JP3099395U - 便器用の消臭剤吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】手元で操作できて且つ確実に汚物へ直接消臭剤をかけられるような便器用の消臭剤吐出装置を提案する。
【解決手段】所定の長さとした柔軟材質のフレキシブルチューブ2の基端開口2aをポンプ1の吐出口1aに連通させ、このフレキシブルチューブ2の他端側を便器に固定するとともにその他端開口2bを便器内へ臨ませ、ポンプ1により吐出される消臭剤がフレキシブルチューブ2を通して直接的に便器内の汚物にかかるようにしたことを特徴とする。このような消臭剤吐出装置においては、フレキシブルチューブ2の他端開口2bにノズル3を取り付け、このノズル3により消臭剤が噴霧されるようにすると良い。
【選択図】 図1

Description

 本考案は、便器(トイレに設置されるもの、しびんやおまる、病室などに設置される簡易型のもの等を含む)の臭気を消臭するための消臭剤を吐出する装置に関する。
 病院や老人施設、あるいは在宅介護において、寝たきりなど動けない場合や夜間の排便用に、簡易トイレ(いすの下に蓋付のバケツ容器を設けたようなもの)やおまるが使用されている。これらの問題点として、夜間など人手が無いときに使用すると、その汚物が便器内に長時間放置される結果となり、臭いが部屋に広がってくさく、精神衛生上好ましくないということが指摘されている。
 これが老人施設や在宅介護の場であったりすると、本人が臭いを気にして我慢してしまい、おもらしの原因になるなどの影響が出る。また、そのためにオムツを使用することになり、いわゆるボケの助長につながるという弊害も出ている。
 臭気に対処する手法としては、部屋に消臭剤又は芳香剤を置く又はスプレーする、あるいは、特許文献1及び特許文献2のように便器に消臭器具を直接取り付けるといった手法が考えられる。
 特開平9−144100号  特開平8−302786号
 しかし、部屋に消臭剤や芳香剤をまく手法では、臭気が部屋に広がった後の対処となるためその効果は薄く、あまり役に立つとは言えない。また、特許文献1や特許文献2のような手法では、トイレに設置されているようなきちんとした便器ならいいが、簡易トイレやおまるのような簡易型の便器に対しては取り付けに難がある。さらに、足を怪我する等でベッドに寝たきりの状態でおまるを使用している場合などでは、便器に直接取り付けるタイプの装置では、容易に手が届かないなど非常に扱いにくい。
 加えて、特許文献のような便器の縁にクリップ式に取り付けるタイプでは、汚物に直接消臭剤をかける作用を確実に得ることができない。すなわち、臭いの元を絶つには、消臭剤を汚物に直接かけるのが最も効果が高いが、特許文献の手法では便器の縁からの噴射となるので、便器内にこもった臭気への拡散となり、最適な効果を確実に得るには至らない。
 上記のような背景に鑑みて本考案は、手元で操作できて且つ確実に汚物へ直接消臭剤をかけられるような消臭剤吐出装置を提案する。
 この目的のために本考案は、所定の長さとした柔軟材質のフレキシブルチューブの基端開口をポンプの吐出口に連通させ、このフレキシブルチューブの他端側を便器に固定するとともにその他端開口を便器内へ臨ませ、ポンプにより吐出される消臭剤がフレキシブルチューブを通して直接的に便器内の汚物にかかるようにしたことを特徴とする消臭剤吐出装置を提供する。そして、このような消臭剤吐出装置において、フレキシブルチューブの他端開口にノズルを取り付け、このノズルにより消臭剤が噴霧されるようにすることを特徴とする。
 この消臭剤吐出装置によると、たとえば2メートルほどのフレキシブルチューブにしておけば、足下に置いたおまるに他端側を固定し、基端側のポンプは手元へ置いておくことができ、たとえ寝たきりであっても、用を足した後直ぐに手元のポンプを操作して消臭剤を汚物に直接かけることができる。用を足した後、直ちに操作することができるということは、臭いが広がる前に消臭することができるので、その効果は非常に大きい。加えて、柔軟なフレキシブルチューブを採用してあるので、手元のどこヘポンプを置いても良く、またチューブの取り回しも、引っかかったりしないよう柔軟に対応でき、病人や障害をもつ人にとっては非常に具合がよい。
 また、フレキシブルチューブは柔軟材質なので、便器の縁にたとえば粘着テープにより他端側の適当な位置で固定し、そこから適当な長さ延びた他端開口を便器内に垂らして直接汚物に吐出できるようにすることが簡単にできる。つまり、便器の形やタイプに左右されず、どのような便器であっても柔軟に対応することができる。さらに、フレキシブルチューブの他端開口に噴霧用ノズルを取り付けておけば、汚物全体に消臭剤を行き渡らせることができるようになり、好ましい。
 本考案によれば、簡単な構成で、したがって低コストで、最も効果の高い、消臭剤を汚物へ直接ふりかけるという方式の消臭剤吐出装置を得ることができる。したがって、病院や老人施設、在宅介護といった現場において実用上、大きく貢献することになる。
 図1に、本考案の一実施形態の消臭剤吐出装置の外観を示してある。
 この消臭剤吐出装置は、手押し式のプッシュポンプ1に液状の消臭剤が収容されており、そのポンプ頭部1aを押し下げることにより、一定最の消臭剤が吐出口1bから吐出されるようになっている。その吐出口1bには、所定の長さ、たとえば2メートルほどのフレキシブルチューブ2の基端開口2aを連通させてある。
 フレキシブルチューブ2の基端とは反対側の先端開口2bには、ノズル3が取り付けられており、チューブ2内を通ってきた消臭剤を噴霧する。これにより、消臭剤は霧状になって広がり、汚物全体へ降りかかることになる。このフレキシブルチューブ2は、樹脂製など柔軟材質のもので、自由自在に配設することができる。したがって、ベッド上の足下に置いたおまるからベッド下へ垂らし、ベッドの下を通して枕元へ上げるといった配設が簡単に行える。
 フレキシブルチューブ2の先端側は、図示せぬおまるや簡易トイレといった便器の縁に、たとえばガムテープ等で貼り付けることで固定される。そして、そこから適当な長さ、すなわち便器内の汚物へノズル3が臨む長さチューブ2が便器内へ延長される。このとき、フレキシブルチューブ2が柔軟なため、どのような取り付け位置や状態でも対応する。また、テープを使用できないような便器の材質のときには、クリップを使用することなども可能である。
 本例ではプッシュ式の例を示しているが、ポンプ1は本例の他にも、蛇腹型の足踏みタイプのもの、電気式、ガス式(スプレー)などのものを使用可能で、手元で操作でき、コストに見合ったものであれば適当なもので良い。
 図1は、本考案の消臭剤吐出装置の一例を示した外観図。
符号の説明
1 ポンプ
2 フレキシブルチューブ
3 ノズル

Claims (2)

  1.  所定の長さとした柔軟材質のフレキシブルチューブの基端開口をポンプの吐出口に連通させ、このフレキシブルチューブの他端側を便器に固定するとともにその他端開口を便器内へ臨ませ、前記ポンプにより吐出される消臭剤が前記フレキシブルチューブを通して直接的に便器内の汚物にかかるようにしたことを特徴とする消臭剤吐出装置。
  2.  フレキシブルチューブの他端開口にノズルが取り付けられ、このノズルにより消臭剤が噴霧されるようになっている請求項1記載の消臭剤吐出装置。
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