JP3100929B2 - サインポスト - Google Patents

サインポスト

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JP3100929B2
JP3100929B2 JP09244326A JP24432697A JP3100929B2 JP 3100929 B2 JP3100929 B2 JP 3100929B2 JP 09244326 A JP09244326 A JP 09244326A JP 24432697 A JP24432697 A JP 24432697A JP 3100929 B2 JP3100929 B2 JP 3100929B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路等に設置して
通行人や車両の侵入を阻止するための標識あるいは警報
装置として使用されるサインポストに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路工事等で通行人や車両に注意
を促すために、図12に示すコーン40や、図13に示
すようなサインポール50が使用されている。コーン4
0には目立つ色彩が施される一方、サインポール50は
ポール本体51の頂部に設けられた表示灯52を点滅さ
せて注意を引くようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコーン40は位置を示しているだけ、サインポール
50は点滅を繰り返しているだけであり、いずれも状況
変化等に応じて警報を発する機能は有していない。ま
た、この種のサインポールはいたずらとか妨害等で壊さ
れたり、位置が変えられたりすることが多いのである
が、予防策は何ら講じられていない。したがって、道路
端に並べて人や車両の進路を示唆するといった従来通り
のごく限られた、しかも単純な使用態様しか考えられな
かった。そこで、本願の発明者は、通行人や車両が接近
すると警報を発したり、車両の衝突等によって破壊され
たら異常を通報したりする機能を備えることでサインポ
ストの利用範囲を広げるとともに、いたずらや妨害にも
対抗できるようにすることを考えついた。
【0004】すなわち、本発明の目的は、種々の警報機
能を備えることのできるサインポストを提供するととも
に、その警報機能の組み合わせ方や取付位置を適宜に選
べるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、次のような
サインポストを創作した。すなわち、第1の発明は、路
面等に固定可能に形成されたベース部材に可撓性のある
柱状部材が立設されており、この柱状部材に外嵌する状
態で複数の胴体部材が積み重ねられ、かつ、それら複数
の胴体部材のうちの少なくとも一に警報手段が設けられ
ていることを特徴とする。
【0006】上記の構成のサインポストは、複数種類の
胴体部材を適宜に取捨選択して連結することにより必要
な警報機能を所望の高さ位置に設けることができ、か
つ、その数や組合せを自由に変えることができ、また、
複数のサインポストを設置する場合に、必要に応じて一
つずつ警報機能の組合せや高さ位置に変化を持たせるこ
ともできる。したがって、標識として使用できる他、設
置場所の状況等に応じた適切な警報をより効果的に発す
るようになり、利用範囲が広くなる。なお、ベース部材
が路面等に固定できるから簡単に位置を変えられるおそ
れがない。警報手段の具体例としては、表示ランプや発
光ダイオード(LED)等の発光装置の他、ブザーやス
ピーカ等の発音装置を挙げることができる。このサイン
ポストは、人や車両が衝突したときの衝撃力を柱状部材
の可撓性により吸収でき、かつ、変形しても元の姿勢に
復元する能力を有している。なお、略筒状の胴体部材を
棒状の柱状部材に外嵌した状態で積層すれば、主に柱状
部材の曲げで衝撃力を吸収することができるからどの方
向(横方向)からの衝突にも対応でき、かつ、比較的簡
素な構成となって組立ても容易である。
【0007】また、第2の発明は、請求項1記載のサイ
ンポストにおいて、前記警報手段は、前記胴体部材に加
えられた外力を検出する力センサ、人又は物体の接近を
感知する近接センサ、音を検出する音センサ及び互いに
隣接する前記胴体部材間の変位を検出する位置センサの
うちの少なくとも一と、前記いずれかのセンサが所定の
測定量を検出したときに作動可能に形成された発光及び
/又は発音装置とを備えていることを特徴とする。
【0008】上記のサインポストは、衝撃等の外力を力
センサによって検出し、人又は物体の接近を近接センサ
によって感知し、騒音や異音を音センサによって検出
し、さらに胴体部材の破損や変形を位置センサによって
検知する。そして、いずれかのセンサが所定の測定量を
検出したときに発光及び/又は発音装置を作動させて警
報を発する。すなわち、サインポストの状態変化や周り
の状況変化に応じて警報を発することができる。また、
警報機能の複合化も容易になし得る。
【0009】また、第3の発明は、請求項2記載のサイ
ンポストにおいて、前記いずれかのセンサが検出した測
定量に基づく信号を送信可能な送信機を備えていること
を特徴とする。
【0010】上記のサインポストでは、センサが検出し
た測定量に基づく信号を送信機が送信することによっ
て、そのサインポストの状態や周りの状況等を遠隔地で
把握することができるようになる。すなわち、道路等を
監視して交通情報に活用するなど円滑な交通に資するこ
とができ、また、そのサインポストで区画した場所への
侵入者を認識することができるようになるので防犯等セ
キュリティー分野での利用にも適する。
【0011】また、第4の発明は、請求項1ないし3記
載のサインポストにおいて、前記複数の胴体部材は、隣
接する胴体部材同士が相対的に位置変位することにより
作動するスイッチを有する回路により電気的に接続され
ていることを特徴とする。
【0012】このサインポストは、外力を受けて撓んだ
り、部分的に破断したりすると、スイッチが作動してそ
の状態(胴体部材の連結不良)検出され、警報を発す
る。なお、各種の警報手段を有する胴体部材の組み合わ
せ方や積み重ねる順列を変えてサインポストを組み立て
ることができ、また、警報手段を多重化することもでき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1はサインポストの外観を示す
斜視図、図2はサインポストの一部を分解して示す斜視
図、図3はサインポストの下端部の断面図、図4及び図
5はサインポストの中央部の断面図である。図1及び図
2に示すように、サインポスト1は、大別すると,路面
に固定されるベース部材2と、ベース部材の中心部に立
設される柱状部材3と、柱状部材3に外嵌される複数の
胴体部材4とから構成されている。以下、順に説明す
る。
【0014】ベース部材2は、図1〜図3に示す形状と
され、中央部に柱状部材3を起立状態に保持するための
保持部2aが設けられ、保持部2aの周りに接続ピン5
を保持するための嵌合穴2bが4箇所形成され、それら
の嵌合穴2bを囲む位置にリング状の止め部2cが突設
されている。また、ベース部材2の外周寄りの位置に
は、ボルト6を挿通するための取付孔2dが形成されて
いる。上記の接続ピン5は、円柱形状のピン本体5aの
上端部に導電性のキャップ5bを取付けたものであり、
キャップ5bから下方にリード線5cが伸びている。そ
して、嵌合穴2bにはめ込まれた接続ピン5はベース部
材2に固着され、かつ、リード線5cによって接続ピン
5が2個ずつ相互に接続されている。
【0015】次に、柱状部材3について説明する。柱状
部材3はこの例では、衝撃吸収性能の高い弾性材料、具
体的には比較的軟質のゴム製パイプであり、下端部が保
持部2aにはめ込まれて接着剤等で固着されている。な
お、中実の棒状部材又は線材の束としても良い。
【0016】次に、胴体部材4について説明する。胴体
部材4(4A〜4H)は、基台41に略円筒形状の筒体
42をかぶせた密閉構造の容器であり、基台41の下
面、筒体42の上端面42a及び前述したベース部材2
の中央部上面2eは互いにほぼ密着できる形状に形成さ
れている。これらの合わせ面は外周縁部に向かって若干
低くなるように傾斜しており、胴体部材同士を積み重ね
たときの連結部の隙間に雨水が溜まり難くなっている。
なお、この合わせ面を湾曲させて略球面としても良い。
また、基台41と筒体42は、内部空間に収めた機器の
メンテナンスが可能となるように分解可能とされてい
る。この場合、基台41と筒体42の接合面にはシール
材を用いるなどして気密・防水性をもたせ、機器の保護
が十分できるようにするのが好ましい。
【0017】基台41には、中央部に柱状部材3を通す
貫通孔41aが形成され、下面側に接続ピン5を差し込
むための凹部41bが形成され、その凹部41b内に前
記キャップ5bと接続可能な端子5dが取付けられてい
る。筒体42は、柱状部材3が貫通可能に形成された内
筒部42bの端部を貫通孔41aの段付部にはめ込むと
共に、外筒部42cの端部を基台41の外周部にはめ込
んで組立てるようになっている。この筒体42の上端面
42aには接続ピン5を保持するための嵌合穴42dが
形成されている。
【0018】なお、図3の胴体部材4Aは内部が空の例
を示したもので、この場合は筒体42に取付けられた接
続ピン5のキャップ5bと、基台41に取付けられた端
子5dとがリード線5cにより接続されており、上下の
接続ピン5が導通できるようになっている。なお、胴体
部材4(4A〜4H)の内部には、後述するように種々
の警報装手段を備えることができる。
【0019】ところで、上記の胴体部材4は合成樹脂材
で成形するものとし、透明/半透明/不透明あるいは着
色による色別などが適宜に選択される。ただし、合成樹
脂に限るものではないから、場合によっては軽合金等金
属製としても構わない。その場合は表面に蛍光塗料を塗
ったり、反射テープを貼り付けたりすると良い。また、
前記したキャップ5bと端子5dは弾性力で強く係合状
態を維持できるものとするのが好ましい。
【0020】図4には胴体部材4同士を連結した状態が
示されている。すなわち、サインポスト1を組立てる時
には、柱状部材3に胴体部材4を順次挿通して積み重ね
るようにし、接続ピン5にて位置決め(回り止め)をす
るとともに、キャップ5bと端子5dとを接続状態にす
る。なお、柱状部材3と胴体部材4の間は適宜な隙間を
作って遊嵌状態にしておくことができる。すなわち、側
方から外力を受けた際の柱状部材3の可撓性による自己
復元機能を重視する場合は、多少の空間を設けて柱状部
材3の変形の自由度を確保しておくのが良い。本例の場
合、胴体部材4Fは、図7参照、内部に蓄電池11と、
発光ダイオード(LED)12と、制御装置13とを備
えていて、キャップ5b及び端子5dから伸びる各リー
ド線5cは制御装置13(その働きについては後述す
る)に接続されている。
【0021】また、図5に示す胴体部材4Hは筒体42
の上部に蓋体7を装着したもので、蓋体7の上面には太
陽電池アレイ14が取付けられていて、胴体部材4Hの
内部には蓄電池11と、発光ダイオード12と、制御装
置13とが備えられている。なお、太陽電池アレイ14
はリード線14aと図示省略のダイオード等を介して蓄
電池11につながれており、蓄電池11を充電できるよ
うになっている。この胴体部材4Hは太陽光を受ける必
要があるからサインポスト1の最上部に配置される。
【0022】ここで、胴体部材4Hの別例について説明
する。図6に示す胴体部材8は基台8aに有底の筒体8
bをかぶせた構成とされ、基台8aの下面には前記接続
ピン5のキャップ5bと接続可能な端子5dが4箇所取
付けられている。これらの端子5dはリード線5cによ
って2個ずつ相互に接続されている(図示省略)。この
胴体部材8は合成樹脂の一体成形で比較的安価に製造で
きるから、太陽電池等が不要でサインポスト1のコスト
に制約がある場合に使用すると良い。
【0023】次に、サインポスト1が備える警報手段の
システム構成の一例と、その作用について、図8を参照
して説明する。胴体部材4Hには、前述したように蓄電
池11と発光ダイオード12と制御装置13hと太陽電
池アレイ14とが備えられている。胴体部材4Fには、
蓄電池11と発光ダイオード12と制御装置13fとが
備えられている。胴体部材4Eには、蓄電池11と制御
装置13eと近接サンサ15とブザー16(発音装置と
もいう)とが備えられている。胴体部材4Cには、蓄電
池11と制御装置13cとマイクロホン17と送信機1
8とが備えられている。胴体部材4Bには、蓄電池11
と制御装置13bと応力センサ19と送信機18とが備
えられている。胴体部材4G,4D,4Aの内部は空で
あり、キャップ5bと端子5dを接続するリード線5c
が配線されている。なお、上記の組み合わせはあくまで
も一例であり、現実にはコストを考えて内部が空(ダミ
ー)の胴体部材の数を増やすことになろう。
【0024】そして、ベース部材2の上に胴体部材4A
〜4Hを連結したときに、接続ピン5を介して接続され
たリード線5cと制御装置13(13h〜13b)とが
全体でループ(本例では二系統の循環回路)Lを形成
し、かつ、キャップ5bと端子5dがループLに介在す
るスイッチ20を構成している。制御装置13はこのル
ープの状態を常時監視できる断線検出機能を有してお
り、サインポスト1が図9に示すように外力を受けて撓
んだり、部分的に破断したりしていずれかのスイッチ2
0が開くと、その状態(胴体部材4の連結不良)を検出
して警報を発することができる。この例では、いわゆる
b接点を有する回路構成となっており、どのスイッチ2
0が開いても、制御装置13h,13fがLED12を
駆動して点滅させるとともに、制御装置13b,13c
が送信機18を作動させて遠隔地に所定の信号を送信す
ることができる。上記のスイッチ20はサインポスト1
が外力を受けたときの変形、すなわち、隣接する胴体部
材4の位置ずれを検出する位置センサに相当する。
【0025】また、胴体部材4Eが備える近接サンサ1
5と制御装置13eは、人や車両の接近を感知したとき
にブザー16を鳴らす。なお、発音装置の一例であるブ
ザー16に代えてあるいはブザー16と共に適宜な発光
装置(ライトや表示灯やLED等)を点灯又は点滅する
ようにしても良い。
【0026】また、胴体部材4Cが備えるマイクロホン
17(音センサともいう)と制御装置13cは、周囲の
音を拾って送信機18を起動させて遠隔地に送信するこ
とができる。この場合は、送信機18を作動させる音圧
レベルや送信間隔を適宜に設定することによって節電
し、蓄電池11の消耗を防ぐのが好ましい。
【0027】また、胴体部材4Bが備える応力センサ1
9と制御装置13bは、サインポスト1に規定値以上の
外力が加えられたときに、送信機18を作動させて遠隔
地に所定の信号を送信するようになっている。なお、応
力センサ19(力センサともいう)は、例えば歪みゲー
ジによって柱状部材3の曲げ応力を検出するように設定
する。このほか傾斜センサを用いて傾きを検出したり、
加速度センサを用いて衝撃を検出することもできる。
【0028】上記の各胴体部材4が備える警報手段は、
一例を示すものであるから適宜に取捨選択し、あるいは
組み合わせることが可能であり、それらの胴体部材4の
組み合わせ方や積み重ねる順列を変えてサインポスト1
を組立てることができる。なお、上述したように、各胴
体部材4が備えた警報手段はそれぞれ単独で機能し得る
ように形成されている。したがって、組立てが容易にな
るとともに、警報手段を多重化することが簡単にでき
る。ところで、例示した警報手段の他に、適宜なセンサ
を備えることによって、車両の交通量を検出して交通情
報に役立てるとか、熱量や水量を検出して山火事や水害
を知ることも可能である。また、上記の例では、各胴体
部材4ごとに蓄電池11を備えるようにしたが、全蓄電
池11を接続して太陽電池で充電できるようにしても良
く、さらには、外部電源を利用する構成とすることもで
きる。なお、前述したループLの配線を外部からの電力
供給用に使用することも可能である。
【0029】次に、上記のように構成されたサインポス
ト1の使用態様について説明する。図10は、道路の縁
とか砂防堰堤にサインポスト1を並べた様子を示す断面
図である。すなわち、サインポスト1が備える発光装置
により予め危険箇所を表示しておく他、センサが車両の
衝突事故を検知したら送信機で道路管理者等に通報する
ことが可能になる。これは交通量が極めて少ない状況、
例えば、深夜の山間僻地等で事故防止や被害者の早期救
出に役立つ。また、砂防堰堤上のサインポスト1は落石
事故を検知して情報連絡が可能になる。
【0030】また、路地とか建物の出入口や角にサイン
ポスト1を設置し、人や車両が接近したら表示ランプ
(回転灯を含む)が点灯するようにして接近車両に対し
て警報を発するようにする。特に、子供は体が小さくて
被視認性が悪いという問題点を考えると、この種の警報
が必要であり、飛び出し事故を防止するうえでも極めて
有効な対策となり得る。なお、サインポスト1は種々の
警報手段を所望の組合わせで、あるいは多重化して備え
ることができるので、衝突等があっても全警報機能が一
度に消失する可能性が小さくなり、信頼性が高いものと
なる。
【0031】そのほか、サインポスト1の周りの状況
を、近接センサや音センサを介して遠隔地で知ることが
できるから、人が接近したらブザーを鳴らしライトをつ
けるなどの警報をするのと併せて監視用途にも適してい
る。また、このサインポスト1に人や自転車等がぶっか
ってしまうような場合、柱状部材3が曲がって衝撃力を
吸収することができるので路面等に固定しても危害を加
えるおそれが少なくなり、安全上好ましい。その際、図
9に示すように、側方からの外力で一時的に変形して
も、ある程度の衝撃であれば弾性力で元の姿勢に復元す
ることができるので都合が良い。なお、サインポスト1
が部分的に壊れたら、その部分の胴体部材4を取り替え
て修復することが可能であり、メンテナンスが容易であ
る。さらに、このサインポスト1は、センサの種類や設
定位置を適宜に選択して組立て、外部からはその種類や
位置が分からないようにしておくことができるので、い
たずらや妨害で警報機能が破壊されるのを回避し易くな
る。このような使い方は、防犯等セキュリティー分野で
の利用に適する。
【0032】次に、図11に示したサインポスト1の別
例について説明する。サインポスト30は、路面に固定
されるベース部材31の上に多角形(六角形)の胴体部
材32を積み重ねて最上部に蓋体34を取付けたもの
で、胴体部材32を支持して全体の姿勢を整える柱状部
材33が胴体部材32を貫通している。サインポスト3
0は、ベース部材31の基部31aと柱状部材33の下
端部が路面から下に埋没し、コンクリート等で強固に支
持されている点で前記サインポスト1と異なっている。
すなわち、このサインポスト30は、柱状部材33の強
度を高めて車両等の侵入を物理的に阻止するとともに、
簡単には撤去できないようにして防護機能を強化したも
のである。なお、胴体部材32の多角形の表面に反射レ
ンズを貼れば光の反射がより効果的になる。
【0033】なお、上記の実施形態の他、当業者の知識
に基づき、種々の変更を加えた態様で本発明を実施し得
ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サインポストに種々の警報機能を備えることができ、か
つ、その警報機能の組み合わせ方や取付位置を設置場所
の状況等に応じて適宜に設定することができる。したが
って、設置場所の状況等に応じた効果的な警報が可能と
なるので利用範囲が広がり、従来のサインポールのよう
な単なる位置表示や案内用途だけでなく、例えば、人の
存在をドライバーに対して積極的に警報する交通安全装
置とか、人や車両の侵入を防ぐ必要があるセキュリティ
ー分野での監視装置として利用することができる。ま
た、警報機能の種類や設定位置を適宜に選択して組立
て、かつ外部からはその種類や位置が分からないように
しておくことでいたずらや妨害にも対抗できるようにな
る。なお、人や自転車がぶつかったときの衝撃を緩衝で
きるようにして、人に優しいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のサインポストの外観を示す斜視図で
ある。
【図2】サインポストの一部を分解して示す斜視図であ
る。
【図3】サインポストの下端部の断面図である。
【図4】サインポストの中央部を構成する胴体部材を説
明する断面図である。
【図5】サインポストの上端部を構成する胴体部材を説
明する断面図である。
【図6】サインポストの上端部を構成する胴体部材の別
例を説明する断面図である。
【図7】胴体部材の分解斜視図である。
【図8】警報手段のシステム構成を説明する図である。
【図9】サインポストの変形状態を説明する図である。
【図10】サインポストの使用態様を説明する図であ
る。
【図11】サインポストの別例を説明する図である。
【図12】従来例のコーンを説明する図である。
【図13】従来例のサインポールを説明する図である。
【符号の説明】
1 サインポスト 2 ベース部材 2d 取付孔 3 柱状部材 4(4A〜4H) 胴体部材 5 接続ピン 6 ボルト

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面等に固定可能に形成されたベース部
    材に可撓性のある柱状部材が立設されており、この柱状
    部材に外嵌する状態で複数の胴体部材が積み重ねられ、
    かつ、それら複数の胴体部材のうちの少なくとも一に警
    報手段が設けられてなるサインポスト。
  2. 【請求項2】 前記警報手段は、前記胴体部材に加えら
    れた外力を検出する力センサ、人又は物体の接近を感知
    する近接センサ、音を検出する音センサ及び互いに隣接
    する前記胴体部材間の変位を検出する位置センサのうち
    の少なくとも一と、前記いずれかのセンサが所定の測定
    量を検出したときに作動可能に形成された発光及び/又
    は発音装置とを備えてなる請求項1記載のサインポス
    ト。
  3. 【請求項3】 前記いずれかのセンサが検出した測定量
    に基づく信号を送信可能な送信機を備えてなる請求項2
    記載のサインポスト。
  4. 【請求項4】 前記複数の胴体部材は、隣接する胴体部
    材同士が相対的に位置変位することにより作動するスイ
    ッチを有する回路により電気的に接続されている請求項
    1〜3のいずれかに記載のサインポスト。
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