JP2755722B2 - 筒状不織布の加工装置 - Google Patents

筒状不織布の加工装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は筒状不織布の加工装置に関する。さらに詳し
くは、たとえばINS工法などによる上下水道管の補修の
際などに用いられる筒状不織布を製造するための加工装
置に関する。
[従来の技術] 従来より不織布を製造するのに、ニードルパンチ装置
が用いられている。
第4図に基づき従来のニードルパンチ装置を説明す
る。コンベヤー(61)で繊維ウェブ(A)を上下に配置
されたホールプレート(62)の間に送り込み、ウェブ
(A)がホールプレート(62)を通っている間にニード
ル(63)を上下させて、ニードリングしウェブ(A)同
士をからみつかせる。このようにして、ウェブ(A)同
士が接合すると不織布(B)が形成され、デリベリロー
ラ(64)で引き取られる。ニードル(63)を上下させる
機構は回転運動を直線運動に変換する公知のエキセント
リック(65)が用いられている。
ところで前記従来のニードルパンチ装置では、帯状の
不織布を連続的に生産することは可能であるが、筒状の
不織布を生産することは困難である。なぜならば、筒状
の不織布を連続的に生産するには、装置の上下いずれか
を筒状不織布でくるむ形にしなければならないが、そう
すると装置を支持することができないためである。
そこで、第5図に示されるように、不織布(B)を筒
状に巻き、その内部に緩衝材(66)を入れ、ニードリン
グすることも考えらているが、この方法を用いると、緩
衝材の除去工程が必要になり、製造工程が煩雑になると
ともに、ニードリング時に緩衝材(66)が抵抗となっ
て、ニードル(63)の切損事故が多くなるという問題が
発生する。
したがって、第4図に示されたニードルパンチ装置で
は、筒状不織布を連続して製造することは事実上不可能
であると考えられている。
そこで、筒状不織布の製造を可能とするため第6〜7
図に示すような製法が提案された。この製法は、第6図
に示されるように、所定幅の繊維ウェブ(A)を螺旋状
に巻きながら円筒状に形成するとともに、ニードリング
処理して筒状不織布(B)を形成するものであり、ニー
ドルパンチ処理のためには、第7図に示されるパンチ装
置が用いられている。同図において、(67)は一対のコ
ンベヤローラ、(68)はガイドローラであり、繊維ウェ
ブ(A)はコンベヤローラ(67)で螺旋巻きに送られる
間、ニードル(63)でニードリングされ、からみ合わさ
れるようになっている。
第6〜7図の製法では、円筒状の不織布をうることが
可能となったが、繊維ウェブをニードリング処理するた
め、換言すれば不織布となる前の段階でニードリング処
理するため、製造時の強度が小さく、早送りができない
ので、高速計算ができないという欠点を有している。
[発明が解決しようとする課題] 以上のごとく、従来の技術では円筒状不織布を連続し
て高速生産することは不可能であった。
本発明者らはかかる実情に鑑み、鋭意研究を重ねたと
ころ、前工程において帯状であって両側縁のみウェブの
ままで残すか、または前記ウェブに軽くニードリングし
た不織布を従来のニードルパンチ装置で作製しておき、
その後の後工程で、前記不織布を筒状に丸め、両側縁の
繊維ウェブを重ね合わせてニードリングすれば、シーム
レスな筒状不織布を作製できるとともに、前記後工程で
は不織布の部分が既に形成されているので強度が高く、
したがって高速送りをかけて連続高速生産を可能にしう
るという新たな事実を見出した。
本発明は前記後工程を実施するに好適な加工装置を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の筒状不織布の加工装置は、 (a)平帯状の不織布を送り込むフィードローラ、 (b)平帯状の不織布を断面視U字状に曲げながら送り
を案内する案内部材、 (c)断面視U字状に曲げられた不織布をさらに筒状に
曲成するための芯部材であるベッドプレート、 (d)前記ベッドプレートの上方に配置されており、ベ
ッドプレート上に重ね合わされている不織布の両端縁を
ニードリングするニードリング装置、 (e)ニードリングにより重ね合わせ縁が接合された筒
状不織布を引き取るデリベリローラ からなることを特徴とする。
なお、本明細書でいう平帯状の不織布とは帯の中央部
が不織布に仕上っており、両側縁が繊維ウェブのままに
残されているか、あるいは軽くニードリングされたもの
を含む概念である。
[作 用] 本発明の装置によれば、フィードローラで平帯状の不
織布が送り込まれ、案内部材で断面視U字状に曲げら
れ、ついでベッドプレートの周囲に被せられる。ベッド
プレートの前方ではデリベリローラが不織布を引き取っ
ており、その引き取い力の横方向分力によりベッドプレ
ート上で不織布の両側縁が重ね合わされる。そして、ニ
ードリング装置で前記重ね合わせ部がニードリングさ
れ、接合される。この接合により筒状不織布が形成され
る。
本発明の装置によれば、デリベリローラによって加工
中の不織布を高速で引張っても、不織布が破れることが
ないので筒状不織布を連続して高速生産することが可能
である。
[実施例] つぎに本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例にかかわる加工装置の一部
断面正面図、第2図は同実施例における加工装置の要部
側面図、第3図は同実施例における加工装置の要部斜視
図である。
第1図および第3図において、(1)はフィードロー
ラ、(2)は案内部材、(3)はベッドプレート、
(4)はニードリング装置、(5)はデリベリローラで
ある。
フィードローラ(1)は、一対の送りローラからな
り、一方のローラにモータが連結されたもので、平帯状
の不織布(b)に強制送りをかけるようになっている。
案内部材(2)は、平帯状不織布(b)を断面視U字状
に曲げるように案内する部材で、たとえば略U字状のガ
イドパイプなどで構成されている。
ベッドプレート(3)は吊具(6)で吊り下げられ、
吊具(6)は装置本体の適所に固定されている。(7)
は不織布(b)の送りを円滑にするためのガイドローラ
で、吊具(6)の下縁後端部に取り付けられている。
ベッドプレート(2)は略々長方体の箱状物で、ニー
ドリング装置(4)に対面する部位にはニードル(15)
を通すための孔が多数穿孔されている。なお、このベッ
ドプレート(3)は製造する筒状不織布(B)の内径寸
法に応じて、幅寸法の異なるものを複数個用意してお
き、適宜選択して、使用される。第2図には幅寸法の小
さいベッドプレート(3)が実線で、幅寸法の大きいベ
ッドプレート(3)が想像線で示されている。
ニードリング装置(4)は公知のニードリング装置と
同様の構造であり、クランク(11)、ロッド(12)、ニ
ードルビーム(13)、ニードルボード(14)、ニードル
(15)およびスライドガイド(16)から構成されてい
る。
そしてクランク(11)がモータなどで回転させられる
と、ニードル(15)が繰返し上下動し、ニードリングが
行われるようになっている。なお、ニードルボード(1
4)の下面には、ニードル(15)に付着してウェブが飛
び散るのを防止するためのストリッパプレート(17)が
設けられている。
デリベリローラ(5)は、一対の送りローラで一方の
ローラにモータが連結されており、ニードリングされた
筒状不織布を引き取るものである。
(21)はテーブルで、リンク式昇降機構(22)により
昇降自在に構成されている。ベッドプレート(3)とテ
ーブル(21)とのクリアランスは不織布(b)の厚さに
応じて調整される。
つぎに上記装置による筒状不織布の製造方法を説明す
る。
フィードローラ(1)から送り込まれた平帯状不織布
(b)は案内部材(2)でU字状に曲げられ、ベッドプ
レート(3)の周囲に導かれる。先端部はデリベリロー
ラ(5)に挟持されている。デリベリローラ(5)で引
き取り力をかけると、その横方向分力でテーブル上の不
織布(b)がベッドプレート(3)の外周に巻きつけら
れ両端縁が重ね合わされる。この状態で、ニードリング
装置(4)を駆動して、ニードル(15)を周期的に上下
動させれば、重ね合わされた部分のウェブが接合され筒
状不織布(B)が製造される。なお前記デリベリローラ
(5)はニードリング装置(4)と同調して引張力をか
け、ニードル(15)が上昇している間に不織布(B)を
引き取るようになっている。
本実施例ではデリベリローラ(5)で高速送りをかけ
ても、不織布(B)はベッドプレート(3)上の重ね合
わせ部以外は不織布として既に生成されているので高い
強度を有しており、したがって引張力に耐えることがで
き、高速で連続生産することが可能となる。
つぎに本実施例の装置を用い、つぎの要領で筒状不織
布を作製した。
まず、従来のニードルパンチ装置により帯状不織布を
作製する。
織度6デニール、長さ51mmのポリエステル繊維からな
る目付200g/m2の繊維ウェブに、20本/cm2の針密度でニ
ードルパンチを施したパンチウェブを作製する。
このパンチウェブを3枚重ねて、60本/cm2の針密度で
ニードルパンチを施し、厚さ6〜7mm、目付560〜620g/m
2の不織布を作製する。なお、この不織布は片耳をカッ
トして、980mm幅にする。
上記不織布2枚を幅方向にずらして積層し、中央に98
0mmの重なり部分を、両端に88mmの重ならない部分を形
成させる。
この重なり部分を従来のニードルパンチ装置によっ
て、130本/cm2の針密度でニードルパンチすることによ
り、2枚の不織布が一体化された帯状不織布が得られ
る。この不織布の中央の重なり部分は、厚さが6.7〜7.2
mmで、幅は860mmに収縮している。
ついで、この帯状不織布を第1図に示す本発明の加工
装置によって筒状に加工する。帯状不織布(b)はフィ
ードローラ(1)から供給され、案内部材(2)で断面
視U字状になるように湾曲される。ついで、不織布はベ
ッドプレート(3)でその外形に沿うように筒形状とさ
れ、両端が重ね合わされる。この新たな重なり部分を13
0本/cm2の針密度でニードルパンチすることにより筒状
不織布(B)がえられる。筒状不織布(B)は厚み方向
に折畳まれてデリベリローラ(5)で引取られる。な
お、工程中における不織布の移動は主としてデリベリロ
ーラ(5)の引取り力によって行なわれる。
以上のごとくして得られた筒状不織布は、シームレス
なフェルトであって縫合部がないため、樹脂含浸が均一
となり何らの含浸阻害も生じないので気泡発生などはな
く、樹脂を硬化させても亀裂などの欠点は発生しないも
のであった。
しかして、この筒状不織布を、INS工法に使用してパ
イプ補修を行なったところ、亀裂、歪、間隙などの欠点
は全く発生しなかった。
以上のように本発明により製造した筒状不織布はINS
工法に使用する筒状不織布として非常に好適なものであ
る。
なお、本発明の装置によって得られる筒状不織布はIN
S工法用に限定されるものではなく、たとえば管状濾材
など各種の用途を有し、いかなる用途においてもそのシ
ームレス性による効果の向上が得られ、大なる有用性を
発揮するものである。
[発明の効果] 本発明によれば、筒状不織布を高速かつ連続的に生産
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかわる加工装置の一部断
面正面図、第2図は同実施例における加工装置の部分側
面図、第3図は同実施例における加工装置の要部斜視
図、第4図は従来のニードルパンチ装置の一例の説明
図、第5図は第4図のニードルパンチ装置を用いて筒状
不織布を製造する一例の説明図、第6図は第7図のニー
ドルパンチ装置を用いて筒状不織布を製造する場合の概
念図、第7図はニードルパンチ装置の他の例を示す説明
図である。 (図面の主要符号) (1):フィードローラ (2):案内部材 (3):ベッドプレート (4):ニードリング装置 (5):デリベリローラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)平帯状の不織布を送り込むフィード
    ローラ、 (b)平帯状の不織布を断面視U字状に曲げながら送り
    を案内する案内部材、 (c)断面視U字状に曲げられた不織布をさらに筒状に
    曲成するための芯部材であるベッドプレート、 (d)前記ベッドプレートの上方に配置されており、ベ
    ッドプレート上に重ね合わされている不織布の両端縁を
    ニードリングするニードリング装置、 (e)ニードリングにより重ね合わせ縁が接合された筒
    状不織布を引き取るデリベリローラからなる筒状不織布
    の加工装置。
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CN102808289B (zh) * 2012-08-17 2015-02-04 苏州希尔克新材料有限公司 一种应用耐高温毛毯套筒的加工设备用于打褶机的耐高温毛毯套筒的制备工艺

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