JP3100531B2 - プリンタ制御装置 - Google Patents
プリンタ制御装置Info
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- JP3100531B2 JP3100531B2 JP9261795A JP9261795A JP3100531B2 JP 3100531 B2 JP3100531 B2 JP 3100531B2 JP 9261795 A JP9261795 A JP 9261795A JP 9261795 A JP9261795 A JP 9261795A JP 3100531 B2 JP3100531 B2 JP 3100531B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、走査方向に直交する
方向である副走査方向に複数の印字素子を有する印字ヘ
ッドを備えたプリンタに対して画像データを供給するプ
リンタ制御装置に関する。
方向である副走査方向に複数の印字素子を有する印字ヘ
ッドを備えたプリンタに対して画像データを供給するプ
リンタ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ワードプロセッサ等の印字装置
として用いられる熱転写プリンタにより印字処理等の画
像形成を行う場合には、画像形成するテキストデータや
イメージデータをドットデータに変換し、さらに、ドッ
トデータをヘッドの印字素子列に対応するシリアルデー
タに変換してヘッドに供給する。この熱転写プリンタ
は、騒音が低く、印字品位が高い反面、印字速度が低い
欠点がある。また、印字速度の高速化は、熱転写プリン
タに限らず全てのプリンタにおいて重要な課題である。
として用いられる熱転写プリンタにより印字処理等の画
像形成を行う場合には、画像形成するテキストデータや
イメージデータをドットデータに変換し、さらに、ドッ
トデータをヘッドの印字素子列に対応するシリアルデー
タに変換してヘッドに供給する。この熱転写プリンタ
は、騒音が低く、印字品位が高い反面、印字速度が低い
欠点がある。また、印字速度の高速化は、熱転写プリン
タに限らず全てのプリンタにおいて重要な課題である。
【0003】そこで、従来のプリンタ制御装置では、印
字速度の高速化を図るべく、画像形成領域の各行におい
て残りの画像データが全て空白である場合には、印字動
作を行うことなく印字ヘッドの1行分だけ用紙を搬送す
るようにし、ヘッドの移動距離を短くするようにしたも
のがあった。また、ヘッドの走査方向に直交する方向の
印字素子数を多くして、一度の走査により複数行の画像
データを印字できるようにしたマルチヘッドを備えたも
のもある。さらに、特開平5−124232号公報に
は、印字開始前に印字データを調べ、印字素子列の上端
が空白行や行間等の非印字部に位置する場合には、非印
字部の範囲について余分に用紙を搬送するようにした構
成が開示されている。
字速度の高速化を図るべく、画像形成領域の各行におい
て残りの画像データが全て空白である場合には、印字動
作を行うことなく印字ヘッドの1行分だけ用紙を搬送す
るようにし、ヘッドの移動距離を短くするようにしたも
のがあった。また、ヘッドの走査方向に直交する方向の
印字素子数を多くして、一度の走査により複数行の画像
データを印字できるようにしたマルチヘッドを備えたも
のもある。さらに、特開平5−124232号公報に
は、印字開始前に印字データを調べ、印字素子列の上端
が空白行や行間等の非印字部に位置する場合には、非印
字部の範囲について余分に用紙を搬送するようにした構
成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プリンタ制御装置では、走査方向に直交する方向につい
て一度のヘッドの走査により画像を形成する範囲を変え
ることにより、同一の画像形成領域に対する画像形成時
間が変化することについて考慮したものがなかった。こ
のため、従来のプリンタ制御装置では、常にヘッドの走
査方向に直交する方向の素子数分の画像データを供給す
るようにしており、例えば、図4(B)に示す画像領域
41に対して、1回目の走査時および2回目の走査時の
それぞれにおいて500カラム分の走査が必要となり、
合計で1000カラム分の走査を行わなければならず、
画像データ量に比べてヘッドの走査カラム量が多くな
り、画像形成処理速度を高速化することができなかっ
た。
プリンタ制御装置では、走査方向に直交する方向につい
て一度のヘッドの走査により画像を形成する範囲を変え
ることにより、同一の画像形成領域に対する画像形成時
間が変化することについて考慮したものがなかった。こ
のため、従来のプリンタ制御装置では、常にヘッドの走
査方向に直交する方向の素子数分の画像データを供給す
るようにしており、例えば、図4(B)に示す画像領域
41に対して、1回目の走査時および2回目の走査時の
それぞれにおいて500カラム分の走査が必要となり、
合計で1000カラム分の走査を行わなければならず、
画像データ量に比べてヘッドの走査カラム量が多くな
り、画像形成処理速度を高速化することができなかっ
た。
【0005】この発明の目的は、ヘッドの走査量が最も
少なくなるように走査方向に直交する方向の画像形成範
囲を変えることにより、画像形成時間を短縮することが
できるプリンタ制御装置を提供することにある。
少なくなるように走査方向に直交する方向の画像形成範
囲を変えることにより、画像形成時間を短縮することが
できるプリンタ制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、副走査方向に複数の印字素子を有する印字ヘッドを
備えたプリンタに対して画像データの供給および用紙の
搬送制御を行うプリンタ制御装置において、複数の画像
形成状態のそれぞれについて画像領域に対する印字ヘッ
ドの動作量を演算する動作量演算手段と、動作量演算手
段の演算結果に基づいて各走査時における印字ヘッドの
画像形成状態を設定する画像形成状態設定手段と、を設
け、前記動作量演算手段が、画像データの最上位のドッ
トラインの位置、および、最下位のドットラインの位置
を基準として画像形成開始位置を決定した場合の印字ヘ
ッドの走査量の総和を算出する走査量算出手段であり、
前記画像形成状態設定手段が、走査量算出手段により算
出された印字ヘッドの走査量の総和が最も少なくなる画
像形成開始位置を選択する画像形成開始位置選択手段で
あることを特徴とする。
は、副走査方向に複数の印字素子を有する印字ヘッドを
備えたプリンタに対して画像データの供給および用紙の
搬送制御を行うプリンタ制御装置において、複数の画像
形成状態のそれぞれについて画像領域に対する印字ヘッ
ドの動作量を演算する動作量演算手段と、動作量演算手
段の演算結果に基づいて各走査時における印字ヘッドの
画像形成状態を設定する画像形成状態設定手段と、を設
け、前記動作量演算手段が、画像データの最上位のドッ
トラインの位置、および、最下位のドットラインの位置
を基準として画像形成開始位置を決定した場合の印字ヘ
ッドの走査量の総和を算出する走査量算出手段であり、
前記画像形成状態設定手段が、走査量算出手段により算
出された印字ヘッドの走査量の総和が最も少なくなる画
像形成開始位置を選択する画像形成開始位置選択手段で
あることを特徴とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】請求項1に記載した発明においては、印字ヘッ
ドの複数の画像形成状態のそれぞれについて印字ヘッド
の動作量を演算し、この演算結果に基づいて各走査時に
おける印字ヘッドの画像形成動作状態を設定する。すな
わち、画像データの最上位のドットラインの位置、およ
び、最下位のドットラインの位置を基準として画像形成
開始位置を決定した場合の印字ヘッドの走査量の総和を
算出し、印字ヘッドの走査量の総和が最も少なくなる画
像形成開始位置から印字ヘッドの動作を開始する。した
がって、印字ヘッドの走査量がより少ない状態で画像形
成が行われ、画像形成時間が短縮される。
ドの複数の画像形成状態のそれぞれについて印字ヘッド
の動作量を演算し、この演算結果に基づいて各走査時に
おける印字ヘッドの画像形成動作状態を設定する。すな
わち、画像データの最上位のドットラインの位置、およ
び、最下位のドットラインの位置を基準として画像形成
開始位置を決定した場合の印字ヘッドの走査量の総和を
算出し、印字ヘッドの走査量の総和が最も少なくなる画
像形成開始位置から印字ヘッドの動作を開始する。した
がって、印字ヘッドの走査量がより少ない状態で画像形
成が行われ、画像形成時間が短縮される。
【0010】
【0011】
【0012】
【実施例】図1は、この発明の実施例であるプリンタ制
御装置を含むプリンタの構成を示すブロック図である。
プリンタ1は、インクリボンを加熱して熱転写印字を行
うサーマルヘッド2、サーマルヘッド2をインクリボン
を介して用紙面に押圧するとともにインクリボンを巻き
取るRHモータ3、サーマルヘッド2を搭載したキャリ
ッジを走査方向に往復移動させるキャリッジモータ4、
および、用紙を走査方向に直交する方向に搬送する紙送
りモータ5を備えている。これら、サーマルヘッド2、
RHモータ3、キャリッジモータ4および紙送りモータ
5は、ドライバ6〜9のそれぞれにより駆動される。ド
ライバ6〜9には、入出力ポート10を介してCPU1
1から駆動データが入力される。ドライバ6〜9は、こ
の駆動データにしたがってサーマルヘッド2、RHモー
タ3、キャリッジモータ4および紙送りモータ5を駆動
する。
御装置を含むプリンタの構成を示すブロック図である。
プリンタ1は、インクリボンを加熱して熱転写印字を行
うサーマルヘッド2、サーマルヘッド2をインクリボン
を介して用紙面に押圧するとともにインクリボンを巻き
取るRHモータ3、サーマルヘッド2を搭載したキャリ
ッジを走査方向に往復移動させるキャリッジモータ4、
および、用紙を走査方向に直交する方向に搬送する紙送
りモータ5を備えている。これら、サーマルヘッド2、
RHモータ3、キャリッジモータ4および紙送りモータ
5は、ドライバ6〜9のそれぞれにより駆動される。ド
ライバ6〜9には、入出力ポート10を介してCPU1
1から駆動データが入力される。ドライバ6〜9は、こ
の駆動データにしたがってサーマルヘッド2、RHモー
タ3、キャリッジモータ4および紙送りモータ5を駆動
する。
【0013】CPU11は、実行するプログラムを記憶
した制御バッファ12、印字データを格納するイメージ
バッファ13、1ライン分の印字ヘッドに対応したドッ
トデータを格納する印字バッファ14、および、印字幅
の内容を保存する印字幅バッファ15を備えている。こ
こで、印字幅とは、サーマルヘッド2の走査方向の印字
領域である。印字幅バッファ15には、変数A〜Dおよ
びカウンタCoのそれぞれが格納される。
した制御バッファ12、印字データを格納するイメージ
バッファ13、1ライン分の印字ヘッドに対応したドッ
トデータを格納する印字バッファ14、および、印字幅
の内容を保存する印字幅バッファ15を備えている。こ
こで、印字幅とは、サーマルヘッド2の走査方向の印字
領域である。印字幅バッファ15には、変数A〜Dおよ
びカウンタCoのそれぞれが格納される。
【0014】図2は、実施例に係るプリンタ制御装置の
処理手順を示すフローチャートである。CPU11は、
イメージバッファ13から印字データを読み出し(s
1)、サーマルヘッド2の1回目の走査における印字幅
を変数Aとして印字幅バッファ15に格納する(s
2)。この後、印字領域の先頭位置までの紙送り量を算
出し、算出した紙送り量の用紙の紙送りを行う(s3,
s4)。次いで、サーマルヘッド2の1+n回目の走査
における印字幅を変数Bとして印字幅バッファ15に格
納し(s5)、1+n回目の走査時の印字領域における
最下位のドットラインから順に1ドットライン中の印字
データの有無をチェックし、非印字ラインカウンタCo
を用いて1+n回目の走査時の印字領域において印字デ
ータが存在する最下位のドットラインを検索する(s6
〜s10)。 非印字ラインカウンタCoの内容がサー
マルヘッド2の縦方向のドット数Hに一致した場合、ま
たは、1+n回目の走査時の印字領域の最下位のドット
ラインに印字データが存在する場合には、1回目の走査
時の印字データをイメージバッファ13から印字バッフ
ァ14に転送し(s9,s11→s12)、変数Aの印
字幅でサーマルヘッド2を走査して印字を行い(s1
3)、変数Aの内容を変数Bの内容に更新してs3に戻
る(s14)。
処理手順を示すフローチャートである。CPU11は、
イメージバッファ13から印字データを読み出し(s
1)、サーマルヘッド2の1回目の走査における印字幅
を変数Aとして印字幅バッファ15に格納する(s
2)。この後、印字領域の先頭位置までの紙送り量を算
出し、算出した紙送り量の用紙の紙送りを行う(s3,
s4)。次いで、サーマルヘッド2の1+n回目の走査
における印字幅を変数Bとして印字幅バッファ15に格
納し(s5)、1+n回目の走査時の印字領域における
最下位のドットラインから順に1ドットライン中の印字
データの有無をチェックし、非印字ラインカウンタCo
を用いて1+n回目の走査時の印字領域において印字デ
ータが存在する最下位のドットラインを検索する(s6
〜s10)。 非印字ラインカウンタCoの内容がサー
マルヘッド2の縦方向のドット数Hに一致した場合、ま
たは、1+n回目の走査時の印字領域の最下位のドット
ラインに印字データが存在する場合には、1回目の走査
時の印字データをイメージバッファ13から印字バッフ
ァ14に転送し(s9,s11→s12)、変数Aの印
字幅でサーマルヘッド2を走査して印字を行い(s1
3)、変数Aの内容を変数Bの内容に更新してs3に戻
る(s14)。
【0015】1+n回目の走査時の印字領域の中間のド
ットラインから下のドットラインに印字データが無い場
合、即ち、非印字ラインカウンタCoの内容が“1”で
ない場合には、s6〜s11の処理で最後に検索したド
ットラインとして非印字ラインカウンタCoの内容によ
り特定されるドットラインを1+n回目の走査時の最下
位のドットラインとして1回目の走査領域を再構成し
(s15)、再構成後の1回目の印字領域の印字幅を変
数Cに格納するとともに(s16)、再構成後の1+n
回目の走査領域の印字幅を変数Dに格納する(s1
7)。次いで、変数Aと変数Bとの加算値を変数Cと変
数Dとの加算値と比較し(s18)、変数Cと変数Dと
の加算値が変数Aと変数Bとの加算値より小さい場合に
は、再構成後の1回目の印字領域の印字データをイメー
ジバッファ13から印字バッファ14に転送して変数C
の印字幅で印字を行う(s19,s20)。さらに、非
印字ラインカウンタCoの内容のドット数に相当する長
さだけ紙送りし(s21,s22)、再構成後の走査領
域にしたがって、サーマルヘッド2の縦方向のドット数
分ずつの紙送りを行いながら、1+n回目まで印字を行
う(s23〜s26)。この処理においてs2、s5、
s16、s17が、この発明の走査量算出手段に相当
し、s12、s18、s19が、同じく画像形成開始位
置選択手段に相当する。
ットラインから下のドットラインに印字データが無い場
合、即ち、非印字ラインカウンタCoの内容が“1”で
ない場合には、s6〜s11の処理で最後に検索したド
ットラインとして非印字ラインカウンタCoの内容によ
り特定されるドットラインを1+n回目の走査時の最下
位のドットラインとして1回目の走査領域を再構成し
(s15)、再構成後の1回目の印字領域の印字幅を変
数Cに格納するとともに(s16)、再構成後の1+n
回目の走査領域の印字幅を変数Dに格納する(s1
7)。次いで、変数Aと変数Bとの加算値を変数Cと変
数Dとの加算値と比較し(s18)、変数Cと変数Dと
の加算値が変数Aと変数Bとの加算値より小さい場合に
は、再構成後の1回目の印字領域の印字データをイメー
ジバッファ13から印字バッファ14に転送して変数C
の印字幅で印字を行う(s19,s20)。さらに、非
印字ラインカウンタCoの内容のドット数に相当する長
さだけ紙送りし(s21,s22)、再構成後の走査領
域にしたがって、サーマルヘッド2の縦方向のドット数
分ずつの紙送りを行いながら、1+n回目まで印字を行
う(s23〜s26)。この処理においてs2、s5、
s16、s17が、この発明の走査量算出手段に相当
し、s12、s18、s19が、同じく画像形成開始位
置選択手段に相当する。
【0016】以上の処理における数値nは、サーマルヘ
ッド2の縦方向のドット数を1単位としてイメージバッ
ファ13に一度に入力される印字データの行数である。
したがって、プリンタ1に対して外部のワードプロセッ
サやパーソナルコンピュータ等の印字データの作成装置
から1行ずつ印字データが入力される場合には、上記処
理における(1+n)の値は“2”になり、2行毎に走
査領域を再構成すべきか否かの判断がなされることにな
る。
ッド2の縦方向のドット数を1単位としてイメージバッ
ファ13に一度に入力される印字データの行数である。
したがって、プリンタ1に対して外部のワードプロセッ
サやパーソナルコンピュータ等の印字データの作成装置
から1行ずつ印字データが入力される場合には、上記処
理における(1+n)の値は“2”になり、2行毎に走
査領域を再構成すべきか否かの判断がなされることにな
る。
【0017】以上の処理により、図4(B)に示すよう
に走査領域を構成した場合には、2回目の走査領域にお
いて最下位のドットラインからm行目のドットラインま
で印字データが存在しないことを確認し、同図(A)に
示すように、2回目の走査領域の全域に印字データが存
在するように1回目の走査時にサーマルヘッド2の縦方
向のドットのうち上から(H−m)の範囲のみを駆動す
るように印字領域を再構成して印字する。これによっ
て、従来の印字処理では500カラム+500カラムの
計1000カラムの範囲にわたってサーマルヘッド2を
走査する必要があった印字領域41に対し、本実施例で
は50カラム+500カラムの計550カラムの範囲に
ついてサーマルヘッド2を走査すればよく、印字領域の
形状に合わせてサーマルヘッド2の走査量を減少して印
字処理時間を短縮することができる。
に走査領域を構成した場合には、2回目の走査領域にお
いて最下位のドットラインからm行目のドットラインま
で印字データが存在しないことを確認し、同図(A)に
示すように、2回目の走査領域の全域に印字データが存
在するように1回目の走査時にサーマルヘッド2の縦方
向のドットのうち上から(H−m)の範囲のみを駆動す
るように印字領域を再構成して印字する。これによっ
て、従来の印字処理では500カラム+500カラムの
計1000カラムの範囲にわたってサーマルヘッド2を
走査する必要があった印字領域41に対し、本実施例で
は50カラム+500カラムの計550カラムの範囲に
ついてサーマルヘッド2を走査すればよく、印字領域の
形状に合わせてサーマルヘッド2の走査量を減少して印
字処理時間を短縮することができる。
【0018】なお、プリンタ制御装置をプリンタの外部
の印字データ作成装置側に設けた場合、または、プリン
タ内部において充分な容量のイメージバッファを備えた
場合には、図3に示すように、先ず、1頁分の印字領域
を最大値とする任意の大きさの連続印字領域について、
最上位のドットラインから順にサーマルヘッド2の縦方
向のドット数で走査領域を割り当てて全走査量K1を算
出した後(s31,s32)、最終回の走査領域におい
て印字データが存在する最下位のドットラインを検索す
る(s33〜s37)。最終回の走査領域において印字
データが存在する最下位のドットラインが中間のドット
ラインである場合に、そのドットラインが最終回の走査
領域の最下位のドットラインとなるように全体の走査領
域を再構成し(s38→s40)、この場合の全走査量
K2を算出する(s41)。次いで、全走査量K1とK
2とを比較し(s42)、全走査量が少ない方の走査領
域の構成でプリンタに対して印字データを出力する(s
39,s43)。この処理により、サーマルヘッド2の
縦方向のドット数を1単位として3行以上の印字領域に
ついても、印字領域の形状に合わせてサーマルヘッド2
の走査量を減少して印字処理時間を短縮することができ
る。
の印字データ作成装置側に設けた場合、または、プリン
タ内部において充分な容量のイメージバッファを備えた
場合には、図3に示すように、先ず、1頁分の印字領域
を最大値とする任意の大きさの連続印字領域について、
最上位のドットラインから順にサーマルヘッド2の縦方
向のドット数で走査領域を割り当てて全走査量K1を算
出した後(s31,s32)、最終回の走査領域におい
て印字データが存在する最下位のドットラインを検索す
る(s33〜s37)。最終回の走査領域において印字
データが存在する最下位のドットラインが中間のドット
ラインである場合に、そのドットラインが最終回の走査
領域の最下位のドットラインとなるように全体の走査領
域を再構成し(s38→s40)、この場合の全走査量
K2を算出する(s41)。次いで、全走査量K1とK
2とを比較し(s42)、全走査量が少ない方の走査領
域の構成でプリンタに対して印字データを出力する(s
39,s43)。この処理により、サーマルヘッド2の
縦方向のドット数を1単位として3行以上の印字領域に
ついても、印字領域の形状に合わせてサーマルヘッド2
の走査量を減少して印字処理時間を短縮することができ
る。
【0019】図5は、他の実施例に係るプリンタ制御装
置の処理手順を示すフローチャートである。CPU11
は、イメージバッファ13から印字データを読み出し
(s51)、印字領域の先頭位置までの紙送り量を算出
し、算出した紙送り量の用紙の紙送りを行う(s52,
s53)。次いで、スライスハイトレジスタBにイメー
ジバッファ13から印字バッファ14に転送すべき印字
データの高さであるスライスハイトの値として、サーマ
ルヘッド2の縦方向のドット数Hを設定し、印字率計算
用レジスタAの内容に“0”を設定する(s54)。こ
の後、1回目の走査時におけるスライスハイトの値にレ
ジスタBの内容を設定し、2回目の走査時におけるスラ
イトハイトの値に上記サーマルヘッド2のドット数Hを
設定し、それぞれの走査時における印字データを決定す
る(s55)。決定した印字データに基づいて、1回目
および2回目の走査時における総印字ドット数C1,C
2および総印字カラム数D1,D2を算出し(s56,
s57)、 E=C1/(D1×H)+C2/(D2×H) により平均印字率Eを算出する(s58)。算出した平
均印字率Eを印字率計算用レジスタAの内容と比較し
(s59)、算出した平均印字率Eの値が印字率計算用
レジスタAの内容よりも大きい場合には、印字率計算用
レジスタAの内容を平均印字率Eの値により更新すると
ともに、スライスハイトカウンタBの値によりスライス
ハイトレジスタFの内容を更新する(s60)。以上の
s55〜s60の処理をスライスハイトカウンタBの内
容が“0”になるまでデクリメントしつつ繰り返し行う
(s61,s62→s55)。スライスハイトカウンタ
Bの内容が“0”になると、その時のスライスハイトレ
ジスタFの値を1回目の走査時におけるスライスハイト
として印字データを再構成して印字を行なった後(s6
3)、この値分だけ用紙を紙送りする(s64)。
置の処理手順を示すフローチャートである。CPU11
は、イメージバッファ13から印字データを読み出し
(s51)、印字領域の先頭位置までの紙送り量を算出
し、算出した紙送り量の用紙の紙送りを行う(s52,
s53)。次いで、スライスハイトレジスタBにイメー
ジバッファ13から印字バッファ14に転送すべき印字
データの高さであるスライスハイトの値として、サーマ
ルヘッド2の縦方向のドット数Hを設定し、印字率計算
用レジスタAの内容に“0”を設定する(s54)。こ
の後、1回目の走査時におけるスライスハイトの値にレ
ジスタBの内容を設定し、2回目の走査時におけるスラ
イトハイトの値に上記サーマルヘッド2のドット数Hを
設定し、それぞれの走査時における印字データを決定す
る(s55)。決定した印字データに基づいて、1回目
および2回目の走査時における総印字ドット数C1,C
2および総印字カラム数D1,D2を算出し(s56,
s57)、 E=C1/(D1×H)+C2/(D2×H) により平均印字率Eを算出する(s58)。算出した平
均印字率Eを印字率計算用レジスタAの内容と比較し
(s59)、算出した平均印字率Eの値が印字率計算用
レジスタAの内容よりも大きい場合には、印字率計算用
レジスタAの内容を平均印字率Eの値により更新すると
ともに、スライスハイトカウンタBの値によりスライス
ハイトレジスタFの内容を更新する(s60)。以上の
s55〜s60の処理をスライスハイトカウンタBの内
容が“0”になるまでデクリメントしつつ繰り返し行う
(s61,s62→s55)。スライスハイトカウンタ
Bの内容が“0”になると、その時のスライスハイトレ
ジスタFの値を1回目の走査時におけるスライスハイト
として印字データを再構成して印字を行なった後(s6
3)、この値分だけ用紙を紙送りする(s64)。
【0020】以上の処理においてs55〜s62が、こ
の発明のデータ占有率演算手段に相当し、s63、s6
4が、同じくドット数設定手段に相当する。
の発明のデータ占有率演算手段に相当し、s63、s6
4が、同じくドット数設定手段に相当する。
【0021】以上の処理により、1回目の走査時におけ
るスライスハイトを1ドットラインずつ減少させた場合
の1回目と2回目の走査時におけるサーマルヘッド2の
走査面積に対する印字データ量の割合を平均印字率Eと
して求め、この平均印字率Eが最も高い値となる1回目
の走査時のスライスハイトを求める。このスライスハイ
トにより1回目の走査時の印字データを決定することに
より、印字効率が最も高い状態で印字処理を実行するこ
とができる。例えば、図6に示す印字領域61に対する
印字処理を行う場合に、従来の印字処理または図2に示
した印字処理では同図(A)に示すように、1回目およ
び2回目の走査時のそれぞれにおいて500カラム、3
回目の走査時に50カラムの計1050カラムにわたっ
てサーマルヘッド2を走査する必要がある。これに対し
て、本実施例の印字処理では、同図(B)に示すよう
に、1回目の走査時に50カラム、2回目の走査時に5
00カラム、3回目の走査時に50カラムの計600カ
ラムについてサーマルヘッド2を走査すれば良く、サー
マルヘッド2の走査量を減少して印字効率を向上するこ
とができる。
るスライスハイトを1ドットラインずつ減少させた場合
の1回目と2回目の走査時におけるサーマルヘッド2の
走査面積に対する印字データ量の割合を平均印字率Eと
して求め、この平均印字率Eが最も高い値となる1回目
の走査時のスライスハイトを求める。このスライスハイ
トにより1回目の走査時の印字データを決定することに
より、印字効率が最も高い状態で印字処理を実行するこ
とができる。例えば、図6に示す印字領域61に対する
印字処理を行う場合に、従来の印字処理または図2に示
した印字処理では同図(A)に示すように、1回目およ
び2回目の走査時のそれぞれにおいて500カラム、3
回目の走査時に50カラムの計1050カラムにわたっ
てサーマルヘッド2を走査する必要がある。これに対し
て、本実施例の印字処理では、同図(B)に示すよう
に、1回目の走査時に50カラム、2回目の走査時に5
00カラム、3回目の走査時に50カラムの計600カ
ラムについてサーマルヘッド2を走査すれば良く、サー
マルヘッド2の走査量を減少して印字効率を向上するこ
とができる。
【0022】なお、プリンタ制御装置をプリンタの外部
の印字データ作成装置側に設けた場合、または、プリン
タ内部において充分な容量のイメージバッファを備えた
場合には、1頁分の印字領域を最大値とする任意の大き
さの連続印字領域について、1回目の走査時におけるス
ライスハイトを1ドットラインずつ減少させた場合の1
回目から最終回までのサーマルヘッド2の走査面積に対
する印字データ量の割合を平均印字率Eとして求め、こ
の平均印字率Eが最も高い値となる1回目の走査時のス
ライスハイトを求めることにより、任意の大きさの印字
領域についての印字処理を最も高い印字効率でサーマル
ヘッド2を走査して行うことができ、印字作業時間を短
縮することができる。
の印字データ作成装置側に設けた場合、または、プリン
タ内部において充分な容量のイメージバッファを備えた
場合には、1頁分の印字領域を最大値とする任意の大き
さの連続印字領域について、1回目の走査時におけるス
ライスハイトを1ドットラインずつ減少させた場合の1
回目から最終回までのサーマルヘッド2の走査面積に対
する印字データ量の割合を平均印字率Eとして求め、こ
の平均印字率Eが最も高い値となる1回目の走査時のス
ライスハイトを求めることにより、任意の大きさの印字
領域についての印字処理を最も高い印字効率でサーマル
ヘッド2を走査して行うことができ、印字作業時間を短
縮することができる。
【0023】また、いずれの実施例においても、印字デ
ータを印字する場合を例にあげて説明したが、画像デー
タを画像形成する場合にも、この発明を同様に実施例で
きる。
ータを印字する場合を例にあげて説明したが、画像デー
タを画像形成する場合にも、この発明を同様に実施例で
きる。
【0024】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、画像
形成動作状態を設定するのに、画像データの第1行の位
置を基準として画像形成開始位置を決定した場合と、画
像データの最終行の位置を基準として画像形成開始位置
を決定した場合との印字ヘッドの走査量の総和を比較
し、印字ヘッドの走査量の総和が最も少なくなる画像形
成開始位置から印字ヘッドの動作を開始することによ
り、印字ヘッドの走査量がより少ない状態で画像形成を
行うことができ、画像形成時間を短縮することができ
る。
形成動作状態を設定するのに、画像データの第1行の位
置を基準として画像形成開始位置を決定した場合と、画
像データの最終行の位置を基準として画像形成開始位置
を決定した場合との印字ヘッドの走査量の総和を比較
し、印字ヘッドの走査量の総和が最も少なくなる画像形
成開始位置から印字ヘッドの動作を開始することによ
り、印字ヘッドの走査量がより少ない状態で画像形成を
行うことができ、画像形成時間を短縮することができ
る。
【0025】
【0026】
【図1】この発明の実施例であるプリンタ制御装置を含
むプリンタの構成を示すブロック図である。
むプリンタの構成を示すブロック図である。
【図2】実施例に係るプリンタ制御装置の処理手順を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図3】別の実施例に係るプリンタ制御装置の処理手順
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図4】実施例に係るプリンタ制御装置における印字状
態を従来の印字状態との比較において示す図である。
態を従来の印字状態との比較において示す図である。
【図5】別の実施例に係るプリンタ制御装置の処理手順
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図6】別の実施例に係るプリンタ制御装置における印
字状態を従来の印字状態との比較において示す図であ
る。
字状態を従来の印字状態との比較において示す図であ
る。
1−プリンタ 2−サーマルヘッド 13−イメージバッファ 14−印字バッファ 15−印字幅バッファ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−209175(JP,A) 特開 平6−143728(JP,A) 特開 平7−112561(JP,A) 特開 平7−314797(JP,A) 特開 平7−17083(JP,A) 特開 平7−117284(JP,A) 実開 昭61−94940(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/51 B41J 2/325 B41J 5/30
Claims (1)
- 【請求項1】 副走査方向に複数の印字素子を有する印
字ヘッドを備えたプリンタに対して画像データの供給お
よび用紙の搬送制御を行うプリンタ制御装置において、 複数の画像形成状態のそれぞれについて画像領域に対す
る印字ヘッドの動作量を演算する動作量演算手段と、動
作量演算手段の演算結果に基づいて各走査時における印
字ヘッドの画像形成状態を設定する画像形成状態設定手
段と、を設け、前記動作量演算手段が、画像データの最上位のドットラ
インの位置、および、最下位のドットラインの位置を基
準として画像形成開始位置を決定した場合の印字ヘッド
の走査量の総和を算出する走査量算出手段であり、前記
画像形成状態設定手段が、走査量算出手段により算出さ
れた印字ヘッドの走査量の総和が最も少なくなる画像形
成開始位置を選択する画像形成開始位置選択手段であ
る、 プリンタ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9261795A JP3100531B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | プリンタ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9261795A JP3100531B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | プリンタ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08282012A JPH08282012A (ja) | 1996-10-29 |
JP3100531B2 true JP3100531B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=14059403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9261795A Expired - Fee Related JP3100531B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | プリンタ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3100531B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-18 JP JP9261795A patent/JP3100531B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08282012A (ja) | 1996-10-29 |
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