JP3100114B2 - 水中汚濁の拡散防止装置 - Google Patents

水中汚濁の拡散防止装置

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JP3100114B2
JP3100114B2 JP07292105A JP29210595A JP3100114B2 JP 3100114 B2 JP3100114 B2 JP 3100114B2 JP 07292105 A JP07292105 A JP 07292105A JP 29210595 A JP29210595 A JP 29210595A JP 3100114 B2 JP3100114 B2 JP 3100114B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/40Protecting water resources
    • Y02A20/402River restoration

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海岸や河川の埋
立、浚渫地等で、水中汚濁が拡散しようとすることを防
止する水中汚濁の拡散防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記水中汚濁の拡散防止装置には、従
来、次のように構成されたものがある。
【0003】即ち、上記装置が海岸の埋立地に設けられ
て、この装置が上記埋立地を囲むよう水中に設けられる
遮へい膜と、この遮へい膜を吊り下げて水面に沿って延
びるチューブとを備え、このチューブの一端部に第1フ
ロートが取り付けられ、同上チューブの他端部に第2フ
ロートが取り付けられ、上記チューブの一端部を通して
このチューブに空気を出し入れ可能とする空気給排手段
が設けられている。
【0004】そして、上記空気給排手段により、チュー
ブに空気を十分に供給すれば、このチューブはその浮力
が大きくなって、水面に浮き、この状態で上記遮へい膜
が水中に大きく拡げられて吊り下げられ、この遮へい膜
により、埋立地から離れた水中への汚濁の拡散防止が図
られている。
【0005】一方、上記埋立地から離れたところと、上
記埋立地との間を例えば、埋立用土砂の運搬船が往来す
るときには、上記チューブはこの往来の邪魔になる。
【0006】そこで、上記した往来時には、空気給排手
段により、上記チューブの一端部から空気を排出させて
その浮力を小さくさせ、もって、遮へい膜とチューブの
それぞれの重さ(自重)により、これら遮へい膜とチュ
ーブとを水中に沈めて、上記した船の往来を可能とさせ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うに遮へい膜とチューブを沈めようとして、このチュー
ブの一端部から空気を排出させる場合に、従来、次のよ
うな不都合がみられた。
【0008】即ち、チューブの一端部から空気を排出さ
せる場合に、上記一端部側の空気が他端部側よりも早く
排出されて、上記一端部側が先に沈み始めることがあ
り、この場合には、上記他端部側の空気はそのまま残留
してこの他端部側を浮いたままにさせることとなる。よ
って、この場合には、上記船の水路の幅が狭められて、
円滑な往来が阻害されるという問題が生じることとなっ
ていた。
【0009】そこで、上記第2フロートに予め重りを取
り付けておき、これにより、上記第2フロートをチュー
ブの他端部と共に、上記一端部に比べてより深く沈めて
おくことが考えられる。
【0010】このようにすれば、より深く沈められてい
たチューブの他端部にはより大きい水圧が与えられてい
ることから、チューブの一端部から空気を排出させる
と、上記他端部は上記水圧に押されて直ちに萎み始め、
このため、上記チューブの他端部の浮力が失われて、こ
の他端部が吊り下げている遮へい膜の重みで、上記第2
フロートの浮力に抗しながらこの第2フロートと共に上
記他端部が沈み始める。
【0011】その後は、上記他端部に引きずられて、こ
の他端部側から一端部に向って順次沈むこととなり、こ
のため、上記チューブ内の空気はその他端部側から一端
部側に向って残らず排出され、これにより、チューブと
共に遮へい膜が全体的に沈められて、船を円滑に往来さ
せることができることとなる。
【0012】しかし、上記したように、第2フロートに
対し重りを設けるということは、第2フロートに所定の
浮力を与えた後に、この浮力を減少させるための別途の
部材を設けるということであって、これは、この水中汚
濁の拡散防止装置の構成を徒に複雑にさせるものであっ
て好ましくない。
【0013】一方、チューブを全体的に沈めさせるため
に、上記空気給排手段により、チューブの一端部から空
気を排出させると共に、他端部からも空気を排出させる
ようにすることも考えられる。
【0014】しかし、上記チューブは長いもの(例え
ば、100mなど)であるため、上記したようにチュー
ブの他端部からも空気を排出させようとすると、この水
中汚濁の拡散防止装置の構成が極めて複雑になる。
【0015】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、チューブを沈めさせようとして、このチ
ューブの一端部から空気を排出させるようにした場合
に、このチューブが全体的に沈められて、船の往来が円
滑になされるようにし、かつ、これが簡単な構成で達成
されるようにすることを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の水中汚濁の拡散防止装置は、次の如くであ
る。
【0017】請求項1の発明は、水中に設けられる遮へ
い膜9と、この遮へい膜9を吊り下げて水面10に沿っ
て延びるチューブ11とを備え、このチューブ11の一
端部14に第1フロート16を取り付け、同上チューブ
11の他端部17に第2フロート19を取り付け、上記
チューブ11の一端部14を通してこのチューブ11に
空気12を出し入れ可能とする空気給排手段21を設け
た場合において、上記チューブ11の軸心36を基準と
して、上記第1フロート16の浮力中心37よりも第2
フロート19の浮力中心38を高くしたものである。
【0018】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、チューブ11の軸心36に沿った視線でみて、第1
フロート16の底部下面41を逆三角形状にしたもので
ある。
【0019】請求項3の発明は、請求項1、もしくは2
の発明に加えて、第1フロート16と、第2フロート1
9とを互いに同形同大としたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0021】図3〜5において、符号1は海、2は海
岸、3は工事区域である埋立地で、矢印Frを説明の便
宜上前方とし、下記する左右とは、上記前方に向っての
方向をいうものとする。
【0022】上記埋立地3はその前後一対の護岸4,4
で挟まれており、これら各護岸4,4は海岸2から海1
に向って突出し、各護岸4,4の突出端間は例えば約1
50m程度、前後に離れている。符号5は船で、この船
5は埋立用土砂の運搬船である。
【0023】上記埋立地3から離れた水中に向って汚濁
が拡散することを防止する水中汚濁の拡散防止装置8が
設けられている。
【0024】上記水中汚濁の拡散防止装置8は、上記各
護岸4,4の突出端間で水中に設けられる可撓性の遮へ
い膜9を有している。この遮へい膜9はポリエステル製
膜等であって、その下縁や、上下方向の中途部など各部
に重りが取り付けられている。なお、この重りはなくて
もよい。上記遮へい膜9を吊り下げて水面10に沿って
伸びるゴム製やビニール製の可撓性のチューブ11が設
けられている。このチューブ11に空気12を充填した
ときには、チューブ11は各部断面が互いにほぼ同じ大
きさの円形をなす。
【0025】上記チューブ11の後端部である一端部1
4には第1ブラケット15が取り付けられ、この第1ブ
ラケット15に第1フロート16が取り付けられてい
る。また、同上チューブ11の前端部である他端部17
には第2ブラケット18が取り付けられ、この第2ブラ
ケット18に第2フロート19が取り付けられている。
上記水中汚濁の拡散防止装置8が流れ、波、風圧等によ
り水面10上を自由に移動しないよう規制するアンカー
20が設けられ、これらアンカー20は上記チューブ1
1の各端部に連結されている。また、上記チューブ11
の一端部14を通してこのチューブ11の内部に空気1
2を出し入れ可能とする空気給排手段21が設けられて
いる。
【0026】上記各護岸4,4の突出端と、第1、第2
フロート16,19との間の水中にはそれぞれ他の遮へ
い膜22,22が設けられている。これら他の遮へい膜
22は上記遮へい膜9と同じ構成とされ、第1、第2フ
ロート16,19以外の他のフロートによって吊り下げ
られている。
【0027】図1〜8において、上記第1ブラケット1
5は上記チューブ11の一端部14を左右から挟む一対
の第1支持片24、第2支持片25と、これら第1支持
片24、第2支持片25を互いに着脱自在に締結させる
締結具26と、上記第1支持片24、第2支持片25の
前後方向でこれらに締結具23により着脱自在に締結さ
れる第3支持片28とを備えている。
【0028】上記第1フロート16は、左右一対のフロ
ート部分30,30を備え、これら両フロート部分3
0,30は左右対称形をなし、各フロート部分30は上
記第1ブラケット15の各側面に締結具31によって着
脱自在に締結される樹脂製フランジ32と、このフラン
ジ32の外側面に一体的に突設されるフロート本体33
とで構成され、このフロート本体33はその主体34が
発泡スチロール製とされている。この場合、側面視でフ
ランジ32は矩形であって、上記フロート本体33はフ
ランジ32の中心よりも下方に偏位するよう設けられて
いる。上記各フロート本体33は第1ブラケット15の
側面に対し上下に逆転させて同上締結具31により締結
可能とされている。
【0029】上記第2ブラケット18は上記第1ブラケ
ット15の前後を逆にしたものであってほぼ同構成のた
め、共通の符号を付してその説明を省略する。また、上
記第2フロート19は上記第1フロート16の上下を逆
にしただけのものであって互いに同形同大であるため、
共通の符号を付してその説明を省略する。この場合、上
記第2フロート19のフロート本体33はフランジ32
の中心よりも上方に偏位している。
【0030】図1、6、7において、上記チューブ11
の軸心36を基準として、上記第1フロート16の浮力
中心37よりも上記第2フロート19の浮力中心38が
高くされいる。より具体的には、上記第1フロート16
の浮力中心37は上記軸心36よりも第1寸法39だけ
高くされ、上記第2フロート19の浮力中心38は同上
軸心36よりも第2寸法40だけ低くされ、つまり、上
記軸心36を水平にみたとき、上記第1フロート16の
浮力中心37よりも第2フロート19の浮力中心38は
第1寸法39+第2寸法40だけ高くされている。
【0031】図6、7において、チューブ11の軸心3
6に沿った視線でみて、上記第1フロート16と第2フ
ロート19の各フロート本体33の底部下面41,41
は逆二等辺三角形状とされて船底形状とされ、これら第
1フロート16と第2フロート19の各底部下面41,
41の形状は互いに同形同大とされている。また、上記
第1フロート16と第2フロート19は互いに上下を逆
にしただけのものであるため、上記各フロート本体33
の上面も二等辺三角形状とされている。
【0032】図1〜4、6、8において、上記空気給排
手段21は、エンジン駆動式、もしくは電動式空気ポン
プ43を有し、この空気ポンプ43はバルブ手段44と
可撓性のチューブ45とを介し上記チューブ11の一端
部14内に連結されている。
【0033】上記空気ポンプ43を駆動させ、バルブ手
段44を操作して、空気ポンプ43からの圧縮された空
気12を上記チューブ11の内部に供給すれば、各図中
実線で示すように、このチューブ11は膨張して十分の
浮力で上記水面10上に浮くようになっている。
【0034】上記状態によれば、上記遮へい膜9と各他
の遮へい膜22,22が水中に大きく拡げられて吊り下
げられることとなる。そして、これら遮へい膜9や他の
遮へい膜22により埋立地3から離れた水中に向って汚
濁が拡散しようとすることが防止される。
【0035】図3、5において、上記埋立地3から離れ
たところと、上記埋立地3との間を船5が往来するとき
には、上記チューブ11はこの往来の邪魔になる。
【0036】そこで、上記した往来時には、空気給排手
段21のバルブ手段44により、上記チューブ11の一
端部14から空気12を排出させてその浮力を小さくさ
せ、もって、遮へい膜9とチューブ11のそれぞれの重
さ(自重)により、これら遮へい膜9とチューブ11と
を水中に沈めて、上記船5の往来を可能とさせている。
【0037】ところで、図3中一点鎖線で示すように、
従来では、上記チューブ11の一端部14から空気12
を排出させる場合に、チューブ11の他端部17側に空
気12が残留して、チューブ11が十分には沈まないと
いう問題があった。
【0038】しかし、前記したように、第1フロート1
6の浮力中心37よりも第2フロート19の浮力中心3
8が高くされており、このように、第2フロート19の
浮力中心38を高くした分、この第2フロート19はチ
ューブ11の他端部17と共に、第1フロート16やチ
ューブ11の一端部14に比べて予めより深く沈められ
ることとなる。
【0039】よって、より深く沈められていたチューブ
11の他端部17にはより大きい水圧が与えられている
ことから、上記チューブ11を沈めようとして、このチ
ューブ11の一端部14から空気12を排出させると、
上記他端部17は上記水圧に押されて直ちに萎み始め、
このため、上記チューブ11の他端部17の浮力が失わ
れて、この他端部17が吊り下げている遮へい膜9の重
みで、上記第2フロート19の浮力に抗しながらこの第
2フロート19と共に上記他端部17が沈み始める。
【0040】その後は、上記他端部17に引きずられ
て、この他端部17側から一端部14に向って順次沈む
こととなり、このため、上記チューブ11内の空気12
はその他端部17側から一端部14側に向って残らず排
出される。これにより、チューブ11と共に遮へい膜9
が全体的に沈められて、船5を円滑に往来させることが
できることとなる(図3、5中二点鎖線図示)。
【0041】また、上記第1フロート16の浮力中心3
7は、第2フロート19の浮力中心38に比べて低いた
め、その分、チューブ11の一端部14と、第1フロー
ト16とは全体的により高く浮き上がろうとして特にこ
の第1フロート16は不安定となる。
【0042】しかし、上記したように、第1、第2フロ
ート16,19の底部下面41は逆三角形状であり、つ
まり、船底形状であるため、上記第1、第2フロート1
6,19は、波等を受けて傾くことは、より確実に防止
される。
【0043】よって、第1フロート16の浮力中心37
よりも第2フロート19の浮力中心38を高くしたこと
が保持されるため、上記したようにチューブ11はより
確実に全体的に沈められる。
【0044】図9は他の実施の形態を示し、締結具31
による第1ブラケット15と第2ブラケット18に対す
る各フロート部分30の取り付け位置が、上下の所望位
置に可変自在とされている。
【0045】他の構成や作用は、前記実施の形態と同様
である。
【0046】なお、以上は図示の例によるが、上記水中
汚濁の拡散防止装置8は、海岸2の埋立地3に限定され
るものではなく、海洋や河川の埋立地3であってもよ
く、また、海岸、海洋、河川の浚渫地に適用してもよ
い。また、護岸4は設けなくてもよい。更に、第1フロ
ート16と第2フロート19の形状を互いに相違させ
て、浮力中心を上下に偏位させてもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0048】請求項1の発明によれば、水中に設けられ
る遮へい膜と、この遮へい膜を吊り下げて水面に沿って
延びるチューブとを備え、このチューブの一端部に第1
フロートを取り付け、同上チューブの他端部に第2フロ
ートを取り付け、上記チューブの一端部を通してこのチ
ューブに空気を出し入れ可能とする空気給排手段を設け
た水中汚濁の拡散防止装置において、上記チューブの軸
心を基準として、上記第1フロートの浮力中心よりも第
2フロートの浮力中心を高くしてある。
【0049】このため、第1フロートの浮力中心よりも
第2フロートの浮力中心を高くした分、この第2フロー
トはチューブの他端部と共に、第1フロートやチューブ
の一端部に比べて予めより深く沈められることとなる。
【0050】よって、より深く沈められていたチューブ
の他端部にはより大きい水圧が与えられていることか
ら、上記チューブを沈めようとして、このチューブの一
端部から空気を排出させると、上記他端部は上記水圧に
押されて直ちに萎み始め、このため、上記チューブの他
端部の浮力が失われて、この他端部が吊り下げている遮
へい膜の重みで、上記第2フロートの浮力に抗しながら
この第2フロートと共に上記他端部が沈み始める。
【0051】その後は、上記他端部に引きずられて、こ
の他端部側から一端部に向って順次沈むこととなり、こ
のため、上記チューブ内の空気はその他端部側から一端
部側に向って残らず排出される。これにより、チューブ
と共に遮へい膜が全体的に沈められて、船を円滑に往来
させることができることとなる。
【0052】また、上記したように、チューブを全体的
に沈めるようにすることは、単に、第1フロートの浮力
中心よりも第2フロートの浮力中心を高くすることで得
られるため、別途に重りなどが不要であることから、上
記したチューブを全体的に沈めるようにするという効果
は簡単な構成で得られることとなる。
【0053】請求項2の発明によれば、請求項1に加え
ててチューブの軸心に沿った視線でみて、第1フロート
の底部下面を逆三角形状にしてあり、このため、次の効
果がある。
【0054】即ち、第1フロートの浮力中心は、第2フ
ロートの浮力中心に比べて低いため、その分、チューブ
の一端部と、第1フロートとは全体的により高く浮き上
がろうとして、この第1フロートは不安定となる。
【0055】しかし、上記したように、第1フロートの
底部下面は逆三角形状であり、つまり、船底形状である
ため、上記第1フロートは、波等を受けて傾くことは、
より確実に防止される。
【0056】よって、第1フロートの浮力中心よりも第
2フロートの浮力中心を高くしたことが保持されるた
め、請求項1の発明について説明したようにチューブが
全体的に沈められることは、より確実となる。
【0057】請求項3の発明によれば、第1フロート
と、第2フロートとを互いに同形同大としてある。
【0058】このため、水中汚濁の拡散防止装置におけ
る部品の種類が少なくなってその構成が簡単になると共
に、部品管理がし易くなるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の部分拡大図である。
【図2】第1フロートの展開斜視図である。
【図3】全体側面図である。
【図4】全体平面図である。
【図5】図3の5‐5線矢視図である。
【図6】図1の6‐6線矢視断面図である。
【図7】図1の7‐7線矢視断面図である。
【図8】図1の8‐8線矢視断面図である。
【図9】他の実施の形態を示し、図6と図7を複合した
図に相当する図である。
【符号の説明】
5 船 8 水中汚濁の拡散防止装置 9 遮へい膜 10 水面 11 チューブ 12 空気 14 一端部 15 第1ブラケット 16 第1フロート 17 他端部 18 第2ブラケット 19 第2フロート 21 空気給排手段 30 フロート部分 31 締結具 32 フランジ 33 フロート本体 36 軸心 37,38 浮力中心 39 第1寸法 40 第2寸法 41 底部下面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−216861(JP,A) 特開 平5−148828(JP,A) 実開 昭49−112028(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中に設けられる遮へい膜と、この遮へ
    い膜を吊り下げて水面に沿って延びるチューブとを備
    え、このチューブの一端部に第1フロートを取り付け、
    同上チューブの他端部に第2フロートを取り付け、上記
    チューブの一端部を通してこのチューブに空気を出し入
    れ可能とする空気給排手段を設けた水中汚濁の拡散防止
    装置において、 上記チューブの軸心を基準として、上記第1フロートの
    浮力中心よりも第2フロートの浮力中心を高くした水中
    汚濁の拡散防止装置。
  2. 【請求項2】 チューブの軸心に沿った視線でみて、第
    1フロートの底部下面を逆三角形状にした請求項1に記
    載の水中汚濁の拡散防止装置。
  3. 【請求項3】 第1フロートと、第2フロートとを互い
    に同形同大とした請求項1、もしくは2に記載の水中汚
    濁の拡散防止装置。
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