JP4049421B2 - 汚濁水拡散防止用フェンス - Google Patents

汚濁水拡散防止用フェンス Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海洋土木工事や海水浴場、或いは工場排水口回り等に設置する汚濁水拡散防止フェンスの中、特に垂下型フェンス(フロートによってフェンス本体を吊持するタイプのフェンス)の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
汚濁水拡散防止フェンスは、港湾、河川、漁場、養殖場、石油コンビナート沿岸、海水浴場等において、汚濁水を拡散させない、或いは他で発生する汚濁水を流入させないことを第一の目的とし、更にフェンス内側の汚濁粒子の濃度を高めることによって粒子の凝集沈降を促す等の効果も期待し、垂直方向に張設されるカーテン状のフェンスにて水域を区画するものであり、海洋汚濁の問題が盛んに取り上げられる昨今、種々な形態で設置されている。
【0003】
その代表的な形式は垂下型と呼ばれるものであり、カーテンの上端にフロートを連続的又は断続的に固定しておきこれを浮かべて水面からカーテンを垂下させておくという設置形態となっている。このカーテンは下端側に重錘が取設されているため水中で鉛直になるわけであるが、単に浮かべただけでは風や潮流等によって移動してしまうので、通常は水底(海底)にアンカー(通常はコンクリート製)を投下しておきこれに係留することが多い。
【0004】
ところで、一旦設置された汚濁水拡散防止フェンスは、通常、数ケ月から1年程度、長い場合では5年間程度も水中(海中)に沈んでいることとなる。カーテンは、上述したように上端にフロートがあり下端に重錘があるという構造であるため、長期間設置することによってカーテン表面に牡蠣やフジツボ、ヘドロ等が付着するとその重量によって浮力と沈降力との均衡が次第にくずれてくる。つまり、やがてフロートは水面下に没しやすくなり、汚濁水が容易にフェンス外側に拡散するようになる。そうなればフェンスは本来の目的を果たせない。そうなってしまうまでに工事が終了すれば良いが、そうでなければ付着物を除去してやるか、或いは新しいものと交換しなければならない。ところがこのうち付着物除去作業は、次の二つの点で困難を極めるものとなっている。
【0005】
第一には、フェンスの長さが非常に長いという点である。フェンスは数百メートルから長いものでは数キロメートルも連続して敷設されるものであるため、貝等容易には剥がせない付着物をフェンスを破損させることなく除去してゆくという作業は多大な延べ日数と費用がかかってしまう。第二には、作業期間中も汚濁水が区画水域外に拡散してはならないので、付着物の除去作業は、カーテンが垂下した状態のまま行なう必要があるという点である。水中に没している状態での除去作業は、地上或いは作業船上で行なうのに比して非常に大きな労力が必要になる。
【0006】
そこで長期設置の場合には、1、2年程度に1度の割合でフェンスを新しいものと交換していた。この交換作業は、作業中に汚濁水が区画外に漏出することがあってはならないので、古くなったフェンスの残したまま、まずその外側(汚濁水の水域の外側)に新しいフェンスを設置し、設置完了後古いフェンスを撤去するものであった。新しいフェンスの設置作業は、基本的に最初のフェンスの設置作業と同等の作業であるが、汚濁水の水域の外側に設置するため、最初のフェンスよりもわずかに長い距離となるのが普通である。なお撤去される古いフェンスには、フロートやアンカー等が付随しているが、当然これらも引き上げて処分することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
つまり、フェンスの交換作業というものは、全くの新しいフェンスの設置作業の後に古いフェンスを撤去するという作業であって、非常に時間とコストがかかるものであった。特にアンカーは、重量があるためその引き上げに要する労力(即ち、人員数、時間、機械能力等)は、設置に要する労力を上回るものとなっている。つまり、作業に要する費用と時間は、最初の設置時の2倍以上かかってしまうということもあり得る。また撤去したカーテン等以外の撤去物であるフロートやアンカー等は実際には充分使用できるにもかかわらず、多大な費用をかけて処分せざるを得ないというのが実情であった。
【0008】
ところで従来のフェンスは基本的に、長さ方向に連続的に一体化されているがカキやフジツボのような付着物はこれらすべての長さと深さにわたって一応に付着するものではない。潮流や日当たりなどの条件がその生育にとって好適な箇所で大いに繁殖するものである。
【0009】
従って、特定箇所に付着物が集中するという事態は特殊なことではない。そこで、カキやフジツボなどが付着して支障を来すのがある限られた部分だけであるのならば、コスト面での要求により、フェンスを交換せず、人的作業によってその表面から付着物をかきおとしてゆく、といった措置が採られる傾向がある。そして当然ながらその作業箇所は、フロートの水没の度合いが大きい部分であるので作業は慎重に行なわなければ、汚濁水がフロートを超えて拡散してしまうであろうし、仮に発見が遅れすでにフロートが完全に水没しているような状況であれば、作業は迅速に行なう必要がある。いずれにせよこのような環境下で作業を行なうため、フェンスが傷み易く、汚濁水拡散防止効果が損なわれ易いことにもなっていた。
【0010】
さらに、カキやフジツボ等が付着することでフェンスの交換を余儀なくされるとは言っても、これらが付着するのは実際には光が十分に届く水深5〜6m程度までであり、高さ(深さ)の大きいフェンスの場合、全てを撤去廃棄するのは効率の良い方法とは言えなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者は、上記諸点に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明を成したものであり、その特徴とするところは、フロートによってカーテンを吊持する形式のフェンスであって、該フロートは、合成樹脂発泡体にて形成される基本浮体と、膨らませれば浮体として機能する風船型浮体との組合せ構造であり、また該カーテンは、基布本体と、該基布の少なくとも一面にその長さ方向に沿って隙間なく連続的に配置された複数枚の補助シートとにより形成されている点にある。
【0012】
ここで「カーテン」とは、汚濁水域を他の水域から遮断する幕体を言い、汚濁水を通過させず、また土砂やヘドロ、或いはシルト(遊泥)等を拡散させず迅速に沈降させるという機能を有している。本発明に係る汚濁水拡散防止用フェンスは、このカーテンと、フロート及び重錘、アンカー等によって構成されており、このうち、カーテン及びフロート以外のものに関してはその構造について何ら限定をしない。
【0013】
本発明においては、カーテンは、汚濁水域を他の水域から遮断するという基本的な目的を達成するための幕体であるところの「基布本体」と、この基布本体に付属的に設置される「補助シート」とにより構成される。このうち「基布本体」については、従来のフェンスに使用されるものと同様のもので良く、材質、構造について特に限定はしない。
【0014】
「補助シート」は、付着物を基布本体には発生させないようにするためのシートで、補助シートがあることでカキやフジツボあるいは海草は、基布本体ではなくこの補助シート側に付着するよう、基布本体の少なくとも一面をその長さ方向に沿って隙間なく覆う。但し前述したように、付着物は水深が5〜6m以上になると極端に付きにくいので、水面から深い位置まで該補助シートが基布本体を覆っている必要はない。
【0015】
また、補助シートは基布本体の表面にその長さ方向に沿って配置されるシートであるが、連続したシートではなく、適宜長さのシートを隙間がないように、重複或いは接触させて並べたような構造のものである。個々のシートは単独で切除でき、従って許容量以上の付着物が付いたシートのみを除去することができる。さらに、この補助シートの基布本体への係止方法を工夫し、例えば補助シートの上端付近のみを基布本体に固定するようにし、下端側は磁石等で着脱自在にする(従って上下端以外の中間部分については基布本体に接触させる積極的な構造を有していない)などの措置を採り、更に該下端側にその一端を結着したロープ等の他端を、水上(フロート等の近傍)に出しておき、これを引っ張るだけで補助シート自体は切除せず、該下端側を作業船等の上に引き上げるのが容易であり、付着物をかきとることが可能となる。また、上述したように補助シートを磁石によって基布本体に固定する場合には、切除する場合と異なり再利用することも可能であるので、廃棄物がほとんど発生しないという効果もある。
【0016】
さらに補助シートは、基布本体の少なくとも一面を覆うものであるが、付着物が両面共に付くという環境下にあれば表裏面それぞれに設けて良いし、付着量が多く短期に許容量を超えるという環境下にあるのならば、片面又は両面に複数層の補助シートを設置するようにしても良い。そしてこの場合、補助シートは一層ずつ除去される必要があるが、水流や潮の流れによってシート同士が離反してしまうと最外層以外に付着物が付いてしまい好ましくないので、常時接触するような構造とするのが好ましい。
【0017】
このようにしたことによって本発明フェンスに牡蠣やフジツボその他の付着物が付きフロートの浮力が十分でなくなった場合、次のような方法で対処することができる(但し本発明はフェンスの構造に関するものであって付着物の処理方法ではないので、以下述べる対処法によって本発明が限定されることはない)。
【0018】
まず、水没したフロート箇所を点検することから始める。この点検作業は、ダイバーを伴うものではないし、カーテンを引き上げて点検するわけではないので大型船も必要でなく、従来の汚濁水拡散防止用フェンスにおける日常的な点検作業と変わらない。但し、従来の点検作業であればフロートの水没を確認した場合直ちに措置が講じられなかったのに対し、本発明フェンスの場合であると、フロートは、合成樹脂発泡体にて形成される基本浮体と、エアを圧入するなどして膨らませれば浮体として機能する風船型浮体との組合せ構造であるので、潜水することなく直ちに状況改善を図ることができる。
【0019】
このときエアを圧入した箇所に、後日作業船で出向き、該箇所の補助シートを除去すれば元来の重力に戻り大きな浮力は必要でなくなる。そこで、エアを再度放出してやれば、カーテン重量とフロート浮力の関係は設置時の状態に戻ることになる。
【0020】
このように、通常は膨らんでいない風船型浮体を、応急用に用いその後付着物の付いている補助シートだけを除去し風船型浮体は元に戻す、という使用方法を採っても良いが、この場合風船型浮体はエアの出し入れが自由に行えるものでなければならない。そのため、コストがかかったり、作業に時間がかかるといった問題がないとは言えないので、スイッチを入れると浮体が膨らむが、膨らませたエアを除去することは考慮していない構造としても良い。例を挙げると、スイッチに打撃によるショックを与えると、浮体内部にある薬剤が化学反応し大量の気体を発生するようにしておくと、当該箇所における浮力の付与は簡単に行なうことができる。
【0021】
基本浮体及び風船型浮体の構造、形状は特に限定はしない。但し、カーテン(本発明の場合であれば補助シート)に付着物が付いた時に該部分の浮力が不足することを補うという本発明の目的に照らすと、風船型浮体は、その一部のみを選択的に膨らませることができるような構造であるのが望ましい。
【0022】
また、補助シートの除去は、付着物の付いているシートのみを切除しながら作業船等に引き上げるということになる。付着物のついていないシートや基布本体は、フロートに吊持されたままであり、汚濁水の拡散防止は作業の間も維持されていることは言うまでもない。そして、破棄されるものが補助シートのみであってフロートやアンカー、ロープ類等が含まれていないので、処分に要するコストは非常にわずかなものとなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下図面に示す実施の形態に基づき本発明を更に詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明に係る汚濁水拡散防止用フェンス1(以下本発明フェンス1という)の一例を示すものであり、図より明らかなように本発明フェンス1は、従来の汚濁水拡散防止用フェンスと同様、フロート2、重錘3、アンカー4、アンカーロープ5、サブフロート6、カーテン7等を具備するものである。重錘3には1メートル当たり10キログラムのウェイトチェーンを使用し、アンカー4には1個約2トンの立方体のコンクリートブロックを20メートルおきに左右に配置されるようにアンカーロープ5に結着して沈めた(なお、これら重錘3、アンカー4、アンカーロープ5はいずれも従来の汚濁水拡散防止用フェンスに採用されているものであり、新規な部材ではない)。そしてアンカーロープ5は、同じく新規な部材ではないサブフロート6を介してフロート2に接続されている。
【0025】
フロート2は図2で示すように、合成樹脂発泡体にて形成される基本浮体21と、膨らませれば浮体として機能する風船型浮体22との組合せ構造であり、図の状態では該風船型浮体22は膨らんでおらず、基本浮体21の下部に格納されている。また本例の基本浮体21は、直径60センチメートル長さ20メートルの発泡ポリスチレン製の円柱(但し下方は、風船型浮体22格納のためのスペースが切欠されている)に塩化ビニル引帆布製のカバー26を被せたものを長手方向に断続的に接続してゆくという構造のものである。なおフェンスの主体であるカーテンの基布本体はこのカバー26に縫着されている。
【0026】
図3は、風船型浮体22内にエアを圧入してこれを膨らませた状態を、概略的に示している。風船型浮体22は、基本浮体21内を貫通して上部から突出するエアチューブ23によってその内部にエアを圧入する構造となっている。エアチューブ23の先端には弁部材24が取設されており、エア圧入の際にはこの弁部材24を、エアコンプレッサー(点検作業船などに搭載する。図示せず)に接続すれば良いので、潜水作業は不必要である。なお風船型浮体22の内部空間は、その長さ方向について、ある長さ毎(本例であると約5メートル毎)に隔壁25が設けられており、これによって各々が独立した空間となっている。従って、一つの弁部材24からエアを圧入してやると、ある長さ(本例であると約5メートル)の風船型浮体22のみが膨らむことになる。
【0027】
次に図4(a)(b)は、フロート2の構造についての他の例を示すものであり、基本浮体21が長さ方向に連続的に存在せず、ある間隔をおいて断続的に配置された例である。構造としては、カーテン7の上端の表裏双方から、これを挟むように半円柱状の浮体及びカバー部材27をあてがい、双方のカバーをボルト止めするというものである。そして風船型浮体22は、これら断続的に配置された基本浮体21の間隙部分に配置されている。この風船型浮体22も、基本浮体21と同様カーテン7の上端の表裏双方から挟み込むように固定されているが、双方の内部空間に通じる弁部材24を有しているので、ここからエアを圧入すると表裏双方共に膨らむという構造である。
【0028】
また、カーテン7は、実質的に汚濁水の拡散を防止する基布本体71と、該基布本体71の表裏それぞれの面に取設された補助シート72とにより形成されている(図5)。本例のカーテン7の場合、基布本体71は、従来より使用されているポリプロピレン引帆布であり、長さ20メートル高さ約1メートルの単位シートを10枚縫合して連結したものである(水深や汚濁の形態などに応じてこの枚数を変えるようにする)。
【0029】
補助シート72はポリプロピレン製であり、長さ約5メートル高さ約6メートルのものを、長手方向に重複なく且つ間断なく基布本体71の表裏面それぞれに配置している。従ってカーテン7全体を見ると、高さ10メートルのカーテンのうち上側6メートルだけが補助シート72によって覆われていることになる。また補助シート72はその全面が基布本体71と一体化しているのではなく、上下端のみが固定されたものである。固定は、本例の場合ホットメルト接着によったが、図6の如く磁石を利用しても良い。図示した例では、基布本体71の上端付近と、上端から6メートル下方の位置にプレート型磁石8を固定し、補助シート72の上下端にはそれぞれ鉄製部材9を固定している。即ち、上端側には左右方向に長いプレート状鉄板91を、下端側には盤状鉄板92を間隔を空けて配置することで、波の力や僅かな衝撃では容易に外れ落ちることがなく、しかも補助シート除去時には上端側さえ外せば簡単に全体を外すことのできるような固定力を得た。
【0030】
なお、図示はしないが補助シート72を、基布本体71の片面又は両面に複数層設けるようにすると、付着物が付いた補助シート71を1箇所で複数回除去できることになるので本発明フェンス1の寿命はより長くなる。例えば、10メートルの高さの本発明フェンス1が必要であると仮定すると、上述したように、カキやフジツボのような付着物は水深5〜6メートルより下にはほとんど付かないので、補助シート72は6メートルの高さのもので十分である。但しこれらの付着物は、この水深5〜6メートルまでは一応の密度で付きこの深さを超えた途端突然付かなくなるというものではない。例えばフジツボの多くは、磯に付く場合その干潮線が中心であるので、本発明フェンス1に付く際にもフロート2の下方1〜2メートル辺りをピークとし下方に向かうに従って次第に減少してゆく。そこで、6メートルの高さの補助フェンス72を基布本体71に固定した後その上から例えば高さ4メートルの補助フェンス72を固定しておけば、効率の良い(換言すると単位広さ当たりの付着量が大きくしかもフェンス側に残存する付着量は小さい)ものとなる。
【0031】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る汚濁水拡散防止用フェンスは、フロートによってカーテンを吊持する形式のフェンスであって、該フロートは、合成樹脂発泡体にて形成される基本浮体と、膨らませれば浮体として機能する風船型浮体との組合せ構造であり、また該カーテンは、基布本体と、該基布の少なくとも一面にその長さ方向に沿って隙間なく連続的に配置された複数枚の補助シートとにより形成されたものであることを特徴とするものであって、以下の如き効果を有する極めて高度な発明である。
【0032】
▲1▼ 設置作業については、従来に比して困難なところも大掛かりになるところもなくコストアップはわずかで済む。
▲2▼ 従来であればフェンスを交換しなければならないような大量の付着物があっても必要箇所の補助シートを除去するだけで、全体を除去する必要も、新たなフェンスを設置する必要もないので、莫大な費用を要することがなく、また作業時間も短時間で済む。
▲3▼ フロートの水没を点検作業時に発見した場合、作業船を出向かせて補助シートを除去するのと異なり、風船型浮体を膨らませるだけで応急的な浮力の回復が図れるため、発見後の汚濁水の漏出量が激減する。
▲4▼ また、応急的な浮力の回復が図れるということは、補助シートに付着した付着物を剥がし取る作業に緊急性が求められないということを意味し、よってフロートが水没した事実を発見しても直ちに補助シートを除去せず、後日ゆっくり付着物を掻き落とすといったことが可能になる。
▲5▼ 処理後に処理しなければならない廃棄物の量が従来に比して格段に少量であるので、そのための費用が少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汚濁水拡散防止用フェンスの実施の形態の一例を示す概略斜視図である。
【図2】本発明に係る汚濁水拡散防止用フェンスのフロート部分を概略的に示す斜視図である。
【図3】本発明に係る汚濁水拡散防止用フェンスのフロート部分を概略的に示す斜視図である。
【図4】(a)(b)は本発明に係る汚濁水拡散防止用フェンスのフロート部分の他の例を概略的に示すいずれも斜視図である。
【図5】本発明に係る汚濁水拡散防止用フェンスのカーテン部分を概略的に示す平面図である。
【図6】本発明に係る汚濁水拡散防止用フェンスのカーテン部分の他の例を概略的に示す平面図である。
【符号の説明】
1 本発明に係る汚濁水拡散防止用フェンス
2 フロート
21 基本浮体
22 風船型浮体
23 エアチューブ
24 弁部材
25 隔壁
26 カバー
27 カバー部材
3 重錘
4 アンカー
5 アンカーロープ
6 サブフロート
7 カーテン
71 基布本体
72 補助シート
8 プレート型磁石
9 鉄製部材
91 プレート状鉄板
92 盤状鉄板

Claims (2)

  1. フロートによってカーテンを吊持する形式のフェンスであって、該フロートは、合成樹脂発泡体にて形成される基本浮体と、膨らませれば浮体として機能する風船型浮体との組合せ構造であり、該風船型浮体は、その一部のみを選択的に膨らませることができるようその内部空間は隔壁によって分画されており、且つ分画された各空間には基本浮体を貫通し先端に弁部材を設けたエアチューブが取設されており、また該カーテンは、基布本体と、該基布本体の少なくとも一面にその長さ方向に沿って隙間なく連続的に配置された複数枚の補助シートとにより形成されたものであることを特徴とする汚濁水拡散防止用フェンス。
  2. 該補助シートは該基布本体に、磁石の有する磁力によって固定されており、且つ固定箇所は、該補助シートの上下端のみである請求項1記載の汚濁水拡散防止用フェンス。
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