JPH02180218A - 電子レンジ用圧力容器 - Google Patents

電子レンジ用圧力容器

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JPH02180218A
JPH02180218A JP63335654A JP33565488A JPH02180218A JP H02180218 A JPH02180218 A JP H02180218A JP 63335654 A JP63335654 A JP 63335654A JP 33565488 A JP33565488 A JP 33565488A JP H02180218 A JPH02180218 A JP H02180218A
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pressure
container body
lid
container
packing
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Kyoko Mizoguchi
恭子 溝口
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は食品容器である電子レンジ用圧力容器に関する
もので、特に、電子レンジ等で誘電加熱し、その後、保
存容器として使用可能な電子レンジ用圧力容器に関する
ものである。
[従来の技術] 従来のこの種の食品容器として、実公昭57−5701
6号公報に掲載の技術を挙げることができる。
即ち、上記技術は、円錐面または回転曲線面を有する頭
部と、当該円錐面または回転曲線面の中心においてこの
頭部から延びる柄部と、この柄部の下端より斜立する複
数個の弾性突起とを、可撓性材料で一体に成形してなる
食品容器の気密栓に関するものである。
上記のように構成された食品容器の気密栓は、食品容器
本体内の食品を加熱することができ、かつ、加熱によっ
て水蒸気を発生するものであれば、容器を加熱すること
によって水蒸気を発生せしめ、その蒸気圧によって食品
容器本体内の空気を排出することができる。食品容器本
体内の空気が排出されると、頭部の上面に大気圧が作用
し、頭部の下部を円孔の上縁に圧着させ、真空状態を維
持することができる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来の食品容器の気密栓は、円錐面または
回転曲線面を有する頭部と、当該円錐面または回転曲線
面の中心においてこの頭部がら延びる柄部と、この柄部
の下端より斜立する複数個の弾性突起とを、可撓性材料
で一体に成形してなるものであるが、その形態が複雑で
あり、食品容器の気密栓の精度のバラツキにより、空気
が排出された食品容器本体内の圧力にバラツキが生じ、
その信頼性の向上が望まれていた。
また、上記のような気密栓では気密性を維持するための
装着作業等が困難であり、使い勝手の向上が望まれてい
た。
さらに、電子レンジで加熱する際には、食品容器の蓋を
封止して行なうことができるものの、食品加熱状態の蒸
気圧が大気圧に略等しくなるため、食品の加工時間を短
くすることができなかった。
そこで、本発明は簡単な構造で使い勝手がよく、しかも
、容器本体内の圧力を容易に低圧状態にでき、食品加熱
状態の容器本体内の蒸気圧を高くできる電子レンジ用圧
力容器の提供を課題とするものである。
[課題を解決するための手段] 第一の発明にかかる電子レンジ用圧力容器は、開口部1
1の内側縁(と沿って形成した断面略半円状の溝部12
及びこの溝部12の下部に位置する段差部13を有する
高周波によって誘電加熱されない部材からなる容器本体
10と、周辺部21.の近傍に穿設した第1の貫通孔4
1及び第2の貫通孔42と、中央部に形成した抓部22
とを有し、前記容器本体10の開口部11を覆う高周波
によって誘電加熱されない部材からなる蓋体20と、こ
の蓋体20の第1の貫通孔41を容器本体10内の圧力
が所定の第1の圧力以下のときに封止1−1容器本体1
0内の圧力が前記第1の圧力より高いときに開放する弾
性体の薄肉弁51と、前記蓋体20の第2の貫通孔42
を容器本体10内の圧力が前記所定の第1の圧力よりも
高い所定の第2の圧力以下のときに封止し、容器本体1
0内の圧力が前記第2の圧力より高いときに開放する弾
性体の厚肉弁52と、前記蓋体20の周辺部21と容器
本体10の段差部13とで密接状態に挾圧される第1の
挟圧部31と、前記容器本体10の溝部12に押圧され
て密接する第2の挟圧部32とを一体に形成した弾性体
のパッキング30と、このパッキング30の第2の挟圧
部32を容器本体10の溝部12に抑圧する押圧部61
と、常に、空気の流通する通気孔62とを有する高周波
によって誘電加熱されない部材からなる押圧体60とを
具備するものである。
第二の発明にかかる電子レンジ用圧力容器は、上記第一
の発明の容器本体10と、周辺部21Bの近傍に穿設し
た圧力調整孔40と、中央部に形成した握部22Bとを
有し、前記容器本体10の開口部11を覆う高周波によ
って誘電加熱されない部材からなる蓋体2OBと、この
蓋体2OBの圧力調整孔40を容器本体10内の圧力が
所定の圧力以下のときに封止し、容器本体10内の圧力
が前記所定の圧力より高いときに開放する弾性体の弁体
50と、前記蓋体2OBの周辺部21Bと容器本体10
の段差部13とで密接状態で挾圧される第1の挟圧部3
1と、前記容器本体10の溝部12に押圧されて密接す
る第2の挟圧部32とを一体で形成した弾性体のパッキ
ング30と、このパッキング30の第2の挟圧部32を
容器本体10の溝部12側に押圧する押圧部61Bを形
成した高周波によって誘電加熱されない部材からなる押
圧体60Bとを具備するものである。
[作用コ 第一の発明においては、予め、蓋体20の周辺部21に
パッキング30を装着し、このパッキング30の第1の
挟圧部31を容器本体100段差部13と蓋体20の周
辺部21とで圧着し、さらに、このパッキング30の第
2の挟圧部32を容器本体10の溝部12に押圧体60
の押圧部61で押圧し、密接させることにより容器本体
10内を気密状態とする。なお、前記押圧体60を取外
すことにより、容器本体10と蓋体20との分離が容易
な状態になる。
そして、容器本体10内に収容した食品が、例えば、電
子レンジ等の極超短波によって誘電加熱されるとき、前
記蓋体20の周辺部21に穿設した第1の貫通孔41及
び第2の貫通孔42と、この上方開口部に位置する薄肉
弁51及び厚肉弁52とにより、容器本体10の内部を
所定の第1の圧力状態より低い内圧状態に維持し、大気
圧よりも高い高圧状態で食品を高温加熱する。特に、容
器本体lOが所定の第1の圧力状態より高い内圧状態に
なったときは、容器本体10の内圧を低下させ、容器本
体10の内部を所定の第1の圧力状態とする。そして、
容器本体10が所定の第2の圧力状態より高い内圧状態
になったときは、容器本体10の内圧を低下させ、容器
本体10の内部を所定の第2の圧力状態とする。また、
容器本体10内の食品の温度降下等で内圧が外圧以下に
低下すると、容器本体10と蓋体20との間を封止状態
とする。
したがって、食品加熱状態の容器本体10内の圧力を大
気圧以上に高くでき、食品加熱温度を」二昇させること
ができるとともに、容器本体10内の圧力調整ができる
。また、−旦、加熱した容器本体10内の食品の温度を
低下させることによって、容器本体10内の圧力を容易
に低圧状態にでき、保存に適する減圧状態にできる。
第二の発明においては、予め、蓋体2OBの周辺部23
− Bにパッキング30を装着し、このパッキング30
の第1の挟圧部31を容器本体10の段差部13と蓋体
2OBの周辺部21Bとで圧着し、さらに、このパッキ
ング30の第2の挟圧部32を容器本体10の溝部12
に押圧体60Bの押圧部61Bで押圧し、密接させるこ
とにより容器本体10内を気密状態とする。一方、押圧
体60Bを取外すことにより、容器本体10と蓋体20
Bとの分離が容易に可能な状態になる。
そして、容器本体10内に収容した食品が、例えば、電
子レンジ等の極超短波によって誘電加熱されるとき、前
記蓋体2OBの周辺部21Bに穿設した圧力調整孔40
と、この圧力調整孔40の上方に位置する弁体50によ
り、容器本体10の内部を所定の圧力状態より低い内圧
状態に維持し、大気圧よりも高い高圧状態で食品を高温
加熱する。
特に、容器本体10が所定の圧力状態より高い内圧状態
になったときは、容器本体10の内圧を低下させ、容器
本体10の内部を所定の圧力状態とする。また、容器本
体10内の食品の温度降下等で内圧が外圧以下に低下す
ると、容器本体10と蓋体2OBとの間を封止状態とす
る。
したがって、食品加熱状態の容器本体10内の圧力を大
気圧以上に高くでき、食品加熱温度を上昇させることが
できる。また、−旦、加熱した容器本体10内の食品の
温度を低下させることによって、容器本体10内の圧力
を容易に低圧状態にでき、保存に適する減圧状態となる
[実施例] 以下、各発明の実施例について説明する。まず、第一の
発明について述べる。
第1図は第一の発明の一実施例である電子レンジ用圧力
容器を示す中央縦断面図である。
第1図において、10は高周波(極超短波;UHF)に
よって誘電加熱されない部材としての磁器、ガラス、セ
ラミックス等からなる容器本体であり、略有底円筒状の
深皿容器を形成している。
11は前記略有底円筒状の容器本体10の上方に位置す
る開口部、12はその開口部11の内側縁に沿って連続
して形成した断面略半円状の溝部、13はこの溝部12
の下部に位置し開口部11の内側縁に沿って前記溝部1
2と並設させて形成した段差部である。20は容器本体
10の開口部11を覆う蓋体であり、前記容器本体10
と同一の材質で形成されている。21はこの蓋体20の
全周に形成した周辺部、22は蓋体20の中央上面部に
形成した握部である。30は弾性に富むパッキングであ
り、高周波によって誘電加熱されないシリコーンゴム等
の封止部材で形成されている。
31は蓋体20の周辺部21と容器本体10の段差部1
3とにより密接状態で挟圧される第1の挟圧部、32は
容器本体10の溝部12に押圧されて密接する第2の挟
圧部である。40は蓋体20の周辺部21に複数穿設し
た圧力調整孔であり、41は蓋体20の中心から所定の
距離を隔てて穿設した第1の貫通孔、42は前記第1の
貫通孔41よりも、さらに外側の位置に穿設した第2の
貫通孔である。50は第1の挟圧部31及び第2の挟圧
部32に連接する弾性体の弁体、51は第1の貫通孔4
1の上方開口部に位置する薄肉弁、52は第2の貫通孔
42の上方開口部に位置する厚肉弁である。そして、こ
の厚肉弁52は薄肉弁51よりも肉厚が厚く、この弁体
50の薄肉弁51及び厚肉弁52は第1の貫通孔41及
び第2の貫通孔42の上方開口部を抑圧気味に封止して
いる。
また、パッキング30は上記第1の挟圧部31及び第2
の挟圧部32と弁体50とが一体成形されている。60
は高周波によって誘電加熱されない部材からなる押圧体
、61はパッキング30の第2の挟圧部32を容器本体
10の溝部12に全周に亘って外周方向に密接状態で押
圧する押圧部、62は加熱及び冷却時に空気が流通する
通気孔、63は通気孔62の周囲を形成する抓部である
上記のように構成した電子レンジ周圧ツノ容器では、パ
ッキング30を容器本体10と蓋体20との接合部に挟
圧状態で介在させることにより容器本体10内の気密性
が保たれる。
ここで、この電子レンジ用圧力容器を使用可能な状態に
するための組付手順について説明する。
第2図は第1図の電子レンジ用圧力容器を示す分解中央
縦断面図、第3図は第1図の電子レンジ用圧力容器の組
付途中を示す中央縦断面図である。
まず、第2図のように、予め、蓋体20の周辺部21に
パッキング30を装着する。すなわち、パッキング30
の第1の挟圧部31及び弁体50とで蓋体20の周辺部
21に弾性力を利用して装着する。
つぎに、第3図のように、パッキング30を装着した蓋
体20を上方から容器本体10の段差部13に圧着し、
蓋体20と容器本体10との接合部にパッキング30の
第1の挟圧部31を介在させて圧着する。
さらに、このパッキング30の第2の挟圧部32を容器
本体10の溝部12に押圧体60の押圧部61で押圧し
て密接させることにより電子レンジ用圧力容器として使
用可能な気密状態とする。
このように、この実施例の電子レンジ用圧力容器では、
蓋体20とパッキング30の装着、このパッキング30
を装着した蓋体20の容器本体10への装着、そして、
押圧体60の装着が極めて容易にできる。一方、この電
子レンジ用圧力容器を分解する場合には、上記と逆の手
順により極めて容易にできる。したがって、容器本体1
0内を気密状態とする容器の組付作業及び分解作業が容
易にでき、使い勝手が向上する。
つぎに、この電子レンジ用圧力容器による食品等の加熱
調理動作について説明する。
上記のように構成した電子レンジ用圧力容器では、まず
、誘電加熱されない部材からなる容器本体10に、所定
の加熱調理或いは加熱加工等を行なう食品を収納する。
そして、上記の手順にしたがって蓋体20とパッキング
30の装着、パッキング30を装着した蓋体20の容器
本体10への装着、そして、押圧体60の装着により容
器の組付作業を行なう。
このとき、蓋体20の周辺部21に装着したパッキング
30の第1の挟圧部31は容器本体10の段差部13と
蓋体20の周辺部21とで挾圧され、パッキング30の
第2の挟圧部32は容器本体10の溝部12と押圧体6
0の押圧部61とで挾圧され、その弾性によって容器本
体10と蓋体20の両者は密に接触し、容器本体10内
は気密性が保たれ封止状態となる。
また、このとき蓋体20の周辺部21に穿設した第1の
貫通孔41及び第2の貫通孔42からなる圧力調整孔4
0は全て弁体50の薄肉弁51及び厚肉弁52により封
止状態となっている。
この状態で、加熱調理或いは加熱加工等を行なう食品を
収納した容器本体10を電子レンジ等に入れ、高周波に
よって誘電加熱すると、容器本体10内の食品温度が上
昇し、容器本体10内の蒸気圧が上昇する。そして、こ
の容器本体10内の圧力が所定の圧力より高くなった場
合には、弁体50が可動し圧力調整孔40が適宜開放状
態となることにより、容器本体10内の圧力が調整され
る。
ここで、この圧力調整動作について図を用いて説明する
。第4図の(a)から(C)は第一の発明の電子レンジ
用圧力容器の圧力調整動作を説明する要部拡大断面図で
ある。
第4図の(a)は容器本体]0内の圧力が所定の圧力以
下のときの状態を示している。この状態においては、第
1の貫通孔41は薄肉弁51により、そして、第2の貫
通孔42は厚肉弁52により各々封止状態となっている
。したがって、この状態で加熱を続行すれば容器本体1
0内の圧力は減少することなく次第に上昇する。しかし
、容器本体10内の蒸気圧が上昇すると、蓋体20に穿
設した圧力調整孔40を経て弁体50に作用する蒸気圧
も次第に上昇する。そして、容器本体10内の圧力が所
定の圧力より高くなったときには、薄肉弁51は上方に
押し上げられて彎曲し第1の貫通孔41は開放状態とな
り、封止状態は解除される。
第4図の(b)は容器本体lO内の圧力が所定の圧力よ
り高いときの状態を示している。このときの、圧力を第
1の圧力とする。この第1の圧力は大気圧以上であり、
薄肉弁51の弾性力によって決定される。この状態にお
いては、第1の貫通孔41の上方開口部に位置する薄肉
弁51は容器本体10内の蒸気圧により押上げられて開
放状態となる。したがって、容器本体10内の蒸気圧は
第1の貫通孔41と薄肉弁51との隙間を通って容器本
体10外に排出される。しかし、第2の貫通孔42は朱
だ厚肉弁52により封止状態となっている。これは、薄
肉弁51よりも厚肉弁52の方が弾性力が強く、これを
押上げるには大きな押圧力が必要だからである。この状
態で徐々に加熱することにより、容器本体10内の圧力
は前記第1の圧力状態が維持され、容器本体10内の圧
力は前記第1の圧力以下に抑制される。このように、通
常の加熱状態では、容器本体10内の蒸気圧が上昇して
も大気圧以上の所定の第1の圧力状態となり、この第1
の圧力状態で容器本体10内の食品が加熱される。故に
、容器本体10内の食品は高圧及び高温度条件下で加熱
調理或いは加熱加工等を行なうことができる。
第4図の(C)は容器本体10内の圧力が上記第1の圧
力より高い所定の圧力より高いときの状態を示している
。このときの、圧力を第2の圧力とする。この第2の圧
力も上記と同様に厚肉弁52の弾性力によって決定され
る。この状態においては、第1の貫通孔41の上方開口
部に位置する薄肉弁51及び第2の貫通孔42の上方開
口部に位置する厚肉弁52は共に容器本体10内の蒸気
圧により押上げられて開放状態となる。したがって、容
器本体10内の蒸気圧は第1の貫通孔41と薄肉弁51
との間、及び第2の貫通孔42と厚肉弁52との間を通
って容器本体10外に排出される。この状態でさらに加
熱を続行すれば、容器本体10内の圧力は前記第2の圧
力状態が維持され、容器本体10内の圧力は前記第2の
圧力以下に抑制される。このように、上記の通常の加熱
状態よりもさらに急激な加熱状態では、容器本体10内
の蒸気圧も急激に上昇し、上記の所定の第1の圧力より
高い第2の圧力状態となり、この第2の圧力状態で容器
本体10内の食品が加熱される。
故に、容器本体10内の食品はさらに高圧及び高温度条
件下で加熱調理或いは加熱加工等を行なうことができる
また、容器本体10内の食品は高圧及び高温度条件下で
加熱調理或いは加熱加工等を行なった後、電子レンジ等
の高周波による誘電加熱を停止すると、容器本体10内
の蒸気圧は次第に低下する。
このとき、容器本体10と蓋体20には大気圧が加わり
、容器本体10内の蒸気圧の低下により、薄肉弁51及
び厚肉弁52が各々第1の貫通孔41及び第2の貫通孔
42を各々密閉し、容器本体10内は外気圧よりも低圧
の封止状態となる。したがって、容器本体10内の食品
が冷却された状態では、容器本体10内の圧力を減圧状
態とすることができ、容器本体10内の食品の長期保存
に好適な状態とすることができる。
このように、この実施例では電子レンジ用圧力容器の蓋
体20に穿設した第1の貫通孔41を弾性体の弁体50
の薄肉弁51により、容器本体10内の圧力が容器本体
10外の圧力よりも低いときには密閉し、容器本体10
内の圧力が容器本体10外の圧力以上で、かつ、所定の
第1の圧力以下のときには封止し、容器本体10内の圧
力が前記第1の圧力より高いときには開放する。そして
、前記電子レンジ用圧力容器の蓋体20に穿設した第2
の貫通孔42を前記薄肉弁51と一体で形成されている
弾性体の弁体50の厚肉弁52により、容器本体10内
の圧力が容器本体10外の圧力よりも低いときには密閉
し、容器本体10内の圧力が容器本体10外の圧力以上
で、かつ、前記所定の第1の圧力よりも高い所定の第2
の圧力以下のときには封止し、容器本体10内の圧力が
第2の圧力より高いときには開放する。
ところが、蓋体20の圧力調整孔40からの蒸気圧の排
出のみでは、容器本体10内の蒸気圧が低下せず、容器
本体10内の蒸気圧が異常に上昇すると、前記パッキン
グ30の第1の挟圧部31と容器本体10の段差部13
との間の密接状態及び第2の挟圧部32と溝部12との
間の密接状態が解除される。すなわち、蓋体20が開蓋
状態となり、容器本体10内の蒸気圧はパッキング30
の第1の挟圧部31と容器本体10の段差部13との間
及び第2の挟圧部32と溝部12との間を通って排出さ
れる。そして、このときの容器本体10内の蒸気圧を所
定の第3の圧力とする。好ましくは、この第3の圧力を
容器本体10及び蓋体20が破壊に至ることのない圧力
で、しかも、蓋体20が飛ばない程度の圧力がよい。
したがって、この構成の電子レンジ用圧力容器では、容
器本体10内の蒸気圧が所定の第2の圧力を越えて異常
に上昇すると、第3の圧力で容器本体10の開口部11
に装着されている蓋体20が開蓋状態となり、容器本体
10の内部の高圧状態が解除されるから、この電子レン
ジ用圧力容器の非常時の予備的な安全機構として機能す
る。
上記のように、この電子レンジ用圧力容器は、容器本体
10内に収容した食品が、例えば、電子レンジ等の極超
短波によって誘電加熱されるとき、前記蓋体20の周辺
部21に穿設した第1の貫通孔41及び第2の貫通孔4
2と、この上方開口部に位置する薄肉弁51及び厚肉弁
52とにより、容器本体10の内部を所定の第1の圧力
状態より低い内圧状態に維持し、大気圧よりも高い高圧
状態で食品を高温加熱する。特に、容器本体10が所定
の第1の圧力状態より高い内圧状態になったときは、容
器本体10の内圧を低下させ、容器本体10の内部を所
定の第1の圧力状態とする。そして、容器本体10が所
定の第2の圧力状態より高い内圧状態になったときは、
容器本体10の内圧を低下させ、容器本体10の内部を
所定の第2の圧力状態とする。また、容器本体10内の
食品の温度降下等で内圧が外圧以下に低下すると、容器
本体10と蓋体20との間を封止状態とする。
したがって、食品加熱状態の容器本体10内の圧力を大
気圧以上に高くでき、食品加熱温度を上昇させることが
できるとともに、容器本体10内の圧力調整ができる。
また、−旦、加熱した容器本体10内の食品の温度を低
下させることによって、容器本体10内の圧ノjを容易
に低圧状態にでき、保存に適する減圧状態となる。
この結果、簡単な構造で使い勝手がよく、しかも、容器
本体10内の圧力を容易に低圧状態にでき、食品加熱状
態の容器本体10内の蒸気圧を高くできる電子レンジ用
圧力容器となる。
また、この種の電子レンジ用圧力容器はパッキング30
及び蓋体20を使用することなく通常の容器として使用
することもできる。第5図は第1図の電子レンジ用圧力
容器を通常の容器として使用した場合を示す中央縦断面
図である。この図のように、容器本体10の段差部13
に押圧体60の押圧部61を載置することにより、この
押圧体60が蓋体としての機能を果すからである。した
がって、電子レンジ用圧力容器としてでなく通常の容器
としても使用できるので、用途が極めて拡大する。
さらに、この電子レンジ用圧力容器では仮に圧力調整孔
40から煮汁が蒸気等と共に吹出した場合には、押圧体
60によって吹き零れを防止できるので、容器本体10
から煮汁が溢れ出ることもない。
なお、この実施例では弁体50として薄肉弁51Cと厚
肉弁52Cとの境目に段差を有するものについて説明し
たが、この境目が明確に区別できない連続的に肉厚が変
化する形状の弁体50としてもよい。
つぎに、第二の発明について説明する。
第6図は第二の発明の一実施例である電子レンジ用圧力
容器を示す中央縦断面図である。なお、図中、上記第一
の発明の各実施例と同−符号及び同一記号は同一または
相当部分を示すものであるから、ここでは重複する説明
を省略する。また、本実施例の基本的構成は上記第一の
発明の実施例と同一であるから、特に、相違点のみ説明
する。
第6図において、20Bは容器本体10の開口部11を
覆う蓋体であり、容器本体10と同一の材質で形成され
ている。21Bはこの蓋体2OBの全周に形成した周辺
部、22Bは蓋体20の中央部の上面に形成した握部で
ある。そして、この蓋体2OBの周辺部21Bの近傍及
び蓋体2OBの握部22Bの近傍には各々圧力調整孔4
0が複数穿設されている。53は蓋体2OBの握部22
Bに装着した弾性体の第2の弁体であり、この弁体53
は蓋体2OBの握部22Bの近傍に穿設した圧力調整孔
40の上方開口部を抑圧気味に封止している。また、こ
の実施例においてもパッキング30は第1の挟圧部31
及び第2の挟圧部32と弁体50とが一体成形されてい
る。60Bは高周波によって誘電加熱されない部材から
なる押圧体、61Bはパッキング30の第2の挟圧部3
2を容器本体10の溝部12に全周に亘ってその外方向
に密接状態で押圧する押圧部、62Bは蓋体2OBの上
面のほぼ全面に亘って形成した加熱及び冷却時に空気の
流通する通気孔、63Bは通気孔62Bの周囲を形成す
る握部である。この押圧体60Bは上記第一の発明の押
圧体60に比べ、通気孔62Bを極めて拡大したものに
相当し、パッキング30の第2の挟圧部32を容器本体
10の溝部12に外周方向へ密接状態で押圧する機能に
重点をおいたものである。したがって、第4図で述べた
ように電子レンジ用圧力容器を通常の容器として使用す
る際の蓋体としての機能は果さない。
なお、この電子レンジ用圧力容器を使用可能な状態にす
るための組付手順及び分解手順は上記第2図及び第3図
での説明と同一である。すなわち、蓋体2OBとパッキ
ング30の装着、このパッキング30を装着した蓋体2
OBの容器本体10への装着、そして、押圧体60Bの
装着が極めて容易にできる。一方、この電子レンジ用圧
力容器を分解する場合には、上記と逆の手順により極め
て容易にできる。したがって、容器本体10内を気密状
態とする容器の組付作業及び分解作業が容易にでき、使
い勝手が向上する。
つぎに、この電子レンジ用圧力容器による食品等の加熱
調理動作について説明をする。
上記のように構成した電子レンジ用圧力容器では、まず
、誘電加熱されない部材からなる容器本体10に、所定
の加熱調理或いは加熱加工等を行なう食品を収納する。
そして、蓋体2OBとパッキング30の装着、パッキン
グ30を装着した蓋体2OBの容器本体10への装着、
そして、押圧体60Bの装着により容器の組付作業を行
なう。
このとき、前記蓋体2OBの周辺部21Bに装着したパ
ッキング30の第1の挟圧部31は容器本体10の段差
部13と蓋体2OBの周辺部21Bとで挾圧され、パッ
キング30の第2の挟圧部32は容器本体10の溝部1
2と押圧体60Bの押圧部61Bとで挾圧され、その弾
性によって容器本体10と蓋体2OBの両者は密に接触
し、容器本体10内は気密性が保たれ封止状態となる。
また、このとき蓋体2OBの周辺部21Bに穿設した圧
力調整孔40及び握部22Bの近傍に穿設した圧力調整
孔40は全て弁体50及び第2の弁体53により封止状
態となっている。
この状態で、加熱調理或いは加熱加工等を行なう食品を
収納した容器本体10を電子レンジ等に入れ1.高周波
によって誘電加熱すると、容器本体10内の食品温度が
上昇し、容器本体10内の蒸気圧が上昇する。そして、
この容器本体10内の圧力が所定の圧力より高くなった
場合には、弁体50及び第2の弁体53が可動し圧力調
整孔40が適宜開放状態となることにより、容器本体1
0内の圧力が調整される。
ここで、この圧力調整動作について説明する。
例えば、第2の弁体53の弾性力を弁体50の弾性力よ
りも大きいものとする。
まず、容器本体10内の圧力が所定の圧力以下のときの
状態においては、蓋体2OBの周辺部21B近傍の圧力
調整孔40は弁体50により、そして、握部22B近傍
の圧力調整孔40は第2の弁体53により各々封止状態
となっている。したがって、この状態では加熱を続行す
れば容器本体10内の圧力は減少することなく次第に上
昇する。
しかし、容器本体10内の蒸気圧が上昇すると、蓋体2
OBに穿設した圧力調整孔40を経て弁体50に作用す
る蒸気圧も次第に上昇する。そして、容器本体10内の
圧力が所定の圧力より高くなったときには、弁体50は
上方に押し上げられて彎曲し周辺部21B近傍の圧力調
整孔40は開放状態となり、封止状態は解除される。
このときの、圧力を第1の圧力とする。この第1の圧力
は大気圧以上であり薄肉弁51の弾性力によって決定さ
れる。この状態においては、周辺部21B近傍の圧力調
整孔40の上方開口部に位置する弁体50は容器本体1
0内の蒸気圧により押上げられて開放状態となる。した
がって、容器本体10内の蒸気圧はこの圧力調整孔40
と弁体50との隙間を通って容器本体10外に排出され
る。しかし、握部22Bの近傍の圧力調整孔40は朱だ
厚肉弁52により封止状態となっている。
これは、弁体50よりも第2の弁体53の方が弾性力が
強く、これを押上げるには大きな押圧力が必要だからで
ある。この状態で徐々に加熱することにより、容器本体
10内の圧力は前記第1の圧力状態が維持され、容器本
体10内の圧力を前記第1の圧力以下に抑制している。
このように、通常の加熱状態では、容器本体10内の蒸
気圧が上昇しても大気圧以上の所定の第1の圧力状態と
なり、この第1の圧力状態で容器本体10内の食品が加
熱される。故に、容器本体10内の食品は高圧及び高温
度条件下で加熱調理或いは加熱加工等を行なうことがで
きる。
このときの、圧力を第2の圧力とし、容器本体10内の
圧力が上記第1の圧力より高い所定の圧ツノである。こ
の第2の圧力も上記と同様に第2の弁体53の弾性力に
よって決定される。この状態においては、周辺部21B
近傍の圧力調整孔40の上方開口部に位置する弁体50
及び握部22Bの近傍に位置する圧力調整孔40の上方
開口部に位置する第2の弁体53は共に容器本体10内
の蒸気圧により押上げられて開放状態となる。したがっ
て、容器本体10内の蒸気圧は圧力調整孔40と弁体5
0との間、及び圧力調整孔40と第2の弁体53との間
を通って容器本体10外に排出される。この状態でさら
に加熱を続行すれば、容器本体10内の圧力は前記第2
の圧力状態が維持され、容器本体10内の圧力を前記第
2の圧力以下に抑制される。このように、上記の通常の
加熱状態よりもさらに急激な加熱状態では、容器本体1
0内の蒸気圧も急激に上昇し、上記の所定の第1の圧力
より高い第2の圧力状態となり、この第2の圧ツノ状態
で容器本体10内の食品が加熱される。故に、容器本体
10内の食品はさらに高圧及び高温度条件下で加熱調理
或いは加熱加工等を行なうことができる。
また、容器本体10内の食品は高圧及び高温度条件下で
加熱調理或いは加熱加工等を行なった後、電子レンジ等
の高周波による誘電加熱を停止すると、容器本体10内
の蒸気圧は低下する。
このとき、容器本体10と蓋体2OBには大気圧が加わ
り、容器本体10内の蒸気圧の低下により、弁体50及
び第2の弁体53が各々圧力調整孔40を密閉し、容器
本体10内は外気圧よりも低圧の封止状態となる。した
がって、容器本体10内の食品が冷却された状態では、
容器本体10内の圧力を減圧状態とすることができ、容
器本体10内の食品の長期保存に好適な状態とすること
ができる。
このように、この実施例では電子レンジ用圧力容器の蓋
体2OBの周辺部21Bに穿設した圧ツノ調整孔40を
弾性体の弁体50により、容器本体10内の圧力が容器
本体10外の圧力よりも低いときには密閉し、容器本体
lO内の圧力が容器本体10外の圧力以上で、かつ、所
定の第1の圧力以下のときには封止し、容器本体10内
の圧力が前記第1の圧力より高いときには開放する。そ
して、電子レンジ用圧力容器の蓋体20の握部22近傍
に穿設した圧力調整孔40を弾性体の第2の弁体53に
より、容器本体10内の圧力が容器本体10外の圧力よ
りも低いときには密閉し、容器本体10内の圧力が容器
本体10外の圧力以上で、かつ、前記所定の第1の圧力
よりも高い所定の第2の圧力以下のときには封止し、容
器本体10内の圧力が第2の圧力より高いときには開放
する。
ところが、蓋体2OBの圧力調整孔40からの蒸気圧の
排出のみでは、容器本体10内の蒸気圧が低下せず、容
器本体10内の蒸気圧が異常に上昇すると、前記パッキ
ング30の第1の挟圧部31と容器本体10の段差部1
3との間の密接状態及び第2の挟圧部32と溝部12と
の間の密接状態が解除される。すなわち、蓋体20が開
蓋状態となり、容器本体10内の蒸気圧は前記パッキン
グ30の第1の挟圧部31と容器本体10の段差部13
との間及び第2の挟圧部32と溝部12との間を通って
排出される。そして、このときの容器本体10内の蒸気
圧を所定の第3の圧力とする。
好ましくは、この第3の圧力を容器本体10及び蓋体2
0が破壊に至ることのない圧力で、しかも、蓋体20が
飛ばない程度の圧力がよい。
したがって、この構成の電子レンジ用圧力容器では、容
器本体10内の蒸気圧が所定の第2の圧力を越えて異常
に上昇すると、第3の圧力で容器本体10の開口部11
に装着されている蓋体20が開蓋状態となり、容器本体
10の内部の高圧状態が解除されるから、この電子レン
ジ用圧力容器の非常時の予備的な安全機構として機能す
る。
なお、上記実施例では蓋体2OBの握部22Bの近傍に
も圧力調整孔40を穿設し、握部22に第2の弁体53
を装着した電子レンジ用圧力容器について説明したが、
この握部22Bの近傍の圧力調整孔40及び第2の弁体
53は省略してもよい。
また、蓋体20の周辺部21に上記第一の発明と同様に
第1の貫通孔41及び第2の貫通孔42を穿設し、薄肉
弁51と厚肉弁52とからなる弁体50を装着してもよ
い。
上記のように、この電子レンジ用圧力容器は、容器本体
10内に収容した食品が、例えば、電子レンジ等の極超
短波によって誘電加熱されるとき、前記蓋体2OBの周
辺部21Bに穿設した圧力調整孔40と、この上方開口
部に位置する弁体50とにより、容器本体10の内部を
所定の圧力状態より低い内圧状態に維持し、大気圧より
も高い高圧状態で食品を高温加熱する。特に、容器本体
10が所定の圧力状態より高い内圧状態になったときは
、容器本体10の内圧を低下させ、容器本体10の内部
を所定の圧力状態とする。また、容器本体10内の食品
の温度降下等で内圧が外圧以下に低下すると、容器本体
10と蓋体20との間を封止状態とする。
したがって、食品加熱状態の容器本体10内の圧力を大
気圧以上に高くでき、食品加熱温度を」二昇させること
ができる。また、−旦、加熱した容器本体10内の食品
の温度を低下させることによって、容器本体10内の圧
力を容易に低圧状態にでき、保存に適する減圧状態とな
る。
この結果、簡単な構造で使い勝手がよく、しかも、容器
本体10内の圧ノコを容易に低圧状態にでき、食品加熱
状態の容器本体10内の蒸気圧を高くできる電子レンジ
用圧力容器となる。
また、この電子レンジ用圧力容器では仮に圧力調整孔4
0から煮汁が蒸気等と共に吹出した場合にも、押圧体6
0Bの握部63Bにより吹き零れが防止されるので、容
器本体10から溢れ出ることもない。
加えて、この構成の電子レンジ用圧力容器では押圧体6
0Bがパッキング30の第2の挟圧部32を押圧するの
に重点をおいた形状をしており、極めて大きな通気孔6
2Bを有しているので、容器全体の重量を軽減でき、し
かも原材料費も削減できる。
ところで、上記各発明の実施例の高周波によって誘電加
熱されない部材からなる容器本体及び前記容器本体の開
口部を覆う蓋体は、電子レンジによる極超短波の誘電加
熱による使用を前提としたものであるが、各発明を実施
する場合には、電子レンジによる使用に限定されるもの
ではない。しかし、電子レンジで使用すると、そのエネ
ルギーが比較的安定して供給されるから、電子レンジ用
容器を規格化することができる。また、電子レンジで食
品等を収容した状態で加熱するだけで、手軽に食品等の
長期保存容器としても使用できる。
そして、上記実施例の容器本体の開口部とそれを覆う蓋
体との間に配設された弾性材料からなるパッキングは、
極超短波で誘電加熱されないもので、しかも、弾性材料
からなる合成ゴム及び合成樹脂の使用が可能であり、ま
た、それらを発泡させて使用してもよい。そして、パッ
キングは容器本体側に取付けてもよいし、蓋体側に取付
けてもよい。或いは、容器本体及び蓋体の両者に取付け
ず独立させたものとしてもよい。
更に、各発明の実施例の蓋体に設けた圧力調整孔は、単
数または複数穿設したものであるが、本発明を実施する
場合には、この圧力調整孔の数・及び位置及び形状は限
定されるものではないく、圧力調整の対象となる圧力値
等に応じて適宜増加減少することができる。
更にまた、第二の発明の実施例の押圧体は、パッキング
の第2の挟圧部を容器本体の溝部の外方向に密接状態で
押圧する押圧部と、前記蓋体の上面に形成した加熱及び
冷却時に空気が流通する通気孔とを有する高周波によっ
て誘電加熱されない部材からなるものであるが、第二の
発明を実施する場合には、本実施例に限定されるもので
はなく、パッキングの第2の挟圧部を容器本体の溝部の
外方向に密接状態で抑圧する押圧部を有しておればよい
。したがって、蓋体の上部を密閉しない構造の、例えば
、環状、1字状、△状の構成部材とすることができる。
[発明の効果コ 以上のように、第一の発明の電子レンジ用圧力容器は、
開口部の内側縁に沿って形成した溝部及びこの溝部の下
部に位置する段差部を有する高周波によって誘電加熱さ
れない部材からなる容器本体と、周辺部の近傍に穿設し
た第1の貫通孔及び第2の貫通孔と、中央部に形成した
握部とを有し、前記容器本体の開口部を覆う高周波によ
って誘電加熱されない部材からなる蓋体と、この蓋体の
第1の貫通孔を第1の所定圧力に応じて開閉する弾性体
の薄肉弁と、前記蓋体の第2の貫通孔を前記第1の所定
圧力よりも高い第2の所定圧力に応じて開閉する弾性体
の厚肉弁と、前記蓋体の周辺部と容器本体の段差部とで
密接状態に挾圧される第1の挟圧部と、前記容器本体の
溝部に押圧されて密接する第2の挟圧部とを一体に形成
した弾性体のパッキングと、このパッキングの第2の挟
圧部を容器本体の溝部側に押圧する押圧部を有する高周
波によって誘電加熱されない部材からなる押圧体とを具
備するものである。
したがって、予め、蓋体の周辺部にパッキングを装着し
、このパッキングの第1の挟圧部を容器本体の段差部と
蓋体の周辺部とで圧着し、さらに、このパッキングの第
2の挟圧部を容器本体の溝部に押圧体の押圧部で押圧し
密接させることにより容器本体内を気密状態にでき、押
圧体を取外すことにより、容器本体と蓋体との分離が可
能になり、使い勝手が向上する。
そして、容器本体内に収容した食品が加熱されるとき、
容器本体が所定の第1の圧力状態より高い内圧状態にな
ったときは、第1の圧力調整機構により容器本体の内圧
を低下させ、容器本体の内部を所定の第1の圧力状態と
し、この所定の第1の圧力の蒸気圧状態で食品を高温加
熱できる。そして、容器本体が所定の第2の圧力状態よ
り高い内圧状態になったときは、第2の圧力調整機構に
よって容器本体の内圧を低下させ、容器本体の内部を所
定の第2の圧力状態とし、この所定の第2の圧力の蒸気
圧状態で食品を高温加熱できる。また、容器本体内の食
品の温度時下等で内圧が低下すると、容器本体と蓋体と
の間を封止状態とすることができる。故に、食品加熱状
態の容器本体内の圧力を所定の圧力より高くでき、食品
加熱温度を上昇させることができる。また、−旦、加熱
した容器本体内の食品の温度を低下させることによって
、容器本体内の圧力を容易に低圧状態にでき、保存に適
する減圧状態とすることができる。この結果、簡単な構
造で使い勝手がよく、しかも、容器本体内の圧力を容易
に低圧状態にでき、食品加熱状態の容器本体内の蒸気圧
を高くできる電子レンジ用圧力容器となる。
加えて、この第一の発明ではパッキング及び蓋体を使用
することなく通常の容器として使用することもできるの
で、用途が極めて広くなる。
第二の発明の電子レンジ用圧力容器は、上記第一の発明
の容器本体と、周辺部の近傍に穿設した圧力調整孔と、
中央部に形成【7た握部とを有し、前記容器本体の開口
部を覆う高周波によって誘電加熱されない部材からなる
蓋体と、この蓋体の圧力調整孔を所定の圧力に応じて開
閉する弾性体の弁体と、前記蓋体の周辺部と容器本体の
段差部とで密接状態に挾圧される第1の挟圧部と、前記
容器本体の溝部に押圧されて密接する第2の挟圧部とを
一体に形成した弾性体のパッキングと、このパッキング
の第2の挟圧部を容器本体の溝部側に押圧する押圧部を
有する高周波によって誘電加熱されない部材からなる押
圧体とを具備するものである。
したがって、上記第一の発明と同様に、予め、蓋体の周
辺部にパッキングを装着し、このパッキングの第1の挟
圧部を容器本体の段差部と蓋体の周辺部とで圧接し、さ
らに、このパッキングの第2の挟圧部を容器本体の溝部
に押圧体の押圧部で押圧し密接させることにより容器本
体内を気密状態とする。一方、押圧体を取外すことによ
り、容器本体と蓋体との分離が容易に可能になり、使い
勝手が向上する。
そして、容器本体内に収容した食品が、例えば、電子レ
ンジ等の極超短波によって誘電加熱されるとき、前記蓋
体の周辺部に穿設した圧力調整孔と、この上方開口部に
位置する弁体とにより、容器本体の内部を所定の圧力状
態より低い内圧状態に維持し、大気圧よりも高い高圧状
態で食品を高温加熱する。特に、容器本体が所定の圧力
状態より高い内圧状態になったときは、容器本体の内圧
を低下させ、容器本体の内部を所定の圧力状態とする。
また、容器本体内の食品の温度降下等で内圧が外圧以下
に低下すると、容器本体と蓋体との間を封止状態とする
ので、食品加熱状態の容器本体内の圧力を大気圧以上に
高くでき、食品加熱温度を上昇させることができる。ま
た、−旦、加熱した容器本体内の食品の温度を低下させ
ることによって、容器本体内の圧力を容易に低圧状態に
でき、保存に適する減圧状態となる。この結果、簡単な
構造で使い勝手がよく、しかも、容器本体内の圧力を容
易に低圧状態にでき、食品加熱状態の容器本体内の蒸気
圧を高くできる電子レンジ用圧力容器となる。
加えて、この第二の発明では押圧体が小形化できるので
、容器全体の重量を軽減でき、しかも材料費も削減でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は第一の発明の一実施例である電子レンジ用圧力
容器を示す中央縦断面図、第2図は第1図の電子レンジ
用圧力容器を示す分解中央縦断面図、第3図は第1図の
電子レンジ用圧力容器の組付途中を示す中央縦断面図、
第4図の(a)から(C)は第一の発明の電子レンジ用
圧力容器の圧力調整動作を説明する要部拡大断面図、第
5図は第1図の電子レンジ用圧力容器を通常の容器とし
て使用した場合を示す中央縦断面図、第6図は第二の発
明の一実施例である電子レンジ用圧力容器を示す中央縦
断面図である。 図において、 10:容器本体     11:開口部12:溝部  
     13:段差部20.20B:蓋体 21.21B:周辺部 22.22B:握部   30:パッキング31:第1
の挟圧部   32:第2の挟圧部40:圧力調整孔 
   41:第1の貫通孔42:第2の貫通孔   5
0:弁体 51:薄肉弁      52:厚肉弁53:第2の弁
体 60.60B:押圧体 61.61B:押圧部 63.63B:握部 である。 なお、図中、同−符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)開口部の内側縁の全周に沿って形成した溝部と、
    前記溝部の下部に位置し、前記開口部の内側縁に沿って
    形成した段差部とを有する高周波によって誘電加熱され
    ない部材からなる容器本体と、 周辺部の近傍に穿設した第1の貫通孔及び第2の貫通孔
    と、中央上面部に形成した抓部とを有し、前記容器本体
    の開口部を覆う高周波によって誘電加熱されない部材か
    らなる蓋体と、 前記蓋体の第1の貫通孔を容器本体内の圧力が所定の第
    1の圧力以下のときに封止し、容器本体内の圧力が前記
    第1の圧力より高いときに開放する弾性体の薄肉弁と、
    前記蓋体の第2の貫通孔を前記所定の第1の圧力よりも
    高い所定の第2の圧力以下のときに封止し、容器本体内
    の圧力が前記第2の圧力より高いときに開放する弾性体
    の厚肉弁と、前記蓋体の周辺部と容器本体の段差部とに
    より密接状態に挟圧される第1の挟圧部と、前記容器本
    体の溝部に押圧されて密接する第2の挟圧部とを一体に
    形成した弾性体のパッキングと、前記パッキングの第2
    の挟圧部を前記容器本体の溝部の外周方向に密接状態で
    押圧する押圧部と、常に、空気が流通する通気孔とを有
    する高周波によって誘電加熱されない部材からなる押圧
    体とを具備することを特徴とする電子レンジ用圧力容器
  2. (2)開口部の内側縁の全周に沿って形成した溝部と、
    前記溝部の下部に位置し、前記開口部の内側縁に沿って
    形成した段差部とを有する高周波によって誘電加熱され
    ない部材からなる容器本体と、 周辺部の近傍に穿設した圧力調整孔と、中央部に形成し
    た抓部とを有し、前記容器本体の開口部を覆う高周波に
    よって誘電加熱されない部材からなる蓋体と、 前記蓋体の圧力調整孔を容器本体内の圧力が所定の圧力
    以下のときに封止し、容器本体内の圧力が前記所定の圧
    力より高いときに開放する弾性体の弁体と、前記蓋体の
    周辺部と容器本体の段差部とで密接状態で挟圧される第
    1の挟圧部と、前記容器本体の溝部に押圧されて密接す
    る第2の挟圧部とを一体に形成した弾性体のパッキング
    と、前記パッキングの第2の挟圧部を前記容器本体の溝
    部に対して密接状態に押圧する押圧部を形成した押圧体
    と を具備することを特徴とする電子レンジ用圧力容器。
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