JP3099015B2 - 電子レンジ用容器 - Google Patents

電子レンジ用容器

Info

Publication number
JP3099015B2
JP3099015B2 JP63335655A JP33565588A JP3099015B2 JP 3099015 B2 JP3099015 B2 JP 3099015B2 JP 63335655 A JP63335655 A JP 63335655A JP 33565588 A JP33565588 A JP 33565588A JP 3099015 B2 JP3099015 B2 JP 3099015B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
lid
container
container body
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63335655A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02180219A (ja
Inventor
恭子 溝口
Original Assignee
恭子 溝口
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 恭子 溝口 filed Critical 恭子 溝口
Priority to JP63335655A priority Critical patent/JP3099015B2/ja
Publication of JPH02180219A publication Critical patent/JPH02180219A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3099015B2 publication Critical patent/JP3099015B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/34Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package
    • B65D81/3446Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package specially adapted to be heated by microwaves
    • B65D81/3453Rigid containers, e.g. trays, bottles, boxes, cups
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D2205/00Venting means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Package Specialized In Special Use (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Cookers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は食品容器に関するもので、特に、電子レン
ジ用容器に関するものであり、電子レンジで誘電加熱す
る食品の調理状態を音で確認できる電子レンジ用容器に
関するものである。
[従来の技術] 第7図は従来の電子レンジ用容器の中央縦断面図であ
る。
図において、10は略有底円筒状の高周波によって誘電
加熱されない部材であるセラミックス、ガラス等で形成
された容器本体、11は容器本体10の開口端部、12は開口
端部11の内側に形成された断面略半円の凸条部である。
この凸条部12は容器本体10の開口部の内側に沿って連続
して形成されている。
20は高周波によって誘電加熱されない部材であるセラ
ミックス、ガラス等で形成された容器本体10の開口端部
11より外形が大きい略円板状の蓋体、21は容器本体10の
開口端部11に接する蓋体20の外周端部、22は蓋体20の下
方に形成されて容器本体10の開口端部11の全周に嵌合す
る突出部である。
31は前記容器本体10の端部11と前記蓋体20の外周端部
21との間に配設された挟圧部である。この挟圧部31の端
縁は蓋体20に密接している。32は容器本体10の開口端部
11の内側と蓋体20の突出部22との間に配設された断面略
くの字状である封止部である。この封止部32は高周波に
よって誘電加熱されない弾性に富んだシリコーンゴム等
で前記挟圧部31と一体に形成されている。そして、前記
挟圧部31と封止部32はパッキング30を構成している。前
記パッキング30は、パッキング30の挟圧部31の弾性によ
って蓋体20に形成された突出部22の外側の全周を挾持し
て蓋体20に配設されている。
前記パッキング30の封止部32は、その弾性によって容
器本体10の開口部の内側と蓋体20の突出部22との間に圧
入されたものであり、封止部32の頂部が容器本体10の凸
条部12の下端に係合することによって、容器本体10の開
口端部11に蓋体20を挾持している。また、封止部32の弾
性による復元力によって、容器本体10の開口端部11の内
側と蓋体20の突出部22との間を密接して、容器本体10を
封止するものである。
従来の電子レンジ用容器は上記のように構成されてお
り、容器本体10内に調理する食品を収納し、パッキング
30を有する蓋体20を容器本体10の開口端部11に嵌合して
容器本体10を封止する。このようにして、食品を収納し
た前記容器本体10を電子レンジに入れてこれを所定の時
間だけ誘電加熱すると、食品は容器本体10内で加熱され
る。
[発明が解決しようとする課題] しかし、長時間誘電加熱すると、加熱された食品から
水蒸気が多く発生し、容器本体10の内部に大気圧以上の
蒸気圧が生ずる。そして、その蒸気圧が蓋体20を押し上
げ、蓋体20の外周端部21とパッキング30の挟圧部31との
接触面を押し開けて封止状態を解除する。このとき、蓋
体20の外周端部21とパッキング30の挟圧部31との接触面
の封止力は、パッキング30の挟圧部31の弾性による蓋体
20の外周端部21を挾持する挾持力及び蓋体20の外周端部
21との密接力によって決定される。即ち、蓋体20の外周
端部21とパッキング30の挟圧部31との接触面の封止を解
除できる蒸気圧は、パッキング30の挟圧部31の弾性によ
って決定される。
したがって、蓋体20の外周端部21とパッキング30の挟
圧部31との接触面の封止を解除する蒸気圧は、パッキン
グ30の挟圧部31の弾性によって決定されるので、これを
大気圧以上の圧力とすると、電子レンジで加熱された食
品の蒸気圧によって蓋体20が吹飛ばされることになる。
そこで、通常は、蓋体20を解放したまま或いは蓋体20
と容器本体10との間に隙間を設けた状態で、電子レンジ
で誘電加熱していた。したがって、従来から電子レンジ
では再加熱が主流となり、食品の調理或いは加工にはあ
まり使用されていなかった。
これまで、電子レンジが食品の調理或いは加工に使用
されていなかった他の要因として、容器本体10の内部に
収納されて電子レンジ内で誘電加熱される食品は、その
食品の種類、形態、量によって、電子レンジ内で加える
高周波エネルギーの量、即ち、誘電時間を決定する必要
があるが、容器本体10の内部に収納された食品は、その
食品加工中の蒸気圧によって変化するため、電子レンジ
内で加工する誘電加熱時間を容易に決めることができ
ず、概略で加工時間を設定する必要があった。このた
め、容器本体10の内部に収納されて電子レンジ内で誘電
加熱される食品は、誘電時間の設定の不備により、加熱
不足或いは加熱過多となって、調理する食品の味を低下
させることになる。
これらを防ぐためには、調理の開始の時間或いは終了
の時間の判断の目安として、容器本体10内の蒸気圧を均
一化し、更に、所定の蒸気圧の条件下にあることを知る
必要があったが、電子レンジ内にある容器本体10内の蒸
気圧及び蒸気圧の制御を行なうことができなかった。
そこで、この発明は、容器本体の内部に収納されて電
子レンジ内で誘電加熱される食品の種類、形態、数量が
変化しても、所定の蒸気圧で加熱され、その加熱状態を
音で確認でき、しかも、容器本体の内部圧力が異常に高
くなった場合でも、蓋体を開蓋状態とすることなく、容
易に容器本体の内部圧力を解放できる電子レンジ用容器
の提供を課題とするものである。
[課題を解決するための手段] 請求項1にかかる電子レンジ用容器は、高周波によっ
て誘電加熱されない部材からなる容器本体及び前記容器
本体の開口端部を覆う蓋体と、前記容器本体の開口端部
とそれを覆う蓋体との間に配設され、前記容器本体と蓋
体とを係合により封止状態にする弾性材料からなるパッ
キングと、前記蓋体の容器本体内側から外方向に設けら
れた貫通孔と、前記蓋体の貫通孔の外面の端部に密接さ
れた弾性材料からなる振動弁部材とを具備し、前記容器
本体の内圧が設定された圧力を越えるとき、容器本体の
内圧を所定の圧力に低下させると共に振動して振動音を
発生させるものである。
請求項2にかかる電子レンジ用容器は、請求項1のパ
ッキングと振動弁部材とを一体に形成したものである。
請求項3にかかる電子レンジ用容器は、請求項1のパ
ッキングと振動弁部材とを分離して形成したものであ
る。
請求項4にかかる電子レンジ用容器は、高周波によっ
て誘電加熱されない部材からなる容器本体及び前記容器
本体の開口端部を覆う蓋体と、前記容器本体の開口端部
とそれを覆う蓋体との間に配設され、前記容器本体と蓋
体を係合により封止状態にする弾性材料からなるパッキ
ングと、前記蓋体の外周端部付近に設けられた第一の貫
通孔と、前記蓋体の外周端部付近の前記第一の貫通孔よ
り外径に設けられた第二の貫通孔と、前記第一の貫通孔
の外側面の端部に密接して配設した弾性材料からなる振
動弁部材と、前記第二の貫通孔の外側面の端部に密接し
て配設した弾性材料からなる安全弁部材とを具備し、容
器本体の内圧が所定の第一の圧力を越えるとき、容器本
体の内圧を所定の第一の圧力に低下させると共に振動し
て振動音を発生させ、容器本体の内圧が所定の第一の圧
力を越え、所定の第二の圧力以上のとき容器本体の内圧
を第二の圧力状態にするものである。
請求項5にかかる電子レンジ用容器は、請求項4のパ
ッキングと振動弁部材と安全弁部材とが一体に形成され
ているものである。
請求項6にかかる電子レンジ用容器は、高周波によっ
て誘電加熱されない部材からなる容器本体及び前記容器
本体の開口端部を覆う蓋体と、前記容器本体の開口端部
とそれを覆う蓋体との間に配設され、容器本体と蓋体を
係合により封止状態にする弾性材料からなるパッキング
と、前記蓋体の中心部付近に設けられた第一の貫通孔
と、前記蓋体の中心部付近の前記第一の貫通孔より内径
に設けられた第二の貫通孔と、前記第一の貫通孔の外側
面の端部に密接して配設した弾性材料からなる振動弁部
材と、前記第二の貫通孔の外側面の端部に密接して配設
した弾性材料からなる安全弁部材とを具備し、容器本体
の内圧が所定の第一の圧力を越えるとき、容器本体の内
圧を所定の第一の圧力に低下させると共に振動して振動
音を発生させ、容器本体の内圧が所定の第一の圧力を越
え、所定の第二の圧力以上のとき容器本体の内圧を第二
の圧力状態にするものである。
請求項7にかかる電子レンジ用容器は、請求項4また
は請求項5の振動弁部材と安全弁部材とが一体に形成さ
れ、それらはパッキングと分離して形成されているもの
である。
請求項8にかかる電子レンジ用容器は、請求項4から
請求項7のいずれかの安全弁部材は、所定の第二の圧力
以上のとき振動して、所定の第一の圧力以上のときの振
動音とは異にする振動音を発生させるものである。
請求項9にかかる電子レンジ用容器は、請求項1から
請求項8のいずれかの容器本体と蓋体を封止状態にする
係合は、容器本体と蓋体を封止する構成手段とは別に配
設した係合手段としたものである。
[作用] 請求項1の電子レンジ用容器は、高周波によって誘電
加熱されない部材からなる容器本体及びその開口端部を
覆う蓋体において、前記蓋体の外周端部に容器本体の内
側から外方に貫通孔を設け、前記蓋体の外周端部に弾性
材料からなるパッキングを配設して、容器本体の開口端
部を覆って容器本体を係合により封止状態にし、容器本
体に収納した食品が電子レンジで誘電加熱されるとき、
容器本体の内圧が設定された所定の圧力より高いとき振
動弁部材が開き、容器本体の内圧を所定の圧力に低下さ
せると共に振動音を発生させる。したがって、容器本体
の蒸気圧が所定の第一の圧力状態に維持され、かつ、そ
の蒸気圧状態に至ったことを振動音で報知できる。そし
て、容器本体内の蒸気圧による内部圧力が異常に高くな
った場合には、蓋体が開蓋状態となることで容器本体の
内部圧力を解放し、容器本体の内部圧力による破壊から
容器本体を保護できる。
請求項2の電子レンジ用容器は、パッキングと振動弁
部材とを一体に形成したものであるから、部品点数を少
なくすることができる。
請求項3の電子レンジ用容器は、パッキングと振動弁
部材とを分離して形成したものであり、互いに異にする
弾性部材の使用が可能であるから、振動音を任意に選択
できる。
請求項4の電子レンジ用容器は、容器本体の内圧が所
定の第一の圧力を越えるとき、容器本体の内圧を所定の
第一の圧力に低下させると共に振動して振動音を発生さ
せ、容器本体の内圧が所定の第一の圧力を越え、所定の
第二の圧力以上のとき容器本体の内圧を第二の圧力状態
にするものであるから、請求項1と同様の効果を奏する
と共に、容器本体内の蒸気圧による内部圧力が異常に高
くなり、蓋体が開蓋状態となるまでの容器本体の内部圧
力を2段に設定でき、蓋体が開蓋状態となるのを回避す
ることができる。
請求項5の電子レンジ用容器は、請求項4のパッキン
グと振動弁部材と安全弁部材とを一体に形成したもので
あるから、部品点数を少なくすることができる。
請求項6の電子レンジ用容器は、請求項4と同様の効
果を奏する。
請求項7の電子レンジ用容器は、請求項4と請求項5
の振動弁部材と安全弁部材とを一体に形成され、それら
はパッキングと分離して形成されているから、両者の材
料の違いによって振動音の音色を自由に選択できる。
請求項8の電子レンジ用容器は、請求項4から請求項
7のいずれかの安全弁部材は、所定の第二の圧力以上の
とき振動して、所定の第一の圧力以上のときの振動音と
は異にする振動音を発生させるものであるから、所定の
第一の圧力以上であるか、或いは所定の第二の圧力以上
の圧力状態であるかを判断できる。
請求項9の電子レンジ用容器は、請求項1から請求項
8のいずれかの容器本体と蓋体を封止状態にする係合
を、容器本体と蓋体を封止する構成手段とは別に配設す
るものであるから、係合手段の選択自由度が高くなる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
第1図は第一の発明の第一実施例の電子レンジ用容器
の中央縦断面図である。なお、図中、同一符号及び同一
記号は上記従来例と同一または相当部分を示すものであ
る。また、この実施例の基本的構成は上記従来例と同一
であるから、ここでは、特に、上記従来例との相違点に
重点を置いて説明する。
図において、10は略有底円筒状の高周波によって誘電
加熱されない部材であるセラミックス、ガラス等で形成
された容器本体、11は容器本体10の開口端部、12は開口
端部11の外側に形成された断面略半円形状の突出部であ
る。この突出部12は容器本体10の開口端部11の全周囲に
連続して形成されている。
20は高周波によって誘電加熱されない部材であるセラ
ミックス、ガラス等で形成された略円板状の蓋体であ
る。この蓋体20は容器本体10の開口端部11に載置されて
いる。21は容器本体10の開口端部11に位置する蓋体20の
外周端部である。22は蓋体20の容器本体10側の内側から
外側に貫通している外周端部21の近傍に設けられた貫通
孔である。
また、31aは蓋体20の外周端部21の上面を覆っている
上面弾性弁部、32は蓋体20の外周端部21を覆う外周彎曲
部、33は蓋体20の外周端部21の下面部と容器本体10の開
口端部11の間に配設された挾圧部、34は前記挾圧部33の
端縁から下方に連続する断面略Jの字状の係合封止部、
35は前記係合封止部34の先端に形成された前記容器本体
10の突出部12の下端に当接している立上り端部、36は前
記上面弾性弁部31aの先端に連続して形成された振動弁
部である。この振動弁部36は前記蓋体20の外周端部21に
設けられた貫通孔22の外面側に密接している。そして、
これら上面弾性弁部31aと外周彎曲部32と挾圧部33と係
合封止部34と立上り端部35と振動弁部36は、高周波によ
って誘電加熱されない弾性に富んだシリコーンゴム等で
一体に形成されてパッキング30を構成している。このパ
ッキング30は上面弾性弁部31aと外周彎曲部32と挾圧部3
3の弾性によって蓋体20の外周端部21に密着して、蓋体2
0に配設されている。
前記蓋体20は係合封止部34の弾性力で、容器本体10の
開口端部11を挾持しており、容器本体10の突出部12の下
端に当接している係合封止部34の立上り端部35の弾性に
よって、容器本体10の開口端部11の間に配設された挾圧
部33と容器本体10の開口端部11を密着させることにより
容器本体10と蓋体20とを封止している。
この実施例の電子レンジ用容器は上記のように構成さ
れており、容器本体10内に調理する食品を収納し、パッ
キング30を装着した蓋体20を容器本体10の開口端部11に
嵌合して容器本体10を封止する。そして、それを電子レ
ンジに入れて誘電加熱する。
このように、前記容器本体10内に収納した食品を誘電
加熱すると、加熱された食品から水蒸気が発生し、容器
本体10内に蒸気圧が生ずる。そして、その蒸気圧によっ
て密閉された容器本体10の内部圧力は大気圧以上の高圧
状態となる。
容器本体10の内部に発生する蒸気圧が蓋体20に設けら
れた貫通孔22に密接している振動弁部36を押し上げるこ
とができる圧力となると、蓋体20に設けられた貫通孔22
に密接している振動弁部36を押し上げる。振動弁部36を
押し上げることができる蒸気圧の圧力は、蓋体20の貫通
孔22に設けられた振動弁部36の弾性力によって決定され
るので、これを大気圧以上の第一の設定圧力とすること
ができる。
したがって、容器本体10の内部に発生する蒸気圧によ
る内部圧力が、第一の設定圧力を越えると、蓋体20に設
けられた貫通孔22の外面の接合を開き、容器本体10内で
発生した蒸気圧を貫通孔22を通して容器本体10の外部に
放出する。このため、容器本体10の内部の蒸気圧が低下
し、容器本体10の内部圧力が第一の設定圧力以下の所定
の圧力状態となる。
また、容器本体10に発生している蒸気圧が蓋体20に設
けられた貫通孔22を通して容器本体10の外部に放出され
るとき、蒸気流は前記貫通孔22に密接していた振動弁部
36と前記貫通孔22の外面の間を通過して振動弁部36を振
動させ、振動音を発生する。
上記のように、容器本体10内に収納されて電子レンジ
で誘電加熱される食品は、誘電加熱開始された当初は十
分に加熱されていないため、水蒸気を発生することはな
い。しかし、誘電加熱が進み、容器本体10内に収納され
た食品が十分に加熱されると、加熱された食品から水蒸
気が多量に発生し、容器本体10の内部蒸気圧が上昇す
る。そして、容器本体10の内部圧力が第一の設定圧力よ
り高くなると、容器本体10内部に発生した蒸気圧が、蓋
体20の貫通孔22の上端部を覆っている振動弁部36を押し
上げて貫通孔22を開き、蒸気圧が前記貫通孔22を介して
容器本体10の外部に排出される。
上記のように、容器本体10の内部の蒸気圧を低下さ
せ、第一の設定圧力以下の所定の圧力を維持し、また、
容器本体10の内部の蒸気圧が排出されるとき、振動弁部
36を振動させて振動音を発生するものであるから、容器
本体10の内部の蒸気圧が第一の設定圧力以下の所定の圧
力状態になっていることが振動音によって確認できる。
また、容器本体10の内部圧力を第一の設定圧力以下の
大気圧より高い所定の圧力に維持できるので、容器本体
10の内部に収納された食品は、通常より高い所定の温度
を維持して、食品を加熱調理或いは加工できる。
即ち、振動音が発生し始めることで、容器本体10の内
部の蒸気圧が第一の設定圧力状態になったことが判明
し、また、第一の圧力状態になったことで、容器本体10
の内部に多量の水蒸気が発生しており、容器本体10の内
部に収納された食品が調理に十分な加熱状態になったこ
とが判断できるものである。したがって、容器本体10に
収納した食品を、電子レンジ内で誘電加熱した場合に、
調理作業者は発生する振動音を聞くだけで、容器本体10
内の食品が最高の温度に達したことが判るので、蒸気の
放出が開始されるまで容器本体10を監視する必要がなく
なり、調理の作業効率が向上する。また、最高の温度に
到達することで調理が終了する食品の場合は、この振動
音を調理終了の目安として利用することができる。そし
て、最高の温度に達してからの時間の長さで調理が完了
するものでは、電子レンジで誘電加熱する残り時間の設
定に利用できるから、誘電時間の設定の間違いによる加
熱不足または加熱過多となることがなく、調理した食品
の味を低下させることがない。
第2図は第二の発明の第一実施例の電子レンジ用容器
の中央縦断面図である。なお、図中、第1図の実施例と
同一符号及び同一記号は同一または相当部分を示すもの
である。また、この実施例の基本的構成は第1図の実施
例と同一であるから、特に、上記実施例との相違点のみ
説明する。
23は蓋体20に設けられた第一の貫通孔、24は第一の貫
通孔23より大きい内径をしている第二の貫通孔である安
全孔である。この安全孔24は第一の貫通孔23より蓋体20
の外周側に設けられている。
36は前記貫通孔23の上面に密接する弾性材料で構成し
た振動弁部である。この振動弁部36を構成している弾性
材料の貫通孔23の上面の弾性力が第一の設定圧力とな
る。37は前記安全孔24の上面部を覆う安全弁部である。
この安全弁部37は前記振動弁部36より厚い部材で形成さ
れている。そして、これら振動弁部36と安全弁部37は一
体に形成されて上面弾性弁部31bを構成する。
このように構成された実施例の電子レンジ用容器は、
次のように作用する。
容器本体10の内部に発生する蒸気圧が、設定された第
一の圧力より高圧になった場合は、容器本体10の内部の
蒸気圧が、蓋体20に設けられた貫通孔23を覆っている上
面弾性弁部31bの振動弁部36を押し上げて、蓋体20の貫
通孔23を開き、貫通孔23を介して容器本体10の外部に蒸
気圧を放出して、容器本体10の内部の蒸気圧を設定され
た第一の圧力以下の所定の圧力状態とすることができ、
前記貫通孔23を通る蒸気流によって振動弁部36が振動し
て、振動音を発生し、容器本体10の蒸気圧を設定された
第一の圧力以下の所定の圧力状態となったことが振動音
で確認できる。
また、容器本体10の内部の蒸気圧が設定された第一の
圧力を超えて上昇し、安全弁部37を押し上げる圧力にな
ったとき、容器本体10の内部の蒸気圧が安全弁部37を押
し上げて安全孔24を開き、安全孔24を介して容器本体10
の内部の蒸気圧を容器本体10の外部に放出するため、容
器本体10の内部の蒸気圧を低下させることができる。
この安全弁部37を押し上げる蒸気圧は、安全弁部37が
安全孔24の上面を密接する弾性力によって決定される。
即ち、安全弁部37を構成する弾性材料の弾性によって決
定することができるので、これを第二の設定圧力とする
ことができる。
この第二の設定圧力は、第一の設定圧力以上のパッキ
ング30の係合封止部34の弾性による挾持力に逆らって係
合封止部34の立上がり端部35の係合を解除できる圧力以
下の圧力に設定することにより、容器本体10の蒸気圧が
第一の設定圧力を越えて第二の設定圧力以上の圧力にな
った場合、容器本体10の内部の蒸気圧によって蓋体20に
設けられた安全孔24に密接している安全弁部37を押し上
げて安全孔24を開き、これによって容器本体10の内部の
蒸気圧が安全孔24を介して外部に放出されるので、容器
本体10に取付けられた蓋体20を開蓋することなく、容器
本体10の内部の蒸気圧を低下させることができる。
このため、蓋体20が容器本体10から大きく外れること
なく使用でき、食品加工中の蒸気圧の管理が容易とな
り、また、異常蒸気圧によって容器本体10、蓋体20或い
は電子レンジの内部を損傷することがなくなり、安全性
を増すことができる。
第3図の(a)はこの第一の発明及び第二の発明の共
通する第一実施例の電子レンジ用容器の要部平面図、
(b)は同じく電子レンジ用容器の要部中央縦断面図で
ある。なお、図中、上記各実施例と同一符号及び同一記
号は同一または相当部分を示すものであるから、ここで
は重複する説明を省略する。また、この実施例の基本的
構成は上記各実施例と同一であるから、ここでは、特
に、上記実施例との相違点のみ説明する。
図において、23cは蓋体20の外周端部21の内側から外
側に貫通する振動孔部、24cは振動孔部23cから外形方向
に延長して長円筒孔状とし、蓋体20の内側から外側に貫
通する安全孔部、そして、振動孔部23cと安全孔部24cは
貫通孔22cを構成する。
36cは前記貫通孔22cの振動孔部23cの上面に密接して
配設した振動弁部、37cは貫通孔22cの安全孔部24cに密
接して配設した安全弁部である。この安全弁部37cは前
記振動弁部36cに連続して一体に形成され、前記安全弁
部37cから前記振動弁部36cに連続して部材の厚みが増加
する断面略くさび形状を有している。
そして、振動弁部36cと安全弁部37cは一体に形成され
て上面弾性弁部31cを構成する。
上記のように構成されたこの実施例の電子レンジ用容
器では、蓋体20に設けられた貫通孔22cに密接する振動
弁部36cと安全弁部37cとが一体に構成されており、振動
孔部23cに密接する振動弁部36cから安全孔部24cに密接
する安全弁部37cにかけて、その部材の厚みが連続に増
加している。即ち、蓋体20に設けられた貫通孔22cに密
接する弾性力は、その部材が薄い振動弁部36cから安全
弁部37cに連続的に増加する。ここで、振動孔部23cに密
接する振動弁部36cの弾性を第一の設定圧力とすること
ができ、安全孔部24cに密接する安全弁部37cの弾性を第
二の設定圧力とすることができる。そして、第一の設定
圧力から第二の設定圧力まで、その設定圧力が連続して
増加するものである。
したがって、容器本体10の内部圧力が、第一の設定圧
力以上の圧力となったとき、振動孔部23cから蒸気圧が
排出されて振動弁部36cが振動して振動音を発生する。
また、容器本体10の内部圧力が、第一の設定圧力から第
二の設定圧力までの間、蓋体20に設けられた貫通孔22c
の上面を、容器本体10の内部圧力の変化に応じて開閉す
るため、蓋体20に設けられた貫通孔22cの開口面積が内
部圧力の変化に応じて増減することにより、容器本体10
内の蒸気圧の放出量を増減させる。このため、容器本体
10の内部圧力が一定に保たれることになり、容器本体10
の内部圧力を所定の圧力に一定に維持することが容易に
できる。
第4図の(a)は第一の発明及び第二の発明に共通す
る第二実施例の電子レンジ用容器の要部平面図、(b)
は同じく電子レンジ用容器の要部中央縦断面図である。
なお、図中、上記各実施例と同一符号及び同一記号は同
一または相当部分を示すものであるから、ここでは重複
する説明を省略する。また、この実施例の基本的構成は
上記各実施例と同一であるから、ここでは、特に、上記
実施例との相違点のみ説明する。
図において、23dは蓋体20の外周端部21の内側から外
側に貫通する振動孔部、24dは振動孔部23dから外形方向
に延長して、徐々に幅広とした略三角筒孔状とし、蓋体
20の内側から外側に貫通する安全孔部、そして、振動孔
部23dと安全孔部24dは貫通孔22dを構成する。
この種の実施例の作用は基本的に第3図と同様である
のでその説明を省略する。
第5図の(a)は第二の発明の第二実施例の電子レン
ジ用容器の蓋体の中央縦断面図、(b)は同じく電子レ
ンジ用容器の中央縦断面図である。なお、図中、上記各
実施例と同一符号及び同一記号は同一または相当部分を
示すものであるから、ここでは重複する説明を省略す
る。また、この実施例の基本的構成は上記各実施例と同
一であるから、ここでは、特に、上記実施例との相違点
のみ説明する。
図において、20eは高周波によって誘電加熱されない
合成樹脂、セラミックス、ガラス等の部材で形成した中
心部に取付孔27を有する円板状の蓋体である。23eは蓋
体20eの取付孔27の付近に設けられた第一の貫通孔、24e
は第一の貫通孔23eと蓋体20eの取付孔27との間に設けら
れた第二の貫通孔である安全孔である。
また、41は蓋体20eの取付孔27に挿着している円筒形
状である円筒柱部、42は前記円筒柱部41の下端に形成さ
れて前記蓋体20eの取付孔27の下端に弾接係合している
突出部、43は前記蓋体20eの取付孔27の外側の面側に形
成した円板状の安全弁部である。この安全弁部43は前記
蓋体20eに設けられた安全孔24eの上面に密接している。
44は前記安全弁部43の外周に連続して形成した安全弁部
43より薄く形成した円板状の振動弁部である。この振動
弁部44は前記蓋体20eに設けられた貫通孔23eの上面に密
接している。そして、これら円筒柱部41と突出部42と安
全弁部43と振動弁部44とは高周波で誘電加熱されない弾
性に富んだ材料で一体に形成されて上面弾性弁40を構成
している。
50は高周波で誘電加熱されない部材である取手部で、
51は前記円筒柱部41の内部に嵌着している前記取手部50
の円柱形である軸部、52は前記取手部50の軸部51の下端
に形成した締着部、53は蓋体20eを持ち上げる際に使用
する抓部である。
前記上面弾性弁40は、蓋体20eの取付孔27に嵌合して
いる円筒柱部41の上端の安全弁部43と振動弁部44及び下
端の突出部42を取手部50の抓部53と締着部52とで挾持す
ることで蓋体22eの取付孔27に密接した状態で配設され
ている。
この発明の実施例の電子レンジ用容器は上記のように
構成されており、次のように機能する。
蓋体20eに設けられた第一の貫通孔23eの上面を密接す
る前記振動弁部44の第一の貫通孔23eの外面への密接
力、即ち、振動弁部44の弾性力が大気圧以上の第一の圧
力に設定してあるから、容器本体10の内圧が設定された
第一の圧力より高いとき振動弁部44が振動して振動音を
発生する。また、蓋体20eに設けられた安全孔24eの外面
を密接する前記安全弁部43の第二の貫通孔24eの上端部
への密接力は、安全弁部44の弾性力によって決定され
る。即ち、蓋体20eに設けられた第一の貫通孔23eの上面
に密接している前記安全弁部43の弾性力が第二の設定圧
力となる。
第6図は第三の発明の第一実施例の電子レンジ用容器
の要部縦断面を含む正面図である。なお、図中、同一符
号及び同一記号は同一または相当部分を示すものである
から、ここでは重複する説明を省略する。また、この実
施例の基本構成は上記実施例と基本的に同一であるか
ら、特に、上記実施例との相違点のみ説明する。
図において、11は容器本体10の開口端部、13は前記容
器本体10の開口端部11の内側に沿って連続して形成され
た平坦部、15は押止具である。
また、20fは高周波によって誘電加熱されない部材か
らなる中空部28を有する円板形状である蓋体である。こ
の蓋体20fは上記容器本体10の開口端部11の内側より小
さい外形をしており、上記容器本体10の開口端部11の平
坦部13に載置されている。26は蓋体20fの外周端部21の
上面に形成した突出部で、この突出部26は蓋体20fの全
周に連続して配設されている。28は蓋体20fの中央に所
定の径で形成した中空部である。
30は前記蓋体20fの端部22に装着した断面略Uの字状
の高周波によって誘電加熱されない弾性体の材料で形成
したパッキングである。
61は高周波によって誘電加熱されない部材からなる弾
性体の材料で形成した略円板状のベース部材で、このベ
ース部材61は前記蓋体20fの中空部28の内径と略一致す
る外径を有している。62は前記ベース部材61の上端部に
形成した前記蓋体20fの中空部28より大きい外形を有す
る覆部、63はベース部材61の下端部に形成された締着
部、64は前記ベース部材61の中心に設けられた挿入部、
65は前記ベース部材61を内側から外側に縦に貫通する第
一の貫通孔である。この第一の貫通孔65は前記ベース部
材61の外周付近に設けられている。66は前記第一の貫通
孔と同様に構成した第二の貫通孔である。この第二の貫
通孔66は前記ベース部材61の挿入部62の付近に設けられ
ている。前記ベース部材61は前記蓋体20fの中空部28に
装着されるとき、必要に応じて、両者間が気密になるよ
うに、両者間の間隙にシールゴム67が充填される。しか
し、若干の隙間を問題視するものではない。
そして、71は第一の貫通孔65に密接する円板状である
第一の圧着弁部、72は第二の貫通孔66に密接する第二の
圧着弁部で、この第二の圧着弁部72は前記第一の圧着弁
部71より厚い材料の同芯円状の円板に形成されている。
73は蓋体20fを持上げる際に使用する抓部であり、ま
た、74は前記ベース部材61の挿入部64に嵌合している円
柱状の支持柱である。そして、これら第一の圧着弁部72
と第二の圧着弁部73と支持柱74は高周波によって誘電加
熱されない弾性体の材料で一体に成型されて弁部材70を
構成する。そして、前記弁部材70と前記ベース部材61、
覆部62、締着部63、第一の貫通孔65、第二の貫通孔66等
は安全弁部80を構成する。
この第一実施例の電子レンジ用容器は上記のように構
成されており、容器本体10に取付けた押止具15によって
蓋体20fの外周端部21の上面に形成した突出部26に係止
することによって、蓋体20fと容器本体10をパッキング3
0を介して封止するものである。この容器本体10に取付
けた押止具15により蓋体20fと一体化する手段は係合手
段を構成する。
なお、この実施例についても前記係合手段の相違を有
するものの、他の機能は上記実施例と同一であるからそ
の説明を省略する。
上記のように、本発明の実施例の高周波によって誘電
加熱されない部材からなる容器本体10及び前記容器本体
10の開口端部11を覆う蓋体20と、前記容器本体10の開口
端部11とそれを覆う蓋体20との間に配設され、前記容器
本体10と蓋体20とを係合により封止状態にする弾性材料
からなるパッキング30と、前記蓋体20の容器本体10内側
から外方向に設けられた貫通孔22と、前記蓋体20の貫通
孔22の外面の端部に密接された弾性材料からなり、前記
容器本体10の内圧が設定された圧力を越えるとき、容器
本体10の内圧を所定の圧力に低下させると共に振動して
振動音を発生させる振動弁部36または振動弁部36c及び
安全弁部37cからなる振動弁部材からなるものである。
この実施例の電子レンジ用容器は、高周波によって誘
電加熱されない部材からなる容器本体10及びその開口端
部11を覆う蓋体20において、前記蓋体20の外周端部11に
容器本体10の内側から外方に貫通孔を設け、前記蓋体20
の外周端部21に弾性材料からなるパッキング30を配設し
て、容器本体10の開口端部11を覆って容器本体10を係合
により封止状態にし、容器本体10に収納した食品が電子
レンジで誘電加熱されるとき、容器本体10の内圧が設定
された所定の圧力より高いとき振動弁部36または振動弁
部36c及び安全弁部37cからなる振動弁部材が開き、容器
本体10の内圧を所定の圧力に低下させると共に振動音を
発生させる。
したがって、容器本体10の蒸気圧が所定の第一の圧力
状態に維持され、かつ、その蒸気圧状態に至ったことを
振動音で報知できる。そして、容器本体10内の蒸気圧に
よる内部圧力が異常に高くなった場合には、蓋体20が開
蓋状態となることで容器本体10の内部圧力を解放し、容
器本体10の内部圧力による破壊から容器本体10を保護で
きる。
また、パッキング30と振動弁部36または振動弁部36c
及び安全弁部37cからなる振動弁部材とを一体に形成し
たものでは、部品点数を少なくすることができる。
そして、パッキング30と振動弁部36または振動弁部36
c及び安全弁部37cからなる振動弁部材とを分離して形成
したものでは、互いに異にする弾性部材の使用が可能で
あるから、振動音を任意に選択できる。
本発明の実施例の電子レンジ用容器は、高周波によっ
て誘電加熱されない部材からなる容器本体10及び前記容
器本体10の開口端部11を覆う蓋体20と、前記容器本体10
の開口端部11とそれを覆う蓋体20との間に配設され、前
記容器本体10と蓋体20を係合により封止状態にする弾性
材料からなるパッキング30と、前記蓋体20の外周端部21
付近に設けられた振動弁部36または振動弁部36cからな
る第一の貫通孔と、前記蓋体20の外周端部21付近の前記
第一の貫通孔より外径に設けられた安全弁部37または安
全弁部37cからなる第二の貫通孔と、前記蓋体20の第一
の貫通孔の外側面の端部に密接して配設され、容器本体
10の内圧が所定の第一の圧力を越えるとき、容器本体10
の内圧を所定の第一の圧力に低下させると共に振動して
振動音を発生させる弾性材料からなる振動弁部材と、前
記蓋体20の第二の貫通孔の外側面の端部に密接して配設
され、容器本体10の内圧が所定の第一の圧力を越え、所
定の第二の圧力以上のとき容器本体10の内圧を第二の圧
力状態にする弾性材料からなる安全弁部材からなるもの
である。
したがって、容器本体10の内圧が所定の第一の圧力を
越えるとき、容器本体10の内圧を所定の第一の圧力に低
下させると共に振動して振動音を発生させ、容器本体10
の内圧が所定の第一の圧力を越え、所定の第二の圧力以
上のとき容器本体の内圧を第二の圧力状態にするもので
あるから、前者の発明の実施例と同様の効果を奏すると
共に、容器本体10内の蒸気圧による内部圧力が異常に高
くなり、蓋体20が開蓋状態となるまでの容器本体10の内
部圧力を2段に設定でき、蓋体20が開蓋状態となるのを
回避することができる。
また、パッキング30と振動弁部36または振動弁部36c
と安全弁部37または安全弁部37cとを一体に形成したも
のは、部品点数を少なくすることができる。
本発明の実施例の電子レンジ用容器は、高周波によっ
て誘電加熱されない部材からなる容器本体10及び前記容
器本体10の開口端部11を覆う蓋体20e,20fと、前記容器
本体10の開口端部11とそれを覆う蓋体20e,20fとの間に
配設され、容器本体10と蓋体20e,20fを係合により封止
状態にする弾性材料からなるパッキング30と、前記蓋体
20e,20fの中心部付近に設けられた第一の貫通孔24e,65
またはと、前記蓋体20e,20fの中心部付近の前記第一の
貫通孔24e,65より内径に設けられた第二の貫通孔23e,66
と、前記第一の貫通孔24e,65の外側面の端部に密接して
配設され、容器本体10の内圧が所定の第一の圧力を越え
るとき、容器本体10の内圧を所定の第一の圧力に低下さ
せると共に振動して振動音を発生させる弾性材料からな
る振動弁部44または第一の圧着弁部71からなる振動弁部
材と、前記第二の貫通孔23e,66の外側面の端部に密接し
て配設され、容器本体10の内圧が所定の第一の圧力状態
を越え、所定の第二の圧力以上のとき容器本体の内圧を
第二の圧力状態にする弾性材料からなる安全弁部43また
は第一の圧着弁部72からなる安全弁部材からなるもので
ある。
この発明の実施例においても、前記第一の貫通孔24e,
65と第二の貫通孔23e,66との配設位置が違うだけで、前
者の発明の実施例と同様に作用し、同様の効果を奏す
る。
また、振動弁部材と安全弁部材とを一体に形成され、
それらはパッキング30と分離して形成したものでは、両
者の材料の違いによって振動音の音色を自由に選択でき
る。
そして、所定の第二の圧力以上のとき振動し、所定の
第一の圧力以上のときの振動音とは異にする振動音を発
生させる安全弁部材は、所定の第一の圧力以上である
か、或いは所定の第二の圧力以上の圧力状態であるかを
判断できる。
更に、容器本体と蓋体を封止状態にする係合を、容器
本体と蓋体を封止する構成手段とは別に配設するもので
は、係合手段の選択自由度が高くなる。
[発明の効果] 以上のように、請求項1の電子レンジ用容器は、高周
波によって誘電加熱されない部材からなる容器本体及び
その開口端部を覆う蓋体において、前記蓋体の外周端部
に容器本体の内側から外方に貫通孔を設け、前記蓋体の
外周端部に弾性材料からなるパッキングを配設して、容
器本体の開口端部を覆って容器本体を係合により封止状
態にし、容器本体に収納した食品が電子レンジで誘電加
熱されるとき、容器本体の内圧が設定された所定の圧力
より高いとき振動弁部材が開き、容器本体の内圧を所定
の圧力に低下させると共に振動音を発生させるものであ
るから、容器本体の蒸気圧が所定の第一の圧力状態に維
持され、かつ、その蒸気圧状態に至ったことを振動音で
報知できる。そして、容器本体内の蒸気圧による内部圧
力が異常に高くなった場合には、蓋体が開蓋状態となる
ことで容器本体の内部圧力を解放し、容器本体の内部圧
力による破壊から容器本体を保護できる。
請求項2の電子レンジ用容器は、上記請求項1の効果
に加えて、パッキングと振動弁部材とを一体に形成した
ものであるから、部品点数を少なくすることができる。
請求項3の電子レンジ用容器は、上記請求項1の効果
に加えて、パッキングと振動弁部材とを分離して形成し
たものであり、互いに異にする弾性部材の使用が可能で
あるから、振動音を任意に選択できる。
また、請求項4の電子レンジ用容器は、容器本体の内
圧が所定の第一の圧力を越えるとき、容器本体の内圧を
所定の第一の圧力に低下させると共に振動して振動音を
発生させ、容器本体の内圧が所定の第一の圧力を越え、
所定の第二の圧力以上のとき容器本体の内圧を第二の圧
力状態にするものであるから、請求項1と同様の効果を
奏すると共に、容器本体内の蒸気圧による内部圧力が異
常に高くなり、蓋体が開蓋状態となるまでの容器本体の
内部圧力を2段に設定でき、蓋体が開蓋状態となるのを
回避することができる。
請求項5の電子レンジ用容器は、上記請求項4の効果
に加えて、パッキングと振動弁部材と安全弁部材とを一
体に形成したものであるから、部品点数を少なくするこ
とができる。
そして、請求項6の電子レンジ用容器は、請求項4と
同様の効果を奏することができ、かつ、デザイン自由度
を高くすることができる。
請求項7の電子レンジ用容器は、請求項4と請求項5
と同様の効果を奏することができ、更に、振動弁部材と
安全弁部材とを一体に形成され、それらはパッキングと
分離して形成されているから、両者の材料の違いによっ
て振動音の音色を自由に選択できる。
請求項8の電子レンジ用容器は、上記請求項4から請
求項7の効果に加えて、所定の第二の圧力以上のとき振
動して、所定の第一の圧力以上のときの振動音とは異に
する振動音を発生させるものであるから、所定の第一の
圧力以上であるか、或いは所定の第二の圧力以上の圧力
状態であるかを判断できる。
請求項9の電子レンジ用容器は、上記請求項1から請
求項8の効果に加えて、容器本体と蓋体を封止状態にす
る係合を、容器本体と蓋体を封止する構成手段とは別に
配設するものであるから、係合手段の選択自由度を高く
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第一の発明の第一実施例の電子レンジ用容器の
中央縦断面図、第2図は第二の発明の第一実施例の電子
レンジ用容器の中央縦断面図、第3図は第一の発明及び
第二の発明の共通する第一実施例の電子レンジ用容器の
要部平面図及び要部中央縦断面図、第4図は第一の発明
及び第二の発明に共通する第二実施例の電子レンジ用容
器の要部平面図及び要部中央縦断面図、第5図は第二の
発明の第二実施例の電子レンジ用容器の蓋体の中央縦断
面及び中央縦断面図、第6図は第三の発明の第一実施例
の電子レンジ用容器の要部縦断面を含む正面図、第7図
は従来の電子レンジ用容器の中央縦断面図である。 図において、 10:容器本体 20,20e,20f:蓋体 30:パッキング 40:上面弾性弁 50:取手部 70:弁部材 80:安全弁部 である。 なお、図中、同一符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65D 81/34 B65D 81/34 U

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波によって誘電加熱されない部材から
    なる容器本体及び前記容器本体の開口端部を覆う蓋体
    と、 前記容器本体の開口端部とそれを覆う蓋体との間に配設
    され、前記容器本体と蓋体とを係合により封止状態にす
    る弾性材料からなるパッキングと、 前記蓋体の容器本体内側から外方向に設けられた貫通孔
    と、 前記蓋体の貫通孔の外面の端部に密接された弾性材料か
    らなり、前記容器本体の内圧が設定された圧力を越える
    とき、容器本体の内圧を所定の圧力に低下させると共に
    振動して振動音を発生させる振動弁部材と、 を具備することを特徴とする電子レンジ用容器。
  2. 【請求項2】前記パッキングと前記振動弁部材とが一体
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電
    子レンジ用容器。
  3. 【請求項3】前記パッキングと前記振動弁部材とが分離
    して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    電子レンジ用容器。
  4. 【請求項4】高周波によって誘電加熱されない部材から
    なる容器本体及び前記容器本体の開口端部を覆う蓋体
    と、 前記容器本体の開口端部とそれを覆う蓋体との間に配設
    され、前記容器本体と蓋体を係合により封止状態にする
    弾性材料からなるパッキングと、 前記蓋体の外周端部付近に設けられた第一の貫通孔と、 前記蓋体の外周端部付近の前記第一の貫通孔より外径に
    設けられた第二の貫通孔と、 前記蓋体の第一の貫通孔の外側面の端部に密接して配設
    され、容器本体の内圧が所定の第一の圧力を越えると
    き、容器本体の内圧を所定の第一の圧力に低下させると
    共に振動して振動音を発生させる弾性材料からなる振動
    弁部材と、 前記蓋体の第二の貫通孔の外側面の端部に密接して配設
    され、容器本体の内圧が所定の第一の圧力を越え、所定
    の第二の圧力以上のとき容器本体の内圧を第二の圧力状
    態にする弾性材料からなる安全弁部材と、 を具備することを特徴とする電子レンジ用容器。
  5. 【請求項5】前記パッキングと前記振動弁部材と前記安
    全弁部材とが一体に形成されていることを特徴とする請
    求項4に記載の電子レンジ用容器。
  6. 【請求項6】高周波によって誘電加熱されない部材から
    なる容器本体及び前記容器本体の開口端部を覆う蓋体
    と、 前記容器本体の開口端部とそれを覆う蓋体との間に配設
    され、容器本体と蓋体を係合により封止状態にする弾性
    材料からなるパッキングと、 前記蓋体の中心部付近に設けられた第一の貫通孔と、 前記蓋体の中心部付近の前記第一の貫通孔より内径に設
    けられた第二の貫通孔と、 前記第一の貫通孔の外側面の端部に密接して配設され、
    容器本体の内圧が所定の第一の圧力を越えるとき、容器
    本体の内圧を所定の第一の圧力に低下させると共に振動
    して振動音を発生させる弾性材料からなる振動弁部材
    と、 前記第二の貫通孔の外側面の端部に密接して配設され、
    容器本体の内圧が所定の第一の圧力状態を越え、所定の
    第二の圧力以上のとき容器本体の内圧を第二の圧力状態
    にする弾性材料からなる安全弁部材と、 を具備することを特徴とする電子レンジ用容器。
  7. 【請求項7】前記振動弁部材と前記安全弁部材とが一体
    に形成され、それらは前記パッキングと分離して形成さ
    れていることを特徴とする請求項4または請求項5に記
    載の電子レンジ用容器。
  8. 【請求項8】前記第二の貫通孔の外側面の端部に密接し
    て配設され、容器本体の内圧が所定の第一の圧力状態を
    越え、所定の第二の圧力以上のとき容器本体の内圧を第
    二の圧力状態にする弾性材料からなる安全弁部材は、所
    定の第二の圧力以上のとき振動して、所定の第一の圧力
    以上のときの振動音とは異にする振動音を発生させるこ
    とを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか1つに
    記載の電子レンジ用容器。
  9. 【請求項9】前記容器本体と蓋体を封止状態にする係合
    は、容器本体と蓋体を封止する構成手段とは別に配設し
    た係合手段としたことを特徴とする請求項1から請求項
    8のいずれか1つに記載の電子レンジ用容器。
JP63335655A 1988-12-31 1988-12-31 電子レンジ用容器 Expired - Fee Related JP3099015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63335655A JP3099015B2 (ja) 1988-12-31 1988-12-31 電子レンジ用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63335655A JP3099015B2 (ja) 1988-12-31 1988-12-31 電子レンジ用容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02180219A JPH02180219A (ja) 1990-07-13
JP3099015B2 true JP3099015B2 (ja) 2000-10-16

Family

ID=18291031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63335655A Expired - Fee Related JP3099015B2 (ja) 1988-12-31 1988-12-31 電子レンジ用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3099015B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0748194Y2 (ja) * 1991-06-18 1995-11-08 蝶プラ工業株式会社 合成樹脂製調理容器
JP2816815B2 (ja) * 1994-12-03 1998-10-27 アロン化成株式会社 生ゴミ処理のための発酵用密閉容器
JP2816816B2 (ja) * 1994-12-19 1998-10-27 アロン化成株式会社 生ゴミ処理のための発酵用密閉容器
DE69919561T2 (de) * 1998-05-27 2005-09-08 Morinaga Milk Industry Co. Ltd. Verpackungsmaterial sowie behälter zur aufnahme von getränken und nahrungsmitteln
CN1915153A (zh) * 2005-08-19 2007-02-21 Sar控股国际有限公司 硅橡胶漏勺及其制备方法
SE528522C2 (sv) * 2006-02-10 2006-12-05 Micvac Ab Ventilsystem för en förpackning
WO2010093068A1 (ko) * 2009-02-11 2010-08-19 (주)펠리테크 안전장치를 구비한 전자레인지용 발열 조리기
CN109805743B (zh) * 2017-11-22 2020-11-06 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 压力烹饪设备
US10793325B2 (en) * 2018-04-17 2020-10-06 Meyer Intellectual Properties Ltd. Food storage and cooking vessel

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02180219A (ja) 1990-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3099015B2 (ja) 電子レンジ用容器
EP1419721B1 (en) Cooking vessel used with microwave ovens
JP2714828B2 (ja) 電子レンジ用容器
KR20180003407U (ko) 증기배출부가 구비된 조리용 용기
JPH10316177A (ja) 電子レンジ用食品容器
KR920002996A (ko) 전자 레인지용 조리용기
EP0288862A1 (en) Container with whistling device for thermally cooking food
US1157991A (en) Cooking utensil.
KR100707811B1 (ko) 전기밥솥의 압력패킹 구조
KR20190001007U (ko) 증기배출부가 구비된 조리용 용기
JPH0667343B2 (ja) 電子レンジ容器用圧力調整装置
JP3055631B2 (ja) 真空包装容器
KR101616877B1 (ko) 음식물 보관용 밀폐 뚜껑
JPH02180218A (ja) 電子レンジ用圧力容器
JPS63211589A (ja) 食品容器
KR0143127B1 (ko) 전기압력보온밥솥의 뚜껑잠금장치
JPH07275119A (ja) 炊飯器の蓋パッキング
KR0131305Y1 (ko) 전자레인지용 식품용기 뚜껑
JP2524440B2 (ja) 食物保存用容器
JP2586725Y2 (ja)
JP2539914B2 (ja) 電子レンジ用調理器
KR200332192Y1 (ko) 온수기용 뚜껑의 차열장치
KR101912357B1 (ko) 전기압력밥솥의 보온 커버구조체
KR102165582B1 (ko) 조리기기용 커버 조립체
JP3012016U (ja) 食品用容器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees