JP3100875B2 - 抽斗サスペンションにおけるストッパ装置 - Google Patents

抽斗サスペンションにおけるストッパ装置

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JP3100875B2
JP3100875B2 JP07193783A JP19378395A JP3100875B2 JP 3100875 B2 JP3100875 B2 JP 3100875B2 JP 07193783 A JP07193783 A JP 07193783A JP 19378395 A JP19378395 A JP 19378395A JP 3100875 B2 JP3100875 B2 JP 3100875B2
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崇爾 西澤
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フアイルキャビネ
ット等の家具に設ける抽斗サスペンションにおけるスト
ッパ装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、家具の本体内に、前後長手の
本体レールを固定し、該本体レールに対して中間レール
を前後移動自在に装架し、さらにこの中間レールに対し
て、抽斗の側面に突設した抽斗レールを前後移動自在に
装架するため、中間レールに遊動転子の軸部を棒状等の
前後長手のガイド手段を介して転動自在に支承し、この
遊動転子を抽斗レールにおける水平板部と中間レールに
おける上支持片とにそれぞれ転動自在に当接させた構成
の抽斗サスペンションが、実公昭62−12337号公
報や実開昭63−131650号公報等にて公知であ
る。
【0003】この種の抽斗サスペンションにおいて、家
具本体に対して抽斗を押し込むとき、必要以上に中間レ
ールが本体レールに対して奥方向に移動できないように
するストッパー手段や反対に中間レールの前移動を所定
距離に規制するストッパー手段は、前記各公報等に開示
されているように、現在まで種々の構成が提案されてき
た。
【0004】他方、中間レールに対して抽斗レールが必
要以上に家具本体の奥側に移動できないようにするスト
ッパー手段としては、抽斗における書類等を収納する箱
体の前端に固設した鏡板の裏面を、家具本体の前面縁等
の規制面や前記実公昭62−12337号公報に開示さ
れているように本体レールの前端に固定したストッパー
の前面に衝突させる構成であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように鏡板の裏面を家具本体等の固定部に強く衝突させ
ると、鏡板の裏面等が衝撃により、変形したり、割れる
等欠点があり、さらに抽斗の箱体内の収容物により重量
が重くなっていると、前記衝撃力が飛躍的に大きくなる
から、箱体と鏡板との取付け強度を大幅に頑丈にする必
要があり、その分だけ製造工程及び部品点数が多くな
り、コスト高となるという問題があった。
【0006】本発明は、これらの従来の技術の問題点を
解決すべくなされたものであって、構成が簡単で抽斗の
鏡板等に衝撃を与えないようにした抽斗サスペンション
におけるストッパ装置を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、家具本体に固定した本体
レールと抽斗の側面に固定した抽斗レールとの間に、そ
の前後方向に移動自在な中間レールを嵌挿してなる抽斗
サスペンションにおいて、中間レールの垂直板部には、
ガイド手段を介して遊動転子を前後移動可能に配置し、
抽斗レールの前後移動につれて、当該抽斗レールにおけ
る水平板部と中間レールにおける上支持片とに前記遊動
転子を当接させて転動するように構成する一方、抽斗レ
ールの水平板部には、前記遊動転子より前方位置に上向
きに突設した第1ストッパー部を、中間レールにおける
上支持片には、前記遊動転子より後方位置に下向き突設
した第2ストッパー部をそれぞれ設け、抽斗レールの後
移動中に第1ストッパー部と第2ストッパー部とが遊動
転子を前後に挟んでそれぞれ当接するように構成すると
共に、本体レールの後端側に中間レールの後移動を阻止
する係止部を設け、この中間レールの後移動不能位置で
は、抽斗の鏡板の裏面と家具本体の前面との間に隙間が
存在するように構成したものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の抽斗サスペンションにおけるストッパ装置において、
前記遊動転子の一側外径を抽斗レールの水平板部及び中
間レールの上支持片に当接するように大径に形成し、遊
動転子の他側外径を、前記第1及び第2ストッパー部に
当接するように小径に形成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施の
形態について説明する。
【0010】図1は本発明の抽斗サスペンションの本体
レールに対して中間レール及び抽斗レールを一杯に引き
出した状態の一部切欠き側面図、図2は遊動転子及びそ
の案内手段の斜視図、図3は抽斗サスペンションの後部
側面図、図4は第1ストッパー部、第2ストッパー部及
び遊動転子の斜視図を各々示す。
【0011】抽斗サスペンションは、金属薄板製のファ
イルキャビネットの前面開放状の箱型本体(図示せず)
における側板2の内面に固定する本体レール1と、抽斗
の側板4外面に固定する抽斗レール3と、この本体レー
ル1及び抽斗レール3との間に移動可能に嵌挿する中間
レール5とから構成されている。
【0012】断面コ字状の本体レール1は、前後長手の
縦板1aの上端に横向きL字状の上ガイド板1bを、縦
板1aの下端にほぼ水平状の下ガイド板1cを屈曲させ
て構成されている。なお、下ガイド板1cの自由端縁に
は前後長手の断面略山形状の突条リブ1dが形成されて
いる。これにより、中間レール5を本体レール1の幅方
向、即ち、上ガイド板1bに対して中間レール5におけ
る後述する上支持片5bを先に近づけけ入れ込み、次い
で、下ガイド板1cの低い高さの突条リブ1dに対して
中間レール5の下支持片5cを入れ込むことができるか
ら、従来のように本体レールの前端側から中間レール5
を長手方向に沿って差し込むよりも作業性が格段に向上
する。
【0013】中間レール5は、断面ほぼコ字状であり、
その背板5aは本体レール1における縦板1aと近接し
て対峙する。背板5の上端及び下端には、横向きL字状
の上支持片5bと下支持片5cとが屈曲されて設けられ
ている。中間レール5の背板5aの後端上部には、本体
レール1の上ガイド板1b下面に当接して転動する後部
転子6が軸支されており、中間レール5の前端に軸支し
た前部転子7並びに中途位置に軸支された複数個の中間
転子8が、中間レール5の前後移動につれて本体レール
1の下ガイド板1cに転動自在に当接し得るようになっ
ている。
【0014】中間レール5の上支持片5bの後部に固着
した合成樹脂製の係止体9は本体レール1の上ガイド板
1bの前後中途部に下向きに膨出成形したストッパー部
10に当接して、当該中間レール5はそのほぼ後半部分
が本体レール1の前半部分内に位置した状態でそれ以上
の引き出し動の行き過ぎが規制されている。また、中間
レール5の下支持片5cの後端部に固設した合成樹脂製
の係止体11が本体レール1の下ガイド板1cの後端の
上向き係止部12に当接すると、そ以上中間レール5が
本体レール1に対して奥方向に押し込まれないように規
制するものである。
【0015】前記中間レール5における背板5aの内面
側には、その前後中途部に、前後一対の切り起こし支持
片13,13を設け、この前後対の切り起こし支持片1
3,13の取付け孔に着脱自在に嵌合する合成樹脂製等
の連結体14,14の凹孔に同じく合成樹脂製等の棒状
のガイド杆15の前後端部を差し込んで配置し(図2参
照)、このガイド杆15の上面に遊動転子16における
片側に水平突出する軸部17を転動自在に案内するよう
に構成されている。この遊動転子16は、後述する抽斗
レール3における水平板部3aと中間レール5における
上支持片5bとに挟まれて当接しながら転動することに
より、抽斗の後部側の荷重を中間レール5を介して本体
レール1に伝達しうるものである。
【0016】前記ガイド杆15はナイロン等の合成樹脂
のほか、硝子繊維強化プラスチックスであっても良い
し、ピアノ線のような鋼線であっても良い。ガイド杆1
5と連結体14との連結構成は、実公平4−4591号
公報に開示されている公知の構成を採用することができ
る。
【0017】次に、中間レール5に対する抽斗レール3
の前移動を規制するストッパ装置の構成について、図4
〜図8を参照しながら説明する。
【0018】抽斗レール3は、図4に示すように、前後
長手の水平板部3aと、抽斗の側板4外面にスポット溶
接等により固着する上向き垂直板部3bと、中間レール
5の背板5aに近接する下向き垂直板部3cとにより、
断面ほぼS字状に屈曲形成されている。
【0019】中間レール5における前部転子7の後方で
あって、前記遊動転子16に対するガイド杆15の前端
支持片13よりも前方位置には、中間レール5における
下支持片5cと抽斗レール3の水平板部3aとの間に
て、上下高さの低い伏せ姿勢と高さの高い起立姿勢とに
姿勢を変更可能に回動するようにした前部ストッパ体1
8を、背板5aと下支持片5における立ち上げ片5dと
に固定したピン軸19を介して設ける。
【0020】この、前部ストッパ体18の具体的形状
は、図4及び図5に示すように、側面視でほぼ二等辺三
角形状ないし2つの短辺の夾角がほぼ直角となる直角三
角形をなし、その長辺18aが抽斗レール3の水平板部
3aの下面に近接してほぼ平行状となる状態で、当該前
部ストッパ体18は高さの低い伏せ姿勢となり、後部側
短辺18bが抽斗レール3の水平板部3aに対してほぼ
直角に立ちあ上がる姿勢をとるとき、高さの高い起立姿
勢となる。そして、この起立姿勢では、前部ストッパ体
18の他方(前側)短辺18cは下支持片5cの上面に
当接している。
【0021】前部ストッパ体18の一側面には、係合突
起20を中間レール5における立ち上げ片5dの外面よ
り突出するように横向きに設け、この係合突起20は前
部ストッパ体18が起立姿勢のとき、立ち上げ片5dに
切欠き形成させた溝部21に嵌まる。また、前部ストッ
パ体18が伏せ姿勢のときには、その長辺18aが当接
する切欠き部22を立ち上げ片5dに形成すると共に、
前部ストッパ体18の基部側に、ほぼ円弧状の案内部2
3を凹み形成する。なお、起立姿勢の前部ストッパ体1
8の他側面の基部18eは、その上面を抽斗レール3の
水平板部3aが通過できる程度の高さに設定されてい
る。また、前部ストッパ体18は剛性の高い合成樹脂材
もしくは金属材にて形成して良い。
【0022】他方、抽斗レール3における水平板部3a
には、上向き垂直板部3bに近い側に偏位してストッパ
ー孔24が穿設されており、このストッパー孔24に隣
接して蹴り爪25を下向きに突出する。
【0023】以上のように構成された抽斗サスペンショ
ンでは、家具本体に抽斗を押し込んだ状態で、中間レー
ル5は、その前部転子7と中間転子8,8とが家具本体
の側板2に固定された本体レール1における下ガイド板
1cに当接して支持され、この中間レール5における前
部転子7と中間転子8,8とに前記抽斗レール3の水平
板部3aが支持されている。
【0024】この状態から抽斗の鏡板4aを前方向(矢
印A方向)に引き出すにつれて、抽斗の前側に重心が掛
かっても、遊動転子16が中間レール5の上支持片5b
及び抽斗レール3の水平板部3aの後部側に位置して挟
まれているので、当該抽斗レール3の水平板部3aはほ
ぼ水平状態を保持したまま、転子7,8,8及び遊動転
子16がそれぞれ回転して抽斗レール3が中間レール5
に対して前移動し、中間レール5は本体レール1に対し
て前移動する。
【0025】そして、図8に示すように、抽斗レール3
における蹴り爪25が前方(図8の矢印A方向)に移動
する途次、前記伏せ姿勢の前部ストッパ体18における
係合突起20を蹴るように干渉させて、当該前部ストッ
パ体18が起立姿勢に立ち上がるように回動させる。
【0026】このように起立回動する前部ストッパ体1
8における後側短辺18bの上部が、前記抽斗レール3
におけるストッパー孔24より上方に突出して、ストッ
パー孔24の後縁24aに衝突すると、図6に示すよう
に、抽斗レール3はそれ以上前方向への移動が規制され
るのである。この状態では、蹴り爪25は前部ストッパ
体18より前方に位置することになる。
【0027】逆に、抽斗を家具本体内方向(矢印B方
向)に押し込むときには、起立姿勢に置ける前部ストッ
パ体18の長辺18aがストッパー孔24の前縁に押さ
れて(図8の二点鎖線参照)後向きに倒れ、高さの低い
伏せ姿勢(長辺18aが水平板部18aとほぼ平行状)
になって、前部ストッパ体18がストッパー孔24から
抜け出るので、抽斗レール3を後方に押し込めることが
できるのである。
【0028】なお、抽斗を家具本体から完全に抜き出す
には、即ち、抽斗レール3の後端を中間レール5の前端
から完全に前方に引き出すには、抽斗の鏡板4a側を持
ち上げて、起立状態の前部ストッパ体18がストッパー
孔24から抜け出るよう抽斗レール3をその前方を上向
き傾斜させて引き抜けば良い。
【0029】逆に、抽斗レール3の水平板部3aの後縁
部分を中間レール5の前端部分に差し入れる場合には、
当該水平板部3aの後縁部分が下向きとなるように、下
支持片5c上に押し込めると、たとえ前部ストッパ体1
8が起立状態であっても、前向きの長辺18aが水平板
部3aの後縁部分で押されて、高さの低い伏せ姿勢とな
るように前部ストッパ体18が後向きに回動する。そし
て、抽斗レール3をその後端側が下向き傾斜状にして中
間レール5に挿入するとき、伏せ姿勢における前部スト
ッパ体18の係合突起20と抽斗レール3における蹴り
爪25との間に適宜上下隙間が形成されるように構成し
ておけば、抽斗レール3を中間レール5に対して円滑に
挿入することができるのである。
【0030】このように、中間レール5における前部転
子7の後方位置に、下支持片5cと抽斗レール3の水平
板部3aと間に前部ストッパ体18を回動可能に設け、
前移動中の抽斗レール3に設けた蹴り爪24が前部スト
ッパ体18に横向きに突設した係合突起20に干渉して
当該前部ストッパ体18が前記下支持片5cに当接して
起立し、抽斗レール3の水平板部3aに穿設したストッ
パー孔24に嵌合するように構成すれば、抽斗の側板外
面には、前後に長い抽斗レールが固定されているだけ
で、従来のような別途の係止部品を設ける必要がなく、
その取付け作業及びコストが掛からず、家具の製造コス
トを大幅に低減できると共に、抽斗を大きく引き出した
状態における側面の外観が向上させることができるとい
う効果を奏する。
【0031】前部ストッパ体18を側面視ほぼ三角形状
に形成すれば、前部ストッパ体の回動の回動角度が小さ
いものでありながら、高さの高い起立姿勢と低い高さの
伏せ姿勢とをとることができ、且つその高さの差異も大
きくすることができるから、抽斗レール3の前移動の距
離を短くした状態のもとで、蹴り爪25と前部ストッパ
体における係合突起20との干渉・非干渉の選択を容易
に設定できるという効果を奏することができる。
【0032】また、中間レール5の高さ寸法、ひいては
抽斗サスペンション全体の高さ寸法を小さくできてコン
パクトに構成できるという効果も奏する。
【0033】さらに、前記抽斗レール3をその後端側が
下向き傾斜状にして中間レールに挿入するとき、前記前
部ストッパ体における係合突起20と抽斗レール側の蹴
り爪25との間に上下隙間が形成されるように構成すれ
ば、抽斗レールを若干下向きの状態で押し込んでも、そ
の抽斗レールにおける蹴り爪と中間レールにおける前部
ストッパ体の係合突起との干渉をなくして、至極簡単に
抽斗ひいては抽斗レールを中間レールの前端側に挿入す
る作業を実行することができるという効果を奏するので
ある。
【0034】次に、図3、図4、図9〜図11を参照し
ながら、抽斗の後移動を規制するためのストッパー装置
の構成について説明する。
【0035】なお、図2及び図4に示すように遊動転子
16は、その一側外径部16aが抽斗レール3における
水平板部3aのうち上向き垂直板部3bに近い側を当接
して転動するように配置され、他側外径部16bは下向
き垂直板部3c側にあり、且つその一側外径部16aが
他側外径部16bより直径が約2ミリメートル程度大き
くなるように設定されている。
【0036】図3、図4及び図9に示すように、抽斗レ
ール3の水平板部3aには、前記遊動転子16より前方
位置に上向きに突設した第1ストッパー部30を形成す
る等して設け、中間レール5における上支持片5bに
は、前記遊動転子16より後方位置に下向き突設した第
2ストッパー部31を膨出形成する等して設ける。
【0037】この場合、第1ストッパー部30は遊動転
子16における小径の他側外径部16bの下面側に当接
するものであり、第2ストッパー部31は遊動転子16
における小径の他側外径部16bの上面側に当接するよ
うに構成するものである。
【0038】このように構成すれば、抽斗を家具本体内
方向に押し込む時には、図3に示すように抽斗レール3
を矢印B方向に後移動すると、中間レール5は本体レー
ル1に対して中間転子8,8等を介して後移動すると共
に、遊動転子16の大径部分である一側外径部16aの
上下面が中間レール5の上支持片5bと抽斗レール3の
水平板部3aとにそれぞれ当接しながら転動して、抽斗
レール3と中間レール5とは、それぞれ軽い力で円滑に
後移動できる。
【0039】そして、図9に示すように、抽斗レール3
における第1ストッパー部30が遊動転子16の小径部
分である他側外径部16bの前側下面に当接し、且つ中
間レール5における第2ストッパー部31が他側外径部
16bの後側上面に当接すると、この前後の両ストッパ
ー部30,31で遊動転子16を前後に挟んで固定する
ことになり、抽斗レール3と中間レール5とが一体的で
のみ後移動する。次いで、本体レール1における後端の
係止部12に対して中間レール5後端の係止体11が突
き当たると、全体としてはもはや後移動不能となる。
【0040】従って、抽斗レール3が取付く抽斗の鏡板
4a等を家具本体に衝突させて停止させる必要がなく、
抽斗の箱体と鏡板4aとの固定を強固にする必要もなく
なる。尚、実施例では、前記第1ストッパー部30と第
2ストッパー部31とで遊動転子16を固定する位置で
は、鏡板4aの裏面と家具本体前面との間に1〜2ミリ
メートル程度の隙間が存在するように設定している。
【0041】さらに、両ストッパー部30,31ともに
水平板部3aや上支持片5bを、前記他側外径部16b
の円弧にほぼ沿うように屈曲させて形成すると、別途の
部品が不要となり、しかも、両ストッパー部30,31
にて遊動転子16の円周面面に沿うように広い面積で当
接するので停止時の衝撃力が緩和されるという効果を奏
する。
【0042】また、両ストッパー部30,31が当接
(衝突)する箇所を遊動転子16の小径部分である他側
外径部16bに限定し、一側外径部16aをそれより大
径に形成することで、各ファイルホルダ部30,31と
の繰り返しの衝突で他側外径部16bの円周面に傷がつ
いても、大径部である一側外径部16aの円周面は滑ら
かに保持されるから、抽斗レール3及び中間レール5の
前後移動が軽快でガタ付きも発生しないという効果を奏
する。
【0043】本発明において、発明の要旨を逸脱しない
限り、本体レールに対する中間レールの前後移動の案内
構成、中間レールに対する抽斗レールの前後移動の案内
構成、さらには、本体レールに対する中間レールの後移
動規制のストッパー手段は前記実施の態様に限定される
ことはなく、従来公知の種々構成を採用することができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1に記載
の発明は、家具本体に固定した本体レールと抽斗の側面
に固定した抽斗レールとの間に、その前後方向に移動自
在な中間レールを嵌挿してなる抽斗サスペンションにお
いて、中間レールの垂直板部には、ガイド手段を介して
遊動転子を前後移動可能に配置し、抽斗レールの前後移
動につれて、当該抽斗レールにおける水平板部と中間レ
ールにおける上支持片とに前記遊動転子を当接させて転
動するように構成する一方、抽斗レールの水平板部に
は、前記遊動転子より前方位置に上向きに突設した第1
ストッパー部を、中間レールにおける上支持片には、前
記遊動転子より後方位置に下向き突設した第2ストッパ
ー部をそれぞれ設け、抽斗レールの後移動中に第1スト
ッパー部と第2ストッパー部とが遊動転子を前後に挟ん
でそれぞれ当接するように構成したものである。
【0045】このように、遊動転子を後移動中の抽斗レ
ールと中間レールとにそれぞれ設けた第1ストッパー部
と第2ストッパー部とで挟むことで、抽斗レールはそれ
単独で後移動できないように規制できるという効果を奏
する。
【0046】さらに、本発明は、本体レールの後端側に
中間レールの後移動を阻止する係止部を設け、この中間
レールの後移動不能位置では、抽斗の鏡板の裏面と家具
本体の前面との間に隙間が存在するように構成したもの
であるから、第1ストッパー部と第2ストッパー部とで
挟んで抽斗レールと中間レールとが一体として後移動で
きるようにした後は、本体レールの後端側に設けた係止
部(ストッパー手段)により中間レールの後移動を阻止
でき、全体として後移動を停止させることができる。そ
して、そのとき、抽斗の鏡板の裏面と家具本体の前面と
の間に隙間が存在するように構成したのであるから、抽
斗の後移動を阻止したときの衝撃力が抽斗の鏡板に加わ
ることがないのである。
【0047】従って、箱体に対する鏡板の取付け強度を
前記衝撃に耐えられるまで強くする必要がなく、製造コ
ストの低減に寄与できるという効果を奏する。
【0048】そして、抽斗レールと中間レールとの後移
動規制の手段は遊動転子を利用しているので、構成が至
極簡単となり、且つ追加すべき部品点数も少なくて済
み、製造コストも低減できるという効果を奏する。
【0049】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の抽斗サスペンションにおけるストッパ装置にお
いて、前記遊動転子の一側外径を抽斗レールの水平板部
及び中間レールの上支持片に当接するように大径に形成
し、遊動転子の他側外径を、前記第1及び第2ストッパ
ー部に当接するように小径に形成したものであるから、
第1ストッパー部及び第2ストッパーと繰り返し当接す
ることにより、小径の他側外径部分の円周面に凹凸など
の傷がついても、大径側である一側外径部分は滑らかな
状態に保持でき、遊動転子を介して抽斗レールと中間レ
ールとの前後移動が軽快にできるという効果を奏するの
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】抽斗サスペンションの一部切欠き側面図であ
る。
【図2】遊動転子及びそのガイド杆の一部切欠き斜視図
である。
【図3】抽斗サスペンションの後部の拡大側面図であ
る。
【図4】第1ストッパー部、第2ストッパー部及び遊動
転子を示す斜視図である。
【図5】前部ストッパ体の要部斜視図である。
【図6】中間レールの前部の拡大側面図である。
【図7】図6のVII −VII 線矢視拡大断面図である。
【図8】前部ストッパ体の作用を示す側面図である。
【図9】後移動規制時における抽斗サスペンションの後
部の拡大側面図である。
【図10】図3のX−X線矢視拡大断面図である。
【図11】図9のXI−XI線矢視拡大断面図である。
【符号の説明】
1 本体レール 3 抽斗レール 5 中間レール 5c 下支持片 6 後部転子 7 前部転子 8 中間転子 16 遊動転子 18 前部ストッパ体 18a 長辺 18b,18c 短辺 20 係合突起 24 ストッパー孔 25 蹴り爪 30 第1ストッパー部 31 第2ストッパー部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具本体に固定した本体レールと抽斗の
    側面に固定した抽斗レールとの間に、その前後方向に移
    動自在な中間レールを嵌挿してなる抽斗サスペンション
    において、中間レールの垂直板部には、ガイド手段を介
    して遊動転子を前後移動可能に配置し、抽斗レールの前
    後移動につれて、当該抽斗レールにおける水平板部と中
    間レールにおける上支持片とに前記遊動転子を当接させ
    て転動するように構成する一方、抽斗レールの水平板部
    には、前記遊動転子より前方位置に上向きに突設した第
    1ストッパー部を、中間レールにおける上支持片には、
    前記遊動転子より後方位置に下向き突設した第2ストッ
    パー部をそれぞれ設け、抽斗レールの後移動中に第1ス
    トッパー部と第2ストッパー部とが遊動転子を前後に挟
    んでそれぞれ当接するように構成すると共に、前記本体
    レールの後端側に中間レールの後移動を阻止する係止部
    を設け、この中間レールの後移動不能位置では、抽斗の
    鏡板の裏面と家具本体の前面との間に隙間が存在するよ
    うに構成したことを特徴とする抽斗サスペンションにお
    けるストッパ装置。
  2. 【請求項2】 前記遊動転子の一側外径を抽斗レールの
    水平板部及び中間レールの上支持片に当接するように大
    径に形成し、遊動転子の他側外径を、前記第1及び第2
    ストッパー部に当接するように小径に形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の抽斗サスペンションにおける
    ストッパ装置。
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