JP3100544B2 - 門柱の照明構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は建物のエントランス
部に設けられた門柱に足元を照らす照明部を設けた門柱
の照明構造に関する。

【０００２】

【従来技術】一般に門柱にはポストやインターホンなど
の門廻り機器が取り付けられている場合が多い。そのほ
か門廻り機器として門灯が取り付けられる例も増えてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、門灯は
門柱の最上部に配置されており、門柱の周囲を明るくす
る効果はあるものの、足元には門灯からの光はあまりよ
く届かないことがあった。特に、門柱に門扉が取り付け
られているときは、門扉が門灯の光を遮るので、足元が
よく見えないという問題があった。

【０００４】本発明は上記問題点を解消し、足元をよく
照らすことのできる門柱の照明構造を提供することをそ
の課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る門柱の照明構造は、建物のエントラン
ス部の側部に設けた門柱を中央の主柱と両側の側柱とか
ら構成し、該側柱にはエントランス部に対面して開口す
る凹部を長手方向に沿って形成し、この開口をカバープ
レートで塞ぐとともに、カバープレートのエントランス
部の下部に対応する部位に開口部を形成し、内部に電球
を配した照明機器の本体を上記凹部を含む側柱内に収納
し、上記電球を上記開口部に臨ませるとともに、上記電
球からの光をエントランス部に照射する照明機器の照明
部を上記開口部に固定したことを特徴とする。

【０００６】なお、前記門柱には前記エントランス部を
開閉する門扉が取り付けられた場合は、前記照明部と門
扉のヒンジ金具とを互いに異なる面に取り付けるのが好
ましい。

【０００７】この場合、要するに門扉を前記エントラン
ス部のうち前記照明部により直接に照射される部位から
退避した位置に配置するのがよい。

【０００８】また、前記門柱と他の門柱との間に２枚の
門扉を取付けた場合、前記門柱には落し錠のない側の門
扉を支持させるのが好ましい。

【０００９】

【実施例】図１(a) (b) は本発明に係るアルミニウム又
はその合金等から構成された門柱を示すもので、この門
柱Ａは建物のエントランス部Ｂの側部に設けられ、主柱
１とその両側に配置固定された側柱２とから構成されて
いる。

【００１０】主柱１は上部主柱１ａと下部主柱１ｂとに
分割されている。上部主柱１ａと下部主柱１ｂとは同じ
断面形状を有し、図２に示されるように略方形の中空体
として形成され、その両側には凹面部４が形成され、さ
らに凹面部４の両側には係止溝５が形成されている。

【００１１】両側の側柱２の断面も互いに左右対称で、
それぞれ中空部６の内側に上記主柱１の係止溝５に対応
する係止溝７が形成され、外側には配線収納用の凹部８
が形成されている。凹部８の一側には受け部９が、他側
には係合溝１０が形成されている。凹部８はカバープレ
ート１１によって塞がれて中空部を構成する。カバープ
レート１１の一側は上記凹部８の係合溝１０に係合し、
他側は凹部８の受け部９に当接されてネジ１２で側柱２
に固定されている。

【００１２】上記主柱１と側柱２とはそれぞれの係止溝
５、７を互いに係止させるとともに、適宜個所をネジ等
により締結することにより一体に結合されている。

【００１３】上記上部主柱１ａと下部主柱１ｂとの間に
は縦型のポスト１３が嵌合配置され、その下部にはイン
ターホン１４が取り付けられている。なお、インターホ
ン１４の本体は上部主柱１ａの内部に収納固定され、通
話口は上部主柱１ａの開口部から外部に露出している。

【００１４】次に、門柱Ａのエントランス部Ｂに対面す
る側面の下部には照明部１５が設けられている。この照
明部１５は足元を照らすフットライトで、照明機器１６
の一部を構成している。この照明機器１６は図３(a)
(b) のように、内部に電球１７とそのソケット１８を配
置した箱形本体１９の開口縁２０に透明パネル２１を枠
体２２で枠組みした照明部１５をネジ止めしたもので、
カバープレート１１の開口部２３にパッキン２４を介し
てネジ止め固定されている。また、カバープレート１１
のエントランス部Ｂの下部に対応する部位に開口部２３
が形成され、図４に示されるように照明機器１６の箱形
の本体１９は上記開口部２３から上記凹部８内に収納さ
れ、エントランス部Ｂを照射する照明部１５は上記開口
部８の縁部に配置されて取り付けられている。

【００１５】なお、上記インターホン１４や照明機器１
６はいずれも電気的に作動するものであるが、ケーブル
類は図２に示される側柱２の凹部８内に配線されてい
る。したがって、配線はカバープレート１１を外して簡
単に作業することができるとともに、故障の際もカバー
プレート１１を取り外して簡単に保守作業を行なうこと
ができる。なお、家屋から引き出された電源ケーブルは
上記凹部８内で上記ケーブルと結線される。

【００１６】上述の構成によれば、エントランス部Ｂは
上記照明部１５により照らされ、足元が明るいので、不
安感がなく通ることができる。

【００１７】 次に、図５は前記の門柱Ａと他の門柱Ａ´
に２枚の門扉３を取り付けた例である。門扉３は図６に
示されるようにヒンジ金具２５を介して門柱Ａに取り付
けられ、側柱２の背面側ｂには、その長手方向に沿って
門扉３のヒンジ金具２５を固定するためのヒンジ金具取
付溝２６が形成されている。

【００１８】 ヒンジ金具２５は門柱Ａに対しては金属製
の台座２７を介して取り付けられ、台座２７は側柱２の
ヒンジ金具取付溝２６に配置されたネジ受け２８にネジ
で止着固定されている。

【００１９】 また、前記門柱Ａには落し錠２９のない側
の門扉３が支持されている。通常の場合、落し錠２９が
ない方の門柱Ａの門扉３のみを通行することになるの
で、通行部分が照明部１５からの明るい照明を受けるの
で都合がよい。

【００２０】 上述のように、照明部１５は門柱Ａのエン
トランス部Ｂ側の側面ａに、門扉は門柱Ａの背面側の側
面ｂに設けられているので、門扉３が閉じ状態にあると
きに照明部１５から照射される照明光を遮ることがな
い。したがって、照明に無駄がなく、しかも足元を常に
良好に確認することができる。

【００２１】 なお、門扉３の取付け位置は門柱Ａの背面
側に限定されない。上述のようにエントランス部Ｂのう
ち照明部１５により直接に照射される部位から退避した
位置に配置されるのであれば、門柱Ａの照明部１５の取
付面と同じ側面に取り付けてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】(a) (b) は本発明に係る門柱の正面図及び側面
図

【図２】図１のＸーＸ線上の拡大断面図

【図３】(a) (b) は照明機器の取付状態の一部を破断し
て示した拡大正面図及びそのＺーＺ線上の断面図

【図４】照明機器を門柱に取付けた状態を平面で示す説
明図

【図５】上記門柱と他の門柱に門扉を取り付けた状態の
正面図

【図６】門柱に門扉をヒンジ金具を介して取り付けた状
態の平面の断面図

【符号の説明】

Ａ 門柱 Ｂ エントランス部 １ 主柱 ２ 側柱 ３ 門扉 １１ カバープレート １５ 照明部 １６ 照明機器 ２５ ヒンジ金具

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E06B 11/00 - 11/08 F21S 1/10 F21V 23/00 - 37/00

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 建物のエントランス部の側部に設けた門
   柱を中央の主柱と両側の側柱とから構成し、該側柱には
   エントランス部に対面して開口する凹部を長手方向に沿
   って形成し、この開口をカバープレートで塞ぐととも
   に、カバープレートのエントランス部の下部に対応する
   部位に開口部を形成し、内部に電球を配した照明機器の
   本体を上記凹部を含む側柱内に収納し、上記電球を上記
   開口部に臨ませるとともに、上記電球からの光をエント
   ランス部に照射する照明機器の照明部を上記開口部に固
   定したことを特徴とする門柱の照明構造。
2. 【請求項２】 前記門柱には前記エントランス部を開閉
   する門扉が取り付けられるとともに、前記照明部と門扉
   のヒンジ金具とを互いに異なる面に取り付けた請求項１
   記載の門柱の照明構造。
3. 【請求項３】 前記門柱には前記エントランス部を開閉
   する門扉が取り付けられるとともに、この門扉を前記エ
   ントランス部のうち前記照明部により直接に照射される
   部位から退避した位置に配置した請求項１記載の門柱の
   照明構造。
4. 【請求項４】 前記門柱と他の門柱との間に２枚の門扉
   を取付け、前記門柱には落し錠のない側の門扉を支持さ
   せた請求項１記載の門柱の照明構造。