JP3100981B2 - プレート型清掃装置を有する現像装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 本発明は、静電写真複写機と印刷機に係り、より詳し
くは複写機や印刷機でのイメージ担持部材上でトナーに
より現像されたイメージから不要なキャリア粒子を除去
又は清掃するための清掃装置に関する。

背景技術 静電写真複写機又は印刷機（以後、「静電写真複製装
置」または、単に「静電複製装置」と称する）内でイメ
ージの複製を生成するプロセスでは、剛体ドラムや可撓
性ウェブの形をとるイメージ形成部材を一連の処理ステ
ーションに沿って移動させるようになっている。実際
は、イメージ形成部材がまず帯電し、続いてイメージに
即して露光されて静電潜像がその上面に形成される。潜
像は、その後に現像ステーション又は現像装置を通過さ
せることで現像されて可視化される。ここでは、現像ス
テーションの溜め槽に溜められた現像材料から、帯電し
た着色トナー粒子が潜像の電荷に吸着される。現像され
た潜像、即ち、トナー像は、続いて転写ステーションに
おいて例えば複写紙などの適当な受容体に転写され、複
写紙はそのあとで融着ステーションに進入する。融着ス
テーションでは、複写紙上のトナー粒子、特に所要のイ
メージを形成するトナー粒子が加熱されて融解する。一
方、イメージ形成部材上に残留する粒子は、上記のごと
く再びイメージ形成とイメージ転写にイメージ形成部材
を再使用するに前に、続く清掃ステーションにて繊維ブ
ラシ等の清掃装置ですべて取り除かれる。

現像ステーションの溜め槽に溜められた現像材料は単
一成分からなることもあり、その場合はこの成分がトナ
ー粒子だけとなる。現像材料はまた、例えばトナー粒子
とキャリア粒子との混合体からなる２成分などの複数成
分からなることもある。後者の場合、キャリア粒子はト
ナー粒子とともに掻き混ぜられ、静電摩擦により両方の
粒子が帯電する。こうした帯電した粒子からなる被帯電
現像材料は、次に現像ステーション或いは現像装置内を
移動させられ、トナー粒子は前述した静電写真プロセス
の現像ステップの最中にイメージ担持部材上の潜像の転
写区域内に運び込まれる。

しかしながら、この現像ステップの間に、現像材料中
のキャリア粒子の一部が意に反してイメージ担持部材上
の潜像に転写されることがある。こうした意に反して転
写されたキャリア粒子は、DPU（developer pickup）粒
子と呼ばれ、除去しない限り、DPU粒子も複写紙に転写
されて、黒点や像欠けそしてハーフトーンなどの像欠陥
を引き起こす。

こうした像欠陥を防止する試みとして、上記不要キャ
リア粒子（DPU）を、イメージ担持部材上のトナー像が
複写紙に転写される前にイメージ担持部材上から取り除
くため、従来から様々な装置が開発されてきた。例え
ば、従来からあるローラと固定マグネットからなるロー
ラ型清掃装置が、ともに本願出願人に譲渡されたR.A.Dr
exlerらによる1969年７月29日発行の米国特許第3,457,9
00号と1970年12月１日発行の同第3,543,720号に開示さ
れている。これらの従来のローラ型清掃装置はいずれ
も、イメージ担持部材のイメージ担持面上の被現像イメ
ージから恐らく僅かに所要距離だけ離して支持されて駆
動される回転ローラ内に、強力な永久磁石を備えてい
る。このような清掃装置では駆動手段だけでなく回転自
在に支持する手段が必要であり、従って比較的より高価
であり、そのうえ可動部分が破損する恐れもある。

さらに、ローラ型清掃装置においては、イメージ担持
面の幅方向に所望の間隔を保つよう（端部で）支持した
場合に、中央部付近で沈下しやすいことが判った。こう
した沈下は、イメージ担持面からローラ中央部までのロ
ーラの間隔を増大させてしまい、結果的にその部分の清
掃効果が薄れてしまう問題を有している。

このようなローラ型清掃装置では、イメージ担持面が
ローラに対して接線方向にあるとして、イメージ担持面
上のイメージ領域に対してローラが接触する「足跡」に
対応する比較的狭いイメージ領域の一部分における不要
キャリア粒子しか清掃又は採用できないこともあって、
その清掃装置の清掃効果が低下する。さらに、こうした
ローラ型清掃装置は、イメージ担持面から清掃した不要
キャリア粒子の一部を不要に堆積してしまう。この堆積
は、不要キャリア粒子の一部が清掃ローラから期待通り
脱落せず、ローラ表面上をぐるぐると回ったり、ローラ
表面とともに回転し続けたりしやすいことが原因で生ず
る。このような堆積は、例えば清掃装置がイメージ担持
部材から新たな不要キャリア粒子を吸着する性能に悪影
響を与え、その結果として複写品位が低下する。

発明の開示 本発明は、可動部分が比較的少ないか、または、皆無
の静電写真現像装置に適用される有用な清掃装置を提供
することを目的とする。

また、本発明は、イメージ担持部材に対し絶えず正確
に距離を保つ清掃装置を提供することを目的とする。

さらに、本発明は、イメージ担持部材から清掃したキ
ャリア粒子を堆積させない清掃装置を提供することを目
的とする。

本発明によれば、清掃装置は、帯電したトナー粒子及
びキャリア粒子を含む多成分型現像材料を用いる静電複
製装置の現像装置内で使用に供される。清掃装置は、前
記静電複製装置がトナー像を現像する際に、イメージ担
持面に転写された不要な帯電粒子を回収又は清掃するた
めのものである。清掃装置は、第１部分と第２部分を有
する第１プレートを具備しており、第２部分は現像孔
と、不要粒子の回収又は清掃のための広い平坦採取面域
とを有している。第１プレートは、現像装置のイメージ
担持部材と現像ローラとの間にあって固定された取付け
部材となる。清掃装置はまた、第１プレートを連結され
ていて採取面域から除去した回収粒子を案内する第２プ
レートを有する。さらに、清掃装置においては、第１及
び第２プレートを、帯電したキャリア粒子とは反対の極
性に適切にバイアスさせるための電気的手段が当該第１
及び第２プレートに接続してある。

図面の簡単な説明 以下に示す発明の詳細な説明では、添付図面を参照す
る。

第１図は、本発明の現像装置を含む静電写真複製装置
の概略図、 第２図は、図１に示した現像装置の概略縦断面図、 第３図は、図２に示した現像装置における磁気現像ロ
ーラと清掃装置を示す部分拡大縦断面図、 第４図は、本発明の清掃装置の斜視図である。

発明を実施するための最良の形態 さて、添付図面を参照するには、第１図は静電複製装
置として、例えば静電写真印刷装置１を示す。装置１
は、当然のことながら静電写真複写装置であってもかま
わない。図示のごとく、装置１は、フィルムからなる無
端のイメージ担持部材２を有しており、該イメージ担持
部材２は駆動ローラを含むローラ列3,4,5,6に張設され
て矢印Ａに沿って移動するよう方向付けされている。

よく知られるように、複写原稿や印刷文書は、静電複
製装置で静電写真プロセスを行うことで作り出すことが
できる。こうした処理にあっては、イメージ担持部材２
のイメージ担持面Ｓが、順次（ａ）清掃ステーション７
にて清掃され、（ｂ）帯電ステーション８において均一
に帯電され、そして（ｃ）露光ステーション９において
画像が露光される。露光ステーション９は、電子式の印
刷ヘッドをもって図示したが、光学的手段によっても同
様に構成することができる。

露光ステーション９において形成されるイメージに即
した帯電パターン、即ち、潜像は、次に現像ステーショ
ン、即ち、符号10で概略を示した本発明の現像装置にお
いてトナー粒子で現像される。第１図には複数の現像装
置10が示されており、このため多色刷りの複写ないし印
刷を行うのに用いることができる。トナー現像されたイ
メージは、次に転写ステーション11に送られ、ここで適
当な複写紙に転写される。複写紙はその後でイメージ担
持部材２から分離され、続いて符号12で示した移送手段
により図示しない定着装置に送り込まれる。

さて第２図には、本発明の現像装置10が示されてい
る。現像装置10はマグネットローラ型の現像装置であ
り、静電写真印刷装置１内に取り付けることができる。
前記のごとく、印刷装置１のイメージ担持部材２は、現
像装置10に対して矢印Ａで示した方向に移動させること
ができる。図示のごとく、現像装置10はマーキング粒子
すなわちトナー粒子を含む現像材料Ｄを供給し、担持部
材２のイメージ担持面Ｓ上に潜像Ｌを形成するために設
けられている。潜像Ｌは、例えば帯電ステーション８に
おいて帯電した負電荷からなる。

現像装置10は、現像材料Ｄの供給を維持するための溜
め槽15をもったハウジング14を有する。現像材料Ｄは、
例えば固形微粒子である磁気キャリア粒子と融解するマ
ーキング粒子、即ち、トナー粒子とからなる。キャリア
粒子とトナー粒子とは、溜め槽15に組付けた回転自在の
リボンブレンダ16により静電摩擦的に帯電させられる。
潜像Ｌが負帯電すれば、キャリア粒子は例えば負帯電さ
せられ、トナー粒子は正帯電させられる。

リボンブレンダ16は、外側の螺旋リボン18と内側の螺
旋リボン20からなり、内側と外側の両方のリボンはほぼ
同軸に捩られていて、被駆動軸22により回動させられ
る。リボン18と20の移動により、キャリア粒子とトナー
粒子とが符号24で示した供給機構に向けて搬送されてさ
らに掻き混ぜられる。供給機構24は、リボンブレンダ16
と磁気ブラシすなわちローラ現像手段26との間に設けら
れている。供給機構24はかくのごとく配置してあるた
め、帯電したキャリア粒子及びトナー粒子を受容し、ハ
ウジング14頂部の開口28内に配置された磁気現像ローラ
26に供給する。

ローラ26は、適当であればいかなる構造でもよく、第
２図に示したように、非磁性シェル30及び磁気コア32を
有する。シャル30は、コア32の周囲に矢印Ｂで示したよ
うに反時計回りに回転することができる。コア32は、Ｎ
極とＳ極が交互に並ぶ磁化パターンをもった複数の永久
磁石からなり、永久磁石は例えば図示のごとく時計回り
に回転させることができる。

第２図において、現像ローラ26の一部は取り付けられ
た状態において、ハウジング14頂部の開口28を突き抜け
ており、現像装置10を静電複数装置に適正に取り付けた
ときに、突出部分を潜像Ｌに対して直接近接させるか、
或いは所望の近接位置に配置させることができる。近接
の程度は、負帯電したキャリア粒子と正帯電したトナー
粒子とからなる現像材料Ｄが、担持面Ｓ上の潜像Ｌのそ
ばを通って磁気ローラ26上に運ばれるさいに、トナー粒
子が負帯電の潜像Ｌに転写されるような近さである。こ
のようなトナー粒子の転写は静電写真プロセスでの現像
ステップの象徴をなしている。

前述の現像ステップは、例えばＰで示した領域すなわ
ちニップ域で行われる。ニップ域Ｐは、第２図と第３図
に示したように、開口28内の中心になければならない。
こうした現像の間、上記の通りに現像材料Ｄから担持面
Ｓ上の潜像Ｌへ帯電トナー粒子が転写されることが望ま
しい。しかし、キャリア粒子の一部が意に反して担持面
Ｓに転写されてしまう。この不要キャリア粒子の転写
は、キャリア粒子が小さくて固く非融解性の磁気粒子か
らなる場合では特に深刻である。静電複製装置では、不
要キャリア粒子がイメージ担持部材上に残留した場合
は、一般に像欠陥として現れ、結果的に転写ステーショ
ン11において複写紙に転写される。

さらに、こうした不要キャリア粒子が固い磁気キャリ
ア粒子からなり、それぞれの粒子がＮとＳの永久磁極を
もった小さな磁石である場合では、回転コア32の磁極が
切り替わる衝撃で、各粒子がローラ26に対し何度も何度
も繰り返し弾き飛ばされる。このように弾き飛ばしが繰
り返して行われることはローラ26上の現像材料が撹拌と
帯電を受け続ける上で望ましいのであるが、一方でトナ
ー粒子の酸化と汚れを惹起してしまう。トナーの塵やト
ナーの埃はこうした酸化から生じ、適切に管理せずにハ
ウジング14内に放置したままにしておくと、通常は開口
28の部分を通って漏洩し、装置１の内部汚染を招くこと
なって望ましくない。

本発明は、上記のトナー塵埃の不要な漏洩を効果的に
抑制するだけでなく、不要キャリア粒子を経済的に回収
するため、符号40をもって概略を示した清掃装置が現像
装置10に内蔵されている。清掃装置40の主要な機能は、
イメージ担持面Ｓ（と現像装置10内）から、トナー像現
像の際に意に反して転写された不要キャリア粒子を清掃
し、回収することにある。さらに、清掃装置40はまた、
現像ニップＰと担持面Ｓの移動方向から見て開口28の上
流側を（漏洩したトナー塵埃から）効果的にシールする
働きもある。

第３図と第４図に示したように、清掃装置40は、第１
非磁性プレート42と第２非磁性プレート44及び電気バイ
アス手段46を有する。プレート42,44は、例えば非磁性
のステンレス鋼からなる。図示のごとく、第１プレート
42は、ハウジング14の頂部とその開口28に対して傾斜す
る第１部分48と、開口28に対して平行な第２部分50を有
する。プレート42は、ハウジング14の前面部と背面部の
端面壁（図示せず）に適宜取り付けてあり、担持面Ｓと
磁気現像ローラ26との中間にあって、しかもその第２部
分50がイメージ担持面Ｓから所望の微小距離d1だけ離間
して横たわっている。装置40全体は軽量であり、例えば
ステンレス鋼でできているため、構造的に堅牢であり、
それ故に現像装置10の前面から背面にかけて担持面Ｓに
対して、普通に厳密な距離d1を保つことができる。従っ
て、従来のローラ型清掃装置の場合のように、例えば中
間点付近で重大な沈下を招くことはない。

第１プレート42の第２部分50は、現像孔54と、広い平
坦な採取面域52とを有する。プレート42の第２部分50
は、図示のごとく開口28内にあてがわれ、従ってその現
像孔54は開口28内にあって開口28よりも小さい。現像孔
54は、ほぼ現像ニップ域Ｐと同じ幅をもっている。従っ
て、磁気現像ローラ26によって運ばれた現像材料Ｄは、
開口28を通過するときに現像孔54もまた通過し、これに
より担持面Ｓ上の潜像Ｌに対しニップ域Ｐ内でトナー粒
子が転写される関係に入る。プレート42の第２部分50の
平坦な採取面域52は現像孔54の下流側に位置しているた
め、これにより現像ニップ域Ｐに対してもまた下流側に
位置することになる。よって、採取面域52は、電源46か
らバイアスをかけると発生する帯電不要キャリア粒子回
収用電場に担持面Ｓを効果的に曝す上で役立っている。

電気バイアス電源46は直流電源が望ましく、回収すべ
き不要キャリア粒子を構成する帯電キャリア粒子とは逆
極性でなければならない。例えば、負帯電したキャリア
粒子を用いる現像装置では、担持面Ｓから不要な負帯電
キャリア粒子を吸着して回収するため正電位を用いなけ
ればならない。

本発明では、不要キャリア粒子回収のための平坦採取
面域52は、比較対象とされるローラ型清掃部材の同様の
意図をもった近接地帯すなわち採取面域よりも実質的に
より広くつくられている。平坦部分50の採取面域52の実
質的な広さを例えば2mmとすると、採取面域52によるバ
イアス効果のお陰で不要キャリア粒子が除去又は回収さ
れる担持面Ｓ上に等価的に広い領域が対応することにな
る。従って、担持面Ｓに対していかなる速度が与えられ
ようとも、担持面Ｓ上の不要キャリア粒子は従来のロー
ラ型清掃装置の場合に比べて、より意義深く長時間にわ
たって採取面域52による回収影響力下にさらすことがで
きる。その結果、比較の対象である従来のローラ型清掃
装置による除去に比べ、本発明のプレート装置は不要キ
ャリア回収効率において実質的な改善を見ることができ
る。

第３図に示した如く、清掃装置40は現像装置10内に適
宜取り付けられる。この取り付けは、現像装置10を静電
複製装置に適正に設置したときに、電気的にバイアスさ
れた不要キャリア採取面域52のもっとも近い点が、担持
面Ｓ上の不要キャリア粒子に対し回収影響力を行使でき
る微小距離d1だけ離間するようにして行われる。しかし
ながら、採取面域52の背面側は、磁気ローラ27上に残留
する帯電キャリア粒子に対して同様の除去又は回収作用
を及ぼすことはない。換言すれば、平坦部分50は、ロー
ラ26がローラ26上の帯電した磁気キャリア粒子に及ぼす
磁気的な影響力が、同じ粒子に対して競合的に及ぶプレ
ート42やプレート44の静電的な影響力よりも明らかに強
力となるように取り付けられている。このことは、当然
のことながら、プレート42や44のどの部分に対してもロ
ーラ26から僅かでも重要なキャリア粒子が転送されるの
を防止し、これにより例えば不要キャリア採取面域52の
背面側でのこうした粒子の集積を阻止する。

本発明では、採取面域52が長期にわたって効力をもつ
よう、磁気ローラ26を備えた除去手段が、採取面域52に
て回収された不要キャリア粒子を除去し、かつ、運び去
る目的で設けられている。このような除去手段は、第１
プレート42の平坦部分50の不要キャリア採取面域52を指
す水平線に対してほぼ90゜の角度をもって連結した第２
プレート44を有する。第２プレート44は、その連結態様
から、図示のごとく採取面域52の下流側エッジから鋭く
落ち込む外表面を備えており、これが採取面域52に回収
された不要キャリア粒子をイメージ担持面Ｓからだけで
なく、採取面域52からも下流側に案内しかつ方向付けす
る。採取面域52からプレート44へのこうした粒子の移送
を容易にするため、両者の連結点は面取りされている。

従って、第２プレート44全体は、磁気ローラ26に十分
近づけて取り付けなければならず、そうすることで回転
するNS磁石の磁界が実効性をもって及ぶことになる。こ
うした磁気的な影響力は、磁気ローラ26にエッジ56を近
接させるようプレート44下流側の自由端を湾曲させるこ
とで、自由端において増強させることができる。そうで
あるから、採取面域52からプレート44上に移送された不
要キャリア粒子は、重力と磁力とにより自由端56に向け
て落下し、そこで磁気現像ローラ26のシェル30上に磁気
的に引き戻される。この後、スカイブ例えば機械的な落
とし箆60を用い、粒子が溜め槽15に戻るようシェル30か
ら取り除くことができる。

再び第2,3図において、前記したトナー塵埃は、第１
のプレート42の傾斜部分48によって開口28の上流側に阻
止される。図示のごとく、傾斜部分48は、開口28の上流
側端部に対抗させるだけでなく現像装置10内に突出させ
ることにより、トナー塵埃を効果的に遮蔽又は密閉する
ことができるよう配置される。磁気現像ローラ26により
攪拌されて現像材料Ｄ内でトナー粒子が酸化することで
発生したトナー塵埃は、かくしてハウジング14内に効果
的に閉じ込めることができ、これにより複写機や印刷機
１内の他の場所で漏れたり汚染を引き起こすようなこと
はない。

上記のごとく、本発明の清掃装置40は、薄くて構造強
度の高い一枚の非磁性ステンレス鋼板から製造すること
ができる。現像装置10内にしかるべく取り付けること
で、薄くて構造強度の高い非磁性ステンレス鋼板、特に
平坦な不要キャリア採取面域52を、ローラ型清掃装置に
典型的に見られる重大な沈下の危険なしに、親複写機又
は親印刷機のイメージ担持面Ｓから、普通に厳密に距離
d1だけ離間させることができる。さらに、実質的に拡幅
した不要キャリア採取面域52は、適当にバイアスするこ
とで、不要キャリア粒子をより長い時間にわたって採取
でき、これにより均一にバイアスするローラ型清掃装置
に比べ、担持面Ｓからより大量にかつより効果的に不要
キャリア粒子を回収することができる。

さらに、採取面域52に連結された実質的に垂直な回帰
板44が背面側に湾曲して急峻な落下端で終わっており、
かつ磁気現像ローラ26の近くに終端されているため、回
収された不要キャリア粒子がイメージ担持面Ｓに向けて
歩み寄ったり這い上がったりすることはない。このた
め、都合のよいことに、回収した後で採取面域52にこう
した粒子が堆積することはない。

本発明は、上記実施例を特定参照しつつ詳細に説明し
たが、本発明の精神と目的の範囲内でさまざまな変形や
修飾が可能であることは理解に難くない。

Claims (7)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】帯電したトナー粒子及び帯電したキャリア
   粒子を含む多成分現像材料（Ｄ）を用いる静電複製装置
   （１）の磁気現像装置（10）に使用され、トナー像の現
   像中に前記静電複製装置のイメージ担持面（Ｓ）に不要
   に転写された帯電した磁気キャリアを回収又は除去する
   清掃装置（40）であって、 （ａ） イメージ担持面（Ｓ）と現像装置（10）の磁気
   現像ローラ（26）との間にあって固定の取付け部材とな
   る第１非磁性プレート（42）であって、該第１非磁性プ
   レート（42）は第１部分（48）と第２部分（50）とを有
   し、該第２部分（50）は現像ローラ（26）からイメージ
   担持面（Ｓ）へ帯電したトナー粒子を転写させる現像孔
   （54）とイメージ担持面（Ｓ）に転写された不要な帯電
   キャリア粒子を除去又は回収できるよう平坦で広い採取
   面域（52）とを有する前記第１非磁性プレート（42）
   と、 （ｂ） 該第１プレート（42）に連結され、前記採取面
   域（52）から回収粒子を案内して運び去る第２非磁性プ
   レート（44）と、 （ｃ） 前記第１及び第２プレート（42,44）を、帯電
   したキャリア粒子とは反対の極性に電気的にバイアスす
   る手段（46）とを具備することを特徴とする清掃装置。
2. 【請求項２】請求項１記載の清掃装置（40）において、
   前記第１及び第２プレート（42,44）は機械強度を有す
   る非磁性ステンレス鋼材からなることを特徴とする清掃
   装置。
3. 【請求項３】請求項１記載の清掃装置（40）において、
   第１プレート（42）の前記第２部分（50）は、前記イメ
   ージ担持面（Ｓ）に対して平行でかつ微小距離だけ離間
   するよう取り付けられていることを特徴とする清掃装
   置。
4. 【請求項４】請求項１記載の清掃装置（40）において、
   前記採取面域（52）と前記第２プレート（44）との間の
   連結部分は面取りされていることを特徴する清掃装置。
5. 【請求項５】請求項１記載の清掃装置（40）において、
   前記第１プレート（42）の前記第１部分（48）は、装置
   内でトナー塵埃の遮蔽を形成するよう現像装置（10）の
   頂部に対して傾斜していることを特徴とする清掃装置。
6. 【請求項６】請求項１記載の清掃装置（40）において、
   前記第２プレート（44）は前記第１プレート（42）の前
   記採取面域（52）に対して90゜の角度をなすことを特徴
   とする清掃装置。
7. 【請求項７】帯電した潜像（Ｌ）を現像するため帯電し
   たキャリア粒子及びトナー粒子を含む多成分現像材料
   （Ｄ）を用いる静電複製装置（１）における磁気現像装
   置（10）であって、 （ａ） 現像開口（28）を含む頂部と、トナー粒子と小
   さく固い磁気キャリア粒子からなる現像材料（Ｄ）を保
   持し混合する溜め槽（15）とを有するハウジング（14）
   と、 （ｂ） 該ハウジング（14）の前記頂部の前記現像開口
   （28）内に配置され、帯電したキャリア粒子及びトナー
   粒子を現像開口（28）を通して、イメージ担持部材
   （２）上の潜像（Ｌ）へトナー粒子を転写する位置まで
   移動せしめ、トナー粒子により潜像を現像する回転自在
   の磁気現像ローラ（26）と、 （ｃ） 前記ハウジング（14）内で前記溜め槽（15）と
   前記磁気現像ローラ（26）との間に位置し、前記帯電し
   た現像材料を前記溜め槽から前記現像ローラに送り込む
   手段（24）と、 （ｄ） 潜像へのトナー転写にさいして前記現像ローラ
   （26）からイメージ担持面（Ｓ）に転写された不要なキ
   ャリア粒子を、イメージ担持部材（２）のイメージ担持
   面（Ｓ）から除去又は回収する清掃装置（40）とを具備
   し、 前記清掃装置（40）は、 （ｉ） イメージ担持面（Ｓ）と現像装置（10）の磁気
   現像ローラ26との間にあって固定の取付け部材となる第
   １非磁性プレート（42）であって、該第１非磁性プレー
   ト（42）は第１部分（48）と第２部分（50）とを有し、
   該第２部分（50）はトナー粒子を現像ローラ（26）から
   イメージ担持面（Ｓ）に転写させる現像孔（54）とイメ
   ージ担持面（Ｓ）に転写された不要な帯電キャリア粒子
   を除去又は回収できるよう平坦で広い採取面域（52）と
   を有する前記第１非磁性プレート（42）と、 （ii） 前記第１のプレート（42）に連結され、前記採
   取面域（52）から回収粒子を案内して運び去る第２の非
   磁性プレート（44）と、 （iii） 帯電したキャリア粒子とは反対の極性に前記
   第１と第２プレート（42,44）を電気的にバイアスする
   手段（46）とを具備することを特徴とする現像装置。