JP3028204B2 - 長尺生地の縁縫いのための三つ巻方法及びこれに使用する三つ巻装置 - Google Patents

長尺生地の縁縫いのための三つ巻方法及びこれに使用する三つ巻装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺生地の端部に
三つ巻部を形成するための三つ巻方法、及び装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】布生地から布製品を作る場合、その布生
地を長尺なものとした方が布製品の連続加工が容易とな
るから、近年の布生地はその殆んどが長尺生地とされて
いる。一方、この長尺生地の端部は、この長尺生地の全
幅を利用して製品化しようと、裁断して製品化しよう
と、いずれの場合も「縁縫い」を施さなければならな
い。何故なら、布生地の端部は「ほつれ」易いからであ
り、仮りにほつれないとしても見栄えが悪い部分だから
である。
【0003】以上のような長尺生地の縁縫いは、例えば
特公昭57−17554号公報にて提案されている「長
尺物縫自動縫製機」、特公昭59−4155号公報の
「縁縫装置」、あるいは特公昭62−19878号公報
の「蛇行制御装置付ミシン」等によって行われるもので
あるが、布製品によってはこのような技術によって形成
される縁縫いでは不十分なものがある。すなわち、スカ
ーフ、カーテン、ふろしき、あるいはタオルのような平
面的な布製品の場合には、例えば図27の(ロ)に示す
ように、その縁を三つ巻して三重構造の縁縫いを施す必
要があるが、このような縁縫いはこれを機械的に行おう
とすると非常に難しいものである。
【0004】このような縁部を三つ巻きした布製品の代
表として例えばタオルを採ってみてみると、このタオル
の三つ巻部は、図28に示すような通称ラッパ管とよば
れるものを、縁縫いを行うミシンの前方に配置してなさ
れているのが現状である。このラッパ管は、タオル生地
の端部を径の大きい方から挿入することにより三つ巻部
を形成しておき、図28中の矢印に示した方向にタオル
生地を案内することにより、ラッパ管の出口において、
端部を三つ折りしたものとするものであり、この部分に
ミシンによる縫製を施すことにより、図27の(ロ)に
示したような三つ巻部を連続的に形成した半製品が形成
されるのである。
【0005】この図28に示したような従来のラッパ管
は、三つ巻部を自動的かつ高速で形成するのに非常に有
効なものであるが、次のような問題が生じて来ているも
のである。すなわち、例えばタオルについてみると、そ
の原反である長尺生地は、図27の(イ)に示したよう
に形成されていて、この長尺生地の端部は厚さが一定で
なくなってきているのであり、均等厚さの長尺生地を対
象とする図28に示した従来のラッパ管では対応できな
くなっているのである。
【0006】長尺生地の端部の厚さが均等でなくなって
きている理由は、例えばタオル生地を例に採ってみる
と、図27の(イ)に示すように、長尺生地に種々織成
を変えた部分を形成しているからである。つまり、タオ
ルという布製品を形成するには大部分を例えばパイル織
部として、このパイル織部の間にタオルの端となる第1
平織部を構成し、これと次の第1平織部とを後に切断さ
れる第2平織部によって連続させて、原反である長尺生
地を形成しているのである。パイル織部の両側は前述し
た三つ巻部を形成するために、第2平織部と略同じ厚さ
になっているが、第1平織部はタオルに豪華さをもたせ
るために比較的厚く形成されるため、結果として、長尺
生地の端部に凹凸が生ずることになるのである。
【0007】以上のような端部が凹凸になっている長尺
生地を、図28に示した従来のラッパ管に通そうとして
も、厚い部分が障害となってうまく通らないし、場合に
よっては長尺生地の端部がこのラッパ管から外れてしま
って三つ巻部を形成できなくなってしまう。特に、完成
されるべき三つ巻部の幅は、通常5〜10mm程度のも
のであり、その元となる縁部も非常に幅狭なものである
ため、この幅狭な縁部のみをラッパ管に通して三つ巻部
を高速で形成しようとすると、上述した問題は顕著に現
れることになるのである。これを解消するために、ラッ
パ管を厚いものが通る大きさのものに変更すると、今後
は薄い部分の三つ巻きができなくなってしまうという不
都合を生ずるのである。以上のことは、長尺生地の搬送
が早ければ早いほど生ずる問題である。
【0008】また、この種の三つ巻装置としては、国際
事務局から92/09734号として公表されたものが
ある。この公表された三つ巻装置は、長尺生地40を連
続的に搬送しながらその縁部42を各種の構成部材間に
通すことにより、図3の従来例である(ロ)に示すよう
に、縁部42に三つ巻部41を形成するものである。つ
まり、この三つ巻装置は、長尺生地40の縁部42を、
外側縁部42a、中央縁部42b及び内側縁部42cに
分けて、図3の(ロ)における段階2で外側縁部42a
及び中央縁部42bを外側縁部42aに対して直角に折
り曲げ、また同段階3で外側縁部42aを中央縁部42
bに対して直角に折り曲げ、さらに同段階4で外側縁部
42aを中央縁部42bに対して完全に折り畳むように
して、同段階5で目的とする三つ巻部41を形成するも
のである。
【0009】ところで、この図3の(ロ)に示した機能
を有する従来の三つ巻装置では、縁部42の内側縁部4
2cに対して中央縁部42b及び外側縁部42aを直角
または180度折り曲げるようにするため、そのような
折り曲げを機械的に行う場合に、各構成部材に大きな負
荷がかかることになる。特に、長尺生地40を高速で搬
送しながら、その縁部42に三つ巻部41を形成しよう
とすると、前述した負荷は非常に大きなものとなり、こ
の種の三つ巻装置の作動時にトラブルを頻発させる原因
となるだけでなく、場合によってはきれいな三つ巻部4
1が形成できなくなることがあり得るのである。
【0010】図3の(ロ)に示したような折り曲げ方が
何故問題になるのかを解析してみると、可焼性を有する
布には、元に戻ろうとする復元力もあることに帰着す
る。特に、前述したタオル生地のように、豪華さをもた
せるために比較的厚く形成し、しかも三つ巻部となるべ
き縁部の幅が狭ければ、この縁部を折り曲げたときの復
元力は大きなものとならざるを得ない。このような縁部
の復元力を無視して直角折り曲げを基本とする図3の
(ロ)に示したような折り曲げ方では、各段階において
無理な力が各構成部材にかかることになるだけでなく、
折角折り曲げた部分の復元力によってこれが元に戻ろう
とするから、きれいな三つ巻部とすることができなくな
る可能性があるのである。
【0011】そこで、本発明者等は、従来の三つ巻部形
成のためのラッパ管に代わるものとして、生地の厚さに
変化があっても、これの端部に三つ巻部を形成すること
ができ、しかも三つ巻部41の形成に負荷が生じないよ
うにすることのできる装置を開発をすべく種々検討を重
ねてきた結果、要するに、高速で搬送されている長尺生
地40の縁部42を丸めて重なり合う部分を形成し、こ
の部分を最終的に押圧してやることが、負荷を生じない
自然な方法であることに気付き、本発明を完成したので
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の実状
及び知見に鑑みてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、端部に凹凸のある長尺生地に三つ巻部を、高
速かつ確実に形成することができるようにすることであ
る。
【0013】すなわち、請求項1に係る発明の目的とす
るところは、端部の厚さが均等なものである場合は勿
論、不均等なものであっても、縁部の復元力が大きくな
らないような曲げ方をすることにより、その端部に三つ
巻部を確実に形成することができ、しかも長尺生地の搬
送が高速化されてもその三つ巻部を確実に形成できるよ
うにするための三つ巻方法を提供することにある。
【0014】特に、請求項2に係る発明の目的とすると
ころは、上記請求項1の発明を具体的に実施することが
できて、これにより、三つ巻部の高速での形成をより確
実に連続に形成することができるようにした三つ巻装置
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明の採った手段は、以下に示す
実施形態において使用する符号を付して説明すると、
「長尺生地40を長手方向に搬送しながら、この長尺生
地40の縁部42にミシン210による縁縫いを連続的
に行うに際して、縁部42が外から外側縁部42a、中
央縁部42b、及び内側縁部42cの三つの部分からな
るものとしたとき、三つ巻部41を、外側縁部42aを
中央縁部42bに対して折り込み、さらにこれらを内側
縁部42c上に折り込んで形成するようにした三つ巻方
法であって、 (1)外側縁部42a及び中央縁部42bを、丸め部材
21により、断面が略円弧状の案内面となる円弧状案内
体15の側面に向けて折り込む工程; (2)折り込まれた外側縁部42a及び中央縁部42b
を、丸め込み部材22によって、さらに円弧状案内体1
5に向けて丸め込む工程; (3)円弧状案内体15の先端に連続させた第2区画板
13を、外側縁部42aと中央縁部42bとの間に位置
させる工程; (4)巻込片形成部材23により、外側縁部42aを第
2区画板13に向けてさらに折り込む工程; (5)第2区画板13の案内曲面13aによって、外側
縁部42aと中央縁部42bとを内側縁部42c上に折
り込む工程;を経て三つ巻部41を縁部42に形成する
ようにしたことを特徴とする三つ巻方法」である。
【0016】すなわち、この請求項1に係る三つ巻方法
は、図3の(イ)の工程(1)及び(2)に示すよう
に、三つ巻部41とすべき縁部42の外側縁部42a及
び中央縁部42bを、その復元力が大きくならないよう
に一旦丸めておき、この丸められた外側縁部42aと中
央縁部42bとの間に第2区画板13を介在させると同
時に、内側縁部42c上に第1区画板12を配置するよ
うにするのである。その後、外側縁部42aを第2区画
板13側に押圧しながら、この第2区画板13を90度
ひねるのであり、この第2区画板13のひねりが完了し
たときには、図3の(イ)の工程(5)に示すように、
縁部42を構成している外側縁部42a、中央縁部42
b及び内側縁部42cが、その間に第2区画板13及び
第1区画板12が介在した層状(三つ巻)のものとする
ものである。
【0017】この三つ巻方法によれば、縁部42を三つ
巻部41とする前段階において、図3の(イ)の工程
(1)及び(2)で図示したように、縁部42を構成し
ている外側縁部42a及び中央縁部42bは直角に折り
曲げられるのではなく丸められるのであるから、図3の
(ロ)の段階2〜4に示したような直角折曲とは全く異
って、各部分に大きな復元力は生じない。従って、高速
で搬送されている縁部42は、その丸め作業を行うもの
に対して大きな力を与えることがないのであり、この縁
部42自体の高速搬送が円滑になされるのみならず、そ
の外側縁部42a及び中央縁部42bの丸めそれ自体は
無理なく行われるのである。
【0018】外側縁部42aと中央縁部42bとの丸め
が完了した後に、これらの間に第2区画板13を介在さ
せるとともに(請求項1の工程3参照)、この第2区画
板13に対して外側縁部42aを押圧することにより、
外側縁部42aは中央縁部42b側に無理なく折り込ま
れることになる。すなわち、この場合において、第2区
画板13は、縁部42を構成している外側縁部42a及
び中央縁部42bにより包込まれることになるのである
が、このときには、図3の(イ)の工程(4)に示すよ
うに、内側縁部42c上には、第1区画板12が既に位
置した状態にある。
【0019】以上のように、従来では図3の(ロ)の段
階2及び3に示したように、直角を基本とした復元力を
生じ易い方法によって行っていたものを、本発明の三つ
巻方法では、外側縁部42a及び中央縁部42bの折り
曲げを、三つ巻部41となるべき縁部42の「丸め」作
業により行うようにしているから、縁部42自体に復元
力が生じにくくなっている。従って、しながら縁部42
の外側縁部42a及び中央縁部42bの折り曲げが完了
するのである。従って、本発明の三つ巻方法では、その
後に完了される三つ巻部41がきれいな状態で形成でき
るのであり、丸め作業を実際に行う各構成部材に無理な
力が加わることはないのである。
【0020】さて、以上のようにして、縁部42が図3
の(イ)の工程(4)に示した状態になれば、その後
は、図3の(ロ)に示した従来方法と同様に、90度ね
じられた第2区画板13に外側縁部42a及び中央縁部
42bを添わせて搬送すれば、図3の(イ)の工程
(5)に示したように、外側縁部42aと中央縁部42
bとが、間に第2区画板13と第1区画板12とを介在
させた状態で内側縁部42c上に対して層状に位置する
のである。つまり、三つ巻が形成されるから、これらの
外側縁部42a、中央縁部42b及び内側縁部42c
を、第1区画板12及び第2区画板13の先端から外に
出せば、三つ巻部41が完了することになるのである。
【0021】以上の三つ巻方法による縁部42の具体的
な変化は、図4及び図5に示したようになる。図4で
は、長尺生地40の縁部42は、図示左方下部から右方
上部に向けて搬送されるのであるが、まず工程(1)
で、縁部42の外側縁部42aが巻込み芯体10側に立
ち上げられる。この外側縁部42aの立ち上げをきっか
けとして、この外側縁部42a、及びこれと中央縁部4
2bとの境界部分は、工程(2)において、丸め込み部
材22により、円弧状案内体15上に押圧されるのであ
る(図5の(0)〜(2)参照)。
【0022】この円弧状案内体15の先端側には、縁部
42の内側縁部42cを支持台30上に押圧する第1区
画板12と、これに基端にて直交しながら先端にいくに
従って90度ひねられている第2区画板13とが位置し
ているから、縁部42が工程(2)から前方へ送られる
と、内側縁部42cが第1区画板12によって押圧され
始めると同時に、外側縁部42aと中央縁部42bとの
間に第2区画板13が介在することになる。これが、図
4及び図5で示した工程(3)である。
【0023】そして、縁部42がさらに前方に進むと、
それまであった円弧状案内体15がなくなって、工程
(4)に至る。この工程(4)では、巻込片形成部材2
3が介在しているから、この巻込片形成部材23によっ
て、縁部42の外側縁部42aが第2区画板13に向け
てさらに折り込まれるのであり、これと同時に、第2区
画板13のひねり部分が出現することになる。この第2
区画板13のひねり部分によって、縁部42の外側縁部
42a及び中央縁部42bは、図3の(イ)の工程
(5)に示したように、内側縁部42c上に折り込まれ
る、つまり、三つ巻の形成(三つ折り)がなされるので
ある。
【0024】以上のように、この請求項1に係る三つ巻
方法によれば、三つ巻部41となるべき縁部42の外側
縁部42a及び中央縁部42bを順次丸めていき、丸め
られたところで十分な可焼性を有する第1区画板12及
び第2区画板13を介在させて、これら第1区画板12
及び第2区画板13により、外側縁部42a及び中央縁
部42bを内側縁部42c上に三つ折りするようにして
いるため、縁部42は勿論、案内装置20を構成する丸
め部材21等に無理な力は殆どかかることはない。
【0025】従って、この三つ巻方法によれば、端部4
2の厚さが均等なものである場合は勿論、不均等なもの
であっても、縁部42の復元力が大きくならないような
曲げ方をすることにより、その端部42に三つ巻部41
を確実に形成することができて、しかも長尺生地の搬送
が高速化されてもその三つ巻部を確実に形成することが
できるのである。
【0026】また、以上の課題を解決するために、請求
項2に係る発明の採った手段は、以下に示す実施形態に
おいて使用する符号を付して説明すると、「長尺生地4
0を長手方向に搬送しながら、この長尺生地40の縁部
42にミシン210による縁縫いを連続的に行う縁縫装
置200に付設されて、ミシン210の前方に位置する
縁部42に三つ巻部41を連続的に形成するに際して、
縁部42が外から外側縁部42a、中央縁部42b、及
び内側縁部42cの三つの部分からなるものとしたと
き、三つ巻部41を、外側縁部42aを中央縁部42b
に対して折り込み、さらにこれらを内側縁部42c上に
折り込んで形成するようにした三つ巻装置100であっ
て、この三つ巻装置100を、搬送される長尺生地40
の縁部42と平行に位置してこれによって包み込まれる
巻込み芯体10と、この巻込み芯体10の周囲に支持台
30を介して配置されて、縁部42を外側から巻込み芯
体10に向けて案内する案内装置20とにより構成し、
巻込み芯体10を、縁部42の内側縁部42cを上方か
ら押圧する押圧面14を有する角柱状の基体11と、こ
の基体11の縁部42側となる面に一体化されて縁部4
2の搬送方向と直交する断面が略円弧状の案内面となる
円弧状案内体15と、基体11の先端にそれぞれ一体化
されて、押圧面14に連なる押圧面を有した第1区画板
12と、始端が円弧状案内体15の先端略中央に取り付
けられて基体11の押圧面14と直交し、終端が押圧面
14と略平行になる案内曲面13aを有した第2区画板
13とにより構成するとともに、案内装置20を、縁部
42の中央縁部42bを円弧状案内体15に向けて折り
込む丸め部材21と、ついで縁部42の外側縁部42a
を円弧状案内体15側にさらに丸め込む丸め込み部材2
2と、これによって形成された外側縁部42aを第2区
画板13に沿って折り込む巻込片形成部材23とにより
構成したことを特徴とする三つ巻装置100」である。
【0027】すなわち、本発明に係る三つ巻装置100
は、図1及び図2に示すように、縁縫装置200の縁縫
ミシン210と案内装置220との間に付設されるもの
であり、長尺生地40の縁部42の巻き込み中心となる
巻込み芯体10と、この巻込み芯体10の周囲に配置さ
れて縁部42の巻込み芯体10に対する巻き込みを助け
る案内装置20とにより構成したものである。
【0028】換言すれば、この請求項2に係る三つ巻装
置100は、長尺生地40の両側の縁部42に三つ巻部
41を形成するものであって、一般的には、長尺生地4
0の両側に1台づつ設置されるものであり、長尺生地4
0の両側の縁部42にそれぞれ三つ巻部41を形成する
ようにするものである。そして、この三つ巻装置100
は、この中にセットされた長尺生地40の各縁部42
を、それぞれ外側から順に外側縁部42a、中央縁部4
2b及び内側縁部42cとしながら、これらに三つ巻き
を施して三つ巻部41を形成した状態でその先にある縁
縫ミシン210に送り込み、この縁縫ミシン210によ
って図27の(ロ)に示したように縁縫いされた三つ巻
部41とする準備をするものである。
【0029】また、この三つ巻装置100は、縁縫ミシ
ン210の手前側となる縁縫装置200の部分に取り付
けられる支持台30を備えているものであり、この支持
台30には、前述した巻込み芯体10と、この巻込み芯
体10に対して長尺生地40の縁部42を保持または押
圧する案内装置20とが取り付けられるものである。巻
込み芯体10は、支持台30側に取付けられる基体11
と、この基体11の一方の側面、つまり長尺生地40の
縁部42側となる面に一体化した円弧状案内体15と、
基体11の先端に取付けた可焼性を有する第1区画板1
2及び第2区画板13とを備えたものである。
【0030】一方、案内装置20は、後述するように、
丸め部材21、丸め込み部材22、巻込片形成部材23
及び三つ巻維持部材24を備えたものである。これらの
丸め部材21等は、巻込み芯体10に対して、図4、図
7及び図9に示すような位置関係にあるものである。
【0031】そして、この三つ巻装置100では、まず
縁部42の外側縁部42aを、丸め部材21によって巻
込み芯体10の円弧状案内体15の外側面に押圧するこ
とにより立ち上げて「丸め」のきっかけを形成し、立ち
上げられた外側縁部42aとこれに連続している中央縁
部42bとを、次の丸め込み部材22によって円弧状案
内体15上に押圧することにより十分な「丸め」を行
う。その後に、丸められた外側縁部42a及び中央縁部
42b間に第2区画板13を介在させ(図4では丸め込
み部材22と巻込片形成部材23との間)、かつ縁部4
2の内側縁部42c上を第1区画板12によって押圧さ
せるものである。
【0032】この第1区画板12と略同位置には、途中
で直角にねじられた第2区画板13が存在しており、こ
の第2区画板13の略中央には巻込片形成部材23が存
在しているから、この巻込片形成部材23と第2区画板
13の案内曲面13aとによって、縁部42の外側縁部
42a及び中央縁部42bを内側縁部42c上に折り畳
むように案内するのである(図3及び図5の工程3参
照)。
【0033】そして、最終段階に到ると、第1区画板1
2及び第2区画板13を無くして完成された三つ巻部4
1を三つ巻維持部材24によって上方から支持台30上
へ押圧するのであり、この状態を三つ巻維持部材24に
より維持しながら、三つ巻した縁部42を縁縫ミシン2
10側に送り込むのである。
【0034】ここで、第2区画板13の案内曲面13a
とは、第2区画板13の基体11側の固着部分から先端
までの、長尺生地40の縁部42を案内する面を言うも
のとしているものであり、曲面は勿論、平面をも含むも
のである。
【0035】ところで、長尺生地40の縁部42を当該
三つ巻装置100内に通しながら三つ巻するには、この
縁部42が常にかつ確実に三つ巻装置100内になけれ
ばならない。そのために、以下の実施形態では、次の
(1)の手段を採用しているのであるが、その他に次の
ような種々な手段を採用することができるものである。 (1)巻込み芯体10を構成している基体11の下面1
4略全体に、手前内側から前方外側に至る突条を多数形
成すること。これらの突条により、縁部42の内側縁部
42cは、長尺生地40が他の部分によって強制搬送さ
れる際に、常に外側に案内されることになり、縁部42
を常にかつ確実に三つ巻装置100内に位置させること
になる。 (2)基体11の下側に配置されるレールの上面略全体
に、手前内側から前方外側に至る突条を多数形成するこ
と。これらの突条により、縁部42の内側縁部42c
は、上記の(1)の場合と同様に、常に外側に案内され
ることになり、縁部42を常にかつ確実に三つ巻装置1
00内に位置させることになる。 (3)巻込み芯体10を構成している円弧状案内体15
の外側面略全体に、手前下側から前方上側に至る、傾斜
状あるいは螺旋状の突条を多数形成すること。これらの
突条により、縁部42の中央縁部42bは、長尺生地4
0が他の部分によって強制搬送される際に、常に上側に
引き上げられることになり、縁部42を常にかつ確実に
三つ巻装置100内に位置させることになる。 (4)案内装置20を構成している各部材、例えば丸め
込み部材22等の縁部42に対抗する面に、以下の実施
形態の巻込片形成部材23において採用している案内突
条23eのような案内突条を形成しておくこと。これら
の案内突条により、縁部42の中央縁部42bは、長尺
生地40が他の部分によって強制搬送される際に、常に
上側に引き上げられることになる。 (5)以上のような(1)〜(4)を併用すること。
【0036】
【発明の実施の形態】次に、各発明を、図面に示した実
施形態について説明するが、請求項1に係る三つ巻方法
は、図示した請求項2に係る三つ巻装置100中に具体
化されているものであるため、以下ではこの図面に示し
た三つ巻装置100を中心とした説明を行うことにす
る。
【0037】この三つ巻装置100は、図1及び図2に
示したように、縁縫装置200を構成している縁縫ミシ
ン210と案内装置220との間に付設されるものであ
る。すなわち、この三つ巻装置100は、縁縫装置20
0の図示右側に配置した長尺生地40を図示左方に搬送
する間に、例えば長尺生地40の両端部に三つ巻き部を
連続的に形成するもので、この三つ巻装置100によっ
て形成された三つ巻き部に対して縁縫ミシン210によ
る縫製を行うことにより、図27の(ロ)に示したよう
な三つ巻部41を連続的に形成し得るように三つ巻き作
業を行うものである。
【0038】そこで、各三つ巻装置100を説明する前
に、この三つ巻装置100が付設される縁縫装置200
の概略について説明すると、次の通りである。縁縫装置
200は、図1及び図2に示したように、図示右方に置
いた長尺生地40を、図示中央に配置した縁縫ミシン2
10に導いて、ここで縁縫ミシン210による縁縫いを
行った後に、図示左方の集積部分に搬送するものであ
り、その作業を非常に高速で行うものである。そして、
特に図2に示したように、縁縫ミシン210の手前側に
本発明に係る三つ巻装置100を配置して、この三つ巻
装置100で三つ巻された部分を、例えば図27の
(ロ)に示したように、縁縫ミシン210によって前述
した縁縫いを行い、これにより、長尺生地40の縁部4
2に三つ巻部41を形成するのである。なお、当該三つ
巻装置100の前方には、これに対する長尺生地40の
案内を良好にし、かつ長尺生地40の縁部42のトリミ
ングを行うために、案内装置220が配置してあるもの
である。
【0039】なお、本実施形態の三つ巻装置100で
は、図2に示したように、当該三つ巻装置100の前方
側(長尺生地40が入ってくる側)に案内装置220を
配置した縁縫装置200が示してあり、この案内装置2
20と縁縫ミシン210との間にその前後をできるだけ
つめて三つ巻装置100を配置するようにしている。ま
た、この三つ巻装置100については、縁縫装置200
に対してその支持台30を取付け、かつ調整つまみによ
る位置調整や後述するスプリング等の押圧力調整を行う
ようにしているものである。勿論、これらの三つ巻装置
100は、長尺生地40の両側に配置される場合だけで
なく、片側に配置される場合もある。
【0040】巻込み芯体10は、図21の(イ)及び
(ロ)に示したように、縁部42の内側縁部42cを上
方から押圧する押圧面14とこれに直交する垂直面を有
する角柱状の基体11と、この基体11の先端側にそれ
ぞれ一体化されて、押圧面14に連なる押圧面を有した
第1区画板12と、基体11の垂直面に連続して終端が
押圧面14と略平行になる案内曲面13aを有した第2
区画板13と、基体11の押圧面14に直交する垂直面
の内の外側面(図21の(ロ)では図示上側であり、長
尺生地40の縁部42側となる面)に一体化した円弧状
案内体15とにより構成したものである。
【0041】基体11は、図21、図24の(a)及び
(b)に示したように、長尺生地40を構成している一
つの縁部42の内側縁部42cのための押圧面14、垂
直面及び上面を有したものとする必要があり、しかも第
1区画板12、及び円弧状案内体15を介して第2区画
板13を固着しなければならないものであることから角
柱状にしたものである。第1区画板12及び第2区画板
13は、長尺生地40の凹凸に柔軟に対応することがで
きるものであることが必要であり、しかも最終的には折
り込まれた長尺生地40の縁部42を縁縫ミシン210
に向けて送り出さなければならないものであるから、そ
れぞれ薄い板状のスプリング板として形成したものであ
る。
【0042】なお、この巻込み芯体10は、後述する第
2保持装置60によって支持台30上に上下動自在に支
持されるものであるが、その弾発支持を行う際に使用さ
れるのが、図9及び図21等において示した取付部16
である。すなわち、この取付部16は、基体11の略中
央上面に一体化したものであり、この取付部16を、案
内装置17及び第2保持装置60を介して支持台30上
に支持することによって、基体11、第1区画板12及
び第2区画板13の全体を、支持台30に対して上下動
自在に支持して、厚さの変化することのある縁部42の
通過に対処できるようにしてある。
【0043】特に、第1区画板12は、基体11の押圧
面14(下面)に連なる下面を有して、この下面が押圧
面14となる単なる平板状のものでよいが、第2区画板
13については、図22及び図23に示したように、一
枚の板ではあるが、その基体11側の取付端から先端に
至るまでの間に90度ねじれたものとしてある。これに
より、この第2区画板13は、縁部42の中央縁部42
b及び外側縁部42aを、図24の(e)〜(g)に示
したように、縁部42の内側縁部42c上に積極的に折
り込むものである。そのために、この第2区画板13の
内側面は、図22及び図23に示したように、内側に向
けて90度ねじれた案内曲面13aとなっているのであ
り、このねじれは基体11に対する取付端から先端に至
るまでの間のいずれかの部分において形成してあるもの
である。
【0044】円弧状案内体15は、図24の(a)〜
(c)に示したように、縁部42の搬送方向に直交する
部分の殆どの断面が略円状となるようにしたものであ
り、図21に示したように、基体11と略同程度の長さ
を有するものである。この円弧状案内体15は、図21
等に示したように、基体11に対して複数のネジによっ
て固定されているものであり、その先端部に第2区画板
13の基端を挟み込むことにより、第2区画板13を基
体11側に一体化するものである。そのために、この円
弧状案内体15は、その先端部を、図21の(ロ)に示
したように、上下方向に二つ割りしたものであり、この
二つ割りした部分によって、第2区画板13の基端を挟
み込むようにしているのである。
【0045】案内装置20は、多数の部品を組合せるこ
とにより構成したものであるが、主として、図6〜図2
0に示したように、縁部42の外側縁部42a及び内側
縁部42cを基体11の垂直面に取付けた円弧状案内体
15に向けて折り込む丸め部材21と、これによって丸
められた外側縁部42a及び内側縁部42cの境界部分
を円弧状案内体15の上面に折り込む丸め込み部材22
と、これによって形成された外側縁部42aを第2区画
板13に沿って折り込む巻込片形成部材23とにより構
成したものである。
【0046】なお、図中において独立的に示した丸め部
材21、丸め込み部材22及び巻込片形成部材23は、
後述するように、それぞれ支持台30に対して弾力的に
進退し得るものとして組付けてあるものであり、これら
に対してはそれぞれスプリング32が設けられているも
のである。そして、各スプリング32の弾発力は、例え
ば調整つまみ31を調整することにより、公知の手段に
よって変え得るようにしてあるものである。
【0047】以上のように構成した巻込み芯体10の各
部分における状態を、段階を追って詳述すると、図24
に示した通りである。この図24中では、巻込み芯体1
0が(a)〜(g)の順に変化していくのであるが、各
段階を示す図24中の符号(a)〜(g)は、図21中
の符号a〜gに対応するもので、図21中のaにて切断
して拡大したのが図24中の(a)という意味である。
【0048】図24の(a)では、断面略正方形の基体
11の側面に、断面略円状の円弧状案内体15がネジ等
により一体化された状態が示してあり、かつこの円弧状
案内体15の図示左側面には、これを基体11の側面に
簡単に当接して固定できるようにするための面取りが施
してある。この一体化状態のまま、円弧状案内体15
は、基体11の先端近傍まで連続することになるのであ
るが、この基体11の先端部では、図24の(b)にて
示したように、基体11の押圧面14に第1区画板12
が一体化され始め、これと同時に半割された円弧状案内
体15内に基端が挟み込まれた第2区画板13が存在し
始めるのである。そして、基体11の先端から少しの
間、図24の(c)〜(e)に示したように、これらの
第1区画板12及び第2区画板13は互いに直交した状
態に維持されるのである。
【0049】図24の(d)では、半割された円弧状案
内体15の外側がなくなり、第2区画板13の外側面に
対して、縁部42の中央縁部42bを直接接触させ得る
状態にすることを示している。次いで、図24の(e)
〜(g)に示したように、第1区画板12及び第2区画
板13の略中央部から先端に致るに従って、第2区画板
13は、図23に示したように略90度ねじられるので
あり、この間、第1区画板12は縁部42の内側縁部4
2cを押圧したままの状態・形状を維持するのである。
【0050】以上のように構成した巻込み芯体10の周
囲には、図4、図7及び図9に示すように、丸め部材2
1、丸め込み部材22、巻込片形成部材23、三つ巻維
持部材24等を備えた案内装置20が配置される。この
案内装置20を構成している丸め部材21は、図5の
(1)にて示したように、縁部42を構成している外側
縁部42aを立ち上げながら、中央縁部42bを円弧状
案内体15の外側面に押圧するものであり、縁部42の
丸め作業の初期作業を行うものである。
【0051】つまり、この丸め部材21は、その巻込み
芯体10側の前端部に、図4、図7及び図9に示すよう
に、縁部42の特に外側縁部42aをすくい上げるため
のすくい上げ面を形成したものである。また、この丸め
部材21は、図16に示すように、円弧状案内体15の
外側面側に対向する傾斜面を有するものであって、支持
台30上に固定した基台21aに対してスプリング32
を介して連結したものであり、第1保持装置50によっ
て巻込み芯体10側に対して進退自在に支持したもので
ある。従って、この丸め部材21は、縁部42の外側縁
部42aをすくい上げるとともに、スプリング32の付
勢力によってその傾斜面が巻込み芯体10の円弧状案内
体15側に弾発的に押圧されることになるものであり、
縁部42に厚さの変化があったとしても、これに十分対
応できるようにしたものである。なお、この丸め部材2
1側に対する付勢力は、調整つまみ31の操作によりス
プリング32の強さを変更することにより、自由に変え
られるものであることは、前述した通りである。
【0052】この丸め部材21を支持台30上に支持し
ている第1保持装置50は、図16に示したように、丸
め部材21を進退自在に保持するとともに、この基台2
1aを支持台30上に固定する保持台51と、この保持
台51上に固定ネジ53によって固定される調整板52
と丸め部材21上に立設される調整ピン54とを備えて
いる。すなわち、この第1保持装置50は、丸め部材2
1を巻込み芯体10側に対して進退自在に案内保持する
とともに、丸め部材21の傾斜面(先端)がスプリング
32の作用によって巻込み芯体10側に衝突しないよう
にして、巻込み芯体10や当該丸め部材21の保護を行
っているものである。具体的には、丸め部材21の上面
に立設した調整ピン54を、保持台51の開口51aを
通して調整板52の調整穴52a内に位置するようにす
るとともに、この調整穴52aの前端面(図16では図
示左端面)に調整ピン54が当接しているときを丸め部
材21の最大前進端をしているものであり、この前進端
は保持台51に対する調整板52の固定ネジ53による
取付位置を調整することにより自由に設定できるように
してある。
【0053】以上の丸め部材21によれば、図16の左
方部分にて示したように、縁部42の外側縁部42aを
すくい上げてこれを立ち上げるのであり、これにより、
この外側縁部42aに連続している中央縁部42bを巻
込み芯体10側の円弧状案内体15の外端面に押圧する
のである。すなわち、この丸め部材21は、縁部42に
第1工程の丸みを付与するためのきっかけを形成するの
である。なお、この状態では、縁部42の内側縁部42
cは、既に存在している巻込み芯体10の基体11の押
圧面14によって押圧されている。
【0054】なお、図17は、上述した丸め部材21
と、次に述べる丸め込み部材22との間に位置している
巻込み芯体10が、支持台30に対してどのように支持
されているかを示しているものである。すなわち、この
巻込み芯体10は、その取付部16を第2保持装置60
側に案内装置17を介して連結することにより、その基
体11、第1区画板12及び第2区画板13の全体を、
支持台30上に上下動自在に支持するものであり、厚さ
の変化することのある縁部42の通過に自在に対処でき
るようにしたものである。
【0055】この巻込み芯体10を第2保持装置60側
に連結する案内装置17は、図17に示したように、第
2保持装置60の図示左側面に取り付けられる上下レー
ル17aと、この上下レール17aに対して上下動自在
に組み付けられるケース17bとからなるものであり、
このケース17bは、取付部16の背面に取り付けられ
るものである。従って、この巻込み芯体10は、案内装
置17により第2保持装置60に対して上下動自在とな
るものであり、例えば図17に示したレールと当該巻込
み芯体10の基体11の下端との間に、図示したよりも
厚手の縁部42がきたときに、案内装置17に案内され
ながら上動することになり、薄手の縁部42となったと
きには、図17に示した案内装置17の部分以外の部分
での下方への弾発的押圧により下動するのである。な
お、この巻込み芯体10の取付部16の上死点は、第2
保持装置60側に設けてある弾性ストッパ61によって
弾力的に規制されている。
【0056】以上のようにして、第1工程の丸みをつけ
られた縁部42は、図18及び図19に示したように、
次段の丸め込み部材22によってさらに丸め込まれるこ
とになる。この丸め込み部材22は、図18に示した第
1押圧片22a及び第2押圧片22cと、図19に示し
た押圧ローラ22dにより構成されるものである。第1
押圧片22aは、図7及び図18に示したように、搬送
の手前から先端に行くに従って順次水平状に突出してい
く庇部22bをその巻込み芯体10側端部に有してお
り、この庇部22bの下側になる端面は、図18に示し
たように、円弧状案内体15の外側面形状に合った円弧
状の押圧面22eとしてある。
【0057】また、この第1押圧片22aは、縁部42
が厚手のものとなった場合に、その先端部に形成してあ
る庇部22bが巻込み芯体10から待避できるようにし
てある。すなわち、庇部22bの上面には、図18に示
したように、第2保持装置60側の弾性ストッパ61が
当接していて、この弾性ストッパ61はスプリング62
によって第2保持装置60側に弾発的に支持してある。
なお、図18中に示したハンドル31は、図19に示し
た押圧ローラ22dを支持している、図12及び図19
に示したスプリング板22gのバネ力調整を行うもので
ある。
【0058】なお、この丸め込み部材22は、前述した
丸め部材21と同様に、その基台22fに対してスプリ
ング32を介して接続されており、丸め部材21を保持
していたのと同様の第1保持装置50によって前進端が
調整ピン54によって規制されながら、巻込み芯体10
に対して進退自在に支持されている。この第1保持装置
50の構成は、図16中において使用したのと同じであ
るため、この図16中に使用した符号を図18中に付す
ことにより、その説明を省略する。
【0059】以上の丸め込み部材22を構成している第
1押圧片22aによれば、縁部42の外側縁部42a及
び中央縁部42bは、図18と図16の比較から理解で
きるように、より一層円弧状案内体15側に丸め込まれ
るのであり、次の段階で縁部42の外側縁部42aを巻
込片形成部材23によってさらに中央縁部42b側に折
り込むための準備をすることになる。なお、この第1押
圧片22aが、縁部42の厚さの変化に応じて後退また
は前進することは、その第1保持装置50によって前述
した丸め部材21の場合と同様になされる。
【0060】さて、この丸め込み部材22の第1押圧片
22aの次段には、図7及び図19に示すように、巻込
み芯体10の円弧状案内体15に対して、縁部42の外
側縁部42aをさらに巻き込む押圧ローラ22d及び第
2押圧片22cが配置してあり、これにより、図19の
左方部分にて示したように、縁部42の略全体によって
円弧状案内体15の外周が包み込まれることになる。こ
の丸め込み部材22の第2押圧片22cは、図19に示
したように、その先端にて縁部42を円弧状案内体15
に押圧するものであり、前述した丸め部材21側のもの
と略じ構成の第1保持装置50によって、円弧状案内体
15に対して出入自在に支持されるものである。この第
1保持装置50については、図16に示したものと同じ
ものを採用しており、その説明は省略することとする。
【0061】これに対して、丸め込み部材22の押圧ロ
ーラ22dは、図6にも示したように、巻込み芯体10
の上方から長尺生地40の縁部42を押圧するものであ
り、図19に示したように、巻込み芯体10の基体11
がなくなって、円弧状案内体15、第1区画板12及び
第2区画板13となった箇所において、円弧状案内体1
5の上方に位置すべく、図12及び図19に示したスプ
リング板22gによって支持したものである。この押圧
ローラ22dは、その押圧面が円弧状案内体15の外形
に合う円弧状の凹溝としてあるから、この押圧ローラ2
2dが円弧状案内体15に向けて押圧されれば、円弧状
案内体15に巻回されている縁部42の主として外側縁
部42aと中央縁部42bとの境界部分を押圧すること
になり、これらの縁部42の外側縁部42a及び中央縁
部42bは、図19に示したように、円弧状案内体15
の略全周を囲む状態で丸め込まれるのである。なお、こ
の押圧ローラ22dは、第2保持装置60を介して図6
に示した位置に配置されているものである。
【0062】図19に示した状態では、縁部42の外側
縁部42a及び中央縁部42bが円弧状案内体15に巻
き付けられているのであるが、次には縁部42の外側縁
部42aを中央縁部42b側に折り込まなければならな
い。この外側縁部42aの折り込みを行うのが、図4、
図7及び図9に示したように、上記丸め込み部材22の
次段(例えば図7では図示左端)に位置する巻込片形成
部材23なのである。
【0063】この巻込片形成部材23は、図20に示し
たように、巻込み芯体10の基体11及び円弧状案内体
15が存在しなくなって、縁部42の内側縁部42cを
上方から押圧している第1区画板12と、この第1区画
板12に直交した状態の第2区画板13とが存在してい
る箇所に配置されるものである。そして、この巻込片形
成部材23は、第2区画板13、すなわちこの図示右側
にある中央縁部42bを右方から押圧する押圧片23a
と、第1区画板12と第2区画板13とによって囲まれ
た空間内に先端が位置する案内片23bとを備えている
ものである。
【0064】押圧片23aは、以前に何度も出てきた第
1保持装置50によって支持台30上に支持されるもの
であるが、その先端面(図示左端面)には、第2区画板
13側に突出する案内突条23eが複数形成してある。
この案内突条23eは、図9中の点線で示したように、
先端側(縫製装置200側)に向けて上方へ傾斜するも
のとしてあり、これにより、高速で搬送されている縁部
42の中央縁部42bを上方へ引き上げる作用を発揮す
るものである。これにより、縁部42の中央縁部42b
は、第2区画板13の背面(図20では図示右面)側に
て上方に案内されながら搬送されることになるものであ
る。
【0065】また、巻込片形成部材23を構成している
案内片23bは、図6及び図9に示したように、案内片
支持部23dの下端に一体化したものであり、この案内
片支持部23dは、図20に示したように、前述した巻
込み芯体10において使用されているのと同じ案内装置
17を利用して、第2保持装置60に支持したものであ
る。なお、この案内装置17の構成は、図17において
使用したのと同一の符号を図20中に付すことにより、
その説明を省略する。
【0066】この巻込片形成部材23の案内片23b
は、第2区画板13と平行となる、つまり第2区画板1
3が90度ねじられていくのに従ってねじられたもので
あり、その先端部に、図10及び図20に示したよう
に、第2区画板13の案内曲面13aに沿って傾斜する
案内面を形成したものである。
【0067】従って、縁部42の外側縁部42aがこの
巻込片形成部材23内を通過していく間において、外側
縁部42aは巻込片形成部材23の案内片23bと第2
区画板13の案内曲面13aとの間に挟まれた状態で9
0度ねじられるような案内をされることになり、縁部4
2の外側縁部42a、中央縁部42b及び内側縁部42
cは、図25の(イ)に示したように三つ巻きされるこ
とになるのである。
【0068】三つ巻きされた縁部42は、巻込み芯体1
0の前進端に配置した三つ巻維持部材24によって、図
25に示したように、その三つ巻き状態を維持しなが
ら、縁縫ミシン210に向けて搬送されることになるの
である。この三つ巻維持部材24は、図6〜図10にお
いて示したように、縁縫ミシン210のミシン針211
の直前に配置したものであり、三つ巻きされた縁部42
をその状態を崩さないようにしながらミシン針211に
送り込むものである。
【0069】この三つ巻維持部材24は、図25に概略
的に示したように、三つ巻きされた縁部42の外端を押
圧する横押圧片24aと、同縁部42を上方から押圧す
る上押圧片24bと、この上押圧片24bの横押圧片2
4aとは反対側に配置されるパイル押圧片24cとを備
えているものであり、図6及び図8に示すように、支持
台30上に支持されているものである。そして、この三
つ巻維持部材24は、図25に概略的に示したように、
その各部材によって形成された三つ巻部41の全体を包
み込み、文字通りその三つ巻状態を維持するためのもの
である。
【0070】さて、以上のような三つ巻維持部材24
は、図25に示したように、巻込片形成部材23側で第
1区画板12及び第2区画板13を挟み込んだ状態で折
り込まれた外側縁部42a、中央縁部42b及び内側縁
部42cを更に上押圧片24bによってしっかりと押し
付け、第1区画板12及び第2区画板13が存在しなく
なると、図25の(ロ)に示したように、完全な三つ巻
部41とするのである。このとき、長尺生地40側のパ
イルは、前述したように、パイル押圧片24cの傾斜面
24dによって図示左方へ分けられているから、この三
つ巻維持部材24によって保持されている三つ巻部41
上にはパイルは存在していないのであり、この状態で次
段のミシン211により図25の(ロ)中の二点鎖線に
て示した位置で縫製がなされるのである。
【0071】なお、本実施形態の三つ巻装置100で
は、図26の(イ)に示したように、第2区画板13の
幅を第1区画板12のそれより僅かに大きくしておき、
三つ巻部41が図26の(ロ)に示したものとなったと
き、縁部42の外側縁部42aと中央縁部42bとの折
曲部がパイル側に少し張り出すようにしている。これに
よって、図25の(ロ)中の二点鎖線で示したミシン針
211による縫製を行ったときに、パイルが三つ巻部4
1上に位置しないようにしている。
【0072】そして、この三つ巻装置100において
は、 (1)巻込み芯体10を構成している基体11の下面1
4略全体に、手前内側から前方外側に至る突条を多数形
成すること。 (2)基体11の下側に配置されるレールの上面略全体
に、手前内側から前方外側に至る突条を多数形成するこ
と。 (3)巻込み芯体10を構成している円弧状案内体15
の外側面略全体に、手前下側から前方上側に至る、傾斜
状あるいは螺旋状の突条を多数形成すること。 (4)案内装置20を構成している各部材、例えば丸め
込み部材22等の縁部42に対抗する面に、以下の実施
形態の巻込片形成部材23において採用している案内突
条23eのような案内突条を形成しておくこと。 (5)以上のような(1)〜(4)を併用すること。 といった種々な手段を採用することにより、長尺生地4
0の縁部42を当該三つ巻装置100内に通しながら三
つ巻する際に、この縁部42が常にかつ確実に三つ巻装
置100内に位置するように、長尺生地40の縁部42
の巻き込みまたは引き上げを行うようにしている。
【0073】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に係る発明
においては、上記実施形態にて例示した如く、「長尺生
地40を長手方向に搬送しながら、この長尺生地40の
縁部42にミシン210による縁縫いを連続的に行うに
際して、縁部42が外から外側縁部42a、中央縁部4
2b、及び内側縁部42cの三つの部分からなるものと
したとき、三つ巻部41を、外側縁部42aを中央縁部
42bに対して折り込み、さらにこれらを内側縁部42
c上に折り込んで形成するようにした三つ巻方法であっ
て、 (1)外側縁部42a及び中央縁部42bを、丸め部材
21により、断面が略円弧状の案内面となる円弧状案内
体15の側面に向けて折り込む工程; (2)折り込まれた外側縁部42a及び中央縁部42b
を、丸め込み部材22によって、さらに円弧状案内体1
5に向けて丸め込む工程; (3)円弧状案内体15の先端に連続させた第2区画板
13を、外側縁部42aと中央縁部42bとの間に位置
させる工程; (4)巻込片形成部材23により、外側縁部42aを第
2区画板13に向けてさらに折り込む工程; (5)第2区画板13の案内曲面13aによって、外側
縁部42aと中央縁部42bとを内側縁部42c上に折
り込む工程;を経て三つ巻部41を縁部42に形成する
ようにしたこと」にその構成上の特徴があり、これによ
り、端部の厚さが均等なものである場合は勿論、不均等
なものであっても、その端部に三つ巻部を確実に形成す
ることができ、なおかつ長尺生地の搬送が高速化されて
もその三つ巻部を確実に形成できるようにするための三
つ巻方法を提供することができるのである。
【0074】特に、本発明の三つ巻方法によれば、長尺
生地40の縁部42が厚手のものであったり、あるいは
部分的に厚くなるものであったとしても、その外側縁部
42a、中央縁部42b及び内側縁部42cを、例えば
丸棒である円弧状案内体15に沿わせる等の手段によっ
て丸めておき、90度ねじれている第2区画板13に外
側縁部42aを沿わせ、その後に内側縁部42c上に重
なった外側縁部42a及び中央縁部42bを押圧すると
いうことにより三つ巻部41とするようにしているた
め、縁部42に何等の無理をかけることなく、かつ自然
な状態で三つ巻部41を形成することができるのであ
る。従って、この三つ巻方法によれば、三つ巻部41を
高速で形成することが十分できることになるのである。
【0075】また、請求項2に係る発明においては、上
記実施形態にて例示した如く、「長尺生地40を長手方
向に搬送しながら、この長尺生地40の縁部42にミシ
ン210による縁縫いを連続的に行う縁縫装置200に
付設されて、ミシン210の前方に位置する縁部42に
三つ巻部41を連続的に形成するに際して、縁部42が
外から外側縁部42a、中央縁部42b、及び内側縁部
42cの三つの部分からなるものとしたとき、三つ巻部
41を、外側縁部42aを中央縁部42bに対して折り
込み、さらにこれらを内側縁部42c上に折り込んで形
成するようにした三つ巻装置100であって、この三つ
巻装置100を、搬送される長尺生地40の縁部42と
平行に位置してこれによって包み込まれる巻込み芯体1
0と、この巻込み芯体10の周囲に支持台30を介して
配置されて、縁部42を外側から巻込み芯体10に向け
て案内する案内装置20とにより構成し、巻込み芯体1
0を、縁部42の内側縁部42cを上方から押圧する押
圧面14を有する角柱状の基体11と、この基体11の
縁部42側となる面に一体化されて縁部42の搬送方向
と直交する断面が略円弧状の案内面となる円弧状案内体
15と、基体11の先端にそれぞれ一体化されて、押圧
面14に連なる押圧面を有した第1区画板12と、始端
が円弧状案内体15の先端略中央に取り付けられて基体
11の押圧面14と直交し、終端が押圧面14と略平行
になる案内曲面13aを有した第2区画板13とにより
構成するとともに、案内装置20を、縁部42の中央縁
部42bを円弧状案内体15に向けて折り込む丸め部材
21と、ついで縁部42の外側縁部42aを円弧状案内
体15側にさらに丸め込む丸め込み部材22と、これに
よって形成された外側縁部42aを第2区画板13に沿
って折り込む巻込片形成部材23とにより構成したこ
と」にその構成上の特徴があり、これにより、請求項1
の発明を具体的に実施することができて、三つ巻部41
の高速での形成をより確実に連続に形成することができ
るようにした三つ巻装置100を提供することができる
のである。
【0076】すなわち、この請求項2に係る三つ巻装置
100によれば、上記請求項1に係る三つ巻方法を具体
的に実施することができることは当然として、三つ巻部
41を自然かつ確実に形成することができて、この三つ
巻部41をその状態を崩すことなく縁縫ミシン210に
送り込むことができて、長尺生地40の縁部42に三つ
巻部41を高速かつ確実に形成することができるのであ
る。
【0077】特に、この三つ巻装置100によれば、各
部の押圧力の調整を自由に設定することができるため、
長尺生地40の特に縁部42の厚さが種々変更されて
も、これに十分対処することができるだけでなく、巻込
み芯体10を、各工程での案内を行う案内装置20の構
成部材とは別のものとしてあるため、巻込み芯体10の
交換を簡単に行うことができるだけでなく、案内装置2
0の各構成部材のメンテナンスをも簡単に行うことがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る三つ巻装置を付設した縁縫装置の
側面図である。
【図2】同縁縫装置の要部拡大側面図である。
【図3】本発明に係る三つ巻方法と従来のそれとを比較
して示すもので、(イ)は本発明の三つ巻方法によって
縁部の外側縁部、中央縁部及び内側縁部が工程を追って
変化していく様子を示す部分断面図、(ロ)は従来の三
つ巻方法によるそれを示した部分断面図である。
【図4】本発明に係る三つ巻方法によって縁部の外側縁
部、中央縁部及び内側縁部が各工程毎に変化していく様
子を示した概略斜視図である。
【図5】同三つ巻方法を実施するにあたって使用される
具体的部品と縁部との関係を、図4中の各工程(0)〜
(4)に対応させて示した部分拡大断面図である。
【図6】本発明に係る三つ巻装置の正面図である。
【図7】図6中の案内装置を構成している各部材と巻込
み芯体との関係を示す正面図である。
【図8】同平面図である。
【図9】図8中の案内装置を構成している各部材と巻込
み芯体との関係を示す平面図である。
【図10】図6中の枠1で囲った部分の部分拡大正面図
である。
【図11】図6中の枠2で囲った部分の部分拡大正面図
である。
【図12】図6中の枠3で囲った部分の部分拡大正面図
である。
【図13】図8中の枠4で囲った部分の部分拡大平面図
である。
【図14】図8中の枠5で囲った部分の部分拡大平面図
である。
【図15】図8中の枠6で囲った部分の部分拡大平面図
である。
【図16】図6中の7−7線に沿ってみた拡大断面図で
ある。
【図17】図6中の8−8線に沿ってみた拡大断面図で
ある。
【図18】図6中の9−9線に沿ってみた拡大断面図で
ある。
【図19】図6中の10−10線に沿ってみた拡大断面
図である。
【図20】図6中の11−11線に沿ってみた拡大断面
図である。
【図21】同三つ巻装置を構成している巻込み芯体10
を示すもので、(イ)はその拡大正面図、(ロ)は同平
面図である。
【図22】同巻込み芯体を構成している第2区画板13
を示すもので、(イ)はその拡大平面図、(ロ)は同正
面図である。
【図23】第2区画板の各部分の断面を示すもので、図
22中のa−a線〜i−i線に沿ってみた拡大断面図で
ある。
【図24】巻込み芯体の各部分の断面を拡大して示した
もので、図21の(イ)中に示したa〜gに沿ってみた
断面図である。
【図25】本発明に係る三つ巻装置の三つ巻維持部材を
概略的に示すもので、(イ)は手前側部分の要部拡大断
面図、(ロ)は先端部分の要部拡大断面図である。
【図26】本発明によって形成された三つ巻部の形状を
具体的に示すもので、(イ)は第1区画板及び第2区画
板が存在しているときの拡大断面図、(ロ)は三つ巻部
のみとなったときの拡大断面図である。
【図27】縁部に凹凸を有した長尺生地を示すもので、
(イ)はその部分拡大平面図、(ロ)は縁部に三つ巻部
が形成されたときの部分拡大断面図である。
【図28】三つ巻部を形成するために従来より使用され
ているラッパ管の拡大斜視図である。
【符号の説明】 100 三つ巻装置 10 巻込み芯体 11 基体 12 第1区画板 13 第2区画板 13a 案内曲面 14 押圧面 15 円弧状案内体 16 取付部 17 案内装置 20 案内装置 21 丸め部材 22 丸め込み部材 23 巻込片形成部材 24 三つ巻維持部材 30 支持台 31 調整つまみ 32 スプリング 40 長尺生地 41 三つ巻部 42 縁部 42a 外側縁部 42b 中央縁部 42c 内側縁部 50 第1保持装置 51 保持台 52 調整板 53 固定ネジ 54 調整ピン 60 第2保持装置 200 縁縫装置 210 縁縫ミシン 220 案内装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−270890(JP,A) 特開 平8−57177(JP,A) 特開 平5−96075(JP,A) 特開 平5−31278(JP,A) 特開 平8−191972(JP,A) 実開 昭62−120972(JP,U) 実用新案登録2506985(JP,Y2) 特公 昭61−48396(JP,B2) 特公 昭57−17554(JP,B2) 特公 昭59−4155(JP,B2) 特公 昭62−19878(JP,B2) 米国特許5165353(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 35/02 B65H 45/00 - 47/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺生地を長手方向に搬送しながら、この
    長尺生地の縁部にミシンによる縁縫いを連続的に行うに
    際して、前記縁部が外から外側縁部、中央縁部及び内側
    縁部の三つの部分からなるものとしたとき、三つ巻部
    を、前記外側縁部を中央縁部に対して折り込み、さらに
    これらを前記内側縁部上に折り込んで形成するようにし
    た三つ巻方法であって、 (1)前記外側縁部及び中央縁部を、丸め部材により、
    断面が略円弧状の案内面となる円弧状案内体の側面に向
    けて折り込む工程; (2)折り込まれた前記外側縁部及び中央縁部を、丸め
    込み部材によって、さらに円弧状案内体に向けて丸め込
    む工程; (3)前記円弧状案内体の先端に連続させた第2区画板
    を、前記外側縁部と中央縁部との間に位置させる工程; (4)巻込片形成部材により、外側縁部を第2区画板に
    向けてさらに折り込む工程; (5)前記第2区画板の案内曲面によって、前記外側縁
    部と中央縁部とを前記内側縁部上に折り込む工程;を経
    て前記三つ巻部を前記縁部に形成するようにしたことを
    特徴とする三つ巻方法。
  2. 【請求項2】 長尺生地を長手方向に搬送しながら、こ
    の長尺生地の縁部にミシンによる縁縫いを連続的に行う
    縁縫装置に付設されて、前記ミシンの前方に位置する前
    記縁部に三つ巻部を連続的に形成するに際して、前記縁
    部が外から外側縁部、中央縁部、及び内側縁部の三つの
    部分からなるものとしたとき、前記三つ巻部を、前記外
    側縁部を中央縁部に対して折り込み、さらにこれらを前
    記内側縁部上に折り込んで形成するようにした三つ巻装
    置であって、 この三つ巻装置を、搬送される前記長尺生地の縁部と平
    行に位置してこれによって包み込まれる巻込み芯体と、
    この巻込み芯体の周囲に支持台を介して配置されて、前
    記縁部を外側から前記巻込み芯体に向けて案内する案内
    装置とにより構成し、 前記巻込み芯体を、前記縁部の内側縁部を上方から押圧
    する押圧面を有する角柱状の基体と、この基体の前記縁
    部側となる面に一体化されて前記縁部の搬送方向と直交
    する断面が略円弧状の案内面となる円弧状案内体と、前
    記基体の先端にそれぞれ一体化されて、前記押圧面に連
    なる押圧面を有した第1区画板と、始端が前記円弧状案
    内体の先端略中央に取り付けられて前記基体の押圧面と
    直交し、終端が前記押圧面と略平行になる案内曲面を有
    した第2区画板とにより構成するとともに、 前記案内装置を、前記縁部の中央縁部を前記円弧状案内
    体に向けて折り込む丸め部材と、ついで前記縁部の外側
    縁部を前記円弧状案内体側にさらに丸め込む丸め込み部
    材と、これによって形成された前記外側縁部を前記第2
    区画板に沿って折り込む巻込片形成部材とにより構成し
    たことを特徴とする三つ巻装置。
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