JP3099682B2 - 車載用走行データ収録システム - Google Patents

車載用走行データ収録システム

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JP3099682B2
JP3099682B2 JP07156798A JP15679895A JP3099682B2 JP 3099682 B2 JP3099682 B2 JP 3099682B2 JP 07156798 A JP07156798 A JP 07156798A JP 15679895 A JP15679895 A JP 15679895A JP 3099682 B2 JP3099682 B2 JP 3099682B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用走行データ収録
システムに係り、特に、車両の走行中において変化する
走行データを継続的に収録する車載用走行データ収録シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載して当該車両の解析用
走行データを収録する車載用走行データ収録装置があっ
た。車載用走行データ収録装置は、複数のセンサを備え
車両の走行データを計測する計測手段(信号処理手段)
と、この計測手段から出力される走行データを記録する
記録手段とを備えていた。そして、車載用走行データ収
録装置は、センサ等を除く当該装置の本体部分が一筐体
として構成され車両に搭載されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、例えばオートバイ等の二輪車に対し走
行データ収録装置の筐体が大きく、運転者の邪魔になら
ない搭載位置を確保することが難しいという不都合があ
った。また、走行データ収録装置の積載によりオートバ
イの重量バランスの平衡が崩れ、運転者に理想的な運転
環境を提供することが難しいという不都合があった。更
に、車両の走行状態を解析するためには、その目的によ
って特性の異なる種々の計測手段が必要とされるにも拘
らず、その拡張性に乏しいという不都合もあった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、オートバイ等の小型車両用として好適
な車載用走行データ収録システムを提供することを、そ
の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、車両の走行状態を検出するセンサからの入力に基づ
いて走行データを生成し送信する複数の信号処理装置
と、この信号処理装置から送信された走行データを受信
し記録する記録装置とを有する。また、これら各装置を
車両上の所定位置にそれぞれ分散配設し、記録装置と各
信号処理装置とをバス型のローカルエリアネットワーク
に接続し、各装置が独立して動作するように構成してい
る。更に、記録装置が、各信号処理装置に周期的に異な
る種類の同期パケットを送信する同期パケット送信機能
を有すると共に、各信号処理装置が、同期パケットを受
信すると共にその種類に応じて走行データを送信する応
答送信機能を備えた、という構成を採っている。
【0006】請求項2記載の発明では、車両の走行状態
を検出するセンサの出力信号に基づいて走行データを送
信する信号処理装置と、この信号処理装置から送信され
た走行データを受信し所定の演算処理を施した演算デー
タを送信する計算処理装置と、信号処理装置及び計算処
理装置から送信された走行データ及び演算データを受信
し記録する記録装置とを有する。また、これら各装置を
車両上の所定位置にそれぞれ分散配設し、記録装置,信
号処理装置及び計算処理装置をバス型のローカルエリア
ネットワークに接続し、各装置が独立して動作するよう
に構成している。更に、記録装置が、信号処理装置及び
計算処理装置に周期的に異なる種類の同期パケットを送
信する同期パケット送信機能を有すると共に、信号処理
装置及び計算処理装置が、同期パケットを受信すると共
にその種類に応じて各データを送信する応答送信機能を
備えた、という構成を採っている。
【0007】請求項3記載の発明では、信号処理装置
が、車両の走行状態を検出するセンサを複数備えると共
に、当該複数のセンサ入力に対応する複数の走行データ
を生成するデータ生成機能と、この複数の走行データか
ら同期パケットの種類に対応する走行データを選択して
送信する選択送信機能とを備える、という構成を採って
いる。
【0008】これらにより、前述した目的を達成しよう
とするものである。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、システムを稼動状態
に設定すると、記録装置から異なる種類の同期パケット
が送信される。ここでは、例えば、同期パケット
{1},{2},{1},{2},{1},{2},…
と周期的に送信されるものとする。送信された同期パケ
ットは複数の信号処理装置において受信される。ここ
で、信号処理装置Aと信号処理装置Bの2台がシステム
に組み込まれているとすれば、各信号処理装置A,Bは
共に同期パケット1,2を周期的に受信する。そして、
例えば信号処理装置Aは同期パケット1の受信に応答し
て走行データを送信し、一方の信号処理装置Bは同期パ
ケット2の受信に応答して走行データを送信する。これ
によると、各信号処理装置A,Bは、例えばCSMA/
CD(キャリアセンスマルチプルアクセス/コリジョン
ディテクション)方式等の下で、それぞれ独立に動作し
ながら、ネットワーク伝送路上には、信号処理装置Aに
より送信された走行データのパケットと、信号処理装置
Bにより送信された走行データのパケットとが記録装置
により管理された一定のタイミングの下で交互に送受さ
れる。
【0010】請求項2記載の発明では、システムを稼動
状態に設定すると、記録装置から異なる種類の同期パケ
ットが送信される。ここでは、例えば、同期パケット
{1},{2},{1},{2},{1},{2},…
と周期的に送信されるものとする。送信された同期パケ
ットは信号処理装置及び計算処理装置において受信され
る。即ち、信号処理装置及び計算処理装置は共に同期パ
ケット1,2を周期的に受信する。そして、例えば信号
処理装置は同期パケット1の受信に応答して走行データ
を送信し、一方の計算処理装置は同期パケット2の受信
に応答して演算データを送信する。これによると、信号
処理装置と計算処理装置は、例えばCSMA/CD(キ
ャリアセンスマルチプルアクセス/コリジョンディテク
ション)方式等の下で、それぞれ独立に動作しながら、
ネットワーク伝送路上には、信号処理装置により送信さ
れた走行データのパケットと、計算処理装置により送信
された演算データのパケットとが記録装置により管理さ
れた一定のタイミングの下で交互に送受される。
【0011】請求項3記載の発明では、例えば信号処理
装置が2台と記録装置1台の構成であってそれぞれの信
号処理装置がそれぞれ2つのセンサ(センサA,B/
C,D)を備えている場合において、記録装置から同期
パケット{1},{2},{3},{4},{5},
{1},{2},{3},{4},{5},…が周期的
に送信されると、信号処理装置Aは、例えば同期パケッ
ト{1}に応答してセンサAに基づく走行データを送信
し、また、全ての同期パケット{1}〜{5}に応答し
てセンサBに基づく走行データを送信する。一方、信号
処理装置Bは、例えば同期パケット{2}に応答してセ
ンサCに基づく走行データを送信し、また、同期パケッ
ト{3}に応答してセンサDに基づく走行データを送信
する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図6に基
づいて説明する。
【0013】図1に示す車載用走行データ収録システム
は、車両の走行状態を検出するセンサ11,12,2
1,22からの入力に基づいて走行データSDを生成し
送信する2台の信号処理装置1,2と、この信号処理装
置1,2から送信された走行データSDを受信し所定の
演算処理を施した演算データEDを送信する計算処理装
置4と、信号処理装置1,2及び計算処理装置4から送
信された走行データSD及び演算データEDを受信し記
録する記録装置3とを備えている。これら各装置1,
2,3,4は車両上の所定位置にそれぞれ分散配設され
(図示略)、相互にバス型のローカルエリアネットワー
ク(LAN)10で接続されている。そして、各装置
1,2,3,4が独立して動作するように構成されてい
る。各装置1,2,3,4は、それぞれマイクロコンピ
ュータを中心に構成され、CSMA/CD方式対応のイ
ンタフェースとネットワークプログラムとを備えてい
る。
【0014】これを更に詳述すると、記録装置3は、各
信号処理装置1,2及び計算処理装置4に周期的に異な
る種類の同期パケットSS{1,2,3,4,5}を送
信する同期パケット送信機能を有する。この際、記録装
置3は、1〜5のナンバを表示するデータを同期パケッ
トSSとして生成し、これを周期的に一定の時間間隔で
送信する。ここで、この同期パケットSSが出力される
一定の時間間隔を単位サンプリング時間と呼ぶ。本実施
例では、この単位サンプリング時間を1〔msec〕と
する。
【0015】また、各信号処理装置1,2及び計算処理
装置4は、同期パケットSS{1,2,3,4,5}を
受信すると共にその種類に応じて走行データSDを送信
する応答送信機能を備えている。信号処理装置1,2
は、複数のセンサ11,12,21,22の入力に対応
する複数の走行データSDを生成するデータ生成機能
と、この複数の走行データSDから同期パケットSSの
種類に対応する走行データSDを選択して送信する選択
送信機能とを備えている。
【0016】具体的には、本実施例において信号処理装
置1は、同期パケットSS{1}に応答してセンサ11
に基づく走行データSD11を選択して送信し、同期パケ
ットSS{1,2,3,4,5}に応答してセンサ12
に基づく走行データSD12を送信するように設定されて
いる。また、信号処理装置2は、同期パケットSS
{2}に応答してセンサ21に基づく走行データSD21
を選択して送信し、同期パケットSS{3}に応答して
センサ22に基づく走行データSD22を選択して送信す
るように設定されている。更に、計算処理装置4は、同
期パケットSS{4}に応答して走行データSD11に基
づく演算データED11を送信し、同期パケットSS
{5}に応答して走行データSD21に基づく演算データ
ED21を送信するように設定されている。
【0017】ここで、信号処理装置1,2又は計算処理
装置4から送信された走行データSD又は演算データE
Dは、単位サンプリング時間内に記録装置3又は計算処
理装置4で受信されるように調整されている。1データ
当りの送信時間DTをDT=0.333〔msec〕と
すれば、同期パケットSSの送信時間を考慮して、単位
サンプリング時間内に送信可能なデータ数はおよそ2デ
ータとなる。
【0018】図2に示すタイムチャートは同期パケット
SSを用いずに、サンプリング周期(データ収録周期)
を1〔msec〕として、1サンプリング周期中に3デ
ータを送信した場合の一例(本実施例との比較例)を示
している。
【0019】この図2では、走行データSDは2つの信
号処理装置から送信されたものとし、送信される走行デ
ータSDはそれぞれ信号処理装置へのセンサ入力(以
下、チャンネル入力という)に一義的に対応しているも
のとする。即ち、信号処理装置2台を併せて3つのチャ
ンネルが設けられていれば、1サンプリング周期中に3
種類の走行データの送信がある。ここで、2つの信号処
理装置のチャンネル数をそれぞれCN1,CN2とし、
各走行データのサンプリング間隔(収録間隔)STを1
〔msec〕ごととすれば、全てのチャンネルのサンプ
リング間隔STが等しい場合には、次式が成立する。 (CN1+CN2)≦(ST÷DT) ・・・ 式(1) 従って、上記条件の如く、ST=1〔msec〕、DT
=0.333〔msec〕の下では、 (CN1+CN2)≦3 ・・・ 式(2) となり、図2に示すようになる。ここで、それぞれのチ
ャンネルは各サンプリング間隔の頭でデータを送信しよ
うとする。しかし、LAN上には1データずつしか送信
されないため、各チャンネルごとにずれて送信される。
【0020】ここで、単位サンプリング時間を変えずに
(CN1+CN2)を増加するため、2つ以上の異なる
サンプリング間隔をデータごとに設定した場合を考え
る。例えば、サンプリング間隔の短い高速サンプリング
用とサンプリング間隔の長い低速サンプリング用のサン
プリング間隔STを設定し、高速サンプリングに対応す
るチャンネル数をHCN,サンプリング間隔をHSTと
し、低速サンプリングに対応するチャンネル数をLC
N,サンプリング間隔をLSTとする。
【0021】ここに、HST=1〔msec〕,LST
=3〔msec〕,DT=0.333〔msec〕とし
て、全てのチャンネルが高速サンプリングであれば、式
(1)より、 HCN≦(HST÷DT) ∴(CN1+CN2)=HCN≦3 ・・・ 式(3) となる。一方、HCN=2とし、残りのチャンネルを低
速サンプリングに設定した場合には、図3に示すよう
に、 HST=LST÷3 ・・・ 式(4) であるため、高速サンプリングに対応したチャンネルを
1チャンネル設ける代わりに、低速サンプリングに対応
したチャンネルを3チャンネル設けることができ、この
結果、1サンプリング周期中(3msec)に合計で5
チャンネル分の走行データを送信できることとなる。
【0022】しかしながら、ネットワークに接続された
2つの信号処理装置はそれぞれ独立に動作するので、実
際には図3のように計画的な送信を行うことができず。
図4に示すように、装置ごとのデータ送信タイミングが
ずれ(符号NG)、この結果コリジョンが生じるなど、
所望のタイミングで走行データが送信されないという課
題が残される。
【0023】そこで、本実施例では、記録装置3を主装
置とし同期パケットSSを送信させ、他の信号処理装置
1,2及び計算処理装置4を従属装置とし同期パケット
SSに応答してデータSD,EDを送信させる構成とし
ている。
【0024】本実施例では、信号処理装置1,2及び計
算処理装置4がそれぞれ2チャンネル(CH)ずつを備
えている。このうち、信号処理装置1の1チャンネルが
高速サンプリングに対応し、他のチャンネルは全て低速
サンプリングに設定されている。ここで、HST×n=
LST(n:正の整数)を満たすべく、HST=1〔m
sec〕,LST=5〔msec〕に設定されている。
また、同期パケットSSは、HST毎に送信されるよう
になっている。
【0025】次に、本実施例の全体動作を図5乃至図6
に基づいて説明する。
【0026】本システムの搭載された車両を走行させる
と共に、システム全体を稼動状態に設定すると、信号処
理装置1,2に併設されたセンサ11,12,21,2
2からアクチュエータ等の状態を示す検出信号が入力さ
れる。このセンサ11,12,21,22による検出信
号は、信号処理装置1,2において、それぞれ走行デー
タSDに変換される。一方、記録装置3からは、一定の
タイミング(1msecごと)で同期パケットSS
{1}〜{5}がネットワーク10上に送信される。
【0027】同期パケットSS{1}が、信号処理装置
1,2及び計算処理装置4に受信されると、信号処理装
置1は、チャンネル1の走行データSD11を記録装置
3,信号処理装置2と計算処理装置4に送信する。走行
データSD11を受信した記録装置3は当該走行データS
11の記録を行い、計算処理装置4は、受信した走行デ
ータSD11に基づいて演算データED11を算出し、保持
する。
【0028】続いて、信号処理装置1は、チャンネル2
の走行データSD12を各装置2,3,4に送信する。送
信した走行データSD12は記録装置3に記録される。以
上の動作が単位サンプリング時間(1〔msec〕)内
に行われる。
【0029】次に、記録装置3は、前の同期パケットS
S{1}の送信から1〔msec〕が経過した時に次の
同期パケットSS{2}を各装置1,2,4に送信す
る。この同期パケットSS{2}を受信した信号処理装
置1は、チャンネル2の走行データSD12を送信する。
この走行データSD12は、記録装置3に記録される。ま
た、同期パケットSS{2}を受信した信号処理装置2
は、チャンネル3の走行データSD21を送信する。この
走行データSD21は、記録装置3に記録され、また、計
算処理装置4に受信され演算データED21が算出され
る。
【0030】続いて、記録装置3は、同期パケットSS
{2}の送信から1〔msec〕後に同期パケットSS
{3}を送信する。この同期パケット{3}を受信した
信号処理装置1は、チャンネル2の走行データSD12
送信する。この走行データSD12は記録装置3に記録さ
れる。また、同期パケットSS{3}を受信した信号処
理装置2は、チャンネル4の走行データSD22を送信す
る。この走行データSD22は記録装置3に記録される。
【0031】次に、記録装置3は、同期パケットSS
{3}の送信から1〔msec〕後に同期パケットSS
{4}を送信する。同期パケットSS{4}を受信した
信号処理装置1は、チャンネル2の走行データSD12
送信する。この走行データSD12は記録装置3に記録さ
れる。また、同期パケットSS{4}を受信した計算処
理装置4は、チャンネル5に割り当てた演算データED
11を送信する。この演算データED11は記録装置3に記
録される。
【0032】続いて、記録装置3は、同期パケットSS
{4}の送信から1〔msec〕後に同期パケットSS
{5}を送信する。同期パケットSS{5}を受信した
信号処理装置1は、チャンネル2の走行データSD12
送信する。この走行データSD12は記録装置3に記録さ
れる。また、同期パケットSS{5}を受信した計算処
理装置4は、チャンネル6に割り当てた演算データED
21を送信する。この演算データED21は記録装置3に記
録される。
【0033】以下、記録装置3は、同期パケットSS
{1}〜{5}を周期的に送信し、上記の動作が繰り返
し行われる。ここで、図5のタイムチャートでは、チャ
ンネル2のデータが一定周期で送信されていないが、こ
れは、各装置のデータ処理上、1〔msec〕中に必要
なデータが含まれていれば、データ自体の送信間隔は1
〔msec〕ごとでなくとも良いという理由による。
【0034】そして、走行データSD等の収録が完了す
ると、車両を停止させ、ネットワーク10に解析用のコ
ンピュータ(解析装置)を接続する(図示略)。そし
て、記録装置3のデータをネットワークを介して解析装
置に転送し、当該走行データSD,演算データEDにつ
いて各種のデータ解析を行う。
【0035】このように、本実施例によれば、信号処理
装置及び記録装置等をそれぞれ別筐体として構成すると
共に、各装置を車両上に当該車両の重量バランスを考慮
して分散装備し、これらをローカルエリアネットワーク
で接続するという構成を採ったので、当該車両を試験走
行させるにあたり運転者は運転上の違和感を比較的感ず
ることなく運転することができ、これがため、通常の走
行時と同等の精度の高い走行データを収録することがで
き、有用な解析データを得ることができる。また、本実
施例の走行データ収録システムであれば小型の二輪車等
にもその形態に合わせて無理なく搭載することができ
る。更に、ローカルエリアネットワークを採用したこと
から、他の計測装置の増設、記録装置の二重化や今後開
発される新たな装置の採用といったシステム拡張を容易
に行うことができ、拡張性に優れ、または収録する走行
データの種類に応じて信号処理装置を交換するといった
システム変更をも容易に行うことができる。
【0036】これに加え、本実施例によれば、記録装置
が同期パケットを信号処理装置又は計算処理装置に送信
し、当該各装置がこの同期パケットの種類に応じて応答
し所定の走行データ又は演算データを送信(返信)する
ように構成したので、各装置が個々に独立して動作しな
がらも、計画的なデータ送受を行うことができ、これに
より、時間的に安定したデータ収録を行うことができ
る。
【0037】また、信号処理装置が、複数のセンサ入力
に対応する複数の走行データを同期パケットの種類に応
じて選択して送信する選択送信機能を備えたので、必要
に応じて高速にデータ収録を行うチャンネルと低速でデ
ータ収集を行うチャンネルとを計画的に配分することが
でき、これにより、センサ入力の数が複数であっても、
各センサ入力に対応した走行データを確実に送信し記録
することができる。更に、これがため、センサ数の増設
を容易に行うことができるという利点がある。
【0038】この他、本実施例では、記録装置のみが送
信タイミングの管理を行えば良く、他の各装置はこのよ
うな送信タイミングの管理を行う必要がないので、この
点において、信号処理装置や計算処理装置の装置構成を
比較的単純化することができる。また、サンプリング間
隔の調整にあたっては、低速サンプリングに対応するチ
ャンネルのサンプリング間隔を高速サンプリングに対応
するチャンネルの整数倍に設定すれば良いので、設計も
比較的容易に行うことができる。
【0039】ここで、本実施例では、上述のように、記
録装置が複数の異なる同期パケットを周期的に信号処理
装置や計算処理装置に送信して走行データを送受すると
いう方式を採ったが、記録装置が同期パケットの送信先
を特定の装置に限定し、この同期パケットを受信した装
置がデータを返信するように構成することも考えられ
る。この場合、記録装置が同期パケットの送信先を周期
的に切り替えることで本実施例と動作的には同等の結果
が得られる。しかし、同期パケットの送信回数は本実施
例に比べ格段に増大すると考えられ、処理速度が低下す
るものである。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、信号処理装置及び記録装置等を
それぞれ別筐体として構成すると共に、各装置を車両上
に当該車両の重量バランスを考慮して分散装備し、これ
らをローカルエリアネットワークで接続するという構成
を採ったので、当該車両を試験走行させるにあたり運転
者は運転上の違和感を比較的感ずることなく運転するこ
とができ、これがため、通常の走行時と同等の精度の高
い走行データを収録することができ、有用な解析データ
を得ることができる。また、本実施例の走行データ収録
システムであれば小型の二輪車等にもその形態に合わせ
て無理なく搭載することができる。更に、ローカルエリ
アネットワークを採用したことから、他の計測装置の増
設、記録装置の二重化や今後開発される新たな装置の採
用といったシステム拡張を容易に行うことができ、拡張
性に優れ、または収録する走行データの種類に応じて信
号処理装置を交換するといったシステム変更をも容易に
行うことができる。
【0041】これに加え、請求項又は2記載の発明で
は、記録装置が同期パケットを信号処理装置又は計算処
理装置に送信し、当該各装置がこの同期パケットの種類
に応じて応答し所定の走行データ又は演算データを送信
(返信)するように構成したので、各装置が個々に独立
して動作しながらも、計画的なデータ送受を行うことが
でき、これにより、時間的に安定したデータ収録を行う
ことができる。
【0042】また、請求項3記載の発明では、信号処理
装置が、複数のセンサ入力に対応する複数の走行データ
を同期パケットの種類に応じて選択して送信する選択送
信機能を備えたので、必要に応じて高速にデータ収録を
行うチャンネルと低速でデータ収集を行うチャンネルと
を計画的に配分することができ、これにより、センサ入
力の数が複数であっても、各センサ入力に対応した走行
データを確実に送信し記録することができる。更に、こ
れがため、センサ数の増設を容易に行うことができると
いう利点がある。このように、従来にない優れた車載用
走行データ収録システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す概略ブロック図
である。
【図2】同期パケットを用いない場合のデータ送信の一
例を示す説明図である。
【図3】図2において、送信するデータ数を増加した場
合の理想的なデータ送信を示す説明図である。
【図4】図2において、送信するデータ数を増加した場
合の現実のデータ送信状態の一例を示す説明図である。
【図5】図1に示す実施例でのデータ送信状態を示す説
明図である。
【図6】図1に示す実施例でのデータ送受の詳細を時系
列的に示す図表である。
【符号の説明】
1,2 信号処理装置 3 記録装置 4 計算処理装置 10 ローカルエリアネットワーク 11,12,21,22 センサ ED 演算データ SD 走行データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/40 H04Q 9/00 311

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行状態を検出するセンサからの
    入力に基づいて走行データを生成し送信する複数の信号
    処理装置と、この信号処理装置から送信された走行デー
    タを受信し記録する記録装置とを有すると共に、これら
    各装置を前記車両上の所定位置にそれぞれ分散配設し、
    前記記録装置と各信号処理装置とをバス型のローカルエ
    リアネットワークに接続し、前記各装置が独立して動作
    するように構成した車載用走行データ収録システムにお
    いて、 前記記録装置が、前記各信号処理装置に周期的に異なる
    種類の同期パケットを送信する同期パケット送信機能を
    有すると共に、前記各信号処理装置が、前記同期パケッ
    トを受信すると共にその種類に応じて前記走行データを
    送信する応答送信機能を備えたことを特徴とする車載用
    走行データ収録システム。
  2. 【請求項2】 車両の走行状態を検出するセンサの出力
    信号に基づいて走行データを送信する信号処理装置と、
    この信号処理装置から送信された走行データを受信し所
    定の演算処理を施した演算データを送信する計算処理装
    置と、前記信号処理装置及び計算処理装置から送信され
    た走行データ及び演算データを受信し記録する記録装置
    とを有すると共に、これら各装置を前記車両上の所定位
    置にそれぞれ分散配設し、前記記録装置,信号処理装置
    及び計算処理装置をバス型のローカルエリアネットワー
    クに接続し、前記各装置が独立して動作するように構成
    した車載用走行データ収録システムにおいて、 前記記録装置が、前記信号処理装置及び計算処理装置に
    周期的に異なる種類の同期パケットを送信する同期パケ
    ット送信機能を有すると共に、前記信号処理装置及び計
    算処理装置が、前記同期パケットを受信すると共にその
    種類に応じて前記各データを送信する応答送信機能を備
    えたことを特徴とする車載用走行データ収録システム。
  3. 【請求項3】 前記信号処理装置が、前記車両の走行状
    態を検出するセンサを複数備えると共に、当該複数のセ
    ンサ入力に対応する複数の走行データを生成するデータ
    生成機能と、この複数の走行データから前記受信した同
    期パケットの種類に対応する走行データを選択して送信
    する選択送信機能とを備えていることを特徴とした請求
    項1又は2記載の車載用走行データ収録システム。
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