JP3102110B2 - トラクタにおけるハウジング内の動力伝達構造 - Google Patents

トラクタにおけるハウジング内の動力伝達構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラクタにおけるク
ラッチハウジングやミッションケース内の動力伝達構造
に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】トラ
クタは、前部のエンジンから後部のリヤアクスルハウジ
ングに至る間を、クラッチハウジングやミッションケー
スで一体的に連結して、剛体的な車体を構成するのが一
般的である。従って、これらクラッチハウジング内やミ
ッションケース内の、クラッチや伝動ギヤ等の配置によ
って車体の長短が決定されることが多い。
【0003】そして前記車長が長く設定されると、コス
トアップや作業性を損なうという課題が生じる。また、
ハウジング内には、ギヤやクラッチの潤滑油を貯留する
ものであるが、ハウジング内に軸受用の壁を構成する際
には、前記潤滑油の循環を妨げないこと、ギヤやクラッ
チへの潤滑を滞り無く行える構成が好ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題に
鑑みて、トラクタにおけるハウジング内の動力伝達構造
を以下のように構成した。即ち、エンジンの回転動力を
入切する湿式多板形態の走行クラッチ1、及び動力取出
系のPTOクラッチ6を内装するトラクタのハウジング
において、前記ハウジング内部に上面から下方へ垂設す
る中壁28と、この中壁28に対し前後位置をずらせ、
且つハウジング内下部から前記中壁28の下端位置近傍
の高さまで上方へ突出する下壁46とを形成し、前記中
壁28の下端部と下壁46の上端部との間に開口部8を
形成すると共に、前記中壁28上部に前記走行クラッチ
1の支持軸29の一端を軸受し、同中壁28下部位置に
前記走行系クラッチ1を経ないで伝動されるPTO用動
力伝達ギヤ軸42の一端を軸受し、更に前記下壁46に
は前記PTOクラッチ6の支持軸47の一端を軸受する
と共に、前記開口部8に前記PTO用動力伝達ギヤ軸4
2と前記PTOクラッチ6の支持軸47間の噛合いギヤ
44,7を配置したことを特徴とするトラクタにおける
ハウジング内の動力伝達構造とした。
【0005】
【作用、及び発明の効果】走行クラッチ1は、ハウジン
グ内の中壁28に一端を支持し、その下方の同中壁28
にPTO用動力伝達ギヤ軸42を支持する。また更にP
TO用動力伝達ギヤ軸42の下方に、PTOクラッチ6
の支持軸47を下壁46に支持する。そして前記中壁2
8と下壁46は前後位置をずらせた位置に設定され、こ
の開口部8に前記PTO用動力伝達ギヤ軸42と前記支
持軸47間の噛合いギヤ44,7が配置される。
【0006】これにより、例えばハウジング2,4内を
隔壁により二分し、走行クラッチ1とPTOクラッチ6
を支持する軸を前記隔壁の表裏に夫れ夫れ支持する構成
と比較して、ミッションケースの前後長さを短縮するこ
とができる。また、前記PTO用動力伝達ギヤ軸42
は、走行クラッチ1を経ないで駆動されるものであるか
ら、噛合いギヤ44,7は常時回転状態に保つことがで
きる。
【0007】これにより、例えば前記潤滑油の量が不足
しても、上方へ油を掬い上げ走行用クラッチ1を常に潤
滑することができる。また下壁46に遮られることな
く、ハウジング内の潤滑油を前後に循環させることがで
きる。
【0008】
【実施例】トラクタ車体は、前部のエンジン9から、後
部のリヤアクスルハウジング10を有する後部ミッショ
ンケース11に亘って、フライホイル12を内装するフ
ライホイルケース13、走行クラッチ1等を内装するク
ラッチハウジング、リバーサクラッチ5ヤPTOクラッ
チ6を内装する前部ミッションケース4、主変速装置や
副変速装置等を内装する中部ミッションケース14等を
介在させて一体的に連接し、該エンジン9の駆動で、前
車輪15、後車輪16、及びPTO軸17等を伝動す
る。18は前車輪15を操向するステアリングハンド
ル、19は操縦席、20はフェンダ、21は後部ミッシ
ョンケース11上の油圧ケース、22は連結せる作業機
を昇降するリフトアームである。
【0009】フライホイルケース13は、エンジン9の
ボデイの後側に連結して、クランク軸23と一体回転の
フライホイル12を有し、このクランク軸23と一体に
出力軸24を後方へ延長させて、この出力軸24の後部
をクラッチハウジング2の前端面を仕切るハウジング前
壁25にベアリング26で軸受する。このハウジング前
壁25は、中央部を前側のフライホイル12側へ窪ませ
て、このクラッチハウジング2側に出力ギヤ27を固定
して、動力取出系の伝動を行わせる。
【0010】クラッチハウジング2と前部ミッションケ
ース4とは一体成形による構成で、前後中間部にハウジ
ング中壁28を取付けて、この下端部と底部の軸受壁4
6との間に開口8を形成している。このハウジング中壁
28と、該出力軸24との間に、クラッチ軸29を軸架
して、この出力軸24上に湿式多板形態の走行クラッチ
1、及び、この走行クラッチ1をシフター30の操作で
軸方向へ移動するスライダー31を設け、通常時は入り
状態にある走行クラッチ1は、シフター30によるスラ
イダー31で押されることによって、クラッチ切りの状
態となる。このクラッチ軸29は、ハウジング中壁28
の後側の前部ミッションケース4内において走行駆動ギ
ヤ41を有し、リバーサクラッチ5へ連動する構成とし
ている。32はステアリングハンドル18下方のクラッ
チペタルで、ペタル軸33回りに回動自在に設け、該シ
フター30のシフタアーム34とロッド35で連結す
る。36は戻りばねである。
【0011】なお、該走行クラッチ1は、駆動側のクラ
ッチケース37が、前記出力ギヤ27と一体で、被動側
前後のプレッシャプレート38との間にクラッチディス
クをばね59で挾持させるように設け、このばね59の
挾持圧を調節ナット40で調節できる。ばね59を受け
る外側のプレート39と、これを押圧する前記スライダ
ー31との間隙を、該調節ナット40で調節することに
よって、クラッチペタル32の遊びを調節する。60は
プレッシャプレート38の外周に遊合するブレーキ板で
ある。このブレーキ板60の外周には、後記ギヤ軸42
に係合して回り止めされる係止部61を形成し、ばね5
9に対してプレート39を移動させて、走行クラッチ1
を切りにしたとき、従動側のプレッシャプレート38と
このプレート39との間に、該ブレーキ板60を挾持し
て、クラッチ側29の付回りにブレーキを効かせようと
するものである。
【0012】PTO伝動ギヤ3については、前記クラッ
チ軸29の下側に沿って、ハウジング前壁25とハウジ
ング中壁28との間にギヤ軸42を軸支し、前記クラッ
チケース37の外周に接近させる。このギヤ軸42の前
端には、前記出力軸24の出力ギヤ27と噛合のギヤ4
3を有し、後端には、下方へ開口した開口部8上にギヤ
44を設ける。ミッションケース4の下部には、前記P
TO軸17へ連動するPTO連動軸45の前端部が軸受
壁46に軸支されていて、このPTO連動軸45と、こ
のPTO連動軸45に対して回転自在に軸受されたPT
Oクラッチ支持軸47との間に、湿式多板形態のPTO
クラッチ6を設ける。このPTOクラッチ6は、クラッ
チケース48内の油圧ピストン49を油圧で軸方向へ移
動操作することによって、クラッチディスクを押圧して
入り切りできる構成としている。該PTOクラッチ支持
軸47の前端部は、前記開口部8において、上側のギヤ
44と噛合させるギヤ7を設け、クラッチハウジング2
から前部ミッションケース4部へ回転動力を連動する構
成としている。
【0013】リバーサクラッチ5について、前記ハウジ
ング中壁28の後側に、リバーサ軸50、ギヤ軸51、
及びバックギヤ軸52等を軸受けする。リバーサ軸50
には、シフター操作によって軸方向へ移動されるシンク
ロ形態のリバーサクラッチ5、及びこのリバーサクラッ
チ5の入り切りされるリバーサギヤ54,55を有して
いる。これら一方のリバーサギヤ54には、前記クラッ
チ軸29の走行駆動ギヤ41と常時噛合して回転される
ギヤ軸51上のギヤ56を噛合し、他方のリバーサギヤ
55には、同ギヤ51上のギヤ57と、バック軸ギヤ軸
52上のギヤ58と噛合する。これによって、前進時
は、リバーサクラッチ5を、中立位置Nからリバーサギ
ヤ54側の前進位置Fへ操作することによって、走行駆
動ギヤ41→ギヤ56→リバーサギヤ54→リバーサク
ラッチ5→リバーサ軸50を経て、中部ミッションケー
ス14の主変速装置側へ前進出力伝動される。又、後進
時は、リバーサクラッチ5を、中立位置Nからリバーサ
ギヤ55の後進位置Rへ操作することによって、走行駆
動ギヤ41→ギヤ56→ギヤ軸51→ギヤ57→バック
ギヤ58→リバーサギヤ55→リバーサクラッチ5→リ
バーサ軸50を経て、後進出力伝動される。
【0014】58は前輪取出軸で、ミッションケース
4,14の下部に沿って軸受けされて、副変速装置から
連動されて、前車輪15へ出力連動する。前記走行クラ
ッチ1に対して、PTO伝動ギヤ3である出力ギヤ3
7、ギヤ軸42上のギヤ43,44、及びスライダー3
1等は、前後に挾むようにして配置されている。又、前
部ミッションケース4内のリバーサクラッチ5とPTO
クラッチ6とが、軸方向のほぼ同位置にあって、この前
側に、走行駆動ギヤ41、ギヤ56、及びリバーサギヤ
54を配置し、後側に、ギヤ57、バックギヤ58、及
びリバーサギヤ55等を配置して、各軸29,42,4
5,51,50,52の軸間隔を接近させる。
【0015】以上のように構成したトラクタの動力伝達
構造は、クラッチハウジング2と前部ミッションケース
4との接続部において、軸受する壁28,46を前後に
ずらせたものであるから、例えば走行クラッチ1とPT
Oクラッチ6を支持する軸を前記隔壁の表裏に夫れ夫れ
支持する構成と比較して、ミッションケースの前後長さ
を短縮することができる。また、前記開口部8に前記P
TO用動力伝達ギヤ軸42と前記PTOクラッチ6の支
持軸47間の噛合いギヤ44,7を配置したものである
から、走行クラッチ1、PTOクラッチ6の入り切りに
拘らず、前部ミッションケース4底部のクラッチ支持軸
47は常時回転されるために潤滑油を掬い上げ、上部の
クラッチハウジング2内へ送ることができ、走行クラッ
チ1等を常に潤滑することができる。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の一実施例を示す。
【図1】クラッチハウジング部の側断面図。
【図2】その各軸の配置を示す正面図。
【図3】走行クラッチ部の正断面図。
【図4】トラクタの側面図。
【符号の説明】
1 走行クラッチ 2 クラッチハウジング 3 PTO伝動ギヤ 4 ミッションケース 5 リバーサクラッチ 6 PTOクラッチ 7 ギヤ伝動部 8 開口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの回転動力を入切する湿式多板
    形態の走行クラッチ1、及び動力取出系のPTOクラッ
    チ6を内装するトラクタのハウジングにおいて、前記ハ
    ウジング内部に上面から下方へ垂設する中壁28と、こ
    の中壁28に対し前後位置をずらせ、且つハウジング内
    下部から前記中壁28の下端位置近傍の高さまで上方へ
    突出する下壁46とを形成し、前記中壁28の下端部と
    下壁46の上端部との間に開口部8を形成すると共に、
    前記中壁28上部に前記走行クラッチ1の支持軸29の
    一端を軸受し、同中壁28下部位置に前記走行系クラッ
    チ1を経ないで伝動されるPTO用動力伝達ギヤ軸42
    の一端を軸受し、更に前記下壁46には前記PTOクラ
    ッチ6の支持軸47の一端を軸受すると共に、前記開口
    部8に前記PTO用動力伝達ギヤ軸42と前記PTOク
    ラッチ6の支持軸47間の噛合いギヤ44,7を配置し
    たことを特徴とするトラクタにおけるハウジング内の動
    力伝達構造
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