挿入することは不可能であ
る。本実施例では、ガイド47を第1ガイド部材50と第2
ガイド部材51との二部材で構成することで上記問題を解
決している。
【0059】ガイド47は下型2の側面と当接して配置さ
れる。即ち、図7に示すようにガイド47はガイド部47a
が下型2上に配置されたマイクロ針Mの盲穴mと対向す
るように配置され、且つガイド部47aがマイクロ針Mの
軸心方向であるx−yテーブルCに於けるx方向に平行
に配置されて下型2の側面に当接される。下型2に対す
るガイド47の配置方向は、かしめ装置を操作する作業員
の利き手方向が好ましく、一般には図に示すようにかし
め装置の前方側に位置する作業員から見て下型2の右側
に配置される。前述したように、下型2及び上型1はか
しめ装置の前方側から後方側にかけて所定の角度で傾斜
して配設されている。ガイド47は図6に示すように、前
記の如く配設された下型2に対し第1ガイド部材50の面
50aが垂直方向に位置し、且つ第2ガイド部材51の第2
平面51bが水平方向に位置するように配置される。従っ
て、ガイド47のガイド部47aはかしめ装置の前方側に位
置する作業員によって容易に且つ確実に視認し得るよう
に配置されている。
【0060】ガイド47を下型2の側面と当接させたと
き、第1ガイド部材50が上型1の側面と当接すると、レ
バー3を回動させる毎に上型1と第1ガイド部材50の間
に摺動抵抗を発生させることとなる。このため、ガイド
47は第2ガイド部材51の側面51cを下型2の側面に当接
させても、第1ガイド部材50が上型1に当接することの
ないよう、これ等のガイド部材50,51をクランプ部材48
によってクランプする際に、各ガイド部材50,51の間に
僅かなズレ量を持たせている。
【0061】前述したように、下型2はx−yテーブル
Cを介してベースフレーム4に固定されており、この下
型2に対し上型1を接近させることでマイクロ針をかし
めている。図7に示すように、下型2上にマイクロ針M
を配置し、ガイド47のガイド部47aに沿って移送された
縫合糸Fを盲穴mに挿入して上型1によってかしめたと
き、このかしめに伴ってマイクロ針M及び盲穴mが縮小
する。従って、盲穴mの軸心は下型2の方向に変位す
る。そして盲穴mの軸心の変位に伴って、縫合糸Fは第
2ガイド部材51の第2平面51bと側面51cとの間に形成
された斜面51dに沿って屈曲する。本件発明者の実験で
は、第2ガイド部材51の第2平面51bと側面51cとが鋭
角の稜線を持って交叉している場合、縫合糸Fが極めて
細いため、盲穴mの軸心の変位に伴い縫合糸Fが屈曲す
る際に稜線によって縫合糸Fが傷付くことがあり、直径
の一部が切断されることがあった。この問題を前記第2
平面51bと側面51cとを斜面51dによって接続すること
で解決している。
【0062】上記の如く、ガイド47のガイド部47a及び
該ガイド部47aを構成する二面50a,51bはかしめ装置
の前方側45度上方に向かって開放されている。このた
め、かしめ装置の前方側に位置する作業員によってガイ
ド部47a及び該ガイド部47aに沿って移送される縫合糸
Fの状況を容易に視認することが可能となる。然し、か
しめるべきマイクロ針の太さが変化すると、この変化に
伴って盲穴の径,軸心の位置が変化する。このため、ガ
イド47の下型2に対する位置を変化させることが必要と
なる。このような場合、調整部材49を操作することでガ
イド47の位置を調整することが可能である。
【0063】ガイド47の下型2に対する位置を変化させ
る場合の操作について説明する。回動アーム52は押圧プ
レート54によって押圧保持されているため、ガイド47の
ガイド部47aを下型2上に配置されたマイクロ針の盲穴
に対向するようにネジ部剤56とネジ部材55を所望の方向
に回転させると、これ等のネジ部材55,56の回転に伴っ
てガイド47が移動し、マイクロ針の盲穴にガイド部47a
が対向する上記の如くしてガイド47の下型2に対する位
置を調整することが可能である。
【0064】本実施例のかしめ装置に於いて、マイクロ
針の太さが27μm〜23μmであり、このマイクロ針に挿
入される縫合糸の太さは5μmである。このような太さ
を有するマイクロ針,縫合糸を肉眼で視認しつつ作業を
進行させることは容易ではなく、作業員の疲労を増加さ
せ、且つ作業能率が低下する虞がある。このため、下型
2上に配置されたマイクロ針の盲穴,ガイド47及びガイ
ド部47aに対向させて顕微鏡等の光学器具を設け、この
光学器具を通して作業を進行させることが好ましい。本
実施例では、図2に示すようにコラム7に揺動アーム60
を設け、この揺動アーム60に取り付けた軸61に図示しな
い反射鏡を設けた顕微鏡を取り付けることが可能なよう
に構成している。このように、作業員が作業部位を拡大
して視認し得るように構成することで、作業性を向上さ
せることが可能である。
【0065】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
糸ガイドでは、太さが23μm〜27μmのアイレス針であ
って、結合される縫合糸の太さが極めて細いものであっ
ても、該縫合糸をアイレス針に形成した微小な径を有す
る盲穴に確実に案内することが出来る。また縫合糸の移
送状態を外部から視認することが出来、且つ縫合糸の端
部がマイクロの盲穴に挿入されたか否かを外部から視認
することが出来る。
【0066】また前記糸ガイドに於いて、第2ガイド部
材の第1平面及び第2平面と交叉する面を下型と対向さ
せて配置し、且つ第2ガイド部材の下型と対向する面と
第2平面との交部に縫合糸の逃げ部を形成した場合に
は、マイクロ針のかしめに際し縫合糸が傷付くことがな
い。
【0067】また本発明に係る糸ガイドの取付構造によ
れば、糸ガイドを下型の側面に沿って所望の位置に配置
することが出来る。このため、かしめるべきマイクロ針
の太さが変化した場合であっても、この変化に伴って変
化する下型に対する盲穴の位置に応じて糸ガイドを適宜
所望の位置に配置することが出来る等の特徴を有するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】かしめ装置の機構を説明する側断面図である。
【図2】軸の取付構造を説明する図であり、(A)は部
分断面図、(B)は(A)の側面図である。
【図3】上型をレバーに固定する固定構造の断面図であ
り図1のX−X断面図である。
【図4】駆動機構を説明する図であり図1のY−Y断面
図である。
【図5】下型を固定する固定構造の断面図であり図1の
Z−Z矢視図である。
【図6】下型,上型とガイドとの関係を示す側面図であ
る。
【図7】下型,上型とガイドとの関係を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
Aは回動機構、Bは駆動機構、Cはx−yテーブル、D
はガイド機構、1は上型、2は下型、3はレバー、3
a,3bは端部、3cは取付片、4はベースフレーム、
5は軸、6は軸受、7はコラム部材、8は固定片、9は
プレート部材、10はボルト、11は固定片、12は上型ホル
ダー、13はクランプレバー、14は回動ピン、15はバネ、
16は開放手段、17,18はストッパー手段、19はステー、
20はステー部材、21は調整部材、22はストッパー部材、
23はモーター、24は変換部材,偏心カラー、25は伝達部
材、25aは伝達プレート、25bは伝達ボルト、26は設定
部材、27はモーターベース、28はドグ、29はフックプレ
ート、30はバネ、31は荷重設定ネジ、32,33はバネ掛け
部材、34は下型ホルダー、34a,34bは溝、35はクラン
プレバー、36は回動ピン、37はバネ、38はストッパーピ
ン、39はベーステーブル、39aはあり、40はxテーブ
ル、40aはあり溝、41はyテーブル、42は調整ネジ、43
はプレート部材、44はディスタンスカラー、45は固定ネ
ジ、46はブロック、47はガイド、47aはガイド部、48は
クランプ部材、48aはクランプ本体、48bは固定部材、
49は調整部材、50は第1ガイド部材、50aは面、51は第
2ガイド部材、51aは第1平面、51bは第2平面、51c
は側面、51dは斜面、52は回動アーム、52a,53はブラ
ケット、54は固定プレート、55,56は調整ネジ、57はバ
ネである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−67780(JP,A) 特開 昭59−33778(JP,A) 特開 昭63−212028(JP,A) 米国特許5025549(US,A) 米国特許3710483(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 17/06 B21D 39/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに固定された下型と該下型に離
    接する上型とによって保持されたアイレス針の盲穴に縫
    合糸を挿入するための糸ガイドであって、所定の平面を
    有する第1ガイド部材と、前記第1ガイド部材の平面よ
    りも短い第1平面と該第1平面に対して交叉する第2平
    面を有する第2ガイド部材と、前記第1ガイド部材及び
    第2ガイド部材を互いに圧接して固定する固定手段とを
    有し、前記第1ガイド部材の平面に対し前記第2ガイド
    部材の第1平面を当接させて前記固定手段によって固定
    することで第1ガイド部材の平面と第2ガイド部材の第
    2平面とのコーナー部によって縫合糸のガイド部を構成
    し、且つ前記ガイド部を前記盲穴に対向させて配置した
    ことを特徴としたかしめ装置の糸ガイド。
  2. 【請求項2】 前記第2ガイド部材の第1平面及び第2
    平面に対して交叉する面を下型と対向させて配置したこ
    とを特徴とした請求項1記載のかしめ装置の糸ガイド。
  3. 【請求項3】 前記第2ガイド部材の下型と対向する面
    と第2平面との交部に縫合糸の逃げ部を形成し、下型に
    上型を接近させて縫合糸を挿入したアイレス針をかしめ
    たとき、前記逃げ部を介して縫合糸が下型方向に変位し
    得るように構成したことを特徴とした請求項1又は2記
    載のかしめ装置の糸ガイド。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2或いは3記載のかしめ装
    置の糸ガイドを移動手段を介してアームに取り付けると
    共に、フレームに固定された下型から離隔し且つ上型の
    離接方向に対し直交する方向に回動ピンを配置し、前記
    アームを前記回動ピンに回動可能に装着して糸ガイドを
    下型の側面に沿って移動させて所望の位置に配置し得る
    ように構成したことを特徴とした糸ガイドの取付構造。
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