JP3102310B2 - ファクシミリメール装置 - Google Patents

ファクシミリメール装置

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JP3102310B2
JP3102310B2 JP19443295A JP19443295A JP3102310B2 JP 3102310 B2 JP3102310 B2 JP 3102310B2 JP 19443295 A JP19443295 A JP 19443295A JP 19443295 A JP19443295 A JP 19443295A JP 3102310 B2 JP3102310 B2 JP 3102310B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファクシミリメール
装置に係り、特に構内交換機を介してファクシミリ端末
との間で文書の通信を行うファクシミリメール装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリメール装置に蓄積変換部を
有するようにした場合は、発信する文書のイメージデー
タ(画信号)をここに一旦蓄積し着信端末の規格に変換
してから送信することにより、着信端末の規格に適合し
た画信号を着信端末の空塞状態に無関係に送信できる
が、蓄積変換部の記憶装置が大規模になり、経済性を損
なう。
【0003】そのため、従来のファクシミリメール装置
には、自動着信機能を有する端末の規格を記憶する加入
者ファイルと、加入者ファイルから抽出する発信端末及
び着信端末の規格を照合する第1の手段と、着信端末の
空塞状態を識別する第2の手段をそれぞれ交換機に設
け、第1の手段が発信端末及び着信端末の規格が同一で
あると判定し、かつ、第2の手段が着信端末が空き状態
であると識別した場合に、発信端末の送信する画信号
(着信した呼)を蓄積変換部に蓄積することなく、リア
ルタイムで着信端末へ転送するものが知られている(特
開昭57−119537号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
のファクシミリメール装置では、交換機に自動着信機能
を有する端末の規格を記憶する加入者ファイルと、加入
者ファイルから抽出する発信端末及び着信端末の規格を
照合して両者の規格が同一であるか否か判定する第1の
手段と、着信端末の空塞状態を識別する第2の手段など
の特別な手段を設ける必要があるため、ファクシミリメ
ール装置を新たに導入する場合には、交換機も含めてリ
プレースする必要があり、経済的でないという問題があ
る。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
ファクシミリメール装置を新たに導入する場合の構内交
換機のリプレースを不要にできるファクシミリメール装
置を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明の他の目的は、構内交換機の
フッキング転送機能と連携することにより、トラフィッ
ク減少による回線利用率を向上し得るファクシミリメー
ル装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、自局にフッキングによる回線転送機能を
有する構内交換機を介してファクシミリ端末装置を収容
しているファクシミリメール装置において、構内交換機
を介して要求元のファクシミリ端末装置からの着呼を検
出する着呼検出部と、着呼検出部による着呼後に要求元
のファクシミリ端末装置から送信されたプッシュボタン
信号により要求元・宛先及びサービス要求を検出する検
出部と、検出部により検出された宛先が自局が収容して
いるファクシミリ端末装置であるときには、構内交換機
に対してフッキング信号を出力した後に宛先のファクシ
ミリ端末の電話番号をダイヤルすることにより回線転送
を構内交換機に対して指示する指示手段と、ダイヤルし
た宛先のファクシミリ端末が使用中であるか否か構内交
換機からの信号により検出する検出手段と、検出手段に
より宛先のファクシミリ端末が応答したことを検出した
ときは回線をオンフック状態とし、構内交換機により要
求元のファクシミリ端末装置からの回線を宛先のファク
シミリ端末の回線へ転送させる手段と、検出手段により
ダイヤルした宛先のファクシミリ端末が使用中であるこ
とを検出したときは、構内交換機にフッキング信号を出
力して回線転送をキャンセルするキャンセル手段と、キ
ャンセル手段によるキャンセル後に要求元のファクシミ
リ端末装置からの文書データを受信蓄積する第1の蓄積
手段と、第1の蓄積手段による蓄積動作完了後に宛先の
ファクシミリ端末が応答するか否か検出し、応答したと
きは第1の蓄積手段により蓄積された文書データを宛先
のファクシミリ端末装置へ送信する第1の送信手段とを
有する構成としたものである。
【0008】本発明では、プッシュボタン信号により要
求元・宛先及びサービス要求を検出し、その宛先が自局
が収容しているファクシミリ端末装置であるときには、
構内交換機に対してフッキング信号を出力した後に宛先
のファクシミリ端末の電話番号をダイヤルすることによ
り回線転送を構内交換機に対して指示した後、構内交換
機により要求元のファクシミリ端末装置からの回線を宛
先のファクシミリ端末の回線へ転送させるようにしたた
め、要求元ファクシミリ端末と宛先ファクシミリ端末と
は直接接続され、要求元ファクシミリ端末からの文書デ
ータを宛先ファクシミリ端末へ直接伝送でき、また、フ
ァクシミリメール装置を介する通信を減らすことができ
る。
【0009】また、本発明では、宛先のファクシミリ端
末が使用中のときには、キャンセル手段により回線転送
をキャンセルした後、要求元のファクシミリ端末装置か
らの文書データを受信蓄積し、使用中で無くなってから
蓄積された文書データを宛先のファクシミリ端末装置へ
送信するようにしたため、構内交換機にはファクシミリ
メール装置に関する特別な手段を不要にできる。
【0010】また、本発明は、中継回線を介して他局の
メール装置に接続されており、検出部により検出された
宛先が他局のメール装置のときは、要求元のファクシミ
リ端末装置へ応答信号を送信後、要求元のファクシミリ
端末装置からの文書データを受信蓄積する第2の蓄積手
段と、第2の蓄積手段による蓄積動作完了後に蓄積され
た文書データを宛先の他局のメール装置へ中継回線を介
して送信する第2の送信手段とを更に有する構成とした
ものである。
【0011】本発明では、宛先が他局のメール装置のと
きは、要求元のファクシミリ端末装置からの文書データ
を受信蓄積後、その文書データを宛先の他局のメール装
置へ中継回線を介して送信するようにしたため、構内交
換機には要求元のファクシミリ端末装置からの文書デー
タを受信蓄積する特別な手段を不要にできる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明のファクシミリメ
ール装置の一実施の形態のブロック図、図2は本発明が
適用されるファクシミリ通信システムの全体構成図であ
る。
【0013】まず、図2のファクシミリ通信システムに
ついて説明するに、本発明のファクシミリメール装置1
4は構内交換機回線16を介して構内交換機(PBX)
13に接続される一方、中継回線17を介してファクシ
ミリメール装置15に接続されている。構内交換機13
は、フッキング信号により回線を転送する機能を備えて
おり、更に要求元ファクシミリ装置11と宛先ファクシ
ミリ装置12とにそれぞれ接続されている。
【0014】要求元ファクシミリ装置11は、プッシュ
ボタン(PB)信号を出力する機能を有している。ま
た、ファクシミリメール装置15は、ファクシミリメー
ル装置14が文書を中継送信する際の相手局となる。
【0015】 本発明のファクシミリメール装置14
は、例えば図1のブロック図に示す如き構成とされてい
る。同図において、回線切替器21は、構内交換機回線
16を切替信号dに従って、オンフック信号a、通信信
号b及びダイヤル信号cのいずれかに切り替える。着呼
検出部22は、構内交換機(図2の13)からのリンガ
ー信号を検出し、着呼信号eを出力する。PB信号検出
部23は、要求元のファクシミリ端末(図の11)の
オペレータが指定する、要求元、宛先及びサービス要求
内容を示すPB信号を受信解析し、サービス要求信号f
を出力する。
【0016】ダイヤル発生部24は、ダイヤル要求信号
gに従ってフッキング信号及びダイヤル信号を生成し、
ダイヤル信号cを出力する。ビジー信号検出部25は、
構内交換機回線16よりのビジー信号を検出し、ビジー
検出信号hを出力する。また、端末通信制御部26は、
通信開始指示信号iが送信指示の場合には送信動作を開
始し、受信指示の場合には受信動作を開始し、ファクシ
ミリ端末(図2の11及び12)との通信を行い、通信
完了時には通信完了信号jを出力する。通信中は蓄積部
28とイメージデータの授受を行い、通信完了後、通信
完了信号jを出力する。
【0017】 中継制御部27は本発明の主制御部を構
成しており、前記着呼信号e、サービス要求信号f、ビ
ジー検出信号h、通信完了信号j、ダイヤル完了信号p
及び後述の中継完了信号nなどを入力信号として受け、
通信開始指示信号i、ダイヤル要求信号g、中継開始信
号mなどを出力して各部を制御する。蓄積部28はイメ
ージデータの蓄積管理を行う。中継通信制御部29は、
中継開始信号mにより中継動作を開始し、中継回線17
を介してファクシミリメール装置(図の15)へ文書
の中継転送を行い、中継完了後は中継完了信号nにより
中継の完了を中継制御部27に通知する。
【0018】次に、上記の構成の実施の形態の動作につ
いて順を追って説明する。
【0019】はじめに、要求元ファクシミリ端末11か
らファクシミリメール装置15に収容されている図示し
ないファクシミリ端末へ通信を行う場合の動作を説明す
る。装置の動作開始に先立って、回線切替器21は、オ
ンフック信号aの位置に切り替えられているものとす
る。
【0020】要求元ファクシミリ端末11のオペレータ
は、ファクシミリ端末11へ文書をセットし、ファクシ
ミリメール装置14へダイヤルする。構内交換機13は
ファクシミリメール装置14へリンガー信号を出力し、
着呼を通知する。上記のリンガー信号は構内交換機回線
16及び回線切替器21を経由して着呼検出部22にオ
ンフック信号aとして入力され、ここで検出されて着呼
信号eを発生させる。
【0021】この着呼信号eは中継制御部27に入力さ
れて着呼を通知する。中継制御部27はこの着呼信号e
を受け取ると、切替信号dにより回線切替器21を通信
信号bの位置に切り替える。
【0022】要求元ファクシミリ端末11のオペレータ
は、ファクシミリメール装置14が応答すると、PB信
号により要求元・宛先及びサービス要求(この場合は、
文書の中継送信サービス)をファクシミリメール装置1
4に対して指示する。このとき、宛先は宛先ファクシミ
リ端末12ではなく、ファクシミリメール装置15に収
容されている図示されていないファクシミリ端末が指定
されるものとする。
【0023】これにより、PB信号検出部23は要求元
ファクシミリ端末11のオペレータから指示されたPB
信号の内容をサービス要求信号fに変換し、中継制御部
27へ出力する。中継制御部27はサービス要求信号f
を受けて、宛先が自局内ではなく、ファクシミリメール
装置15に収容されているファクシミリ端末であり、中
継伝送が必要であると判断する。従って、中継制御部2
7はこの後、通信開始指示信号iにより、端末通信制御
部26に対して通信開始を指示する。
【0024】この通信開始指示を受けて端末通信制御部
26は、要求元ファクシミリ端末11に対してファクシ
ミリの応答信号を通信信号bとして回線切替器21を介
して構内交換機回線16へ出力する。要求元ファクシミ
リ端末11のオペレータは、構内交換機13を介して入
力された応答信号を聞いた後に、通信ボタン(図示せ
ず)を押すことにより、ファクシミリ通信が開始され
る。
【0025】端末通信制御部26は、要求元ファクシミ
リ端末11から構内交換機13及び回線切替器21を介
して受信した文書のデータをイメージデータkに変換
し、蓄積部28に蓄積する。端末通信制御部26は、通
信が完了すると、通信完了信号jを発生して中継制御部
27に入力し、通信の終了を通知する。中継制御部27
はこの通信完了信号jを受け取ると、切替信号dにより
回線切替器21をオンフック信号aの位置へ切り替えて
受信動作を完了する。
【0026】 続いて、中継制御部27は中継開始信号
mにより中継通信制御部29に受信した文書の中継転送
を指示する。これにより、中継通信制御部29は、蓄積
部28に蓄積されている受信した文書のイメージデータ
を蓄積部28から読み出して、中継回線17を介してフ
ァクシミリメール装置15へ中継送信する。中継通信制
御部29は、その後中継送信が完了すると、中継完了信
号nを発生して中継制御部27に供給し、中継送信の完
了を通知する。これを受けて、中継制御部27は中継転
送の動作を終了する。この場合、構内交換機13にファ
クシミリメールに関する特別な手段を必要とすることな
く、要求元ファクシミリ端末11からの文書データをフ
ァクシミリメール装置15を介して図示しない宛先ファ
クシミリ端末へ送信できる。
【0027】次に、要求元ファクシミリ端末11から宛
先ファクシミリ端末12へ文書を送信する場合で、宛先
ファクシミリ端末12が使用中なく正常に受信可能な場
合の動作を説明する。装置の動作に先立って、回線切替
器21がオンフック信号aの位置に切り替えられている
ものとする。
【0028】まず、要求元ファクシミリ端末11のオペ
レータは、ファクシミリ端末11へ文書をセットし、フ
ァクシミリメール装置14へダイヤルする。構内交換機
13はファクシミリメール装置14へリンガー信号を出
力する。このリンガー信号は構内交換機回線16及び回
線切替器21を経由して着呼検出部22にオンフック信
号aとして入力され、ここで検出されて着呼信号eを発
生させる。
【0029】この着呼信号eは中継制御部27に入力さ
れて着呼を通知する。中継制御部27はこの着呼信号e
を受け取ると、切替信号dにより回線切替器21を通信
信号bの位置に切り替える。要求元ファクシミリ端末1
1のオペレータは、ファクシミリメール装置14が応答
すると、PB信号により要求元・宛先及びサービス要求
(この場合は、文書の中継送信サービス)をファクシミ
リメール装置14に対して指示する。このとき、宛先は
宛先ファクシミリ端末12が指定されるものとする。
【0030】これにより、PB信号検出部23は要求元
ファクシミリ端末11のオペレータから指示されたPB
信号の内容をサービス要求信号fに変換し、中継制御部
27へ出力する。中継制御部27はサービス要求信号f
を受けて、宛先が自局内の宛先ファクシミリメール端末
12であり、中継伝送は不要であると判断する。
【0031】中継制御部27はこの後、切替信号dによ
り回線切替器21をダイヤル信号cへ切り替え、ダイヤ
ル要求信号gにより、ダイヤル発生部24へフッキング
とダイヤル信号(この場合のダイヤル番号は宛先ファク
シミリ端末12のダイヤル番号)の生成を指示する。ダ
イヤル発生部24は、このダイヤル要求信号gを入力と
して受け、フッキング信号と宛先ファクシミリ端末12
のダイヤル信号を生成し、これを回線切替器21及び構
内交換機回線16を介して構内交換機13へ供給し、回
線の転送を指示する。これにより、構内交換機13は宛
先ファクシミリ端末12に対してリンガー信号を出力す
る。宛先ファクシミリ端末12がこのリンガー信号に応
答する。
【0032】一方、ダイヤル発生部24は、ダイヤル信
号の生成が完了するとダイヤル完了信号pを発生し、こ
れを中継制御部27に供給してダイヤル信号の生成完了
を通知する。これを受けて中継制御部27は、切替信号
dにより回線切替器21を通信信号bの位置に切り替え
る。この後、中継制御部27は一定期間ビジー信号検出
部25からのビジー検出信号hの入力を待つが、この場
合にはビジー信号が発生しないので、中継制御部27は
切替信号dにより回線切替器21をオンフック信号aの
位置に切り替え、回線をオンフック状態にし、待機状態
に入る。
【0033】これにより、構内交換機13は要求元ファ
クシミリ端末11からの回線を宛先ファクシミリ端末1
2の回線へ転送するため、要求元ファクシミリ端末11
と宛先ファクシミリ端末12は直接接続されることにな
る。要求元ファクシミリ端末11のオペレータは、ファ
クシミリの応答信号を聞いた後に、通信ボタン(図示せ
ず)を押すことにより、ファクシミリ通信が開始され
る。
【0034】このように、着信時に宛先のファクシミリ
端末12がファクシミリメール装置14内の端末である
場合は、構内交換機13の回線転送機能により、直接宛
先ファクシミリ端末12に回線を転送するため即時性を
高めることができると共に、ファクシミリメール装置1
4を介する通信を減らすことができるため、メール装置
14のトラフィックが減少し、よって、メール装置14
の回線使用効率を向上させることができる。
【0035】また、構内交換機13にファクシミリメー
ルに関する特別な手段を必要とすることなく、要求元フ
ァクシミリ端末11からの文書データを直接、宛先ファ
クシミリ端末12へ送信できるため、ファクシミリメー
ル装置14を導入する際に構内交換機13をリプレース
する必要がなく、経済的にシステムを構築できる。
【0036】次に、要求元ファクシミリ端末11から宛
先ファクシミリ端末12へ文書を送信する場合で、宛先
ファクシミリ端末12が使用中で受信不可能な場合の動
作を説明する。この場合、装置の動作開始に先立って、
回線切替器21はオンフック信号aの位置に切り替えら
れているものとする。
【0037】まず、要求元ファクシミリ端末11のオペ
レータは、ファクシミリ端末11へ文書をセットし、フ
ァクシミリメール装置14へダイヤルする。構内交換機
13はファクシミリメール装置14へリンガー信号を出
力する。このリンガー信号は構内交換機回線16及び回
線切替器21を経由して着呼検出部22にオンフック信
号aとして入力され、ここで検出されて着呼信号eを発
生させる。
【0038】この着呼信号eは中継制御部27に入力さ
れて着呼を通知する。中継制御部27はこの着呼信号e
を受け取ると、切替信号dにより回線切替器21を通信
信号bの位置に切り替える。要求元ファクシミリ端末1
1のオペレータは、ファクシミリメール装置14が応答
すると、PB信号により要求元・宛先及びサービス要求
(この場合は、文書の中継送信サービス)をファクシミ
リメール装置14に対して指示する。このとき、宛先は
宛先ファクシミリ端末12が指定されるものとする。
【0039】これにより、PB信号検出部23は要求元
ファクシミリ端末11のオペレータから指示されたPB
信号の内容をサービス要求信号fに変換し、中継制御部
27へ出力する。中継制御部27はサービス要求信号f
を受けて、宛先が自局内の宛先ファクシミリメール端末
12であり、中継伝送は不要であると判断する。
【0040】中継制御部27はこの後、切替信号dによ
り回線切替器21をダイヤル信号cへ切り替え、ダイヤ
ル要求信号gにより、ダイヤル発生部24へフッキング
とダイヤル信号(この場合のダイヤル番号は宛先ファク
シミリ端末12のダイヤル番号)の生成を指示する。ダ
イヤル発生部24は、このダイヤル要求信号gを入力と
して受け、フッキング信号と宛先ファクシミリ端末12
のダイヤル信号を生成し、これを回線切替器21及び構
内交換機回線16を介して構内交換機13へ供給し、回
線の転送を指示する。これにより、構内交換機13は宛
先ファクシミリ端末12が使用中であるため、ビジー信
号をファクシミリメール装置14側へ返送する。
【0041】一方、ダイヤル発生部24は、ダイヤル信
号の生成が完了するとダイヤル完了信号pを発生し、こ
れを中継制御部27に供給してダイヤル信号の生成完了
を通知する。これを受けて中継制御部27は、切替信号
dにより回線切替器21を通信信号bの位置に切り替え
る。これにより、ビジー信号検出部25は構内交換機1
3からのビジー信号を検出し、ビジー検出信号hを出力
する。
【0042】中継制御部27はビジー信号検出部25か
らビジー検出信号hを入力として受けると、切替信号d
により回線切替器21をダイヤル信号cの位置に切り替
え、ダイヤル発生部24に対してダイヤル要求信号gに
よりフッキング信号の出力を指示する。これにより、ダ
イヤル発生部24は回線切り替え器21及び構内交換機
回線16を介して構内交換機13に対してフッキング信
号を出力する。
【0043】これにより、構内交換機13は要求元ファ
クシミリ端末11とファクシミリメール装置14の回線
を再度接続する。ダイヤル発生部24はフッキング信号
の出力が完了すると、ダイヤル完了信号pにより中継制
御部27に対して完了を通知する。中継制御部27はダ
イヤル完了信号pを受け取ると、切替信号dにより回線
切替器21を通信信号bの位置に切り替え、通信開始指
示信号iにより端末通信制御部26に対して通信開始を
指示する。これを受けて端末通信制御部6は要求元ファ
クシミリ端末11に対してファクシミリの応答信号を回
線切替器21及び構内交換機回線16及び構内交換機1
3を介して出力する。
【0044】要求元ファクシミリ端末11のオペレータ
は、ファクシミリの応答信号を聞いた後に、通信ボタン
(図示せず)を押すことにより、ファクシミリ通信が開
始される。端末通信制御部26は、要求元ファクシミリ
端末11から構内交換機13及び回線切替器21を介し
て受信した文書のデータをイメージデータkに変換し、
蓄積部28に蓄積する。
【0045】端末通信制御部26は、通信が完了する
と、通信完了信号jを発生して中継制御部27に入力
し、通信の終了を通知する。中継制御部27はこの通信
完了信号jを受け取ると、切替信号dにより回線切替器
21をオンフック信号aの位置へ切り替えて受信動作を
完了する。
【0046】この一定期間後に、中継制御部27は切り
替え信号dにより再度回線切替器21をダイヤル信号c
の位置に切り替えた後、ダイヤル要求信号gをダイヤル
発生部24に供給し、これより宛先ファクシミリ端末1
2のダイヤル信号を生成させ、そのダイヤル信号を回線
切替器21及び構内交換機回線16を介して構内交換機
13へ供給した後、切り替え信号dにより回線切替器2
1を通信信号bの位置に切り替える。
【0047】この時点でも宛先ファクシミリ端末12が
まだ使用中のときには、ビジー信号をビジー信号検出部
25が検出することにより再び待機状態に入るが、使用
中でないときには構内交換機13を介して宛先ファクシ
ミリ端末12からの応答信号が端末通信制御部26に入
力される。これにより、端末通信制御部26は、要求元
ファクシミリ端末11からの文書のイメージデータkを
蓄積部28から読み出して、回線切替器21、構内交換
機13を介して宛先ファクシミリ端末12へ送信する。
【0048】従って、この場合にも、構内交換機13に
ファクシミリメールに関する特別な手段を必要とするこ
となく、要求元ファクシミリ端末11からの文書データ
をファクシミリメール装置14を介して宛先ファクシミ
リ端末12へ送信できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プッシュボタン信号により要求元・宛先及びサービス要
求を検出し、その宛先が自局が収容しているファクシミ
リ端末装置で、かつ、使用中でないときには、要求元フ
ァクシミリ端末と宛先ファクシミリ端末とは直接接続
し、要求元ファクシミリ端末からの文書データを宛先フ
ァクシミリ端末へ直接伝送できるようにしたため、即時
性を高めることができ、また、ファクシミリメール装置
を介する通信を減らすことができるため、メール装置の
トラフィックが減少し、メール装置の回線使用率を向上
することができる。
【0050】これは、特にファクシミリメール装置が管
理する宛先アドレスに部門番号のような特殊な番号をア
サインしている場合には、部門番号からでは宛先端末が
自局内なのかが分からないため効果がある。また、ファ
クシミリ端末にアダプタを付加して、ファクシミリ通信
を無条件でメール装置へ入力させるようなシステムの場
合にも効果がある。
【0051】また、本発明によれば、宛先の自局に収容
されたファクシミリ端末が使用中のときには、キャンセ
ル手段により回線転送をキャンセルした後、要求元のフ
ァクシミリ端末装置からの文書データを受信蓄積し、使
用中で無くなってから蓄積された文書データを宛先のフ
ァクシミリ端末装置へ送信し、また、宛先が他局のメー
ル装置のときは、要求元のファクシミリ端末装置からの
文書データを受信蓄積後、その文書データを宛先の他局
のメール装置へ中継回線を介して送信するようにしたた
め、いずれの場合も構内交換機には要求元のファクシミ
リ端末装置からの文書データを受信蓄積する特別な手段
を不要にでき、よって、ファクシミリメール装置を導入
する際に、構内交換機をリプレースする必要がなく、経
済的にシステムを構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】本発明が適用されるファクシミリ通信システム
の全体構成図である。
【符号の説明】
11 要求元ファクシミリ装置 12 宛先ファクシミリ装置 13 構内交換機 14 本発明のファクシミリメール装置 15 ファクシミリメール装置 17 中継回線 21 回線切替器 22 着呼検出部 23 PB信号検出部 24 ダイヤル発生部 25 ビジー信号検出部 26 端末通信制御部 27 中継制御部 28 蓄積部 29 中継通信制御部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/21 H04Q 3/58 101 1/32 H04L 11/20 101B H04Q 3/58 101 (56)参考文献 特開 平5−91130(JP,A) 特開 昭63−151242(JP,A) 特開 平4−154358(JP,A) 特開 平3−163932(JP,A) 特開 平3−10537(JP,A) 特開 平1−209838(JP,A) 特開 昭63−52539(JP,A) 特開 昭59−58940(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 H04N 1/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自局にフッキングによる回線転送機能を
    有する構内交換機を介してファクシミリ端末装置を収容
    しているファクシミリメール装置において、 前記構内交換機を介して要求元のファクシミリ端末装置
    からの着呼を検出する着呼検出部と、 該着呼検出部による着呼後に前記要求元のファクシミリ
    端末装置から送信されたプッシュボタン信号により要求
    元・宛先及びサービス要求を検出する検出部と、 前記検出部により検出された宛先が自局が収容している
    前記ファクシミリ端末装置であるときには、前記構内交
    換機に対してフッキング信号を出力した後に宛先の前記
    ファクシミリ端末の電話番号をダイヤルすることにより
    回線転送を前記構内交換機に対して指示する指示手段
    と、 ダイヤルした前記宛先のファクシミリ端末が使用中であ
    るか否か前記構内交換機からの信号により検出する検出
    手段と、 前記検出手段により宛先のファクシミリ端末が応答した
    ことを検出したときは回線をオンフック状態とし、前記
    構内交換機により前記要求元のファクシミリ端末装置か
    らの回線を前記宛先のファクシミリ端末の回線へ転送さ
    せる手段と、 前記検出手段により前記ダイヤルした宛先のファクシミ
    リ端末が使用中であることを検出したときは、前記構内
    交換機にフッキング信号を出力して回線転送をキャンセ
    ルするキャンセル手段と、 前記キャンセル手段によるキャンセル後に前記要求元の
    ファクシミリ端末装置からの文書データを受信蓄積する
    第1の蓄積手段と、 前記第1の蓄積手段による蓄積動作完了後に宛先のファ
    クシミリ端末が応答するか否か検出し、応答したときは
    前記第1の蓄積手段により蓄積された文書データを前記
    宛先のファクシミリ端末装置へ送信する第1の送信手段
    前記検出部により検出された宛先が前記他局のメール装
    置のときは、前記要求元のファクシミリ端末装置へ応答
    信号を送信後、前記要求元のファクシミリ端末装置から
    の文書データを受信蓄積する第2の蓄積手段と、 前記第2の蓄積手段による蓄積動作完了後に蓄積された
    文書データを前記宛先 の他局のメール装置へ前記中継回
    線を介して送信する第2の送信手段と を有し、中継回線
    を介して他局のメール装置に接続されている ことを特徴
    とするファクシミリメール装置。
  2. 【請求項2】 フッキングによる回線転送機能を有する
    構内交換機に接続され、切替信号によりオンフック信
    号、通信信号及びダイヤル信号のいずれかの位置に切り
    替えられる回線切替器と、 前記回線切替器が前記通信信号の位置にあるとき、前記
    構内交換機より入力されるプッシュボタン信号により要
    求元ファクシミリ端末の要求元、宛先及びサービス要求
    内容を解析してサービス要求信号を出力するPB信号検
    出部と、 ダイヤル要求信号に従ってダイヤル信号及びフッキング
    信号を生成し、前記回線切替器が前記ダイヤル信号の位
    置にあるとき前記構内交換機へ出力するダイヤル発生部
    と、 前記回線切替器が前記通信信号の位置にあるとき、前記
    構内交換機より入力されるビジー信号を検出するビジー
    信号検出器と、 前記回線切替器が前記通信信号の位置にあるとき、前記
    構内交換機に接続された前記要求元ファクシミリ端末と
    の間で通信を行う端末通信制御部と、 前記回線切替器が前記オンフック信号の位置にあると
    き、前記構内交換機より入力されるリンガー信号を検出
    する着呼検出部と、 前記端末通信制御部によりイメージデータに変換された
    前記要求元ファクシミリ端末からの文書データを蓄積す
    る蓄積部と、 前記蓄積部に蓄積された前記文書データを中継回線を介
    して他局のメール装置に送信する中継通信制御部と、 前記着呼検出部から着呼信号が入力されたときは前記回
    線切替器を前記通信信号の位置に切り替え、前記ビジー
    信号検出部からビジー信号検出信号が入力されたときは
    前記回線切替器を前記ダイヤル信号の位置に切り替え、
    前記サービス要求信号が入力されたときはその宛先が自
    局内に収容されたファクシミリ端末であるか否か判断
    し、宛先が自局内に収容されたファクシミリ端末である
    ときは前記ダイヤル要求信号を前記ダイヤル発生部に供
    給して前記フッキング信号と前記宛先ファクシミリ端末
    のダイヤル番号を前記構内交換機へ出力させた後、回線
    切替器を前記通信信号の位置に切り替え、一定時間内に
    前記ビジー信号検出信号が入力されないときは前記回線
    切替器を前記オンフック信号の位置に切替制御し、前記
    宛先が前記中継回線を介して接続された他局のメール装
    置のときは、前記端末通信制御部及び前記中継通信制御
    部を順次に動作制御する中継制御部とを有することを特
    徴とするファクシミリメール装置。
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