JP3041626U - 食材切断装置 - Google Patents

食材切断装置

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JP3041626U
JP3041626U JP1997001875U JP187597U JP3041626U JP 3041626 U JP3041626 U JP 3041626U JP 1997001875 U JP1997001875 U JP 1997001875U JP 187597 U JP187597 U JP 187597U JP 3041626 U JP3041626 U JP 3041626U
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久幸 島川
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株式会社秋吉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の食材を整然とした状態に確実に切断す
ることができ、しかも構造が簡素で耐久性に優れた安価
な食材切断装置を提供すること。 【解決手段】 装置フレームF両端の駆動プーリ12およ
び従動プーリ13の間に架け渡した無端環状のベルト11を
循環させて食材を移送するコンベヤ手段1と、このコン
ベヤ手段1を駆動する手段2と、前記コンベヤ手段1の
ベルト11上の食材をそのベルト11の進行方向に沿って回
転切断する複数の円盤カッター41・41・・・・を回転軸42上
に所要間隔に串装して成るカッター手段4と、このカッ
ター手段4を駆動する手段5とを含んでおり、前記円盤
カッター41・41・・・・の周速度を前記ベルト11上の食材の
移送速度より速く回転させることによって、ベルト11上
の食材を各円盤カッター41にて回転切断可能に構成する
という手段を採用した。 【効果】 食材切断における作業能率の向上を図ること
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、肉、魚、野菜等の食品材料を切断する装置の改良、更に詳しくは、 種々の食材を整然とした状態に確実に切断することができ、しかも構造が簡素で 耐久性に優れた安価な食材切断装置に関するものであり、特に鶏肉や牛肉等の食 材を切断するのに適する。
【0002】
【従来の技術】
日常生活において、鳥獣の肉類を食材とする料理は、良質のタンパク質と脂肪 を摂取するのに有用であり、これら食材を加熱して調理するとその肉の旨みが引 き出されて非常に美味しくなる。このような肉料理としては、例えば、一口サイ ズに賽の目状に切り揃えた鶏肉や牛肉等の食材を串刺しにして焼き上げた所謂ヤ キトリがあり、このヤキトリは串を手で摘みながら簡単に食べることができ、し かも非常に美味しいので、好評である。
【0003】 ところで、上記の如きヤキトリの肉料理にあっては、食材である肉塊を前もっ て切断加工しておく必要がある。この食材切断装置としては、例えば図11に示す ような装置がある。この装置の切断部位近傍は、食材mを切断するためのカッタ ーSと、このカッターSの真下に配設されて食材mを挟み込むように下から受け 止める受けロールRと、これらカッターSおよび受けロールRの前後方向に各々 配設された2本の搬送ベルトB・Bと、これら搬送ベルトB・Bを各々架け渡す ためのプーリU・Uと、前記搬送ベルトB・B上を移動する食材mを前記カッタ ーSと受けロールRとの間へ確実に受け渡すための部材であって、各搬送ベルト Bの内側端部に各々配設された小ロールK・Kとから主に構成されている。これ により、一方の搬送ベルトB上に直接載置された食材mをカッターSと受けロー ルRとの間へ送り込み、その間で食材mを直接挟んで切断し、切断された食材m を他方の搬送ベルトB上へ送り出して搬送することができる。
【0004】 ところが、上記の如き食材切断装置にあっては、カッターSと受けロールRと の間に俎板などを介することなく食材mを直接挟んで切断しているため、長期間 使用しているうちに受けロールRの表面に切溝ができてしまい、その切溝に食材 mが嵌まり込んで食材mを完全に切断できなくなるという欠点があった。このよ うな切溝が深くなると、当然受けロールRを交換しなければならず、受けロール Rの交換に要するコストが嵩むことになる。また、食材mを搬入・搬出するため の搬送ベルトB・Bが2本必要になるため、装置の製造コストが増大する。さら に、各搬送ベルトBの内側端部に小ロールKを各々配設して各搬送ベルトBを切 断部位へできるだけ接近させる必要があるため、装置の構造が複雑になって故障 が増大するうえに、搬送ベルトBも切断部位へ無理に寄せられて傷み易くなり、 搬送ベルトBの寿命が短くなるという欠点もあった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来の食材切断装置に上記の如き欠点があったことに鑑みて為され たものであり、種々の食材を整然とした状態に確実に切断することができ、しか も構造が簡素で耐久性に優れた安価な食材切断装置を提供することを目的とした ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添附図面を参照 して説明すれば、次のとおりである。
【0007】 即ち、本考案は、装置フレームFの両端に配設した駆動プーリ12および従動プ ーリ13の間に架け渡した無端環状のベルト11を循環させて食材を移送するコンベ ヤ手段1と; このコンベヤ手段1の駆動プーリ12を電動モータ21の駆動により変速可能に回転 させるコンベヤ駆動手段2と; 前記コンベヤ手段1のベルト11上の食材をそのベルト11の進行方向に沿って回転 切断する複数の円盤カッター41・41・・・・を、回転軸42上に所要間隔に串装して成 るカッター手段4と; このカッター手段4の回転軸42を電動モータ51の駆動により変速可能に回転させ るカッター駆動手段5とを含んでおり、 前記カッター手段4の円盤カッター41・41・・・・の周速度を前記ベルト11上の食材 の移送速度より速く回転させることによって、ベルト11上の当該食材を前記各円 盤カッター41にて回転切断可能に構成するという手段を採用することによって、 上記課題を解決した点に特徴がある。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を添附図面に示す実施形態に基いて更に詳しく説明する。なお、 図1は本考案の実施形態である食材切断装置の側面説明図、図2は本実施形態装 置の構成部材の一部を省略した状態の切断装置の正面説明図、図3は本実施形態 装置の食材巻上げ防止手段の入口近傍を示す部分斜視図、図4は本実施形態装置 の食材巻上げ防止手段の出口近傍を示す部分斜視図、図5は本実施形態装置の食 材巻上げ防止手段の一部を示した拡大斜視図、図6は本実施形態装置の切断機構 を略図で示した説明図、図7は本実施形態装置の切断機構の理解を助けるために 図6と対比させて示した説明図、図8は本実施形態装置を用いて食材を細幅状に 切断した状態を示した平面説明図、図9は図8の細幅食材が載置されたチョッピ ングボードを90度回転させて円盤カッター入口側のベルト上にセットした状態 を示した平面説明図、図10は図9の状態から食材を賽の目状に切断した状態を示 した平面説明図、図11は従来の食材切断装置の切断部位近傍を簡略化して示した 側面説明図である。
【0009】 まず、本考案の実施形態である食材切断装置を図1〜図5に基いて説明する。 図中、符号1で指示するものは、切断対象となる食材m(本実施形態では食肉) を載置して移送するためのコンベヤ手段である。このコンベヤ手段1は、切断対 象となる食材mが載置されたチョッピングボードCを移送する無端環状のベルト 11と、このベルト11を架け渡すための2個の駆動プーリ12および従動プーリ13と から成り、これらプーリ12・13は装置フレームFの両端に配設されている。
【0010】 符号2で指示するものは、前記コンベヤ手段1のベルト11を循環駆動させるた めのコンベヤ駆動手段である。このコンベヤ駆動手段2は、前記コンベヤ手段1 の駆動プーリ12を回転駆動させるための電動モータ21と、この電動モータ21およ び前記駆動プーリ12に軸支されたスプロケット22・22と、これらのスプロケット 22・22に掛けて電動モータ21と駆動プーリ12とを連結するチェーン23とから構成 されている。そして、前記コンベヤ駆動手段2の電動モータ21はインバータ機構 による変速機能を備えているので、電動モータ21の回転速度は無段階に変速させ てベルト11を所望の移動速度で循環させることができる。また、通常の電動モー タ21を用いる場合には、スプロケット22・22の径や歯数を適宜変えることによっ ても、循環するベルト11上に載置された食材mの移送速度を自在に調節すること ができる。
【0011】 符号3で指示するものは、前記コンベヤ手段1のベルト11のテンションを調節 ためのテンション調節手段である。このテンション調節手段3は、前記コンベヤ 手段1の従動プーリ13に連接された調節ボルト31と、この調節ボルト31の端部に 設けたハンドル32とから構成されている。
【0012】 上記のテンション調節手段3においては、従動プーリ13に連接された調節ボル ト31端部のハンドル32を正逆方向に適宜回して当該従動プーリ13を搬送方向に進 退移動させることにより、ベルト11のテンションを調節することができる。よっ て、切断対象となる食材mの種類や硬軟等に応じてベルト11のテンションを最適 の状態に設定することができ、その結果ベルト11とプーリ12・13の間の滑りによ る動力損失を効果的に抑えて伝達効率を向上させたり、ベルト11の寿命を増大さ せたりすることが可能となる。また、前記テンション調節手段3に加えて、テン ションロール3′を前記駆動プーリ12近傍のベルト11の下側位置へ当該ベルト11 に当接させた状態で配設してあるので、ベルト11と駆動プーリ12の間の滑りを一 層低減することができる。本実施形態においては、テンションロール3′を1本 のみ配設してあるが、必要に応じて複数本のテンションロール3′・3′・・・・を ベルト11の所要位置に配設してもよい。
【0013】 符号4で指示するものは、前記コンベヤ手段1のベルト11上の食材mをそのベ ルト11の進行方向に沿って回転切断するためのカッター手段である。このカッタ ー手段4は、前記ベルト11の両側の装置フレームFの上部に配設された支承部材 44・44に軸架された回転軸42上に、複数枚の円盤カッター41・41・・・・をスペーサ 43・43・・・・にて等間隔に串装して成る。前記カッター手段4の各スペーサ43の厚 みを変えることにより、切断対象となる食材mの切断幅を変えることができ、各 種サイズの切断食品が得られる。また、前記円盤カッター41・41・・・・の略上半分 には、安全のために保護カバーPが取り付けてある。
【0014】 符号5で指示するものは、前記カッター手段4の回転軸42を回転駆動させるた めのカッター駆動手段である。このカッター駆動手段5は、前記回転軸42を回転 駆動させるための電動モータ51と、この電動モータ51および回転軸42に軸支され たスプロケット52・52と、これらのスプロケット52・52に掛けて電動モータ51と 回転軸42とを連結するチェーン53とから構成されている。そして、前記カッター 駆動手段5の電動モータ51はインバータ機構による変速機能を備えているので、 電動モータ51の回転速度は無段階に変速させて円盤カッター41・41・・・・を所望の 周速度で回転させることができる。また、通常の電動モータ51を使用する場合に は、スプロケット52・52の径や歯数を適宜変えることによっても、円盤カッター 41・41・・・・の周速度を調節することができる。
【0015】 符号6で指示するものは、前記カッター手段4の回転軸42を上下動させて、そ の回転軸42に串装された各円盤カッター41の刃先とベルト11面との間の距離を調 節するカッター位置調節手段である。このカッター位置調節手段6は、前記カッ ター手段4の支承部材44に配設された調節ボルト61と、この調節ボルト61端部の ハンドル62とから成り、このハンドル62を正逆方向に適宜回して回転軸42を上下 動させることにより、各円盤カッター41の刃先とベルト11上のチョッピングボー ドC面との間の距離を調節することができる。よって、切断対象となる食材mの 種類や硬軟等に応じて、チョッピングボードC上の食材mに対する各円盤カッタ ー41の刃先の切込力を最適の状態に設定することができる。
【0016】 符号7で指示するものは、前記円盤カッター41・41・・・・により切断される食材 mを載置したチョッピングボードCを切断時に下から受け支えるための受けロー ルである。この受けロール7は、前記カッター手段4の回転軸42真下のベルト11 内側に回転自在に配設されており、ベルト11との摩擦によってベルト11と同じ循 環方向に回転している。
【0017】 符号8で指示するものは、塊状の食肉から成る食材mを前記円盤カッター41・ 41・・・・の真下までスムーズに送り込み、かつ、その食材mが切断された後に切断 食材Mが各円盤カッター41に絡み付いて巻上がるのを防止するための食材巻上げ 防止手段であり、前記カッター手段4の各円盤カッター41の間に介装されたスペ ーサ43・43・・・・の下方に設けてある。この食材巻上げ防止手段8は、図3および 図4に示すように、略へ字状の細幅プレートから成る阻止部材81(図5参照)が 各スペーサ43の下方に食材の切断方向に沿って多数列設してあり、これらの阻止 部材81・81・・・・の一端に穿設された各孔に連結バー82を挿通し、この連結バー82 の両端をバー接続部83・83にてカッター手段4の支承部材44・44に着脱自在に取 り付けてある。前記阻止部材81・81・・・・によって、食材mが引っ掛かることなく スムーズに送り込まれると同時に、円盤カッター41・41・・・・にて切断された食材 Mの巻上がりが効果的に阻止されて、チョッピングボードC上に切断食材Mが整 然と並んだまゝ載置されることになる。また、各阻止部材81を取り外して、その 阻止部材81の表面に付着した食材を容易に掃除することもできる。
【0018】 ここで、本実施形態装置における食材切断機構を図6および図7に基いて説明 する。図6は説明上、円盤カッター41を食材mから上方へずらした状態を示した 略図であり、円盤カッター41の刃先Aで食材mの部位aを切断し、刃先Bで食材 部位bを切断する過程を示してあり、刃先Aから刃先Bまでの距離をD、食材m の切断部位aから切断部位bまでの距離をdとする。本実施形態においては、図 中の矢印に示すように円盤カッター41の周速度をベルト11上の食材mの移送速度 より速く設定してあるので、距離Dは距離dよりも大(D>d)となり、その速 度の差によって食材mの移送とともにその移送方向(図中の右方向)へ引き込む ようにして食材mを切断することになり、その結果、料理人が俎板上の食材を包 丁で引き切る如く食材mをスムーズかつ綺麗に切断することが可能となる。
【0019】 これに対し、図7は円盤カッター41の周速度をベルト11上の食材mの移送速度 と同一に設定した状態を示してある。この場合には、円盤カッター41の刃先Aか ら刃先Bまでの距離Dは食材mの切断部位aから切断部位bまでの距離d′と同 一になって、刃先A〜Bと切断部位a〜bとは1対1の対応となるため、図6の 切断のように食材mを引き切る状態にはならず、円盤カッター41によって食材m を単に回転切断するだけである。しかも、図6の切断と比べて、食材mの切断部 位a〜b(図中の斜線部)に円盤カッター41の刃先が接触する長さが短いので、 切れ味は悪くなる。よって、本実施形態装置において円盤カッター41の周速度を 食材mの移送速度より速く設定したことにより、食材mを包丁で引き切る如くス ムーズかつ綺麗に切断することが可能となったのである。
【0020】 上記の如く構成された本実施形態装置を用いて、塊状の食肉から成る食材mを 縦横に切断して賽の目状の食材Mを得る方法を図8〜図10に基いて以下に説明す る。
【0021】 まず、現場作業者が切断対象となる塊状の食材mをチョッピングボードC上に 適当に並べて載置し、そのチョッピングボードCを円盤カッター41・41・・・・の入 口側のベルト11上に載せる。すると、塊状の食材mが載置されたチョッピングボ ードCが矢印の搬送方向へ移動し、その移動方向に沿って塊状の食材mが各円盤 カッター41によって切断されて、図8の如き複数本の細幅の食材Mが得られる。 この切断の際には、円盤カッター41・41・・・・の周速度がベルト11上の食材mの移 送速度よりも速く設定され、かつ、各円盤カッター41の刃先とベルト11上のチョ ッピングボードC面との間の距離やベルト11のテンションなどが最適の状態に調 節されているので、料理人が俎板上の食材を包丁で引き切る如く食材mが確実に 切断されて複数本の細幅食材Mが飛散することなくチョッピングボードC上に整 然とした状態に並ぶことになる。
【0022】 つぎに、円盤カッター41・41・・・・の出口側へ移動した図8のチョッピングボー ドCを現場作業者が取って、そのチョッピングボードCを90度回転させてから 円盤カッター41・41・・・・の入口側のベルト11上に載せると、図9に示すように、 チョッピングボードC上の細幅食材Mが各円盤カッター41の刃先に対して直角に 並ぶことになる。そして、細幅食材Mが載置されたチョッピングボードCが矢印 の搬送方向へ移動すると、その移動方向に沿って細幅食材Mが切断されて、図10 の如き賽の目状の食材Mが得られる。この切断の際にも上記と同様、細幅食材M が飛散することなく確実に賽の目状に切断され、しかも、阻止部材81・81・・・・か ら成る食材巻上げ防止手段8が効果的に作用して、賽の目状食材Mが巻上がるこ となくチョッピングボードC上に整然と並んだまゝ載置される。
【0023】 このように、塊状の食材mを細幅食材Mに一旦切断した後にその食材Mを並び 換えるという面倒な作業を行う必要がなく、細幅食材Mが載置されたチョッピン グボードCを回転させてベルト11上にセットするだけで賽の目状の切断食材Mが 容易に得られるので、食材切断における作業能率が大幅に向上する。
【0024】 本考案の実施形態は概ね上記のとおりであるが、本考案は前述の実施形態に限 定されるものでは決してなく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内において種 々の変更が可能であって、例えば、一旦切断した細幅食材Mが載置されたチョッ ピングボードCを90度以外の角度だけ回転させて、賽の目以外の菱形等の形状 を有する切断食材Mを得ることも可能であり、このような変更態様も本考案の技 術的範囲に属することは言うまでもない。
【0025】
【考案の効果】
以上実施形態を挙げて説明したとおり、本考案にあっては、搬送ベルト上に載 置した食材の移送速度よりも円盤カッターの周速度を速く回転させるように構成 してあるので、熟練した職人が俎板上の食材を包丁で引き切る如く種々の食材を スムーズかつ綺麗に切断することができる。また、搬送ベルトのテンション調節 機構および円盤カッターの上下位置調節機構が配設してあるので、理想的な切断 状態に調節することができ、切断対象となる食材を飛散させることなく整然とし た状態に確実に切断することができるうえに、ベルトとプーリの間の滑りによる 動力損失を最小限に抑えて伝達効率を向上させたり、ベルトの寿命を増大させた りすることができて、耐久性の向上を図ることも可能となる。さらに、本考案に あっては、従来の食材切断装置のように搬入・搬出用の2本の搬送ベルトを使用 したり受けロールを交換したりする必要もないので、構造が非常に簡素になって 装置のコストも低減することができる。
【0026】 また、本考案によれば、上記の如く食材を飛散させることなく整然と切断する ことができるので、塊状の食材を一旦細幅状に切断した後にその食材を並び換え ることなく、その細幅食材が載置されたチョッピングボードを90度回転させて ベルト上にセットするだけで賽の目状の食材を得ることができて、食材切断にお ける作業能率が大幅に向上する。しかも、本考案装置は縦切用のカッターのみを 備えた簡素な構造であるため、安価で省スペース的な切断装置が得られ、このよ うな本考案装置で上記の如き賽の目状の食材切断を行うことができる。よって、 食材切断における実用価値は頗る大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態である食材切断装置の側面説
明図である。
【図2】本実施形態装置の構成部材の一部を省略した状
態の切断装置の正面説明図である。
【図3】本実施形態装置の食材巻上げ防止手段の入口近
傍を示す部分斜視図である。
【図4】本実施形態装置の食材巻上げ防止手段の出口近
傍を示す部分斜視図である。
【図5】本実施形態装置の食材巻上げ防止手段の一部を
示した拡大斜視図である。
【図6】本実施形態装置の切断機構を略図で示した説明
図である。
【図7】本実施形態装置の切断機構の理解を助けるため
に図6と対比させて示した説明図である。
【図8】本実施形態装置を用いて食材を細幅状に切断し
た状態を示した平面説明図である。
【図9】図8の細幅食材が載置されたチョッピングボー
ドを90度回転させて円盤カッター入口側のベルト上に
セットした状態を示した平面説明図である。
【図10】図9の状態から食材を賽の目状に切断した状態
を示した平面説明図である。
【図11】従来の食材切断装置の切断部位近傍を簡略化し
て示した側面説明図である。
【符号の説明】
1 コンベヤ手段 11 ベルト 12 駆動プーリ 13 従動プーリ 2 コンベヤ駆動手段 21 電動モータ 22 スプロケット 23 チェーン 3 テンション調節手段 31 調節ボルト 32 ハンドル 3′ テンションロール 4 カッター手段 41 円盤カッター 42 回転軸 43 スペーサ 44 支承部材 5 カッター駆動手段 51 電動モータ 52 スプロケット 53 チェーン 6 カッター位置調節手段 61 調節ボルト 62 ハンドル 7 受けロール 8 食材巻上げ防止手段 81 阻止部材 82 連結バー 83 バー接続部 m (切断前の)食材 M (切断後の)食材 F 装置フレーム C チョッピングボード P 保護カバー S カッター R 受けロール B 搬送ベルト U プーリ K 小ロール

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置フレームFの両端に配設した駆動プ
    ーリ12および従動プーリ13の間に架け渡した無端環状の
    ベルト11を循環させて食材を移送するコンベヤ手段1
    と;このコンベヤ手段1の駆動プーリ12を電動モータ21
    の駆動により変速可能に回転させるコンベヤ駆動手段2
    と;前記コンベヤ手段1のベルト11上の食材をそのベル
    ト11の進行方向に沿って回転切断する複数の円盤カッタ
    ー41・41・・・・を、回転軸42上に所要間隔に串装して成る
    カッター手段4と;このカッター手段4の回転軸42を電
    動モータ51の駆動により変速可能に回転させるカッター
    駆動手段5とを含んでおり、前記カッター手段4の円盤
    カッター41・41・・・・の周速度を前記ベルト11上の食材の
    移送速度より速く回転させることによって、ベルト11上
    の当該食材を前記各円盤カッター41にて回転切断可能に
    構成したことを特徴とする食材切断装置。
  2. 【請求項2】 装置フレームFの両端に配設した駆動プ
    ーリ12および従動プーリ13の間に架け渡した無端環状の
    ベルト11を循環させて食材を移送するコンベヤ手段1
    と;このコンベヤ手段1の駆動プーリ12を電動モータ21
    の駆動により変速可能に回転させるコンベヤ駆動手段2
    と;前記コンベヤ手段1の従動プーリ13を搬送方向へ進
    退移動可能に支承して、ベルト11のテンションを調節す
    る機構を備えたテンション調節手段3と;前記コンベヤ
    手段1のベルト11上の食材をそのベルト11の進行方向に
    沿って回転切断する複数の円盤カッター41・41・・・・を、
    回転軸42上に所要間隔に串装して成るカッター手段4
    と;このカッター手段4の回転軸42を電動モータ51の駆
    動により変速可能に回転させるカッター駆動手段5と;
    前記カッター手段4の回転軸42を上下動させて、その回
    転軸42に串装された各円盤カッター41の刃先とベルト11
    面との間の距離を調節するカッター位置調節手段6とを
    含んでおり、前記カッター手段4の円盤カッター41・41
    ・・・・の周速度を前記ベルト11上の食材の移送速度より速
    く回転させることによって、ベルト11上の当該食材を前
    記各円盤カッター41にて回転切断可能に構成したことを
    特徴とする食材切断装置。
  3. 【請求項3】 装置フレームFの両端に配設した駆動プ
    ーリ12および従動プーリ13の間に架け渡した無端環状の
    ベルト11を循環させて食材を移送するコンベヤ手段1
    と;このコンベヤ手段1の駆動プーリ12を電動モータ21
    の駆動により変速可能に回転させるコンベヤ駆動手段2
    と;前記コンベヤ手段1の従動プーリ13を搬送方向へ進
    退移動可能に支承して、ベルト11のテンションを調節す
    る機構を備えたテンション調節手段3と;前記コンベヤ
    手段1のベルト11上の食材をそのベルト11の進行方向に
    沿って回転切断する複数の円盤カッター41・41・・・・を、
    回転軸42上に所要間隔に串装して成るカッター手段4
    と;このカッター手段4の回転軸42を電動モータ51の駆
    動により変速可能に回転させるカッター駆動手段5と;
    前記カッター手段4の回転軸42を上下動させて、その回
    転軸42に串装された各円盤カッター41の刃先とベルト11
    面との間の距離を調節するカッター位置調節手段6と;
    前記カッター手段4の円盤カッター41・41・・・・間の下方
    に各々列設された阻止部材81・81・・・・から成る食材巻上
    げ防止手段8とを包含して構成されることを特徴とした
    食材切断装置。
  4. 【請求項4】 装置フレームFの両端に配設した駆動プ
    ーリ12および従動プーリ13の間に架け渡した無端環状の
    ベルト11を循環させて食材を移送するコンベヤ手段1
    と;このコンベヤ手段1の駆動プーリ12を電動モータ21
    の駆動により変速可能に回転させるコンベヤ駆動手段2
    と;前記コンベヤ手段1のベルト11上の食材をそのベル
    ト11の進行方向に沿って回転切断する複数の円盤カッタ
    ー41・41・・・・を、回転軸42上に所要間隔に串装して成る
    カッター手段4と;このカッター手段4の回転軸42を電
    動モータ51の駆動により変速可能に回転させるカッター
    駆動手段5とを含んでおり、前記カッター手段4の円盤
    カッター41・41・・・・の周速度を前記ベルト11上の食材の
    移送速度より速く回転させることによって、ベルト11上
    のチョッピングボードCに載置した食材を前記各円盤カ
    ッター41にて一旦回転切断せしめた後、この切断された
    食材を載置したチョッピングボードCを垂直方向の回り
    に所要角度だけ回転させてから、当該チョッピングボー
    ドCを各円盤カッター41入口側のベルト11上にセットし
    てチョッピングボードC上の切断食材を再度移送・切断
    することにより、食材を所要形状に切断可能としたこと
    を特徴とする食材切断装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016020023A (ja) * 2014-07-16 2016-02-04 株式会社紀文食品 食品切断装置
CN108044672A (zh) * 2017-12-25 2018-05-18 平江县弘宇机械制造有限公司 一种面筋多功能自动切断机
CN110199609A (zh) * 2019-06-11 2019-09-06 山东思代尔农业装备有限公司 马铃薯种薯制备切块机纵切装置
CN113950891A (zh) * 2021-11-12 2022-01-21 东北农业大学 一种新型马铃薯切块机圆盘式切割器

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