JP3102416U - 波形ワッシャ - Google Patents

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克巳 八木
準人 八木
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株式会社八木
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Abstract

【課題】リベットなどを用いて取付金具を相手部材に回転自在に連結する場合における取付金具と相手部材とのあいだのがたつきや振動を防止することができる波形ワッシャを提供する。
【解決手段】2ヵ所以上厚さ方向に曲がった部分を有し、波形を呈する波形ワッシャ。
【選択図】図2

Description

本考案は波形ワッシャに関する。さらに詳しくは、リベットなどを用いて取付金具を相手部材に回転自在に連結する場合における当該取付金具と相手部材とのあいだのがたつきや振動を防止することができる波形ワッシャに関する。以下、取付金具と連結される相手部材の一例として、扉等開度調整器を例にあげて説明する。
図5〜6に示されるように、従来より、扉を全開または任意の開度で保持するために、伸縮ステー51を備えた扉等開度調整器が用いられている。伸縮ステー51は、外筒54および該外筒54内に進退自在に挿通される内挿部材55とから構成されている。伸縮ステー51を、たとえば、図5〜6に示されるように、扉Dの上端付近に取り付けることにより、扉Dを全開状態で保持することができる。図5〜6において、扉DはD1側が枠部材Fに蝶着されており、取付金具B1は枠部材FのD1寄りにネジなどによって固着されている。取付金具B1に対して、外筒54の後端部がリベットなどによって回転自在に連結されている。一方、内挿部材55の先端部は、取付金具B2に対して、前記取付金具B1と同様にリベットなどによって回転自在に連結されている。取付金具B2は、扉Dの上端付近にネジなどによって固着されている。
しかし、取付金具B1、B2を相手部材である扉等開度調整器の外筒54または内挿部材55に対して、リベットなどを用いて回転自在に連結する場合、取付金具B1と外筒54とのあいだ、および取付金具B2と内挿部材55とのあいだにおいて回転ができるように、取付金具B1、B2、外筒4および内挿部材55のそれぞれの貫通孔の内周面とリベットピンの外周面とのあいだに若干の隙間をあけている。そのため、取付金具と外筒などとのあいだでは、がたつきや振動が発生するおそれがある。
本考案はかかる問題を解消するためになされたものであり、リベットなどを用いて取付金具を相手部材に回転自在に連結する場合における取付金具と相手部材とのあいだのがたつきや振動を防止することができる波形ワッシャを提供することを目的とする。
本考案の波形ワッシャは、2ヵ所以上厚さ方向に曲がった部分を有し、波形を呈することを特徴とする。
本考案の波形ワッシャは、滑り性およびバネ性を有する材料で作製されてなるのが好ましい。
本考案によれば、相手部材と取付金具とのあいだに挟まれた波形ワッシャの復元力を利用して、リベットなどを用いて取付金具を相手部材に回転自在に連結する場合における取付金具と相手部材とのあいだのがたつきや振動を防止することができる。
つぎに図面を参照しながら本考案の波形ワッシャをさらに詳細に説明する。図1は本考案の波形ワッシャを挟んで連結された扉等開度調整器および取付金具の使用状態を示す斜視説明図、図2は図1の外筒の端部における取付金具の連結構造を示す要部分解斜視図、図3は本考案の一実施の形態にかかわる波形ワッシャの平面図、および図4は図3のワッシャの側面図である。
図1に示されるように、外筒4内に内挿部材5が進退自在に挿通された扉等開度調整器1の両端部は、2つの取付金具2、3を介して、戸枠Fおよび扉Dにそれぞれ回転自在に連結されている。具体的には、外筒4の後端部には、戸枠Fにネジなどによって固定される取付金具2が回転自在に連結され、内挿部材5の先端部には、扉Dにネジなどによって固定される取付金具3が回転自在に連結されている。
取付金具2は、図2に示されるように、リベットピン6を用いて相手部材である外筒4に回転自在に連結されている。具体的には、図2に示される外筒4の先端部の貫通孔4aと同軸上になるように、円筒状スペーサ7、外筒4の上部開口を覆う外蓋8、ワッシャ9、取付金具2、後述する波形ワッシャ10およびワッシャ11のそれぞれの貫通孔の位置を合わせながら順次重ね合わせたのち、リベットピン6の先端をかしめることによって、前記取付金具2と外筒4を回転自在に締結している。
ここで、外筒4および取付金具2は、リベットピン6まわりに円滑に回転できるように、それぞれの貫通孔の内周面とリベットピン6の外周面とのあいだに若干の隙間をあけている。そのため、たとえば扉を開けた状態のときに、外筒4と取付金具2とのあいだでがたつきや振動が発生する場合がある。そこで、本考案では、リベットピン6で締結する際に、図3〜4に示されるような波状に湾曲した波形ワッシャ10を、たとえば取付金具2とワッシャ11とのあいだに挟むことにより、当該波形ワッシャ10の復元力によって外筒4および取付金具2をリベットピン6の軸方向に沿って付勢させている。そうすることにより、外筒4および取付金具2と、隣接する部材とのあいだにおける摩擦抵抗が増加し、その結果、外筒4をリベットピン6のまわりに回転させることは可能であるが、外筒4をリベットピン6の軸に垂直な方向に移動させにくくなる。これにより、外筒4と取付金具2とのあいだのがたつきや振動を防止することができる。
波形ワッシャ10は、図3〜4に示されるように、厚さ方向に2ヵ所以上湾曲または屈曲されることにより、山部分10aおよび谷部分10bが連続的に形成され、波形を呈している。ワッシャの波形を構成する山または谷の数については、本考案においてとくに限定されるものではなく、たとえば山の数を2〜4のあいだで適宜選定することができる。
波形ワッシャ10は、外筒4と取付金具2とのあいだの回転を円滑に行なうとともにがたつきや振動をより効果的に防止できるように、たとえばステンレスなどの滑り性およびバネ性を有する材料で作製されているのが好ましい。
なお、波形ワッシャ10の取付け位置は、本考案においてとくに限定されるものではなく、外筒4と円筒状スペーサ7とのあいだなどの任意の位置に挟むことができ、これによりがたつきを防止することができる。また、図示していないが、内挿部材5と取付金具3とのあいだの連結部分にも波形ワッシャを用いればがたつきや振動を防止することができる。
本考案の波形ワッシャを挟んで連結された扉等開度調整器および取付金具の使用状態を示す斜視説明図である。 図1の外筒の端部における取付金具の連結構造を示す要部分解斜視図である。 本考案の一実施の形態にかかわる波形ワッシャの平面図である。 図3のワッシャの側面図である。 図1の外筒の端部における取付金具の連結構造を示す要部分解斜視図である。 従来の扉等開度調整器が取り付けられた扉の閉状態を示す概略正面図である。
符号の説明
1 扉等開度調整器
2、3 取付金具
4 外筒
5 内挿部材
6 リベットピン
10 波形ワッシャ

Claims (2)

  1. 2ヵ所以上厚さ方向に曲がった部分を有し、波形を呈する波形ワッシャ。
  2. 滑り性およびバネ性を有する材料で作製されてなる請求項1記載の波形ワッシャ。
JP2003273308U 2003-12-22 2003-12-22 波形ワッシャ Expired - Lifetime JP3102416U (ja)

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