JP3098062B2 - カテーテルチューブ - Google Patents
カテーテルチューブInfo
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Description
等に挿入して用いられ、例えば血管内部の観察および/
または体外位置から血管内壁面への医療処置を行うカテ
ーテル、特に内視鏡(ファイバースコープ)を構成する
カテーテルチューブに関する。
管状器官内の観察を行い、さらにその内壁への薬液の投
与、レーザー光線の照射といった医療処置を行うことが
できるため、近年注目され、その開発が進んでいる。
チューブ内に送光用および受光用の光ファイバーの束が
収納され、カテーテルチューブを体腔の目的部位まで挿
入するとともに送光用ファイバー(ライトガイド)の先
端より発せられた光を観察部へ照射し、その反射光を受
光用ファイバー(イメージファイバー)の先端より取り
込み、その映像を受像部へと導くことにより観察を行う
ものである。
内を観察するに際しては、カテーテルチューブおよび光
ファイバー束は体腔と平行に位置しているため、挿入部
先端の前方以外の方向(例えば血管内壁面)を観察する
為にはチューブ先端部を湾曲(屈曲)させなければなら
ない。
方法としては、従来、カテーテルチューブと別体のガ
イドワイヤを用いる方法、またはカテーテルチューブ
に内蔵された複数の操作ワイヤを用いる方法が行われて
いた。
は本来、カテーテルチューブを目的部位まで誘導するた
めのものであるため、チューブ先端部を湾曲させるに際
しての操作性が悪く、また、その湾曲状態を観察時間
中、一定に保つことが困難である等の欠点がある。
ルチューブ(内視鏡用可撓管)は、チューブの先端部付
近に、複数の節輪を回動自在に順次連結した湾曲部を設
け、前記湾曲部へ一端が接続された複数の操作ワイヤの
うちのいずれかを、チューブ基端側プーリーおよびアン
グルダイヤ等により構成されるワイヤ操作装置により基
端側へ牽引することにより、前記湾曲部を湾曲させる構
成となっている(特公昭60−21734号、実公昭6
2−23442号、実公昭62−23447号)。
端部を湾曲させる目的は、挿入した血管や管状器官など
の内壁面を観察するためのものではなく、カテーテルチ
ューブ先端部を目的部へ到達させるに際しての誘導のた
めである。従って、チューブ先端部の湾曲角度は比較的
大きく、また、チューブ先端部に節輪の連結体等を設
け、かつ、操作ワイヤおよび該ワイヤを牽引するための
器具を設ける必要があり、よって構造が複雑で、かつチ
ューブの径が大きくなる。さらに、チューブの湾曲部は
柔軟性を要するが、湾曲させない部分(湾曲部より基端
側)は剛性確保のために硬質の物性を持つチューブ材質
(例えば、ポリテトラフルオルエチレン、テトラフロオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン重合体等)を用
いなければならずチューブ全体の柔軟性が制限されると
いう欠点がある。このため、消化器系または気管支系の
ような比較的内径の大きい管状器官に対してしか使用す
ることができなかった。
せない方法として、カテーテルチューブ内において光フ
ァイバー束の先端部に微小なプリズムを装着し、観察角
度を変化させて血管や管状器官壁面等を観察する方法も
あるが、この方法では、カテーテルチューブの構造が複
雑化するため、製造も容易ではなく、コストもかかる。
さらに、この構造のカテーテルチューブは細径化が困難
であり、やはり血管や、尿道管のような小径の管状器官
を観察する内視鏡への適用は難しい。
解決するために、本願に先だって、チューブ先端部のみ
を体外位置から湾曲させることのできるカテーテルチュ
ーブを出願している(特開平2−1292号)。
にルーメンと連通する側孔を穿設し、該側孔から湾曲操
作用の線状体を引き出して、該線状体の先端をチューブ
本体先端部に固定した構造である。
曲は可能となる。しかし、側孔が設けられているため、
例えば、管状器官内の体液が側孔からルーメン内に侵入
し、ルーメン内に体液成分が詰って線状体の動きが妨げ
られるといった欠点がある。
に血栓がルーメン内に生じて、クリーニング作業が難し
くなる。
壁に傷をつけて、カテーテル熱などの合併症の発生を招
くこともある。
に、前記線状体をチューブ本体内に完全に収納してしま
うと、線状体を引っ張っても、チューブ本体の先端部が
必ずしも湾曲せず、チューブ本体の他の部分(中程部分
や基端部分)が曲ってしまうといった問題がある。
述した従来技術の欠点を解消し、簡易な構造で、管状器
官や特に血管や他の細径の管状器官内壁等の観察や医療
処置を容易に行うことができるカテーテルチューブを提
供することにある。
記(1)〜(9)の本発明により達成される。
用いられるカテーテルチューブであって、可撓性を有す
るチューブ本体と、該チューブ本体の先端部へ開放する
第1ルーメンおよび先端が閉塞した第2ルーメンと、前
記第1ルーメン内に収納される観察または医療処置器具
と、前記チューブ本体内に、該チューブ本体の先端部を
残して収納され、前記チューブ本体より剛性が大きい剛
性付与体と、前記チューブ本体外に露出することなく前
記第2ルーメン内に設置され、先端が前記チューブ本体
先端付近で偏心位置に固定された少なくとも一つの線状
体と、該線状体をチューブ本体基端方向へ引張しうる引
張具とを有し、前記線状体をチューブ本体基端方向へ引
張することにより前記観察または医療処置器具の先端部
が、チューブ本体ごと屈曲するよう構成したことを特徴
とするカテーテルチューブ。
ーブ本体の先端部は、他の部分より曲げこわさが小さく
構成されている上記(1)に記載のカテーテルチュー
ブ。
設置された膨張、収縮自在な少なくとも1つの拡張体を
有する上記(1)または(2)に記載のカテーテルチュ
ーブ。
体よりチューブ本体の先端側か同位置に位置する上記
(1)〜(3)のいずれかに記載のカテーテルチュー
ブ。
の軸方向へ摺動可能であって、前記剛性付与体の摺動を
操作する操作具を有する上記(1)〜(4)のいずれか
に記載のカテーテルチューブ。
定可能である上記(5)に記載のカテーテルチューブ。
該剛性付与体は前記第2ルーメン内に収納され、該管体
の内腔に前記線状体が収納されている上記(1)〜
(6)のいずれかに記載のカテーテルチューブ。
記(1)〜(6)のいずれかに記載のカテーテルチュー
ブ。
の線状体の先端をチューブ本体横断面内の異なる偏心位
置に各々、固定した上記(1)〜(8)のいずれかに記
載のカテーテルチューブ。
医療処置器具を収納し血管や管状器官内にて、先端部の
開放部分を介して前記観察または医療処置器具を作用さ
せる。
つ第2ルーメン内の線状体はチューブ外に露出しないの
で、第2ルーメン内に体液等が侵入することはない。線
状体の先端は、チューブ本体の先端付近の偏心位置に固
定されているため、引張具によって、線状体を引張すれ
ば、チューブ本体の先端が、収納している観察または医
療処置器具等とともに湾曲する。
所定の剛性を与える剛性付与体が収納されているので該
剛性付与体が収納されていない先端部のみが湾曲するこ
とになる。ここで、前記先端部の曲げこわさを小さくす
ることによって、先端部のみの湾曲をさらに容易にする
ことができる。先端部の材質の縦弾性係数をE、横断面
の断面二次モーメントをIとしたとき、曲げこわさはE
Iで定義される。即ち、曲げこわさを小さくするには、
縦弾性係数Eの小さい材質を用いるか、および/または
断面二次モーメントIが小さくなるような断面形状とす
ればよい。
が湾曲可能となる様に、拡張体より基端側に剛性付与体
が収納され、先端は拡張体よりチューブ本体の先端側に
位置する。
先端部を屈曲させたのち、先端方向に剛性付与体を摺動
させれば、線端部の復元を確実に行なうことができる。
さらに、剛性付与体の先端位置を、前記チューブ先端部
内で変更することによって、先端部の屈曲位置を任意に
調節することが可能となる。
が、管体の場合には、内空に線状体を収納でき、線状体
の動作空間が確保できる。
体横断面内の異なる偏心位置に固定すれば、引張する線
状体を選択して、所望の方向へチューブ本体を湾曲させ
ることが可能となる。
テルチューブの構成例を示す部分縦断面図、図2は、図
1中のII−II線での断面図である。
ーブ1Aはチューブ本体2を有し、その先端部(図1中
左側)付近のチューブ本体外周壁回りに拡張体8が設置
されている。この拡張体8は、例えばシリコーンゴム、
ラテックスゴムのようなゴム材料、またはウレタン、ポ
リ塩化ビニル、ポリイミド、エチレン−酢酸ビニル共重
合体等で構成され、膨張、収縮自在のものである。
ニル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポ
リテトラフルオロエチレン、シリコーンゴム、ポリエチ
レン、ナイロン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のよ
うな可撓性を有する材料で構成されている。特に、チュ
ーブ本体の先端部22は、上記材料や、チューブ本体の
径等の適宜選定により後述する線状体13の引張等の
際、容易に屈曲しうる程度の柔軟性を有するように構成
するのが好ましい。例えば、ウレタン樹脂、塩化ビニル
樹脂、ポリアミド等が挙げられる。
は、通常、例えば血管内に挿入、留置された状態で使用
されるので、カテーテルチューブの存在位置をX線透視
下で確認しつつ観察や治療行為を行なう必要性が高い。
そこで、カテーテルチューブ1AにX線造影性を付与し
ておくのが好ましい。具体的には、チューブ本体2およ
び/または拡張体8の構成材料中にX線造影剤を含有せ
しめるのが好ましい。X線造影剤としては、例えば、硫
酸バリウム、酸化ビスマス、タングステンのような金属
化合物等が挙げられる。
用途、機能の異なる種々のルーメンが形成されている。
1Aを内視鏡に用いる場合に、血管内壁を観察する観察
器具としての光ファイバー束9が、収納されている。な
お、光ファイバー束9は、例えば、血管や管状器官内壁
へのレーザー光の照射等の医療処置にも使用することが
できる。
に、送光用ファイバー(ライトガイド)10および受光
用ファイバー(イメージファイバー)11で構成されて
おり、これらの光ファイバーを例えばエポキシ、アクリ
ル、シリコーンゴム等の樹脂で固めて束状としたもので
ある。
ズ92が装着され、この部分は第1ルーメン3の先端の
開口付近に位置している。
側)の光源(図示せず)より発せられた光は、送光用フ
ァイバー10内を伝達し、その先端から観察部分へ照射
され、その反射光を受光用ファイバー11の先端より取
り込み、その映像がファイバー11内を伝達され、カテ
ーテルチューブ基端側の受像部(図示せず)へと導かれ
る。
は、いずれも石英、プラスチック、多成分ガラス等の光
ファイバーで構成されている。
3に対し、固定的に設置されているのが好ましい。
部へ開放し、その開口より血管内などに流体を注入し、
あるいは、血管内などより流体を吸引することができ
る。具体的には、この第3ルーメン4は、カテーテルチ
ューブ1Aを挿入、留置した血管内などへ薬液等を投与
するのに用いられ、あるいは、内視鏡により血管内を観
察する場合に、視界の妨げとなる血液を押し出すための
透明液体(例えば、生理食塩水、ぶどう糖液)を噴射す
るフラッシュ用チャンネルとしても用いられる。
張体8内に連通し、拡張体8内へ流体を送り込んで拡張
体8を膨張させ、または、流体を排出して、拡張体8を
収縮させるためのものである。なお、拡張体膨張用の流
体としては、空気、CO2 ガス、O2 ガス等の気体、ま
たは生理食塩水、前述のX線造影剤を含有する液等の液
体が挙げられる。
部22を屈曲させるための線状体を収納するためのもの
である。
剛性を高めるための剛性付与体61が、該第2ルーメン
6の内壁に沿って、管状に設けられている。剛性付与体
61は、前記の如く管体であって、前記拡張体8に対応
する位置を先端として、チューブ本体2の基端部まで連
続的に設けられている。そして、剛性付与体61は、後
述するように、チューブ本体2に対して、摺動自在に設
けられている。
る。
は、線状体13が収納されている。線状体13の先端
は、第2ルーメン6の先端閉塞部62まで達しており、
チューブ本体2の先端における該閉塞部62で、チュー
ブ本体2に固定されている。
体2の横断面内において、偏心位置にあり、この様な偏
心位置とすることによって、線状体13の引張によるチ
ューブ先端の屈曲が可能となる。従って、線状体13の
先端固定位置は、前記横断面の中心より最も離れた位
置、例えば横断面内の周端近傍であることが好ましい。
状体13の固定位置は、前記剛性付与体61よりも先端
側でなければならないが、チューブ本体2の先端に近い
方が好ましい。
剛性を与え、先端部22のみを屈曲せしめるために設け
られている。従って、少なくともチューブ本体2よりも
剛性を有していることが望ましい。また、チューブ全体
も屈曲可能である必要があるため、ある程度の柔軟性を
有していることが好ましい。この様な剛性付与体61
は、例えばステンレス、超弾性合金、石英、ポリアミ
ド、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリイミ
ドおよびこれらの複合材料等のような材料で構成されて
いる。
へ向けて、断続的に設けられていても良い。
による線状体13の動きを滑らかにするため、潤滑性物
質をコーティングするとよい。
ポリテトラフルオロエチレン、シリコーン、親水性樹脂
等が挙げられる。
塗布またはコーティングしてもよい。
管状の剛性付与体61の内径は線状体13の外径より大
きくなければならないが、十分な剛性を維持するために
は外径と内径との差が0.06〜2.0mm程度で、さら
に好ましくは0.1〜0.3mm程度であると良い。
ない程度の引張強度を有するものが好ましく、その具体
例としては、ステンレス、ピアノ線、超弾性合金等の金
属線、ポリアミド(ナイロン)、ポリイミド、ポリアリ
レート、ポリエステル等の単線や繊維束、カーボンファ
ィバー等を挙げることができる。また線状体の径は、線
状体の材質にもよるが、例えばステンレス線の場合、1
0〜100μm 程度とするのがよい。
2によりチューブ基端方向へ引張することにより、チュ
ーブ本体の先端部22が屈曲し、それに伴って第1ルー
メン内3の光ファイバー束9の先端部91が屈曲する。
ファイバー束等が1段または2段以上の折れ線状に折れ
曲がること、および曲線状に連続的に湾曲することを含
む概念である。
る平均傾斜角度(チューブ本体軸方向に対する角度)α
は、光ファイバー束による観察角度を実質的に決定する
ものであり平均傾斜角度αの好適な範囲は、5〜80°
である。その理由は、角度αが5°未満では、血管内壁
面の観察が十分にできない場合があり、また角度αが8
0°を越えると光ファイバー束の屈曲角度が大きくなり
光ファイバーが断線する可能性があるからである。
に、先端部22の曲げこわさを小さくして、先端部22
の屈曲を容易ならしめるには、先端部22を縦弾性係数
Eの小さい材料で構成し、および/または先端部横断面
の断面二次モーメントIを小さくすればよい。このよう
な構成とすることによって、先端部の屈曲は容易となる
が、復元力が弱くなり、屈曲操作の後に、先端部22が
通直に戻りにくくなる。ここで、前記剛性付与体61を
先端方向へ摺動させることによって、先端部22を確実
に通直状態に復元させることができる。縦弾性係数Eが
小さい材質については、既に述べた。上記断面二次モー
メントを小さくする例としては、例えば、図7に示され
ているように、チューブ本体2の周壁面のみとして、中
空とする場合などがある。
部(例えば、チューブ本体・屈曲部内側)にチューブ本
体先端部22の屈曲を補助する、即ち容易に屈曲せしめ
るための溝部を周方向に形成してもよい。また、この溝
部は、チューブ本体長手方向に2以上形成してもよい。
は、後述するように膨張時に挿入する血管などの内壁面
に密着するようになっており、血管などに対しカテーテ
ルチューブ1Aを固定する役割りと、拡張体8より前方
(チューブ先端側)において視界の妨げとなる血液を排
除し、透明液体に置換するに際しての血液の流入を遮断
する役割りを持っている。
チューブ本体2の中心から放射状に膨張するようになっ
ているのが好ましい。
その他これに類する形状が可能であるが、挿入、留置す
る血管や管状器官の横断面形状に近似したものとすれ
ば、血管が管状器官への密着性が良好となり好ましい。
特に、拡張体8の膨張時のチューブ径方向の直径が最小
となる部分の直径(最小直径)Dmin と、挿入、留置す
る血管などの内壁の直径(拡張体収縮時)が最大となる
部分の直径(最大直径)dmax との関係が、Dmin ≧d
max となるようにすれば、拡張体8は例えば血管内に確
実に密着するので好ましい。
2の長手方向に沿って複数個形成されていてもよい。な
お、拡張体8は、チューブ本体2に対し気密または液密
状態に取り付けられる必要があり、その取り付け方法と
しては、別部材(環状または袋状のゴム部材等)を接着
剤により接着し、または糸を用いてしばり付ける方法、
あるいは、チューブと一体成形または二色成形する等拡
張体の気密性または液密性を保持しうる任意の方法が可
能である。
および第4ルーメンに加え、他の1または2以上のルー
メンを形成したものでもよい。そのルーメンの用途は、
例えば、複数個の拡張体を設けた場合のその拡張体の膨
張用、前記透明液体と異なる液体の注入用、血液の吸引
用等が挙げられる。
方向に等間隔で第2ルーメン6を複数設け、各第2ルー
メン6内に線状体13を収納すれば、各線状体13また
は一部の複数の線状体13を一度に操作することによっ
て、チューブ本体2の先端部22を所望の方向へ屈曲さ
せることが可能となる。
2ルーメン6を設け、各々に線状体13を収納した構造
とすれば、各線状体13を単独で引張すれば、先端部2
2を4つの方向へ屈曲させることが可能となる。
引張すれば、さらに4方向への屈曲が可能となり、合計
8方向へ屈曲させることができる。
力を変化させて操作すれば、任意の方向へ屈曲させるこ
とも可能となる。
方向へ自在に屈曲可能とすれば、血管や管状器官内の観
察や医療処置がより容易となる。
には、図3に示すように、線状体13をチューブ本体基
端方向に引張せしめる引張具14および剛性付与体61
を摺動操作する操作具12が設置されている。
ダ状のコネクタ211が連結されている。コネクタ21
1の内壁212には、螺旋が切られており、コネクタ2
11内に挿入された操作具12の一部外周面と螺合して
いる。この操作具12は、同様にシリンダ状に形成され
ており、先端部121は大径となっており、その周面に
は螺旋122が切られ、既述のようにコネクタ211内
の螺旋と螺合する。
3が形成されている。このフランジ123を介して操作
具12を回転させると、操作具12はコネクタ211内
を軸方向に移動することができ、また、回転させていな
い場合には、コネクタ211に対して軸方向に固定され
る。
後端部611が挿入され、回動自在に接合されている。
即ち、剛性付与体61の上記後端部611の周面には、
周方向に突部612が複数形成された状態で、操作具1
2と接合されており、該突部612により、剛性付与体
61は操作具12に対して軸方向に固定され、周方向に
は摺動可能に接続される。
が挿入されている。引張具14の先端部141は、操作
具12と同様に大径となっており、その外周面は操作具
12の内周壁124に摺接しており、操作具12に対し
て軸方向に摺動自在に構成されている。また、操作具1
2の後端部は、前記引張具14の先端部141より内径
が小さく形成されており、引張具14の後方ストッパー
125として作用する。このようなストッパー125
は、前記フランジ123と一体となっており、操作具1
2内に引張具14を挿入したのち操作具12に接着され
る構造とするとよい。
が接続され、線状体13の後端は引張具14を貫通して
後端までおよび、該後端部で固定されている。また、該
後端部にはフランジ142が形成されている。該フラン
ジ142も、操作具12と同様に、別体とされ操作具1
2のフランジ123を接着した後に接着する構造とする
とよい。この様なフランジ142を介して引張具14を
引っ張ることができる。
軸方向に移動すると、これに伴って線状体13も第2ル
ーメン6内をチューブ本体軸方向に移動する。
が屈曲していない状態(図4に示す状態)から、先端部
22が前記所定角度αだけ屈曲した状態(図5に示す状
態)、となるような範囲に対応するものとすればよい。
を大きくしすぎないようにするため、引張具14がスト
ッパー125に当接したとき、チューブ本体先端部22
が所定角度α屈曲するように固定位置等を調整しておけ
ばよい。また、引張具14に目盛を付け、線状体13の
引張長さ、即ち先端部22の屈曲角度がわかるようにし
ておくこともできる。
作具12を回転させて先端方向へ移動させると、これに
ともなって剛性付与体61が第2ルーメン6内をチュー
ブ本体先端方向へ移動する。これにより、先端の屈曲部
は剛性付与体61によって通直状態に確実に復元される
(図6に示す状態)。
体61の先端部を予め先端方向へ移動させて、先端部2
2の屈曲可能範囲を調節することも可能であり、先端部
22の屈曲点を任意に設定することができる。なお、操
作具12および引張具14は、上記構成のものに限定さ
れないことは言うまでもない。
作用について説明する。図4ないし図6は、本発明のカ
テーテルチューブ1Aの使用状態を示す部分断面側面図
である。
テルチューブ1Aを、例えば血管16内に挿入し、第5
ルーメン5より拡張体8内に流体を送り込んで拡張体8
を膨張させると、拡張体8は、血管16の内壁面161
に密着し、カテーテルチューブ1Aを血管16に対して
固定するとともに、血管16内の血液17の流れを遮断
する。
食塩水またはぶどう糖液のような透明液体18を送り込
み、先端の開口より噴出させ、拡張体8より前方(チュ
ーブ先端側)の血液を押し出して排除し、代りに透明液
体18を充満させる。
が、血管16の最大内直径とほぼ同等以上であれば、拡
張体8が血管16の内壁面161に確実に密着し、拡張
体8より後方(チューブ基端側)の血液17が、拡張体
8の前方、即ち観察部分へ流入することがなく、鮮明な
画像による観察が可能となる。
ンジ142を把持し、線状体13をチューブ基端側(図
4中矢印方向)へ所定長さ牽引する。これにより、図5
に示すように、チューブ本体2の先端部22が所定角度
屈曲し、それに伴って、第1ルーメン3内に収納されて
いる光ファイバー束9の先端部91も屈曲する。先端部
22は、曲げこわさが他の部分より小さく構成されてい
るため、容易に屈曲する。なお溝部が設けられている場
合には、チューブ本体先端部22は、この溝部より、さ
らに容易に屈曲を生じる。
内壁面161の方へ向いており、送光用および受光用フ
ァイバー10、11を通じて血管16の内壁面161を
観察することができる。
とにより、あるいは、剛性付与体61の先端位置を調節
することにより、光ファイバー束先端部91の傾斜角
度、即ち視界の方向を変えることが可能である。また、
カテーテルチューブ1A自体を血管16内で回転させる
ことにより、血管内壁面161の全周にわたって観察す
ることができる。
向に操作して線状体13の引張を解除し、図6に示すよ
うに、操作具12のフランジ123を操作して剛性付与
体61を先端方向へスライドさせれば、チューブ本体先
端部22は、再び図4に示すような通直な状態にもど
る。
ルチューブの他の構成例を示す部分縦断面図、図10
は、図9中のX−X線での断面図である。
の構成および作用を説明するにあたり、前記第1構成例
のカテーテルチューブ1Aと相違する点について述べ、
その他は同様とする。
剛性付与体61は設けられておらず、線状体13のみが
収納されている。
内に収納されており、形状は棒状である。該剛性付与体
61の先端位置は、上記第一構成例と同様である。
内径dとの関係は、OD/20<D<dであるのが好ま
しい。その理由は、D=dのときは、第3ルーメン4内
を流体が流通できなくなり、D<OD/20(ODはチ
ューブ本体の外径)では十分な剛性が得られない。
性付与体61を設ければよく、チューブ径が大きくなる
といった問題は生じない。さらに剛性付与体61の形状
が簡単なので、加工や組立コストが少ないなどの利点が
ある。
ための第5のルーメン(図示しない)を形成してもよ
く、または、チューブ本体2内に剛性付与体61を埋設
してもよい。
防止するために、表面に被覆層を設けておくのが好まし
い。具体的には、シリコーン、ポリ塩化ビニル、ナイロ
ン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の
コーティングを施すのが良い。
および第2構成例に限定されるものではなく、特に、上
記第1および第2構成例では、拡張体8および拡張体膨
張用の第4ルーメンを有するカテーテルチューブについ
て説明したが、本発明ではこれらを有さないカテーテル
チューブでもよいことは言うまでもない。
ファイバーにより血管内を観察する場合について述べた
が、本発明のカテーテルチューブの用途はこれに限定さ
れるものではなく、例えば、薬液の投与、光ファイバー
を通じてのレーザー光線の照射、目的部位に挿入する際
の先端誘導等広い分野に応用が可能である。
置した実施例について主として述べたが、この他、気
管、食道、胃、腸、膀胱、尿管、胆道、膵管などの管状
器官に対しても用いられ、あるいは体腔内へ挿入して使
用してもよい。
した。このカテーテルチューブの諸条件は、次の通りで
ある。
ン1本、拡張体膨張用ルーメン1本、線状体収納用ルー
メン1本
2〜3μm の石英ファイバーを約2000本束ねたも
の)と、ライトガイド(約50μm の石英ファイバーを
25本束ねたもの)を一体化し、外径約0.8mmφであ
る一つのファイバー束とした。
ズを装着し、ライトガイドから照射された光を受け被写
体像をイメージファイバーの端面に結ぶ。
ーブ本体先端より基端方向へ1mmの位置
接観察を可能とした。ライトガイドの基端には光コネク
タを装着し、これを白色光源に接続した。透明液体噴出
用ルーメンの基端にはルアーテーパー受け口を持つ活栓
を装着し、これに、シリンジAを接続し、生理食塩水を
ルーメンに供給可能とした。
テーパー受け口をもつバルブを装着し、これにシリンジ
Bを接続して拡張体へ膨張用の流体(生理食塩水)を注
入可能とした。このようなカテーテルチューブを用い
て、血管内の観察を行った。
血管内に挿入し、手動によりシリンジBを操作して拡張
体を膨張させ、カテーテルチューブを血管に対して固定
するとともに、血液の流れを遮断した。
り前方(チューブ先端側)の血管内に生理食塩水1.5
mlを注入し、血液を排除した。拡張体より前方の血管内
には、生理食塩水が充満していた。
線状体をカテーテルチューブの後端側へ5mmだけ牽引
し、チューブ先端部を屈曲させた。これにより光ファイ
バー束先端部は屈曲し、X線透視により確認したとこ
ろ、その傾斜角度αは約30°程度であった。
らにビデオモニタ画面にて血管内壁面の観察を行ったと
ころ、観察部分への血液の流入もなく、鮮明な観察を行
うことができた。また、線状体の牽引の度合(距離)を
変化させることにより、ファイバー束先端部の傾斜角度
を調節したところ、モニタ画像を通じて視界方向の変化
が確認された。
にすることができた。チューブ本体の屈曲は先端部のみ
であり、他の部分には線状体の引張による屈曲は生じな
かった。さらに、引張操作を解除し、操作具を回転させ
て先端方向へ移動させ、剛性付与体をチューブ本体の先
端部へ押し込んだ。チューブの先端部は元の通直状態に
復帰した。
簡易な構造で、カテーテルチューブの先端部を容易かつ
確実に屈曲させることができ、その操作も滑にできる。
よって血管や管状器官の内壁等の観察や医療処置がさら
にやりやすくなる。
ルチューブの細径化が図れ、よって、より小径の血管や
管状器官等への適用が可能となる。
分縦断面図である。
を示す部分縦断面図である。
部分断面側面図である。
せた状態の使用例を示す部分断面側面図である。
与体を押し込んで復元させた状態を示す部分断面側面図
である。
例を示す部分断面側面図である。
付与体の位置によって屈曲位置を調節した状態を示す部
分断面側面図である。
すもので、図10のIX−IX線方向での部分縦断面図
である。
Claims (9)
- 【請求項1】 血管または管状器官等に挿入して用いら
れるカテーテルチューブであって、可撓性を有する チューブ本体と、 該チューブ本体の先端部へ開放する第1ルーメンおよび
先端が閉塞した第2ルーメンと、 前記第1ルーメン内に収納される観察または医療処置器
具と、 前記チューブ本体内に、該チューブ本体の先端部を残し
て収納され、前記チューブ本体より剛性が大きい剛性付
与体と、 前記チューブ本体外に露出することなく前記第2ルーメ
ン内に設置され、先端が前記チューブ本体先端付近で偏
心位置に固定された少なくとも一つの線状体と、 該線状体をチューブ本体基端方向へ引張しうる引張具と
を有し、 前記線状体をチューブ本体基端方向へ引張することによ
り前記観察または医療処置器具の先端部が、チューブ本
体ごと屈曲するよう構成したことを特徴とするカテーテ
ルチューブ。 - 【請求項2】 前記剛性付与体が存在しないチューブ本
体の先端部は、他の部分より曲げこわさが小さく構成さ
れている請求項1に記載のカテーテルチューブ。 - 【請求項3】 前記チューブ本体の外周壁回りに設置さ
れた膨張、収縮自在な少なくとも1つの拡張体を有する
請求項1または2に記載のカテーテルチューブ。 - 【請求項4】 前記剛性付与体の先端は前記拡張体より
チューブ本体の先端側か同位置に位置する請求項1〜3
のいずれかに記載のカテーテルチューブ。 - 【請求項5】 前記剛性付与体は、チューブ本体の軸方
向へ摺動可能であって、前記剛性付与体の摺動を操作す
る操作具を有する請求項1〜4のいずれかに記載のカテ
ーテルチューブ。 - 【請求項6】 前記剛性付与体は任意の位置で固定可能
である請求項5に記載のカテーテルチューブ。 - 【請求項7】 前記剛性付与体は管体であって、該剛性
付与体は前記第2ルーメン内に収納され、該管体の内腔
に前記線状体が収納されている請求項1〜6のいずれか
に記載のカテーテルチューブ。 - 【請求項8】 前記剛性付与体が棒状体である請求項1
〜6のいずれかに記載のカテーテルチューブ。 - 【請求項9】 前記線状体を複数設け、該各複数の線状
体の先端をチューブ本体横断面内の異なる偏心位置に各
々、固定した請求項1〜8のいずれかに記載のカテーテ
ルチューブ。
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH04261635A JPH04261635A (ja) | 1992-09-17 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1991
- 1991-05-28 JP JP03152357A patent/JP3098062B2/ja not_active Expired - Fee Related
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