JP3103046U - 車載電源用レベルメータ付きノイズ除去装置 - Google Patents

Abstract

【課題】安定化回路を用いて直流電圧中の脈流成分を除去し、この脈流成分のレベルを表示できることを目的とする。
【解決手段】車載電源用レベルメータ付きノイズ除去装置は、スイッチ30の切換えによりバッテリー１からの電源自体の脈流成分31aの状態と、安定化回路32を経由後の安定化電源32aの脈流成分31aの状態とを選択的に表示部40で表示する構成である。
【効果】バッテリーに接続された安定化回路を有しているため、この安定化回路によって脈流成分がほぼ完全に除去され、安定した状態の安定化電源がオーディオ機器に供給され、ノイズ等の混入しない高音質の再生を行うことができる。
【選択図】図１

Description

本考案は、車載電源用レベルメータ付きノイズ除去装置に関し、特に、オルタネータが接続されたバッテリーから得た電源を、その脈流を除去した安定化電源として出力すると共に、その脈流の状態をレベルメータとしての表示部で表示し、オーディオ機器に安定した電源を供給することによって、オーディオ機器の性能を十分に発揮できるようにするための新規な改良に関する。

従来、用いられていたこの種の車載用のオーディオ機器に電源を供給する構成としては、文献名を示していないが、図２で示される構成が採用されていた。
図２において、符号１で示されるものは車両（図示せず）に設けられた車載鉛充電池からなるバッテリーであり、このバッテリー１の負極２は接地され、正極３はレギュレータ４を介して発電機であるオルタネータ５に接続されている。

前記正極３及びレギュレータ４は、ヒューズ６〜１１を介してリレー２０、ランプ２１、オーディオ機器２２、ワイパーモータ２３及びコンピュータ２４が接続され、これらのリレー２０、ランプ２１及びワイパーモータ２３は、スイッチ２５、２６、２７を介して接地され、前記オーディオ機器２２及びコンピュータ２４は直接接地されている。

従来の車載電源用のオーディオ機器に電源を供給する構成は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、車載の各種電装品は、バッテリーからの直流電力によって動作しているため、バッテリーの直流電圧はオルタネータが発電した交流電圧（図２の符号Ｂ）を整流した脈流電圧（図２の符号Ａ）によって常に充電が行われているが、この脈流電圧は、周期／電圧／電流がエンジン回転数の変化や、バッテリーの消耗度合い等によって変動し、そのため、車載電装品に供給される電源電圧には、バッテリーが有している１２Ｖの直流電圧にオルタネータが供給している脈流電圧やリレー及びスイッチ等から発生するサージ電圧が重畳されている。

従って、オーディオ機器が有する簡単な構成のフィルタでは、電源電圧に含まれるノイズ成分は、大なり小なりアンプを介してスピーカから出力され、歪の増大となり、音質の低下がもたらされる。
また、近年のＤＶＤによる音楽やビデオ等の高音質を５．１ｃｈ等で再生する場合には、このノイズが障害となっていた。

本考案による車載電源用レベルメータ付きノイズ除去装置は、バッテリーに第１スイッチを介して選択的に接続される脈流成分検出回路と、前記脈流成分検出回路に接続された表示部と、前記バッテリーに直接接続された安定化回路と、前記安定化回路に接続されたオーディオ機器と、前記第１スイッチと前記安定化回路の出力側とを接続する線路と、を備え、前記第１スイッチの切換えにより、バッテリーからの直流電圧を直接前記脈流成分検出回路で検出した脈流成分を前記表示部で表示することと、前記安定化回路を経た安定化電源を前記脈流成分検出回路で検出した脈流成分を前記表示部で表示することを切換えられるようにした構成であり、また、前記表示部は、ランプ、メータ、液晶ディスプレイ、ＬＥＤディスプレイの何れかよりなる構成である。

本考案による車載電源用レベルメータ付きノイズ除去装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、バッテリーに接続された安定化回路を有しているため、この安定化回路によって脈流成分がほぼ完全に除去され、安定した状態の安定化電源がオーディオ機器に供給され、ノイズ等の混入しない高音質の再生を行うことができる。
また、バッテリーを経由して得た直流電圧に混入している脈流成分は、スイッチの操作によって脈流成分検出回路によって検出され、この脈流成分のレベルがレベルメータとしての表示部によって表示されるため、ユーザーとしては、脈流成分除去前と除去後の状態を目で確認することができる。

本考案は、電源である直流電圧に含まれる脈流成分を安定化回路によって除去することにより、脈流成分によるノイズ発生の少ない安定化電源をオーディオ機器に供給して、高音質を得ることを目的とする。

以下、図面と共に本考案による車載電源用レベルメータ付きノイズ除去装置の好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分については同一符号を付して説明する。
図１において、符号１で示されるものは車両（図示せず）に設けられた車載鉛充電池からなるバッテリーであり、このバッテリー１の負極２は接地され、正極３はレギュレータ４を介して発電機であるオルタネータ５に接続されている。

前記正極３及びレギュレータ４は、ヒューズ６、７、８、１０、１１を介してリレー２０、ランプ２１、ワイパーモータ２３及びコンピュータ２４が接続され、前記リレー２０、ランプ２１及びワイパーモータ２３がスイッチ２５〜２７を介して接地されると共に、前記コンピュータ２４は直接接地されている。

前記バッテリー１の正極３には、第１スイッチ３０を介して脈流成分検出回路３１が接続され、この脈流成分検出回路３１には表示部４０が接続されている。
前記正極３には、安定化回路３２及びオーディオ機器２２が直列に接続されている。

前記安定化回路３２の出力側の出力である安定化電源３２ａは、直接オーディオ機器２２に供給されると共に線路１００を介して第１スイッチ３０から脈流成分検出回路３１に供給される。前記表示部４０はレベルメータの機能を有し、ランプ、メータ、液晶ディスプレイ、ＬＥＤディスプレイ等の何れかで構成されている。
前記正極３からの直流電圧４１に混入しているオルタネータ５からの脈流成分３１ａが、前記脈流成分検出回路３１で検出され、電圧出力に変換されて表示部４０に入力され、その電圧のレベルに応じて強弱又は文字等の表示が行われる。

前述の構成において、第１スイッチ３０を脈流成分検出回路３１側に切換えると、直流電圧４１に含まれる脈流成分３１ａが検出され、そのレベルが表示部４０で表示されることにより、ユーザーは自分の車の電源がオーディオ機器用には不向きであることが認識できる。

次に、前記安定化回路３２は周知の高精度フィルタ回路で構成されているため、直流電圧４１に含まれる脈流成分３１ａ等はほぼ完全に除去された状態の安定化電源３２ａがオーディオ機器２２に供給されており、第１スイッチ３０を安定化回路３２の出力側に切換えることにより、前記安定化電源３２ａが脈流成分検出回路３１に供給されるが、脈流成分３１ａは殆んど含まれないため、表示部４０の表示はレベル表示が低レベル又は零となる。

従って、ユーザーは、本考案による装置を用いることにより、自分の車のオーディオ機器２２に対して、極めて安定した直流電圧４１からなる安定化電源が供給され、高音質が再生されていることを実感することができる。

本考案は、車載用のオーディオ機器だけに限ることなく、例えば、船舶、飛行機等における装置にも適用できる。

本考案による車載電源用レベルメータ付きノイズ除去装置を示す構成図である。 従来構成のブロック図である。

符号の説明

１ バッテリー
４ レギュレータ
５ オルタネータ
２２ オーディオ機器
３０ 第１スイッチ
３１ 脈流成分検出回路
３１ａ 脈流成分
３２ 安定化回路
４０ 表示部

Claims (2)

1. バッテリー(1)に第１スイッチ(30)を介して選択的に接続される脈流成分検出回路(31)と、前記脈流成分検出回路(31)に接続された表示部(40)と、前記バッテリー(1)に直接接続された安定化回路(32)と、前記安定化回路(32)に接続されたオーディオ機器(22)と、前記第１スイッチ(30)と前記安定化回路(32)の出力側とを接続する線路(100)と、を備え、前記第１スイッチ(30)の切換えにより、バッテリー(1)からの直流電圧(41)を直接前記脈流成分検出回路(31)で検出した脈流成分(31a)を前記表示部(40)で表示することと、前記安定化回路(32)を経た安定化電源(32a)を前記脈流成分検出回路(31)で検出した脈流成分(31a)を前記表示部(40)で表示することを切換えられるように構成したことを特徴とする車載電源用レベルメータ付きノイズ除去装置。
2. 前記表示部(40)は、ランプ、メータ、液晶ディスプレイ、ＬＥＤディスプレイの何れかよりなることを特徴とする請求項１記載の車載電源用レベルメータ付きノイズ除去装置。

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