JP3100020U - 溝蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 溝蓋の開閉作業を容易かつスムーズに行うことができるのみならず、閉状態では蓋部材の跳ね上がりを確実に防止することができる新規な溝蓋を提供する。
【解決手段】対向する平行な二つの側辺部12を有する枠部材11と、前記枠部材内部に収容される蓋部材20よりなり、前記枠部材の側辺部の内面側には該辺に沿ってガイド部13が形成されており、前記蓋部材は前記側辺部の長さを略二分する長さの前半部分21と後半部分25とに分割され、該前半部分と後半部分はヒンジ部Hを介して少なくとも該ヒンジ部が山部となるように折り曲げ可能に連結されており、前記後半部分の後端部26は前記側辺部に軸部15(16)を介して枢支されているとともに、前記前半部分の前端部22は前記側辺部のガイド部に係着して移動する係合部23を有する。
【選択図】図1

Description

 本考案は、側溝などの上部に取り付けられる溝蓋に関する。
 側溝などの水路上部に取り付けられる溝蓋は、水路の点検、清掃、あるいは雪の多い地域では雪捨て及び水量変更などのために、脱着自在もしくは開閉自在に構成されている。この種溝蓋は、強度及び耐久性の要請から重量のある金属製よりなるものであるから、その脱着及び開閉は、成人男子でも力を要し、かつ危険を伴う作業である。例えば、開閉が頻繁に行われる場所に設置される溝蓋にあっては、この開閉作業を容易に行うために、枠体に対して溝蓋本体が軸部を介して開閉自在に構成されたものが多用されている。(例えば特許文献1。)
 しかしながら、蓋体が軸回動可能に構成されたものであっても、その開閉作業は重量があり容易ではない。特に、水路等の開口が広いものにあっては、溝蓋自体が大型となり重量が嵩んで、開閉も容易でないばかりか、開いた蓋体が不安定となり閉方向へ倒れる恐れがある。また、これらの諸問題があるため側溝の開口部分を大きく構成することも避けられていた。
 この種溝蓋については、蓋部材の開閉を容易に行う構造が追求されるとともに、その反対に、蓋部材上を自動車が通過した際に起こりうる蓋部材の跳ね上がりを防止する構造をあわせもった溝蓋が求められている。
特開平11−148169号公報
 本考案は前記の点に鑑みなされたものであり、溝蓋の開閉作業を容易かつスムーズに行うことができるのみならず、閉状態では蓋部材の跳ね上がりを確実に防止することができる新規な溝蓋を提供するものである。
 すなわち、請求項1の考案は、対向する平行な二つの側辺部を有する枠部材と、前記枠部材内部に収容される蓋部材よりなり、前記枠部材の側辺部の内面側には該辺に沿ってガイド部が形成されており、前記蓋部材は前記側辺部の長さを略二分する長さの前半部分と後半部分とに分割され、該前半部分と後半部分はヒンジ部を介して少なくとも該ヒンジ部が山部となるように折り曲げ可能に連結されており、前記後半部分の後端部は前記側辺部に軸部を介して枢支されているとともに、前記前半部分の前端部は前記側辺部のガイド部に係着して移動する係合部を有することを特徴とする溝蓋に係る。
 請求項2の考案は、前記側辺部の軸部近傍で前記ガイド部が開放され、前記蓋部材の前半部分の係合部との係合が解除される請求項1に記載の溝蓋に係る。
 請求項3の考案は、前記軸部が前記蓋部材の後半部分に抜き差し可能に前記枠部材に取り付けられている請求項1又は2に記載の溝蓋に係る。
 この考案の溝蓋によれば、対向する平行な二つの側辺部を有する枠部材と、前記枠部材内部に収容される蓋部材よりなり、前記枠部材の側辺部の内面側には該辺に沿ってガイド部が形成されており、前記蓋部材は前記側辺部の長さを略二分する長さの前半部分と後半部分とに分割され、該前半部分と後半部分はヒンジ部を介して少なくとも該ヒンジ部が山部となるように折り曲げ可能に連結されており、前記後半部分の後端部は前記側辺部に軸部を介して枢支されているとともに、前記前半部分の前端部は前記側辺部のガイド部に係着して移動する係合部を有するものであるため、溝蓋の閉状態においては、該溝蓋上を自動車等が通過した際にも跳ね上がることがなく安全に保持されている。
 と、同時に、当該溝蓋は、後半部分を引き上げることによって、ヒンジ部で山折れになり、前半部分がスライドして開くことができるため、開閉作業が非常に容易、かつスムーズに行うことができる。これによって、これまで開閉が困難とされていた広い開口部を作出できるようになる。
 また、請求項2の考案によれば、前記側辺部の軸部近傍で前記ガイド部が開放され、前記蓋部材の前半部分の係合部との係合が解除される構造であるため、蓋部材の開く際に、蓋部材の前半部分の係合部が前記ガイド部材に係着しつつ移動した後、係合部がガイド部から解除されると、蓋部材を折り曲げ状態で枠部材外側方向へ傾倒させることができるため、開状態の蓋部材が開口側へ転倒しにくくなり安全である。
 さらに、請求項3の考案によれば、前記軸部が前記蓋部材の後半部分に抜き差し可能に前記枠部材に取り付けられている構造であるため、蓋部材を必要に応じて容易に取り外し交換作業を行うことができる。
 以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。
 図1はこの考案の溝蓋の一実施例を示す平面図、図2は図1の2−2断面図、図3は蓋部材を開くスライド状態を示す断面図、図4は蓋部材の開状態を示す断面図である。
 この考案の溝蓋は、図1に示すように、道路の側溝などに設置される金属製のもので、対向する平行な二つの側辺部12を有する枠部材11と、前記枠部材11内部に収容される蓋部材20とよりなる。
 前記枠部材11は、鋼板等の金属板を枠体として形成してなるもので、蓋部材20を回動可能に軸支しており、前記側辺部12,12の内面側に、該辺に沿ったガイド部13,13が設けられている。該ガイド部13は、側辺部12一側(前側)の端部から、軸部15,16近傍まで連続したレール状として形成されることが好ましい。なお、図において符号18は、蓋部材20の載置部、19はアンカー部材である。
 蓋部材20は、前記枠部材11の側辺部12の長さを略二分する長さの前半部分21と後半部分25とに分割され、該前半部分21と後半部分25はヒンジ部Hを介して少なくとも該ヒンジ部Hが山部となるように折り曲げ可能に連結されたものである。また、前記後半部分25の後端部26は前記側辺部12に軸部15,16を介して枢支されているとともに、前記前半部分21の前端部22は前記側辺部12のガイド部13に係着して移動する係合部23を有する。実施例の係合部23は、前記ガイド部13に係着する凸部であって、蓋部材20の閉状態において突状に形成された前記ガイド部13の下部に係着する。なお、実施例の蓋部材20は、後半部分25の後端部26において、枠部材11に設けられた軸部15,16と係合して回転可能に枢支された構造であるが、回転軸の機構としてはこれに限定するものではない。
 また、実施例の蓋部材20は、路面から落ち葉やゴミなどが進入しないように格子面部30を有するもので、格子面部30は並設された主部材31と、該主部材31に直交する補強部材32とからなる。前記主部材31は断面I字状のもので、補強部材32はねじり綱と呼ばれるものが使用されている。なお、蓋部材20には、図に示すように、主部材31を切除して握りやすい丸棒が溶接固定された開閉用把持部33を設けてもよい。
 すなわち、蓋部材20は後半部分25の後端部26において軸部15,16を介して枢支されるとともに、閉状態においては、前記前半部分21の前端部22に設けられた係合部23が枠部材11のガイド部13の下に係着することによって、蓋部材20は枠部材11に対して確実に保持されることとなり、蓋部材20上を自動車等が通過した際に該蓋部材20が跳ね上がることを防止する。
 また、蓋部材20を開くには、図3に示すように、蓋部材20の後半部分25を矢印のように引き上げることにより、前半部分21はヒンジ部Hが山部となるように折り曲がりながら、該前半部分21の前端部22の係合部23がガイド部13下を系着しつつ移動する。
 引き続き、蓋部材20の後半部分25を引き上げることによって、請求項2にも規定したように、前記枠部材11の側辺部12の軸部15,16近傍で前記ガイド部13が開放され、前記蓋部材20の係合部23との係合が解除されるようになっている。前記蓋部材20の係合部23がガイドから解除されたら、さらに図4に示すように、蓋部材20を折り畳んだ状態で枠部材11の軸部側端縁部17に当接するよう枠部材11外側方向へ傾倒させることにより、蓋部材20は安定した開状態を保持することとなる。この蓋部材20の開状態は、軸部15の設ける位置などにもよるが、100°以上(より好ましくは約110°)傾倒した状態とすると蓋部材20の自重によって枠部材11開口内側へ転倒しにくくなって好ましい。
 なお、前記軸部15(16)は、請求項3にも規定したように、前記蓋部材20の後半部分25に抜き差し可能に枠部材11に取り付けられたものとすると、蓋部材20が必要に応じて容易に交換することができ好ましい。実施例では、一方の軸部材15の軸部15aを突出方向に付勢するバネ部材(図示せず)を介して収容可能に取り付けられた構造としている。蓋部材20を取り外す場合には、前記軸部材15の軸部15aをバネ力に抗して押して蓋部材20との係着を解除し、蓋部材20を傾斜させれば容易に取り外すことができる。このように一方の軸部材15が抜き差し可能な場合は、他方の軸部材16は単に固定した軸部材であってもよい。
この考案の溝蓋の一実施例を示す平面図である。 図1の2−2断面図 蓋部材を開くスライド状態を示す断面図である。 蓋部材の開状態を示す断面図である。
符号の説明
 10 溝蓋
 11 枠部材
 12 側辺部
 13 ガイド部
 15 軸部
 20 蓋部材
 21 前半部分
 22 前端部
 23 係合部
 25 後半部分
 26 後端部
 H  ヒンジ部

Claims (3)

  1.  対向する平行な二つの側辺部(12)を有する枠部材(11)と、前記枠部材内部に収容される蓋部材(20)よりなり、
     前記枠部材の側辺部の内面側には該辺に沿ってガイド部(13)が形成されており、
     前記蓋部材は前記側辺部の長さを略二分する長さの前半部分(21)と後半部分(25)とに分割され、該前半部分と後半部分はヒンジ部(H)を介して少なくとも該ヒンジ部が山部となるように折り曲げ可能に連結されており、前記後半部分の後端部(26)は前記側辺部に軸部(15)を介して枢支されているとともに、前記前半部分の前端部(22)は前記側辺部のガイド部に係着して移動する係合部(23)を有することを特徴とする溝蓋。
  2.  前記側辺部の軸部近傍で前記ガイド部が開放され、前記蓋部材の前半部分の係合部との係合が解除される請求項1に記載の溝蓋。
  3.  前記軸部が前記蓋部材の後半部分に抜き差し可能に前記枠部材に取り付けられている請求項1又は2に記載の溝蓋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100965793B1 (ko) 2009-01-21 2010-06-24 이기선 도로용 배수구의 여과장치
KR200464343Y1 (ko) 2010-04-16 2012-12-28 김광일 악취방지형 하수구 뚜껑

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