JP3100211B2 - 角度変換器のリファレンス回路 - Google Patents

角度変換器のリファレンス回路

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JP3100211B2
JP3100211B2 JP34330191A JP34330191A JP3100211B2 JP 3100211 B2 JP3100211 B2 JP 3100211B2 JP 34330191 A JP34330191 A JP 34330191A JP 34330191 A JP34330191 A JP 34330191A JP 3100211 B2 JP3100211 B2 JP 3100211B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、角度変換器のリファレ
ンス回路に関し、特に、アナログ形の角度検出信号とリ
ファレンス信号との位相差を零とするための新規な改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種の角度変換
器のリファレンス回路においては、図示していないが、
一般に、レゾルバ又はシンクロ等の巻線型角度変換器か
ら得られたアナログ形の角度検出信号およびリファレン
ス信号を用い、これらの各信号をA/Dコンバータであ
るR/Dコンバータ又はS/Dコンバータのsin入力端
子、cos入力端子およびリファレンス入力端子に入力
し、このA/DコンバータにてA/D変換後、デジタル
化されたデジタル角度出力を得るようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の角度変換器のリ
ファレンス回路は以上のように構成されていたため、次
のような課題が存在していた。すなわち、リファレンス
信号は、巻線型角度変換器のリファレンス端子から得て
いたため、内蔵巻線の特性上、±10°程度の位相差を
避けることはできず、±10°以内の位相差であればA
/Dコンバータ内で調整することができるが、特に、多
極角度変換器の場合には、位相差が20°〜90°に拡
大するため、A/Dコンバータの正常動作を得ることは
できず、特別なリファレンス位相の調整を必要とした。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、アナログ形の角度検出信号
とリファレンス信号との位相差を零とするための角度変
換器のリファレンス回路を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による角度変換器
のリファレンス回路は、巻線型角度検出器から得られた
アナログ形の角度検出信号からトランスを介して互いに
位相の異なる角度信号を得ると共に、リファレンス信号
が入力されるA/Dコンバータに前記角度信号を入力
し、デジタル角度出力を得るようにした角度変換器にお
いて、前記リファレンス信号は、前記トランスに接続さ
れた一対の二乗回路と、前記各二乗回路に接続された加
算器と、前記加算器に接続された平方根回路を経て得る
構成である。
【0006】さらに詳細には、前記平方根回路には、レ
ベル調整回路が接続されている構成である。
【0007】
【作用】本発明による、角度変換器のリファレンス回路
において、トランスから得られ互いに位相の異なる角度
信号(Ksinθ・sinωt、Kcosθ・sinωt)は、各二乗回路
に入力され、この各二乗回路から得られた二乗角度信号
(K2sin2θ・sin2ωt、K2cos2θ・sin2ωt)は、加算器で
加算され、加算角度信号K2sin2ωt(sin2θ+cos2θ)と
なる。ここで、前記(sin2θ+cos2θ)=1であるため、
この加算角度信号K2sin2ωt(sin2θ+cos2θ)を平方根
回路で処理するとリファレンス信号Ksinωtとなり、こ
のリファレンス信号Ksinωtをレベル調整してK'sinωt
としてA/Dコンバータのリファレンス入力端子に入力
する。このA/Dコンバータでは、前記リファレンス信
号K'sinωtにより各角度信号(Ksinθ・sinωt、Kcosθ
・sinωt)がデジタル変換されて、デジタル角度出力が
得られる。従って、リファレンス信号と角度検出信号と
の位相差は、単に零となり、あらゆる位相差のシンクロ
又はレゾルバに対応することができる。
【0008】
【実施例】以下、図面と共に本発明による角度変換器の
リファレンス回路の好適な実施例について詳細に説明す
る。図1は本発明による角度変換器のリファレンス回路
を示すブロック図である。図において符号1で示される
ものは、レゾルバ又はシンクロ等の周知の巻線型角度検
出器(1A)から得られたアナログ形の角度検出信号S1
2、S3、S4が入力される周知のスコットトランス又
はアイソレーショントランスからなるトランスであり、
このトランス1から得られ互いに位相の異なる角度信号
1a、1b(Ksinθ・sinωt、Kcosθ・sinωt)は、R/
Dコンバータ(周知のレゾルバ/デジタルコンバータ)
又はS/D(周知のシンクロ/デジタルコンバータ)か
らなるA/Dコンバータ2のsin入力端子2aおよびcos
入力端子2bに入力されている。
【0009】前記角度信号1a、1bは、一対の二乗回
路3a、3bに入力されており、各角度信号1a、1b
は、各二乗回路3a、3bにより二乗処理され、二乗角
度信号3aA、3bA(K2sin2θ・sin2ωt、K2cos2θ・
sin2ωt)として加算器4で加算される。前記加算器4か
ら得られる加算角度信号4a[K2cos2ωt(sin2θ+cos2
θ)]は平方根回路5に入力されて平方根処理され、(si
n2θ+cos2θ)は1となるため、リファレンス信号Ksin
ωtが得られる。このリファレンス信号Ksinωtは、レベ
ル調整回路6にてレベル調整され、K'sinωtとしてA/
Dコンバータ2のリファレンス入力端子2cに入力され
る。
【0010】従って、前述の構成において、A/Dコン
バータ2のsin入力端子2aおよびcos入力端子2bに角
度信号1a、1bが入力され、リファレンス端子にリフ
ァレンス信号K'sinωtが入力され、このリファレンス信
号K'sinωtにより処理されてデジタル角度出力2dを得
ることができる。
【0011】尚、前記リファレンス信号Ksinωt(K'sin
ωt)は、前記角度検出信号S1、S2、S3、S4の位相と
同一となり、あらゆる位相差の回転角度検出器に対応す
ることができる。
【0012】
【発明の効果】本発明による角度変換器のリファレンス
回路は以上のように構成されているため、角度検出信号
(シンクロ/レゾルバ信号)とリファレンス信号との位
相差は零となり、A/D変換が高精度に行われ、あらゆ
る位相差のシンクロ/レゾルバに対応することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による角度変換器のリファレンス回路を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 トランス 1A 巻線型角度検出器 1a 角度信号 1b 角度信号 2 A/Dコンバータ 2d デジタル角度出力 K'sinωt(Ksinωt) リファレンス信号 3a 二乗回路 3b 二乗回路 4 加算器 5 平方根回路 6 レベル調整回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/00 - 7/34 102 G01D 5/00 - 5/252 G01D 5/39 - 5/62

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線型角度検出器(1A)から得られたアナ
    ログ形の角度検出信号(S1〜S4)からトランス(1)を介し
    て互いに位相の異なる角度信号(1a、1b)を得ると共に、
    リファレンス信号(K'sinωt)が入力されるA/Dコンバ
    ータ(2)に前記角度信号(1a、1b)を入力し、デジタル角度
    出力(2d)を得るようにした角度変換器において、前記リ
    ファレンス信号(K'sinωt)は、前記トランス(1)に接続
    された一対の二乗回路(3a、3b)と、前記各二乗回路(3a、3
    b)に接続された加算器(4)と、前記加算器(4)に接続され
    た平方根回路(5)を経て得られることを特徴とする角度
    変換器のリファレンス回路。
  2. 【請求項2】 前記平方根回路(5)には、レベル調整回
    路(6)が接続されていることを特徴とする請求項1記載
    の角度変換器のリファレンス回路。
JP34330191A 1991-12-25 1991-12-25 角度変換器のリファレンス回路 Expired - Fee Related JP3100211B2 (ja)

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EP2078932A1 (en) 2008-01-11 2009-07-15 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Clock generation circuit, analog-digital angle converter, and angle detection apparatus

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JP4699544B2 (ja) * 1999-03-15 2011-06-15 株式会社アミテック 回転型位置検出装置
JP2013152204A (ja) * 2011-01-28 2013-08-08 Nsk Ltd レゾルバデジタルコンバータマッチング回路、レゾルバ装置、モータ装置及びモータドライブユニット

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