JP3408339B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP3408339B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は美白作用が高く、安全性
の高い化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】クミンはセリ科の一年生草本植物でエジ
プト、トルキスタン、地中海東部が原産で現在、中国か
らインド、地中海沿岸で広く栽培されている。そしてス
パイスとして、また、水蒸気蒸留した油は香料として利
用されている。 【0003】一方、化粧料の原料として使用できる美白
作用のある物質としては種々の物質が知られているが、
合成品は、長期間人間の肌に適用した場合の安全性の保
証がなく、使用が制限されつつある。一方、天然物では
美白作用が弱いものが多い。しかし人の肌に対する安全
性の面から天然物で、多年、人が食したりして、安全性
の面で保証されており、しかも美白作用が強く、更に皮
膚に対する他の効果も合わせてもつ物質が望まれてい
た。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、皮膚
に適用して安全であると共に、美白作用が大きく且つ安
全性に優れている化粧料を得ることである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するため、すでに多年にわたって食用に供さ
れ、人体に対する安全性が確認されている植物をスクリ
ーニングして調べ、化粧料として利用価値のあるものを
検討した。その結果、クミンの種子が非常に化粧品原料
として、或いは医薬部外品としての有効性を有すること
を見出した。 【0006】すなわち、本発明は、クミンの種子の溶媒
抽出物を含む化粧料である。 【0007】クミンの種子の利用方法としては、水或い
は親水性有機溶媒例えば、エタノール、メタノール、ア
セトン等で抽出する。しかしながら、化粧品原料の抽出
であるから、水或いはエタノール或いはこれの混合溶媒
での抽出が好ましいのは当然である。また、場合によっ
ては、グリセリン、1,3ブチレングリコール、プロピ
レングリコール等の多価アルコール又は多価アルコール
と水の混液も抽出に利用できる。またさらに凍結乾燥し
て粉体として利用することも利用方法によっては有効で
ある。 【0008】この物質を他の化粧品原料例えばスクワラ
ン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルアルコール
等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、1,3ブチレ
ングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添加してさまざ
まな剤形の化粧料を調製することができる。例えばロー
ション、クリーム、乳液、パック等で目的に応じて利用
形態を考えればよい。 【0009】 【実施例】以下に実際の利用方法である実施例を記載す
るが、本発明はこの実施例によって何ら限定されるもの
ではない。本発明で使用したクミンの抽出物の製造例を
次に示す。 【0010】(製造例1)クミンの種子(乾燥品)を1
0gに50%エタノール300mlを加えて時々撹拌しつ
つ5日間放置した。これを濾過後エバポレートした後凍
結乾燥した。 【0011】(製造例2)クミンの種子(乾燥品)を1
0gに50%メタノール300mlを加えて時々撹拌しつ
つ5日間放置した。これを濾過後エバポレートした後凍
結乾燥した。 【0012】(製造例3)クミンの種子(乾燥品)を1
0gに精製水300mlを加えて3時間加熱する。これを
放冷した後濾過後凍結乾燥した。 【0013】 (実施例1)ローション オリーブ油 0.5 製造例1の抽出物 0.5 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 2.0 エタノール 10.0 1.0%ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 5.0 精製水 80.0 【0014】 (実施例2)クリーム A スクワラン 20.0 オリーブ油 2.0 ミンク油 1.0 ホホバ油 5.0 ミツロウ 5.0 セトステアリルアルコール 2.0 グリセリンモノステアレート 1.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 製造例2の抽出物 1.0 B 精製水 47.9 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 グリセリン 5.0 1.0%ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 AとBをそれぞれ計量し、70℃まで加温し、BにAを
撹拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ30
℃まで冷却した。 【0015】実施例3は実施例1の製造例1の抽出物を
製造例3の抽出物に変え作成したローション。 【0016】(チロシナーゼ活性阻害率試験)30mM
リン酸緩衝液(pH6.8)0.9ml、1.66mMチ
ロシン(Tyrosine)溶液1.0ml、前記製造例(凍結乾
燥品)の0.1wt/v%水溶液(溶解しにくい場合はエタ
ノールを加えて溶解したのち精製水を加えて、エバポレ
ートし、エタノールを除去したのち、0.1wt/v%にな
るように調製した)1.0mlをスクリューバイアルにと
り、37℃恒温水槽中で5分以上加温した。チロシナー
ゼ溶液(Sigma社製、マッシュルーム由来、914
ユニット/ml)0.1mlを加え、37℃恒温水槽中で保
温し、10分後に475nmで吸光度を測定した。対照と
して、上記試料液のかわりに純水を加え同様に測定し
た。この試験では試料の終濃度は0.033%となる。 (計算式) チロシナーゼ活性阻害率(%)={B−(A−P)}/
B×100 但し A:試料検体の吸光度 B:対照の吸光度 P:試料検体の着色による吸光度(3倍希釈) この計算式により、計算した、製造例1,2,3のチロ
シナーゼ活性阻害率を表1に示す。 【0017】 【表1】 【0018】(使用テスト)女性5名づつの顔面を左右
に分け、一方を実施例、もう一方を比較例として毎日、
1回以上使用してもらって、3月後、アンケートした。
なお、比較例は実施例より製造例の各種の抽出物を水に
かえたものである。(比較例1,2)なお、10名を2
班にわけ、下記の試料を使って美白効果を実験した。 実験1:実施例1,2のローションとクリーム、比較例
1,2のローションとクリーム。 実験2:実施例3,4のローションとクリーム、比較例
1,2のローションとクリーム。 判定基準は下記の通りで、この評点の合計値をもって、
評価した。この結果を表2に示す。 【0019】 【表2】 【0020】 【発明の効果】チロシナーゼ活性阻害率試験の結果より
明らかなようにクミンの種子溶媒抽出物はチロシナーゼ
活性を阻害し、肌の美白作用が大きい。使用テストでも
これが裏付けられた。クミンは、多年スパイスとして使
用され、香料としても使われていて肌に対する安全性が
保証されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/48 A61K 7/00 CA(STN)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 クミンの種子の溶媒抽出物を含む化粧
    料。
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JP4982052B2 (ja) * 2005-06-07 2012-07-25 オリザ油化株式会社 美肌用組成物

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