JP3100378B1 - 移動棚の走行車輪装置 - Google Patents

移動棚の走行車輪装置

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JP3100378B1
JP3100378B1 JP11216190A JP21619099A JP3100378B1 JP 3100378 B1 JP3100378 B1 JP 3100378B1 JP 11216190 A JP11216190 A JP 11216190A JP 21619099 A JP21619099 A JP 21619099A JP 3100378 B1 JP3100378 B1 JP 3100378B1
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清 原島
陽一 吉田
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Abstract

【要約】 【課題】可動棚の移動の際に車輪のスリップを防ぐこと
により、棚が蛇行したり、斜行するのを防止すると共
に、静音化を図る。 【解決手段】出納作業時に可動棚B〜Eを適宜移動さ
せ、棚相互間に所定幅の作業用通路5を形成するように
した移動棚において、前記可動棚B〜Eの底部の間口方
向に延在して回転軸13を設け、且つ該回転軸13と同
軸回転する金属製車輪17に該金属製車輪17の外周踏
面19よりやや径大にして、且つ弾性体より成る弾性転
動輪21を併設した複合型走行車輪GWRを、前記可動
棚B〜Eの間口方向に間隔をあけて少なくとも2個以上
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の可動棚を作
業用通路に相当する空間を残して密集した状態に配列
し、出納作業時には棚を移動させ、通路を形成するよう
にした移動棚において、特に棚の移動の際に車輪のスリ
ップを防ぎ、棚が蛇行したり、斜行するのを防止すると
共に、静音化を図るための走行車輪の改善に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】移動棚は出納作業のたびに通路の開閉を
するため、棚の移動速度を速めたり、棚奥行の小型化や
積載荷重のアンバランスなどで、棚の走行(移動)時に
車輪がスリップして、斜行が起きたり、スムーズに移動
しない現象が発生する。電動式移動棚では棚を平行移動
させるために、全車輪を軸で連結する方法や、実公平6
−30735号公報に開示されているレール側面に噛合
部材(ラックギヤ)を設け、棚側に設けた噛合輪(歯
車)が係合して平行移動させる方法があるが、他にはこ
れという方法もなく対策に苦慮しているのが現状であ
る。また、ハンドル式移動棚では駆動軸を二軸にして、
全車輪を駆動したり、減速比を大きくして、ゆっくり移
動させる方法等が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年では移動棚の収納
物も多様化し、特にCMT、DAT、DVD等の記録媒
体、また書籍では単行本など比較的形状の小さい物の収
納が多くなっている。移動棚は収納物の形状に合わせ、
棚の奥行(移動方向の幅)をなるべく小さくして収納効
率を高めるため、必然的に棚の横幅が狭くなる反面、間
口方向が長いため、平行移動しにくいという構造的課題
がある。また、移動棚の走行車輪は棚の構成上、小さな
車輪径で大きな車輪荷重を必要とするため、金属製車輪
が使用され、棚の走行台枠に固着されている。そのた
め、レールの施工誤差や不等沈下などによって、レール
レベルに狂いが生じたり、継ぎ目に段差ができると、レ
ール面と車輪との接触が悪くなり、車輪の空転やスリッ
プ現象が発生し、棚前後の移動距離にバラツキが生じて
棚が斜めになり、蛇行や斜行を起こすという課題があ
る。そして、それぞれの棚列が異なる方向に斜行する
と、棚密集時の間隔が延び延びとなり、そのぶん残り空
間である通路が狭くなって出納作業に支障を来したり、
また棚正面の棚並びが悪くなり、外観が損なわれるとい
う課題がある。更に、前記した噛合部材と噛合輪の係合
によって平行移動させる方法にあっては、レール面に沿
って広い溝ができ、歩行の妨げになったり、溝にごみが
溜まって汚れやすく、またコスト的にも高くつくという
課題がある。更にまた、ハンドル式移動棚では通路形成
時に1台の棚のハンドル回転操作で数台の棚列を押しな
がら移動させる場合も多く、車輪がスリップしやすく、
棚がスムーズに移動しないという課題がある。
【0004】本発明は前記従来の各課題を解決すべくな
されたもので、レールのレベル差や積載荷重のアンバラ
ンスによってレール面に車輪が接触しない場合、あるい
は接触が軽微になって空転を起こしたり、疎らにスリッ
プして蛇行や斜行が起こるのを防ぐため、棚荷重は金属
製車輪で支持しながら走行すると共に、金属製車輪に一
体に併設した弾性転動輪の反発弾性により、車輪とレー
ル面との間に一定の接触圧を発生させ、接触時の摩擦力
により車輪の空転やスリップを防ぎ、棚を平行移動させ
ると共に、走行力を確保し、これによって、走行時に棚
前後の移動距離を均等に保ち、斜行を防ぐと共に、棚正
面の棚並びもよくなり、通路幅の減少を防止することが
できる移動棚の走行車輪装置を提供することを目的とす
る。
【0005】また、レール面においてはフラットな接触
面を有するだけで床の仕上がりもよく、コスト的にも有
利であると共に、棚の走行時には、車輪のころがり音を
車輪に併設した弾性体が吸収緩和して、静音化を図るこ
とができる移動棚の走行車輪装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定棚あるい
は側壁等で区分される区画内に、レール面上を車輪走行
する可動棚を作業用通路に相当する空間を残して密集し
た状態に複数台配列し、出納作業時には前記可動棚を移
動させ、棚相互間に所定幅の前記通路を形成するように
した移動棚において、前記可動棚の間口方向に延在し、
可逆モータあるいはハンドル回転操作で回転する回転軸
と、該可動棚の底部に、間口方向に間隔をあけて少なく
とも2個以上設け、前記回転軸と同軸回転する金属製車
輪に、該金属製車輪の外周踏面よりやや径大にして、且
つ弾性体より成る弾性転動輪を併設すると共に、該弾性
転動輪の前記金属製車輪の外周踏面より径大な外周部分
が前記レールの走行面との間で圧縮されて、前記金属製
車輪が前記可動棚の荷重を支持するようにした複合型走
行車輪とを有し、前記可動棚の走行時には、該可動棚の
間口方向に間隔をあけて設けた前記複合型走行車輪が前
記回転軸と同軸回転すると共に、前記弾性転動輪と前記
レール面との間に反発弾性による接触圧を発生させ、該
接触圧の摩擦力により、前記走行車輪と前記レール面と
のスリップを防止して走行力を確保し、前記棚前後の移
動距離を均等に保ち、該棚が平行移動するように構成す
るという手段を採用することにより、上記課題を解決し
た。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の移動棚の走行車
輪装置を電動式移動棚に適用した棚の正面図であり、作
業用通路に相当する余裕空間となる通路5が形成された
状態の棚の配列および外観が図示されており、床上に敷
設されたガイドレールGRの両端位置に固定棚A・Fが
配置されると共に、該固定棚A・F間において、可動棚
B・C・D・Eが前記ガイドレールGRおよびフラット
レールFR(図8参照)上を走行車輪を介して左右方向
に移動可能に配置されている。
【0008】前記固定棚A・F並びに可動棚B・C・D
・Eのうち、固定棚A・Fは必要により配置するが、な
くてもよく、または壁面であってもよい。本発明の実施
の形態においては説明の都合上固定棚A・Fとして説明
する。
【0009】前記各棚A・B・C・D・E・F間には、
それぞれ相隣る棚間に通路1・2・3・4・5が形成で
き、図1では前記可動棚B・C・D・Eを左側に移動さ
せて密集し、通路5部分に所定幅の通路を形成し、出納
作業が円滑に行われるようにしている。
【0010】前記各可動棚B・C・D・Eの下部には、
それぞれ自走用の可逆モータM1・M2・M3・M4が
取付けられていて、それぞれ各可動棚B・C・D・Eの
底部に軸装された走行車輪を回転させてガイドレールG
RおよびフラットレールFR(図8参照)上を走行す
る。
【0011】前記各可動棚B・C・D・Eの正面側に
は、所望の棚間に作業通路を形成するための通路スイッ
チ(通路選択手段)S1・S2・S2′・S3・S3′
・S4・S4′・S5が設けられると共に、前記各可動
棚B・C・D・Eの収納面側下部には、隣接する棚との
離接を検知する離接検知スイッチLS1・LS2・LS
3・LS4・LS5がそれぞれ取付けられている。
【0012】前記通路スイッチS1・S2・S2′・S
3・S3′・S4・S4′・S5は、各棚間の通路を選
択するスイッチであり、そのうちS1とS2は可動棚B
の正面において両端にそれぞれ取付けられており、S1
は固定棚Aと可動棚B間の通路1を、S2は前記可動棚
B・C間の通路2をそれぞれ選択するスイッチであり、
またS2′とS3は可動棚Cの正面において両端にそれ
ぞれ取付けられており、S2′は可動棚B・C間の通路
2を、S3は前記可動棚C・D間の通路3をそれぞれ選
択するスイッチである。
【0013】更に、S3′とS4は可動棚Dの正面にお
いて両端にそれぞれ取付けられており、S3′は可動棚
C・D間の通路3を、S4は可動棚D・E間の通路4を
それぞれ選択するスイッチであり、またS4′とS5は
可動棚Eの正面において両端にそれぞれ取付けられてお
り、S4′は可動棚D・E間の通路4を、S5は可動棚
Eと固定棚F間の通路5をそれぞれ選択するスイッチで
ある。
【0014】前記離接検知スイッチLS1・LS2・L
S3・LS4・LS5は、互いに相隣れる棚が離れてい
る状態か、接している状態かを検知する検知スイッチで
あり、そのうちLS1とLS2は可動棚Bの両側面下部
にそれぞれ取付けられており、一方側の離接検知スイッ
チLS1は固定棚Aと可動棚Bの離接を検知する検知ス
イッチ、他方側の離接検知スイッチLS2は可動棚B・
Cの離接を検知する検知スイッチである。
【0015】また、離接検知スイッチLS3は可動棚C
の他方側側面下部に取付けられており、可動棚C・Dの
離接を検知する検知スイッチである。同様に、離接検知
スイッチLS4は可動棚Dの他方側側面下部に取付けら
れて、可動棚D・Eの離接を検知し、離接検知スイッチ
LS5は可動棚Eの他方側側面下部に取付けられて、可
動棚Eと固定棚Fの離接を検知する。
【0016】図2は、本発明の移動棚の走行車輪装置を
電動式移動棚に適用した可動棚の走行台枠の底面図であ
り、間隔を有して平行に配設された2本の走行台枠11
には、車輪巾に合う間隔を有して2本の車輪枠12が棚
の間口方向にレール敷設幅の間隔で、複数組(図2では
4組)直角に連結固定されている。
【0017】前記走行台枠11のうち、一方側の走行台
枠11寄りに1本の回転軸13が前記各車輪枠12内に
おいてそれぞれ対向して設けられた軸受14に回転自在
に貫通軸支されると共に、前記各車輪枠12のうち両端
部に位置する各車輪枠12内において、前記回転軸13
につば付き複合型走行車輪GWRがそれぞれ固着される
一方、前記各車輪枠12のうち内側に位置する各車輪枠
12内において、前記回転軸13につば無し複合型走行
車輪FWRがそれぞれ固着されている。
【0018】そして、前記内側に位置する各車輪枠12
のうちの一つには可逆モータMが固定され、該可逆モー
タMは減速機GH,ギアGを介して前記回転軸13に連
結されていて、可逆モータMを駆動することにより該回
転軸13を回転させ、前記つば付き複合型走行車輪GW
Rとつば無し複合型走行車輪FWRが回転駆動するよう
に構成されている。
【0019】また、前記走行台枠11のうち、他方側の
走行台枠11寄りの各車輪枠12のうち両端部に位置す
る各車輪枠12内においてそれぞれ対向して設けられた
軸受14に、つば付き走行車輪GWがそれぞれ回転自在
に軸装されると共に、前記各車輪枠12のうち内側に位
置する各車輪枠12内においてそれぞれ対向して設けら
れた軸受14に、つば無し走行車輪FWがそれぞれ回転
自在に軸装されている。前記つば付き複合型走行車輪G
WRおよびつば付き走行車輪GWは、中央に溝15を設
けた走行面16を有するガイドレールGR上に載置され
る(図3参照)と共に、前記つば無し複合型走行車輪F
WRおよびつば無し走行車輪FWは、平坦な走行面26
を有するフラットレールFR上に載置され(図5参
照)、可逆モータMの駆動で前記各つば付き複合型走行
車輪GWRおよびつば無し複合型走行車輪FWRが回転
することにより、前記各つば付き走行車輪GWおよびつ
ば無し走行車輪FWも共に、ガイドレールGR・フラッ
トレールFR上を従動回転し、可動棚が走行するように
構成されている。
【0020】図3は、本発明の移動棚の走行車輪装置に
おけるつば付き複合型走行車輪部分の拡大断面図であ
り、また図4は図3の矢視で示す側断面図である。つば
付き複合型走行車輪GWRは、金属製車輪17の中央円
周方向につば18を突出して周設すると共に、該つば1
8の一方側面に外周踏面19を設け、且つ前記つば18
の他方側面に切欠部20を凹設して、該切欠部20にす
べり摩擦係数が高い弾性体より成り、且つ前記外周踏面
19より稍径大な弾性転動輪21が一体に併設されて形
成されている。前記弾性体としては、特に限定する必要
はないが、例えばウレタンゴム等、反発弾性や摩擦係数
が高く、滑り止め効果に優れたゴム物質の中から選択さ
れる。
【0021】前記構成より成るつば付き複合型走行車輪
GWRは、各車輪枠12に固設された軸受14によって
回転自在に軸支された回転軸13に固着されると共に、
つば18が係合する溝15を凹設した走行面16を有す
るガイドレールGR上に載置されている。
【0022】図5は、本発明の移動棚の走行車輪装置に
おけるつば無し複合型走行車輪部分の拡大断面図、また
図6は図5の矢視で示す側断面図であり、つば無し複合
型走行車輪FWRは金属製車輪22の外周踏面23の円
周方向中央より他方側に切欠部24を凹設して、該切欠
部24にすべり摩擦係数が高い弾性体より成り、且つ前
記外周踏面23より稍径大な弾性転動輪25が一体に併
設されて形成されている。
【0023】前記構成より成るつば無し複合型走行車輪
FWRは、前記車輪枠12に固設された軸受14によっ
て回転自在に軸支された回転軸13に固着されると共
に、平坦な走行面26を有するフラットレールFR上に
載置されている。
【0024】なお、前記つば付き走行車輪GWは、金属
製車輪27の外周踏面28の中央円周方向につば29を
突出して周設した従来公知の車輪を用い、またつば無し
走行車輪FWは、金属製車輪30に面一の外周踏面31
を有する従来公知の車輪を用いる。
【0025】而して、図3〜図6において、前記つば付
き複合型走行車輪GWRおよびつば付き走行車輪GW
が、溝15付き走行面16を有するガイドレールGR上
に載置されると共に、つば無し複合型走行車輪FWRお
よびつば無し走行車輪FWが、平坦な走行面26を有す
るフラットレールFR上に載置されて可動棚が走行する
と、つば付き複合型走行車輪GWRのつば18が溝15
に係合して、金属製車輪17の外周踏面19がガイドレ
ールGRの走行面16上に接して可動棚の荷重を支持し
ながら転動すると共に、つば無し複合型走行車輪FWR
金属製車輪22の外周踏面23がフラットレールFR
の走行面26上に接して可動棚の荷重を支持しながら
動する。前記各車輪GWR・FWRの弾性転動輪21・
25は、金属製車輪の外周踏面19・23より径大な外
周部分が、走行面16・26との間で圧縮されながら転
動し、該圧縮による反発弾性により、一定の接触圧を発
生させ、該接触圧の摩擦力により、つば付き複合型走行
車輪GWRおよびつば無し複合型走行車輪FWRとレー
ルGR・FRの走行面16・26とのスリップが防止さ
れる。なお、図示していないが、つば付き複合型走行車
輪は、つばを外周踏面の片端、あるいは両端に有する車
輪構造であってもよい。
【0026】図7は、可動棚が斜行移動し、密集状態が
悪い例を示す棚の平面図であるが、本発明車輪装置を用
いていない移動棚においては、図示のような状態になる
ことが多い。すなわち、棚A・BおよびC・D間におい
て、正常な棚密集時の間隔Pが、それぞれ棚の斜行によ
り間隔PD′・PD″のように広がり、棚密集時におけ
る正常な通路巾AWが、棚の斜行により狭い通路巾AS
となる。
【0027】しかしながら、図8のように、可動棚が平
行移動し密集状態が良い例を示すように、本発明車輪装
置を使用することにより、可動棚が平行移動し正常な棚
密集時の間隔Pを保持すると共に、棚密集時の正常な通
路巾AWが維持される。なお、床面上には、ガイドレー
ルGRが棚の間口方向の両端部に、またフラットレール
FRが内側部に敷設され、少なくとも両端部のガイドレ
ールGR上にはつば付き複合型走行車輪が設けられる。
【0028】図9は、本発明の移動棚の走行車輪装置を
ハンドル式移動棚に適用した棚の正面図であり、通路6
・7・8・9が閉じ、作業用通路10が形成された状態
の棚の配列および外観が図示されており、図中G・Lは
固定棚、H・I・J・Kは可動棚、PJは各棚の密集時
の間隔を保ち、また棚同士の接触時に衝撃を緩和するた
めに、台枠に設けられた突起である。
【0029】そして、図9に示すハンドル式移動棚の伝
動機構について説明すると、可動棚H・I・J・Kの正
面側に設けられたハンドルHDはハンドル軸スプロケッ
ト32と連結され、且つ該ハンドル軸スプロケット32
は可動棚H・I・J・Kの下方側に設けられた減速スプ
ロケット33と第1のローラチェーン34を介して連結
されており、更に前記可動棚H・I・J・Kの走行車輪
の回転軸13(図10参照)の一端部に固定された回転
軸スプロケット35は前記減速スプロケット33に固定
された連動スプロケット36と第2のローラチェーン3
7を介して連結されていて、前記ハンドルHDを手動で
回転させることにより、回転軸13を介して走行車輪を
回転させて棚を移動させるよう構成されている。
【0030】図10は、本発明の移動棚の走行車輪装置
をハンドル式移動棚に適用した可動棚の走行台枠の底面
図である。図2におけるモーターMがなく、代りにハン
ドルHDによる回転力を回転軸13に伝動するため、該
回転軸13の一端部に回転軸スプロケット35が装置さ
れている。そして、その他の部材は図2と全く同一のも
のを使用するため、図2と同一の符号を用いた。更に、
つば付き複合型走行車輪GWR、つば無し複合型走行車
輪FWRおよびつば付き走行車輪GWおよびつば無し走
行車輪FWの作用および効果は前記電動式移動棚におい
て述べたことと全く同一であるので、その説明を省略す
る。
【0031】図11は、本発明の移動棚の走行車輪装置
を電動式移動棚に適用した可動棚の他の実施の形態を示
す走行台枠の底面図であり、間隔を有して配設された2
本の走行台枠11に車輪巾に合う間隔を有して2本の車
輪枠12が棚の間口方向にレール敷設幅の間隔で、複数
組(図11では4組)直角に連結固定されている。
【0032】前記走行台枠11の両側にそれぞれ1本の
回転軸13が前記各車輪枠12内において対向して設け
られた軸受14に回転自在に貫通軸支されると共に、前
記各車輪枠12のうち両端部に位置する各車輪枠12内
において、前記各回転軸13に前記と同一構成のつば付
き複合型走行車輪GWRがそれぞれ固着される一方、前
記各車輪枠12のうち内側に位置する各車輪枠12内に
おいて、前記各回転軸13につば無し走行車輪FWがそ
れぞれ固着されている。
【0033】そして、前記内側に位置する各車輪枠12
のうちの一つには可逆モータMが固定され、該可逆モー
タMは減速機GH,ギアGを介して一方の回転軸13に
連結されていて、可逆モータMを駆動することにより該
一方の回転軸13を回転させ、前記各つば付き複合型走
行車輪GWRとつば無し走行車輪FWが回転駆動するよ
うに構成されている。この図11に示す他の実施の形態
における走行車輪装置の作用および効果も前記したもの
とほぼ同一なのでその説明を省略する。なお、他方の回
転軸13は、他方のつば付き複合型走行車輪GWRとつ
ば無し走行車輪FWが同軸回転するように連結するため
の軸である。
【0034】図12は、本発明の移動棚の走行車輪装置
におけるつば無し複合型走行車輪部分の他の実施の形態
を示す拡大断面図であり、該つば無し複合型走行車輪F
WR′は、金属製車輪38の面一に形成された外周踏面
39の中央円周方向に凹溝40を周設すると共に、該凹
溝40にすべり摩擦係数が高い弾性体より成り、且つ前
記外周踏面39より稍径大な弾性転動輪41が一体に併
設されて形成されている。
【0035】そして、前記構成より成るつば無し複合型
走行車輪FWR′は、走行台枠11の車輪枠12内にお
いてそれぞれ対向して設けられた軸受14に回転自在に
貫通軸支された回転軸13に固着されており、且つ該つ
ば無し複合型走行車輪FWR′は平坦な走行面42を有
するフラットレールFR上に載置されて走行する。
【0036】前記つば無し複合型走行車輪FWR′は、
金属製車輪38の外周踏面39がフラットレールFR上
に接して可動棚の荷重を支持しながら転動すると共に、
更に弾性転動輪41の径大な外周部分が走行面42との
間で圧縮されながら転動し、該圧縮による反発弾性によ
り一定の接触圧を発生させ、該接触圧の摩擦力によりつ
ば無し複合型走行車輪FWR′とフラットレールFRの
走行面42とのスリップが防止される。
【0037】図13は、本発明の移動棚の走行車輪装置
におけるつば無し複合型走行車輪部分の更に他の実施の
形態を示す拡大断面図であり、該つば無し複合型走行車
輪FWR″は、金属製車輪43の面一に形成された外周
踏面44の両側面に切欠部45を設けると共に、該各切
欠部45にすべり摩擦係数が高い弾性体より成り、且つ
前記外周踏面44より稍径大な弾性転動輪46が一体に
併設されて形成されている。
【0038】そして、前記構成より成るつば無し複合型
走行車輪FWR″は、走行台枠11の車輪枠12内にお
いて、それぞれ対向して設けられた軸受14に回転自在
に貫通軸支された回転軸13に固着されており、且つ該
つば無し複合型走行車輪FWR″は平坦な走行面47を
有するフラットレールFR上に載置されて走行する。
【0039】前記つば無し複合型走行車輪FWR″は、
金属製車輪43の外周踏面44がフラットレールFRの
平坦な走行面47上に接して可動棚の荷重を支持しなが
転動すると共に、更に各弾性転動輪46の径大な外周
部分が走行面47との間で圧縮されながら転動し、該圧
縮による反発弾性により一定の接触圧を発生させ、該接
触圧の摩擦力によりつば無し複合型走行車輪FWR″と
フラットレールFRの走行面47とのスリップが防止さ
れる。
【0040】なお、前記各複合型走行車輪GWR・FW
R・FWR′・FWR″の弾性転動輪21・25・41
・46をそれぞれ吸音性のある弾性体で構成することに
より、走行車輪の走行時に生じる音の静音化を図ること
もできる。
【0041】
【発明の効果】本発明は上述のようであるから、金属製
車輪に、該金属製車輪の外周踏面より稍径大な弾性体よ
り成る弾性転動輪を一体に併設して形成された複合型走
行車輪を、可動棚の間口方向に間隔をあけて少なくとも
2個以上使用することにより、可動棚の走行時において
前記金属製車輪が可動棚の荷重を支持すると共に、前記
弾性転動輪とレール面との接触面において該弾性転動輪
の径大な外周部分が圧縮され、弾性転動輪とレール面と
の間に連続して反発弾性による接触圧が発生し、該接触
圧の摩擦力により該複合型走行車輪とレール面とのスリ
ップを防止し、棚を平行移動させると共に、走行力を確
保し、これにより棚がスムーズに移動しない現象や棚前
後の移動距離にバラツキが生じることがなく、且つ棚前
後の移動距離を均等に保ち、可動棚が斜めになったり、
蛇行や斜行することがなく、また通路幅の減少を防止す
ることができるのである。また、前記弾性転動輪を吸音
弾性体で構成することにより、可動棚の走行時における
走行車輪の音を静音化することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動棚の走行車輪装置を電動式移動棚
に適用した棚の正面図である。
【図2】同電動式移動棚に適用した可動棚の走行台枠の
底面図である。
【図3】本発明の移動棚の走行車輪装置におけるつば付
き複合型走行車輪部分の拡大断面図である。
【図4】同図3の矢視で示す側断面図である。
【図5】本発明の移動棚の走行車輪装置におけるつば無
し複合型走行車輪部分の拡大断面図である。
【図6】同図5の矢視で示す側断面図である。
【図7】可動棚が斜行移動し、密集状態が悪い例を示す
棚の平面図である。
【図8】可動棚が平行移動し、密集状態が良い例を示す
棚の平面図である。
【図9】本発明の移動棚の走行車輪装置をハンドル式移
動棚に適用した棚の正面図である。
【図10】同ハンドル式移動棚に適用した可動棚の走行
台枠の底面図である。
【図11】本発明の移動棚の走行車輪装置を電動式移動
棚に適用した可動棚の他の実施の形態を示す走行台枠の
底面図である。
【図12】本発明の移動棚の走行車輪装置におけるつば
無し複合型走行車輪部分の他の実施の形態を示す拡大断
面図である。
【図13】本発明の移動棚の走行車輪装置におけるつば
無し複合型走行車輪部分の更に他の実施の形態を示す拡
大断面図である。
【符号の説明】
A・F・G・L 固定棚、 B〜E 電動式可動棚、
H〜K ハンドル式可動棚、 1〜10 通路、 GR
ガイドレール、 FR フラットレール、GW つば
付き走行車輪、 FW つば無し走行車輪、 GWR
つば付き複合型走行車輪、 FWR・FWR′・FW
R″ つば無し複合型走行車輪、 HDハンドル、 1
3 回転軸、 17・22・27・30・38・43
金属製車輪、 19・23・28・31・39・44
外周踏面、 21・25・41・46 弾性転動輪。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 1/00 - 1/20 A47B 53/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定棚あるいは側壁等で区分される区画内
    に、レール面上を車輪走行する可動棚を作業用通路に相
    当する空間を残して密集した状態に複数台配列し、出納
    作業時には前記可動棚を移動させ、棚相互間に所定幅の
    前記通路を形成するようにした移動棚において、 前記可動棚の間口方向に延在し、可逆モータあるいはハ
    ンドル回転操作で回転する回転軸と、該可動棚の底部
    に、間口方向に間隔をあけて少なくとも2個以上設け
    記回転軸と同軸回転する金属製車輪に、該金属製車輪
    の外周踏面よりやや径大にして、且つ弾性体より成る弾
    性転動輪を併設すると共に、該弾性転動輪の前記金属製
    車輪の外周踏面より径大な外周部分が前記レールの走行
    面との間で圧縮されて、前記金属製車輪が前記可動棚の
    荷重を支持するようにした複合型走行車輪とを有し、前
    記可動棚の走行時には、該可動棚の間口方向に間隔をあ
    けて設けた前記複合型走行車輪が前記回転軸と同軸回転
    すると共に、前記弾性転動輪と前記レール面との間に反
    発弾性による接触圧を発生させ、該接触圧の摩擦力によ
    り、前記走行車輪と前記レール面とのスリップを防止
    て走行力を確保し、前記棚前後の移動距離を均等に保
    ち、該棚が平行移動するように構成したことを特徴とす
    る移動棚の走行車輪装置。
  2. 【請求項2】複合型走行車輪の弾性転動輪が吸音弾性体
    で構成される請求項1記載の走行車輪装置。
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