JP3098641U - 静電集塵機の構造 - Google Patents

Abstract

【課題】構成が簡単になり、組み立てが便利で快速になり、生産コストを降下することにより、市場競争力を向上する静電集塵機の構造を提供する。
【解決手段】主に、フレーム１と、金属板２と、連接ロッド３と、から構成された静電集塵機の構造において、前記フレームは、多数の金属板がそのなかに組立てられ、前記金属板には、連接ロッドに応じる位置で多数の大貫通孔２１と小貫通孔２２とが設けられており、前記連接ロッドにより前記金属板が等距離に離間する状態で排列しており、前記各連接ロッドは、同様な長さを有し、金属板の大貫通孔を挿通するときには該当金属板と接触せず、且つ連接ロッドの一端には、金属板の小貫通孔を挿通して金属板を定位するための挿止段３１が突設してあり、連接ロッドの他端には、他の連接ロッドの挿止段と結合するために凹設された挿止孔を有する。
【選択図】　　図１

Description

【０００１】
【考案の属する技術分野】
本考案は静電集塵機の構造に係り、特に一体成型に設計し複数の段に組み立て、且つ組み立て際には、金属板が等距離に離間して排列されるため、構成が簡単になり、組み立てが便利で快速になり、生産コストを降下できるので、市場競争力を向上することができる静電集塵機の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
商工業の急速な発展を原因として、環境が厳しく汚染されて悪化し、空気も水源も汚染された。しかしながら、ほとんどの生物は空気を呼吸して生命を維持するため、人類にとって大気汚染の影響は極めて大きい。人類は長期に汚染された空気を吸入すると、病気に罹る可能性が非常に高いので、各メーカが各種類のエアクリーナーなどを開発し販売しており、空気中の混じり物をろ過することにより、空気を綺麗にする。
【０００３】
図７と図８に示すのは、従来の静電集塵機の構造である。これは、金属ロッド４３，４４により複数の長形金属板４１と短形金属板４２とを交錯に排列して構成されたものであって、もっとも外側に位置された二アルミ板４５，４６には複数の絶縁スリーブ４５１，４６１が設けてあり、前記金属ロッド４３，４４の両端は、前記絶縁スリーブ４５１，４６１を挿通し、ナット４５２，４６２の締め付けによりアルミ板４５，４６に固定され、長形金属板４１は、金属ロッド４３に固定し接合されるため、金属ロッド４３と電気的に連通し、なお、短形金属板４２は、金属ロッド４３がその大貫通孔４２１を接触なく通過するため、金属ロッド４３と電気的に連通しない。短形金属板４２は、二長形金属板４１の間に位置し、金属ロッド４４に固定し接合されたため、金属ロッド４４と電気的に連通し、なお、長形金属板４１は、金属ロッド４４がその大貫通孔４１１を接触なく通過するため、金属ロッド４４と電気的に連通しない。長形金属板４１と短形金属板４２とを固定するための金属ロッド４３，４４は、複数の短いスリーブ４３１，４４１により、長形金属板４１と短形金属板４２とを等距離に離間する。
【０００４】
上記構成によれば、空気中のホコリは高圧電極により電圧が印加されてプラス電位になり、その空気が吸引されて長形金属板４１と短形金属板４２とを通過する際に、前記金属ロッド４３，４４は別々に長形金属板４１と短形金属板４２とに一電位を与えるため、長形金属板４１はプラス電位になり、短形金属板４２はマイナス電位になり、これにより、長形金属板４１と短形金属板４２の間に適当な距離を有すれば、プラス電位を有する前記ホコリは短形金属板４２に吸引されるため、集塵効果を達成することができる。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記静電集塵機の構造は、長形金属板と短形金属板とを等距離に離間して排列することができるが、金属ロッドに別にスリーブを嵌めることが必要であるため、構成が複雑になり、組み立てが不便になり、生産コストが高くなるため、市場競争力が弱くなった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた本考案は、主に、フレームと、金属板と、連接ロッドと、から構成された静電集塵機の構造において、前記フレームは、多数の金属板がそのなかに組立てられ、前記金属板には、連接ロッドに応じる位置で多数の大貫通孔と小貫通孔とが設けられており、前記連接ロッドにより前記金属板が等距離に離間する状態で排列しており、前記各連接ロッドは、同様な長さを有し、金属板の大貫通孔を挿通するときには該当金属板と接触せず、且つ連接ロッドの一端には、金属板の小貫通孔を挿通して金属板を定位するための挿止段が突設してあり、連接ロッドの他端には、他の連接ロッドの挿止段と結合するために凹設された挿止孔を有することを特徴とする静電集塵機の構造であることを要旨としている。
【０００７】
また本考案において、前記連接ロッドは、挿止段と挿止孔との表面には別々にネジが付けられ、これにより、各連接ロッドが締め付けて結合することができることを特徴とする請求項１に記載の静電集塵機の構造であることを要旨としている。
【０００８】
【考案の実施の形態】
まず、図１から図３を参照する。これは、主に、フレーム１と、金属板２と、連接ロッド３と、から構成された本考案に係る静電集塵機の構造である。
【０００９】
前記フレーム１には、別々に上下板１１，１２が設けてあり、且つ前記上下板１１，１２の間には、別々に複数の支持ロッド１３が設けてあり、また、前記上下板１１，１２には、別々に複数の矩形孔１４と嵌め孔１５とが開けており、前記矩形孔１４にプラグ１６を入れることができる。
【００１０】
前記複数の金属板２は、フレーム１の上下板１１，１２の間に等距離に離間し重ねて設けられ、且つ各金属板２には、多数の大貫通孔２１と小貫通孔２２とが別々に交錯して開けられている。
【００１１】
前記連接ロッド３は、同様な長さを有し、複数の連接ロッド３を結合すると一ロッドが形成され、且つ形成されたロッドは金属板２と接触せずに金属板２に開けた大貫通孔２１を通過し、前記連接ロッド３の上端には、金属板２に開けた小貫通孔２２を挿通して金属板２を定位するための挿止段３１が突設してあり、連接ロッド３の他端には、他の連接ロッド３の挿止段３１と結合するために凹設された挿止孔３２を有する。
【００１２】
図２から図４を参照する。本考案を組立てる際には、フレーム１の下板１２を底に置き、複数の連接ロッド３により複数の金属板２を順序に重ねて固定し、前記金属板２に開けた大小貫通孔２１，２２は交錯して開けられ、すなわち、隣接する二金属板２は全ての大貫通孔２１が小貫通孔２２に対応するため、連接ロッド３の挿止段３１が小貫通孔２２を挿通した後は、この連接ロッド３と結合したもう一連接ロッド３が、隣接した金属板２に開けた大貫通孔２１と接触せずに通過し、この連接ロッド３は挿止段３１でもう一金属板２に開けた小貫通孔２２を挿通する。上記組立て作業を繰り返すと、各金属板２は等距離に離間し排列された状態になる。
【００１３】
また、図５と図６を参照する。本考案に係る連接ロッド３の挿止段３１と挿止孔３２の結合はネジで締め付けてもよく、すなわち、挿止段３１の表面にネジを付けて表ネジ段３１１を形成し、挿止孔３２の裏面にネジを付けて裏ネジ段３２１を形成する。これにより、連接ロッド３により金属板２を固定する際には、連接ロッド３の挿止段３１が金属板２に開けた小貫通孔２２を挿通した後、この挿止段３１は表ネジ段３１１で次の連接ロッド３の挿止孔３２の裏ネジ段３２１と締め付けて結合する。そうすると、連接ロッド３の結合はもっと丈夫になり、静電集塵機の全体構成ももっと丈夫になる。
【００１４】
【考案の効果】
本考案によれば、静電集塵機の構造は複数の段を組み立てて一体成型として構成されたものであり、且つ組み立ての際には、従来のように、金属ロッドにスリーブを嵌め入れる必要なく金属板を等距離に離間して排列することができるめ、構成が簡単になり、組み立てが便利で快速になり、生産コストを降下できるため、市場競争力を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案に係る静電集塵機の分解斜視図である。
【図２】本考案に係る静電集塵機を組立てた構成を示す断面図である。
【図３】本考案に係る静電集塵機を組立てた構成の一部を拡大した断面図である。
【図４】本考案に係る静電集塵機を組立てた構成を示す外観斜視図である。
【図５】本考案に係る静電集塵機の連接ロッドの分解斜視図である。
【図６】本考案に係る静電集塵機のもう一実施例の組立てた構成を示す断面図である。
【図７】従来の静電集塵機を側面から見た概略図である。
【図８】従来の静電集塵機の一部を拡大した断面図である。
【符号の説明】
１　　　　　フレーム
１１　　　　上板
１２　　　　下板
１３　　　　支持ロッド
１４　　　　矩形孔
１５　　　　嵌め孔
１６　　　　プラグ
２　　　　　金属板
２１　　　　大貫通孔
２２　　　　小貫通孔
３　　　　　連接ロッド
３１　　　　挿止段
３１１　　　表ネジ段
３２　　　　挿止孔
３２１　　　裏ネジ段
４１　　　　長形金属板
４１１　　　大貫通孔
４２　　　　短形金属板
４２１　　　大貫通孔
４３　　　　金属ロッド
４３１　　　スリーブ
４４　　　　金属ロッド
４４１　　　スリーブ
４５　　　　アルミ板
４５１　　　絶縁スリーブ
４５２　　　ナット
４６　　　　アルミ板
４６１　　　絶縁スリーブ
４６２　　　ナット

Claims (2)

1. 主に、フレームと、金属板と、連接ロッドと、から構成された静電集塵機の構造において、
   前記フレームは、多数の金属板がそのなかに組立てられ、前記金属板には、連接ロッドに応じる位置で多数の大貫通孔と小貫通孔とが設けられており、前記連接ロッドにより前記金属板が等距離に離間する状態で排列しており、
   前記各連接ロッドは、同様な長さを有し、金属板の大貫通孔を挿通するときには該当金属板と接触せず、且つ連接ロッドの一端には、金属板の小貫通孔を挿通して金属板を定位するための挿止段が突設してあり、連接ロッドの他端には、他の連接ロッドの挿止段と結合するために凹設された挿止孔を有し、
   これにより、構成が簡単になり、組み立てが便利で快速になり、生産コストを降下できるため、市場競争力を向上することができることを特徴とする、静電集塵機の構造。
2. 前記連接ロッドは、挿止段と挿止孔との表面には別々にネジが付けられ、これにより、各連接ロッドを締め付けて結合することができることを特徴とする、請求項１に記載の静電集塵機の構造。

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