JP3100844B2 - 熱可塑性ポリウレタン発泡成形体及びその製造方法 - Google Patents

熱可塑性ポリウレタン発泡成形体及びその製造方法

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JP3100844B2 JP06252338A JP25233894A JP3100844B2 JP 3100844 B2 JP3100844 B2 JP 3100844B2 JP 06252338 A JP06252338 A JP 06252338A JP 25233894 A JP25233894 A JP 25233894A JP 3100844 B2 JP3100844 B2 JP 3100844B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱可塑性ポリウレタ
ン発泡成形体及びその製造方法に関する。更に詳しく
は、熱可塑性ポリウレタン樹脂の持つ機械的性質、耐磨
耗性、高反発弾性等の優れた性質を生かし、均一で微細
な独立気泡率の高い熱可塑性ポリウレタン発泡成形体及
びその製造方法に関する。本発明の発泡成形体は、例え
ば軽量成形体、緩衝材、断熱材等に使用される。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ポリウレタン発泡成形体は、液状のイソシアネート化合
物とポリオール化合物をウレタン化反応させると同時
に、発泡剤として水、又はフロン、塩化メチレン等の低
沸点液体を用いて同時に発泡させることにより直接発泡
成形体を得る方法により製造されていた。
【0003】しかしながら、上記方法では、連続に成形
体を製造する場合、イソシアネート化合物、ポリオール
化合物及び発泡剤を常に一定に保つ必要があるので、製
造条件の正確な制御が困難であった。また、成形体の製
造にイソシアネート化合物を使用するため、衛生上の問
題も生じていた。更に、専用の発泡成形機を必要とする
ので製造コストを低減することができなかった。
【0004】そこで、特開平1−230616号公報、
特開平1−230645号公報及び特開平5−3019
88号公報には、熱可塑性ポリウレタン樹脂に、熱分解
型発泡剤を添加してなる組成物を発泡成形することによ
り、成形体を製造する方法が提案されている。この方法
によれば、上記液状原料を使用することから生じる問題
点を解決することができ、また、原料の取扱が容易であ
るという利点がある。
【0005】しかしながら、上記分解型発泡剤を使用し
た発泡成形体は、いずれも密度が0.6g/ccと大き
く、低密度の発泡成形体を得ることができなかった。そ
こで、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究した
結果、スチレン系樹脂又はオレフィン系樹脂発泡体を製
造するために使用されている方法、即ち、樹脂に発泡剤
を含浸させた後、水蒸気により加熱発泡させて一次発泡
粒子を得、この一次発泡粒子を任意の成形用型内に充填
し、水蒸気加熱を行うことにより成形体を得る方法が、
ポリウレタン発泡成形体の製造においても使用できるこ
とを意外にも見いだし本発明に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子から無機又は有機の
気体あるいは低沸点液体の発泡剤を利用する一次発泡
と、無機の気体の発泡剤を利用する型内二次発泡で形成
され、密度0.6〜0.03g/cm3 、独立気泡率7
0%以上、反発弾性率20%以上を有することを特徴と
する熱可塑性ポリウレタン発泡成形体が提供される。こ
の発泡成形体は、従来報告されている発泡成形体と比較
して、高い独立気泡率を有し、かつ低発泡密度の成形体
である。
【0007】更に、本発明によれば、熱可塑性ポリウレ
タン樹脂粒子に、無機又は有機の気体あるいは低沸点液
体の発泡剤を含浸させて発泡性ポリウレタン樹脂粒子を
得、該発泡性ポリウレタン樹脂粒子を加熱して一次発泡
させ、得られる一次発泡樹脂粒子に無機の気体の発泡剤
を含浸させ、得られる二次発泡性樹脂粒子を成形用型内
で加熱発泡させて発泡成形体を得ることを特徴とするポ
リウレタン発泡成形体の製造方法が提供される。
【0008】本発明に使用できる熱可塑性ポリウレタン
樹脂は、イソシアネート化合物とポリオール化合物をウ
レタン化反応させることにより合成された樹脂をいずれ
も使用することができる。イソシアネート化合物として
は、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ナフ
タレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート等が挙げられる。
【0009】また、ポリオール化合物としては、エステ
ル系、アジペート系、エーテル系、ラクトン系、カーボ
ネート系のポリオール化合物が挙げられる。エステル系
及びアジペート系のポリオール化合物としては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ブテンジオール、ヘキサンジオール、ペンタンジオ
ール、ネオペンチルジオール、ペンタンジオール等の多
価アルコールと、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、マレイン酸、芳香族
カルボン酸等の2塩基酸との縮合反応により得られる化
合物が挙げられる。
【0010】また、エーテル系のポリオール化合物とし
ては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレンエーテ
ルグリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル、ポリヘキサメチレンエーテルグリコール等が挙げら
れる。更に、ラクトン系のポリオール化合物としては、
ポリカプロラクトングリコール、ポリプロピオラクトン
グリコール、ポリバレロラクトングリコール等が挙げら
れる。
【0011】また、カーボネート系のポリオール化合物
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブタンジオール、ペンタンジオール、オクタンジオ
ール、ノナンジオール等の多価アルコールと、ジエチレ
ンカーボネート、ジプロピレンカーボネート等との脱ア
ルコール反応により得られる化合物が挙げられる。更
に、熱可塑性ポリウレタン樹脂は、線状構造でも、一部
架橋した構造を有していてもよい。線状構造を有する場
合は、発泡圧力を常圧近くとすることができるので好ま
しい。熱可塑性ポリウレタン樹脂の具体例としては、ミ
ラクトランE−180,E−190,E−198,P−
485(アジペート系)、E−385(エーテル系)
(いずれも日本ミラクトラン社製)、U803及びU8
03改(いずれも日本メクトロン社製)が挙げられる。
これらの商品は、通称熱可塑性ポリウレタンエラストマ
ーとも言われている。上記熱可塑性ポリウレタン樹脂の
内、アジペート系の樹脂を使用することが、発泡剤の含
浸量を多くすることができ、発泡圧力を低くすることが
できるので好ましい。更に、樹脂硬度が80(ショアー
A)以下と小さいものは、発泡圧力を常圧程度とするこ
とができるのでより好ましい。
【0012】上記熱可塑性ポリウレタン樹脂は、ワーナ
ー型ニーダー、バンバリーミキサー、ミキシングロー
ル、単軸押出機、二軸押出機等の混練り機を使用するこ
とにより、丸状、楕円状、ペレット状又は粉末状の熱可
塑性ポリウレタン樹脂粒子とすることができる。丸状、
楕円状又はペレット状で使用する場合、その粒径は、1
〜5mm程度が好ましい。
【0013】上記の熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子は、
発泡剤を含浸させる前に、適当な表面処理剤で被覆され
ていてもよい。表面処理剤としては、一次発泡時の合着
防止、成形時の融着促進及び/又は成形用型充填性を良
くする滑剤、帯電防止剤、着色剤等が挙げられる。より
具体的には、タルク、炭酸カルシウム、シリカ−アルミ
ナ(コロイド状及びスラリー状)、エチレンビスステア
ロアミド、高級脂肪酸、高級脂肪族アルコール、食用
油、高級脂肪酸トリグリセライド、パラフィン、ポリエ
チレンワックス、金属石鹸変性ポリシロキサン(例えば
ジンクステアレート)等が挙げられる。かかる表面処理
は、上記樹脂粒子にリボンブレンダー、タンブラー、ナ
ウターミキサー、スーパーミキサー、レーディゲミキサ
ー等で行うことが好ましい。なお、発泡剤含浸容器が回
転もしくは攪拌できるものであれば、含浸時に同時に表
面処理を行うこともできる。
【0014】本発明において、まず上記熱可塑性ポリウ
レタン樹脂粒子は、発泡剤が含浸される。本発明の一次
発泡のために含浸される発泡剤としては、無機又は有機
の気体あるいは低沸点液体の発泡剤が使用される。無機
の気体の発泡剤としては、窒素,炭酸ガス,空気等が挙
げられ、有機の気体の発泡剤としては、プロパン,メチ
ルエーテル,ブタン等の炭化水素系、二塩化エチレン,
三塩化フッ化メタン,二塩化二フッ化メタン,F−13
4a等のハロゲン化脂肪族炭化水素が挙げられる。また
低沸点液体の発泡剤としては、エーテル、石油エーテ
ル、アセトン、シクロペンタン、ヘキサン、ベンゼン等
が挙げられる。なお、発泡剤は単独又は混合して使用す
ることもできる。
【0015】これら発泡剤は、樹脂粒子の種類、含浸温
度、所望する含浸量等を考慮して適切にその種類を選択
する必要がある。本発明者等の知見によれば、オゾン層
の破壊、光化学スモッグ等の大気汚染を防止する観点か
ら、無機の気体の使用が好ましいことを見出している。
更に、無機の気体の内、炭酸ガスの使用が、気泡径が細
かく、高発泡倍率を得ることができ、発泡温度及び発泡
圧力も低くすることができるので好ましいことをも見出
している。また、有機の気体であるブタンは、含浸量を
多くすることができる点で優れている。
【0016】なお、一次発泡樹脂粒子の体積収縮を防ぐ
観点から、発泡圧力を高くする必要があるが、比較的沸
点の高い発泡剤を使用することもできる。含浸処理は、
発泡剤の種類によって異なるが、一般的に密閉容器内で
行われる。発泡剤が無機の気体の場合、乾式含浸法が使
用される。かかる乾式含浸処理は、樹脂粒子が合着しな
い緩和な温度下で行われる。含浸温度は、無機の気体の
実質的含浸量を多くできること、及び耐圧容器の内圧を
低めに設定できること等から、低温が望ましく、40℃
以下が好ましい。しかし、0℃以下の場合、通常冷却の
ために工業的にエネルギー消費量が大きくなるので好ま
しくない。一方、ガス含浸速度の観点から見ると、高温
が好ましい。従って、工業的に安定して高発泡性を付与
する場合、炭酸ガスでは5〜40℃、窒素,空気では0
〜30℃がより好ましい。
【0017】更に、無機の気体を含浸させる適当な圧力
は、炭酸ガスでは10Kg/cm2G以上、好ましくは
20〜30Kg/cm2 G、窒素,空気では30Kg/
cm 2 G以上、好ましくは40〜70Kg/cm2 Gで
ある。含浸圧力が10Kg/cm2 G以下では、無機の
気体を十分含浸させることが難しく、100Kg/cm
2 G以上では、密閉容器に過剰の耐圧性が要求されるの
で工業生産上好ましくない。
【0018】一方、発泡剤が有機の気体又は低沸点液体
の場合、乾式含浸法,湿式含浸法等を使用することがで
きる。乾式含浸法を使用する場合、樹脂粒子が合着しな
い緩和な温度下で行うことが好ましく、発泡剤,樹脂粒
子の種類等によって異なるが、80〜120℃が好まし
い。更に、上記発泡剤は、常圧でも樹脂粒子に十分含浸
されるが、含浸時間を短縮するために、適当な圧力を付
与してもよい。
【0019】湿式含浸法は、密閉容器内に水、樹脂粒子
及び発泡剤を仕込み、適当な含浸温度及び圧力を付与す
ることにより行われる。含浸温度は、樹脂粒子が合着し
ない緩和な温度とすることが好ましく、発泡剤,樹脂粒
子の種類等によって異なるが、80〜120℃が好まし
い。更に、上記発泡剤は、常圧でも樹脂粒子に十分含浸
されるが、含浸時間を短縮するために、適当な圧力を付
与してもよい。なお、この方法で製造された発泡性熱可
塑性ポリウレタン樹脂粒子は、放置すると樹脂粒子中に
存在する水分によりベタ付くので、乾燥状態を維持する
ことを所望する場合は、適当な脱水処理を行うことが好
ましい。
【0020】上記各含浸方法における含浸時間は、発泡
剤の種類、含浸圧力、樹脂粒子の種類、樹脂粒子径等に
よって異なるが、少なくとも発泡剤が1重量%以上含浸
されるまで行われる。従って、含浸時間は、乾式含浸法
では5〜10時間、湿式含浸法では5〜10時間とする
ことが好ましい。特に、高品質の一次発泡粒子を得るた
めには、発泡剤を2〜10重量%含浸させることが好ま
しい。
【0021】上記発泡剤の含浸により、発泡剤が均一に
含浸された発泡性熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子を得る
ことができる。次に、発泡性熱可塑性ポリウレタン樹脂
粒子は、一次発泡工程に付される。この時、発泡性熱可
塑性ポリウレタン樹脂粒子中の発泡剤の量が、1重量%
以上の条件で一次発泡させることが望ましい。即ち、含
浸した樹脂粒子に含浸された発泡剤、特に無機の気体
は、徐々に大気中に散逸してしまい、1重量%未満では
所望な倍数の一次発泡粒子を得難いからである。従っ
て、含浸後、直ちに一次発泡処理に付すことが好まし
い。
【0022】一次発泡方法は、公知の方法をいずれも使
用することができ、例えば加圧発泡槽内に発泡性熱可塑
性ポリウレタン樹脂粒子を仕込み、水蒸気等により加熱
することにより行われる。発泡条件は、発泡剤及び樹脂
粒子の種類によって異なるが、発泡温度は80〜140
℃、発泡時間は10〜120秒である。なお、水蒸気を
加熱に使用する場合、60〜100℃の露点を有する水
蒸気、又は70〜100℃の露点を有する水蒸気−空気
混合媒体を用いることが適している。露点が60℃未満
の水蒸気は、高発泡倍率の一次発泡粒子を得難いので好
ましくない。更に、加熱の均一性及び発泡粒子の合着を
防止するために回転羽根等により攪拌することが好まし
い。
【0023】上記一次発泡により、カサ倍率2倍以上の
一次発泡粒子を得ることができる。次に、上記一次発泡
粒子に無機の気体の発泡剤を乾式含浸して内圧を付与す
ることにより二次発泡性粒子を形成し、更に所望の型内
で発泡成形を行うことにより高度に発泡したポリウレタ
ン発泡成形体を得ることができる。発泡剤には、炭酸ガ
ス、空気、窒素等を使用することができる。この内、炭
酸ガスが、発泡圧力を低圧とすることができるととも
に、含浸時間を短くすることができるので好ましい。
【0024】乾式含浸処理は、発泡剤の種類、含浸圧
力、樹脂粒子の種類、樹脂粒子径等によって異なるが、
少なくとも発泡剤が0.5重量%以上、好ましくは1〜
4重量%含浸されるまで行われる。含浸温度は上記発泡
性樹脂粒子の製造における無機の気体の発泡剤の含浸温
度と同様とすることができる。一方、発泡剤を含浸させ
る適当な圧力は、炭酸ガスでは2Kg/cm2 G以上、
好ましくは4〜8Kg/cm2 G、窒素,空気では5K
g/cm2 G以上、好ましくは10〜15Kg/cm2
Gである。含浸圧力が4Kg/cm2 G以下では、発泡
剤を十分含浸させることが難しく、30Kg/cm2
以上では、密閉容器に過剰の耐圧性が要求されるので工
業生産上好ましくない。
【0025】上記各含浸方法における含浸時間は、発泡
剤の種類、含浸圧力、樹脂粒子の種類、樹脂粒子径等に
よって異なるが、1〜5時間とすることが好ましい。続
いて、上記二次発泡性粒子を所望の形状の成形用型内に
充填し、水蒸気等により加熱することによりポリウレタ
ン発泡成形体を製造することができる。二次発泡性粒子
を成形用型内に充填するまでの時間は、発泡剤の散逸を
防止するために、短いほうが好ましい。発泡条件は、発
泡剤及び樹脂粒子の種類によって異なるが、発泡温度は
110〜150℃、発泡圧力は0.5〜4.5Kg/c
2 、発泡時間は10〜120秒である。
【0026】上記発泡方法では、二段発泡によりポリウ
レタン発泡成形体を製造しているが、更に高倍率の発泡
成形体を得るために、三段以上の発泡を行うこともでき
る。上記のような本発明の方法によれば、密度0.6〜
0.03g/cm3 、好ましくは0.6〜0.1g/c
3 であり、独立気泡率70%以上、好ましくは80%
以上、反発弾性率20%以上の均一かつ微細な独立気泡
を有する低密度かつ高反発弾性のポリウレタン発泡成形
体を得ることができる。
【0027】本発明のポリウレタン発泡成形体は、断熱
性、電気絶縁性、機械的性質、耐磨耗性、高反発弾性等
の優れた特性を有し、均一かつ微細であり独立気泡率の
高い発泡成形体である。従って、各種スポーツ具及び日
常製品(靴底、テニスラケット、スキー板、ソファー、
ベッド、マットレス、座布団等)、自動車内装品及び自
動車外装品(クラッシュパッド、ハンドル、アームレス
ト、バンパー、フェーシャ等)、パッキング材(敷物
用、絨毯用等)、断熱材(車両用、船舶用、冷凍機器
用、電気冷蔵庫用、ショーケース用、自動販売機用、重
油タンク用、パイプ用等)等に使用することができる。
【0028】なお、独立気泡率は空気比較式比重計(ベ
ックマン社製)により測定し、反発弾性率は、JIS−
K−6401(反発弾性試験)の方法に準拠して測定し
ている。
【0029】
【作用】本発明の熱可塑性ポリウレタン発泡成形体は、
熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子から無機又は有機の気体
あるいは低沸点液体の発泡剤を利用する一次発泡と、無
機の気体の発泡剤を利用する型内二次発泡で形成され、
密度0.6〜0.03g/cm3 、独立気泡率70%以
上、反発弾性率20%以上を有することを特徴とするの
で、熱可塑性ポリウレタン樹脂の持つ機械的性質、耐磨
耗性、高反発弾性等の優れた性質を生かし、均一で微細
な独立気泡率の高い成形体が提供される。
【0030】更に、熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子が、
熱可塑性ポリウレタンエラストマー粒子であり、密度
0.6〜0.1g/cm3 であり、独立気泡率80%以
上、反発弾性率20%以上を有するので、更に良好な性
質を有する成形体が得られる。また、一次発泡に利用さ
れる発泡剤が、ブタン又は炭酸ガスであることにより高
い発泡倍率が得られる。
【0031】更に、二次発泡に利用される発泡剤が、炭
酸ガスであることにより、発泡圧力を低圧とすることが
できるとともに、含浸時間を短くすることができる。ま
た、本発明のポリウレタン発泡成形体の製造方法は、熱
可塑性ポリウレタン樹脂粒子に、無機又は有機の気体あ
るいは低沸点液体の発泡剤を含浸させて発泡性ポリウレ
タン樹脂粒子を得、該発泡性ポリウレタン樹脂粒子を加
熱して一次発泡させ、得られる一次発泡樹脂粒子に無機
の気体の発泡剤を含浸させ、得られる二次発泡性樹脂粒
子を成形用型内で加熱発泡させて発泡成形体を得ること
を特徴とするので、上記性質を有する成形体を簡便に製
造する方法が提供される。
【0032】更に、上記製造方法において、発泡性ポリ
ウレタン樹脂粒子が、1重量%以上の発泡剤を含浸され
てなることにより、発泡倍率が好適な範囲に維持され
る。また、上記製造方法において、二次発泡性樹脂粒子
が、0.5重量%以上の発泡剤を含浸されてなることに
より、好適な密度を有する成形体が提供される。更に、
上記製造方法において、発泡剤が、炭酸ガスであること
により微細な気泡を有する成形体が提供される。
【0033】
【実施例】以下の実施例において熱可塑性ポリウレタン
樹脂粒子は、ミラクトランE−180,E−190,E
−198,P−485及びE−385(いずれも日本ミ
ラクトラン社製)を使用した。この樹脂粒子の特性を下
記の表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】実施例1 熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子に対する発泡剤の含浸テ
ストを行った。本実施例では、熱可塑性ポリウレタン樹
脂粒子として、E−190及びP−485のアジペート
系ポリウレタンエラストマー粒子、E−385のエーテ
ル系ポリウレタンエラストマー粒子を使用した。なお、
前記エラストマーにおいて、頭文字Eは分子内に一部架
橋した構造を有することを意味し、Pは線状構造で流動
性の良い樹脂を意味している。
【0036】また、発泡剤には、ブタン、シクロペンタ
ン、F−134a及びCO2 を使用した。エラストマー
粒子へ発泡剤を含浸させる方法は、発泡剤の種類に応じ
て、以下のように行った。発泡剤がブタンである場合
は、湿式含浸法及び乾式含浸法を使用した。湿式含浸法
では、5リットルのオートクレーブに、水3リットル、
エラストマー1Kg及びブタン400mlを仕込み、1
00℃で6時間かけて含浸した。一方、乾式含浸法で
は、5リットルのオートクレーブに、エラストマー20
0g及び発泡剤400mlを仕込み、100℃で10時
間かけて含浸した。
【0037】発泡剤がシクロペンタン及びF−134a
である場合は、上記ブタンの乾式含浸法と同様に含浸し
た。但し、F−134aの含浸温度は80℃とした。発
泡剤がCO2 である場合は、5リットルのオートクレー
ブに、エラストマー1Kg、含浸圧力30Kg/c
2 、含浸温度20℃で6時間かけて含浸した。含浸結
果を以下の表2に示した。
【0038】
【表2】
【0039】上記表2より、発泡剤の種類により含浸量
は大幅に異なり、ブタンに比べてF−134aは含浸し
やすいことが判った。また、ブタンの含浸量は含浸温度
に大きな影響を受けないことが判った。更に、エーテル
系ポリウレタンエラストマー粒子は、アジペート系ポリ
ウレタンエラストマー粒子に比べて、ブタンの含浸量は
多いが、CO2 の含浸量は少ないことが判った。
【0040】実施例2 熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子及び発泡剤の種類、発泡
圧力が発泡嵩倍率に与える影響をテストした。本実施例
では、発泡性熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子(使用した
樹脂は、上記実施例1と同じ)に水蒸気を用いて温度及
び圧力を加えることにより一次発泡粒子を製造した。発
泡条件は、発泡時間60秒とし、その他の条件は以下の
表3及び4に示した。
【0041】発泡剤にブタンを使用した場合の樹脂種と
発泡圧力と発泡嵩倍率の関係を表3に、発泡剤にCO2
を使用した場合の樹脂種と発泡圧力と発泡嵩倍率の関係
を表4に示した。
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】上記表3及び4から下記のことが判った; (1)アジペート系ポリウレタンエラストマーは、エー
テル型ポリウレタンエラストマーに比べて、発泡領域を
低圧側にすることができ、常圧での発泡も行うことがで
きた、 (2)低圧側で発泡させると発泡時に樹脂粒子が合着し
なかった。
【0045】実施例3 発泡性樹脂粒子及び一次発泡粒子の発泡剤散逸速度をテ
ストした。本実施例にはE−190の樹脂を、発泡剤に
ブタン及びF−134aを使用した場合の20℃での残
留発泡剤量を測定し、その結果を表5に示した。
【0046】
【表5】
【0047】表5から明らかなように発泡剤は比較的速
く散逸するので、できるだけ速く次の工程に付すことが
好ましいことが判った。 実施例4 E−190樹脂粒子を、発泡剤としてCO2 を使用し、
含浸量を5.8重量%に固定したときの、室温での発泡
剤の散逸速度を測定し、その結果を図1に示した。この
図から、CO2 の散逸速度は速いので、一次発泡粒子を
取り出した後、直ちに発泡させることが好ましいことが
判った。
【0048】実施例5 発泡剤CO2 、含浸圧力30Kg/cm2 、発泡時間6
0秒を共通条件としたときの、樹脂粒子の硬度に対する
発泡蒸気圧力と発泡嵩倍率の関係を図2に示した。な
お、樹脂粒子はE−180(硬度80)、E−190
(硬度90)及びE−198(硬度98)を使用した。
ここで硬度は、ショアーAでJIS K−731に準拠
して測定した。この図から、硬度が低いものほど低圧で
発泡させることができることが判った。
【0049】実施例6 一次発泡させたP−485(嵩倍率3倍)及びE−19
0(嵩倍率4倍)を、発泡剤としてCO2 を使用して、
含浸圧力を6Kg/cm2 及び含浸温度を20℃を共通
条件として、含浸時間に対する含浸量を測定し、その結
果を図3に示した。
【0050】図3から発泡剤の含浸量が平衡に達する時
間は約90分程度であり、2時間程度含浸させれば十分
であることが判った。 実施例7 一次発泡させたE−180(嵩倍率2.5倍)、E−1
90(嵩倍率4倍)、E−198(嵩倍率4倍)及びP
−485(嵩倍率3倍)を、発泡剤としてCO 2 を使用
して、含浸圧力を6Kg/cm2 、発泡時間を30秒を
共通条件として、発泡圧力に対する二次発泡性を測定
し、その結果を図4に示した。ここで、二次発泡性と
は、一次発泡粒子に対して何倍発泡したかを表してい
る。
【0051】金型に一次発泡粒子を成形用型に充填し、
二次発泡させることにより空間を満たすためには、二次
発泡性は2倍以上必要とされるが、上記図4から本実施
例に使用した全ての樹脂粒子を成形できることが判っ
た。また、各樹脂において最適発泡圧力が異なるのは、
樹脂の硬度に影響されていると考えられる。即ち、硬度
が高い程、高い発泡圧力が必要となり、低ければ常圧程
度でも発泡させることができる。
【0052】図4に基づいて、成形体を得るために必要
とされる含浸圧力と発泡圧力の範囲を、下記表6に示し
た。なお、成形に必要な二次発泡性は2.5倍としてい
る。
【0053】
【表6】
【0054】実施例8 2リットルのオートクレーブに熱可塑性ポリウレタンエ
ラストマー樹脂であるミラクトランE−190(日本ミ
ラクトラン社製)を500g仕込み、発泡剤としてブタ
ン500ccを圧入し、温度を100℃に保ち、15時
間含浸した。含浸後20℃まで冷却し、得られた発泡性
熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子はブタンを2.3重量%
含有していた。
【0055】発泡性熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子を加
圧発泡槽に入れ、水蒸気圧力を3.0Kg/cm2 に保
ち、141℃で60秒間加熱して一次発泡させた。得ら
れた一次発泡粒子は、6倍の嵩倍率を有していた。この
一次発泡粒子を2リットルのオートクレーブに入れ、発
泡剤としてCO2を用い、6Kg/cm2 に加圧し、室
温で2時間放置含浸した。オートクレーブから取り出さ
れた二次発泡性粒子は、CO2 を1.6重量%含有して
いた。
【0056】二次発泡性粒子を取り出し後2分以内に水
蒸気穴を有する成形用金型(200mm×200mm×
20mm)に充填し、水蒸気圧力(発泡圧力)4.0K
g/cm2 で、149℃で30秒間加熱を行い型内二次
発泡を行った。得られた成形体は、密度0.19g/c
3、独立気泡率92%(ベックマン社製、空気比較式
比重計で測定した)、反発弾性率35%(JIS K
6401の反発弾性試験に準拠して測定した)であり、
高反発弾性を有する良好な発泡成形体であった。
【0057】実施例9 2リットルのオートクレーブに熱可塑性ポリウレタンエ
ラストマー樹脂であるミラクトランE−190(日本ミ
ラクトラン社製)を500g仕込み、発泡剤としてCO
2 の35Kg/cm2 加圧下で、室温で6時間放置含浸
した。含浸後、得られた発泡性熱可塑性ポリウレタン樹
脂粒子はCO2 を5.1重量%含有していた。
【0058】発泡性熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子を加
圧発泡槽に入れ、水蒸気圧力を1.0Kg/cm2 に保
ち、119℃で60秒間加熱して一次発泡させた。得ら
れた一次発泡粒子は、6.2倍の嵩倍率を有していた。
この一次発泡粒子を2リットルのオートクレーブに入
れ、発泡剤としてCO2を用い、6Kg/cm2 に加圧
し、室温で2時間放置含浸した。オートクレーブから取
り出された二次発泡性粒子は、CO2 を1.5重量%含
有していた。
【0059】二次発泡性粒子を取り出し後2分以内に水
蒸気穴を有する成形用金型(200mm×200mm×
20mm)に充填し、水蒸気圧力4.2Kg/cm
2 で、150℃で30秒間加熱を行い型内二次発泡を行
った。得られた成形体は、密度0.18g/cm3、独
立気泡率91%(ベックマン社製、空気比較式比重計で
測定した)、反発弾性率38%(JIS K 6401
の反発弾性試験に準拠して測定した)であり、高反発弾
性を有する良好な発泡成形体であった。
【0060】実施例10 2リットルのオートクレーブに熱可塑性ポリウレタンエ
ラストマー樹脂であるミラクトランP−485(日本ミ
ラクトラン社製)を500g仕込み、発泡剤としてCO
2 の35Kg/cm2 加圧下で、室温で6時間放置含浸
した。含浸後、得られた発泡性熱可塑性ポリウレタン樹
脂粒子はCO2 を6.2重量%含有していた。
【0061】発泡性熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子を加
圧発泡槽に入れ、水蒸気圧力を0.1Kg/cm2 に保
ち、101℃で60秒間加熱して一次発泡させた。得ら
れた一次発泡粒子は、6.5倍の嵩倍率を有していた。
この一次発泡粒子を2リットルのオートクレーブに入
れ、発泡剤としてCO2を用い、6Kg/cm2 に加圧
し、室温で2時間放置含浸した。オートクレーブから取
り出された二次発泡性粒子は、CO2 を1.8重量%含
有していた。
【0062】二次発泡性粒子を取り出し後2分以内に水
蒸気穴を有する成形用金型(200mm×200mm×
20mm)に充填し、水蒸気圧力2.2Kg/cm
2 で、133℃で30秒間加熱を行い型内二次発泡を行
った。得られた成形体は、密度0.17g/cm3、独
立気泡率90%(ベックマン社製、空気比較式比重計で
測定した)、反発弾性率60%(JIS K 6401
の反発弾性試験に準拠して測定した)であり、高反発弾
性を有する良好な発泡成形体であった。
【0063】
【発明の効果】本発明の熱可塑性ポリウレタン発泡成形
体は、熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子から無機又は有機
の気体あるいは低沸点液体の発泡剤を利用する一次発泡
と、無機の気体の発泡剤を利用する型内二次発泡で形成
され、密度0.6〜0.03g/cm3 、独立気泡率7
0%以上、反発弾性率20%以上を有することを特徴と
するので、熱可塑性ポリウレタン樹脂の持つ機械的性
質、耐磨耗性、高反発弾性等の優れた性質を生かし、均
一で微細な独立気泡率の高い成形体を提供できる。
【0064】また、一次発泡に利用される発泡剤が、ブ
タン又は炭酸ガスであることにより高い発泡倍率を有す
る成形体を提供できる。更に、二次発泡に利用される発
泡剤が、炭酸ガスであることにより、発泡圧力を低圧と
することができるとともに、含浸時間を短くすることが
できる。また、本発明のポリウレタン発泡成形体の製造
方法は、熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子に、無機又は有
機の気体あるいは低沸点液体の発泡剤を含浸させて発泡
性ポリウレタン樹脂粒子を得、該発泡性ポリウレタン樹
脂粒子を加熱して一次発泡させ、得られる一次発泡樹脂
粒子に無機の気体の発泡剤を含浸させ、得られる二次発
泡性樹脂粒子を成形用型内で加熱発泡させて発泡成形体
を得ることを特徴とするので、上記性質を有する成形体
を簡便に製造する方法を提供できる。
【0065】更に、上記製造方法において、発泡性ポリ
ウレタン樹脂粒子が、1重量%以上の発泡剤を含浸され
てなることにより、発泡倍率を好適な範囲に維持するこ
とができる。また、上記製造方法において、二次発泡性
樹脂粒子が、0.5重量%以上の発泡剤を含浸されてな
ることにより、好適な密度を有する成形体を提供するこ
とができる。
【0066】更に、上記製造方法において、発泡剤が、
炭酸ガスであることにより微細な気泡を有する成形体を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発泡剤の散逸速度を示すグラフである。
【図2】樹脂粒子の硬度に対する発泡圧力と発泡嵩倍率
の関係を示すグラフである。
【図3】含浸時間に対する含浸量の関係を示すグラフで
ある。
【図4】発泡圧力に対する二次発泡性の関係を示すグラ
フである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/00 - 9/42

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子から無機
    又は有機の気体あるいは低沸点液体の発泡剤を利用する
    一次発泡と、無機の気体の発泡剤を利用する型内二次発
    泡で形成され、密度0.6〜0.03g/cm3 、独立
    気泡率70%以上、反発弾性率20%以上を有すること
    を特徴とする熱可塑性ポリウレタン発泡成形体。
  2. 【請求項2】 一次発泡に利用される発泡剤が、ブタン
    又は炭酸ガスである請求項1記載の成形体。
  3. 【請求項3】 二次発泡に利用される発泡剤が、炭酸ガ
    スである請求項1又は2記載の成形体。
  4. 【請求項4】 熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子に、無機
    又は有機の気体あるいは低沸点液体の発泡剤を含浸させ
    て発泡性ポリウレタン樹脂粒子を得、該発泡性ポリウレ
    タン樹脂粒子を加熱して一次発泡させ、得られる一次発
    泡樹脂粒子に無機の気体の発泡剤を含浸させ、得られる
    二次発泡性樹脂粒子を成形用型内で加熱発泡させて発泡
    成形体を得ることを特徴とするポリウレタン発泡成形体
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 発泡性ポリウレタン樹脂粒子が、1重量
    %以上の発泡剤を含浸されてなる請求項4記載の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 二次発泡性樹脂粒子が、0.5重量%以
    上の発泡剤を含浸されてなる請求項4記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 発泡剤が、炭酸ガスである請求項4〜6
    いずれか1つに記載の製造方法。
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