JP3097828U - 歯ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】刷毛の硬さを硬くすることなく、刷毛の腰を強くでき、歯間の清掃も容易に行うことができる歯ブラシを提供する。
【解決手段】植毛部14に刷毛2が植毛された歯ブラシA,Bにおいて、刷毛2の植毛面15から刷毛先端までの長さL1,L2が2mm以上5mm以下であること、また、基台1の両面に刷毛2が植毛されていること。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】
歯磨きを行う場合、歯の表裏面を磨くだけではなく、歯間も十分に磨かないと歯周病や虫歯になる恐れがある。
しかし、従来の歯ブラシは、刷毛の腰が弱く、歯間に十分に入り込まず、歯間の清掃が不十分になりがちである。
【0003】
一方、刷毛の硬さを硬くするようにすれば、刷毛の腰が強くなり、上記問題が解消されるのであるが、刷毛を硬いものにすると、刷毛によって歯そのものや歯茎を却って傷めてしまうという問題が生じる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記事情に鑑みて、刷毛の硬さを硬くすることなく、刷毛の腰を強くでき、歯間の清掃も容易に行うことができる歯ブラシを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の請求項1に記載の歯ブラシ(以下、「請求項1の歯ブラシ」と記す)は、植毛部に刷毛が植毛された歯ブラシにおいて、刷毛の植毛面から刷毛先端までの長さが2mm以上5mm以下であることを特徴としている。
【0006】
本考案の請求項2に記載の歯ブラシ(以下、「請求項2の歯ブラシ」と記す)は、植毛部に刷毛が植毛された歯ブラシにおいて、基台の両面に刷毛が植毛され、少なくとも一方の面に植毛された刷毛の植毛面から刷毛先端までの長さが2mm以上5mm以下であることを特徴としている。
【0007】
本考案の請求項3に記載の歯ブラシ(以下、「請求項3の歯ブラシ」と記す)は、請求項1または請求項2の歯ブラシにおいて、刷毛の植毛面から刷毛先端までの長さが3mm以上4mm以下であることを特徴としている。
【0008】
本考案において、刷毛の材質としては、特に限定されないが、たとえば、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド(ナイロン)、ポリプロピレン等の合成樹脂のモノフィラメントや、豚や馬などの動物の毛が挙げられる。
植毛台および持ち手部分の材質としては、特に限定されないが、たとえば、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル等の従来から歯ブラシに使用されている合成樹脂、あるいは、木質材が挙げられる。
【0009】
【作用】
刷毛の長さを5mm以下にすれば、刷毛が柔らかい材質で形成されていても、途中で折れ曲がることなく腰が強い状態になり、歯間に入り込む。また、柔らかい材質であるので、歯の表面を傷めたり、歯茎を傷めたりせず歯の表面を磨くことができる。
また、2mm以上の長さがあれば、少なくとも歯間の中央部まで刷毛が入り込む。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は本考案にかかる歯ブラシの第1の実施の形態をあらわしている。
【0011】
図1に示すように、この歯ブラシAは、基台1と、刷毛2とを備えている。
基台1は、植毛部11と、この植毛部11の一端から延出する持ち手部12とを備え、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル等の合成樹脂で形成されている。
【0012】
刷毛2は、植毛部11の一方の面に植毛されていて、植毛部11の植毛面13から刷毛2の先端までの長さLが3mm以上4mm以下になっており、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド(ナイロン)、ポリプロピレン等の合成樹脂のモノフィラメントで形成されている。
【0013】
この歯ブラシAは、以上のように刷毛2の植毛面13から先端までの長さがLが3mm以上4mm以下であるので、柔らかい材質の樹脂を用いたとしても刷毛2の腰が強く、歯間にうまく刷毛2の先端部が入り込み、歯間を容易に清掃することができる。しかも、刷毛2を柔らかい材質で形成することができるので、歯茎や歯の表面を傷めたりすることがない。
また、刷毛2が柔らかい材質で形成されていても腰が強いため、舌を傷つけることなく舌の表面の舌苔などを取り除くことができ、より口腔内を清潔に保つことができる。すなわち、口腔内での雑菌の繁殖を抑え、その結果雑菌等による疾病の予防を図ることができる。
【0014】
図2は本考案にかかる歯ブラシの第2の実施の形態をあらわしている。
図2に示すように、この歯ブラシBは、植毛部14の両面に刷毛2が植毛されていて、植毛部14の植毛面15から刷毛2の先端までの長さL1,L2がいずれも3mm以上4mm以下となっている以外は、上記の歯ブラシAと同様になっている。なお、植毛部14の厚みは、強度が確保できれば、できるだけ薄い方が好ましい。
【0015】
この歯ブラシBは、以上のように、植毛面15から刷毛2の先端までの長さL1,L2がいずれも3mm以上4mm以下となっているので、上記の歯ブラシAと同様の効果を備えている。しかも、植毛部14の両面に刷毛2が植毛されているので、上下の歯を同時に磨くことができ、歯磨き時間を短縮することができる。
特に奥歯を磨く際には、上下の刷毛の厚み分だけ口を大きく開けなければならない。したがって、奥歯近傍から喉側にかけての口腔内の粘膜部分の運動にもなり、粘膜部分が鍛えられ、口腔内の菌に対する免疫抵抗力が向上し、各種疾病に対する予防効果も発揮する。さらに、老化等による嚥下力の低下も防止でき、結果として嚥下力低下に伴う食欲不振等もなくなる。
【0016】
本考案にかかる歯ブラシは、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の歯ブラシBの場合、植毛部14の両面に植毛された刷毛2の長さが両面とも同じであったが、一方の面の刷毛2の長さを長く腰の弱いものにしても構わない。
上記の実施の形態では、手動の歯ブラシであったが、電動歯ブラシにも本考案の構造は応用できる。
【0017】
【考案の効果】
本考案にかかる歯ブラシは、刷毛の植毛面から刷毛先端までの長さが2mm以上5mm以下であるので、刷毛の硬さを硬くすることなく、刷毛の腰を強くでき、歯間の清掃も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる歯ブラシの第1の実施の形態をあらわす斜視図である。
【図2】本考案にかかる歯ブラシの第2の実施の形態をあらわす斜視図である。
【符号の説明】
A,B 歯ブラシ
1 基台
11,14 植毛部
12 持ち手部
13,15 植毛面
2 刷毛

Claims (3)

  1. 植毛部に刷毛が植毛された歯ブラシにおいて、刷毛の植毛面から刷毛先端までの長さが2mm以上5mm以下であることを特徴とする歯ブラシ。
  2. 植毛部に刷毛が植毛された歯ブラシにおいて、基台の両面に刷毛が植毛され、少なくとも一方の面に植毛された刷毛の植毛面から刷毛先端までの長さが2mm以上5mm以下であることを特徴とする歯ブラシ。
  3. 刷毛の植毛面から刷毛先端までの長さが3mm以上4mm以下である請求項1または請求項2に記載の歯ブラシ。
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