JP3100114U - 磁気テープ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベース板を直線経路上で移動させることによってピンチローラを動作位置と退避位置との間で変位させる。キャプスタン軸とピンチローラとの平行度を保つ。
【解決手段】 ベース板2に取り付けたピンチローラ1がベース板2の前後進移動によって動作位置と退避位置との間で変位する。制御アーム7とベース板2とをコイルばね4を介して連結する。ベース板2に形成した平行な被ガイド面26a,26b,27a,27bを、シャーシ100に切起し形成した3つの立上り片110,120,130でガイドさせる。立上り片は突片111,121,131を備える。コイルばね4は直線経路に沿って配備する。ピンチローラ1が動作位置に位置しているときに、ピンチローラ1の平行度を保つための突起61と係止片131aとを設ける。
【選択図】    図1

Description

 本考案は、磁気テープ装置、特に、磁気テープをピンチローラでキャプスタン軸に押し付けることよって、キャプスタン軸の回転動作を磁気テープを走行動作に変換するようになっている磁気テープ装置に関する。
 図7に従来の磁気テープ装置の要部であるピンチローラ機構を示してある。図7(A)のように、ピンチローラ1は、シャーシ100に垂直に固着された支軸12に、その支軸12を中心とする円弧経路上で揺動することによって前後進するように取り付けられたベース板2の先端部に垂直軸21回りに回転自在に取り付けられていて、ベース板2が支軸12を中心として矢印aのように揺動して前進すると、ピンチローラ1が仮想線で示した動作位置まで移動して、磁気テープ(不図示)を、モータの回転軸(不図示)に連結されてシャーシ100の上方に垂直に突出されているキャプスタン軸3に押し付ける。この逆に、ベース板2が支軸12を中心として矢印a’方向に揺動して後進すると、ピンチローラ1が動作位置から実線で示した退避位置まで移動してキャプスタン軸3への磁気テープの押付け状態を解除する。
 また、ベース板2には、垂直軸12に対する偏心箇所で、コイルばね4の一端部41が連結され、そのコイルばね4の他端部42が制御アーム7の先端部に連結されている。制御アーム7は、図示していないカム機構の作用によってコイルばね4を押し引きする方向に変位される。そして、この制御アーム7がコイルばね4の引張り方向(矢印b)に変位すると、制御アーム7がコイルばね4を介してベース板2を垂直軸12に対する偏心箇所で引張ってベース板2を矢印aのように前進させるので、ピンチローラ1が退避位置から動作位置まで移動する。そして、ピンチローラ1がキャプスタン軸32に当接した後、さらに制御アーム7が矢印b方向に一定量だけ変位することによりコイルばね4が伸長し、それに伴う復元力でピンチローラ1がその動作位置でキャプスタン軸32に弾圧する。これに対し、制御アーム7がコイルばね4を伸長させている位置から矢印b’方向に変位すると、その初期段階でコイルばね4がそれ自体の弾性によって収縮し、その後に、制御ばね7の先端部に備わっている押し片71がベース板2の支軸12に対する偏心箇所の受部22を押すことにより、そのベース板3を矢印a’方向に後進させてピンチローラ1を退避位置まで移動させる。
 このピンチローラ機構では、ピンチローラ1が動作位置でキャプスタン軸3に弾圧しているとき、より詳細には、ピンチローラ1が動作位置で磁気テープをキャプスタン軸3に弾性的に押し付けているときには、キャプスタン軸3が垂直に取り付けられているシャーシ100に対するピンチローラ1の垂直度、言い換えると、ピンチローラ1の軸線とキャプスタン軸3の軸線との平行度が比較的正確に保たれていることが要求され、その平行度が損なわれると、磁気テープに偏荷重が加わってキャプスタン軸3の回転が磁気テープの幅方向全体に一様に伝わらなくなって磁気テープの走行安定性が損なわれ、そのことが画像乱れなどの原因になる。
 そこで、上記した平行度を保つために、従来は、図7(B)のように、板金製のベース板2の端部をコ字形に成形し、そのコ字形部分の下板部23と上板部24との間隔を可及的広くした上で、それらの下板部23と上板部24とに形成した同心孔25に支軸12を挿通させていた。
 一方、マイクロカセットテープレコーダのピンチロールガイド機構についての提案がなされている(特許文献1参照)。このものは、コ字形に形成したピンチロールレバーの先端に取り付けたピンチロールを、そのピンチロールレバーの直線経路上での前後進移動によってキャプスタンに対する動作位置と退避位置との間で変位させるようにしてある。また、キャプスタンに対するピンチロールの弾圧力をねじりコイルばねによって得るようになっている。
実開昭58−17654号公報
 しかしながら、図7で説明した従来の磁気テープ装置では、キャプスタン軸3に対するピンチローラ21の平行度を保つために、ベース板2にコ字形部分を形成し、そのコ字形部分の下板部23と上板部24との間隔を可及的広く確保した上でそれらの同心孔25に垂直な支軸12を挿通させるという構成を採用していたことにより、ベース板2の製作に必要な板金材料の必要面積が大きくなってそれだけ材料コストが嵩み、しかも、支軸12が別部品として不可欠になるだけでなく、支軸12をシャーシ100に垂直に取り付けることを要するために、その取付けのための高度な精度管理が必要になって、それがコスト高につながるという問題があった。
 また、図7(A)で判るように、コイルばね4の軸線方向がベース板2の揺動方向に対して略直角に交差するようになっていたので、制御アーム5を矢印b方向に変位させてベース板2を前進方向に揺動させる際のコイルばね4の力のロスが大きくなり、そのために、大きな弾性定数を持った高価なコイルばね4を用いることが必要になっていた。また、大きな弾性定数を持ったコイルばね4を用いると、コイルばね4自体の弾性定数のばらつき幅がそれに応じて大きくなるので、キャプスタン軸3に対するピンチローラ1の弾圧状態にばらつきが生じやすいという状況下にあった。
 これに対し、特許文献1によって提案されているように、ピンチロールをピンチロールレバーの直線経路上での前後進移動によってキャプスタンに対する動作位置と退避位置との間で変位させるようにしたものでは、図7で説明した支軸12などが不要になるという利点があるものの、ピンチロールの軸をピンチロールレバーに具備させた板金製の上下の細長杆体によって両持ちする構成になっているので、ピンチロールレバーを製作するための板金材料の必要面積か大きくなって材料コストが嵩むという問題を解消することができない。
 本考案は以上の問題や状況に鑑みてなされたものであり、ベース板を直線経路上で前後進移動させることによってピンチローラを動作位置と退避位置との間で変位させることを基本とし、その上で、ベース板を製作するための板金材料を少なく抑えられるものでありながら、キャプスタン軸とピンチローラとの平行度を保つことのできるピンチローラ機構を備える磁気テープ装置を提供することを目的とする。
 本考案に係る磁気テープ装置は、シャーシに前後進移動可能に保持されたベース板の定位置にピンチローラが取り付けられ、そのピンチローラがベース板の前後進移動によって磁気テープをキャプスタン軸に押し付ける動作位置とキャプスタン軸への磁気テープの押付け状態を解除する退避位置との間で変位されるようになっていると共に、上記シャーシに往復揺動可能に取り付けられた制御アームと上記ベース板とがコイルばねを介して連結されていて、制御アームの往動で上記コイルばねが引張られることにより上記ベース板が前進してピンチローラを退避位置から動作位置まで変位させるようになっている。
 そして、上記ベース板の前後進移動を直線経路に沿って行わせるガイド手段と、キャプスタン軸に押し付けられたピンチローラの軸線とキャプスタン軸の軸線との平行度を保つための平行度保持手段とを有し、上記コイルばねはその軸線が上記直線経路に沿う方向に配備されている。
 この考案によれば、ピンチローラをキャプスタン軸に弾圧させるためのコイルばねの軸線がベース板が前後進移動する直線経路に沿う方向に配備されているので、ベース板を前進方向に揺動させる際のコイルばねの力のロスが少なくなり、それだけコイルばねの線径や自由長を短くしてその弾性定数のばらつき幅を少なく抑えることかでき、キャプスタン軸に対するピンチローラの弾圧状態のばらつきを小さくして磁気テープ走行安定性を高めることができる。
 本考案では、上記ガイド手段が、上記ベース板に形成された上記直線経路と平行な被ガイド面に摺動自在に接触する3つの立上り片を備え、それらの立上り片がシャーシに切起し形成されていることが望ましく、また、3つの上記立上り片のうちの2つが、ベース板の後端部に設けられた左右一対の被ガイド面に接触し、残りの1つが、ベース板の前端部に開設された孔部の左右の孔壁面によって形成された一対の被ガイド面に接触していると共に、それらの立上り片のそれぞれの頂部に、シャーシとの間にベース板が遊嵌合された隙間空間を形成する突片が備わっていることが望ましい。この構成であれば、ガイド手段の3つの立上り片がシャーシに切起し形成されているので、ガイド手段としての余分な部品を用いる必要がない。また、3つの立上り片のそれぞれの頂部に備わっている突片とシャーシとの間にベース板が遊嵌合されているので、ベース板が前後進移動する際の負荷が軽減されてベース板が円滑に前後進移動するようになる。
 本考案では、制御アームの往動によって引張られる上記コイルばねとベース板との連結箇所が、ベース板に対するピンチローラの取付箇所よりも前方でかつピンチローラの軸方向中央位置よりも下位に位置していて、上記平行度保持手段は、ピンチローラが動作位置に位置しているときに、そのベース板の後端部の下がり代とそのベース板の前端部の浮き上がり代とを規制する機能を備えている、という構成を採用することができる。これによれば、コイルばねの配備高さをピンチローラの軸方向中央位置と同等の高さにすることなく、キャプスタン軸にピンチローラが弾圧しているときの両者の平行度を保つことが可能になる。したがって、コイルばねをベース板に重ね合わせて設置したり、ピンチローラをベース板に片持ち状に取り付けた軸に保持させることができるようになって、コイルばねの設置スペースやベース板の専有スペースが狭くて済む。
 本考案では、上記平行度保持手段が、ピンチローラが動作位置に位置しているときに、ベース板の後端部に設けられてシャーシに当接することによってベース板の後端部の下がり代を規制する突起と、シャーシに切起し形成されてベース板の前端部上面に係合することによってベース板の前端部の浮き上がり代を規制する係止片とを備え、この係止片が上記した残りの1つの立上り片の頂部に備わっている上記突片でなる、という構成を採用することが可能である。これによれば、平行度保持手段を、別部品を用いずに簡単な構成で形成することが可能になる。
 本考案に係る磁気テープ装置は、シャーシに前後進移動可能に保持されたベース板の定位置にピンチローラが取り付けられ、そのピンチローラがベース板の前後進移動によって磁気テープをキャプスタン軸に押し付ける動作位置とキャプスタン軸への磁気テープの押付け状態を解除する退避位置との間で変位されるようになっていると共に、上記シャーシに往復揺動可能に取り付けられた制御アームと上記ベース板とがコイルばねを介して連結されていて、制御アームの往動で上記コイルばねが引張られることにより上記ベース板が前進してピンチローラを退避位置から動作位置まで変位させるようになっている磁気テープ装置において、上記ベース板の前後進移動を直線経路に沿って行わせるガイド手段と、キャプスタン軸に押し付けられたピンチローラの軸線とキャプスタン軸の軸線との平行度を保つための平行度保持手段とを有し、上記ガイド手段が、上記ベース板に形成された上記直線経路と平行な被ガイド面に摺動自在に接触する3つの立上り片を備え、それらの3つの立上り片のうちの2つの立上り片が、ベース板の後端部に設けられた左右一対の被ガイド面に接触し、残りの1つ立上り片が、ベース板の前端部に開設された孔部の左右の孔壁面によって形成された一対の被ガイド面に接触していると共に、それらの立上り片のそれぞれの頂部に、シャーシとの間にベース板が遊嵌合された隙間空間を形成する突片が備わり、上記コイルばねはその軸線が上記直線経路に沿う方向に配備され、そのコイルばねとベース板との連結箇所が、ベース板に対するピンチローラの取付箇所よりも前方でかつピンチローラの軸方向中央位置よりも下位に位置していると共に、上記平行度保持手段が、ピンチローラが動作位置に位置しているときに、ベース板の後端部に設けられてシャーシに当接することによってベース板の後端部の下がり代を規制する絞り成形された突起と、シャーシに切起し形成されてベース板の前端部上面に係合することによってベース板の前端部の浮き上がり代を規制する係止片とを備え、かつ、この係止片が上記残りの1つの立上り片の頂部に具備された上記突片でなり、上記制御アームの復動によって上記ベース板を押して後進させる押し片がその制御アームに備わっている、という構成を採用することによっていっそう具体化される。この考案の作用は後述する実施形態を参照して説明する。
 以上のように、本考案によれば、ベース板を直線経路上で前後進移動させることによってピンチローラを動作位置と退避位置との間で変位させるので、ベース板を揺動させて前後進移動させる従来例に比べてベース板の配備スペースが少なくて済む。また、ベース板を製作するための板金材料を少なく抑えられるものでありながら、キャプスタン軸とピンチローラとの平行度を保つことができるので、磁気テープ走行安定性に優れた磁気テープ装置を安価に提供することが可能になる。
 図1(A)(B)は本考案に係る磁気テープ装置の要部であるピンチローラ機構を説明的に示した概略平面図、図2はベース板2やガイド手段などを示した平面図、図3は同側面図、図4(A)は図2のIVA−IVA線に沿う部分の拡大断面図、同(B)は図2のIVB−IVB線に沿う部分の拡大断面図、図5は図2のV−V線に沿う部分の拡大断面図、図6は平行度保持手段の作用説明図である。
 図2〜図5において、ベース板2にはその後端部に片持ち状に垂直軸21が立設され、その垂直軸21にピンチローラ1が回転自在に取り付けられている。また、このベース板2は、その後端部両側の平行な側端面が一対の平行な被ガイド面26a,26bとして形成されていると共に、その前端部に前後方向に長い長孔状の孔部27が開設され、その孔部27の左右の孔壁面も一対の平行な被ガイド面27a,27bとして形成されている。これに対し、シャーシ100にはガイド手段としての3つの立上り片110,120,130が切起し形成されていて、それぞれの立上り片110,120,130の頂部に突片111,121,131が備わっている。そして、図2又は図4(A)(B)のように、ベース板2が左右の立上り片110,120の相互間に嵌め込まれてその後端部の左右の被ガイド面26a,26bが左右の立上り片110,120に摺動自在に接触しているのに対し、ベース板2の孔部27に立上り片130が嵌め込まれてその立上り片130が孔部27の左右の被ガイド面27a,27bに摺動自在に接触している。また、それぞれの立上り片110,120,130の頂部に備わっている突片111,121,131とシャーシ100との間には、ベース板2が遊嵌合された隙間空間が形成されている。したがって、ガイド手段を形成している3つの立上り片110,120,130とそれらの頂部の突片111,121,131によって、ベース板2が直線経路をそれほど大きな負荷を受けることなく前後進移動可能である。
 また、ベース板2の後端部の左右2箇所に下向きに突き出た突起61,61が絞り成形されている。また、ベース板2にはそれ自体に折曲げ形成したばね受け片62が備わっている。
 図1及び図2において、7は制御アームで、シャーシ100に支軸71を中心として往復揺動可能に取り付けられている。この制御アーム7の往復揺動は図示していないカム機構の作用によって行われる。そして、制御レバ7の先端にはばね受け片72が形成されていて、このばね受け片72とベース板2側のばね受け片62との間に亘って、ベース板2に重なり状に配備されたコイルばね4が張架されている。このコイルばね4の軸線は、ベース板2が前後進移動するときの直線経路に沿う方向、望ましくは平行に配備されている。また、コイルばね4とベース板2との連結箇所に位置しているばね受け部62は、ベース板2に対するピンチローラ1の取付箇所よりも前方でかつピンチローラ1の軸方向中央位置よりも下位に位置している。しかも、制御アーム7のばね受け部72は、制御アーム7が往復揺動したときに上記直線経路に沿って変位するようになっている。さらに、制御アーム7のばね受け部72は、下方に突き出た押し片(不図示)を備えていて、この押し片がベース板2の前向き面28(図1(B)参照)に対向している。
 以上の構成で、初期状態では、図1(A)のように、ベース板2が後退しているので、ピンチローラ1が退避位置に位置してキャプスタン軸3に対して離間している。この初期状態から、制御アーム7が図4(B)矢印bのように往動されると、コイルばね4を介してベース板2が引張られるので、ベース板2がガイド手段を形成している3つの立上り片110,120,130により直線経路を案内されて前進(矢印a)し、ピンチローラ1がキャプスタン軸3に磁気テープT(図6参照)を押し付ける動作位置まで変位する。そして、さらに制御アーム7が少しの量だけ往動することによってコイルばね4が伸長し、それに伴って生じるコイルばね4の復元力でピンチローラ1がその動作位置でキャプスタン軸32に弾圧する。これに対し、制御アーム7がコイルばね4を伸長させている図4(B)の位置から復動して矢印b’方向に変位すると、その初期段階でコイルばね4がそれ自体の弾性によって収縮し、その後に、制御ばね5の先端部に備わっている押し片がベース板2の前向き面28を押すことにより、そのベース板3を矢印a’方向に後進させてピンチローラ1を退避位置まで移動させる。こうしてベース板2が前後進移動するときには、上記した隙間空間にベース板2が遊嵌合されているために大きく負荷が発生しないので、ベース板2の前後進移動は円滑に行われる。
 ところで、この実施形態では、コイルばね4とベース板2との連結箇所に位置しているばね受け部62が、ベース板2に対するピンチローラ1の取付箇所よりも前方でかつピンチローラ1の軸方向中央位置よりも下位に位置していることにより、図6のようにキャプスタン軸3にピンチローラ1が磁気テープTを挟んで弾圧している状態では、コイルばね4の引張力Fにより、ベース板2の後端部を矢印Y1のように下向きに押下げ、その前端部を矢印Y2のように上向きに浮き上がらせる力が発生する。そこで、この実施形態では、ベース板2の後端部の突起61がシャーシ100に当接してベース板2の後端部の下がり代を規制し、前側の立上り片130の頂部の突片131がベース板2の前端部の浮き上がり代を規制する係止片131aとして機能するようにしてあり、これによって、キャプスタン軸3の軸線C1に対するピンチローラ1の軸線C2の平行度が保たれるようにしてある。したがって、上記した突起61と係止片131aとが、キャプスタン軸3に押し付けられたピンチローラ1の軸線C2とキャプスタン軸3の軸線C1との平行度を保つための平行度保持手段を構成している。なお、キャプスタン軸3の軸線C1に対するピンチローラ1の軸線C2の平行度が保たれていると、コイルばね4をベース板2に重なり状に配備しておいても、磁気テープTの全幅が一様な力でキャプスタン軸3に接触するようになって磁気テープの走行安定性が良好に保たれる。
 なお、図1〜図6では、図7で説明した部分と同一又は相応する部分に同一符号を付してある。
(A)は本考案に係る磁気テープ装置の要部であるピンチローラ機構の初期状態を説明的に示した概略平面図、(B)は同ピンチローラ機構の動作状態を説明的に示した概略平面図である。 ベース板やガイド手段などを示した平面図である。 ベース板やガイド手段などを示した側面図である。 (A)は図2のIVA−IVA線に沿う部分の拡大断面図、同(B)は図2のIVB−IVB線に沿う部分の拡大断面図である。 図2のV−V線に沿う部分の拡大断面図である。 は平行度保持手段の作用説明図である。 (A)は従来例の要部であるピンチローラ機構の動作を説明的に示した概略平面図、(B)は(A)のVIIB−VIIB線に沿う部分の拡大断面図である。
符号の説明
 T 磁気テープ
 1 ピンチローラ
 2 ベース板
 3 キャプスタン軸
 4 コイルばね
 7 制御アーム
 26a,26b,27a,27b 被ガイド面
 27 孔部
 61 突起
 100 シャーシ
 110,120,130 立上り片
 111,121,131 突片
 131a 係止片

Claims (6)

  1. シャーシに前後進移動可能に保持されたベース板の定位置にピンチローラが取り付けられ、そのピンチローラがベース板の前後進移動によって磁気テープをキャプスタン軸に押し付ける動作位置とキャプスタン軸への磁気テープの押付け状態を解除する退避位置との間で変位されるようになっていると共に、上記シャーシに往復揺動可能に取り付けられた制御アームと上記ベース板とがコイルばねを介して連結されていて、制御アームの往動で上記コイルばねが引張られることにより上記ベース板が前進してピンチローラを退避位置から動作位置まで変位させるようになっている磁気テープ装置において、
     上記ベース板の前後進移動を直線経路に沿って行わせるガイド手段と、キャプスタン軸に押し付けられたピンチローラの軸線とキャプスタン軸の軸線との平行度を保つための平行度保持手段とを有し、
     上記ガイド手段が、上記ベース板に形成された上記直線経路と平行な被ガイド面に摺動自在に接触する3つの立上り片を備え、それらの3つの立上り片のうちの2つの立上り片が、ベース板の後端部に設けられた左右一対の被ガイド面に接触し、残りの1つ立上り片が、ベース板の前端部に開設された孔部の左右の孔壁面によって形成された一対の被ガイド面に接触していると共に、それらの立上り片のそれぞれの頂部に、シャーシとの間にベース板が遊嵌合された隙間空間を形成する突片が備わり、
     上記コイルばねはその軸線が上記直線経路に沿う方向に配備され、そのコイルばねとベース板との連結箇所が、ベース板に対するピンチローラの取付箇所よりも前方でかつピンチローラの軸方向中央位置よりも下位に位置していると共に、上記平行度保持手段が、ピンチローラが動作位置に位置しているときに、ベース板の後端部に設けられてシャーシに当接することによってベース板の後端部の下がり代を規制する絞り成形された突起と、シャーシに切起し形成されてベース板の前端部上面に係合することによってベース板の前端部の浮き上がり代を規制する係止片とを備え、かつ、この係止片が上記残りの1つの立上り片の頂部に具備された上記突片でなり、
     上記制御アームの復動によって上記ベース板を押して後進させる押し片がその制御アームに備わっていることを特徴とする磁気テープ装置。
  2. シャーシに前後進移動可能に保持されたベース板の定位置にピンチローラが取り付けられ、そのピンチローラがベース板の前後進移動によって磁気テープをキャプスタン軸に押し付ける動作位置とキャプスタン軸への磁気テープの押付け状態を解除する退避位置との間で変位されるようになっていると共に、上記シャーシに往復揺動可能に取り付けられた制御アームと上記ベース板とがコイルばねを介して連結されていて、制御アームの往動で上記コイルばねが引張られることにより上記ベース板が前進してピンチローラを退避位置から動作位置まで変位させるようになっている磁気テープ装置において、
     上記ベース板の前後進移動を直線経路に沿って行わせるガイド手段と、キャプスタン軸に押し付けられたピンチローラの軸線とキャプスタン軸の軸線との平行度を保つための平行度保持手段とを有し、上記コイルばねはその軸線が上記直線経路に沿う方向に配備されていることを特徴とする磁気テープ装置。
  3. 上記ガイド手段が、上記ベース板に形成された上記直線経路と平行な被ガイド面に摺動自在に接触する3つの立上り片を備え、それらの立上り片がシャーシに切起し形成されている請求項2に記載した磁気テープ装置。
  4. 3つの上記立上り片のうちの2つが、ベース板の後端部に設けられた左右一対の被ガイド面に接触し、残りの1つが、ベース板の前端部に開設された孔部の左右の孔壁面によって形成された一対の被ガイド面に接触していると共に、それらの立上り片のそれぞれの頂部に、シャーシとの間にベース板が遊嵌合された隙間空間を形成する突片が備わっている請求項3に記載した磁気テープ装置。
  5. 制御アームの往動によって引張られる上記コイルばねとベース板との連結箇所が、ベース板に対するピンチローラの取付箇所よりも前方でかつピンチローラの軸方向中央位置よりも下位に位置していて、
     上記平行度保持手段は、ピンチローラが動作位置に位置しているときに、そのベース板の後端部の下がり代とそのベース板の前端部の浮き上がり代とを規制する機能を備えている請求項4に記載した磁気テープ装置。
  6. 上記平行度保持手段が、ピンチローラが動作位置に位置しているときに、ベース板の後端部に設けられてシャーシに当接することによってベース板の後端部の下がり代を規制する突起と、シャーシに切起し形成されてベース板の前端部上面に係合することによってベース板の前端部の浮き上がり代を規制する係止片とを備え、この係止片が請求項4記載の残りの1つの立上り片の頂部に備わっている突片でなる請求項5に記載した磁気テープ装置。
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