JP3098456U - 携帯機器用載置装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯端末機1を載置する載置台2の上端面に配置された回転アーム24を、載置台2の上側内部に設けられた軸部材25に回動可能に支持すると共にコイルばね26で下方に向けて付勢し、この回転アーム24の前端部に回転可能に設けられたローラ部材27で載置台2に載置された携帯端末機1の上部前面を係脱可能に係止する。携帯端末機1を載置台2に載置して押し付けると、ローラ部材27が携帯端末機1の上部前面を係止して携帯端末機1を載置台2に固定する。携帯端末機1を載置台2から取り外す際には、携帯端末機1の上部を片手で掴むときに、その手の指先で回動アーム24を押し上げてローラ部材27による携帯端末機1の係止を解除する。
【選択図】 図15
Description
【考案の属する技術分野】
この考案は、携帯端末機や携帯電話機などの携帯機器を載置する携帯機器用載置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯機器である携帯電話機を載置する携帯機器用載置装置には、携帯電話機を載置する装置本体に固定フックと可動フックとを設け、この固定フックと可動フックとによって携帯電話機を係脱可能に係止して、携帯電話機を装置本体に固定するように構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−6434号公報
【0004】
この特許文献1の携帯機器用載置装置では、装置本体に携帯電話機を載置するときに、携帯電話機の一端部を固定フックと可動フックとのいずれか一方に係止させ、この状態で携帯電話機を装置本体に押し付けると、可動フックが可動して携帯電話機の他端部が固定フックと可動フックとのいずれか他方に係止されるので、簡単に携帯電話機を固定フックと可動フックとによって装置本体に固定することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような携帯機器用載置装置では、簡単に携帯電話機を固定フックと可動フックとによって装置本体に固定することができても、携帯電話機を装置本体から取り外すときに、携帯電話機を手で掴み、この状態で携帯電話機を可動フック側に向けて移動させなければ、携帯電話機に対する固定フックの係止を解除することができないため、携帯電話機の取外し操作が面倒であるという問題があるほか、特に携帯電話機に固定フックと可動フックとがそれぞれ係脱可能に係合する凹部状の係合部を形成しなければならないため、この凹部状の係合部によって携帯電話機の外観が損なわれるという問題もある。
【0006】
この考案の課題は、携帯機器の外観を損なうことなく、携帯機器を載置部に確実に固定できると共に、簡単に且つ安全に取り外すことができるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の考案は、図1〜図17に示すように、携帯機器(携帯端末機1)が載置される載置部(載置台2)と、この載置部の上側内部に固定される軸部材(25)と、この軸部材に回動可能に支持されて前記載置部の上端面に対し上下方向に回動する回転アーム(24)と、この回転アームを下方に向けて付勢する付勢部材(一対のコイルばね26)と、前記回転アームの前端部に回転自在に取り付けられて前記載置部に載置された前記携帯機器の上部前面を係脱可能に係止するローラ部材(27)とを備えていることを特徴とする携帯機器用載置装置である。
【0008】
この考案によれば、携帯機器を載置部に固定するときに、携帯機器の下部を載置部に載置し、この状態で携帯機器の上部を載置部に向けて押し付けると、携帯機器の上端部がローラ部材に当接するが、このときにローラ部材が携帯機器の上端部に沿って転動しながら付勢部材の付勢力に抗して押し上げられるので、回転アームが軸部材を中心に載置部の上端面の上方に向けて回動し、これによりローラ部材が携帯機器の上端部を乗り越えると、付勢部材の付勢力によって回転アームが下方に向けて回動し、これに伴ってローラ部材が携帯機器の上部前面側に押し下げられて携帯機器の上部前面を係止するので、ローラ部材によって携帯機器の上端部を載置部との間に挟むことができ、これにより携帯機器を載置部に確実に固定することができる。
【0009】
また、この携帯機器を載置部から取り外すときには、携帯機器の上部を片手で掴むときに、その片手の人指し指で付勢部材の付勢力に抗して回転アームを上方に回動させることにより、ローラ部材による携帯機器の係止を解除することができるので、携帯機器の上部を容易に掴むことができ、これにより携帯機器を片手で掴む一連の動作によって携帯機器を載置部から簡単に且つ安全に取り外すことができる。この場合、特に回転アームに取り付けられたローラ部材が携帯機器の上部を載置部との間に挟んだ状態で携帯機器の上部前面を係止するので、先行文献のように携帯機器の外周面に凹部状の係合部を設ける必要がなく、このため携帯機器の外観が損なわれず、外観的にもデザイン的に好ましい携帯機器を得ることができる。
【0010】
請求項2に記載の考案は、図13〜図15に示すように、前記ローラ部材(27)が、前記軸部材(25)よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1に記載の携帯機器用載置装置である。
この考案によれば、ローラ部材が軸部材よりも上方に位置していることにより、回転アームに設けられたローラ部材が軸部材を中心とする円弧状の軌跡上を移動するので、回転アームが下方に向けて回動するときに、ローラ部材が上方から載置部の上部前方に向けて斜め下方に移動することなり、これによりローラ部材によって携帯機器の上部前面を確実に係止することができる。また、この状態でローラ部材による携帯機器の係止を解除するためには、ローラ部材を下部側から載置部の上部後方に向けて斜め上方に移動させる必要があるため、不用意に回転アームが上方に向けて回動してローラ部材による携帯機器の係止が解除されるのを防ぐことができる。
【0011】
請求項3に記載の考案は、図13〜図17に示すように、前記回転アーム(24)に、前記軸部材(25)が移動可能に挿入する長孔形状の取付孔(34)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯機器用載置装置である。
この考案によれば、携帯機器を載置部に固定するときに、携帯機器の上端部がローラ部材を押し上げて乗り越えると、付勢部材の付勢力によってローラ部材が上方から載置部の前方に向けて斜め下方に移動するが、このときに回転アームに設けられた長孔形状の取付孔内に沿って軸部材が相対的に移動することにより、回転アームがその長孔形状の取付孔内に沿って軸部材に対し移動するので、携帯機器の上端部の前側角部に対するローラ部材の食い込みや噛りなどの干渉を防ぐことができ、これによりローラ部材が携帯機器の上端部を円滑に乗り越えることができる共に、ローラ部材によって携帯機器の上端部を確実に係止することができる。また、ローラ部材による携帯機器の係止を解除するときも、同様に、回転アームがその長孔形状の取付孔に沿って軸部材に対し移動するので、円滑に回転アームを上方に回動させてローラ部材による携帯機器の係止を解除することができ、これにより携帯機器に対するローラ部材の係脱動作を円滑に且つ良好に行うことができる。
【0012】
請求項4に記載の考案は、図13〜図17に示すように、前記携帯機器(携帯端末機1)を前記載置部(載置台2)から離脱させる方向に付勢する押出部材(23)を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の携帯機器用載置装置である。
この考案によれば、携帯機器の上部を片手で掴むときに、その片手の人指し指で付勢部材の付勢力に抗して回転アームを上方に回動させて、ローラ部材による携帯機器の係止を解除すると、押出部材によって携帯機器の上部が載置部から離脱する方向に押し出されて片手の掌に飛び込むので、携帯機器を載置部から取り外すときに、携帯機器の上部を確実に掴むことができ、これにより携帯機器の取外し操作性を向上させることができ、より一層、携帯機器を簡単に且つ安全に取り外すことができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、図1〜図17を参照して、この考案の携帯機器用載置装置の一実施形態について説明する。
図1はこの考案の携帯機器用載置装置に携帯機器である携帯端末機を載置して固定した状態を示した外観斜視図、図2はその携帯端末機を取り外した状態の携帯機器用載置装置を示した外観斜視図、図3はその携帯機器用載置装置を背面側から見た外観斜視図である。
この携帯機器用載置装置は、図1に示すように、携帯端末機1を着脱可能に載置する載置台2を備えている。この載置台2は、図2に示すように、携帯端末機1を電気的に接続した状態で携帯端末機1の下部を載置する第1載置部材3と、この第1載置部材3に取り付けられて携帯端末機1の上部を係脱可能に固定する第2載置部材4とで構成されている。
【0014】
携帯端末機1は、図1に示すように、長方形のほぼ平板状に形成され、その短辺側の幅(同図では左右方向の幅)が片手で掴める程度の大きさの機器ケース5を備えている。この機器ケース5の表面には、表示部6とキー入力部7とが設けられている。表示部6は、液晶表示素子やEL表示素子(エレクトロルミネッセンス表示素子)などの平面型の表示素子からなり、機器ケース5の上部側に設けられ、電気光学的に情報を表示するように構成されている。キー入力部7は、テンキー、機能キー、ファンクションキーなどの各種のキーを備え、機器ケース5の下部側に設けられている。また、この機器ケース5の下端面には、機器側接続部(図示せず)が設けられている。この機器側接続部は、第1載置部材3に対し電気的に接続される電極端子部と、第1載置部材3に対し光通信を行う機器側通信部とを備えている。
【0015】
この携帯端末機1を載置する載置台2の第1載置部材3は、図2に示すように、全体がほぼ山形状に形成され、その内部が中空に形成されている。この第1載置部材3の正面には、携帯端末機1の機器ケース5の下部側が装着する下部装着凹部8が設けられている。この下部装着凹部8は、第1載置部材3の正面および上部側が開放されていると共に、その右側も切り欠かれて開放され、これにより携帯端末機1の機器ケース5の下部側が上方から挿入して、携帯端末機1全体を後方に傾けて起立させた状態で装着するように構成されている。この場合、下部装着凹部8の底部には、載置側接続部(図示せず)が設けられている。
【0016】
この載置側接続部は、図示しないが、接続端子部と載置側通信部とを備え、第1載置部材の下部装着凹部8に携帯端末機1の下部が装着されたときに、接続端子に携帯端末機1の電極端子部が接触して電気的に接続されると共に、載置側通信部に携帯端末機1の機器側通信部が対応し、この状態で光通信によってデータの授受が行われるように構成されている。また、この第1載置部材3の正面における下部装着凹部8の下側には、図1および図2に示すように、電源状態や通信状態を表示するランプ部10が設けられている。なお、この第1載置部材3の右側面の下部には、図12〜図17に示すように、電源スイッチ12が設けられており、第1載置部材3の背面における下部には、外部機器と接続するためのコネクタやジャックなどの外部機器接続部(図示せず)が設けられている。
【0017】
一方、携帯端末機1の上部を固定する第2載置部材4は、図4〜図6に示すように、フロントケース13とリアケース14とを備え、これらがほぼ平板状の箱状に形成され、第1載置部材3の背面側に取り付けられて第1載置部材3の上方に突出するように構成されている。すなわち、フロントケース13は、図4および図5に示すように、第1載置部材3の背面に対応する下部側が傾斜した取付凹部15に形成され、この取付凹部15が図2に示すように第1載置部材3の背面に密着して取り付けられ、これによりフロントケース13の上部側が第1載置部材3の上方に突出すると共に、フロントケース13全体が後方(図2では左側)に向けて少し傾いた状態で第1載置部材3に対し起立するように構成されている。
【0018】
この場合、取付凹部15の上部には、図4および図5に示すように、第1載置部材3の下部装着凹部8の上端部に挿入して係合する係合片16が設けられている。また、この取付凹部15の中間部には、第1載置部材3の背面に設けられた一対の位置決め突起(図示せず)が挿入する一対の位置決め孔17が設けられていると共に、ビス11(図3参照)が挿入する挿入孔18が設けられている。これにより、取付凹部15は、その挿入孔18に背面側から挿入されたビス11が第1載置部材3の背面に設けられたねじ孔(図示せず)に螺入することにより、第1載置部材3の背面に取り付けられるように構成されている。なお、この取付凹部15の下部には、第1載置部材3の背面側下部に設けられたコネクタやジャックなどの外部機器接続部(図示せず)に対応する長方形状の開口部19が設けられている。
【0019】
また、フロントケース13の上部側は、図2に示すように、第1載置部材3の上方に突出するように構成されている。このフロントケース13の上部側の正面には、図4および図5に示すように、携帯端末機1の上部が装着する上部装着凹部20が設けられており、この上部装着凹部20の下側における両側部には、携帯端末機1を掴みやすくするための傾斜面21が形成されている。この場合、上部装着凹部20は、携帯端末機1の上部における裏面、上端面、および両側面が対応して嵌合する凹部形状に形成されている。また、この上部装着凹部20の上部には、図1に示すように、携帯端末機1の上部を係脱可能にロックするロック部材22が設けられており、この上部装着凹部20内の底面(図2では正面)には、装着された携帯端末機1を離脱する方向つまり第2載置部材4の前方に向けて押し出す押出部材23が設けられている。
【0020】
ロック部材22は、図8に示すように、フロントケース13の上端面に配置される回転アーム24と、この回転アーム24を上下方向に回転可能に支持する軸部材25と、回転アーム24を下方に向けて付勢する一対のコイルばね26と、回転アーム24の先端部に設けられたローラ部材27とを備えている。この場合、フロントケース13の上端面には、開口部28が設けられていると共に、この開口部28の左右両側に溝部29がフロントケース13の前面に到達して設けられている。また、このフロントケース13の上側内部にはリブ30が設けられており、このリブ30には軸部材25を保持する軸受溝31が設けられている。
【0021】
回転アーム24は、金属板からなり、図8に示すように、フロントケース13の上端面に配置されるアーム本体32と、このアーム本体32の後端部(図8では右端部)に垂下されたアーム支持部33とを備え、このアーム支持部33がフロントケース13の開口部28を通してフロントケース13の内部に挿入され、この挿入されたアーム支持部33が軸部材25に回転可能に取り付けられるように構成されている。すなわち、この回転アーム24は、アーム支持部33の両側におけるほぼ中間部分に一対の取付孔34が対向して設けられ、これら一対の取付孔34に軸部材25が挿入し、この軸部材25がフロントケース13内のリブ30に設けられた軸受溝31に保持されることにより、軸部材25を中心にアーム本体32がフロントケース13の上端面に対し上下方向に回動するように構成されている。
【0022】
この場合、アーム支持部33の取付孔34は、軸部材25が移動可能に挿入する長孔形状に形成され、これにより回転アーム24全体がフロントケース13内に固定された軸部材25に対し前後方向に移動するように構成されている。また、この回転アーム24のアーム本体32の上部には、合成樹脂製のカバー部材35が取り付けられている。このカバー部材35は、図9に示すように、その前端側(図9では左側)の内部に一対のフック部36が設けられ、このフック部36にアーム本体32の前端部(図9では左端部)が係止されてアーム本体32の上面に配置され、この状態でアーム支持部33に設けられた取付片37の孔37aにビス38を挿入させてカバー部材35のボス孔39に螺入することにより、アーム本体32の上面に取り付けられている。また、このカバー部材35の前端部には、使用者の指が前側下方から挿入して回転アーム24を押し上げるための押上凹部40が設けられている。
【0023】
また、ロック部材22の一対のコイルばね26は、図7、図8、図13〜図15に示すように、フロントケース13内にビス41によって取り付けられた固定金具42の取付部42aと、回転アーム24のアーム支持部33の下端部との間にほぼ水平に取り付けられ、これによりアーム支持部33をフロントケース13の後方(図13では右側)に向けて引き寄せることにより、軸部材25を中心に回転アーム24が図13において反時計回り、つまりアーム本体32を下方に向けて付勢するように構成されている。この場合、固定金具42の取付部42aは、アーム支持部33の下端部の後方(図13では右側)にほぼ水平に離れて配置されている。また、軸部材25は、一対のコイルばね26によってアーム支持部33が固定金具42の取付部42a側(図13では右側)に向けて付勢されていることにより、アーム支持部33に設けられた長孔形状の取付孔34内における前端部(図13では左端部)に位置している。
【0024】
ローラ部材27は、図8および図9に示すように、ローラ軸43と、このローラ軸43に装着されるゴムローラ44と、ローラ軸43の両端部に回転自在に取り付けられる軸受45とを備え、この軸受45が回転アーム24のアーム本体32の前端側における両側下部に設けられた取付孔46に取り付けられ、これにより回転アーム24に回転自在に取り付けられている。この場合、ローラ部材27は、図12に示すように、通常は第2載置部材4の上端部から携帯端末機1のほぼ厚み分だけ前方に突出していると共に、第2載置部材4の上端面から下方に向けて突出し、これにより携帯端末機1の上端部を上部装着凹部20内に挟み込むように構成されている。
【0025】
また、このローラ部材27は、図13〜図15に示すように、回転アーム24の回転中心である軸部材25よりも上方に位置し、これにより軸部材25を中心とするほぼ円弧状の移動軌跡を描いて上下方向に移動するように構成されている。すなわち、このローラ部材27は、図13に示すように、軸部材25を中心に上方に向けて移動するときに、下部側から後部側上方(同図では右側上方)に向けて斜めに移動し、また逆に下方に向けて移動するときに、上部側から前側下方(同図では左側下方)に向けて斜めに移動するように構成されている。また、このローラ部材27は、軸部材25を中心に上下方向に移動するときに、図14に示すように、一対のコイルばね26のばね力に抗してアーム支持部33に設けられた長孔形状の取付孔34内に沿って軸部材25が相対的に移動することにより、回転アーム24が軸部材25に対し移動するため、前後方向にも移動するように構成されている。
【0026】
一方、押出部材23は、図11に示すように、フロントケース13の上部装着凹部20における底面(図11では正面)に形成された長方形状の収納凹部47内に出没可能に配置される押出片48を備えている。この押出片48の下面における両側には、図11に示すように、収納凹部47の内部両側に設けられた貫通孔(図示せず)にフロントケース13の前後方向(図11では左右方向)に移動可能に挿入して係止される係止脚49が形成されており、この押出片48の下面における中間部には、図11および図13に示すように、コイルばね50が収納凹部47に設けられたコイルガイド47aによってガイドされた状態で、押出片48の下面と収納凹部47の底面との間に配置されている。
【0027】
また、この押出片48の下面には、図11に示すように、一対のガイドピン(図示せず)が収納凹部47内に設けられたガイド筒部47bに挿入されてガイドされており、この押出片48の上面には、ゴムなどの緩衝材51が接着されている。これにより、押出部材23は、携帯端末機1の上部がフロントケース13の上部装着凹部20に押し込まれるときに、図14および図15に示すように、押出片48が収納凹部47内に押し込まれてコイルばね50が収納凹部47内に圧縮され、またこの状態でローラ部材27による携帯端末機1の上部前面の係止が解除されたときに、図13に示すように、圧縮されたコイルばね50のばね復帰力によって押出片48が上部装着凹部20からその前方に(図11では左側)に向けて付勢され、これにより図12に示すように押出片48が携帯端末機1の上部を上部装着凹部20内から押し出すように構成されている。
【0028】
なお、第2載置部材4のリアケース14は、図3に示すように、ビス52によってフロントケース13の裏面に取り付けられている。すなわち、リアケース14は、図3および図6に示すように、その裏面に設けられた凹部状のボス53の孔53aにビス52を挿入させ、このビス52を図7に示すようにフロントケース13内に設けられたボス孔54に螺入することにより、フロントケース13の裏面に取り付けられている。また、このリアケース14における裏面の下部には、図3および図6に示すように、第1載置部材3の背面に設けられたコネクタやジャックなどの外部機器接続部(図示せず)に対応する長方形状の開口部55がフロントケース13の開口部19に対応して設けられている。
【0029】
また、このリアケース14の背面には、図3に示すように、自動車の車内、または室内の壁などに載置台2を取り付けるための第1、第2取付孔56、57が設けられている。この第1、第2取付孔56、57は、種類の異なるねじ孔に形成されている。すなわち、第1取付孔56は、メートルねじで、第2載置部材4のリアケース14の4か所に設けられており、第2取付孔57は、ユニファイねじで、リアケース14の2か所に設けられている。
【0030】
次に、このような携帯機器用載置装置を組み立てる場合について説明する。
この場合には、まず、図11に示すように、第2載置部材4のフロントケース13における上部装着凹部20内の底面に押出部材23を取り付けると共に、図7〜図10に示すように、フロントケース13の上部にロック部材22を取り付ける。すなわち、押出部材23を取り付けるときには、図11に示すように、フロントケース13の上部装着凹部20に設けられた収納凹部47内のコイルガイド47aにコイルばね50をガイドさせて配置し、この状態で押出片48を収納凹部47内に収納する。このときには、押出片48のガイドピン51を収納凹部47内のガイド筒部47bに挿入させると共に、押出片48の係止脚49を収納凹部47内の貫通孔47aに挿入させて係止させる。これにより、図13〜図15に示すように、押出部材23をフロントケース13の上部装着凹部20に取り付けることができる。
【0031】
また、ロック部材22をフロントケース13の上部に取り付けるときには、まず、図8および図9に示すように、ローラ部材27を回転アーム24に取り付ける。すなわち、ローラ軸43の両側にゴムローラ44を取り付け、この状態で回転アーム24のアーム本体32の前端部における両側下部に設けられた取付孔46に軸受45をそれぞれ取り付け、この軸受45にローラ軸43の両端を回転自在に挿入させて取り付ける。これにより、ローラ部材27を回転アーム24の前端下部に取り付けることができる。この後、回転アーム24のアーム本体32にカバー部材35を取り付ける。このときには、図9に示すように、カバー部材35の前端側の内部に設けられた一対のフック部36にアーム本体32の前端部を係止させてアーム本体32の上面にカバー部材35を配置し、この状態でアーム支持部33に設けられた取付片37の孔37aにビス38を挿入させてカバー部材35のボス孔39に螺入する。これにより、カバー部材35を回転アーム24に取り付けることができる。
【0032】
そして、この回転アーム24をフロントケース13の上部に取り付けるときには、図10に示すように、軸部材25の両端部を回転アーム24のアーム支持部33に設けられた長孔形状の取付孔34に挿入させ、この状態で回転アーム24のアーム支持部33を図8に示すフロントケース13の上端面に設けられた開口部28内に上方から挿入して、アーム本体32をフロントケース13の上端面に配置すると共に、アーム支持部33の軸部材25の両端部をフロントケース13内のリブ30に設けられた軸受溝31に挿入させて配置する。この状態で、固定金具42をフロントケース13内にビス41によって取り付けると、軸部材25がフロントケース13内に固定され、これにより回転アーム24が軸部材25を中心に上下方向に回動可能に取り付けられる。
【0033】
この後、図13〜図15に示すように、固定金具42の取付部42aとアーム支持部33の下端部との間に一対のコイルばね26をほぼ水平に取り付ける。すると、一対のコイルばね26によってアーム支持部33がフロントケース13の後方(図13では右側)に向けて引き寄せられ、これにより軸部材25がアーム支持部33の長孔形状の取付孔34における前端部(図13では左端部)に位置すると共に、この軸部材25を中心に回転アーム24が図8において反時計回り、つまりアーム本体32が下方に向けて付勢される。この状態では、図13〜図15に示すように、回転アーム24に取り付けられたローラ部材27が回転アーム24の回転中心である軸部材25よりも上方に位置することにより、軸部材25を中心とするほぼ円弧状の移動軌跡に沿って上下方向に移動可能となる。また、この状態では、一対のコイルばね26のばね力に抗して軸部材25が後方に向けて相対的に移動するので、回転アーム24が軸部材25に対し前後方向(図13では左右方向)にも移動可能となる。
【0034】
そして、フロントケース13の背面にリアケース14を取り付けると、図2に示すように、第2載置部材4が構成され、この第2載置部材4を第1載置部材3の背面に取り付ける。このときには、第2載置部材4のフロントケース13における下部側の取付凹部15を第1載置部材3の背面に対応させ、この状態でフロントケース13の取付凹部15の上部に設けられた係合片16を第1載置部材3の下部装着凹部8の上端部に挿入させて係合させ、図5に示すように、フロントケース13の取付凹部15に設けられた位置決め孔17に第1載置部材3の背面に設けられた位置決め突起(図示せず)を挿入させて位置決めする。この状態で、第2載置部材4の背面つまりリアケース14側からビス11をフロントケース13の挿入孔18に挿入させて第1載置部材3の背面に設けられたねじ孔(図示せず)に螺入する。
【0035】
これにより、図2に示すように、第2載置部材4の下部の取付凹部15が第1載置部材3の背面に密着した状態で、第2載置部材4が第1載置部材3に取り付けられる。このときには、第2載置部材4の上部が第1載置部材3の上方に突出すると共に、第2載置部材4全体が後方に傾いた状態で起立する。これにより、載置台2が構成され、この載置台2を使用目的に応じて自動車の車内や室内の壁などに取り付けることができる。このときには、図3に示すように、第2載置部材4のリアケース14の背面に種類の異なる第1、第2取付孔56、57、つまり、メートルねじの第1取付孔56と、ユニファイねじの第2取付孔57とが設けられているので、第1、第2取付孔56、57のいずれかを選択して自動車の車内や室内の壁などに容易に取り付けることができる。
【0036】
次に、この携帯機器用載置装置を使用する場合について説明する。
まず、携帯端末機1を載置台2に載置して固定する場合には、携帯端末機1の下部を第1載置部材3の下部装着凹部8に上方から挿入する。すると、図12に示すように、携帯端末機1の上部が第2載置部材4の上部装着凹部20に対応して携帯端末機1全体が載置台2にほぼ垂直に配置される。このときには、携帯端末機1の下端面に設けられた機器側接続部(図示せず)が第1載置部材3の下部装着凹部8の底部に設けられた載置側接続部に対応するので、携帯端末機1の電極端子部と第1載置部材3の接続端子部とが電気的に接続されると共に、携帯端末機1の機器側通信部と第1載置部材3の載置側通信部とが対応し、これら機器側通信部と載置側通信部との間で光通信によるデータの授受が可能な状態になる。
【0037】
この状態では、図12に示すように、携帯端末機1の上端部が第2載置部材4のロック部材22のローラ部材27に当接するので、携帯端末機1の上部が第2載置部材4の上部装着凹部20から前方(図12では左側)に少し離れた状態で配置される。この状態で、携帯端末機1の上部を第2載置部材4の上部装着凹部20に向けて押し付けると、図13に示すように、携帯端末機1の上端部に沿ってローラ部材27が転動しながら一対のコイルばね26のばね力に抗して押し上げられる。このときには、回動アーム24が軸部材25を中心に図13において時計回りに回転するので、ローラ部材27が上方に向けて移動する。すなわち、ローラ部材27が回転アーム24の回転中心である軸部材25よりも上方に位置しているので、ローラ部材27が軸部材25を中心に上方に向けて移動するときに、図13に示すように、後側上方(同図では右側上方)に向けて斜めに移動するので、ローラ部材27が携帯端末機1の上端部で押されると、無理なく斜め後方に向けて押し上げられる。
【0038】
そして、ローラ部材27が携帯端末機1の上端部の前側角部に到達して乗り越えるときには、図14に示すように、一対のコイルばね26のばね力によって回転アーム24が軸部材25を中心に図14において反時計回りに回転するので、ローラ部材27が下方に向けて移動すると共に、第2載置部材4の前方へも移動する。すなわち、このときにも、ローラ部材27が回転アーム24の回転中心である軸部材25よりも上方に位置しているので、ローラ部材27が前側下方(図16では左側下方)に向けて斜め前方に移動するほか、特にローラ部材27が携帯端末機1の上端部の前端角部を乗り越えるときに、回転アーム24の長孔形状の取付孔34に沿って軸部材25が相対的に移動するので、回転アーム24が軸部材25に対し第2載置部材4の前方へ向けて移動し、これにより図15に示すようにローラ部材27が携帯端末機1の前面上部に位置する。
【0039】
このため、ローラ部材27が携帯端末機1の上端部の前端角部を乗り越えるときに、携帯端末機1の上端部の前端角部に対するローラ部材27の食い込みや噛りなどの干渉を防ぐことができ、これによりローラ部材27が携帯端末機1の上端部の前端角部を円滑に乗り越えことができると共に、図16に示すようにローラ部材27によって携帯端末機1の上部を第2載置部材4の上部装着凹部20に挟んで確実に固定することができる。この状態では、図15に示すように、ローラ部材27が軸部材25よりも上方に位置していることにより、ローラ部材27を下部から第2載置部材4の上部後方に向けて斜めに移動させなければ、ローラ部材27による携帯端末機1の係止を解除することができないため、回転アーム24が勝手に上方に向けて回転することがなく、不用意にローラ部材27による携帯端末機1の係止が解除されるのを防ぐことができる。
【0040】
また、ローラ部材27が携帯端末機1の上端部を乗り越えて携帯端末機1の上部が上部装着凹部20に装着されるときには、図13〜図15に示すように、携帯端末機1の上部裏面が押出部材23を押圧するので、押出部材23の押出片48が押圧されて上部装着凹部20の収納凹部47内に押し込まれると共に、コイルばね50が収納凹部47内に圧縮される。これにより、携帯端末機1の上部がローラ部材27に係止された状態で第2装着部材4の上部装着凹部20内に固定される。この状態では、図16に示すように、携帯端末機1の下部が第1載置部材3の下部装着凹部8に装着され、携帯端末機1の上部が第2装着部材4の上部装着凹部20に装着されてロック部材22のローラ部材27によって係止され、且つ携帯端末機1の裏面が押出部材23によって押し出される方向に付勢されているので、携帯端末機1を載置台2にガタ付くことなく確実に固定することができる。このため、仮に自動車の車内に載置第2を取り付けても、車の走行時における振動によって携帯端末機1が載置台2に対しガタ付いて振動することがない。
【0041】
次に、携帯端末機1を載置台2から取り外す場合について説明する。
このときには、携帯端末機1の上部を片手で掴む動作をするときに、その片手の人指し指を回転アーム24のカバー部材35の前端部に設けられた押上凹部40に差し込んで、図17に示すように、カバー部材35を一対のコイルばね26のばね力に抗して押し上げると、回転アーム24が軸部材25を中心に図15において時計回りに回転し、ローラ部材27を上方に移動させるので、ローラ部材27による携帯端末機1の係止を解除することができる。このときにも、回転アーム24がその長孔形状の取付孔34に沿って軸部材25に対し移動するので、円滑に回転アーム24を上方に回動させてローラ部材27による携帯端末機1の係止を解除することができる。これにより、載置台2に固定された携帯端末機1の上部を片手で掴む一連の自然な動作によって容易に携帯端末機1のロックを解除して携帯端末機1の上部を片手で掴むことができる。
【0042】
また、このときには、図15に示すように、第2載置部材4の上部装着凹部20に設けられた押出部材23によって携帯端末機1の上部が前方に向けて押し出される方向に付勢されているので、ローラ部材27による携帯端末機1の係止が解除されると、携帯端末機1の上部が前方に押し出されて飛び出す。すなわち、押出部材23のコイルばね50が携帯端末機1の上部によって圧縮されているので、この圧縮されたコイルばね50のばね復帰力によって押出片48が収納凹部47内から押し出される。これにより、ローラ部材27による携帯端末機1の係止が解除されるのと同時に、携帯端末機1の上部が第2載置部材4の上部装着凹部20内から押し出されて掌に飛び込む。このため、携帯端末機1を片手で掴む一連の自然な動作によって携帯端末機1のロックを解除して容易に且つ確実に携帯端末機1の上部を掴むことができる。これにより、携帯端末機1の取外し操作性が良く、携帯端末機1を簡単に且つ安全に載置台2から取り外すことができる。
【0043】
このように、この携帯機器用載置装置によれば、携帯端末機1の下部を第1載置部材3の下部装着凹部8に挿入し、この状態で携帯端末機1の上部を第2載置部材4の上部装着凹部20に押し付けるだけの簡単な操作で、携帯端末機1の上端部をロック部材22のローラ部材27で係止することができるので、携帯端末機1を載置台2に簡単に固定することができ、また携帯端末機1を載置台2から取り外す際には、携帯端末機1の上部を片手で掴むときに、その片手の人指し指で回動アーム24を上方に向けて回動させることにより、ローラ部材27による携帯端末機1の係止を解除することができ、これにより携帯端末機1を片手で掴む一連の自然な動作によって携帯端末機1のロックを解除して容易に且つ確実に携帯端末機1の上部を掴むことができるので、携帯端末機1の載置台2に対する着脱操作性が良い。
【0044】
また、この携帯機器用載置装置によれば、携帯端末機1の上端部をロック部材22でロックする際、ローラ部材27が携帯端末機1の上部前面を係止する構造であるから、先行文献のような固定フックおよび可動フックが係合する凹部状の係合部を携帯端末機1の外周面に設ける必要がなく、このため携帯端末機1の外観を損なうことがないので、外観的にもデザイン的にも好ましい携帯端末機1を得ることができる。この場合、特にローラ部材27は、ローラ軸43の両側にゴムローラ44が取り付けられている構成であるから、携帯端末機1の上端部をローラ部材27が乗り越えて係止するときに、ゴムローラ44によって携帯端末機1の上端部を傷付けないようにすることができると共に、ローラ部材27が携帯端末機1の上部前面に当接して係止したときにも、ゴムローラ44によって携帯端末機1の上部前面を傷付けずないようにすることができる。しかも、ローラ部材27が携帯端末機1の上部前面を係止したとには、ゴムローラ44で弾力的に保持することができるので、これによっても携帯端末機1を良好に載置台2に固定することができる。
【0045】
なお、上記実施形態では、載置台2に載置される携帯機器として、携帯端末機1を用いた場合について述べたが、これに限らず、例えば携帯電話機やDPA(パーソナル・デジタル・アシスタント)などの携帯機器にも広く適用することができる。
【0046】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、携帯機器が載置される載置部と、この載置部の上側内部に固定される軸部材と、この軸部材に回動可能に支持されて載置部の上端面に対し上下方向に回動する回転アームと、この回転アームを下方に向けて付勢する付勢部材と、回転アームの前端部に回転自在に取り付けられて載置部に載置された携帯機器の上部前面を係脱可能に係止するローラ部材とを備えていることにより、携帯機器を載置部に固定するときに、携帯機器の下部を載置部に載置して携帯機器の上部を載置部に向けて押し付けると、携帯機器の上端部が付勢部材の付勢力に抗してローラ部材を押し上げるので、回転アームが軸部材を中心に上方に向けて回動し、ローラ部材が携帯機器の上端部を乗り越えると、付勢部材の付勢力によって回転アームが下方に向けて回動してローラ部材が携帯機器の上部前面を係止するので、ローラ部材によって携帯機器の上端部を載置部との間に挟むことができ、これにより載置部に携帯機器を確実に固定することができる。
【0047】
また、この携帯機器を載置部から取り外すときには、携帯機器の上部を片手で掴むときに、その片手の人指し指で付勢部材の付勢力に抗して回転アームを上方に回動させることにより、ローラ部材による携帯機器の係止を解除することができるので、携帯機器の上部を容易に掴むことができ、これにより携帯機器を片手で掴む一連の動作によって携帯機器を載置部から簡単に且つ安全に取り外すことができる。また、回転アームに取り付けられたローラ部材が携帯機器の上端部を乗り越えて係脱可能に係止するので、先行文献のように携帯機器の外周面に凹部状の係合部を設ける必要がなく、このため携帯機器の外観が損なわれず、外観的にもデザイン的に好ましい携帯機器を得ることができる。
【0048】
この場合、ローラ部材が軸部材よりも上方に位置していることにより、回転アームに設けられたローラ部材が軸部材を中心とする円弧状の軌跡上を移動するので、回転アームが下方に向けて回動するときに、ローラ部材が上方から載置部の上部前方に向けて斜め下方に移動することになり、これによりローラ部材によって携帯機器の上部前面を確実に係止することができる。また、この状態でローラ部材による携帯機器の係止を解除するときには、ローラ部材を下部側から載置部の上部後方に向けて斜め上方に移動させる必要があるため、不用意に回転アームが上方に向けて回動してローラ部材による携帯機器の係止が解除されるのを防ぐことができる。
【0049】
また、回転アームには、軸部材が移動可能に挿入する長孔形状の取付孔が設けられていることにより、携帯機器を載置部に固定するときに、携帯機器の上端部がローラ部材を押し上げて乗り越えると、付勢部材の付勢力によってローラ部材が上方から載置部の前方に向けて斜め下方に移動するが、このときに回転アームがその長孔形状の取付孔に沿って軸部材に対し移動するので、携帯機器の上端部の前側角部に対するローラ部材の食い込みや噛りなどの干渉を防ぐことができ、これにより円滑にローラ部材が携帯機器の上端部を乗り越えることができると共に、ローラ部材によって携帯機器の上部前面を確実に係止することができる。また、ローラ部材による携帯機器の係止を解除するときも、同様に、回転アームがその長孔形状の取付孔に沿って軸部材に対し移動するので、円滑に回転アームを上方に回動させてローラ部材による携帯機器の係止を解除することができ、これによりローラ部材による携帯機器の係脱動作を円滑に且つ良好に行うことができる。
【0050】
さらに、携帯機器を載置部から離脱させる方向に付勢する押出部材を備えていることにより、携帯機器の上部を片手で掴むときに、その片手の人指し指で付勢部材の付勢力に抗して回転アームを上方に回動させて、ローラ部材による携帯機器の係止を解除すると、押出部材によって携帯機器の上部が載置部から離脱する方向に押し出されて片手の掌に飛び込むので、携帯機器を載置部から取り外すときに、携帯機器の上部を確実に掴むことができ、これにより携帯機器の取り外し操作性を向上させることができ、より一層、携帯機器を簡単に且つ安全に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の携帯機器用載置装置の一実施形態において携帯端末機を載置して固定した状態を示した外観斜視図。
【図2】図1において携帯端末機を取り外した状態の載置台を示した外観斜視図。
【図3】図2の載置台を背面側から見た外観斜視図。
【図4】図2の載置台の第2載置部材を示した外観斜視図。
【図5】図4の第2載置部材のフロントケースを示した斜視図。
【図6】図4の第2載置部材のリアケースを示した斜視図。
【図7】図5のフロントケースを背面側から見た斜視図。
【図8】図7においてロック部材を分解した斜視図。
【図9】図8の要部を示した分解斜視図。
【図10】図9を組み立てた状態を示した斜視図。
【図11】図5のフロントケースにおいて押出部材を分解した状態を示した斜視図。
【図12】図2の載置台に携帯端末機の下部を載置して携帯端末機の上部を固定する前の状態を示した側面図。
【図13】図12の状態でローラ部材が携帯端末機の上端部を乗り越えるときの状態を示した一部破断側面図。
【図14】図13の状態でローラ部材が携帯端末機の上端部に前端角部を乗り越えるときの状態を示した一部破断側面図。
【図15】図14の状態でローラ部材が携帯端末機の上端部に前端角部を乗り越えた状態を示した一部破断側面図。
【図16】図15の状態で携帯端末機の上端部をローラ部材が乗り越えて携帯端末機の上部を載置台に固定した状態を示した側面図。
【図17】図16の状態で回転アームを指先で押し上げてローラ部材による携帯端末機の係止を解除した状態を示した側面図。
【符号の説明】
1 携帯端末機
2 載置台
3 第1載置部材
4 第2載置部材
8 下部装着凹部
13 フロントケース
14 リアケース
15 取付凹部
20 上部装着凹部
22 ロック部材
23 押出部材
24 回転アーム
25 軸部材
26 コイルばね
27 ローラ部材
28 開口部
30 リブ
31 軸受溝
32 アーム本体
33 アーム支持部
34 長孔形状の取付孔
35 カバー部材
40 押上凹部
41 固定金具
43 ローラ軸
44 ゴムローラ
Claims (4)
- 携帯機器が載置される載置部と、
この載置部の上側内部に固定される軸部材と、
この軸部材に回動可能に支持されて前記載置部の上端面に対し上下方向に回動する回転アームと、
この回転アームを下方に向けて付勢する付勢部材と、
前記回転アームの前端部に回転自在に取り付けられて前記載置部に載置された前記携帯機器の上部前面を係脱可能に係止するローラ部材と
を備えていることを特徴とする携帯機器用載置装置。 - 前記ローラ部材は、前記軸部材よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1に記載の携帯機器用載置装置。
- 前記回転アームには、前記軸部材が移動可能に挿入する長孔形状の取付孔が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯機器用載置装置。
- 前記携帯機器を前記載置部から離脱させる方向に付勢する押出部材を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の携帯機器用載置装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2003003368U JP3098456U (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | 携帯機器用載置装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3098456U true JP3098456U (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=43252214
Family Applications (1)
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JP2003003368U Expired - Lifetime JP3098456U (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | 携帯機器用載置装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008141076A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Fujitsu Ten Ltd | 携帯電子機器の着脱装置 |
WO2009078062A1 (ja) * | 2007-12-14 | 2009-06-25 | Fujitsu Limited | 保持台および情報処理システム |
JP2012232025A (ja) * | 2010-11-01 | 2012-11-29 | Nintendo Co Ltd | 機器支持システムおよび支持装置 |
JP2014525129A (ja) * | 2011-07-28 | 2014-09-25 | ジュン シム、ファ | 浸水保護装置 |
-
2003
- 2003-06-10 JP JP2003003368U patent/JP3098456U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
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US7956577B2 (en) | 2007-12-14 | 2011-06-07 | Fujitsu Limited | Holding base and information processing system |
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