JP3101113B2 - Nqr装置における測定データ処理方式 - Google Patents

Nqr装置における測定データ処理方式

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JP3101113B2
JP3101113B2 JP05025521A JP2552193A JP3101113B2 JP 3101113 B2 JP3101113 B2 JP 3101113B2 JP 05025521 A JP05025521 A JP 05025521A JP 2552193 A JP2552193 A JP 2552193A JP 3101113 B2 JP3101113 B2 JP 3101113B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NQR装置における測
定データ処理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】NQR(Nuclear Quadrupole Resonanc
e)装置は、概略図3に示すような構成を備えている。
図3において、発振器1は観測を行う周波数を有する高
周波信号を発生するものであり、その出力である高周波
信号はゲート部2でパルス波に波形成形され、更に電力
増幅器3で増幅され、プローブ4に印加される。そし
て、プローブ4で検出されたNQR共鳴信号は増幅器5
で増幅され、マイクロプロセッサ等からなる信号処理部
6に入力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プローブ4
の信号検出回路は、図4に示すようにコイルLと可変コ
ンデンサCの並列回路で構成されるのが一般的であり、
可変コンデンサCの容量を適宜の手段で変えることによ
り観測周波数を1点ずつ変化させながらNQR信号の強
度を1点ずつ測定していくのが通常である。ここで、可
変コンデンサCの最小容量値をCmin 、最大容量値をC
max とすると、プローブ4の可変周波数範囲FW は次の
(1)式で表される。
【0004】 FW=1/(2*π(L*Cmax1/2)−1/(2*π(L*Cmin1/2) …(1) この可変周波数範囲FW が観測周波数の範囲を全てカバ
ーできるものであれば一つのプローブで観測することが
できるのであるが、NQR装置における観測周波数の範
囲は、通常、10MHz〜 100MHz程度と非常に広く、
試料によっては測定周波数点が 500点〜1000点にも達
し、観測周波数範囲が一つのプローブの可変周波数範囲
W を越えてしまう場合がある。
【0005】そこで、このように観測周波数範囲が一つ
のプローブの可変周波数範囲FW を越えてしまうような
場合には、プローブのコイルを交換して測定を継続する
ことが行われる。
【0006】しかしながら、コイルを交換すると、使用
するコイルの検出感度の違いから、図5に示すように、
図中Aで示すあるコイルを用いて測定されたNQRデー
タのピーク値と、図中Bで示す他のコイルを用いて測定
されたNQRデータのピーク値がずれてしまい、二つの
カーブがつながらないという事態が生じる。
【0007】なお、上記の説明ではプローブの信号検出
回路のコイルを交換するものとしたが、プローブの信号
検出回路としては図4に示す構成以外にも種々の構成を
とることができることは明かである。例えば図4の構成
にコンデンサを直列あるいは並列に接続した共振回路を
用いることもでき、この場合にはコンデンサを交換して
観測周波数を変更することも可能である。このような場
合にも検出感度が異なることになるので、上述した事態
が生じる。つまり、プローブの信号検出回路の回路構成
を変更すれば検出感度が異なり、上述した事態が生じる
のである。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、プローブの信号検出回路の回路構成を変更して測
定する場合においてもカーブを接続することができるN
QR装置における測定データ処理方式を提供することを
目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のNQR装置における測定データ処理方式
は、所望の周波数範囲を異なる信号検出回路を有する複
数のプローブを用いて測定する場合において、隣接する
周波数範囲を測定するプローブでは少なくとも一つの同
一測定周波数で測定し、それぞれのプローブで得られた
同一周波数における測定値に基づいて補正値を求め、当
該補正値によりこれら異なる検出回路を備えるプローブ
で測定した測定値を正規化することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明においては、異なる信号検出回路を有す
る複数のプローブを用いて測定する場合、隣接する周波
数範囲を測定するプローブでは少なくとも一つの同一測
定周波数で測定する。即ち、例えば、あるプローブで周
波数の低い方から測定を始めて、周波数fm まで測定
し、次にコイルを交換する等してプローブの信号検出回
路の構成を変更し、より高い周波数範囲の測定を続行す
る場合、当該構成を変更した後のプローブでは、少なく
とも前のプローブで測定した最後の観測周波数fm から
測定を開始する。
【0011】そして、構成を変更する前のプローブで得
た測定値と、構成を変更した後のプローブで得た測定値
とに基づいて補正値を求め、その補正値を用いてこれら
二つのプローブで得た測定値を正規化する。
【0012】この場合、いずれのプローブで得た測定値
を基準とするかは任意である。なぜなら、プローブの信
号検出回路の検出効率を確定することは非常に難しいの
で、どちらのプローブから得られた測定値も絶対的な値
とすることができないからである。これは即ち、図5の
縦軸のNQR信号強度はそもそも相対強度を示すもので
あり、従っていずれのプローブで得た測定値を基準とし
てもよいことを意味しているものである。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
本発明に係る測定データ処理方式を適用したNQR装置
の構成は図3に示すと同様であるが、信号処理部6で行
う信号処理が従来と異なっている。
【0014】いま、プローブ4の信号検出回路は図4に
示すようであるとし、コイルL1 と可変コンデンサCで
構成される信号検出回路を有するプローブ(以下、これ
をプローブP1 と称す)により、周波数A1 から周波数
m までの範囲をm点観測したとし、そのとき得られた
測定値をX1 〜Xm とする。
【0015】そして、周波数範囲A1 〜Am より高い周
波数範囲を測定したい場合には、例えばコイルをコイル
1 からコイルL2 に交換することによって信号検出回
路を変更し(以下、このコイルL2 を用いたプローブを
プローブP2 と称す)、より高い周波数範囲の測定を行
うことになるが、その際には、図1に示すように、プロ
ーブP1 で測定した最後の周波数Am から測定を行う。
そして、このプローブP2 により周波数An まで測定を
行い、そのとき得られた測定値をYm 〜Yn とする。
【0016】信号処理部6は、これらのプローブP1
2 により得られた測定値を取り込む。そして、同じ観
測周波数Am における二つのプローブの測定値Xm ,Y
m からXm /Ym を求める。これが補正値であり、信号
処理部6は、次に、この求めた補正値Xm /Ym をプロ
ーブP2 により得られた測定値に乗算する。これによっ
て、プローブP1 で得られた測定値を基準として、プロ
ーブP2 により得られた測定値を正規化することがで
き、図2に示すようにプローブP1 ,P2 により得られ
た測定値を接続することができる。なお、図2におい
て、P,QはそれぞれプローブP1 ,P2 により測定し
た観測周波数の範囲であり、二つのプローブで得られた
測定値は周波数Am で接続されて一つのカーブを描くこ
とが分かる。
【0017】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく種々
の変形が可能である。例えば、上記実施例ではプローブ
1で得られた測定値を基準として、プローブP2 によ
り得られた測定値を正規化する場合について説明した
が、Ym /Xm を補正値とし、この補正値をプローブP
1 により得られた測定値に乗算することによってプロー
ブP2 により得られた測定値を基準として、プローブP
1 で得られた測定値を正規化するようにしてもよいもの
である。
【0018】これは、プローブから得られるNQR信号
の測定値は相対強度を示すものであるからであり、従っ
て、プローブP1 で得られた測定値を基準としても、プ
ローブP2 で得られた測定値を基準としてもよいからで
ある。
【0019】また、上記実施例では一つの周波数Am
みを両方のプローブで測定するものとしたが、複数の観
測周波数を両方のプローブで測定するようにしてもよ
い。例えば、上記実施例に即して説明すれば、プローブ
2 では周波数Am-1 から観測を行うようにする。これ
によって、周波数Am-1 においてはプローブP1 ,P2
からはそれぞれXm-1 ,Ym-1 が得られ、周波数Am
おいてはプローブP1 ,P2 からはそれぞれXm ,Ym
が得られことになるが、補正値としては、Xm-1/Ym-1
とXm /Ym との平均値を用いればよい。両方のプロ
ーブで3つ以上の同じ観測周波数で測定した場合につい
ても同様である。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、信号検出回路が異なるプローブを用いた場合
においても、それぞれのプローブで得られた測定値を接
続することができるので、一つのカーブを描くことがで
き、以て良好な解析を行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のNQR装置における測定データ処理
方式を説明するための図である。
【図2】 本発明により得られる効果を説明するための
図である。
【図3】 NQR装置の概略の構成を示す図である。
【図4】 プローブの信号検出回路の構成例を示す図で
ある。
【図5】 従来の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1…発振器、2…ゲート部、3…電力増幅器、4…プロ
ーブ、5…増幅器、6…信号処理部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の周波数範囲を異なる信号検出回路
    を有する複数のプローブを用いて測定する場合におい
    て、隣接する周波数範囲を測定するプローブでは少なく
    とも一つの同一測定周波数で測定し、それぞれのプロー
    ブで得られた同一周波数における測定値に基づいて補正
    値を求め、当該補正値によりこれら異なる検出回路を備
    えるプローブで測定した測定値を正規化することを特徴
    とするNQR装置における測定データ処理方式。
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