JP3099106B2 - 長尺生地の縁縫い用の三つ巻装置 - Google Patents

長尺生地の縁縫い用の三つ巻装置

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JP3099106B2
JP3099106B2 JP07265890A JP26589095A JP3099106B2 JP 3099106 B2 JP3099106 B2 JP 3099106B2 JP 07265890 A JP07265890 A JP 07265890A JP 26589095 A JP26589095 A JP 26589095A JP 3099106 B2 JP3099106 B2 JP 3099106B2
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豊樹 大橋
治 森
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株式会社バルダンソーイングマシン
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺生地の端縁に
三つ巻部を形成するための三つ巻装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】布生地から布製品を作る場合、その布生
地を長尺なものとした方が布製品の連続加工が容易とな
るから、近年の布生地はその殆んどが長尺生地とされて
いる。一方、この長尺生地の端縁は、この長尺生地の全
幅を利用して製品化しようと、裁断して製品化しよう
と、いずれの場合も「縁縫い」を施さなければならな
い。何故なら、布生地の端縁は「ほつれ」易いからであ
り、仮りにほつれないとしても見栄えが悪い部分だから
である。
【0003】以上のような長尺生地の縁縫いは、例えば
特公昭57ー17554号公報にて提案されている「長
尺物縫自動縫製機」、特公昭59ー4155号公報の
「縁縫装置」、あるいは特公昭62ー19878号公報
の「蛇行制御装置付ミシン」等によって行われるもので
あるが、布製品によってはこのような技術によって形成
される縁縫いでは不十分なものがある。すなわち、スカ
ーフ、カーテン、ふろしき、あるいはタオルのような平
面的な布製品の場合には、例えば図21の(ロ)に示す
ように、その縁を三つ巻して三重構造の縁縫いを施す必
要があるが、このような縁縫いはこれを機械的に行おう
とすると非常に難しいものである。
【0004】このような縁部を三つ巻きした布製品の代
表として例えばタオルを採ってみてみると、このタオル
の三つ巻部は、図22に示すような通称ラッパ管とよば
れるものを、縁縫いを行うミシンの前方に配置してなさ
れているのが現状である。このラッパ管は、タオル生地
の端縁を径の大きい方から挿入することにより三つ巻部
を形成しておき、図22中の矢印に示した方向にタオル
生地を案内することにより、ラッパ管の出口において、
端縁を三つ折りしたものとするものであり、この部分に
ミシンによる縫製を施すことにより、図21の(ロ)に
示したような三つ巻部を連続的に形成した半製品が形成
されるのである。
【0005】この図22に示したような従来のラッパ管
は、三つ巻部を自動的かつ高速で形成するのに非常に有
効なものであるが、次のような問題が生じて来ているも
のである。すなわち、例えばタオルについてみると、そ
の原反である長尺生地は、図21の(イ)に示したよう
に形成されていて、この長尺生地の端縁は厚さが一定で
なくなってきているのであり、均等厚さの長尺生地を対
象とする図22に示した従来のラッパ管では対応できな
くなっているのである。
【0006】長尺生地の端縁の厚さが均等でなくなって
きている理由は、例えば、タオル生地を例に採ってみる
と、図21の(イ)に示すように、長尺生地に種々織成
を変えた部分を形成しているからである。つまり、タオ
ルという布製品を形成するには大部分を例えばパイル織
部として、このパイル織部の間にタオルの端となる第1
平織部を構成し、これと次の第1平織部とを後に切断さ
れる第2平織部によって連続させて、原反である長尺生
地を形成しているのである。パイル織部の両側は前述し
た三つ巻部を形成するために、第2平織部と略同じ厚さ
になっているが、第1平織部はタオルに豪華さをもたせ
るために比較的厚く形成されるため、結果として、長尺
生地の端縁に凹凸が生ずることになるのである。
【0007】以上のような端縁が凹凸になっている長尺
生地を、図22に示した従来のラッパ管に通そうとして
も、厚い部分が障害となってうまく通らないし、場合に
よっては長尺生地の端縁がこのラッパ管から外れてしま
って三つ巻部を形成できなくなってしまう。これを解消
するために、ラッパ管を厚いものが通る大きさのものに
変更すると、今後は薄い部分の三つ巻きができなくなっ
てしまうという不都合を生ずるのである。以上のこと
は、長尺生地の搬送が早ければ早いほど生ずる問題であ
る。
【0008】そこで、本発明者等は、従来の三つ巻部形
成のためのラッパ管に代わるものとして、生地の厚さに
変化があっても、これの端縁に三つ巻部を形成すること
のできる装置を開発をすべく種々検討を重ねてきた結
果、本発明を完成したのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の実状
に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題
は、端縁に凹凸のある長尺生地に三つ巻部を確実に形成
することである。
【0010】すなわち、請求項1に係る発明の目的とす
るところは、端縁の厚さが均等なものである場合は勿
論、不均等なものであっても、その端縁に三つ巻部を確
実に形成することができ、なおかつ長尺生地の搬送が高
速化されてもその三つ巻部を確実に形成できるようにす
るための三つ巻装置を提供することにある。
【0011】特に、請求項2に係る発明の目的とすると
ころは、上記請求項1の発明と同様な効果を発揮するこ
とができて、案内部材20の水平片形成部材22によっ
て形成された長尺生地50の縁部52における水平片
が、巻込片形成部材23によって巻込片となるに際し
て、その巻込みを安定した状態で行えるようにすること
であり、これにより、三つ巻部51の高速での形成をよ
り確実に連続に形成することができるようにした三つ巻
装置100を提供することにある。
【0012】そして、特に請求項3に係る発明の目的と
するところは、上記請求項2の発明と同様な効果を発揮
することができて、長尺生地50の縁部52にたて糸等
の裁断による糸くず60が存在している場合に、この糸
くず60を三つ巻部51内に完全に折り込んで、縁縫い
完了後の三つ巻部51において、この糸くず60がヒゲ
のように飛び出さないようにすることのできる三つ巻装
置100を提供することにあるのである。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明の採った手段は、以下に示す
実施形態において使用する符号を付して説明すると、
「長尺生地50を長手方向に搬送しながら、この長尺生
地50の縁部52にミシン210による縁縫いを連続的
に行う縁縫装置200に付設されて、ミシン210の前
方に位置する縁部52に三つ巻部51を連続的に形成す
るための三つ巻装置100であって、この三つ巻装置1
00を、長尺生地50の縁部52によって包み込まれる
巻込み芯体10と、この巻込み芯体10の周囲に支持台
30を介して配置されて、縁部52を外側から巻込み芯
体10に向けて案内する案内部材20とにより構成し、
巻込み芯体10を、縁部52を上方から押圧する押圧面
14とこれに直交する垂直面15を有する角柱状の基体
11と、この基体11の先端にそれぞれ一体化されて、
押圧面14に連なる押圧面を有した第1区画板12と、
垂直面15に連続して終端が押圧面14と略平行になる
案内曲面13aを有した第2区画板13とにより構成す
るとともに、案内部材20を、縁部52を基体11の垂
直面15に向けて折り込む垂直片形成部材21と、これ
によって形成された垂直片53の端縁を基体11の上面
16に折り込む水平片形成部材22と、これによって形
成された水平片54を第2区画板13に沿って折り込む
巻込片形成部材23とにより構成したことを特徴とする
三つ巻装置100」である。
【0014】すなわち、本発明に係る三つ巻装置100
は、図1及び図2に示すように、縁縫装置200の縁縫
ミシン210と案内装置220との間に付設されるもの
であり、長尺生地50の縁部52の巻き込み中心となる
巻込み芯体10と、この巻込み芯体10の周囲に配置さ
れて縁部52の巻込み芯体10に対する巻き込みを助け
る案内部材20とにより構成したものである。
【0015】そして、この三つ巻装置100は、この中
に挿入された長尺生地50の縁部52を、それぞれ順に
垂直片53、水平片54、巻込片55として形成しなが
ら、これらを三つ巻きして三つ巻部51を形成するもの
であるが、基体11の押圧面14と案内部材20の垂直
片形成部材21によって垂直片53を形成した後に、こ
の垂直片53の端部を基体11の上面16上に水平片形
成部材22に折り曲げ、これによって形成された水平片
54を第2区画板13の案内曲面13aによって案内し
ながら巻込片55とするものである。この場合、水平片
54と巻込片55とは実質的に同じ部分である。
【0016】ここで、第2区画板13の案内曲面13a
とは、第2区画板13の基体11側の固着部分から先端
までの、長尺生地50の縁部52を案内する面を言うも
のとしているものであり、曲面は勿論、平面をも含むも
のである。このことは、以下に説明する、請求項2また
は請求項3に係る三つ巻装置100においても同様であ
る。
【0017】以上のように、長尺生地50の縁部52
に、垂直片53と、水平片54または巻込片55を形成
するのに重要な働きをするのが、巻込み芯体10と、こ
れに近接して配置される案内部材20なのである。すな
わち、巻込み芯体10は、長尺生地50の高速搬送時
に、長尺生地50の縁部52に垂直片53と、水平片5
4または巻込片55を順次形成していく場合の芯体とな
るものであり、案内部材20は長尺生地50の縁部52
を外側から巻込み芯体10に周囲に巻き付けていく役目
を果たすものなのである。特に、巻込み芯体10の第2
区画板13が、基体11の垂直面15に連続するととも
に、最終端において90度ひねられたものとしてあるた
め、長尺生地50の縁部52に形成した垂直片53を巻
込片55とともに長尺生地50と平行に折り込むのであ
り、これにより三つ巻部51が形成されることになるも
のである。
【0018】また、以上の課題を解決するために、請求
項2に係る発明の採った手段は、実施形態において使用
する符号を付して説明すると、上記請求項1に係る三つ
巻装置100について、「案内部材20を、縁部52を
基体11の垂直面15に向けて折り込む垂直片形成部材
21と、これによって形成された垂直片53の端縁を基
体11の上面16に折り込む水平片形成部材22と、こ
れによって形成された水平片54を第2区画板13に沿
って折り込む巻込片形成部材23と、第2区画板13の
案内曲面13aに対向すべく巻込片形成部材23の内面
に形成されて、案内曲面13aによって案内されてきた
長尺生地50の端縁を収納する逃げ溝25と、この逃げ
溝25に近接した巻込片形成部材23の内面に形成され
て、水平片形成部材22によって形成された折曲部を前
記第2区画板13に向けて押圧する段部26とによりに
より構成したこと」を特徴とするものである。
【0019】この請求項2に係る三つ巻装置100にお
いて重要なことは、案内部材20を構成している巻込片
形成部材23の内面側(巻込み芯体10の第2区画板1
3に対向する側)に、水平片形成部材22によって長尺
生地50の縁部52に形成された水平片54を垂直片5
3側へ折り込む手助けをする逃げ溝25と段部26とを
形成したことである。つまり、高速で搬送されている長
尺生地50の縁部52に形成した水平片54を、さらに
内側に安定的に折り込んで巻込片55とするには、巻込
み芯体10側の第2区画板13のみでは不十分になるこ
とがあり、この水平片54の折り込みを安定化させるの
が、図6、図7、及び図10のに示すように、巻込片
形成部材23の内面側に形成した逃げ溝25と段部26
なのである。
【0020】この逃げ溝25は、例えば図12の(イ)
に示したように、長尺生地50の縁部52に形成された
水平片54を、これが自由に動き得る状態で受け入れる
とともに、その後方部分を巻込み芯体10側の第2区画
板13に向けて順次すぼんだ形状のものとしておくこと
により、長尺生地50を第2区画板13の内面側に安定
した状態で沿わせるものであり、この水平片54を最終
的には完全な巻込片55とするものなのである。
【0021】一方、この逃げ溝25に近接して形成した
段部26は、例えば図10の及びに示したように、
長尺生地50の縁部52に形成されていた水平片54が
変化した巻込片55の、第2区画板13に向けて順次す
ぼんだ形状とされた折曲部の図示上方に位置することに
なるものであって、長尺生地50を第2区画板13の内
面側に安定した状態で沿うように押圧するものであり、
この折曲部が膨らんだり大きく突出したりしないように
して、最終的には完全な巻込片55とするものなのであ
る。
【0022】もし、この段部26がないとすると、図1
3の(イ)及び(ロ)に示したように、巻込片55の、
第2区画板13に向けて順次すぼんだ形状とされた折曲
部の図示上方が全くに自由になる。従って、段部26が
ないとすると、巻込片55に対しては、長尺生地50を
第2区画板13の内面側に安定した状態で沿うように押
圧するものがないことになって、この巻込片55の折曲
部は膨らんだり大きく突出したりし、最終的には、図1
3の(ハ)に示したように、第2区画板13の端部から
離れてしまって、完全な巻込片55とすることができな
いことになるのである。
【0023】さらに、以上の課題を解決するために、請
求項3に係る発明の採った手段は、実施形態において使
用する符号を付して説明すると、上記請求項2に係る三
つ巻装置100について、「この三つ巻装置100を、
長尺生地50の縁部52によって包み込まれる巻込み芯
体10と、この巻込み芯体10の周囲に支持台30を介
して配置されて、縁部52を外側から巻込み芯体10に
向けて案内する案内部材20と、この案内部材20側に
取付けられて長尺生地50の端縁の糸くず60を三つ巻
部51内に折込む糸くず折込部材40とにより構成し、
この糸くず折込部材40を、案内部材20を構成してい
る巻込片形成部材23の外側面に一体化される基部41
と、この基部41と一体的で巻込形成部材23の下面側
へこれと略平行に折り込まれる糸くず折込部42とを備
えたものとして構成したこと」を特徴とするものであ
る。
【0024】すなわち、この請求項3の発明に係る三つ
巻装置100は、その大部分の構成を、上記請求項2の
三つ巻装置100のそれと共通にするものであるが、長
尺生地50の端縁に残っている糸くず60を三つ巻部5
1内に巻き込むための糸くず折込部材40を有している
ことが重要なポイントとなっているものである。換言す
れば、この請求項3の三つ巻装置100は、長尺生地5
0の縁部52に三つ巻部51を形成するものであること
は、上記請求項1または請求項2の三つ巻装置100と
同様なのであるが、その他に、三つ巻部51を形成しな
がら糸くず60を三つ巻部51内に巻き込んで、糸くず
60による製品のみばえが悪くなるのを防止するように
したものである。
【0025】ここで、基部41が巻込片形成部材23の
外側面に「一体化される」とは、当該糸くず折込部材4
0が巻込片形成部材23と一体的に形成される場合は勿
論、以下の実施形態で示す糸くず折込部材40のよう
に、巻込片形成部材23とは全く別体のものとして形成
し、その基部41を巻込片形成部材23に後からネジ等
によって一体化する場合をも含むものである。
【0026】長尺生地50は、最初から全幅を使用して
製品化するように織成されることもあるが、製品を大量
生産するために、製品を複数配列したような大きな幅を
有したものとしても形成されることがあり、そのような
大幅な長尺生地50においては、製品の幅に応じた長尺
方向の裁断がなされることがある。その場合、長尺生地
50の幅方向に延在している横糸は裁断方向に直角に位
置しているため何等問題は生じないのであるが、縦糸の
方は裁断方向と平行になっているため、次のような問題
を生じ得るものとなる。
【0027】つまり、大幅な長尺生地50をその長手方
向、すなわち縦糸と平行になる方向で裁断すると、長尺
生地50自体が蛇行することもあって、縦糸が分断され
ることがある。分断された縦糸の端は、長尺生地50に
対するちょっとした力でこの長尺生地50の端縁から簡
単にほつれ出てくるものである。このほつれ出た縦糸に
対して何等の処置も施さないで、長尺生地50の縁部5
2に三つ巻部51を形成したとすると、図20の(ロ)
に示すように、この縦糸の端が糸くず60となって三つ
巻部51の外部に飛び出してくることがある。
【0028】もし、三つ巻部51を完成して製品である
タオルとしたときに、図20の(ロ)に示したように、
糸くず60が突出していると、製品としての価値を著し
く低下させることになるから、この糸くず60は除去し
なければならない。現状では、このような糸くず60は
ハサミ等で切り取るといった手作業に頼らざるを得ない
のであるが、この請求項3の三つ巻装置100では、図
20の(イ)に示すように、三つ巻部51を形成する際
に糸くず60をその中に折込んでしまって、糸くず60
の切断作業を省略しようというものなのである。
【0029】そのために、この請求項3の三つ巻装置1
00では、案内部材20側の巻込片形成部材23の外側
面に取付けられる基部41と、この基部41と一体的で
巻込片形成部材23の下面側に折込まれる糸くず折込部
42とを有する糸くず折込部材40を、案内部材20の
巻込片形成部材23側に一体化するようにしたものなの
である。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、各発明を、図面に示した実
施形態である三つ巻装置100について説明するが、こ
れらの三つ巻装置100は、図1及び図2に示したよう
に、縁縫装置200を構成している縁縫ミシン210と
案内装置220との間に付設されるものである。すなわ
ち、この三つ巻装置100は、縁縫装置200の図示左
側に配置した長尺生地50を図示右方に搬送する間に、
例えば長尺生地50の両端部に三つ巻き部を連続的に形
成するもので、この三つ巻装置100によって形成され
た三つ巻き部に対して縁縫ミシン210による縫製を行
うことにより、図21の(ロ)に示したような三つ巻部
51を連続的に形成し得るように三つ巻き作業を行うも
のである。
【0031】そこで、各三つ巻装置100を説明する前
に、この三つ巻装置100が付設される縁縫装置200
の概略について説明すると、次の通りである。縁縫装置
200は、図1及び図2に示したように、図示左方に置
いた長尺生地50を、図示中央に配置した縁縫ミシン2
10に導いて、ここで縁縫ミシン210による縁縫いを
行った後に、図示右方の集積部分に搬送するものであ
り、その作業を非常に高速で行うものである。そして、
特に図2に示したように、縁縫ミシン210の手前側に
本発明に係る三つ巻装置100を配置して、この三つ巻
装置100で三つ巻された部分を、例えば図22の
(ロ)に示したように、縁縫ミシン210によって前述
した縁縫いを行い、これにより、長尺生地50の縁部5
2に三つ巻部51を形成するのである。なお、当該三つ
巻装置100の前方には、これに対する長尺生地50の
案内を良好にするために、案内装置220が配置してあ
るものである。
【0032】なお、本実施形態の三つ巻装置100で
は、図2に示したように、当該三つ巻装置100の前方
側(長尺生地50が入ってくる側)に案内装置220を
配置した縁縫装置200が示してあり、この案内装置2
20と縁縫ミシン210との間にその前後をできるだけ
つめて三つ巻装置100を配置するようにしている。ま
た、いずれの請求項に係る三つ巻装置100について
も、縁縫装置200に対してその支持台30を取付け、
かつ調整つまみ31による位置調整や後述するスプリン
グ32等の押圧力調整を行うようにしているものであ
る。勿論、これらの三つ巻装置100は、長尺生地50
の両側に配置される場合だけでなく、片側に配置される
場合もある。
【0033】(請求項1に係る三つ巻装置100につい
て)さて、図3〜図12には、請求項1に係る三つ巻装
置100が、請求項2に係るそれを含んだものとして示
してあるが、この三つ巻装置100は、図4に示すよう
な構成部材、すなわち、長尺生地50の縁部52によっ
て包み込まれる巻込み芯体10と、この巻込み芯体10
の周囲に支持台30を介して配置されて、縁部52を外
側から巻込み芯体10に向けて案内する案内部材20と
から構成したものであり、これらの構成部材は図3に示
したように組付けられるものである。
【0034】すなわち、この請求項1に係る三つ巻装置
100は、長尺生地50の縁部52内に巻き込まれるこ
とになる巻込み芯体10の周囲に、多数の部品からなる
案内部材20を配置した状態で複数の支持台30に組付
けたものであり、この三つ巻装置100に対しては、一
番最初つまり先端の長尺生地50の縁部52が図9〜図
12示したような状態となるように組付けられるもので
ある。つまり、この三つ巻装置100に対しては、長尺
生地50の縁部52を最初は図9のに示したようにセ
ットしなければならないが、その後の縁縫装置200の
縁縫ミシン210による送り力等によって、図9〜図1
2に示したような状態が維持されながら長尺生地50の
縁部52は搬送されるのである。
【0035】巻込み芯体10は、図4及び図5に示した
ように、縁部52を上方から押圧する押圧面14とこれ
に直交する垂直面15を有する角柱状の基体11と、こ
の基体11の先端にそれぞれ一体化されて、押圧面14
に連なる押圧面を有した第1区画板12と、垂直面15
に連続して終端が押圧面14と略平行になる案内曲面1
3aを有した第2区画板13とにより構成したものであ
る。
【0036】基体11は、図5に示したように、長尺生
地50の縁部52のための押圧面14、垂直面15及び
上面16を有したものとする必要があり、しかも第1区
画板12及び第2区画板13を固着しなければならない
ものであることから角柱状にしたものである。第1区画
板12及び第2区画板13は、長尺生地50の凹凸に柔
軟に対応することができるものであることが必要であ
り、しかも最終的には折り込まれた長尺生地50の縁部
52を縁縫ミシン210に向けて送り出さなければなら
ないものであるから、それぞれ薄い板状のスプリング板
として形成したものである。
【0037】特に、第1区画板12については、基体1
1の押圧面14(下面)に連なる下面を有して、この下
面が押圧面14となる単なる平板状のものでよいが、第
2区画板13については、図4及び図5に示したよう
に、一枚の板ではあるが、その基体11側の取付端から
先端に至るまでの間に90度ねじれたものとしてある。
これにより、この第2区画板13は、図9のに示した
垂直片53及び水平片54を、図9の〜図11のに
示したように、水平片54を積極的に巻込片55とする
ものである。そのために、この第2区画板13の内側面
は、内側に向けて90度ねじれた案内曲面13aとなっ
ているのであり、このねじれは基体11に対する取付端
から先端に至るまでの間のいずれかの部分において形成
してあるものである。
【0038】そして、案内部材20は、図3〜図4に示
したように、多数の部品を組合せることにより、縁部5
2を基体11の垂直面15に向けて折り込む垂直片形成
部材21と、これによって形成された垂直片53の端縁
を基体11の上面16に折り込む水平片形成部材22
と、これによって形成された水平片54を第2区画板1
3に沿って折り込む巻込片形成部材23とにより構成し
たものである。
【0039】特に、図中において独立的に示した垂直片
形成部材21、水平片形成部材22及び巻込片形成部材
23は、それぞれ支持台30に対して弾力的に進退し得
るものとして組付けてあるものであり、これらに対して
はそれぞれスプリング32が設けられているものであ
る。そして、各スプリング32の弾発力は、例えば調整
つまみ31を調整することにより、公知の手段によって
変え得るようにしてあるものである。
【0040】中でも巻込片形成部材23については、図
9〜図12に示したように、これにより長尺生地50の
水平片54を巻込片55に積極的にしなければならない
ものであるから、第2区画板13側の案内曲面13aに
対向する曲面を有して、第2区画板13及び第1区画板
12間に部分的に入る突起23aを有したものとしてあ
る。つまり、この巻込片形成部材23の突起23aは、
図5〜図7に示したような形状のものであって、長尺生
地50の縁部52に形成された水平片54を、第2区画
板13との共働作用によって第2区画板13の内側に巻
き込み案内するものであり、これにより、三つ巻きのき
っかけを形成するものなのである。
【0041】また、この巻込片形成部材23は、図8に
示したように、これを支持するための部材に対して、例
えばアリ溝結合等の手段を採用することにより、図示上
下方向にのみ移動自在なものとしたものであり、図10
の及びに示したように、当該巻込片形成部材23の
上面をスプリング32によって弾発的に支持したもので
ある。これにより、この巻込片形成部材23は、その下
を通る長尺生地50の縁部52に厚みの変化があった場
合に、それに応じた上下動をすることになるものであ
り、縁部52の厚みの変化に十分対応することができる
ようにしたものである。勿論、通る長尺生地50の縁部
52に厚みの変化がない場合には、巻込片形成部材23
を上下動するものとする必要性はなく、図8に示したよ
うなアリ溝結合等の手段を採用する必要性がないことは
いうまでもない。
【0042】さらに、この巻込片形成部材23の先端側
には、図3、図4、 及び図11の〜に示したよう
に、三つの部材24a〜24cよりなる三つ巻維持部材
24が組付けてある。この三つ巻維持部材24は、当該
三つ巻装置100によって形成した三つ巻き部(未縫製
の状態にある)を、その形状をくずさないようにしなが
ら、縁縫ミシン210側の押え金(図3のミシン針板)
の下方に案内するものである。なお、縁縫ミシン210
側の押え金と第1区画板12及び第2区画板13の先端
とが近接している場合には、三つ巻部が形くずれするこ
とは考えにくいので、この三つ巻維持部材24は必ずし
も必要なものではない。
【0043】なお、本実施形態の三つ巻維持部材24
は、図3及び図4に示すように、流れてくる長尺生地5
0に近い方から、部材24a、部材24b、及び部材2
4cの三つのものから構成したものであり、例えば図4
に示した部材24bの一部が長尺生地50の縁部52に
対して垂直に立ち上がったものとしてある。このように
したのは、長尺生地50の一例として、パイル織り部を
有するタオル生地を採用しているのであるが、その縁部
52、つまり完成された三つ巻部にパイルが倒れ込んで
くると、このパイルが三つ巻部上に縁縫ミシン210に
よって縫着されてしまうことになるから、これを防止す
るためである。つまり、この三つ巻維持部材24の一部
を立ち上がったものとしておいて、これによって当該長
尺生地50の搬送時に、パイルと縁部52とを完全に隔
離・分断させるようにしているのである。
【0044】さて、案内装置220により案内されてき
た長尺生地50の縁部52は、三つ巻装置100内を通
過することにより、これに三つ巻部51となる部分が次
のようにして形成される。つまり、この三つ巻装置10
0に向けて搬送されてきた長尺生地50の縁部52は、
まずその内側部分を基体11の押圧面14によって押圧
される。この縁部52の内側部分に押圧状態は、当該三
つ巻装置100を抜けるまで、基体11の押圧面14及
び後述する第1区画板12の下面によって維持されるも
のである。
【0045】以下に、この三つ巻装置100により、長
尺生地50の縁部52に三つ巻部51が形成されていく
様子を図9〜図12に基づいて説明するが、図9〜図1
1中の〜の丸数字は、図3の多数の切断線〜に
それぞれ対応するものであり、例えば図9のは、図3
の切断線で切ってみたときの縁部52の状態を拡大し
て示した断面図ということである。
【0046】例えば、長尺生地50を当該三つ巻装置1
00にセットする場合には、長尺生地50の縁部52
は、図9のに示したようになされる。つまり、長尺生
地50の縁部52の内のパイル織部に近接した部分を、
巻込み芯体10の基体11またはこれに連なる押圧部材
によって押圧するとともに、その外側、つまりパイル織
部とは反対側になる部分の縁部52を垂直に立てた状態
にするのであり、この部分が後の垂直片53、及び水平
片54または巻込片55となるものである。
【0047】すなわち、この長尺生地50の縁部52
は、図9のに示したように、基体11の押圧面14に
よって押圧されていない縁部52が、案内部材20側の
垂直片形成部材21によって基体11の垂直面15に向
けて折られるように案内され、これにより垂直片53が
形成される。この垂直片53は、次段階に送られると、
図9のに示したように、その一部が案内部材20の水
平片形成部材22によって基体11の上面16上に折り
込まれ、これが水平片54とされる。
【0048】以上の垂直片53及び水平片54の形成が
終ると、縁部52は巻込み芯体10の基体11を通過し
て、図9のに示したように、今度は基体11の先端に
それぞれ一体化してある第1区画板12及び第2区画板
13によって案内されることになる。勿論、第1区画板
12の下面は基体11の押圧面14と連続しており、か
つ第2区画板13の外側面は基体11の垂直面15と連
続しているから、この長尺生地50の基体11を通過す
る際の案内は連続的にかつ安定的になされる。
【0049】長尺生地50の縁部52が巻込み芯体10
の第1区画板12及び第2区画板13側に移ると、図1
0の〜に示したように、縁部52の内側部分は第1
区画板12によって弾発的に押圧されるとともに、水平
片54は、基体11側の取付端から先端に至るまで90
度ねじられた第2区画板13及びこれに対向した巻込片
形成部材23によって、長尺生地50の内側に向けて折
り込まれる。これらの第1区画板12及び第2区画板1
3は、図4及び図5に示すように平板状のものであって
しかも弾力性を有するものとしてあるから、これら自身
が弾力的に撓んで縁部52の案内をするものである。そ
して、第2区画板13は自身のねじれと巻込片形成部材
23の助けをかりて、水平片54を順次90度ねじり込
むとともに、この水平片54と垂直片53とを長尺生地
50の縁部52に向けて巻き込んでいくのである。
【0050】なお、図9の中に示した水平片54は、
図10の〜中にに示した巻込片55と同一部分であ
り、変化の説明をし易くするために、名称及び符号を変
えているだけのものである。
【0051】以上のようにして、巻き込まれた垂直片5
3及び巻込片55は、図11の〜に示したように、
第1区画板12及び第2区画板13の先端に至ると、略
全体に三つ巻きされた状態となるのであり、縁縫装置2
00側の縁縫ミシン210に至る直前までの間、三つ巻
き形状を維持され、縁縫ミシン210による縫製を待つ
のである。
【0052】従って、もし長尺生地50の縁部52に、
図21の(イ)に示したような凹凸が存在していたとし
ても、この凹凸は第1区画板12及び第2区画板13の
撓みによって完全に吸収されてしまうから、この縁部5
2の三つ巻きは確実になされるのである。特に、この縁
部52が図10のの箇所に来たときには、各第1区画
板12及び第2区画板13が自由に拡開し合うから、前
述した三つ巻作業はそのまま行いながら凹凸の差を確実
に吸収していくのである。
【0053】(請求項2に係る三つ巻装置100につい
て)この請求項2に係る三つ巻装置100で、上記請求
項1に係る三つ巻装置100と異なる点は、その案内部
材20を構成している巻込片形成部材23の内面側(巻
込み芯体10側の第2区画板13に対向する面側)に、
図6及び図7に示すように、長尺生地50の縁部52の
巻き込みをさらに安定的に行うための逃げ溝25と、こ
の逃げ溝25に近接した巻込片形成部材23の内面に形
成されて、水平片形成部材22によって形成された折曲
部を第2区画板13に向けて押圧する段部26とが形成
してあることである。これらの逃げ溝25及び段部26
は、前述したように、長尺生地50における縁部52の
水平片54を安定的に巻込片55とするためのものであ
る。
【0054】この逃げ溝25は、図6、図7及び図12
に示したように、その後方部分、つまり長尺生地50が
出ていく側の部分を、巻込み芯体10側の第2区画板1
3に向けて順次すぼんだ形状のものとしてある。換言す
れば、この逃げ溝25の前方部分、つまり長尺生地50
が入っている側の部分を、図12の(ロ)に示すように
大きく開口したものとしておいて、図9ののように形
成された水平片54の当該逃げ溝25内への入り込みを
安定的に行えるようにしてあるものである。そして、こ
の逃げ溝25は、前述したように、巻込み芯体10の第
2区画板13側に向けてすぼんだ形状のものとしてある
から、図12の(イ)に示したように、水平片54が図
示右方から左方に移動するに伴って、巻込み芯体10側
の第2区画板13による作用とも相まって、順次巻込片
55に変化していくように水平片54を案内するのであ
る。
【0055】一方、段部26は、図10の及びに示
したように、長尺生地50の縁部52に形成された巻込
片55の、第2区画板13に向けて順次すぼんだ形状と
された折曲部の図示上方に位置することになるものであ
って、長尺生地50を第2区画板13の内面側に安定し
た状態で沿うように押圧するものであり、この折曲部が
膨らんだり大きく突出したりしないようにして、最終的
には完全な巻込片55とするものなのである。
【0056】以上の請求項2に係る三つ巻装置100に
より、長尺生地50の縁部52に三つ巻部51が形成さ
れていく様子を図9〜図11に基づいて説明するが、こ
れらの図9〜図11中の〜の丸数字は、図3の多数
の切断線〜にそれぞれ対応するものであることは、
上述した請求項1の場合と同様である。そして、この請
求項2に係る三つ巻装置100では、図9〜図12に示
した丸数字の〜の各工程での作用は、図10の及
びに示した場合以外は、上述した請求項1に係る三つ
巻装置100の場合と全く同様であるので、次の点以外
はその説明を省略する。
【0057】さて、この長尺生地50の縁部52におけ
る水平片54が巻込片55に変化していくなかで重要な
働きをしているのが、まず逃げ溝25であった。この逃
げ溝25は、前述したように、巻込み芯体10の第2区
画板13側に向けてすぼんだ形状のものとしてあるか
ら、図12の(イ)に示したように、水平片54が図示
右方から左方に移動するに伴って、巻込み芯体10側の
第2区画板13による作用とも相まって、順次巻込片5
5に変化していくように水平片54を案内するのであ
る。
【0058】そして、段部26は、図10の及びに
示したように、長尺生地50の縁部52に形成された巻
込片55の、第2区画板13に向けて順次すぼんだ形状
とされた折曲部の図示上方に位置するから、長尺生地5
0を第2区画板13の内面側に安定した状態で沿うよう
に押圧し、この折曲部が膨らんだり大きく突出したりし
ないようにするのである。
【0059】(請求項3に係る三つ巻装置100につい
て)この三つ巻装置100も、図1及び図2に示したよ
うな縁縫装置200に付設されるものであり、図3に示
したように組付けられるものである。そして、この請求
項3に係る三つ巻装置100も、図4に示した構成部材
を有しているものであるが、請求項2に係る三つ巻装置
100と異なる点は、案内部材20を構成している巻込
片形成部材23に、図14〜図19に示したように、糸
くず折込部材40を一体的に設けたことである。
【0060】すなわち、この請求項3に係る三つ巻装置
100は、長尺生地50の縁部52によって包み込まれ
る巻込み芯体10と、この巻込み芯体10の周囲に支持
台30を介して配置されて、縁部52を外側から巻込み
芯体10に向けて案内する案内部材20と、この案内部
材20側に取付けられて長尺生地50の端縁の糸くず6
0を三つ巻部51内に折込む糸くず折込部材40とを備
えたものとして構成したものである。従って、この請求
項3に係る三つ巻装置100においては、その糸くず折
込部材40以外の構成部材は、請求項2のそれと略同様
であるので、以下ではこの糸くず折込部材40を中心に
した説明を行い、その他の共通構成部材については、図
14〜図19中に、前述した請求項1または請求項2の
三つ巻装置100の説明中において使用したのと同一の
符号を付して、その説明を省略する。
【0061】この糸くず折込部材40は、特に図14〜
図16に示したように、案内部材20を構成している巻
込片形成部材23の外側面に取付けられる基部41と、
この基部41と一体的で巻込形成部材23の下面側へこ
れと略平行に折り込まれる糸くず折込部42とを備えた
ものとして構成したものである。すなわち、この糸くず
折込部材40は、巻込み芯体10側の第1区画板12上
に案内部材20側の巻込片形成部材23を配置したとき
に形成される言わば隙間を埋めるためのものであり、そ
の糸くず折込部42を第1区画板12と巻込片形成部材
23との間の隙間内に挿入するようにしたものである。
【0062】また、この糸くず折込部材40の糸くず折
込部42は、巻込片形成部材23の下面に対してある一
定の弾力性を有した状態で配置するようにして、長尺生
地50の厚さの変化に十分対処できるよいうにするため
に、図14あるいは図15に示したように、巻込片形成
部材23の下面と糸くず折込部42との間に隙間43を
形成した状態で、基部41による巻込片形成部材23へ
の取付けがなされるものである。
【0063】なお、隙間43は、その直上に位置する逃
げ溝25の端部、つまり小さな隙間と共働して、例えば
当該糸くず折込部材40の先端部分等に、長尺生地50
から生じた繊維くずが付着するのを防止するものでもあ
る。すなわち、これらの隙間43及び逃げ溝25の端部
は、これらを巻込片形成部材23と当該折込部材40と
の間に存在させることにより、長尺生地50から生じた
繊維くずが折込部材40の先端等に付着したとしても、
この繊維くずを、長尺生地50自体の流れにより生ずる
空気の流れによって常に吹き飛ばすようにするものであ
る。
【0064】さらに、この糸くず折込部42の前方部分
(長尺生地50が入ってくる側の部分)には、図14の
点線で示したように、案内曲面44が形成してある。こ
の案内曲面44は、糸くず60を滑らかに糸くず折込部
42の端縁側(巻込み芯体10の第2区画板13側)に
送り込むためのものであり、糸くず60が糸くず折込部
材40の糸くず折込部42によってここに入ってくると
きに切断されてしまわないようにしているものである。
勿論、この案内曲面44は、文字通りの曲面とする必要
はないものであり、要するに、糸くず60の切断を行わ
ないで糸くず折込部42の端部側へ送り込む作用を有す
るのであれば、例えば三角形のような直線状のものであ
ってもよいものである。
【0065】以上のように糸くず折込部材40による作
用を、図17〜図19に示した〜の断面図に従って
説明すると、次の通りである。これらの丸数字〜
は、図3の切断線〜に沿ってみたときの拡大断面図
をそれぞれ対応して示したものであることは、前述した
請求項1または請求項2の三つ巻装置100の場合と同
様である。
【0066】さて、長尺生地50が所定幅に裁断したも
のである場合には、その端縁に分断された縦糸からなる
糸くず60が存在することがあり、この糸くず60を存
在させたまま三つ巻部51を長尺生地50の縁部52に
形成すれば、図20の(ロ)に示したように、製品を品
質の低下したものとすることは、前述した通りである。
そこで、糸くず折込部材40によって、図20の(イ)
に示したように、各糸くず60を縁部52内に折り込ん
でしまうのである。
【0067】長尺生地50の端部に糸くず60が出てい
ると、図17の及びに示したように、この糸くず6
0が機外に飛び出すことになるのであるが、この糸くず
60が案内部材20を構成している巻込片形成部材23
によって案内され始めると、この巻込片形成部材23の
下面には糸くず折込部材40の糸くず折込部42が存在
しているから、糸くず60は、これに案内されながら、
図17のに示したように、巻込み芯体10側の第1区
画板12及び第2区画板13内に入れられるのである。
何故なら、長尺生地50は図14及び図20の(イ)の
右上側から左下側へ搬送されているから、この長尺生地
50と一体的な糸くず60も糸くず折込部材40に向け
て送られることになるし、糸くず60は巻込片形成部材
23及びこれに一体的に取付けてある糸くず折込部材4
0の糸くず折込部42によって、図20の(イ)の図示
上方側へ折り込まれるからである。
【0068】そして、この糸くず60は、これがつなが
っている水平片54が図18のに示したように折り込
まれることにより、この水平片54内に折り込まれてし
まうのである。さらに、図18の〜図19のに示し
たように、水平片54が当該三つ巻装置100の巻込み
芯体10及び案内部材20の共働作用によって巻込片5
5となり、最終的に長尺生地50の縁部52に三つ巻部
51が形成されれば、各糸くず60は、図20の(イ)
に示したように、長尺生地50の三つ巻部51内に完全
に折りこまれてしまって、外からは全く見えないものと
なるのである。
【0069】勿論、この請求項3に係る三つ巻装置10
0においても、図17の〜図19のにて示したよう
に、長尺生地50の縁部52に三つ巻部51を形成する
ものであることは言うまでもない。
【0070】なお、以上のいずれの実施形態において
も、長尺生地50の一方の縁部52についての記載して
いないが、長尺生地50の他方の縁部52についても同
様な三つ巻部51を形成するものである。つまり、前述
した各三つ巻装置100は、長尺生地50に対して左右
両側に配置されるのが一般的であるものである。
【0071】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に係る発明
においては、上記実施形態にて例示した如く、「長尺生
地50を長手方向に搬送しながら、この長尺生地50の
縁部52にミシン210による縁縫いを連続的に行う縁
縫装置200に付設されて、ミシン210の前方に位置
する縁部52に三つ巻部51を連続的に形成するための
三つ巻装置100であって、この三つ巻装置100を、
長尺生地50の縁部52によって包み込まれる巻込み芯
体10と、この巻込み芯体10の周囲に支持台30を介
して配置されて、縁部52を外側から巻込み芯体10に
向けて案内する案内部材20とにより構成し、巻込み芯
体10を、縁部52を上方から押圧する押圧面14とこ
れに直交する垂直面15を有する角柱状の基体11と、
この基体11の先端にそれぞれ一体化されて、押圧面1
4に連なる押圧面を有した第1区画板12と、垂直面1
5に連続して終端が押圧面14と略平行になる案内曲面
13aを有した第2区画板13とにより構成するととも
に、案内部材20を、縁部52を基体11の垂直面15
に向けて折り込む垂直片形成部材21と、これによって
形成された垂直片53の端縁を基体11の上面16に折
り込む水平片形成部材22と、これによって形成された
水平片54を第2区画板13に沿って折り込む巻込片形
成部材23とにより構成したこと」にその構成上の特徴
があり、これにより、端縁の厚さが均等なものである場
合は勿論、不均等なものであっても、その端縁に三つ巻
部を確実に形成することができ、なおかつ長尺生地の搬
送が高速化されてもその三つ巻部を確実に形成できるよ
うにするための三つ巻装置を提供することができるので
ある。
【0072】また、請求項2に係る発明においては、上
記実施形態にて例示した如く、請求項1に係る三つ巻装
置100について、「案内部材20を、縁部52を基体
11の垂直面15に向けて折り込む垂直片形成部材21
と、これによって形成された垂直片53の端縁を基体1
1の上面16に折り込む水平片形成部材22と、これに
よって形成された水平片54を第2区画板13に沿って
折り込む巻込片形成部材23と、第2区画板13の案内
曲面13aに対向すべく巻込片形成部材23の内面に形
成されて、案内曲面13aによって案内されてきた長尺
生地50の端縁を収納する逃げ溝25と、この逃げ溝に
25近接した巻込片形成部材23の内面に形成されて、
水平片形成部材22によって形成された折曲部を前記第
2区画板13に向けて押圧する段部26とによりにより
構成したこと」に特徴があり、これにより、上記請求項
1に係る発明と同様な効果を発揮することができる他、
長尺生地50の縁部52に三つ巻部51を形成するに際
して、巻込み芯体10側の第2区画板13と共働して、
水平片54を巻込片55とするべきときに、この水平片
54を自由に動き得るようし、その折曲部が第2区画板
13に向けて大きく突出したり膨らんだりすることなく
安定した状態に維持するので、三つ巻部51の形成を非
常に安定した状態で行うことができて美麗なものに仕上
げることができるのであり、長尺生地50の搬送の高速
化に十分対処することができるのである。
【0073】また、請求項3に係る発明においては、上
記実施形態にて例示した如く、請求項2の三つ巻装置1
00について、「三つ巻装置100を、長尺生地50の
縁部52によって包み込まれる巻込み芯体10と、この
巻込み芯体10の周囲に支持台30を介して配置され
て、縁部52を外側から巻込み芯体10に向けて案内す
る案内部材20と、この案内部材20側に取付けられて
長尺生地50の端縁の糸くず60を三つ巻部51内に折
込む糸くず折込部材40とにより構成し、この糸くず折
込部材40を、案内部材20を構成している巻込片形成
部材23の外側面に一体化される基部41と、この基部
41と一体的で巻込形成部材23の下面側へこれと略平
行に折り込まれる糸くず折込部42とを備えたものとし
て構成したこと」にその構成上の特徴があり、これによ
り、端縁の厚さが均等なものである場合は勿論、不均等
なものであっても、その端縁に三つ巻部を確実に形成す
ることができ、なおかつ長尺生地の搬送が高速化されて
もその三つ巻部を確実に形成できるようにするための三
つ巻装置を提供することができるのである。
【0074】特に、この請求項3に係る三つ巻装置10
0によれば、案内部材20を構成している巻込片形成部
材23の外側面に一体化される基部41と、この基部4
1と一体的で巻込形成部材23の下面側へこれと略平行
に折り込まれる糸くず折込部42とを備えた糸くず折込
部材40を、案内部材20側に取付けたので、長尺生地
50の縁部52に糸くず60が存在していた場合に、こ
の糸くず60を三つ巻部51内に完全に折り込むことが
できて、完成度の高い製品を作り出すことができるので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る三つ巻装置を付設した縁縫装置の
側面図である。
【図2】同縁縫装置の要部拡大側面図である。
【図3】本発明に係る三つ巻装置の拡大側面図である。
【図4】同三つ巻装置の分解斜視図である。
【図5】同三つ巻装置を構成している巻込み芯体と、案
内部材を構成している巻込片形成部材とを示す斜視図で
ある。
【図6】図5に示した巻込片形成部材を巻込み芯体側か
らみたときの側面図である。
【図7】同巻込片形成部材を長尺生地が入る側からみた
斜視図である。
【図8】図5に示した巻込片形成部材の、これを支持す
る部材との関係の一例を示す斜視図である。
【図9】図3中の切断線〜に沿ってみた状態をそれ
ぞれ対応して示す部分拡大断面図である。
【図10】図3中の切断線〜に沿ってみた状態をそ
れぞれ対応して示す部分拡大断面図である。
【図11】図3中の切断線〜に沿ってみた状態をそ
れぞれ対応して示す部分拡大断面図である。
【図12】請求項2に係る三つ巻装置が有している逃げ
溝の作用を示すもので、(イ)はこの逃げ溝によって長
尺生地の水平片がどのように巻込片に変化するかを示し
た巻込片形成部材の拡大側面図、(ロ)は巻込片形成部
材の長尺生地が入ってくる側からみた拡大正面図であ
る。
【図13】巻込片形成部材に段部がない場合の状態を、
(イ)〜(ハ)の順に段階を追って示すもので、図10
の〜に対応する部分拡大断面図である。
【図14】請求項2に係る三つ巻装置を構成する巻込み
芯体、案内部材、及びこの案内部材の巻込片形成部材
に、糸くず折込部材を取付けて請求項3の三つ巻装置と
した場合の分解拡大斜視図である。
【図15】図14に示した巻込片形成部材及びこれに取
付けた糸くず折込部材を巻込み芯体側からみたときの側
面図である。
【図16】同巻込片形成部材及び糸くず折込部材を長尺
生地が入る側からみた斜視図である。
【図17】請求項3に係る三つ巻装置について、図3中
の切断線〜に沿ってみた状態をそれぞれ対応して示
す部分拡大断面図である。
【図18】請求項3に係る三つ巻装置について、図3中
の切断線〜に沿ってみた状態をそれぞれ対応して示
す部分拡大断面図である。
【図19】請求項3に係る三つ巻装置について、図3中
の切断線〜に沿ってみた状態をそれぞれ対応して示
す部分拡大断面図である。
【図20】長尺生地の縁部に糸くずがある場合を示すも
のであって、(イ)は請求項3に係る三つ巻装置によっ
て三つ巻部を形成した場合の状態を示す長尺生地の部分
拡大斜視図、(ロ)は従来の三つ巻装置によって三つ巻
部を形成した場合の長尺生地の部分拡大斜視図である。
【図21】縁部に凹凸を有した長尺生地を示すもので、
(イ)はその部分拡大平面図、(ロ)は縁部に三つ巻部
が形成されたときの部分拡大断面図である。
【図22】三つ巻部を形成するために従来より使用され
ているラッパ管の拡大斜視図である。
【符号の説明】
100 三つ巻装置 10 巻込み芯体 11 基体 12 第1区画板 13 第2区画板 13a 案内曲面 14 押圧面 15 垂直面 16 上面 20 案内部材 21 垂直片形成部材 22 水平片形成部材 23 巻込片形成部材 24 三つ巻維持部材 25 逃げ溝 26 段部 30 支持台 31 調整つまみ 32 スプリング 40 糸くず折込部材 41 基部 42 糸くず折込部 43 隙間 44 案内曲面 50 長尺生地 51 三つ巻部 52 縁部 53 垂直片 54 水平片 55 巻込片 60 糸くず 200 縁縫装置 210 縁縫ミシン 220 案内装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−270890(JP,A) 特開 平8−57177(JP,A) 特開 平5−96075(JP,A) 特開 平5−31278(JP,A) 特開 平6−238081(JP,A) 実開 昭62−120972(JP,U) 特公 昭61−48396(JP,B2) 特公 昭57−17554(JP,B2) 特公 昭59−4155(JP,B2) 特公 昭62−19878(JP,B2) 米国特許5165353(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 35/02 B65H 45/00 - 47/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺生地を長手方向に搬送しながら、こ
    の長尺生地の縁部にミシンによる縁縫いを連続的に行う
    縁縫装置に付設されて、前記ミシンの前方に位置する縁
    部に三つ巻部を連続的に形成するための三つ巻装置であ
    って、 この三つ巻装置を、前記長尺生地の縁部によって包み込
    まれる巻込み芯体と、この巻込み芯体の周囲に支持台を
    介して配置されて、前記縁部を外側から前記巻込み芯体
    に向けて案内する案内部材とにより構成し、 前記巻込み芯体を、前記縁部を上方から押圧する押圧面
    とこれに直交する垂直面を有する角柱状の基体と、この
    基体の先端にそれぞれ一体化されて、前記押圧面に連な
    る押圧面を有した第1区画板と、前記垂直面に連続して
    終端が前記押圧面と略平行になる案内曲面を有した第2
    区画板とにより構成するとともに、 前記案内部材を、前記縁部を前記基体の垂直面に向けて
    折り込む垂直片形成部材と、これによって形成された垂
    直片の端縁を前記基体の上面に折り込む水平片形成部材
    と、これによって形成された水平片を前記第2区画板に
    沿って折り込む巻込片形成部材とにより構成したことを
    特徴とする三つ巻装置。
  2. 【請求項2】 前記案内部材を、前記縁部を前記基体の
    垂直面に向けて折り込む垂直片形成部材と、これによっ
    て形成された垂直片の端縁を前記基体の上面に折り込む
    水平片形成部材と、これによって形成された水平片を前
    記第2区画板に沿って折り込む巻込片形成部材と、前記
    第2区画板の案内曲面に対向すべく前記巻込片形成部材
    の内面に形成されて、前記案内曲面によって案内されて
    きた前記長尺生地の端縁を収納する逃げ溝と、この逃げ
    溝に近接した前記巻込片形成部材の内面に形成されて、
    前記水平片形成部材によって形成された折曲部を前記第
    2区画板に向けて押圧する段部とにより構成したことを
    特徴とする請求項1に記載の三つ巻装置。
  3. 【請求項3】 前記三つ巻装置を、前記長尺生地の縁部
    によって包み込まれる巻込み芯体と、この巻込み芯体の
    周囲に支持台を介して配置されて、前記縁部を外側から
    前記巻込み芯体に向けて案内する案内部材と、この案内
    部材側に取付けられて前記長尺生地の端縁の糸くずを前
    記三つ巻部内に折込む糸くず折込部材とにより構成し、 この糸くず折込部材を、前記案内部材を構成している巻
    込片形成部材の外側面に一体化される基部と、この基部
    と一体的で前記巻込形成部材の下面側へこれと略平行に
    折り込まれる糸くず折込部とを備えたものとして構成し
    たことを特徴とする請求項2に記載の三つ巻装置。
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