JPH1111101A - ホイールキャップの取付構造 - Google Patents

ホイールキャップの取付構造

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JPH1111101A
JPH1111101A JP16604897A JP16604897A JPH1111101A JP H1111101 A JPH1111101 A JP H1111101A JP 16604897 A JP16604897 A JP 16604897A JP 16604897 A JP16604897 A JP 16604897A JP H1111101 A JPH1111101 A JP H1111101A
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JP
Japan
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wheel cap
wheel
hole
nut
cap
Prior art date
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Withdrawn
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JP16604897A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Miyano
哲也 宮野
Tatsuya Oba
達也 大庭
Taiichiro Kawashima
大一郎 川島
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホイールキャップの損傷を抑制し、取付状態の
安定化及び作業効率の悪化防止を図ることのできるホイ
ールキャップの取付構造を提供する。 【解決手段】ホイール1は、ホイール本体2とホイール
キャップ4等とを備える。ホイール本体2は、その透孔
12に対しディスク8から延びているボルト13が挿通
されることにより、ディスク8に装着される。ホイール
本体2の装着状態において、透孔12からはさらにボル
ト13が突出しており、該ボルト13を樹脂製のホイー
ルキャップ4に形成された透孔15に挿通させ、さらに
透孔15から突出しているボルト13の雄ねじ部13a
に、有底状をなし、先端側がテーパ状をなすナット14
を螺着することにより、ホイールキャップ4は固定され
る。ホイールキャップ4の透孔15の周囲には、ナット
14の螺着時において弾性変形しうる軟質樹脂層31が
2色成形により設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイールキャップ
の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、自動車用のホイール
本体71の外側面には、外観品質の向上を図るべく、ホ
イールキャップ72が取付けられることが多い。このホ
イールキャップ72の従来の取付構造の一例について説
明する。
【0003】ホイール本体71には、透孔73が形成さ
れており、ディスク74から突出するボルト75が、前
記透孔73に挿通されることによりホイール本体71が
装着される。前記挿通状態において、ボルト75は透孔
73からさらに突出している。また、ホイールキャップ
72にも透孔76が形成されており、かかる透孔76に
ボルト75の突出部分が挿通される。そして、その上か
ら有底状、かつ先端がテーパ状をなすナット77がボル
ト75の雄ねじ部75aに螺着され、締付けられる。こ
れにより、ホイールキャップ72は、前記ホイール本体
71とともに、ディスク74に取付固定されることとな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、次に記すような問題がある。すなわち、ホイー
ルキャップ72は、樹脂材料を成形することにより形成
されることが多く、この場合、ナット77の締付によっ
て透孔76の周囲が潰れてしまったり、割れてしまうと
いった問題が生じうる。また、一旦締結したナット77
が緩んでしまうといった問題も起こりうる。
【0005】これに対し、ホイールキャップ72とナッ
ト77との間に、ゴム製のパッキン78等を設けること
も考えられる。しかしながら、ホイールキャップ72装
着時にいちいちパッキン78を設けていたのでは、装着
作業が著しく煩雑なものとなり、取付時における作業効
率の悪化を招いてしまう。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、ホイールキャップの損
傷を抑制することができ、取付状態の安定化及び作業効
率の悪化防止を図ることのできるホイールキャップの取
付構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、ホイール側から突出す
るボルトを、樹脂製のホイールキャップに形成された透
孔に挿通させ、さらに前記透孔から突出しているボルト
の雄ねじ部に、ナットを螺着することにより前記ホイー
ルキャップを固定するホイールキャップの取付構造であ
って、前記ホイールキャップの前記透孔の周囲には、ナ
ットの螺着時において弾性変形しうる軟質樹脂層を2色
成形により設けたことをその要旨としている。ここで、
ホイール側から突出するボルトとあるのは、ホイールか
ら直接突出するボルトのみならず、ディスク等に設けら
れ、ホイールから挿通して突出するボルトをも含む趣旨
である。
【0008】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載のホイールキャップの取付構造において、前記
ナットは、先端側がテーパ状に形成されており、前記透
孔の内周面も、前記ナットの先端側に対応した形状とな
っていることをその要旨としている。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は2に記載のホイールキャップの取付構造におい
て、前記軟質樹脂層は、2色成形に際し前記ホイールキ
ャップに対し接合しうる素材により構成されていること
をその要旨としている。
【0010】(作用)上記請求項1に記載の発明によれ
ば、ホイール側から突出するボルトが、樹脂製のホイー
ルキャップに形成された透孔に挿通させられる。さら
に、その透孔から突出しているボルトの雄ねじ部に、ナ
ットが螺着されることによりホイールキャップが固定さ
れる。
【0011】特に、本発明では、前記ホイールキャップ
の透孔の周囲には、軟質樹脂層が設けられている。この
ため、ナットの螺着時においては、ナットの締付圧が透
孔の周囲に加えられるのであるが、本発明では、その圧
力がまず軟質樹脂層に加えられ、軟質樹脂層はその圧力
により弾性変形する。従って、ナットの締付圧が軟質樹
脂層に吸収されることとなり、ホイールキャップの本体
側へ加えられる圧力はさほど大きくならない。また、上
記弾性変形により、締付の圧力は比較的大きいものとな
る。
【0012】さらに、軟質樹脂層は、ナットの締付時に
設けられるものではなく、予め2色成形により設けられ
ているものである。そのため、螺着作業時においては、
別途の軟質樹脂層を設ける必要がなく、単に締付作業を
行うだけで済む。
【0013】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、前記ナットは、先
端側がテーパ状に形成されており、前記透孔の内周面
も、前記ナットの先端側に対応した形状となっている。
このため、ナットの締付けに際しては、ホイールキャッ
プはボルトの延びる方向のみならず、それと直交する方
向においても締付圧力を受けることとなり、より強固に
取付けられることとなる。
【0014】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1及び2に記載の発明の作用に加えて、軟質樹脂
層は、2色成形に際し前記ホイールキャップに対し接合
しうる。このため、取付時、あるいは使用時において剥
離のおそれがなく、また、別途軟質樹脂層をホイールキ
ャップに取着するという作業も不要となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図面に基づいて説明する。図3に示すように、
本実施の形態において、ホイール1は、ホイール本体2
と、第1から第3のホイールキャップ3,4,5とを備
えている。ホイール本体2は、略円筒状をなし、外周部
にタイヤ(図示せず)が取付けられるリム7と、ディス
ク8(図2参照)に取付けられるセンタープレート9
と、リム7及びセンタープレート9を連結するべくセン
タープレート9から放射状に延びるスポーク部11とを
備えている。
【0016】図2,3に示すように、前記センタープレ
ート9には複数の(5つの)透孔12が形成されてい
る。ホイール本体2は、これら透孔12に対しディスク
8から延びているボルト13が挿通され、さらに有底状
をなし、先端がテーパ状のナット14が螺着されること
により、ディスク8に固定されている。
【0017】前記第1〜第3のホイールキャップ3〜5
はいずれも樹脂材料よりなり、その表面には塗装が施さ
れている。最外周に位置する第1のホイールキャップ3
は、円環状をなしており、前記リム7に取付けられてい
る。すなわち、リム7の両側部には、鉤状の第1の係止
部16及び第2の係止部17が一体形成されている。一
方、第1のホイールキャップ3は、キャップ本体18
と、該キャップ本体18の外周側端縁に一体形成された
第1の係止爪19と、キャップ本体18の内周側端縁に
一体形成された第2の係止爪21とを備えている。そし
て、第1の係止爪19は前記第1の係止部16に係止さ
れており、第2の係止爪21は前記第2の係止部17に
係止されている。これにより、第1のホイールキャップ
3の図中上下方向及び左右方向への移動が規制されてい
る。
【0018】また、第2のホイールキャップ4は、フィ
ン形状をなしており、その中央の前記センタープレート
9の透孔12に対応する位置には透孔15が形成されて
いる。そして、該透孔15に前記ボルト13が挿通され
ている。
【0019】さらに、最内周側に位置する略円板状の第
3のホイールキャップ5は、図示しない係合手段(例え
ば係合孔と係合爪)により第2のホイールキャップ4に
係合固定されている。
【0020】本実施の形態においては、前記第2のホイ
ールキャップ4の取付構造において特徴を有している。
そこで、次には、この特徴的部分について説明する。上
述の通り、図1,2に示すように、第2のホイールキャ
ップ4は、ホイール本体2及びナット14間に存在して
いる。前記透孔15は、ナット14の先端側に対応した
形状となっている。さらに、第2のホイールキャップ4
の透孔15の周囲には、環状の軟質樹脂層31が設けら
れている。この軟質樹脂層31は、第2のホイールキャ
ップ4の本体部分と相溶性のある樹脂材料よりなり、容
易に弾性変形しうる素材よりなっており、公知の2色成
形法により第2のホイールキャップ4とともに成形され
たものである。
【0021】次に、本実施の形態の作用及び効果につい
て説明する。 (イ)本実施の形態によれば、ボルト13が、第2のホ
イールキャップ4に形成された透孔15に挿通させられ
る。さらに、その透孔15から突出しているボルト13
の雄ねじ部13aに、ナット14が螺着されることによ
り該ホイールキャップ4が固定される。
【0022】特に、本実施の形態では、ホイールキャッ
プ4の透孔15の周囲には、軟質樹脂層31が設けられ
ている。このため、ナット14の螺着時においては、ナ
ット14の締付圧が透孔15の周囲に加えられるのであ
るが、本実施の形態では、その圧力がまず軟質樹脂層3
1に加えられ、軟質樹脂層31はその圧力により弾性変
形する。従って、ナット14の締付圧が軟質樹脂層31
に吸収されることとなり、ホイールキャップ4の本体側
へ加えられる圧力はさほど大きくならない。その結果、
ホイールキャップ4が変形してしまったり、割れてしま
ったりするといった、いわゆる損傷を防止することがで
きる。
【0023】(ロ)また、上記弾性変形により、締付の
圧力は比較的大きいものすることができる。そのため、
使用時等において、ナット14が緩みにくく、取付状態
の安定化を図ることができる。
【0024】(ハ)さらに、軟質樹脂層31は、ナット
14の締付時に設けられるものではなく、予め2色成形
により設けられているものである。そのため、螺着作業
時においては、別途のパッキン、軟質材等を設ける必要
がなく、単に締付作業を行うだけで済む。その結果、取
付時の作業性の向上を図ることができ、作業効率の悪化
を防止することができる。
【0025】(ニ)併せて、ナット14は、先端側がテ
ーパ状に形成されており、透孔15の内周面も、前記ナ
ット14の先端側に対応した形状となっている。このた
め、ナット14の締付けに際しては、第2のホイールキ
ャップ4はボルト13の延びる方向のみならず、それと
直交する方向においても締付圧力を受けることとなる。
その結果、ホイールキャップ4はより強固に取付けられ
ることとなり、上記(ロ)に記載の作用効果をより確実
なものとすることができる。
【0026】(ホ)加えて、軟質樹脂層31は、2色成
形に際し前記ホイールキャップ4に対し相溶性のある素
材により構成されており、成形後においては、両者4,
31は強固に接合しうる。このため、取付時、あるいは
使用時において両者4,31が剥離してしまうおそれが
なく、また、剥離等によって別途軟質樹脂層をホイール
キャップに取着するという余分な作業も不要となる。そ
の結果、さらなる作業性の向上を図ることができる。
【0027】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)上記実施の形態では、第1から第3のホイールキ
ャップ3〜5によりホイールキャップを構成することと
したが、ホイールキャップは1つのみによって構成して
もよいし、或いは2つ、又は4つ以上によって構成する
ようにしてもよい。
【0028】また、ホイールキャップ3〜5の形状につ
いても、上記実施の形態のものに何ら限定されるもので
はない。 (2)前記軟質樹脂層31を、透孔15の内側まで延出
した形状としてもよい。
【0029】(3)前記実施の形態では、ディスク8か
ら延びるボルト13に対し、ホイール本体2及びホイー
ルキャップ4を取付ける場合に具体化したが、ホイール
本体2から直接的に延びるボルトに対し、ホイールキャ
ップを取付ける場合にも具体化できる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のホイール
キャップの取付構造によれば、ホイールキャップの損傷
を抑制することができ、取付状態の安定化及び作業効率
の悪化防止を図ることができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施の形態のホイールキ
ャップの取付構造を示す部分断面図。
【図2】ホイール及びホイールキャップの取付状態を示
す分解斜視図。
【図3】ホイールキャップの取付構造を示す分解斜視
図。
【図4】従来技術におけるホイールキャップの取付構造
の一例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1…ホイール、2…ホイール本体、4…第2のホイール
キャップ、13…ボルト、13a…雄ねじ部、14…ナ
ット、15…透孔、31…軟質樹脂層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイール側から突出するボルトを、樹脂
    製のホイールキャップに形成された透孔に挿通させ、さ
    らに前記透孔から突出しているボルトの雄ねじ部に、ナ
    ットを螺着することにより前記ホイールキャップを固定
    するホイールキャップの取付構造であって、 前記ホイールキャップの前記透孔の周囲には、ナットの
    螺着時において弾性変形しうる軟質樹脂層を2色成形に
    より設けたことを特徴とするホイールキャップの取付構
    造。
  2. 【請求項2】 前記ナットは、先端側がテーパ状に形成
    されており、前記透孔の内周面も、前記ナットの先端側
    に対応した形状となっていることを特徴とする請求項1
    に記載のホイールキャップの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記軟質樹脂層は、2色成形に際し前記
    ホイールキャップに対し接合しうる素材により構成され
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載のホイー
    ルキャップの取付構造。
JP16604897A 1997-06-23 1997-06-23 ホイールキャップの取付構造 Withdrawn JPH1111101A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008302853A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Toyoda Gosei Co Ltd 車両用ホイール
JP2008302854A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Toyoda Gosei Co Ltd 車両用ホイール
KR101534091B1 (ko) * 2011-06-30 2015-07-07 카본 레볼루션 피티와이 엘티디 복합재 휠용 장착 배열
WO2022241510A1 (en) * 2021-05-17 2022-11-24 Carbon Revolution Limited Attachment arrangement for composite wheels

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