JP3127860U - 大根のスライス作業機 - Google Patents

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洋三 森
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Abstract

【課題】スライス刃を備えた回転円盤を回転させて回転円盤上に載置した大根を長手方向にスライスする作業機について、大根の太さや長さの如何、スライス片の厚さの如何に関わらず、幅方向及び長手方向にきちんと受け皿に積み重ねられるように、当該受け皿の構造を工夫すること。
【解決手段】スライス刃を備えた水平な回転円盤を回転させて当該回転円盤上に載置した大根を長手方向にスライスし、そのスライス片を回転円盤の下方の受け皿に落下させるスライス作業機について、上記受け皿の側面形状が全体として「ヘ」の字状であり、その第1傾斜面(回転円盤の回転方向後方の傾斜面)が上記回転円盤の回転方向後方に下がった傾斜面であり、第2傾斜面(回転円盤の回転方向前方の傾斜面)が上記回転円盤の回転方向前方に下がった傾斜面であり、上記受け皿は回転円盤の半径方向に対して直角に配置されており、その平面形状が全体として細長であること。
【選択図】図8

Description

この考案は、大根を長手方向にスライスする(薄切りする)作業機に関するものであり、大根の長手方向のスライス片(薄片)が受け皿上に落下して整然と積み重ねられ、大根1本分のスライス片の塊をまとめて、例えば細断などの次の加工に供することができるものであり、大根を細長く細断加工するときに有効なものである。
大根は円盤状にスライスしたりあるいは長手方向にスライスし、またこれらをさらに細断するなどして、漬け物や乾物等に加工される。
大根を円盤状にスライスするものとして、図9に示すように、スライス刃Kを備えた回転円盤Dに対して大根Rを縦にして押しつけて上記スライス刃Kで円盤状にスライスし、円盤状スライス片sをシューターに落下させ、当該シューターで機外に排出させるものがある(特開平5−56871号公報)。
また、大根を長手方向にスライスするものとして、コンベアにスライス刃を設け、コンベア上にその走行方向に向けて大根を載せ、コンベアを走行させてスライスし、細長いスライス片をシューターに落下させ、当該シューターで機外に排出させるものがある(特公平2−15356号公報)。
また、固定されたスライス刃に対して大根を長手方向にスライドさせてスライスし、そのスライス片を落下させるようにしたものもある(実用新案登録第3055570号公報)。
上記の大根を長手方向にスライスするものはいずれもスライスすると同時にスライス片を縦方向の多数の細長片に細断するものである。そして、細長片に細断されたもの(上記公知文献において「いかん手」と称しているもの)はそのまま乾燥されるのであるから、スライスして直ぐ後にさらになんらかの加工がなされることは予定されておらず、したがって、細長く細断されたスライス片Sをシューターで機外へ排出させることでばらばらになることは全く問題にしていない。
なお、以上の従来技術におけるスライス刃の切り込み深さは、適宜の手段(例えば調節ネジなど)で調整可能であって、この切り込み深さを調整することによってスライス片の厚さが自在に調整される。
また、図10に示すように、回転円盤にスライス刃を設けこれを回転させて長手方向にスライスするのが最も単純な構成であり、作動が静かであることは常識的に明らかである。
回転円盤のスライス刃によって大根Rを長手方向にスライスするについては、回転円盤を垂直面内で回転させるか、水平面内で回転させるかのいずれかであるが、回転円盤を垂直平面で回転させると削られたスライス片Sがほぼ垂直(縦方向)に落下し、それで細長いスライス片Sの先端が受け面に当たって折損するから、それはできない。したがって、この場合は、回転円盤を水平にしてその上に大根Rを横に寝かせて長手方向にスライスし、スライス片Sを斜めにして落として受け面B上に積み重ねさせることになる(図10)。そうすると、スライス片Sの先端面が曲面であり、この曲面が受け面B(図10参照)や受け面上のスライス片Sに当たって当該スライス片Sが様々な方向に倒れる。したがって、スライス片Sは受け面B上でばらばらな方向に向いて積み重なることになる。このため、その後にこれをさらにまとめて切削加工するには、ばらばらに重ねられたスライス片Sを手作業でまとめてきちんと重ね合わせる必要がある。他方、長手方向のスライス片Sは細長いこともあってきわめて柔らかく、折れやすいので慎重に取り扱う必要があり、その作業能率が非常に悪い。
また、例えば、回転円盤Dのスライス刃Kで大根Rを長手方向にスライスする場合、大根Rの先端から切り込まれたスライス刃が前進して舌状のスライス片S−1が段々長くなるにつれて、そのスライス片は垂れ下がり(図10(a)参照)、最終的に大根Rから離れて受け面上に落下する。他方、大根Rからスライス片が2枚、3枚と削り出されて行くと、その後に削り出されるスライス片の幅が段々に広くなり、最大幅になってから段々に狭くなるので、一枚一枚のスライス片Sの幅が異なる。また、スライス片は大根から切り離されると、その後落下して行き、その落下距離が長いとスライス片Sが落下衝撃で折損する恐れがあるので、回転円盤Dと受け面B(図10参照)の間の落差(スライス片の落下距離)はできるだけ小さい方がよい。他方、大根の長さは様々で、そのためにスライス片Sの長さが長短様々であり、また、スライス刃が大根に対して前進して舌状のスライス片Sー1(図10(a)参照)の長さが長くなって行くと、当該スライス片S−1の垂れ下がり具合が変化し、したがって、その先端が受け面Bに接する位置が一様にならない。
また、大根Rの長さやスライス片Sの厚さにもよるが、大根から垂れ下がった舌状のスライス片S−1の先端が受け面Bに当接し、その後、さらに下がってゆくとき、その先端部分se(図10(b))で折曲がってしまうなどのために、受け面B上に必ずしも一様に倒れず、したがって、スライス片Sはきちんとは積み重ねられない。
他方、1本の大根から削り出された多数のスライス片Sをひと纏めにしてこれを細断する場合(例えば多数の細片に分割する場合)は、全てのスライス片がその幅方向及び長手方向にきちんと重なって元の大根のような形態に整うことが望ましい。なぜなら、スライス片の重なりがばらばらであれば、これを人手できちんと並べ直さなければならず、また、このときスライス片Sが折損してしまうおそれもあるので、扱いが慎重になり、そのため作業能率が非常に悪くなるからである。
したがって、回転円盤のスライス刃で大根を長手方向にスライスする作業機は、スライス片がその受け面B上できちんと積み重なるものでなければ、実用には供し得ない。
以上のとおりであるから、回転円板のスライス刃で大根を長手方向にスライスする作業機を実現するには、大根の長さや太さの如何、スライス片の厚さの如何に関わらず、幅方向及び長さ方向にきちんと重なった状態で受け面に積み重ねられるように、スライス片Sを受ける部分の構造を工夫する必要がある。
特開平5−56871号公報 特公平2−15356号公報 実用新案登録第3055570号公報
この考案の課題は、スライス刃を備えた回転円盤を回転させて当該回転円盤上に載置した大根を長手方向にスライスする作業機について、大根の太さや長さの如何、スライス片の厚さの如何に関わらず、幅方向及び長手方向にきちんと受け皿に積み重ねられるように、当該受け皿の構造を工夫することである。
上記課題を解決するための手段は、スライス刃を備えた水平な回転円盤を回転させて当該回転円盤上に載置した大根を長手方向にスライスし、そのスライス片を回転円盤の下方の受け皿に落下させるスライス作業機について、その受け皿の構造を次のようにしたものである。
(イ)上記受け皿の側面形状が全体として「ヘ」の字状であり、その第1傾斜面(回転円盤の回転方向後方の傾斜面)が上記回転円盤の回転方向後方に下がった傾斜面であり、第2傾斜面(回転円盤の回転方向前方の傾斜面)が上記回転円盤の回転方向前方に下がった傾斜面であり、
(ロ)上記受け皿は回転円盤の半径方向に対して直角に配置されており、その平面形状が全体として細長であること。
なお、上記の回転円盤の回転方向後方は、図1における左方がこれに当たり、他方、回転円盤の回転方向前方は、第1図における右方がこれに当たる。
〔作用〕
回転円盤の下面から受け皿までの垂直距離は大根の長さに比して短く、また、回転円盤は、スライス片が大根から切り離されたとき、スライス片が回転方向後方に飛ばされないでほぼ真下に落下する程度の緩やかな回転速度で駆動される。
水平な回転円盤に載せられた大根が当該回転円盤のスライス刃により、その先端から頭部に向けて所定の厚さでスライスされる。このとき、スライス刃が前進するに伴って削り出されるスライス片が長くなり、そして垂れ下がり、その先端が受け皿の上記第1傾斜面に当接し、当該第1傾斜面に沿う格好で回転円盤の回転方向前方に徐々に傾倒してゆき、受け皿の受け面(第1傾斜面と第2傾斜面)に前倒しになる。そして、これが繰り返されてスライス片が受け皿に順次積み重ねられて行く。
ところで、スライス片の先端は下降しながら受け皿の上記第1傾斜面に当接するが、このときその先端は、第1傾斜面に対して斜め上方から(例えば60度の侵入角度で)で侵入して当接する。そして、スライス片は伸張して回転円盤の回転方向前方に傾倒しながら、その先端が第1傾斜面を滑って下降する。他方、スライス刃が大根の頭部へ向かって前進し、垂れ下がったスライス片の後端(上端)が回転方向前方に移行してゆくので、スライス片全体は第1傾斜面、第2傾斜面に段々に前傾して倒れ込み、そして最後に、スライス片が大根の頭部から切り離されたとき、その上部が上記第2傾斜面に落下する。このとき、スライス片の後部(又は上部)が第1傾斜部とは反対方向の第2傾斜面に横たわるので、スライス片はその長手方向において第1傾斜面、第2傾斜面によって安定して支えられ、また、積み重なった状態でも安定的に保持される。
したがって、スライス片はその幅や長さの如何、さらに厚さの如何に関わらず、 受け皿の所定位置にきちんと積み重ねられ、その位置に安定的に保持されることになる。
なお、上記の第1傾斜面の傾斜角度が小さすぎると、スライス片の先端の第1傾斜面に対する滑りが悪く、したがって、上記作用が奏されず、他方、傾斜角度が大き過ぎると、第1傾斜面を滑り易く、多数のスライス片が積み重なったときに全体がずり落ちて、スライス片が安定的に積み重ならなくなる。第2傾斜面が前方に傾斜していることで、第1傾斜面とは反対方向に作用し、第1傾斜面による上記のずり落ちを抑制する作用を奏する。
以上のことから、受け皿の第1傾斜面の傾斜角は25度乃至35度が適当であり、また、上記第2傾斜面の傾斜角度は、第1傾斜面の傾斜角度の大きさとのかねあいで、上記作用を奏する程度に適宜選択される。
上記受け皿は基本的には単なる平板であるが、その一部に垂直フランジを設けて断面L形にすることによって、受け皿をフレームに容易に取付けることができる。
また、当該受け皿の長手方向中央に切り欠を設ければ、受け皿に多数のスライス片が積み重ねられたとき、これを上記切り欠のところで片手で掴んで持ち上げて浮かすことができるので、その後、他方の手を添えることによって受け皿から容易にとり出すことができる。すなわち、スライス片は柔らかくて、その長手方向両端部が垂れ下がって全体が弓形に湾曲するので、受け皿から取り出し難いが、受け皿は平板であるので、スライス片の塊を少し持ち上げて受け皿からその中央部分を少し浮かした状態にし、この状態で手前に引くことで無理なく容易にスライス片を受け面から引き出すことができる。
受け皿は、回転円盤の下面から下方に100mm〜150mmの高さの位置に配置することができる。この落差は大根の長さに比して短いから、スライス片が受け皿に落下するときの衝撃は極めて小さく、したがって、落下したスライス片が横滑りしてその重なりが大きくずれることはない。
以上のように、水平な回転円盤のスライス刃で大根を長手方向にスライスするようにし、落下する細長いスライス片を直下の受け皿の第1傾斜面で受け止めるようにしたものであり、また、当該受け皿の受け面が回転円盤の回転方向後方の第1傾斜面と同回転方向前方の第2傾斜面とによるものであり、第1傾斜面が回転円盤の回転方向後方に傾斜し、第2傾斜面が同回転方向前方に傾斜しているから、大根を長手方向にスライスする作業が極めて円滑に、能率的に行われる。そして、大根を長手方向にスライスしたスライス片の先端(下端)は、まず上記第1傾斜面に当接し、次いで上記第1傾斜面、第2傾斜面に順次受け止められる。したがって、受け皿と回転円盤間の落差が小さく、スライス片の受け皿への落下衝撃が小さく、スライス片は衝撃無しに滑らかに受け皿に積み重ねられる。
また、スライス片はその下端が受け皿の第1傾斜面に対して斜め上方から進入してこれに斜めに当接して滑るので、スライス片の先端面が水平な受け皿にほぼ垂直方向から突き当たってその下方部分が折れ曲がることはなくて、スライス片はその下端が第1傾斜面に対して鋭角的に侵入してその平面が当接し、第1傾斜面に合わさるような格好で回転方向前方に倒れ込む。
したがって、スライス片はまっすぐに伸張した状態できちんと積み重ねられる。
次いで、図面を参照しながら実施例を説明する。
この実施例では、平面視で四角なフレームFの後端に左右一対のハンドルHがあり、フレームFの先端、後端にそれぞれ左右の脚L,L1が突設されている。そして、これらの前後左右の4つの脚が接地して、フレームFが水平に保持される。機体前方の左右の脚L,Lの下端に車輪Wがあるので、ハンドルHを持ち上げて機体後方の左右の脚L1,L1を浮かせれば、車輪W,Wを走行させてスライス作業機を簡単容易に移動させることができる。
四角なフレームFの中心に垂直軸10があり、この垂直軸10の上端に回転円盤Dの中心が連結されており、この回転円盤Dが3つのゴムロール11で回転自在に支持されている。この3つのゴムロール11は同一円周上にほぼ等間隔に配置されてフレームFに取り付けられており、水平軸によって回転自在に支承されていて、回転円盤Dの外周下面を3点で支持している。
回転円盤Dはその外周に下方に延びる環状フランジfがあり、この環状フランジfの下端が上記ゴムロール11に支持されている。なお、ゴムロール11に換えて、ゴムボールを用いることもできる。
フレームFの下に駆動モータMが取付けられており、その駆動プーリp1でベルトbを介して垂直軸10のプーリp2を駆動している。回転円盤Dの上面の大部分が後方カバーC1と前方カバーC2とでカバーされているが、後方カバーC1の先端の直線縁e1と、前方カバーC2の後端の直線縁e2及び傾斜縁e3との間に大きな隙間(カバーされていない部分)があり、この隙間に大根を投入して回転円盤上に載置するようになっている。そして上記隙間は、細長い直線状隙間12と、扇状隙間13とによるものであり、直線状隙間12、扇状隙間13は、曲がった大根でも支障なくここに落とし込める程度の幅を有している。
フレームFの前方部分にスタンド部材15が上方に突設されており、このスタンド部材15に上下一対の平行リンク16,16が連結されている。また、この平行リンク16,16の後端にヘッド17が連結されている。そして、このヘッド17の下端に加圧板18が取り付けられている。この加圧板18は後方カバーC1、前方カバーC2の間の上記隙間12,13に投入された大根Rを押さえるもので、平行リンク16,16を復帰バネ19に抗してヘッド17の操作アームhを押し下げて大根Rを保持するものである。
回転円盤Dのスライス刃Kが半径方向に配置されており、そして、受け皿30が回転円盤Dの下方に設けられている。回転円盤Dの下面から受け皿30までの落差はほぼ100mmである。この受け皿30はフレームFの後縁と平行で、後方カバーC1、前方カバーC2による上記隙間12,13の下方に位置している。
受け皿30は幅120mmの細長の平板であって、その受け面は第1傾斜面31と第2傾斜面32とによるものである。そして、その側面平面形状が全体として「へ」の字形に折曲しており、第1傾斜面31と第2傾斜面32とのなす角度は125度である。また、第2傾斜面32の先端(図7において右端)に第3傾斜面33が斜め上方に設けられている。因みに、第1傾斜面31の長さは150mm、第2傾斜面の長さはぼぼ300mmであり、第1傾斜面31、第2傾斜面32の幅はともに約120mmである。
第1傾斜面31及び第2傾斜面32の後方側端(機体の前後方向における後方の側端)は解放されており、前方側端(機体の前後方向における前方の側端)に垂直フランジ34がある。そして、垂直フランジ34の上辺の左右両端に2つの孔34a,34bがあり、左方の孔34aの第2傾斜面32からの高さは右方の孔34bの高さよりもほぼ25mm低い。そしてこれらの孔34a,34bの上記孔にネジを挿入し、これをフレームのネジ孔にねじ込んで垂直フランジ34をフレームに固定する。
この実施例ではフレームFに取り付けられた状態で、受け皿30の第1傾斜面31が機体左右方向の水平面に対して30度傾斜し、第2傾斜面32が左右方向の水平面に対して5度傾斜している。すなわち、図7(a)において第1傾斜面31は回転円盤の回転方向後方に30度傾斜し、第2傾斜面32は前方に5度傾斜している。
また、受け皿30の長手方向中央に切り欠40が設けられている。この切り欠40は受け皿30に積み重ねられたスライス片Sの塊を片手でひと掴みできるようにしたものであり、幅は片手の手のひらが容易に入る程度で、この例では120mmである。
受け皿30に積み重ねられたスライス片Sの塊りを片手で掴んで持ち上げて受け皿の受け面から持ち上げることができるので、スライス片Sの塊をそのまま受け皿から取り出すことができる。
次いで、図8を参照しながら、実施例の作動を説明する。
操作アームhでヘッド17を持ち上げておいて、大根Rを前方カバーC1、後方カバーC2の間の隙間に投入する。そして、操作アームhを下げて加圧板18で大根を押さえると、大根Rが回転円盤Dのスライス刃Kでスライスされる。
大根の先端から例えば200mm程度まで削られると、そのときのスライス片Sが、円弧状に垂れ下がり(図8(b))、さらにスライス刃Kが前進すると舌状のスライス片S−1が下方に向かって延び、その先端が第1傾斜面31に当接し(図8(b))、その後、当該第1傾斜面を下方に滑る。そして、細長い舌状のスライス片S−1は、その先端が第1傾斜面を下方に滑りながら右方(回転円盤の回転方向前方)に傾斜し、やがて大根Rの頭部から切り離れる。このようにして大根の頭部から切り離されたとき、その右端が第2傾斜面32上に前倒れに落下する。
以上の様な過程を経て、スライス片Sは受け皿30の受け面(第1傾斜面31と第2傾斜面32)上に横たわる。そして、これが順次繰り返されて段々に積み重ねられる(図8(c))。
第2傾斜面32の切り欠40のところで受け皿30のスライス片Sの塊をひと掴みにし、少し持ち上げて受け皿30から少し浮かしてからもう一方の手を差し込んで、両手でスライス片Sの塊を持って手前に引く。このようにすることによって、スライス片Sの塊は受け皿30から容易に取り出される。
スライス刃の切り込み深さについては、従来技術におけると同様に、これを調節ネジ等による調節手段(詳細は省略)で調節自在になっており、これによってスライス片Sの厚さが加減される。
は、実施例の作業機をその後上方からみた斜視図である。 は、実施例の作業機をその右上方からみた斜視図である。 は、実施例の裏側からみた斜視図である。 は、実施例の側面図である。 は、実施例のフレームの平面図である。 は、実施例のフレームの側面図である。 (a)は、受け皿の正面図、(b)は平面図である。 は、実施例によって大根を長手方向にスライスする様子を模式的に示す正面図である。 (a)は、回転円盤のスライス刃で大根を円盤状にスライスする従来例の回転円盤を下から見た斜視図であり、(b)はスライスしている状態を模式的に示す断面図である。 は、図9の従来例で大根を長手方向にスライスするときのその様子を模式的に示す正面図である。
符号の説明
B:受け面
C1:後方カバー
C2:前方カバー
D:回転円盤
F:フレーム
H:ハンドル
K:スライス刃
L,L1: 脚
M:駆動モータ
R:大根
S:スライス片
S−1:舌状スライス片
W:車輪
b:ベルト
e1,e2:直線縁
e3:傾斜縁
f:環状フランジ
h:操作アーム
p1:駆動プーリ
p2:プーリ
s:円盤状スライス片
10:垂直軸
11:ゴムロール
12:直線状隙間
13:扇状隙間
15:スタンド部材
16:平行リンク
17:ヘッド
18:加圧板
30:受け皿
31:第1傾斜面
32:第2傾斜面
33:第3傾斜面
34:垂直フランジ
34a,34b:孔
40:切り欠

Claims (4)

  1. スライス刃を備えた水平な回転円盤を回転させて当該回転円盤上に載置した大根を長手方向にスライスし、そのスライス片を回転円盤の下方の受け皿に落下させるスライス作業機において、
    上記受け皿の側面形状が全体として「ヘ」の字状であり、その第1傾斜面が上記回転円盤の回転方向後方に下がった傾斜面であり、第2傾斜面が上記回転円盤の回転方向前方に下がった傾斜面であり、
    上記受け皿は回転円盤の半径方向に対して直角に配置されており、その平面形状が全体として細長であることを特徴とする大根のスライス作業機。
  2. 上記受け皿の第1傾斜面の傾斜角が25度乃至35度である請求項1の大根のスライス作業機。
  3. 上記受け皿は単なる平板であり、その一部に取り付け用の垂直フランジが設けられていて断面L型であり、さらに、当該受け皿の長手方向中央に受け面を横切る切り欠が設けられている請求項1の大根のスライス作業機。
  4. 上記受け皿が上記回転円盤下面よりも100mm〜150mm下方に配置されていて、大根からその長手方向に削り出された舌状スライス片が大根の頭部から切り離される前にその先端が受け皿の上記第1傾斜面に当接して下方に滑るようになっている請求項1の大根のスライス作業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009101433A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Watanabe Seiki Kk 根菜類の加工装置

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