JP3102339U - 防水グロメット - Google Patents
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Abstract
【課題】 挿入荷重を従来よりも低減することができ,また被締め付け部材の板厚にかかわらず,グロメット全体が上下方向(軸線方向)にがたつくことのない防水グロメットを提供する。
【解決手段】 グロメット本体2の側面に上向きの係止爪5を形成し,これらの係止爪5の上端を外側が低くなる傾斜面6とし、傾斜面6の下部にグロメット本体2の軸線に対して垂直な段部7を形成する。ねじ締付けに伴うグロメット本体2の膨出によりこれらの係止爪5が外側に押されたとき、傾斜面6により被締め付け部材30を上向きに押圧し,頭部裏面に密着させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 グロメット本体2の側面に上向きの係止爪5を形成し,これらの係止爪5の上端を外側が低くなる傾斜面6とし、傾斜面6の下部にグロメット本体2の軸線に対して垂直な段部7を形成する。ねじ締付けに伴うグロメット本体2の膨出によりこれらの係止爪5が外側に押されたとき、傾斜面6により被締め付け部材30を上向きに押圧し,頭部裏面に密着させる。
【選択図】 図1
Description
本考案は,小物部品等を自動車のボディ鋼板等の被締め付け部材に取り付けるために用いられる樹脂製の防水グロメットの改良に関するものである。
本体部分を有底筒状として雨水等の侵入を防止した樹脂製の防水用グロメットは,本出願人の実公昭62−22659号公報(特許文献1)等に開示されている。図8はこの公報記載の防水用グロメットの断面図であり,本体20の両側に短い上向きの係止爪21を突設するとともに,頭部22の下側に頸部23を設けてある。そしてボディ鋼板等の被締め付け部材30に形成した取付孔31に係止爪21を内側に撓ませながら本体20を差し込み,さらに本体20にねじを螺合させて本体20を膨出させることによって頸部23を被締め付け部材30の取付孔31に密着させ,抜け止め効果を得るものである。
ところがこのような従来の防水グロメットにおいては,本体20が強く上方へ引かれたときには係止爪21は爪先を被締め付け部材30の裏面に当てて抜け止め効果を発揮することができるが,最初の挿入状態やねじ螺合状態においては,係止爪21の爪先は図示のようにフリーな状態にある。従って被締め付け部材30の板厚によっては,グロメット全体が上下方向(軸線方向)にわずかにがたつくことが避けられなかった。また係止爪21が短いために,被締め付け部材30への挿入に要する荷重が大きく,容易に挿入できないという問題もあった。
実公昭62−22659号公報
本考案は上記した従来の問題点を解決して,挿入荷重を従来よりも低減することができ,また被締め付け部材の板厚にかかわらず,グロメット全体が上下方向(軸線方向)にがたつくことのない防水グロメットを提供するためになされたものである。
上記の課題を解決するためになされた本考案の防水グロメットは,ねじ孔を備えた頭部の下方に,このねじ孔から螺挿されるねじの締め付けによって膨らむグロメット本体を形成するとともに,このグロメット本体の側面に上向きの係止爪を形成し,これらの係止爪の上端を外側が低くなる傾斜面とするとともにその傾斜面の下部にグロメット本体の軸線に対して垂直な段部を形成し,これらの係止爪がグロメット本体の膨出により外側に押されたとき傾斜面により被締め付け部材を上向きに押圧し,頭部裏面に密着させるようにしたことを特徴とするものである。
本考案の防水グロメットは,上向きの係止爪の上端を外側が低くなる傾斜面とするとともにその傾斜面の下部にグロメット本体の軸線に対して垂直な段部を形成したので,被締め付け部材の厚さが異なる場合にも、係止爪の上端の傾斜面が常に被締め付け部材と接触し,これを押圧する。
このため,被締め付け部材の板厚の大小にかかわらず,グロメット全体が上下方向(軸線方向)にがたつくことがなくなる。また係止爪の下端とグロメット本体との連結位置をグロメット本体のほぼ中央部として係止爪の弾性を確保することにより,挿入荷重を従来よりも低減することができる。
このため,被締め付け部材の板厚の大小にかかわらず,グロメット全体が上下方向(軸線方向)にがたつくことがなくなる。また係止爪の下端とグロメット本体との連結位置をグロメット本体のほぼ中央部として係止爪の弾性を確保することにより,挿入荷重を従来よりも低減することができる。
以下に本考案の実施形態を説明する。
図1は本考案の実施形態の防水グロメットの正面図,図2はその底面図,図3は図1のB−B断面図,図4は図3のA−A断面図である。
これらの図において,1は板状の頭部,2は頭部1の下方に一体に形成された角形のグロメット本体であり,これら全体は適度の弾性を有する硬質樹脂製とされている。頭部1の中心にはねじ孔3が形成されており,グロメット本体2の中心部にもこのねじ孔3と一体となった中心孔4が形成されている。図5,図6に示すように,ねじ孔3からタッピンねじ等のねじ10をグロメット本体2の中心孔4に螺挿して締めつけると,反力によりグロメット本体2は頭部1の方向に引き上げられながら径方向に膨張する構造となっている。
図1は本考案の実施形態の防水グロメットの正面図,図2はその底面図,図3は図1のB−B断面図,図4は図3のA−A断面図である。
これらの図において,1は板状の頭部,2は頭部1の下方に一体に形成された角形のグロメット本体であり,これら全体は適度の弾性を有する硬質樹脂製とされている。頭部1の中心にはねじ孔3が形成されており,グロメット本体2の中心部にもこのねじ孔3と一体となった中心孔4が形成されている。図5,図6に示すように,ねじ孔3からタッピンねじ等のねじ10をグロメット本体2の中心孔4に螺挿して締めつけると,反力によりグロメット本体2は頭部1の方向に引き上げられながら径方向に膨張する構造となっている。
このグロメット本体2の側面には,上向きの係止爪5が形成されている。この実施形態では係止爪5は2 枚であるが,4枚としてもよい。係止爪5はグロメット本体2のほぼ中央部から頭部1の下部に向かって延びており,図示の通り上半部は外側に膨らんでいる。また係止爪5の上端は外側が低くなる傾斜面6となっている。この実施形態では傾斜面6の下部には小さな段部7を設けてある。傾斜面6の角度は特に限定されるものではないが、図示の通り段部7はグロメット本体の軸線に対して垂直である。なお,これらの係止爪5の弾性を確保するため,その側方および内方は連続した空洞8となっている。このほか,この実施形態では頭部1の下面に平板状のシール用ゴム9が設けられており,防水機能をもたせてある。
図7に係止爪5の拡大図を示す。
このように形成された本考案の防水グロメットは,図8に示した従来品と同様に係止爪5の上端まで被締め付け部材30に形成した取付孔31に挿入され,その後に締め付け部材を貫通させたタッピンねじ等のねじ10をねじ孔3から中心孔4に螺挿して締め付けることによって,グロメット本体2を径方向に膨張させる。その結果,図5,図6に示させるように膨らんだグロメット本体2に押されて係止爪5が外側におされ,グロメット本体2を被締め付け部材30に強固に係合させると同時に,締め付け部材をグロメット本体2の頭部1にねじ止めすることができる。なお,係止爪5の下端とグロメット本体2との連結位置をグロメット本体2のほぼ中央部として係止爪5を長くし,その弾性を確保したので,挿入荷重を従来よりも低減することができる。
このように本考案の防水グロメットを被締め付け部材30の取付孔31に挿入してねじを締め付けた場合,もし被締め付け部材30の板厚が薄い場合には,図5に示すように取付孔31の裏面角部が係止爪5の上端に形成された傾斜面6の上方部に当たり,被締め付け部材30を押し上げて頭部裏面に密着させる。(実際には,傾斜面6が被締め付け部材30を押し上げる際の反力により防水グロメットを下方に変位させ,頭部1の裏面を被締め付け部材30の上面に強く密着させる。)また被締め付け部材30の板厚が厚い場合には,図6に示すように取付孔31の裏面角部が係止爪5の上端に形成された傾斜面6の下方の段部7に垂直に当たり,やはり被締め付け部材30を押し上げて頭部裏面に密着させる。
このように,本考案の防水グロメットは被締め付け部材30の板厚が変化した場合にも,常に係止爪5の上端に形成された傾斜面6を被締め付け部材30の取付孔31の裏面角部に接触させることができる。そしてねじを締めつけた状態では係止爪5は強く外側に押されて被締め付け部材30と接触するため,従来のように防水グロメットが被締め付け部材30に対して上下方向(軸線方向)にがたつくことがない。
しかもグロメット本体2は有底であるからこの部分からの水分侵入の可能性はないうえ,頭部1の下面に設けたシール用ゴム9が被締め付け部材30と密着して被締め付け部材30の取付孔31の周囲をシールするため,確実な防水性能を得ることが可能となる。
以上に説明したように,本考案の防水グロメットはグロメット本体の側面に形成された上向きの係止爪の上端を外側が低くなる傾斜面とするとともにその傾斜面の下部にグロメット本体の軸線に対して垂直な段部を形成し,被締め付け部材を傾斜面により押圧できるようにしたので,被締め付け部材の板厚が変わっても,従来のようにグロメットが上下方向(軸線方向)にがたつくことがない。また係止爪に十分な弾性をもたせておくことができるので,防水グロメットを被締め付け部材の取付孔に挿入する際の荷重を小さくできる利点がある。
1 頭部
2 グロメット本体
3 ねじ孔
4 中心孔
5 上向きの係止爪
6 傾斜面
7 段部
8 空洞
9 シール用ゴム
20 従来品の本体
21 係止爪
10 ねじ
22 頭部
23 頸部
30 被締め付け部材
31 取付孔
2 グロメット本体
3 ねじ孔
4 中心孔
5 上向きの係止爪
6 傾斜面
7 段部
8 空洞
9 シール用ゴム
20 従来品の本体
21 係止爪
10 ねじ
22 頭部
23 頸部
30 被締め付け部材
31 取付孔
Claims (1)
- ねじ孔を備えた頭部の下方に,このねじ孔から螺挿されるねじの締め付けによって膨らむグロメット本体を形成するとともに,このグロメット本体の側面に上向きの係止爪を形成し,これらの係止爪の上端を外側が低くなる傾斜面とするとともに、その傾斜面の下部にグロメット本体の軸線に対して垂直な段部を形成し,これらの係止爪がグロメット本体の膨出により外側に押されたとき傾斜面により被締め付け部材を上向きに押圧し,頭部裏面に密着させるようにしたことを特徴とする防水グロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003273213U JP3102339U (ja) | 2003-12-18 | 2003-12-18 | 防水グロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003273213U JP3102339U (ja) | 2003-12-18 | 2003-12-18 | 防水グロメット |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000100861A Continuation JP2001289215A (ja) | 2000-04-03 | 2000-04-03 | 防水グロメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3102339U true JP3102339U (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=43255886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003273213U Expired - Lifetime JP3102339U (ja) | 2003-12-18 | 2003-12-18 | 防水グロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3102339U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011158049A (ja) * | 2010-02-02 | 2011-08-18 | Piolax Inc | 留め具 |
-
2003
- 2003-12-18 JP JP2003273213U patent/JP3102339U/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2011158049A (ja) * | 2010-02-02 | 2011-08-18 | Piolax Inc | 留め具 |
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