JP3099385U - 乾燥魚介類等の食品加工装置 - Google Patents

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村岡 孝夫
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Abstract

 【課題】乾燥魚介類等の加工原料を、原形を保って見栄えが良く美味しい感じを与え、しかも、引きちぎられ、むしられた状態を呈して細く引きちぎって食べ易いすだれ状で、更には肉繊維が解された柔らかなすだれ状に加工し得る加工装置を提供する。
 【解決手段】刃先同士が軸方向に適宜の間隔をおいて交互に且つ適宜の交差深さで交わるように機枠5に軸架されて逆向きに駆動回転する上下一対の裂刃1,2を備え、該一対の裂刃1,2は、適宜の幅を有する平坦部3と適宜の角度を有する角部4とを周方向に交互に連設させた多角円盤状を成し、少なくとも角部4同士が適宜の交差深さLで回転交わるように軸架し且つ配列すると共に、一方よりも他方側の回転速度を早く設定してなることである。
 【選択図】 図4

Description

 本考案は、するめ等の乾燥魚介類や肉類等の乾燥食品類等の加工原料を、食べ易いように加工する装置に関する。
 するめ等の乾燥魚介類は、古来より広く食されているが、非常に硬く、手で裂くのも困難で且つ面倒くさく、食べ難いものとされている。
 そこで、するめ等の乾燥魚介類を引きちぎることなく食べられるように、繊維方向に細長く完全に引き裂く加工する装置が知られている(特許文献1参照)。
 また、乾燥魚介類を繊維方向に手で簡単に引きちぎりながら食べられるように、繊維方向にバラバラにならないように断続的な切れ目を入れたり、引き裂くように加工する装置が知られている(特許文献2参照)。
 ところで、特許文献1記載の加工装置は、回転体(環状駆動体)の周りに取り付けた複数個の爪状裂刃を用いて、回転体の駆動回転との動作タイミングで送りローラにより送られてくる乾燥魚介類に各爪状裂刃の刃先を引っ掛けながら、魚介類を肉繊維方向に細く完全に引き裂くように提案された装置であることから、加工された乾燥魚介類は、手で引きちぎることなく食べられるという食べ易い利点はあるものの、するめ等の魚介類本来の原形をとどめず、細く完全に裂かれているために空気に触れる割合が高く、味覚が落ち易いという問題がある。
 また、細く裂かれた前述の乾燥魚介類は無造作に袋詰された包装形態で店頭販売されることで、かさばり、見栄えも悪く、消費者の食をそそるものではなかった。
 また、前述したように、乾燥魚介類の繊維方向(幅方向)の一部に裂刃の刃先を引っ掛けて細長く細分するように繊維方向に引き裂くものであることから、肉繊維が当該方向全長に完全に引き裂かれることなく、途中でちぎれてしまうというように製品の長さがバラバラになり易いものであった。換言すれば、乾燥魚介類が裂き屑のように加工されてしまうことがあり、品質が安定しない。
 一方、特許文献2記載の加工装置は、機枠の上下部位に軸架されて互いに逆向きに駆動回転する上下回転軸に、軸方向に適宜の間隔をおいて互い違いに交わる(喰い込み合う)ように固着配列される一対の裂刃を備え、該裂刃は、円盤状を成し、円周縁部には全周に又は等間隔をおいて鋸歯型やジグザグ型の刃部を備えて、回転交わる刃先の間に乾燥魚介類を巻き込むように駆動回転する一対の丸形裂刃の回転により、乾燥魚介類を繊維方向にバラバラにすることなく、繊維方向に細く引き裂くすだれ状に加工するように提案された装置である。
 この加工装置による乾燥魚介類Wの加工は、するめ等の原形を保って加工することには成功したものの、回転軸方向に互い違いに交わる一対の円盤型裂刃の刃先の交差深さが円周どの位置においても同じである。つまり、乾燥魚介類Wに対する刃先の喰い込み量(加圧量)が常に同じで円周どの位置においても変化がないことから、図10に示したように、加圧による刃先の跡が繊維方向に付くにとどまり、すだれ状に加工することに難しさがあることを見出した。
 尚、円盤型裂刃の刃先同士の交差深さを極端に深く設定して乾燥魚介類を繊維方向に引き裂くことも考えられるが、斯様のように設定すると、前述した特許文献1と同じく乾燥魚介類はすだれ状態に加工されることなく、細長く完全に引き裂かれて分断してしまうものであった。
実公昭46−33186号 実公昭55−42707号
 本考案が解決しようとする課題は、するめ等の乾燥魚介類等を、原形を保って見栄えが良く美味しい感じを与え、しかも、引きちぎられ、むしられた状態を呈して細く食べ易いすだれ状に加工し得る食品加工装置を提供することにある。
 また、肉繊維が解きほぐされた柔らかで食感を向上させたすだれ状に加工し得る食品加工装置を提供することにある。
 上記課題を解決するために本考案は、機枠の上下部位に平行に軸架され、軸方向に適宜の間隔をおいて刃先同士が交互に且つ適宜の交差深さで交わるように逆向き回転する上下一対の裂刃を備えて、この上下裂刃の間を通すことにより、加工原料の繊維方向に裂口を入れるように構成されている加工装置において、前記一対の裂刃は、適宜の幅を有する平坦部と適宜の角度を有する角部とを周方向に交互に連設させた多角円盤状を成し、角部同士が適宜の交差深さで回転交わるように軸方向に固着配列されてなる(請求項1)。
 そして、上記一対の多角裂刃の内、一方の裂刃よりも他方の裂刃の回転速度を速く設定する(請求項2)。この場合、特に限定されるものではないが、下側の裂刃よりも上側の裂刃の回転速度を速く設定することが好適なものとなる。
また、上記一対の多角裂刃は、板厚を変えた薄刃と厚刃との組み合わせから構成され、この薄刃と厚刃とが軸方向に交互で、且つ薄刃同士と厚刃同士とが夫々適宜の隙間をおいて隣り合わせで回転交わるように構成することが好適なものとなる(請求項3)。上記隙間は加工原料が例えばするめ等の乾燥魚介類である場合には該魚介類の肉厚よりもやや大きめに設定することが好適である。
 更に、上記一対の多角裂刃と夫々平行で且つ各裂刃の刃先と夫々交わるように切断丸刃を夫々脱着可能に備える。そして、切断丸刃は、裂刃の軸方向の配列間隔よりも広い適宜の配列間隔をおいて裂刃と適宜の交差深さで交わるようにすることが良い(請求項4)。
 又、上記一対の多角裂刃の間に、終端側に配された圧延ローラとの協働で乾燥魚介類等の加工原料を平らに伸ばしながら送り込む搬入コンベヤの前記終端側部位に検知手段を備えて、加工原料以外の物体、例えば作業者の手等が誤って一対の多角裂刃側に搬入されようとした場合、それを検知して装置を自動停止させるようにする(請求項5)。
 検出手段の具体的な構造としては、コンベヤの幅方向に亘り持ち上がり可能に検出ローラを横架せしめ、該ローラと前記コンベヤとの間に物体が入り、同ローラが持ち上げられた時に電気的に動作せしめて装置を自動停止させるリミットスイッチを備える。
 本考案の食品加工装置によれば、平坦部同士及び平坦部と角部とが交わる時の交差深さは浅く、そして、角部同士が交わる時には交差深さが深くなるように回転交わる一対の多角裂刃の間を通された乾燥魚介類等の加工原料には角部同士の深い交差により繊維方向の引き裂き力が掛かり、該繊維方向に引きちぎられ、むしられ且つ繊維が解された毛羽立ちを有する裂口が断続的に形成される。
 従って、乾燥魚介類等の加工原料の原形を保ちながら確実にすだれ状に加工することができる。よって、乾燥等による味覚の低下がなく、消費者の食をそそる包装形態が可能となり、乾燥魚介類や乾燥食品等をすだれ状に加工する有効な加工装置を提供することができる。
 また、一対の多角裂刃の回転速度を一方よりも他方側を速く設定することで、一対の裂刃群の間に通された乾燥魚介類等には前述の引き裂き力に加えて、回転が速い多角裂刃の刃先面が乾燥魚介類等の表皮面を擦るようにスリップする滑り作用(摩擦作用)が乾燥魚介類等に加わり、これにより、乾燥魚介類等の表皮が剥がされると同時に肉繊維が解きほぐされて柔らかで食べ易いすだれ状に加工される。
 又、一対の多角裂刃が肉厚を変えた多角薄刃と多角厚刃との組み合わせにより構成されることで、多角薄刃の角部同士の回転交わりによって繊維方向に引き裂かれる裂口の長さと、多角厚刃の角部同士の回転交わりによって繊維方向に引き裂かれる裂口の長さが異なることで、食する際には指先で簡単に引きちぎることができる。
 そして、搬入コンベヤには検出手段が備えられていることで、装置を稼動させた状態で、作業者が搬入コンベヤの上から加工原料等の屑を拭き取る等の作業中に、作業者が手等を誤って一対の多角裂刃側に搬入されようとした場合、検出ローラが持ち上がり、リミットスイッチが動作して装置を自動停止させ、事故を未然に防ぐことができる。
 機枠の上下部位に平行に軸架される上下の回転軸に、適宜の間隔をおいて軸方向に夫々固着配列される上下一対の多角裂刃は、適宜幅の平坦部と適宜角度を有する角部とが周方向に交互に連設させた多角円盤状の多角薄刃と多角厚刃との組み合わせから構成する。
 そして、一対の多角裂刃の多角薄刃同士、多角厚刃同士が夫々適宜の隙間をおいて回転交わるように且つ各刃の角部同士が適宜の交差深さで回転交わるように機枠に軸架し、互いに逆向き回転で駆動するように構成する。これにより、一対の多角裂刃の間に通される乾燥魚介類等には角部同士の深い交差により繊維方向の引き裂き力が掛かり、該繊維方向に引きちぎられ、むしられ且つ繊維が解された毛羽立ちを有する裂口が断続的に形成されたすだれ状に加工されるようにする。
 また、一対の多角裂刃の回転速度を一方よりも他方側を速く設定することで、一対の裂刃群の間に通された乾燥魚介類等には前述の引き裂き力に加えて、回転が速い多角裂刃の刃先面が乾燥魚介類等の表皮面を擦るようにスリップする滑り作用(摩擦作用)が乾燥魚介類等に加わり、これにより、乾燥魚介類等の表皮が剥がされると同時に肉繊維が解きほぐされて柔らかで食べ易いすだれ状に加工されるようにする。
 本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
 図1は、本考案加工装置の全体構成を示す概略側面図で、1,2は機枠5の上下部位に平行に軸架される上下一対の多角裂刃、6,7は夫々の下側に平行に軸架される切断丸刃、8は搬入コンベヤ、9は搬出コンベヤであり、機枠5底に備えた駆動モータ10,11から動力により、各回転軸12〜22の端部に備えたプーリー23〜25やスプロケット26〜33、そしてこれらに渉って夫々巻回状に張架されるVベルト34,35、チェーン36〜41等を介して駆動するように構成されている。
 尚、切断丸刃6,7は、夫々の回転軸15,16の端部に備えた歯車42,43を互いに係脱可能に噛合させ、その一方の歯車43を回転軸17の端部に備えられている歯車44に係脱可能に噛合連繋させることで、駆動モータ10からの動力により駆動(高速回転)するようにしてある。
 一対の多角裂刃1,2は、適宜の幅を有する平坦部3と適宜の角度を有する角部4とを周方向に交互に連設させた多角円盤状を成し、板厚を変えた多角薄刃1-1と多角厚刃1-2との両刃の組み合わせからなる。
 多角薄刃1-1と多角厚刃1-2とは、例えば1対2又は1対3の割合で板厚を変えた所望な金属平板を用いて多角円盤状に形成されるものであるが、耐腐蝕性等に優れたステンレスが望ましい。本例では1.2mmと2mm厚さのステンレス板を用いて同じ大きさ(外径)で平坦部2を周方向12ヶ所に有する多角円盤状に形成してある。
 以上のように形成された複数枚の多角薄刃1-1と多角厚刃1-2とは、機枠5の両壁間に架橋状に軸架される上下の各回転軸12,13に、樹脂やその他の材料からなる円盤状の保持部材を介して軸方向に適宜の配列間隔をおいて交互に軸着配列されるものである。これにより、複数枚の多角薄刃1-1と多角厚刃1-2とを備えた上下一対の多角裂刃1,2が構成されるようにしてある(図3参照)。
 上記配列間隔は、例えばするめ等の乾燥魚介類をすだれ状に加工する場合、繊維方向に細長く裂かれる肉片の大きさ(太さ)に関係することから、乾燥魚介類や肉類等の乾燥食品類等の加工原料(対象物)に応じて任意に決められるものである。本例では多角厚刃1-2の一枚半又は二枚分の厚さ相当する配列間隔にしてある。
 また、上記配列間隔で各回転軸12,13毎に多角薄刃1-1と多角厚刃1-2とを取り付けるに際して、図4に拡大図で示したように、多角薄刃1-1と多角厚刃1-2との夫々平坦部3と角部4とを回転方向に少しずつズラシながら軸方向に交互に配列することが好適なものとなる。
 而して、上側の多角裂刃1と下側の多角裂刃2との夫々の薄刃1-1,1-1同士が、そして、夫々の厚刃1-2,1-2同士が適宜の隙間tをおいて隣り合わせで回転交わるように、そして角部4同士が適宜の交差深さLにて回転交わるように夫々の回転軸12,13が機枠5の上部側における斜め上下部位に、平行に軸架される(図3の拡大図及び図5参照)。
 上記隙間tは、するめ等の乾燥魚介類をすだれ状に加工する場合には該魚介類の肉厚よりも大きめに設定するものである(図5参照)。
 そして、機枠5の上部に軸架された上下の一対の多角裂刃1、2の内、下側の多角裂刃2よりも上側の多角裂刃1の回転速度(rpm)を速く設定することが好適なものとなる。
 この様に、回転速度を変えるで、乾燥魚介類等の加工原料Wの繊維方向に前述の裂口を入れるのみならず、回転が速い上側の多角裂刃1の刃先面が乾燥魚介類等の表皮面を擦るようにスリップする滑り作用(摩擦作用)が乾燥魚介類等Wに加わる。これにより、乾燥魚介類等の表皮が剥がされると同時に肉繊維を解きほぐして、肉を柔らかくすることができる。
 切断丸刃6,7は、ステンレス板の耐腐食性等に優れた金属平板を用いて、適宜の円周径で円周に鋭い刃先を有する円盤状に形成され、多角裂刃1,2の配列間隔よりも広い配列間隔をおいて夫々の回転軸15,16に軸着配列されるものである。
 本例では、樹脂やその他の材料からなる円盤状の保持部材を介して図5に示したように、
多角裂刃1,2夫々の多角薄刃1-1と多角厚刃1-2との配列間隔よりも3〜4倍程度の配列間隔にて配列することで、繊維方向に断続的な裂口W-1が形成されることで、該裂口W-1から細長く引きちぎって食べられるすだれ状に加工された乾燥魚介類等の加工原料Wを、引きちぎることなく、そのまま口に含んで食べられる大きさの略帯状に切断加工し得るようにしてある。
 図中45は、搬入コンベヤ8の終端側部位に備えた検知手段で、この検出手段45は、加工原料W以外の物体が搬入コンベヤ8から一対の多角裂刃1,2側に搬入されようとした場合、それを検知して装置を自動停止させる役目を成すものである。
 検出手段45としては特に限定されるものではないが、本例では搬入コンベヤ8の終端側上部に平行且つ架橋状に軸架され、コンベヤ8との協働で乾燥魚介類等の加工原料Wを平らに伸ばしながら送り込む圧延ローラ46の回転軸両端に夫々腕枠47を傾動可能に軸支する。
 そして、この両側腕枠47の開放端間に亘り検出ローラ45-1をフリー回転自在に横架せしめることで、該検出ローラ45-1をコンベヤ8の幅方向に持ち上がり可能に備えると共に、該ローラ45-1と前記コンベヤ8との間に物体が入り、同ローラ45-1が持ち上げられた時に電気的に動作せしめて装置(駆動モータ10,11等)を自動停止させるリミットスイッチ45-2をコンベヤ8の一方側に備える。
 而して、装置を稼動させた状態で、作業者が搬入コンベヤの上から加工原料等の屑を拭き取る等の作業中に、作業者が手等を誤って一対の多角裂刃側に搬入されようとした場合、検出ローラが持ち上がり、リミットスイッチ45-2が動作して装置を自動停止させ、事故を未然に防ぐことができる。
 尚、本例使用の駆動モータ10,11はブレーキ機能を備えており、リミットスイッチ45-1により電源等が切られると、一瞬にして停止するものである。
 次に、以上の如く構成した本例の加工装置について説明する。
 先ず始めに、図8に示したように、切断丸刃6,7を取り付けた状態で、搬入コンベヤ8から一対の多角裂刃1、2の間に乾燥魚介類等の加工原料Wを搬入させ、互いに逆向きに駆動回転する多角裂刃1,2の間に加工原料Wが、同回転により引き込まれるように入り込んでくると、加工原料Wには平坦部3同士の回転交わり、平坦部3と角部4との回転交わり、そして交差深さLが一番深くなる角部4同士の回転交わりにより、図5乃至図7に示したように繊維方向の引き裂き力が掛かり、該繊維方向に引きちぎられ、むしられ且つ繊維が解された毛羽立ちを有する裂口W-1が断続的に形成されたすだれ状に加工される。
 一対の多角裂刃1,2の間を通されて原形を保った状態ですだれ状に加工された加工原料Wは、一対の多角裂刃1,2の何れか一方に抱き付いた状態で切断丸刃6又は7へと回転送られ、該丸刃6又は7によって繊維方向に略帯状に切断加工されて搬出コンベヤ9から搬出されてくる。
 従って、食する際には加工原料Wを、引きちぎることなく、そのまま口に含んで食べることができる。勿論、細長く引きちぎりながら食するも良い。
 そして、図9に示したように、切断丸刃6,7が取り外された状態では加工原料Wは原形(姿)のままですだれ状に加工され、搬出コンベヤ9から搬出されてくる。
本発明加工装置の実施形態の全体構成を示す概略一側面図 同他側面図 同平面図 要部の拡大側面図 一対の多角裂刃の刃先が交差深さを変えながら回転交わる時に加工原料が繊維方向に引き裂かれて裂口が入る過程を示した要部の拡大断面図 図5のVI−VI線縦断面図 図5のVII−VII線縦断面図 原形を保ってすだれ状に加工された加工原料を、繊維方向に略帯状に切断加工する場合を示した要部の概略斜視図 原形を保った状態ですだれ状に加工する場合を示した要部の概略斜視図 従来装置のより加工された加工原料を示す斜視図
符号の説明
1,2:多角裂刃    1-1:多角薄刃
  1-2:多角厚刃    3:平坦部
  4:角部      5:機枠
6,7:切断丸刃    8:搬入コンベヤ
  9:搬出コンベヤ  45:検出手段
 45-1:検出ローラ  45-2:リミットスイッチ

Claims (5)

  1.  機枠に平行に軸架され、刃先同士が軸方向に適宜の隙間をおいて交互に且つ適宜の交差深さで交わるように多数枚配列されて逆向き駆動回転する上下一対の裂刃を備えて、この一対の裂刃の間を通すことにより、加工原料の繊維方向に裂口を入れるように構成されている加工装置であって、
     上記一対の裂刃は、平坦部と角部とを周方向に交互に備えた多角円盤状を呈し、少なくとも角部同士が適宜の交差深さで回転交わるように軸方向に配列されてなることを特徴とする乾燥魚介類等の食品加工装置。
  2.  請求項1記載の一対の多角裂刃の内、一方の多角裂刃よりも他方の多角裂刃の回転速度が速く設定されてなることを特徴とする乾燥魚介類等の食品加工装置。
  3.  請求項1又は2記載の一対の多角裂刃は、板厚を変えた多角薄刃と多角厚刃とからなり、この多角薄刃と多角厚刃とが軸方向に交互で、且つ薄刃同士と厚刃同士とが適宜の隙間をおいて互いに隣り合わせで回転交わるよう配列されてなることを特徴とする乾燥魚介類等の食品加工装置。
  4.  請求項1乃至3何れか1項記載の一対の多角裂刃と夫々平行で且つ夫々の多角裂刃の刃先と夫々交わるように切断丸刃を脱着可能に備え、
     前記切断丸刃は、多角裂刃の軸方向の配列間隔よりも広い適宜の配列間隔をおいて構成されてなることを特徴とする乾燥魚介類等の食品加工装置。
  5.  請求項1乃至4何れか1項記載の一対の多角裂刃の間に乾燥魚介類を送り込む搬入コンベヤの終端側部位に検知手段を備えて、加工原料以外の物体が搬入コンベヤから一対の多角裂刃側に搬入されようとした場合、それを検知して装置を停止させるようにしてなることを特徴とする乾燥食品類等の食品加工装置。
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