JP3100194B2 - 美白化粧料 - Google Patents

美白化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は美白化粧料に関する。更
に詳しくは安全性の実証されている美白化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ウラジロガシは双子葉植物網、離弁花亜
網、ぶな目、ブナ科、コナラ属に属する常緑高木で、日
本では宮城県、新潟県以南から琉球および済州島、台湾
の暖帯に分布する。学名を、ケルクス ステンフィラ(Q
uercus stenphylla)と称する。ウラジロガシの葉は、日
本独自の民間薬で胆石症及び腎石症に応用される。すで
に特許としてし特開昭61−118395号、特開平2
−88525号等で公開されているが、前者は収斂剤或
いは皮のなめし剤としてのタンニンの製造方法であり、
後者は肥満症治療・予防用の薬品および飲食物に関する
特許で、化粧品に関して応用されたことはない。
【0003】阿膠はウマ科のロバおよびラバ、うし科の
ウシなどの皮膚を水で似て製した膠をいう。膠は主とし
てコラーゲンでこれを加熱処理したゼラチンとともに化
粧品の原料として広く用いられている。しかし、阿膠は
止血薬として、また包攝剤として用いられてはいるが、
美白化粧料として用いられた前例はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、民間
薬、漢方、又は他の目的の化粧料として使用され、安全
性の実証されている動植物体の抽出物から、美白作用の
ある化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、入手が容
易である動植物を数多く試験した結果、ウラジロガシの
葉、阿膠の特定の溶媒による抽出物が美白化粧料として
非常に有効であることを見いだし本発明に到達した。こ
れらの原料はすでに生薬として市販されており、入手は
容易である。
【0006】すなわち本発明は、ウラジロガシの葉や阿
膠からの親水性有機溶媒と水との混合溶液による抽出物
なる群よりより選んだ1種或いは2種以上を含む美白化
粧料である。
【0007】抽出溶媒としては、親水性有機溶媒と水と
の混合溶液を使用する。親水性有機溶媒としては、エタ
ノール、メタノール、アセトン、プロピレングリコー
ル、グリセリン、1,3ブチレングリコール等が用いら
れる。加熱条件等によって異なるが、メタノールの場
合、水が20〜80重量%、エタノールの場合、水が3
0〜85重量%、アセトンの場合、水が50〜90重量
%が適当である。
【0008】美白化粧料とするには、この物質を他の化
粧品原料例えばスクワラン、ホホバ油等の液状油、ミツ
ロウ、セチルアルコール等の固体油、各種の活性剤、グ
リセリン、1,3ブチレングリコール等の保湿剤や各種
薬剤等を添加して、さまざまな剤形の化粧料を調整する
ことができる。例えばローション、クリーム、乳液、パ
ック等で目的に応じて利用形態を考えればよい。抽出物
配合量としては、利用形態や目的に応じて変ってくる
が、乾燥物換算で0.0001〜10重量%、好ましく
は0.0005〜3重量%である。
【0009】
【実施例】以下に実施例によって、本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定さ
れるものではない。
【0010】(製造例1) 乾燥したウラジロガシの葉20gに50%エタノール2
00mlを加えて攪拌しつつ1昼夜放置した。これを濾過
後凍結乾燥した。収量は1.43gであった。
【0011】(製造例2) 乾燥したウラジロガシの葉20gに50%メタノール2
00mlを加えて攪拌しつつ1昼夜放置した。これを濾過
後凍結乾燥した。収量は1.76gであった。
【0012】(製造例3) 乾燥した阿膠20gに50%メタノール水溶液200ml
を加えて攪拌しつつ1昼夜放置した。収量は0.89g
であった。
【0013】 (実施例1) ローション 重量部 製造例1のウラジロガシの葉の50%エタノール抽出物 1.0 エタノール 80.0 精製水 19.0 100.0
【0014】 (実施例2) クリーム A 重量部 スクワラン 20.0 ホホバ油 5.0 ミツロウ 5.0 セトステアリルアルコール 2.0 グリセリンモノステアレート 1.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 製造例2のウラジロガシの葉の50%メタノール抽出物 1.0 36.1 B 重量部 精製水 55.9 ポリオキシエチレン(20E.0.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.0.)硬化ヒマシ油 1.0 グリセリン 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 64.0 AとBとをそれぞれ計量し、70℃まで加温し、BにA
を攪拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり攪拌しつつ3
0℃まで冷却した。
【0015】(実施例3) 実施例1の製造例1のウラジロガシの葉の50%エタノ
ール抽出物の代りに製造例3の阿膠の50%メタノール
抽出物を用いたもの。
【0016】(実施例4) 実施例2の製造例2のウラジロガシの葉の50%メタノ
ール抽出物の代りに製造例3の阿膠の50%メタノール
抽出物を用いたもの。
【0017】(実施例5) 実施例2の製造例2のウラジロガシの葉の50%メタノ
ール抽出物の半量を製造例3の阿膠の50%メタノール
抽出物に置き換えたもの。
【0018】(チロシナーゼ活性阻害率の測定) (試験方法) マックルバルン(Mcllvaln)緩衝液0.9ml、1.66mM
チロシン(Tyrosine)溶液1.0ml、前記試料(乾燥物)
をエタノールに溶解させ、水を加えた後、エバポレータ
でエタノールを除去した後、0.1重量(乾燥物)/容
量%に調整した液(試料液)1.0mlをスクリューバイ
アルにとり、37℃恒温水槽中で5分以上加温した。チ
ロシナーゼ溶液(Sigma 社製、マッシュルーム由来、9
14ユニット/ml)0.1mlを加え、37℃恒温水槽中
で保温し、10分後に475nmで吸光度を測定した。対
照として、上記試料液のかわりに純水を加え同様に測定
した。 (計算式) A:試料検体の吸光度 B:対照の吸光度 P:試料検体の着色による吸光度(3倍希釈) チロシナーゼ活性阻害率(%)={B−(A−P)}/
B×100
【0019】(比較製造例1) ウラジロガシの葉の水抽出物(乾燥物)。
【0020】(比較製造例2) ウラジロガシの葉のメタノール抽出物(乾燥物)。
【0021】(比較製造例3) 阿膠のメタノール抽出物(乾燥物)。
【0022】試験結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】(使用テスト) 男性10名づつの顔面を左右に分け、一方を実施例、も
う一方を比較例として毎日、1回以上使用してもらっ
て、2月後、アンケートした。なお、比較例は実施例よ
り製造例の各種の抽出物を水にかえたものである。(比
較例1,2)なお、20名を2班にわけ、下記の試料を
使って実験した。
【0025】
【表2】
【0026】判定基準は以下のようでアンケートの結果
をまとめたのが以下の表である。 実施例の方が非常によい 3 実施例の方がかなりよい 2 実施例の方がややよい 1 差がない 0 比較例の方がややよい −1 比較例の方がかなりよい −2 比較例の方が非常によい −3
【0027】結果を表3に示す。
【表3】
【0028】
【発明の効果】本発明のウラジロガシの葉、阿膠の抽出
物より選んだ1種又は2種以上の抽出物は、チロシナー
ゼ活性阻害率の試験結果をおよび官能検査結果を見ても
明らかな通り、皮膚の美白作用に優れた効果がある。一
方、これらの動植物は、美白化粧料としてではないが、
民間薬、漢方の内用薬として又、他目的の化粧料として
は使用されており、皮膚についての安全性については実
証されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 健次 三重県伊勢市船江3−16−32 (72)発明者 中村 雅美 三重県鳥羽市池上町6−32 審査官 塚中 直子 (56)参考文献 特開 平4−356416(JP,A) 特開 平3−258711(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/48 A61K 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウラジロガシの葉や阿膠からの親水性有
    機溶媒と水との混合溶液による抽出物よりなる群より選
    んだ1種或いは2種以上を含む美白化粧料。
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