JP3098250U - 電源キーなし電卓 - Google Patents

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安川 弘爾
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オーロラジャパン株式会社
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Abstract

【課題】従来の電卓における不便を改善し、使用開始時における、電源を入れるためのキー等を探して操作するという2つの手順をなくして容易かつ迅速に四則計算を開始することができる電源キーなし電卓を提供することを目的とする。
【解決手段】数値演算用のテンキー、演算子キー、カーソルキー、クリアキー、ルートキー、パーセントキー及びメモリー機能に関するキーを備えてなり、電源オフの状態において、備えられたキーのいずれかを押圧する操作によって、電源オンの状態になる電源キーなし電卓により課題を解決した。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、数値演算用のテンキー、演算子キー、カーソルキー、クリアキー、ルートキー、パーセントキー及びメモリー機能に関するキーを備えてなり、電源オフの状態において、備えられたキーのいずれかを押圧する操作によって、電源オンの状態となる電源キーなし電卓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電卓には、電卓のパネル面に、電源オフの状態から電源オンの状態にするためのキー等が設けられ、このキー等の押圧などの操作によって、電卓が電源オフの状態から電源オンの状態となり、その後、数値演算用のテンキーを押圧すると、押圧されたテンキーに対応する数字が画面に表示され、四則計算が可能となる。
【0003】
【考案により解決しようとする課題】
しかし、従来の電卓では、電源オフの状態から四則計算を開始するためには、電源オフの状態から電源オンの状態にするためのキー等を探し、その後見つかったキー等を操作して電源オンの状態にするという2つの手順を経なければならず、不便であるという問題点がある。
【0004】
また、従来の電卓では、電卓を使用するユーザが、電源を入れるためのキー等を探すために手間取ったり、電源を入れるためのキー等の操作を誤るおそれもある。
【0005】
それ故、キー等を探して操作するという2つの手順を省略することができれば、電卓の使用開始時における操作手順の簡略化を図ることができ、その結果として、電卓の使用開始までに要する時間を短縮し、節約することができるため、非常に便利である。
【0006】
そこで、本考案は、従来の電卓における不便を改善し、使用開始時における、電源を入れるためのキー等を探して操作するという2つの手順をなくして容易かつ迅速に四則計算を開始することができる、電源キーなし電卓を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、前記課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、前記従来の問題点を解決することができること見い出し、本考案を完成した。
【0008】
即ち、本考案は、数値演算用のテンキー、演算子キー、カーソルキー、クリアキー、ルートキー、パーセントキー及びメモリー機能に関するキーを備えてなり、電源オフの状態において、備えられたキーのいずれかを押圧する操作によって、電源オンの状態にする電源キーなし電卓である。
【0009】
この考案の好適形態においては、上記押圧する操作が数値演算用のテンキーのいずれかを押圧する操作である場合には、さらに、その押圧した数値演算用のテンキーに対応する数字を画面表示部に表示させ、四則計算の演算処理を可能にするものである。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本考案の好ましい実施の形態を説明する。
【0011】
本考案の電源キーなし電卓は、数値演算用のテンキー、演算子キー、カーソルキー、クリアキー、ルートキー、パーセントキー及びメモリー機能に関するキーを備えてなる。
【0012】
図1は、電源キーなし電卓の一例における入力操作に伴う表示状態を示す図である。
【0013】
電源キーなし電卓1の表面には、数値演算用のテンキー10、演算子キー11、カーソルキー12、クリア(C)キー13、ルートキー14、パーセントキー15、メモリー機能に関するキーが備えられている。
【0014】
数値演算用のテンキー10は、1〜0の10つのキー及び小数点キーから構成されている。
【0015】
演算子キー11は、四則演算(+、−、×、÷)キー及びイコール(=)キーから構成されている。イコールキーを押すと、自動的に四則計算の結果が液晶30に表示される。
【0016】
カーソルキー12は、液晶30に表示された数字の一部を修正するときに使用される。
【0017】
クリアキー13は、液晶30に表示された数字を消したり、一時的に記憶された数字を消去するときに使用される。ここで、クリアーキー13を1回押すと、液晶30から表示された数字が消去され、液晶30には「0」が表示されるが、以前の計算結果の数字は一時的に記憶されている状態となる。クリアーキー13を2回押すと、この一時的に記憶された数字も消去される。
【0018】
ルートキー14は、平方根の計算のときに使用され、パーセントキー15は、百分率の計算のときに使用される。
【0019】
メモリー機能に関するキーは、Mキー16、M+キー17、M−キー18、MCキー19、MRキー20から構成されている。なお、Mキー16は、メモリデータの内容確認を行なう際に操作される。M+キー17は、任意の数値データをメモリデータとして加算入力する際に操作される。M−キー18は、任意の数値データをメモリデータとして減算入力する際に操作される。MCキー19は、メモリデータを消去する際に操作される。MRキー20は、メモリデータを被演算数として使用する際に操作される。
【0020】
図2は、本考案の電源キーなし電卓におけるシステムの一例を示すブロック図である。
【0021】
入力部2には、数値演算用のテンキー、演算子キー、カーソルキー、クリア(C)キー、ルートキー、パーセントキー、メモリー機能に関するキーが備えられる。
【0022】
入力制御部3は、入力部2とCPU4の間にあり、入力部2を制御する。
【0023】
CPU4では、主に演算や各制御部への指示、メモリへの読み書きなどを行う。
【0024】
RAM5には、CPU4による演算制御動作に応じて、キー入力された被演算数としての数値データや演算結果数値データ等が必要に応じて記憶される。また、RAM5には、入力部2において置数された最新の数値データが記憶され、M+キー17やM−キー18の操作に応じて入力された数値データがメモリデータとして記憶される。
【0025】
ROM6には、CPU4における制御動作を司る演算制御プログラムや表示制御プログラムが記憶され、データが格納されている。
【0026】
表示部8では、計算結果や各種情報を表示する。なお、表示部8には、入力部2によるキー入力操作に応じた演算数値データや演算子マーク、そして、RAM5にメモリデータが存在する場合には、メモリデータ有りを示す「M」が表示される。
【0027】
表示制御部7では、CPU4からの指示に従い、表示部8を制御する。
【0028】
本考案の電源キーなし電卓は、各種状態を記録するため、ボタン型電池で作動する方が好ましいが、ソーラー電池で作動するものであってもよい。
【0029】
次に、本考案の電源キーなし電卓について、使用開始から電源オフの状態、電源オフの状態から電源オンの状態、電源オンから四則計算の演算処理までの過程の一例を図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0030】
まず、電源キーなし電卓1にボタン型電池を入れると、システムの初期化が行われ(ステップ101)、CPU4からの指示に従い、表示制御部7で表示部8が制御され(ステップ102)、液晶30に数字「0」が表示される。
【0031】
次に、主動作に移行し、四則演算が可能な状態になり(ステップ103)、その後、キーのイベント待機の状態になる(ステップ104)。
【0032】
キーの押圧により、入力部2から入力制御部3に指令が送られ、CPU4において、その指令に応じ、メモリへの読み書きなどや四則演算を行い、四則演算の結果や各種情報を表示部8に表示するよう表示制御部7に対する指令が送られて、表示部8において、四則演算の結果や各種情報が表示され、キーイベントが遂行される(ステップ106)。
【0033】
その後、キーの押圧を検知しないとイベント待機の状態が続く(ステップ104)が、イベント待機の状態が6分続くと、オン/オフ・イベントが出され(ステップ105)、CPU4は、各種状態の設定を検知し、その各種情報をRAM5に記録し(ステップ107)、電卓1の電源がオートパワーオフ機能(自動電源遮断)によって、電源オフの状態になる(ステップ108)。
【0034】
電源キーなし電卓1が電源オフの状態であっても、メモリ上の情報が消えないようにするため、回路全体には、微弱電流が流れる。
【0035】
電源キーなし電卓1が電源オフの状態において、備えられたキーのいずれかを押圧すると、入力部2から入力制御部3に指令が送られ、CPU4がキー押圧の検知をすると(ステップ109)、電源キーなし電卓1が電源オンの状態となり、CPU4からの指示に従い、表示制御部7で表示部8が制御される(ステップ102)。
【0036】
ここで、数値演算用のテンキー10が押圧された場合には、その押圧したテンキーに対応する数字が表示部8の液晶30に表示され、数値演算用のテンキー以外のキー11〜20が押圧された場合には、数字「0」が表示部8の液晶30に表示され、いずれの場合においても、主動作に移行し、四則演算が可能な状態になり(ステップ103)、その後、キーのイベント待機の状態になる(ステップ104)。
【0037】
従って、本考案の電源キーなし電卓1が電源オフの状態にある場合、例えば、数値演算用のテンキー中の「9」と表示されたキーを押すと、電卓が電源オンの状態となると同時に、液晶30に「9」が表示され、その後、演算子キー11中の「×」と表示されたキー、数値演算用のテンキー中の「6」と表示されたキー、演算子キー11中の「=」と表示されたキーを続けて押すと、液晶30には、計算結果「54」が表示される。
【0038】
それ故、本考案の電源キーなし電卓において、電源オフの状態から計算を開始する場合には、電源を入れるためのキー等を探し、その後見つかったキー等を操作して電源オンの状態にするという2つの手順を省略することができる。
【0039】
【考案の効果】
本考案により、電源オフの状態から計算を開始する場合における、電源を入れるためのキー等を探し、その後見つかったキー等を操作して電源オンの状態にするという2つの手順を省略することができ、その結果、電卓の使用開始までに要する時間を短縮し、節約することができる利点がある。
【0040】
また、本考案により、従来あった、電卓を使用するユーザが、電源を入れるためのキー等を探すために手間取ったり、電源を入れるためのキー等の操作を誤るというおそれがなくなるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電源キーなし電卓の一例における入力操作に伴う表示状態を示す図。
【図2】本考案の電源キーなし電卓におけるシステムの一例を示すブロック図。
【図3】本考案の電源キーなし電卓における使用開始から電源オフの状態、電源オフの状態から電源オンの状態、電源オンから四則計算の演算処理までの過程の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 電源キーなし電卓
2 入力部
3 入力制御部
4 CPU
5 RAM
6 ROM
7 表示制御部
8 表示部
10 数値演算用のテンキー
11 演算子キー
12 カーソルキー
13 クリア(C)キー
14 ルートキー
15 パーセントキー
16 Mキー
17 M+キー
18 M−キー
19 MCキー
20 MRキー
30 液晶

Claims (2)

  1. 数値演算用のテンキー、演算子キー、カーソルキー、クリアキー、ルートキー、パーセントキー及びメモリー機能に関するキーを備えてなる電源キーなし電卓であって、電源オフの状態において、備えられたキーのいずれかを押圧する操作によって、電源オンの状態になる電源キーなし電卓。
  2. 前記押圧する操作が数値演算用のテンキーのいずれかを押圧する操作である場合には、さらに、その押圧した数値演算用のテンキーに対応する数字を画面表示部に表示させ、四則計算の演算処理を可能にすることを特徴とする請求項1に記載の電源キーなし電卓。
JP2003003161U 2003-06-02 2003-06-02 電源キーなし電卓 Expired - Lifetime JP3098250U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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