JP3098364U - 台座付きの充電器 - Google Patents

Abstract

【課題】梱包や収納にも便利なように、コンパクトに折畳め、且つプラグが邪魔にならない台座付きの充電器を提供する。
【解決手段】電源プラグ１１とある一定の長さのワイヤ１２が設けられた充電器本体１０，並びに左右の外殻２７，２８より成る台座２０より構成し、該台座２０上には上，下各導引孔２０１，２０２を設けて該ワイヤ１２を該上導引孔２０１より該台座２０に穿入させ、該ワイヤ１２の端子プラグ（コンセント）１２１を具有する側を該下導引孔２０２より該台座２０外に穿出させ、該台座２０の内表面上には収容槽を設けて、該本体１０の内表面を該台座２０の内表面上に重ねた際該電源プラグ１２１を隠す。
【選択図】　　　　図２

Description

【０００１】
【考案の属する技術分野】
本考案は台座付きの充電器に係り、特に充電器のワイヤの先にワイヤを収容する台座を設けたものであり、且つ充電器本体を台座に対して折畳むことのできる台座付きの充電器技術分野に属する。
【０００２】
【従来の技術】
現在既に普及している携帯電話において、充電器は切り離すことのできない重要な存在となっている。また、収納時や携帯の際に邪魔になるワイヤの集線構造が設けられた充電器が、既に公知のものとして考案されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述のような集線構造の設けられた充電器においても、電源プラグが本体より突出していることから、梱包などの際にまだスペースをとってしまう、或いはプラグがその他のものや空気と触れ合い易いことで錆びやすい、などの欠点がある。更に集線装置は充電器本体上に固定されていることから、全体の体積がまだ大きいことが言え、且つ重量においてもやや重く、プラグを壁面などに設けられたコンセントに挿し込む際にずり落ちやすいといった欠点もある。
本考案は、これらの欠点に鑑みなされたもので、その課題は、梱包や収納にも便利なよう、コンパクトに折畳め、且つプラグが邪魔にならない本考案の台座付きの充電器を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項１の考案は、電源プラグとある一定の長さのワイヤが設けられた充電器本体とより構成される台座付きの充電器において、該台座は左右両外殻より構成され、該ワイヤを該台座に穿入する上導引孔と、外端に端子プラグ若しくはコンセントが連結された側のワイヤを該台座外に延伸させる下導引孔とを具有し、更に内表面上には収容槽が設けられており、
該本体の内表面が該台座の内表面上に折り重ねられると、該電源プラグは該収容槽中に隠されることを特徴とする台座付きの充電器である。
請求項２の考案は、前記本体の底部には該本体と該台座とを枢設連結するべく軸孔を具有する連結部が設けられており、同様に該台座の一側面には軸孔を具有する耳が設けられており、該耳の軸孔及び該連結部の軸孔にはピンが穿入されて枢設されており、更に、前記台座のもう一方の側面には該本体に嵌設して定位するべく、嵌設凸部が設けられていることを特徴とする請求項１記載の台座付きの充電器である。
請求項３の考案は、前記右外殻或いは左外殻の内壁面には固定軸が突設されており、該固定軸に設けられる集線装置には、直径の大きな大回転輪が設けられており、前記大回転輪の側面には直径の小さな小回転輪が設けられており、該大小各回転輪には同一の中心孔を具有し、該中心孔に該固定軸が穿設されることで、該大小各回転輪が固定軸を中心として回転し、また該大小各回転輪面上ではそれぞれ大小各線収容槽が形成されており、該大回転輪側面には溝によってＣ型を呈したＣ型片が設けられており、該Ｃ型片と該小回転軸の間には渦巻状片が設けられており、該渦巻状片の内端が該固定軸の嵌設溝中に挟設され、前記大回転輪の側壁面上には側面溝が設けられ、外端は該側面溝にて嵌設されており、前記ワイヤが該大小各線収容槽中に巻きつけられると、該ワイヤの適当な位置が該溝中にて嵌設されて定位され、該溝を境に内線と外線とに隔てられることを特徴とする請求項１記載の台座付きの充電器である。
請求項４の考案は、前記本体と該台座との間にはピンによる連結構造を用いず、該本体と定位するべく該台座の側面には嵌設凸部が設けられていることを特徴とする請求項１記載の台座付きの充電器である。
請求項５の考案は、前記台座は前記本体より体積が小さいものとし、且つ該台座の長さは該本体より短いものとし、且つ該台座と該本体とを重ね合わせたとき，該電源プラグは該台座の側壁面外に位置することを特徴とする請求項１記載の台座付きの充電器である。
請求項６の考案は、前記台座の表面上には更に溝を設け、該溝の底部には端子連結ポートが設けられていることを特徴とする請求項１記載の台座付きの充電器である。
すなわち、上記各考案は、電源プラグとある一定の長さのワイヤが設けられた充電器本体，並びに左右の外殻より成る台座より構成し、該台座上には上，下各導引孔を設けて該ワイヤを該上導引孔より該台座に穿入させ、該ワイヤの端子プラグ（コンセント）を具有する側を該下導引孔より該台座外に穿出させ、該台座の内表面上には収容槽を設けて、該本体の内表面を該台座の内表面上に重ねた際該電源プラグを隠すものである。
【０００５】
【考案実施の形態】
本考案の好適な実施例を図面に沿って説明する。
本考案の実施例は、図１，２に示すように、電源プラグ１１とある一定の長さのワイヤ１２と充電器本体１０とから構成され、充電の出力であるワイヤ１２の先端には端子プラグ（或いはコンセント）１２１が設けられ充電すべき機器の所定の充電入力コンセントに差し込む。
更に、右外殻２７と左外殻２８とで台座２０が構成されており、該台座２０には上導引孔２０１と下導引孔２０２とが設けられており、該ワイヤ１２が該上導引孔２０１より該台座２０内に穿入し、端子プラグが至端に設けられている該ワイヤ１２は該下導引孔２０２より該台座２０外に延伸する。該台座２０の内表面２１上には収容槽２２が設けられており、該本体１０の内表面１４と該台座２０の内表面２１で重なり合って、該電源プラグ１１が該収容槽２２中に隠される。該本体１０と台座２０との連結において、回動自在な状態で定位されるべく、主に該本体１０の底部に連結部１５が設けられており、該連結部１５には軸孔１５１が設けられている。該台座２０の片側には耳２５が設けられており、該耳２５にも軸孔２５１が設けられており、ピン２６が該耳２５の軸孔２５１及び連結部１５の軸孔１５１に挿入されている。また、該台座２０のもう片側には嵌設凸部２４が設けられて、この嵌設凸部２４に前記本体１０が嵌設されて固定される。
該右外殻２８（或いは左外殻２７）においては、外殻の内壁面に固定軸３０が突設されている。
【０００６】
集線装置５０においては、直径Ｄの比較的大きな大回転輪５２が設けられており、その側面には直径ｄの比較的小さな小回転輪５４が設けられている（図３参照）。該大小各回転輪５２，５４には、同一の中心孔５１を具有し，該中心孔５１には固定軸３０が可動な状態で挿入され、該大小各回転輪５２，５４が該固定軸３０を中心として回転できるようにしている。また該大小各回転輪５２，５４の輪面上にはそれぞれ大小線収容槽５５，５３が形成されており、該大回転輪５２輪面の側面には凹型溝５６が設けられていることで略Ｃ型を呈したＣ型片５４１を具有する。該ワイヤ１２の適当な長さの個所を該凹型溝５６中に嵌設し、内外各線１２３，１２４を形成する。該大回転輪５２の側壁面には凹溝５２１が設けられており、渦巻状片６０の内端６２を該固定軸３０の嵌設溝３２に嵌めて固定し、外端６４は該側面溝５２１に設けられた溝（図中なし）に嵌入される。
【０００７】
該本体１０と台座２０間をピン２６で連結させないとき、該台座２０側面に嵌設凸部２４´を設け、該本体１０を安定させる構造を提供する（図８参照）。
該台座２０の体積は本体１０よりも小さく、該台座２０の長さは該本体１０より短いものとし、該台座２０と本体１０とを折畳んで重なった状態にしたとき、該電源プラグ１１は該台座２０の側壁面２３外に位置する（図５参照）。
また該台座２０の表面上には溝２０４を設けた場合、該端子連結ポート２１１を増設することができる（図１０参照）。
【０００８】
本考案の実施例の使用方法を以下に説明すると、先ず、図１，２に示すように、充電器本体１０は該ピン２６によって該台座２０と枢設されており、該本体１０は該ピン２６を軸部として回転することで、該本体１０を該台座２０内表面２１上に折畳んだ状態にすることができるようになっている。プラスティック材質による嵌設凸部２４においては、該台座２０の側面に設けられており、撓性を具有する。
該台座２０と該本体１０とが折畳まれて重なり合うとき、該本体１０の側面１０１は該凸部２４の内側凸壁２４１を圧迫し、該凸部２４がその撓性によってやや外側に向かって変形した状態となって該本体１０が該台座２０上に定位される。該本体１０の側面１０１が該凸部２４を離れると、該凸部２４はその撓性により、自ら元の状態に戻る。該台座２０と本体１０とを重ね合わせるとき、該プラグ１１は該台座２０の収納槽２２中に隠される。
図３に示すように、本考案を折畳んだ際、該プラグ１１は該収容槽２２に隠されることで、体積が小さく、邪魔な突起物もないことから梱包にも携帯にも便利となる。
【０００９】
図８に示すように、該本体１０と台座２０とを分解できるようにした際、つまり該ピン２６による連結を採用しない場合においては、該台座２０の両側面にはそれぞれ凸部２４，２４´を突設し、該本体１０の側面１０１が該凸部２４，２４´の内側凸壁２４１を圧制することで、該本体１０が該台座２０上に嵌設されるようにする。同様にして該プラグ１１も該収容槽２２中に隠される。
【００１０】
図２，３に示すように、該台座２０内には集線装置５０が設けられており、該大線収容槽５５中に位置する該ワイヤ１２は外線１２４、また該小線収容槽い５３中のワイヤ１２は内線１２３と定義すると、内外各線１２３，１２４は嵌設溝５６で分けられているのであり、該ワイヤ１２の一つ目の固定端は該嵌設溝５６の位置によって決められるのである。また滑り止めカバー２０３は該内線１２３を該上導引孔２０１中にて固定し、二つ目の固定端を形成している。　人が使用に際して、外線１２４の先端の端子プラグ１２１を外側に引っ張ると、該外線１２４は該下導引孔２０２より導出され、該大小各回転輪５２，５４は該固定軸３０を軸心として回転し、該大回転輪５２が一回転した際、該大線収容槽５５中の外線１２４が放出される（或いは収容される）長さはπ×Ｄ（Ｄ＝大回転輪５２の直径）となり、同様に小回転輪５４が一回転すると該小線収容槽５３中から放出される（或いは収容される）該内線１２３の長さはπ×ｄ（ｄ＝小回転輪５４の直径）となる。よって大小各回転輪５２，５４が同軸で回転するとき、両者の内外各線１２３，１２４であるワイヤ１２が放出される、或いは収容される長さの比例は、大輪軸５４の直径小輪軸：５２の直径，即ちＤ：ｄとなる。本考案の実施例では、大小回転輪５２，５４の直径比例を１０：１としており、仮に該外線１２４が１００ｃｍ放出されると、該内線１２３は該滑り止めカバー２０３によって固定されており、よって該内線１２３は該小線収容槽５３中で放出されるとき、該小線収容槽５３の空間ではワイヤが緩んだ状態を呈し（図７参照）、該台座２０内部の内線２３が該本体１０内部で延伸し、尚且つ大小各回転輪５２，５４の二つの直径比（Ｄ：ｄ）において、該大回転輪５２の直径に対する小輪軸５４の直径の大きさが小さければ小さいほど、放出される該内線１２３の長さは短くなるため、該内線１２３が該小線収容槽５３で放出される際に緩んでいる個所の長さが短くなり、ワイヤが絡まるといった心配がない。図７に示すように、該外線１２４が極限まで放出されると、該嵌設溝５６がワイヤを挟設して定位するため、該内線１２３が該外線１２４と共に放出されたり移動することがない。
【００１１】
図２，３に示すように、該大小各回転輪５２，５４は緩みをもって回転するべく、該渦巻状片６０内端６２が該固定軸３０上に固定されており、外端６４は該側面溝５２１の壁上にて固定され、図３，４，５に示すように、放出された外線１２４は引っ張られる力がなくなると、該渦巻状片６０の収縮力により、大小各回転輪５２，５４が反転し、該外線１２４が該大線収容槽５５中に巻かれ、緩んだ状態を呈した該内線１２３は巻かれることで、突っ張った真っ直ぐな状態に戻る。こうしてワイヤの収容が素早く完了し、該端子プラグ（或いはコンセント）１２１が該下導引孔２０２の外側にて引っかかり、該ワイヤ１２が該台座２０の内部に隠された状態となる。該電源プラグ１１をコンセントに挿し込む際、該端子プラグ（或いはコンセント）１２１が引き出され、該内線１２３は該台座２０外に出ることがない。
【００１２】
図５に示すように、もう一つの実施例においては該台座２０の体積は該本体１０より小さく、また該台座２０の長さは該本体１０よりも短く、該台座２０の収容槽２２は設置せず、該本体１０と台座２０とが互いに折畳まれて重なり合うとき、該プラグ１１は該側壁面２３外に位置する。
また、図６に示すように、該本体１０はピン２６を回転軸として回転し、該本体１０と台座２０とが相互に開いた状態を呈し、該プラグ１１は電源コンセントに挿しこまれる。
図４に示すように、該収容槽２２は穿孔の形状を呈しており、該プラグ１１も同様に該台座２０の内部空間中に隠される。図１１も同様に、該台座２０の内部空間中に隠される。
更に、図９に示すように、該本体１０と該台座２０とが分解できるタイプであるとき、該滑り止めカバー２０３は設けず、該外線１２４が外に引っ張られるときに該内線１２３が放出される距離は短く、該台座２０は該外線１２４が引っ張られるとき、該台座２０と該本体１０との間に生ずる移動距離が小さく、該外線１２４が外に引っ張られる動作に影響がない。
また図１０に示すように、もう一つの実施例として、該台座２０には更に携帯電話９０を嵌設する溝２０４を設けており、該溝２４０の底部には導電端子連結ポート２１１を設け、該本体１０の電源プラグ１１がコンセントに挿しこまれると、該本体１０内部の充電回路のアウトプットするシグナルが、該外線１２４，内線１２３及び端子連結ポート２１１の電気的相通により、該携帯電話９０の電池を充電する。このとき該台座２０の下導引孔２０２は必要がないため設けないものとする。
【００１３】
【考案の効果】
本考案によると、ワイヤが内部に収容される他、コンパクトに折畳めてプラグも隠されることより、充電器の梱包や収納を更に便利にする目的が達成された。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の実施例の組み立てた際における立体図である。
【図２】本考案の実施例における立体分解図である。
【図３】本考案の実施例の台座と充電器とが折畳まれた様子を示す断面図（１）である。
【図４】本考案の実施例の台座と充電器とが折畳まれた様子を示す断面図（２）である。
【図５】本考案の実施例の台座と充電器とが折畳まれた様子を示す断面図（３）である。
【図６】本考案の実施例の台座と充電器本体とが開いた状態を示す断面図である。
【図７】本考案の実施例の台座と充電器本体とが開いた状態となり、ワイヤが放出される様子を示す断面図である。
【図８】本考案の実施例の台座と充電器とが折畳まれた様子を示す断面図（４）である。
【図９】本考案の実施例の台座と充電器とが分かれた状態を示す側面図である。
【図１０】本考案の実施例の台座と充電器とが折畳まれた様子を示す断面図（５）である。
【符号の説明】
１０　充電器本体
１１　電源プラグ
１２　ワイヤ
１４，２１　内表面
１５　連結部
２０　台座
２２　収容槽
２３　側壁面
２４，２４´　嵌設凸部
２５　耳
２６　ピン
２７　左外殻
２８　右外殻
２０４　溝
２１１　端子接続ポート
３０　固定軸
３２　嵌設溝
５０　集線装置
５１　中心孔
５２　大回転輪
５３　小線収容槽
５４　小回転輪
５５　大線収容槽
５６　嵌設溝
６０　渦巻状片
６２　内端
６４　外端
９０　携帯電話
１０１　側面
１２１　端子プラグ
１２３　内線
１２４　外線
１５１　軸孔
２０１　上導引溝
２０２　下導引溝
２０３　滑り止めカバー
２０４　溝
２１１　導電端子連結ポート
２４１　内側凸壁
２５１　軸孔
５２１　側面溝
５４１　Ｃ型片
Ｄ，ｄ　直径
５６　凹型溝

Claims (6)

1. 電源プラグとある一定の長さのワイヤが設けられた充電器本体とより構成される台座付きの充電器において、
   該台座は左右両外殻より構成され、該ワイヤを該台座に穿入する上導引孔と、外端に端子プラグ若しくはコンセントが連結された側のワイヤを該台座外に延伸させる下導引孔とを具有し、更に内表面上には収容槽が設けられており、
   該充電器本体の内表面が該台座の内表面上に折り重ねられると、該電源プラグは該収容槽中に隠される
   ことを特徴とする台座付きの充電器。
2. 前記本体の底部には該本体と該台座とを枢設連結するべく軸孔を具有する連結部が設けられており、同様に該台座の一側面には軸孔を具有する耳が設けられており、該耳の軸孔及び該連結部の軸孔にはピンが穿入されて枢設されており、
   更に、前記台座のもう一方の側面には該本体に嵌設して定位するべく、嵌設凸部が設けられている
   ことを特徴とする請求項１記載の台座付きの充電器。
3. 前記右外殻或いは左外殻の内壁面には固定軸が突設されており、
   該固定軸に設けられる集線装置には、直径の大きな大回転輪が設けられており、
   前記大回転輪の側面には直径の小さな小回転輪が設けられており、
   該大小各回転輪には同一の中心孔を具有し、該中心孔に該固定軸が穿設されることで、該大小各回転輪が固定軸を中心として回転し、また該大小各回転輪面上ではそれぞれ大小各線収容槽が形成されており、該大回転輪側面には溝によってＣ型を呈したＣ型片が設けられており、該Ｃ型片と該小回転軸の間には渦巻状片が設けられており、該渦巻状片の内端が該固定軸の嵌設溝中に挟設され、前記大回転輪の側壁面上には側面溝が設けられ、外端は該側面溝にて嵌設されており、前記ワイヤが該大小各線収容槽中に巻きつけられると、該ワイヤの適当な位置が該溝中にて嵌設されて定位され、該溝を境に内線と外線とに隔てられることを特徴とする請求項１記載の台座付きの充電器。
4. 前記本体と該台座との間にはピンによる連結構造を用いず、該本体と定位するべく該台座の側面には嵌設凸部が設けられていることを特徴とする請求項１記載の台座付きの充電器。
5. 前記台座は前記本体より体積が小さいものとし、且つ該台座の長さは該本体より短いものとし、且つ該台座と該本体とを重ね合わせたとき，該電源プラグは該台座の側壁面外に位置することを特徴とする請求項１記載の台座付きの充電器。
6. 前記台座の表面上には更に溝を設け、該溝の底部には端子連結ポートが設けられていることを特徴とする請求項１記載の台座付きの充電器。

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