JP3097581U - 洋式便器の便座 - Google Patents

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Abstract

【課題】本人或いは介護人が外部から少しでも何らかの処置が施せるようにした便座を提供する。
【解決手段】便座4の開口部の構造は、通常の便座に設けられている大開口部5と、この大開口部5の後方に連続して形成された小開口部6とを有している。小開口部6の大きさは、大人の掌内に便秘用液薬である浣腸などの器物を把持したときのこぶし程度の大きさの開口である。この小開口部6に手を差し込んで所要の処置を容易に施すことができるようにしたものである。
【選択図】  図2

Description

【考案の属する技術分野】
家庭、介護療養所、病院等のあらゆる場所で、日常一般的に使用されている洋式便器の便座に関する。
【0001】
【従来の技術】
日常一般的に使用されている洋式便器の便座は、便通の際に、便座に設けられた開口部に対して密着して座位し、安定して座り心地がよくされているにすぎない程度のもので、主に、健康人を対象としているものである。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
便秘などの便通に異常のある人で、特に、病弱な老人や体が不自由で介護を必要としている人は、通じのつく食べ物を食べ、また通じ薬を飲んではいるものの、なかなか長続きせず、通じが思うようにいかず便秘に悩まされる。
【0003】そのため、大腸や肛門に裂傷などの異常を引き起こし、手術を余儀なくせざるを得ない事態が生じてしまう。このよな事態を解消する手段として、本人或いは介護人が外部から少しでも何らかの処置が施せるようにした便座を提供する。
【0004】
【考案が解決するための技術手段】
洋式便器の便座において、便座に設けられた大開口部の後方に、大開口部に連続して大人の掌内に器物を把持したときのこぶし程度の大きさの小開口部を形成したことを特徴とする。
【0005】
【考案の実施の形態】
図1及び図2により説明すると、洋式便器1は、便座台2上に開口部が設けられた便座4が載置され、便座4は便座台2の後方上部で便座4の後方の部分を軸にして上下に回動自在に枢着されている。また便座台2の後方上部には、蓋体3が便座4の開口部に対して、同じく後方の部分を軸にして開閉自在に取り付けられている。便座4の開口部の構造は、通常の便座に設けられている大開口部5と、この大開口部5の後方に連続して形成された小開口部6とを有している。小開口部6の大きさは、大人の掌内に便秘用液薬である浣腸などの器物を把持したときのこぶし程度の大きさの開口である。
【0006】このような構造の便座4を使用することにより、普通の健康人に対しては従前通りの利用態様で、座り心地に何ら違和感はない。また便秘に悩まされる病弱な老人や、便通に異常をもっている人に対しては、肛門に裂傷を負わせずに、便通をスムーズにさせるために浣腸を施したり、治療薬を塗布したり、マッサージなどの処置を施す必要がある。
【0007】このような処置を施すには、本人が便座4に座位した状態で、本人或いは介護人の手に頼らざるを得ず、その際には、従前の便座では本人の尻が開口部に密着していて、肛門に触手するための手を差し込む隙間がない。
【0008】そのため、便座の後方から手を差し込むことのできる隙間として、便座4の大開口部5の後方で、かつ尻から離れた位置に大開口部5から連続した小開口部6を形成して、この小開口部6に手を差し込んで所要の処置を容易に施すことができるようにしたものである。
【0009】
【考案の効果】
本考案のように便座の大開口部の後方に連続して小開口部を形成したことにより、便座に座位した状態で、小開口部に便座の後方から手を差し込んで、肛門に触手して所要の処置が容易にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】洋式便器の斜視図。
【図2】本考案による洋式便器の便座。
【符号の説明】
1 洋式便器
2 便座台
3 蓋体
4 便座
5 大開口部
6 小開口部

Claims (1)

  1. 洋式便器の便座において、便座に設けられた大開口部の後方に、大開口部と連続して大人の掌内に器物を把持したときのこぶし程度の大きさの小開口部を形成したことを特徴とする便座。
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